JPH10159216A - 壁パネルの接続構造及び接続方法 - Google Patents

壁パネルの接続構造及び接続方法

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JPH10159216A
JPH10159216A JP32269896A JP32269896A JPH10159216A JP H10159216 A JPH10159216 A JP H10159216A JP 32269896 A JP32269896 A JP 32269896A JP 32269896 A JP32269896 A JP 32269896A JP H10159216 A JPH10159216 A JP H10159216A
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JP
Japan
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wall panel
spring material
locking
reinforcing member
wall
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Application number
JP32269896A
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English (en)
Inventor
Kazunari Tsuda
一成 津田
Tsutomu Maekawa
勉 前川
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の壁パネルの接続構造では、組み立てを浴
室などのユニット室の室外側から行え、さらに壁パネル
の交換がユニット室の室内側から行うことができなかっ
た。 【解決手段】ユニット室を構成する壁パネルの側縁部
に、ユニット室の外方に折り曲げられた係止部が形成さ
れ、隣接する壁パネルの係止部同士が近接された状態
で、前記係止部を係止片部が設けられた凹部を有するバ
ネ材にて係止することにより隣接する一対の壁パネルを
接続する壁パネルの接続構造において、前記近接した係
止部に沿って、柱状の補強部材が設けられており、前記
バネ材の凹部の底部に前記補強部材が前記近接した係止
部とともに嵌まり込んでなることを特徴とする壁パネル
の接続構造を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室などのユニッ
ト室の壁パネルの接続構造及び接続方法に関する。詳し
くは壁パネルと壁パネルとの側縁部を補強材とバネ材を
介して取り付ける壁パネルの接続構造及び接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近、浴室などは施工性および防水性な
どの確実性などから、浴槽、防水パン、複数の壁パネル
及び天井パネルなどを組み立てる所謂ユニット室化され
ている。従来、このようなユニット室におけるパネルの
接続構造には、隣接するパネルをその側縁の折り曲げ部
で密着させるとともに、クランプ状の締め付け固定具で
両折り曲げ部を挟み込み、両パネルを一体に固定するこ
とによって壁を形成する構造になっていた。また、実公
昭63ー1728号公報には、隅柱、間柱内に取り付け
られたバネ部材に壁パネルをユニット室内側より嵌合さ
せて、壁を形成する側壁パネル取り付け装置が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記締め付け固定具で
壁を形成する構造では、例えばユニット室を住宅内に設
置した後壁パネルの交換が必要な場合、住宅内の壁に開
口を設けて、ユニット室の外側より壁パネルの接続部を
解除しなければならない。そのため、ユニット室内から
の壁パネルの取り外しは非常に困難であり、作業性も著
しく悪い。さらに近年では、住宅の施工現場での作業を
削減するために、生産工場にてユニット室を予め組み立
てる方法が採られているが、上記実公昭63ー1728
号公報記載の側壁パネル取り付け装置では、生産工場で
のユニット室の組み立ては、住宅の隅柱や間柱を立てた
上で壁パネルをユニット室内に持ち込み、そして室内側
から組み立てるというものである。すなわち、作業スペ
ースがユニット室に限られ狭いため、作業性は著しく悪
いものであった。
【0004】本発明は上記従来の問題を解消しようとす
るもので、その目的とするところは、組み立てをユニッ
ト室外から容易に行え、さらに壁パネルの交換がユニッ
ト室の室内側から行える壁パネルの接続構造を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すため
に、請求項1記載の壁パネルの接続構造はユニット室を
構成する壁パネルの側縁部に、ユニット室の外方に折り
曲げられた係止部が形成され、隣接する壁パネルの係止
部同士が近接された状態で、前記係止部を係止片部が設
けられた凹部を有するバネ材にて係止することにより隣
接する一対の壁パネルを接続する壁パネルの接続構造に
おいて、前記近接した係止部に沿って、柱状の補強部材
が設けられており、前記バネ材の凹部の底部に前記補強
部材が前記近接した係止部とともに嵌まり込んでなるよ
うに構成した。
【0006】ここで、ユニット室の外方とは組み上がっ
たユニット室の室外側のことである。係止部は折り曲げ
等による凹凸が形成されたものでもよい。ただし、突起
物等の係止具を溶接、接着等で設けてもよい。バネ材は
係止片部と凹部を有すれば形状について限定しない。た
だし、断面コ字状のものが構造が簡単で好ましい。材質
は金属及び樹脂等の弾性を有するものからなる。補強部
材とは壁パネルの接続を補強するためのもので、通常は
柱状のものである。補強部材はバネ材とは別体である
が、初めから補強部材とバネ材とが一体になったものを
設けても構わない。補強部材の材質は特に限定しない
が、アルミ、樹脂等の押し出し材や木材等が好ましい。
係止部と係止片部には溝や切り目を入れたり、ゴム等を
貼るなどして摩擦が大きくなるような加工を施すと係止
が解除されにくくなり、また、壁パネルの側縁部又は係
止部に同様の加工を施すと壁パネル同士がずれにくくな
る。
【0007】また係止部とバネ材の形状については、断
面略三角形状の凸部を形成している前記係止部と、断面
略コ字状をしており、その両腕部に凹部内側に向かって
凹状に折り曲げられた係止片部が設けられている前記バ
ネ材や、係止部を断面凹状にし、バネ材の係止片部を凸
状にしたものなどがある。
【0008】請求項2記載の壁パネルの接続構造は、前
記係止部は、壁パネルの端部がユニット室の外方に略直
角に折れ曲がり,さらに壁パネルの方向に略く字状に折
り返され、断面略三角形状の凸部を形成してなり、前記
バネ材は、断面略コ字状をしており、その両端部に凹部
内側に向かって凹状に折り曲げられて係止片部が設けら
れてなる。
【0009】請求項3記載の壁パネルの接続構造は、前
記近接した係止部のそれぞれと面同士で面積的に当接す
ることで壁パネルの接続を補強する前記補強部材からな
る上記接続構造である。ここで面同士で面積的に当接と
は、少なくとも点の集合や直線の集合で接していればよ
いが、面で接するのが好ましい。当接面は平面でも曲面
でも構わない。また壁パネルの接続部全体を補強するた
めには、補強部材は柱状で、当接面の面積はできる限り
大きいものが好ましい。
【0010】請求項4記載の壁パネルの接続構造は、前
記バネ材の凹部の底部において縦方向に長い第1の長孔
を設け、前記補強部材に第1の長孔の幅よりも幅が小さ
く、縦方向に長い第2の長穴を設けるとともに断面凹状
の長尺部材にて、前記折り曲げ部と前記補強部材と前記
バネ材とを包含し、前記長尺部材の外側からバネ材の第
1の長孔を通して第2の長穴にビスが固定されている接
続構造である。長尺部材とは、壁パネル同士の接続角度
を保持するための部材であり、断面は凹状である。長尺
部材の腕部の先端部は壁パネルの裏面に接している。。
長尺部材の材質はアルミ、樹脂等の押し出し材や鋼板の
折り曲げ材等が好ましい。第1の長孔は補強部材を貫通
した孔であり、第2の長穴は補強部材を貫通しない断面
凹状の穴である。また長尺部材には、予めビス孔を設け
ている。
【0011】請求項5記載の壁パネルの接続構造は、前
記バネ材を開くための治具との係合部を前記バネ材に設
けた接続構造である。ここで、治具とはバネ材の開口を
広げるのを容易にする道具であり、バネ材と係合するた
めの係合片部を設けている。
【0012】請求項6記載の壁パネルの接続方法は、ユ
ニット室を構成する壁パネルの側縁部に、ユニット室の
外方に折れ曲げられた係止部にて係止部が形成され、隣
接する壁パネルの折り曲げ部を近接させるとともに、前
記係止部を凹部を有するバネ材にて係止することにより
隣接する一対の壁パネルを接続する壁パネルの接続方法
であって、前記近接した係止部に沿って補強部材をあて
がい、前記凹部に前記補強部材を挟んだ状態で前記近接
した係止部をバネ材に嵌め込む接続方法である。
【0013】請求項7記載の壁パネルの接続方法は、前
記バネ材の凹部の底部において縦方向に長い第1の長孔
を設け、前記補強部材に第1の長孔の幅よりも幅が小さ
く、縦方向に長い第2の長穴を設けるとともに断面凹状
の長尺部材にて、前記折り曲げ部と前記補強部材と前記
バネ材とを包含し、前記長尺部材の外側からバネ材の第
1の長孔を通して第2の長穴にビスを固定する接続方法
である。
【0014】請求項8記載の壁パネルの接続方法は、前
記バネ材を包含することのできる凹部を有し、前記凹部
の端部に前記バネ材と係合する係合片部を設け、前記凹
部の開口が開閉自在な構造である前記治具を前記バネ材
に係合させ、前記治具にて前記バネ材を前記補強部材を
挟んだ状態で前記近接した折り曲げ部に嵌め込む接続方
法である。
【0015】
【作用】請求項1記載の壁パネルの接続構造の構成によ
ると、壁パネルの係止部同士を近接させ、これに沿って
補強部材を設け、ここへバネ材の凹部の開口をあてが
い、係止部がバネ材の係止片部に当接するまで押し込ま
れると弾性力にて係止され、壁パネルが一体に固定され
る。また、外方に折れ曲がった係止部を有することでバ
ネ材の嵌め込みがユニット室の外方で行え、さらに補強
部材が設けられているので壁パネルの接続剛性は向上し
ており、壁パネルの接続部が変形して外れたりすること
がない。
【0016】また、このようにして組み立てられたユニ
ット室の壁パネルを取り替えるなどの必要が生じた場合
には、一方の壁パネルの係止部をユニット室内側に強く
引くと係止部がバネ材の弾性力に抗して凹部を押し広げ
るため、係止片部による係止部の係止が解除され、一方
の壁パネルが他方の壁パネルから分離される。
【0017】請求項2記載の壁パネルの接続構造の構成
によると、互いに近接した係止部にバネ材の凹部の開口
をあてがい、係止部がバネ材の係止片部に当接するまで
押し込まれると、断面三角形状の係止部がバネ材の凹状
に折り曲げられた係止片部に引っかかる。また、壁パネ
ルを取り替えるなどの必要が生じた場合には、一方の壁
パネルの係止部をユニット室内側に強く引くと係止部が
バネ材の係止片部の弾性力に抗して係止片部を押し広げ
るため、係止片部による係止部の係止が解除され、一方
の壁パネルが他方の壁パネルから分離される。このと
き、係止部の形状が断面三角形状なので、係止部が係止
片部に引っかかって抜けにくいといったことがない。
【0018】請求項3記載の壁パネルの接続構造の構成
によると、壁パネルの接続が補強されるだけでなく、壁
パネルの接続角度を強固に保持することができる。
【0019】請求項4記載の壁パネルの接続構造の構成
によると、長尺部材の背中側からビスを通し壁パネルの
接続部に固定する際、ビスは容易にバネ材を貫通するが
補強部材には第1の長孔よりも小径の第2の長穴が開い
ているため、ビスの先端部が少し第2の長穴に入った状
態で引っかかる。そしてこの状態からビスを締めていく
ことによりバネ材を介して長尺部材と補強部材は固定さ
れる。ここで、バネ材を取り付ける際、手作業で行うと
左右方向にはずれないが上下方向にはずれることがある
ものの、バネ材と補強部材には長孔及び長穴が設けられ
ているので、正確にビス孔の位置即ちバネ材の位置を合
わせる必要がない。また、バネ材には予め長孔が設けら
れているので、後で長孔を設けてバネ材が損傷を受けて
壊れやすくなるということがない。
【0020】請求項5記載の壁パネルの接続構造の構成
によると、壁パネルの接続を強固にするためにはバネ材
の弾性力を上げるのが好ましいが、その分バネ材の取り
付けが困難になり、組み立てに工数がかかるが、治具を
用いてバネ材の開口を広げることができるので、より弾
性力の強いバネ材を用いることができ、なおかつ容易に
バネ材の取り付けが行える。請求項6、7、8記載の壁
パネルの接続方法によると、壁パネルの外側から容易に
壁パネルの接続が行える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 〔実施例1〕図1は本発明の壁パネルの接続構造の実施
例1を示す平面図である。また、図2は本発明の壁パネ
ルの接続構造の実施例1を示す説明図である。実施例1
では、壁パネルを90度に接続させている。図1に示す
ように、ユニット室は壁パネル1、1’を接続すること
によって形成されている。壁パネル1、1’は、平板状
の塩化ビニル樹脂化粧鋼板からなる壁パネル本体11、
11’とその側縁部をユニット室の外方に折れ曲がった
係止部2、2’と壁パネル本体11、11’の裏面に貼
着された石膏ボードよりなる補強材12、12’とから
構成されている。係止部2、2’は、壁パネル本体1
1、11’の側縁部がユニット室の外方に直角に折り曲
げられ、さらに壁パネル1の方向にく字状に折り返さ
れ、断面略三角形状をしている。
【0022】バネ材3は、薄い鋼板にて形成され、断面
略コ字状をしており、その両腕部31、31’は凹部内
側に向かって凹状に折り曲げられて係止片部32、3
2’が設けられている。また補強部材4は断面が略野球
のホームベース状をしたアルミ製の柱状で、補強部材4
の高さは壁パネルの高さと略同一である。
【0023】壁パネルは以下のようにして一体に固定さ
れるようになっている。まず一の壁パネル1を所定の位
置にセットし、形成されるべきユニット室の外側から他
の壁パネル1’の側縁部を一の壁パネル1の側縁部に近
接させる。これにより係止部2、2’同士も近接され
る。次に、この近接した係止部2、2’に沿って補強部
材4をあてがい、さらにバネ材3の開口部をあてがい、
係止部2、2’がバネ材3の係止片部32、32’に係
止するまでバネ材3を壁パネル1、1’方向に押し込
む。
【0024】すなわち、近接した係止部2、2’が補強
部材4を介してバネ材3の断面コ字状の凹部に嵌まり込
み、弾性力によって係止部2、2’と係止片部32、3
2’とは係止される。これにより、互いに近接した係止
部2、2’とバネ材3とが密着するとともに、隣接する
壁パネル1、1’同士が固定される。尚、壁パネルの当
接面21、21’には水密のためシール材が貼付されて
いる。補強部材4は係止部2、2’の当接面21、2
1’に当接しているので、壁パネル同士は90度で接続
されたまま、強固に固定される。さらに、補強部材4の
断面形状を変えることによって壁パネル同士を所望の角
度で強固に接続することができる。
【0025】また壁パネルを室内側から取り外す場合に
は、一方の壁パネルをユニット室内側に強く引けば、バ
ネ材3の腕部31、31’が壁パネル1、1’の係止部
2、2’で押し広げられバネ材3の係止片部32、3
2’による係止が解除され、一方の壁パネルが他方の壁
パネルから分離される。したがって、ユニット室を建物
内に据え付けた後でも壁パネルの取り外しがユニット室
内側から容易に行える。実施例では壁パネルを用いてい
るが、別に天井パネルに用いても問題はない。
【0026】〔実施例2〕図3は本発明の壁パネルの接
続構造の実施例2を示す平面図である。また、図4は本
発明の壁パネルの接続構造の実施例2を示す説明図であ
る。実施例2では、壁パネルを180度に接続させてい
る。ここで、実施例1と同一部分の説明は省略する。実
施例2の壁パネルは実施例1で用いた壁パネルと同一の
構造をしている。ただし、係止部2、2’の当接面2
1、21’は実施例1に対して変わっているが、補強部
材4は略凹状の溝を有しており、係止部2、2’の当接
面21、21’が凹状の溝の内面に当接しているので、
壁パネル同士は面一で接続されたまま、強固に固定され
る。尚、壁パネルの係止部2、2’が互いに面している
ところには水密のためシール材が貼付されている。
【0027】〔実施例3〕図5と6は、本発明の壁パネ
ルの接続構造の実施例3を示す平面図である。また、図
7と8は実施例3を示す説明図である。実施例3では、
実施例1または2と同一部分の説明は省略する。実施例
3では、バネ材3の背中側からさらに長尺部材5を設け
ている。長尺部材5は断面凹状の柱状をしており、補強
部材4の背中側から補強部材4とバネ材3とを包含し壁
パネル本体11、11’の裏面に腕部が接する構造をし
ている。バネ材3には幅5mmの第1 の長孔34が設け
られており、補強部材には幅4mmの第2の長穴41が
設けられている。また長尺部材5には4mmのビス孔5
1が設けられている。ここで、直径4mmのビス8を長
尺部材の背中側から通すと、ビス8はバネ材3を貫通す
るが補強部材4には第1の長孔34よりも幅の小さい第
2の長穴41が開いているため、ビス8の先端部が少し
第2の長穴41に入った状態で引っかかる。そしてこの
状態からビスを締めていくことによりバネ材3を介して
長尺部材5と補強部材4は固定される。
【0028】ここで、バネ材3を取り付ける際、手作業
で行うと左右方向にはずれないが上下方向にはずれるこ
とがあるものの、バネ材3と補強部材4には第1の長孔
34及び第2の長穴41が設けられているので、正確に
ビス孔51や第1の長孔34の位置、即ちバネ材の位置
を合わせる必要がない。またバネ材3と補強部材4と長
尺部材5は固定されているので、壁パネルを取り外した
りする際に他方の壁パネルが歪んだりすることがなくな
る。さらには、壁パネルの接続角度が安定する。また図
に示すようにバネ材3と補強部材4の接合部において
は、さらに薄い鋼板製の断面コ字状のクリップ部材6を
上方から挟み込んでいる。これによってバネ材3の弾性
力が向上し、開口部が開きにくくなり、壁パネルの接続
が強固になる。
【0029】〔実施例4〕図9は、本発明の壁パネルの
接続構造の実施例4を示す説明図である。また、図10
は実施例4の治具を示す説明図、図11は実施例4のバ
ネ材を示す説明図である。実施例4では、実施例1から
3と同一部分の説明は省略する。実施例4では、バネ材
3を係止部1に嵌める際に治具7を用いるようにしてい
る。治具7の先端部には係合部71、またバネ材3の先
端部には係合片部33,33’を設けている。治具7は
取っ手部72を握って閉じることで先端部が開く構造に
なっている。
【0030】次にバネ材3の嵌め込み方法について説明
する。治具7の係合部71をバネ材3の係合片部33,
33’に嵌め込み、係合させる。そして治具7でバネ材
3の開口をを開き、そのまま係止部2、2’に嵌め込
み、バネ材3を閉じる。最後に治具7をバネ材3から外
す。これによりバネ材3を取り付ける際の、力の負担が
少なくなる。また、より強い弾性力を持つバネ材を取り
付けることができる。後者の場合、壁パネルの接合強度
はより向上する。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の壁パネルの接続構造によ
ると、補強部材が設けられているので壁パネルの接続剛
性は向上しており、壁パネルの接続部が変形して外れた
りすることがない。さらに、壁パネルの接続作業をユニ
ット室の外側から行うことができる。
【0032】また、このようにして組み立てられたユニ
ット室の壁パネルを取り替えるなどの必要が生じた場合
には、一方の壁パネルをユニット室内側に強く引くと、
一方の壁パネルを他方の壁パネルから分離することがで
きる。
【0033】請求項2記載の壁パネルの接続構造による
と、少々の外力が加わっても係止部の係止は解除されず
壁パネルが外れることがない。また、この係止部の構造
は簡易であり、形成も容易である。また、壁パネルを抜
き取る際も係止部が引っかかって抜き取れないというこ
とが生じない。
【0034】請求項3記載の壁パネル接続構造による
と、補強部材の断面形状を変更するだけで、壁パネルの
任意の接続角度に対して固定補強することができる。さ
らに、壁パネルの係止部の形状を変える必要がない。
【0035】請求項4記載の壁パネル接続構造により、
正確にビス孔の位置を合わせる必要がないのでユニット
室の組み立て時において工数が少なくてすむ。
【0036】請求項5記載の壁パネル接続構造により、
より弾性力の強いバネ材を用いることができ、なおかつ
容易にバネ材の取り付けが行える。よって、壁パネル同
士の接続が強力になり、例えば組み上がったユニット室
をクレーン等で吊り上げても、壁パネルがずれることは
ない。請求項6記載の壁パネルの接続構造により、上記
効果の他にバネ材を接続部の背中側から容易に取り付け
ることができる。
【0037】請求項7、8、9記載の壁パネルの接続方
法により、安全、確実に接続することができる。また作
業が迅速に行え、且つ簡易である。さらに一人で作業を
行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁パネルの接続構造の実施例1を示す
平面図である。
【図2】本発明の壁パネルの接続構造の実施例1を示す
説明図である。
【図3】本発明の壁パネルの接続構造の実施例2を示す
平面図である。
【図4】本発明の壁パネルの接続構造の実施例2を示す
説明図である。
【図5】本発明の壁パネルの接続構造の実施例3を示す
平面図である。
【図6】本発明の壁パネルの接続構造の実施例3を示す
平面図である。
【図7】本発明の壁パネルの接続構造の実施例3を示す
説明図である。
【図8】本発明の壁パネルの接続構造の実施例3を示す
説明図である。
【図9】本発明の壁パネルの接続構造の実施例4を示す
説明図である。
【図10】本発明における実施例4の治具ばさみを示す
説明図である。
【図11】本発明における実施例4のバネ材を示す説明
図である。
【符号の説明】
1、1’ 壁パネル 11、11’ 壁パネル本体 12 補強材 2、2’ 係止部 21、21’ 当接面 3 バネ材 31、31’ 腕部 32、32’ 係止片部 33 係合片部 34 第1の長孔 4 補強部材 41 第2の長穴 5 長尺部材 6 クリップ部材 7 治具 71 係合部 72 取っ手部 8 ビス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ユニット室を構成する壁パネルの側縁部
    に、ユニット室の外方に折り曲げられた係止部が形成さ
    れ、隣接する壁パネルの係止部同士が近接された状態
    で、前記係止部を係止片部が設けられた凹部を有するバ
    ネ材にて係止することにより隣接する一対の壁パネルを
    接続する壁パネルの接続構造において、 前記近接した係止部に沿って、柱状の補強部材が設けら
    れており、前記バネ材の凹部の底部に前記補強部材が前
    記近接した係止部とともに嵌まり込んでなることを特徴
    とする壁パネルの接続構造。
  2. 【請求項2】前記係止部は壁パネルの端部がユニット室
    の外方に略直角に折り曲がり,さらに壁パネルの方向に
    略く字状に折り返され、断面略三角形状の凸部を形成し
    てなり、 前記バネ材は断面略コ字状をしており、その両腕部に凹
    部内側に向かって凹状に折り曲げられた前記係止片部が
    設けられてなる請求項1記載の壁パネルの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記近接した係止部のそれぞれと面同士
    で面積的に当接することで壁パネルの接続を補強する前
    記補強部材からなる請求項1又は2記載の壁パネルの接
    続構造。
  4. 【請求項4】 前記バネ材の凹部の底部において縦方向
    に長い第1の長孔を設け、前記補強部材に第1の長孔の
    幅よりも幅が小さく、縦方向に長い第2の長穴を設ける
    とともに断面凹状の長尺部材にて、前記折り曲げ部と前
    記補強部材と前記バネ材とを包含し、前記長尺部材の外
    側からバネ材の第1の長孔を通して第2の長穴にビスが
    固定されている請求項3記載の壁パネルの接続構造。
  5. 【請求項5】 前記バネ材を開くための治具との係合部
    を前記バネ材に設けた請求項2から4記載の壁パネルの
    接続構造。
  6. 【請求項6】 ユニット室を構成する壁パネルの側縁部
    に、ユニット室の外方に折り曲げられた係止部が形成さ
    れ、隣接する壁パネルの係止部を近接させるとともに、
    前記係止部を凹部を有するバネ材にて係止することによ
    り隣接する一対の壁パネルを接続する壁パネルの接続方
    法において、 前記近接した係止部に沿って補強部材をあてがい、前記
    凹部に前記補強部材を挟んだ状態で前記近接した係止部
    をバネ材に嵌め込むことを特徴とする壁パネルの接続方
    法。
  7. 【請求項7】 前記バネ材の凹部の底部において縦方向
    に長い第1の長孔を設け、前記補強部材に第1の長孔の
    幅よりも幅が小さく、縦方向に長い第2の長穴を設ける
    とともに断面凹状の長尺部材にて、前記折り曲げ部と前
    記補強部材と前記バネ材とを包含し、前記長尺部材の外
    側からバネ材の第1の長孔を通して第2の長穴にビスを
    固定した請求項6 記載の壁パネルの接続方法。
  8. 【請求項8】 前記バネ材を包含することのできる凹部
    を有し、前記凹部の端部に前記バネ材と係合する係合片
    部を設け、前記凹部の開口が開閉自在な構造である前記
    治具を前記バネ材に係合させ、前記治具にて前記バネ材
    を前記補強部材を挟んだ状態で前記近接した折り曲げ部
    に嵌め込むことを特徴とする請求項6又は7記載の壁パ
    ネルの接続方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008184872A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Yamaha Livingtec Corp パネル体保持具
JP4669850B2 (ja) * 2007-01-31 2011-04-13 ヤマハリビングテック株式会社 パネル体保持具

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