JPH10159195A - 目地シール装置 - Google Patents

目地シール装置

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Publication number
JPH10159195A
JPH10159195A JP32294896A JP32294896A JPH10159195A JP H10159195 A JPH10159195 A JP H10159195A JP 32294896 A JP32294896 A JP 32294896A JP 32294896 A JP32294896 A JP 32294896A JP H10159195 A JPH10159195 A JP H10159195A
Authority
JP
Japan
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joint
sealing device
vertical base
plate
vertical
Prior art date
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Pending
Application number
JP32294896A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Kishida
幸夫 岸田
Masao Kawaguchi
征夫 川口
Mutsuo Akatsuka
睦雄 赤塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHUO SHOKAI KK
Original Assignee
CHUO SHOKAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経年変化による外壁板の収縮に追随して、弾性
変形して目地の水密を保つ。 【解決手段】目地26内に挿入可能な縦基材2、3、4
を並列し、隣接する縦基材の上下縁部を、内方に屈曲で
きる連結部材10で夫々連結する。縦基材2、3の外側
面6に凹条8を形成する。縦基材2の上縁に、目地の幅
0 より長い幅Lの目地覆い板14を連設する。縦基材
2の下縁に係合挟持部36を有する下垂れ部35を連設
する。以上の構造を弾性材料により一体に形成して目地
シール装置37を構成する(a)。目地シール装置37
を外壁板25の目地26に挿入し、係合挟持部36を敷
目板ジョイナー28の係合突条32に嵌装する(b)。
縦基材1、3、目地覆い板14がこ口25に弾性当接す
る。目地幅がL1 に広がった場合でも、目地シール装置
37が目地26から抜けず、縦基材1、3、目地覆い板
14が追随する(c)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボードのこ口
(目地)を塞ぐことを目的とした目地シール装置であっ
て、ボードの経年変化による収縮を考慮したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来外壁板を使用した乾式の外壁工法で
は、下地材60に金属製のハット型の敷目板ジョイナー
61を取付けて、敷目板ジョイナー61に沿って、所定
目地幅で外壁板62、62を取り付けていた。そして、
目地64に防水の為のシーリング剤65を充填していた
(図13(a))。また、シーリング剤に代えて、目地
幅より長い幅を有する中空の弾性材からなるシール材6
6を用い、目地64内にシール材66を弾性挿入するも
のもあった(図13(b)(c))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術のう
ち、シーリング剤を使用するものでは、シーリング剤を
目地に充填する前の作業が煩雑となる問題点があった。
例えば、目地64内を乾燥させ、あるいは塵芥などを清
掃が必要であり、また施工中に外壁板62の表面が汚れ
ないようにマスキングなど養生が必要であった。また、
こ口63とシーリング剤との付着力を増す為に、こ口6
3にプライマー塗布が必要であり、施工が総じて煩雑と
なる問題点があった。更に、外壁板62が環境変化によ
り伸縮した場合、一般にシーリング剤では追従できない
問題点があった。
【0004】また、弾性のシール材66を使用した場合
には、当初長さAのもの(図13(b))を押し縮め
て、目地内に挿入した場合、長さがA+αに伸びるので
(図13(c))、比較的材厚の薄い外壁板により形成
される目地には使用できない問題点があった。また、従
来のシール材66では表面に凹凸が生じ、目地の見栄え
が悪い問題点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、目地
内に挿入可能な縦基材を並列し、縦基材を内方に屈曲で
きる連結部材で連設し、かつ、目地覆い板を設けて目地
シール装置を構成したので、前記問題点を解決した。
【0006】即ちこの発明は、並列したボードの所定目
地内に嵌挿して該目地を塞ぐ弾性変形可能な目地をシー
ルできる装置において、前記目地内に挿入可能な複数の
縦基材を並列し、隣接する縦基材の上縁部と上縁部と
を、該下縁部と下縁部とを、内方に屈曲できる連結部材
で夫々連結し、両端に位置する縦基材の外面をボード当
接面とすると共に、一の縦基材の上縁に、挿入予定の目
地の幅より長い幅を有する目地覆い板の下面を一体に連
設したことを特徴とする目地シール装置である。
【0007】また、前記において、目地覆い板と該目地
覆い板を連設した一の縦基材との間に補強幅広部を形成
し、前記目地覆い板の下面をボードの上面に密着できる
構造とすることもできる。
【0008】また、前記において、目地に配置された敷
目板ジョイナーの上面に係合突条を形成し、一の縦基材
の下部に該係合突条に係合できる係合手段を設けること
もできる。また、係合手段は、一の縦基材の下部に下垂
れ部を形成して、該下垂れ部の長さ方向で異なる位置に
複数の係合挟持部を形成して構成することもできる。
【0009】また、前記において、最も外側に位置する
両縦基材の外面に外方向に突条を形成することもでき
る。
【0010】また、前記において、目地覆い材は、例え
ば、繊維補強セメント板の場合、条件によっては、0.
05〜0.2%程度収縮する場合もあるので、施工状態
にもよるが、当初目地の幅の1.1〜2.0倍程度の幅
の塞ぎ材を使用することが望ましい。
【0011】
【実施の態様】目地内に挿入可能な3本の縦基材を並列
し、隣接する縦基材の上縁部と上縁部とを、また該下縁
部と下縁部とを、連結部材で夫々連結する。隣接する縦
基材が近付くように目地シール装置を縮めた際に、連結
部材は内方に屈曲できる構造とする。両端に位置する縦
基材の外面をボード当接面とする。中央の縦基材の上縁
に、挿入予定の目地の幅より長い幅を有する目地覆い板
の下面を一体に連設して目地シール装置を構成する。
【0012】
【作用】並列した縦基材の上下を夫々連結部材で連結し
たので、縦基材の並列方向の反発力を発揮できる。ま
た、連結部材は内方に屈曲できる構造としたので、屈曲
した連結部材が、縦基材の上下より突出することはな
い。一の縦基材の上面に、挿入予定の目地の幅より長い
幅を有する目地覆い板を連設したので、目地覆い板の端
はこ口に弾性当接し、あるいは外壁板の上面に弾性当接
する。
【0013】一の縦基材の下部に該係合突条に係合でき
る係合手段を設けたので、目地内で目地シール装置と敷
目板ジョイナーとを連結できる。また、最も外側に位置
する両縦基材の外面に外方向に突条を形成したので、目
地シール装置とこ口との接触面を増加させることができ
る。
【0014】
【実施例1】図1に基づきこの発明の実施例を説明す
る。
【0015】目地内に沿って挿通可能で、断面縦長な長
方形の縦基材1、2、3の3本を並列して、隣接する縦
基材1、2、3の上縁部4、4を連結部材10で互いに
連結する。前記連結部材10は中央部11が肉薄で、両
端部(縦基材側)12、12が肉厚となるように断面が
徐々に変化するように形成されている。また、中央部1
1は内側に凸となるように屈曲されている。同様に、隣
接する縦基材1、2、3の下縁部5、5を、同様の連結
部材10で互いに連結する。
【0016】前記縦基材の内の両端部に位置する縦基材
1、3の外側面6下部を下方に向けて幅が狭まるように
テーパー状の切欠7を形成してあり、また外側面6の上
部及び中間部に、長さ方向の凹条8、8を形成してあ
る。
【0017】また、中央に位置する縦基材2の厚さは、
他の縦基材1、3の厚さより若干(1割程度)厚肉に形
成されている。また、縦基材2の上縁5に、使用する目
地幅L0 (通常は施工当初8mm又は10mm)より長い幅
Lを有する目地覆い板14の下面15a中央部を連設す
る。目地覆い板14の幅Lを、当初の目地幅L0 に対し
て、 1.1*L0 ≦L≦2.0*L0 としてある。
【0018】以上のような形状を一体の弾性材料から形
成して、目地シール装置16を構成する(図1
(a))。ここで、弾性材料は、長期に亘って風雨に曝
さらても弾性が保たれる樹脂材料(例えば、オレフィン
系樹脂、シリコーン系樹脂等)とすることが望ましい。
【0019】次に、前記実施例に基づきこの発明の目地
シール装置16の使用について説明する。
【0020】所定外壁の下地材(図示していない)に敷
目板ジョイナー18を固定し、敷目板ジョイナー18の
屈曲突部19に合わせて、外壁板23、23を目地幅L
0 で張り合わせる。この際、敷目板ジョイナー18の屈
曲突部19は逆U字状で頂面20が平坦に形成され、立
上片21、21は下側が狭くなるように傾斜している。
従って、外壁板23を敷目板ジョイナー18の屈曲突部
19に当接させるように張り合わせれば、所定の目地幅
で張り合わせできる。
【0021】続いて、目地26内に目地シール装置16
を、目地26の幅方向で押し縮めて目地26内に挿入す
る。この際、縦基材1、3の切欠7により案内され、ま
た中央の縦基材2を肉厚に形成してあるので、挿入作業
が容易となる。また、連結部材10は中央部11が肉薄
であるいは内側に凸となるように形成されているので、
連結部材10は内側に屈曲され、屈曲により縦基材1、
2、3より上方、あるいは下方に突出するおそれはな
い。
【0022】また、挿入された目地シール装置16は、
縦基材1、3の外面6が、目地26内の外壁板23、2
3のこ口25に弾性当接する。また、目地覆い板14
は、その幅Lが目地幅L0 より長いので、下に凸(上に
凹)となるように屈曲して、両端部14a、14aが外
壁板23、23のこ口25、25に弾性当接する(図1
(b))。従って、目地26内を水密に保つことができ
る。
【0023】また、経年変化により、外壁板23、23
が収縮し、目地幅がL1 に変化した場合であっても目地
覆い板14は下に凸の状態を保ったまま、外壁板23、
23のこ口25に弾性当接し、更に縦基材1、3も、こ
口25、25に弾性当接しているので、目地26内を水
密に保つことができる。
【0024】前記実施例において、縦基材1、2、3は
3本使用したが、全ての縦基材及び屈曲した連結部材が
目地26内に挿入可能となるように、縦基材の厚さを考
慮すれば、2本あるいは4本以上でも可能である(図示
していない)。また、縦基材はなるべく奇数本として、
中央に位置する縦基材に目地覆い板を連設することが望
ましい。また、縦基材2の厚さを、両端部の縦基材1、
3と同一の厚さとすることもできる(図示していな
い)。
【0025】前記実施例において、目地覆い板14の幅
Lを、当初の目地幅L0 に対して、「1.1*L0 ≦L
≦2.0*L0 」としたが、通常の条件では、概ねこの
範囲で可能である。しかし、外壁板23が特殊な材質や
特殊な施工環境・使用環境によっては、目地の拡張(外
壁板23の収縮)が上記範囲内の目地覆い板14の幅L
では対処できない場合も考えられる。それが予想される
場合には、当然それに見合った幅Lを設定することもで
きる。
【0026】また、前記実施例において、目地覆い板1
4の両端部14a側を先細とし、あるいは他の部分より
柔らかい材質とすることもできる(図示していない)。
この場合、目地覆い板14の端部14a側がしなやかに
屈曲してこ口との当接面積が増える。
【0027】また、前記実施例において、縦基材2の下
縁5にのみ接着剤を塗布し、あるいは両面テープを貼付
することもできる(図示していない)。この場合には、
縦基材2と敷目板ジョイナー18の屈曲突部19頂面2
0が接着されので、経年変化によって外壁板23の収縮
により、目地シール装置16の弾性が相対的に弱まった
場合でも、目地26から目地シール装置16が外れるお
それがない。
【0028】
【実施例2】図2乃至図4、図12に基づきこの発明の
他の実施例を説明する。この実施例は目地シール装置に
敷目板ジョイナーとの係合手段を設けた実施例である。
【0029】この実施例に使用する敷目板ジョイナー2
8は、基板29の上面に並列した目地突条30、30を
突設し、該目地突30、30条間に係合突条32を突設
した形状であり、1枚の板材を屈曲して形成してある。
前記目地突条30、30は上端31、31が離れるよう
に傾斜して形成され、両目地突条30、30の上端3
1、31間の距離は目地幅L0 で形成されている。ま
た、基板29の両端部は折り曲げて形成されている。ま
た、係合突条32の上端部は断面三角形状に膨大した膨
大部33が形成されている(図3(a))。
【0030】また、前記実施例1と同様の目地シール装
置16の縦基材2の下縁5に前記敷目板ジョイナー28
の係合突条32に嵌装係合できる形状の係合挟持部36
を有する下垂れ部35を一体に形成して目地シール装置
37を構成する(図2(a))。ここで、目地シール装
置37は実施例1と同様に弾性材料により一体に形成さ
れているが、縦基材2の下端部から下垂れ部35にかけ
ての部分は、他の部分に比して硬質(弾力を弱く)形成
されている。
【0031】次に、前記実施例1と同様に、下地材に敷
目板ジョイナー28、28を固定し、敷目板ジョイナー
28の目地突条30、30の上端31、31に当接する
ように、外壁板23、23を目地幅L0 で張り合わせ
る。
【0032】続いて、目地26内に、目地シール装置3
7を押し縮めて挿入する。目地シール装置37の下垂れ
部35の係合挟持部36は、敷目板ジョイナー28の係
合突条32の膨大部33に嵌装係合され、縦基材1、3
の外面6、6及び目地覆い板14の両端部14a、14
aは、実施例1と同様に外壁板23のこ口25、25に
弾性当接する(図2(b))。従って、目地26内を水
密に保つことができる。
【0033】また、経年変化により、外壁板23、23
が収縮し、目地幅がL1 に変化した場合であっても、実
施例1と同様に目地覆い板14は下に凸の状態を保った
まま、外壁板23、23のこ口25、25に弾性当接
し、縦基材1、3もこ口25、25に弾性当接している
ので、目地26内を水密に保つことができる(図2
(c))。また、更に外壁板23、23が収縮して相対
的に目地シール装置37の弾性力が弱まった場合であっ
ても、目地シール装置37の下垂れ部35が敷目板ジョ
イナー28の係合突条32に係合しているので、不慮の
外力によっても目地シール装置37が目地26から外れ
るおそれはない。
【0034】また、取り分け寒冷地において、万一目地
シール装置37と敷目板ジョイナー28との間で結露し
た場合であっても、結露水により、目地シール装置37
が目地26外へ押し出されることを未然に防止できる。
【0035】前記実施例において、縦基材2の下端部か
ら下垂れ部35にかけての部分を、他の部分に比して硬
質に形成したが、他の部分と同質に形成することもでき
る。
【0036】また、前記実施例において、敷目板ジョイ
ナー28の目地突条30、30は斜に形成することが望
ましいが、上端の間隔をL0 に形成すれば、略直角に突
設した形状とすることもできる(図3(b))。また、
敷目板ジョイナー28の係合突部32の膨大部33は三
角形状としたが、上端部が膨大となった形状であれば他
の形状とすることもできる。例えば、T字状(図3
(c))、円状(同(d))、楕円状(同(e))とす
ることもできる。この場合、目地シール装置37の下垂
れ部35に係合挟持部36の構造もこれに合わせた構造
とする(図示していない)。
【0037】また、前記実施例において、敷目板ジョイ
ナー28は、金属板を折り曲げて形成したが、同様の構
造とすることができれば、一体の金属製、あるいは一体
の樹脂製とすることもできる(図示していない)。
【0038】また、前記実施例において複数の異なる目
地26深さ(外壁板23の材厚)Hに対応して使用でき
る構成とすることもできる(図4)。この場合、敷目板
ジョイナー28の係合突条32は、異なる高さに複数の
膨大部33、33a、33bを形成する(同(b))。
また、目地シール装置37の下垂れ部35を所定長さの
基部35aの先端部に係合挟持部36を形成してある
(同(a))。
【0039】この場合、使用に際して、目地深さがH1
の場合には、敷目板ジョイナー28中間部の膨大部33
aに下垂れ部35の係合挟持部36を係合する(同
(c))。また、目地深さがH2 の場合には、敷目板ジ
ョイナー28の下端部の膨出部33bに下垂れ部35の
挟持部36を係合する(同(d))。
【0040】また、前記実施例において、縦基材2の下
縁5に下垂れ部35を連設したが、中央に位置する縦基
材2を更に厚肉とし、該縦基材2の下縁5から上方に向
けて、係合突条32を挿入できる切欠39を形成して、
切欠39内に係合挟持部36を形成して係合手段を構成
することもできる(図12(a)(b))。
【0041】また、前記実施例において、目地シール装
置37に係合挟持部36を設けて、敷目板ジョイナー2
8の係合突条32に嵌装係合したので、係合し易いが、
目地シール装置37と敷目板ジョイナー28とが係合で
きれば、その構造は問わない。例えば、目地シール装置
37に係合突条を設け、敷目板ジョイナー28の係合挟
持部に嵌挿係合することもできる(図示していない)。
【0042】上記以外の他の実施例は実施例1と同様で
ある。
【0043】
【実施例3】図5、図6に基づきこの発明の他の実施例
を説明する。
【0044】前記実施例1と同様の目地シール装置16
の縦基材の内、外側に位置する両縦基材1、3の外面
6、6の上縁5、5に外方向に突出する突条41、41
を夫々形成して、目地シール装置42を構成する(図5
(a))。
【0045】この目地シール装置42の使用は前記実施
例1と同様である。実施例1と同様に、下地材に固定し
た敷目板ジョイナー18に合わせて、外壁板23を目地
幅L0 で張り合わせる。続いて、目地26内に、目地シ
ール装置42を押し縮めて挿入する。目地シール装置4
2の突条41、41は、夫々外壁板23のこ口25、2
5に弾性当接すると共に、縦基材1、3の外面6及び目
地覆い板14の端部14a、14aも、実施例1と同様
に外壁板23、23のこ口25、25に弾性当接する
(図5(c))。従って、目地26内をより確実に水密
に保つことができる。
【0046】また、経年変化により、外壁板23、23
が収縮し、目地26幅が広がるように変化した場合であ
っても目地覆い板14、突条41、41、縦基材1、3
はこ口25、25に弾性当接しているので、目地26内
を水密に保つことができる。突条41は目地覆い板14
の端部14aよりも比較的広い面積でこ口25、25に
当接できるので、より確実に水密を確保できる。
【0047】前記実施例において、突条41、41は横
方向に突設したが、斜め上方に突設することもできる
(図5(b))。
【0048】また、前記実施例において、突条41、4
1は縦基材1、3の上縁4、4に突設したが、中間部に
突設することもできる(図6(a))。この場合には、
目地26内に、目地シール装置42を押し縮めて挿入し
た際に、折り曲った突条41、41が、縦基材1、3の
外面6上部に位置し、縦基材1、3の外面6とこ口25
の間に挟まれる(図6(b))。従って、該部で、こ口
25と当接する弾性力を増加させることができるので、
より水密を確保できる。
【0049】
【実施例4】図7に基づきこの発明の他の実施例を説明
する。この実施例は実施例2の機能と実施例3の機能と
を結合した構成である。
【0050】即ち、実施例3の目地シール装置42の縦
基材2の下縁5に、敷目板ジョイナー28の係合突条3
2に係合できる形状の係合挟持部36を有する下垂れ部
35を一体に形成して目地シール装置44を構成する
(図7)。この場合には、押し縮めて目地26に挿入し
た際には、突条41、41がこ口に弾性当接するので、
より確実に水密を確保できる。また、下垂れ部35によ
り、敷目板ジョイナー28の係合突条32に嵌合してい
るので、不慮の外力によっても目地シール装置44が目
地から外れるおそれはない。
【0051】前記実施例における目地シール装置44の
突条41及び下垂れ部35の他の構成、敷目板ジョイナ
ー28の係合突条32の他の構成等は、前記実施例2、
3と様である。
【0052】
【実施例5】図8乃至図11に基づきこの発明の他の実
施例を説明する。この実施例は、目地覆い板を目地内に
位置させない実施例である。
【0053】実施例1と同様に、目地内に沿って挿通可
能な縦基材1、2、3の3本を並列して、隣接する縦基
材1、2、3の上縁部4、4を連結部材10で互いに連
結し、下縁部5、5も同様に連結部材10で連結する。
前記連結部材10は中央部11が肉薄で、両端部(縦基
材側)12、12が肉厚となるように断面を徐々に変化
するように形成されている。また、中央部11は内側に
凸となるように屈曲されている。また、両端部に位置す
る縦基材1、3の外側面6下部を下方に向けて幅が狭ま
るようにテーパー状の切欠7を形成してあり、また外側
面6の上部及び中間部に、長さ方向の凹条8、8を形成
してある。また、中央に位置する縦基材2の厚さは、他
の縦基材1、3より若干厚肉に形成されている。
【0054】また、縦基材2の上縁4に、縦基材2より
幅広の断面略長方形状の補強幅広部46を連設し、該補
強幅広部46の上部両側に前記実施例1と同程度の幅を
有する目地覆い板50、50を先に向けて下がるよう
に、横方向斜に突設する。前記目地覆い板50は、実施
例1の目地覆い板14よりも厚肉に形成されている。以
上のようにして、目地シール装置53を構成する(図8
(a))。
【0055】この実施例の目地シール装置53は、実施
例1と同様に使用する。即ち、所定外壁の下地材(図示
していない)に固定した敷目板ジョイナー18の屈曲突
部19に合わせて、外壁板23、23を目地幅L0 で張
り合わせる。続いて、目地26内に、目地シール装置5
3を目地26の幅方向で押し縮めて目地内に挿入する。
この際、縦基材1、3の切欠7により案内され、また中
央の縦基材2を肉厚に形成されているので、挿入作業が
容易となる。また、連結部材10は中央部11が肉薄で
あるいは内側に凸となるように形成されているので、連
結部材10は内側に屈曲され、屈曲により縦基材1、
2、3より上下に突出するおそれはない。
【0056】また、挿入された目地シール装置53は、
縦基材1、3の外面6が、目地26内の外壁板23、2
3のこ口25、25に弾性当接すると共に、目地覆い板
50の下面51は、目地26付近の外壁板23の外面2
4に弾性当接する(図8(b))。従って、目地26内
を水密に保つことができる。また、この際、目地覆い板
50の上面51aと補強幅広部46の上面48は面一に
なる。
【0057】また、経年変化により、外壁板23が収縮
し、目地幅が拡大した場合であっても目地覆い板50、
50は外壁板23の外面24に弾性当接し、更に縦基材
1、3もこ口25、25に弾性当接しているので、目地
26内を水密に保つことができる。
【0058】また、この実施例では、目地26全体を目
地覆い板50、50で覆うので、施工精度の悪いこ口2
5、25を隠し、目地幅を一定に見せることができる。
また、外壁板23、23の縁27、27も、目地覆い板
50で覆われているので、縁27の欠けもを防止できる
(図8(b))。
【0059】前記実施例において、補強幅広部46を断
面略長方形状としたが、断面略U字状とすることもでき
る(図9(a)(b))。また、設置状態で補強幅広部
46の上面48と目地覆い板50の上面51aとを面一
となるように形成したが、補強幅広部の上面51aを上
に凸の曲面とし、補強幅広部46の両側47、47の中
間高さに目地覆い板50、50を突設することもできる
(図9(c)(d))。また、補強幅広部46の上面に
長さ方向の凹条52、52を並列して形成することもで
きる(図9(e)(f))。
【0060】また、前記実施例において、目地シール装
置53の縦基材2の下縁5に、実施例2と同様に、敷目
板ジョイナー28の係合突条32に係合できる形状の係
合挟持部36を有する下垂れ部35を一体に形成して目
地シール装置54を構成することもできる(図10)。
この場合には、押し縮めて目地に挿入した際には、下垂
れ部35により、敷目板ジョイナー28の係合突条32
に嵌合しているので、不慮の外力によっても目地シール
装置54が目地26から外れるおそれはない。前記にお
ける敷目板ジョイナー28の他の実施例、係合手段の他
の実施例は実施例2と同様である。
【0061】更に、目地シール装置54の縦基材1、3
の外面6に、実施例4と同様に、突条41を外方向に向
けて突設することもできる(図11(a)(b))。こ
の場合には、突条41により、更に確実な水密性を確保
できる。突条41の他の実施例については実施例4と同
様である。
【0062】
【発明の効果】並列した縦基材の上下を夫々連結部材で
連結し、連結部材は内方に屈曲できる構造としたので、
目地シール装置内に中空部を形成し、強い弾力を示し、
目地をシールできる。また、目地の幅より長い幅を有す
る目地覆い板を連設したので、該部でも目地をシールで
き、総じて目地のシール効果を高めることができる。更
に、経年変化によって目地が拡大した場合であっても、
シール効果を維持できる効果がある。
【0063】また、連結部材は内方に屈曲できる構造と
したので屈曲した連結部材が、縦基材の上下より突出す
ることはなく、比較的薄い材質の外壁板でも使用でき、
適用する目地を選ばず適用範囲を広くできる効果があ
る。更に、目地覆い板を設けたので、外壁板からは目地
覆い板しか見えず、目地の見栄えをよくできる効果があ
る。
【0064】一の縦基材の下部に該係合突条に係合でき
る係合手段を設ければ、目地内で目地シール装置と敷目
板ジョイナーとを連結でき、経年変化により目地が広が
り相対的に目地シール装置の弾性力が減少した場合であ
っても、目地シール装置がめじから外れるおそれを防止
できる効果がある。
【0065】また、最も外側に位置する両縦基材の外面
に外方向に突条を形成したので、目地シール装置とこ口
との接触面を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1で、(a)は目地シール装
置の断面図、(b)は目地シール装置を目地に嵌挿した
当初状態の断面図、(c)は同じく経年変化して外壁板
が収縮した状態の断面図である。
【図2】この発明の実施例2で、(a)は目地シール装
置の断面図、(b)は目地シール装置を目地に嵌挿した
当初状態の断面図、(c)は同じく経年変化して外壁板
が収縮した状態の断面図である。
【図3】(a)乃至(e)は、実施例2に使用する敷目
板ジョイナーの断面図である。
【図4】実施例2の他の係合手段を使用した断面図で、
(a)は目地シール装置、(b)は敷目板ジョイナー、
(c)は目地シール装置を目地に挿入した状態、(d)
同じく他の目地に挿入した状態、を夫々表す。
【図5】この発明の実施例3で、(a)(b)は目地シ
ール装置の断面図で、(c)はこの目地シール装置を目
地に嵌挿した状態の断面図である。
【図6】実施例3で他の突条とした実施例の断面図で、
(a)は目地シール装置、(b)は目地シール装置を目
地に挿入した状態、を夫々表す。
【図7】この発明の実施例4で、目地シール装置を目地
に挿入した状態の断面図である。
【図8】この発明の実施例5で、(a)は目地シール装
置の断面図、(b)は目地シール装置を目地に挿入した
状態の断面図、を夫々表す。
【図9】(a)(c)(e)は実施例5で、他の目地覆
い板を使用した目地シール装置の断面図で、(b)
(d)(f)は夫々対応する目地シール装置を目地に挿
入した状態の断面図である。
【図10】実施例5で更に係合手段を付加した目地シー
ル装置を、目地に挿入した状態の断面図である。
【図11】実施例5で更に突条を付加した実施例で、
(a)は目地シール装置の断面図、(b)は目地シール
装置を目地に挿入した状態の断面図である。
【図12】実施例2で他の係合手段を使用した実施例
で、(a)は目地シール装置の断面図、(b)は目地シ
ール装置を目地に挿入した状態の断面図である。
【図13】この発明の従来例で、(a)はシーリング剤
を使用した目地の断面図、(b)はシール装置の断面
図、(c)はシール装置を使用した目地の断面図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3 縦基材 4 縦基材の上縁 5 縦基材の下縁 6 縦基材の外面 10 連結部材 11 連結部材の中央部 12 連結部材の端部 14 目地覆い板 16 目地シール装置(実施例1) 18 敷目板ジョイナー 23 外壁板 24 外壁板の外面 25 外壁板のこ口 26 目地 28 敷目板ジョイナー 32 敷目板ジョイナーの係合突条 35 下垂れ部(係合手段) 36 係合挟持部(係合手段) 37 目地シール装置 39 切欠(係合手段) 41 突条 42 目地シール装置(実施例2) 44 目地シール装置(実施例3) 46 補強幅広部(目地覆い板) 50 目地覆い板(実施例4) 53 目地覆い板(実施例5) 54 目地覆い板(実施例5) 55 目地覆い板(実施例5) 60 下地(従来例) 61 敷目板ジョイナー(従来例) 62 外壁板(従来例) 63 こ口(従来例) 64 目地(従来例) 65 シーリング剤(従来例) 66 シール材(従来例)
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列したボードの所定目地内に嵌挿して
    該目地を塞ぐ弾性変形可能な目地をシールできる装置に
    おいて、前記目地内に挿入可能な複数の縦基材を並列
    し、隣接する縦基材の上縁部と上縁部とを、該下縁部と
    下縁部とを、内方に屈曲できる連結部材で夫々連結し、
    両端に位置する縦基材の外面をボード当接面とすると共
    に、一の縦基材の上縁に、挿入予定の目地の幅より長い
    幅を有する目地覆い板の下面を一体に連設したことを特
    徴とする目地シール装置。
  2. 【請求項2】 目地覆い板と該目地覆い板を連設した一
    の縦基材との間に補強幅広部を形成し、前記目地覆い板
    の下面をボードの上面に密着できる構造とした請求項1
    記載の目地シール装置。
  3. 【請求項3】 目地に配置された敷目板ジョイナーの上
    面に係合突条を形成し、一の縦基材の下部に該係合突条
    に係合できる係合手段を設けた請求項1記載の目地シー
    ル装置。
  4. 【請求項4】 一の縦基材の下部に下垂れ部を形成し
    て、該下垂れ部の長さ方向で異なる位置に複数の係合挟
    持部を形成して係合手段を構成した請求項3記載の目地
    シール装置。
  5. 【請求項5】 最も外側に位置する両縦基材の外面に外
    方向に突条を形成した請求項1記載の目地シール装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107208428A (zh) * 2014-11-18 2017-09-26 百立富设计与工程私营有限公司 洪水屏障
KR101877466B1 (ko) * 2017-10-14 2018-07-11 김종웅 캐노피용 고정몰딩바 구조체

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