JPH1015915A - 木材製品の表面加工方法 - Google Patents
木材製品の表面加工方法Info
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- JPH1015915A JPH1015915A JP18695096A JP18695096A JPH1015915A JP H1015915 A JPH1015915 A JP H1015915A JP 18695096 A JP18695096 A JP 18695096A JP 18695096 A JP18695096 A JP 18695096A JP H1015915 A JPH1015915 A JP H1015915A
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- Japan
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- grain
- wood
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- summer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 木材製品の被加工表面おいて、木目を凹凸状
に浮き出させてなる表面加工方法、即ちうずくり仕上げ
を迅速かつ正確にできるようにする。 【解決手段】 木目(3)を凹凸状に浮き出させてなる
表面加工方法、即ちうずくり仕上げにおいて、ウレタン
ゴム、シリコンゴム、アクリルゴム等の弾性体(6)上
に被加工面(2)を密着するように載置した上で、その
被加工表面(2)の裏面方向から押圧板(9)を介して
加圧することにより、互いに密度が異なる木目(3)を
形成する冬目(4)及び夏目(5)がその密度差に起因
して有する硬度に応じて変形する結果、上記高密度で硬
質な冬目は、低密度で軟質な夏目よりも変形しにくい一
方で、逆に夏目は冬目と比較して変形し易いものである
ため、各々冬目及び夏目を木目に沿って凹凸状に浮き出
させることができる。
に浮き出させてなる表面加工方法、即ちうずくり仕上げ
を迅速かつ正確にできるようにする。 【解決手段】 木目(3)を凹凸状に浮き出させてなる
表面加工方法、即ちうずくり仕上げにおいて、ウレタン
ゴム、シリコンゴム、アクリルゴム等の弾性体(6)上
に被加工面(2)を密着するように載置した上で、その
被加工表面(2)の裏面方向から押圧板(9)を介して
加圧することにより、互いに密度が異なる木目(3)を
形成する冬目(4)及び夏目(5)がその密度差に起因
して有する硬度に応じて変形する結果、上記高密度で硬
質な冬目は、低密度で軟質な夏目よりも変形しにくい一
方で、逆に夏目は冬目と比較して変形し易いものである
ため、各々冬目及び夏目を木目に沿って凹凸状に浮き出
させることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、茶道や華道にお
いて使用される道具、家具、照明器具の枠体や琴等の製
造に供され、異なる密度で形成される木目が積層状とな
る木材、特に桐や杉等の軟質材による木材製品の表面加
工方法に関する。
いて使用される道具、家具、照明器具の枠体や琴等の製
造に供され、異なる密度で形成される木目が積層状とな
る木材、特に桐や杉等の軟質材による木材製品の表面加
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、茶道や華道において使用される道
具、家具、照明器具の枠体や琴等の製造に使用される木
材においては、桐や杉等に代表される軟質材が多く使用
されるものであり、この桐や杉等に代表される軟質材に
より製造される木材製品では、使用により発生する傷や
木材表面に塗布した塗料の吸い込みムラを防止すると共
に、その表面装飾的効果を得るために、積層状となる異
なる密度の木目、即ち高密度で硬質の冬目及び低密度で
軟質の夏目からなる木目を有する木材製品の被加工表面
を研磨することにより凹凸状に浮き出させてなる表面加
工方法、即ちうずくり仕上げと呼ばれる表面加工方法が
施されるものであり、このうずくり仕上げと呼ばれる表
面加工方法において、異なる密度の木目を有する木材の
被加工表面を研磨する時には、木目方向に沿って高速度
で回転する円筒状のブラシが当接して行う回転ブラシ方
式や、木材の被加工表面に対して高圧で研磨材を吹き付
けて行うサンドブラスト方式が用いられている。
具、家具、照明器具の枠体や琴等の製造に使用される木
材においては、桐や杉等に代表される軟質材が多く使用
されるものであり、この桐や杉等に代表される軟質材に
より製造される木材製品では、使用により発生する傷や
木材表面に塗布した塗料の吸い込みムラを防止すると共
に、その表面装飾的効果を得るために、積層状となる異
なる密度の木目、即ち高密度で硬質の冬目及び低密度で
軟質の夏目からなる木目を有する木材製品の被加工表面
を研磨することにより凹凸状に浮き出させてなる表面加
工方法、即ちうずくり仕上げと呼ばれる表面加工方法が
施されるものであり、このうずくり仕上げと呼ばれる表
面加工方法において、異なる密度の木目を有する木材の
被加工表面を研磨する時には、木目方向に沿って高速度
で回転する円筒状のブラシが当接して行う回転ブラシ方
式や、木材の被加工表面に対して高圧で研磨材を吹き付
けて行うサンドブラスト方式が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の積層状となる異なる密度の木目を研磨することによ
り凹凸状に浮き出させてなる表面加工方法、即ちうずく
り仕上げと呼ばれる表面加工方法において、この木材の
被加工表面を研磨するのに用いられる回転ブラシ方式や
サンドブラスト方式では、高速度で回転するブラシや吹
き付けられる研磨材によって加工される木材の被加工表
面の範囲は狭く、かつ徐々に研磨されるものであるの
で、その表面加工作業に要する作業時間は40〜50秒
と長時間になる上に、木材の被加工表面の仕上げはブラ
シの回転速度及び密度により粗くなり易いものであると
共に、この表面加工作業により発生する作業音、粉塵量
及び、この表面加工方法に伴う加工コストが大となる欠
点がある。
来の積層状となる異なる密度の木目を研磨することによ
り凹凸状に浮き出させてなる表面加工方法、即ちうずく
り仕上げと呼ばれる表面加工方法において、この木材の
被加工表面を研磨するのに用いられる回転ブラシ方式や
サンドブラスト方式では、高速度で回転するブラシや吹
き付けられる研磨材によって加工される木材の被加工表
面の範囲は狭く、かつ徐々に研磨されるものであるの
で、その表面加工作業に要する作業時間は40〜50秒
と長時間になる上に、木材の被加工表面の仕上げはブラ
シの回転速度及び密度により粗くなり易いものであると
共に、この表面加工作業により発生する作業音、粉塵量
及び、この表面加工方法に伴う加工コストが大となる欠
点がある。
【0004】更に、木材製品の被加工表面に有する積層
状となる高密度の冬目及び低密度の夏目からなる木目を
凹凸状に浮き出させてなるうずくり仕上げと呼ばれる表
面加工方法において要求される木目の凹凸の深さは、上
記木目を形成し、密度を異にする冬目と夏目との相対的
な密度差、すなわち各々の木目の有する密度差に起因す
る硬度差により著しい影響を受けるものであるので、回
転ブラシ方式やサンドブラスト方式において、高速度で
回転するブラシや高圧で吹き付けられる研磨材による研
磨では、この表面加工方法を行う作業者に対して木材に
対する深い知識や表面加工作業の熟練性を要求するもの
となり、この表面加工方法において習熟度の低い作業者
では木材製品の被加工表面の表面加工作業を迅速かつ正
確に行うことは困難なものとなる。
状となる高密度の冬目及び低密度の夏目からなる木目を
凹凸状に浮き出させてなるうずくり仕上げと呼ばれる表
面加工方法において要求される木目の凹凸の深さは、上
記木目を形成し、密度を異にする冬目と夏目との相対的
な密度差、すなわち各々の木目の有する密度差に起因す
る硬度差により著しい影響を受けるものであるので、回
転ブラシ方式やサンドブラスト方式において、高速度で
回転するブラシや高圧で吹き付けられる研磨材による研
磨では、この表面加工方法を行う作業者に対して木材に
対する深い知識や表面加工作業の熟練性を要求するもの
となり、この表面加工方法において習熟度の低い作業者
では木材製品の被加工表面の表面加工作業を迅速かつ正
確に行うことは困難なものとなる。
【0005】そこで、この発明は上記従来の問題を改善
するものであり、積層状となる高密度で硬質の冬目及び
低密度で軟質の夏目からなる木目を凹凸状に浮き出させ
てなる木材製品の表面加工方法、すなわちうずくり仕上
げを行うにあたって、作業者の習熟度に拘らず、迅速か
つ正確に行うことができるようにするものである。
するものであり、積層状となる高密度で硬質の冬目及び
低密度で軟質の夏目からなる木目を凹凸状に浮き出させ
てなる木材製品の表面加工方法、すなわちうずくり仕上
げを行うにあたって、作業者の習熟度に拘らず、迅速か
つ正確に行うことができるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、異なる密度
で形成される木目が積層状となる木材製品の被加工表面
をウレタンゴム、シリコンゴム、アクリルゴム等の弾性
体に対して密着するように載置した上、この木材製品の
被加工表面の裏面方向から押圧板を介して均等に加圧す
ることにより、上記木材の被加工表面において積層状と
なる密度の異なる木目を木目に沿って凹凸状に浮き出さ
せてなるものである。
で形成される木目が積層状となる木材製品の被加工表面
をウレタンゴム、シリコンゴム、アクリルゴム等の弾性
体に対して密着するように載置した上、この木材製品の
被加工表面の裏面方向から押圧板を介して均等に加圧す
ることにより、上記木材の被加工表面において積層状と
なる密度の異なる木目を木目に沿って凹凸状に浮き出さ
せてなるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明を実施するにあたって、
ウレタンゴム、シリコンゴム、アクリルゴム等の弾性体
に密着するように載置された木材製品の被加工表面で
は、積層状となる密度の異なる木目、すなわち高密度で
硬質の冬目及び低密度で軟質の夏目を有するものとなっ
ているので、上記ウレタンゴム等の弾性体上に密着して
載置した上で、その被加工表面の裏面方向よりの押圧板
を介しての加圧により、まず木材製品の被加工表面に密
着する弾性体自体が木目を形成する低密度で軟質の夏目
及び高密度で硬質の冬目に応じて変形するものであり、
更に押圧板を介してその裏面方向より加圧することによ
って、次に木目を形成する低密度で軟質の夏目は、高密
度で硬質の冬目よりも変形し易いため凹陥部となる一方
で、高密度で硬質の冬目は低密度で軟質の夏目に対して
変形し難いため相対的に凸状部となるので、木材製品の
被加工面において木目を形成する冬目と夏目を木目に沿
って凹凸状に正確に浮き出させることができる。
ウレタンゴム、シリコンゴム、アクリルゴム等の弾性体
に密着するように載置された木材製品の被加工表面で
は、積層状となる密度の異なる木目、すなわち高密度で
硬質の冬目及び低密度で軟質の夏目を有するものとなっ
ているので、上記ウレタンゴム等の弾性体上に密着して
載置した上で、その被加工表面の裏面方向よりの押圧板
を介しての加圧により、まず木材製品の被加工表面に密
着する弾性体自体が木目を形成する低密度で軟質の夏目
及び高密度で硬質の冬目に応じて変形するものであり、
更に押圧板を介してその裏面方向より加圧することによ
って、次に木目を形成する低密度で軟質の夏目は、高密
度で硬質の冬目よりも変形し易いため凹陥部となる一方
で、高密度で硬質の冬目は低密度で軟質の夏目に対して
変形し難いため相対的に凸状部となるので、木材製品の
被加工面において木目を形成する冬目と夏目を木目に沿
って凹凸状に正確に浮き出させることができる。
【0008】更に、木目を形成する冬目と夏目を木目に
沿って凹凸状に浮き出させるにあたっては、押圧板を介
して弾性体上の木材製品に圧力を加えるだけであるの
で、表面加工作業における騒音や粉塵の発生を著しく抑
制することができると共に、冬目及び夏目の密度差や方
向に関係なく、又は仕上げを行った後でも木材の加工表
面の光沢等を損ねることなく迅速かつ正確に、必要な木
目の凹凸の深さを有する表面加工を行うことができるも
のである。
沿って凹凸状に浮き出させるにあたっては、押圧板を介
して弾性体上の木材製品に圧力を加えるだけであるの
で、表面加工作業における騒音や粉塵の発生を著しく抑
制することができると共に、冬目及び夏目の密度差や方
向に関係なく、又は仕上げを行った後でも木材の加工表
面の光沢等を損ねることなく迅速かつ正確に、必要な木
目の凹凸の深さを有する表面加工を行うことができるも
のである。
【0009】
【実施例】この発明を図に示す実施例により更に説明す
る。(1)は、この発明の実施例である表面加工方法を
施す被加工表面(2)を有する木材製品であり、この木
材製品(1)の被加工表面(2)は、密度の高い硬質の
冬目(4)と密度の低い軟質の夏目(5)から形成され
る木目(3)を有しているものである。
る。(1)は、この発明の実施例である表面加工方法を
施す被加工表面(2)を有する木材製品であり、この木
材製品(1)の被加工表面(2)は、密度の高い硬質の
冬目(4)と密度の低い軟質の夏目(5)から形成され
る木目(3)を有しているものである。
【0010】そして、この発明の実施例である表面加工
方法においては、異なる密度、即ち密度の高い硬質の冬
目(4)と密度の低い軟質の夏目(5)から形成される
木目(3)が積層状となる木材製品の被加工表面(2)
を、硬度10〜50HS(スプリング方式によるJIS
A硬さ)のウレタンゴム、シリコンゴム、アクリルゴム
等(以下「ウレタンゴム等」という。)の弾性体(6)
上に密着するように載置した上、プレス機によって押圧
板(9)を介して木材製品(1)の被加工表面(2)の
裏面方向から均等に約10〜100Kg/cm2 の圧力
で約10秒間加圧することにより、上記弾性体(6)を
木材製品(1)の被加工表面(2)に有する木目(3)
に沿って変形させつつ、更に加圧することによって木目
(3)を形成する積層状となる密度の異なる冬目(4)
及び夏目(5)を各々凹凸状に浮き出させてなるもので
ある。なお、ウレタンゴムを用いる場合、ゴムの硬度2
0〜35HS,プレス圧力15〜90Kg/cm2 で最
も望ましい結果が得られる。
方法においては、異なる密度、即ち密度の高い硬質の冬
目(4)と密度の低い軟質の夏目(5)から形成される
木目(3)が積層状となる木材製品の被加工表面(2)
を、硬度10〜50HS(スプリング方式によるJIS
A硬さ)のウレタンゴム、シリコンゴム、アクリルゴム
等(以下「ウレタンゴム等」という。)の弾性体(6)
上に密着するように載置した上、プレス機によって押圧
板(9)を介して木材製品(1)の被加工表面(2)の
裏面方向から均等に約10〜100Kg/cm2 の圧力
で約10秒間加圧することにより、上記弾性体(6)を
木材製品(1)の被加工表面(2)に有する木目(3)
に沿って変形させつつ、更に加圧することによって木目
(3)を形成する積層状となる密度の異なる冬目(4)
及び夏目(5)を各々凹凸状に浮き出させてなるもので
ある。なお、ウレタンゴムを用いる場合、ゴムの硬度2
0〜35HS,プレス圧力15〜90Kg/cm2 で最
も望ましい結果が得られる。
【0011】この発明の実施例である表面加工方法は以
上の構成を具えるので、硬度10〜50HSのウレタン
ゴム等の弾性体(6)上に密着するように載置され、そ
の被加工表面(2)の裏面方向から押圧板(9)を介し
てプレス機等によって加圧される木材製品(1)の被加
工表面(2)においては、密度の異なる木目(3)、す
なわち高密度で硬質の冬目(4)及び低密度で軟質の夏
目(5)を積層状に有するものとなっているので、上記
ウレタンゴム等の弾性体(6)上に密着するように載置
され、押圧板(9)を介して被加工表面(2)の裏面方
向からプレス機によって均等に加圧することにより、ま
ず木材製品(1)の被加工表面(2)に密着するウレタ
ンゴム等の弾性体(6)自体が高密度で硬質の冬目
(4)及び低密度で軟質の夏目(5)により形成される
木目(3)に応じて変形すると共に、更にこのウレタン
ゴム等の弾性体(6)を最終的にプレス機により均等に
約10〜100Kg/cm2 の圧力で約10秒間加圧す
ることによって、木材製品(1)の被加工表面(2)に
有する木目(3)を形成してなる低密度で軟質の夏目
(5)は、高密度で硬質の冬目(4)よりも変形し易い
ものであるため、このウレタンゴム等の弾性体(6)
は、30mmの厚さが1mm程度に圧縮され、この変形
により生じる圧力により凹陥部(7)となり、その面の
導管がつぶれる一方で、高密度で硬質の冬目(4)は、
このウレタンゴム等の弾性体(6)の変形による圧力に
よっても変形し難くいため、低密度で軟質の夏目(5)
に対して相対的に凸状部(8)となるから、木材製品
(1)の被加工表面(2)に有する木目(3)を形成す
る冬目(4)と夏目(5)を各々の木目(3)に沿って
凹凸状に正確に浮き出させることができる。
上の構成を具えるので、硬度10〜50HSのウレタン
ゴム等の弾性体(6)上に密着するように載置され、そ
の被加工表面(2)の裏面方向から押圧板(9)を介し
てプレス機等によって加圧される木材製品(1)の被加
工表面(2)においては、密度の異なる木目(3)、す
なわち高密度で硬質の冬目(4)及び低密度で軟質の夏
目(5)を積層状に有するものとなっているので、上記
ウレタンゴム等の弾性体(6)上に密着するように載置
され、押圧板(9)を介して被加工表面(2)の裏面方
向からプレス機によって均等に加圧することにより、ま
ず木材製品(1)の被加工表面(2)に密着するウレタ
ンゴム等の弾性体(6)自体が高密度で硬質の冬目
(4)及び低密度で軟質の夏目(5)により形成される
木目(3)に応じて変形すると共に、更にこのウレタン
ゴム等の弾性体(6)を最終的にプレス機により均等に
約10〜100Kg/cm2 の圧力で約10秒間加圧す
ることによって、木材製品(1)の被加工表面(2)に
有する木目(3)を形成してなる低密度で軟質の夏目
(5)は、高密度で硬質の冬目(4)よりも変形し易い
ものであるため、このウレタンゴム等の弾性体(6)
は、30mmの厚さが1mm程度に圧縮され、この変形
により生じる圧力により凹陥部(7)となり、その面の
導管がつぶれる一方で、高密度で硬質の冬目(4)は、
このウレタンゴム等の弾性体(6)の変形による圧力に
よっても変形し難くいため、低密度で軟質の夏目(5)
に対して相対的に凸状部(8)となるから、木材製品
(1)の被加工表面(2)に有する木目(3)を形成す
る冬目(4)と夏目(5)を各々の木目(3)に沿って
凹凸状に正確に浮き出させることができる。
【0012】更に、木材製品(1)の被加工表面(2)
に有する木目(3)を形成する密度の異なる木目
(3)、即ち密度が高く硬質の冬目(4)と密度が低く
軟質の夏目(5)を凹凸状に浮き出させるにあたって、
ウレタンゴム等の弾性体(6)上に載置された木材製品
(1)の被加工表面(2)の裏面方向から押圧板(9)
を介してプレス機によって約10〜100Kg/cm2
の圧力を、約10秒間加えるだけなので、作業者におい
ては木材に対する高度の知識及び表面加工の熟練性は要
求されることない上、木材製品(1)の被加工表面
(2)に対する表面加工作業における騒音や粉塵の発生
を著しく抑制すると共に、密度の異なる木目(3)、即
ち冬目(4)及び夏目(5)の密度差や木目(3)の方
向に関係なく、又は木材製品(1)の被加工表面(2)
に対して仕上げを行った後でも木材製品(1)の被加工
表面(2)の光沢等を損ねることなく迅速かつ正確に必
要な木目(3)の凹凸の深さを有する表面加工を行うこ
とができるものとなる。
に有する木目(3)を形成する密度の異なる木目
(3)、即ち密度が高く硬質の冬目(4)と密度が低く
軟質の夏目(5)を凹凸状に浮き出させるにあたって、
ウレタンゴム等の弾性体(6)上に載置された木材製品
(1)の被加工表面(2)の裏面方向から押圧板(9)
を介してプレス機によって約10〜100Kg/cm2
の圧力を、約10秒間加えるだけなので、作業者におい
ては木材に対する高度の知識及び表面加工の熟練性は要
求されることない上、木材製品(1)の被加工表面
(2)に対する表面加工作業における騒音や粉塵の発生
を著しく抑制すると共に、密度の異なる木目(3)、即
ち冬目(4)及び夏目(5)の密度差や木目(3)の方
向に関係なく、又は木材製品(1)の被加工表面(2)
に対して仕上げを行った後でも木材製品(1)の被加工
表面(2)の光沢等を損ねることなく迅速かつ正確に必
要な木目(3)の凹凸の深さを有する表面加工を行うこ
とができるものとなる。
【0013】
【発明の効果】以上のとおり、木目を構成する冬目及び
夏目を凹凸状に浮き出させるものとすることで、表面加
工作業に従事する作業者において木材に対する高度の知
識や表面加工での習熟性を要することなく、迅速かつ正
確に表面加工を行うことができるようになるので、作業
環境の安全性を保持しつつ作業時間及び製造コストを低
減できると共に、様々な要求に応じたうずくり仕上げを
正確に施すことができる優れた効果を有するものであ
る。
夏目を凹凸状に浮き出させるものとすることで、表面加
工作業に従事する作業者において木材に対する高度の知
識や表面加工での習熟性を要することなく、迅速かつ正
確に表面加工を行うことができるようになるので、作業
環境の安全性を保持しつつ作業時間及び製造コストを低
減できると共に、様々な要求に応じたうずくり仕上げを
正確に施すことができる優れた効果を有するものであ
る。
【図1】この発明の実施例である木材製品の表面加工方
法を示す分解斜視図である。
法を示す分解斜視図である。
【図2】図1における要部拡大断面図である。
【図3】この発明の実施例の表面加工方法を施した木材
製品の要部拡大断面図である。
製品の要部拡大断面図である。
1 木材製品 2 被加工表面 3 木目 4 冬目 5 夏目 6 弾性体 7 凹陥部 8 凸状部 9 押圧板
Claims (1)
- 【請求項1】 異なる密度で形成される木目が積層状と
なる木材製品の被加工表面をウレタンゴム、シリコンゴ
ム、アクリルゴム等の弾性体に対して密着するように載
置した上、この木材製品の被加工表面の裏面方向から押
圧板を介して均等に加圧することにより、上記木材の被
加工表面において積層状となる密度の異なる木目を木目
に沿って凹凸状に浮き出させてなる木材製品の表面加工
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18695096A JPH1015915A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木材製品の表面加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18695096A JPH1015915A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木材製品の表面加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1015915A true JPH1015915A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16197569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18695096A Pending JPH1015915A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 木材製品の表面加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1015915A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083252A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Olympus Corp | 圧縮木製品、電子機器用外装体、および木材成形用金型 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP18695096A patent/JPH1015915A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009083252A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Olympus Corp | 圧縮木製品、電子機器用外装体、および木材成形用金型 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030708 |