JPH10159089A - グラウンドアンカー - Google Patents

グラウンドアンカー

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JPH10159089A
JPH10159089A JP33469996A JP33469996A JPH10159089A JP H10159089 A JPH10159089 A JP H10159089A JP 33469996 A JP33469996 A JP 33469996A JP 33469996 A JP33469996 A JP 33469996A JP H10159089 A JPH10159089 A JP H10159089A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のグラウンドアンカーで、地中で羽根を
拡開する構成のものは、拡開するためにアンカーに外挿
された押圧管を介し、地上に取り付けられたコイルスプ
リングの伸びる力を利用する構成で、かつ残置する羽根
と地上を結ぶ引張材は鋼製のロッドであったので、拡開
が困難で、耐引張力が小さかった。 【解決手段】 アンカーEの羽根45,45,45の拡
開を、押圧管47を介して液圧シリンダー33,33で
行い、羽根45,45,45に取り付けられる引張材を
PC鋼より線42,42,42で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜面安定、地す
べり抑止、擁壁その他構造物の安定等に使用されるグラ
ウンドアンカーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグラウンドアンカーに
は、図6に示すように中空パイプの下方に複数の開閉羽
根が取り付けられたものがあり、特公平3−44603
号として開示されたものがあった。図において、3は第
1のパイプで、その上端近くにフランジ1とその上方に
雄ねじ4が螺設され、下端近くには噴出口4が穿設され
ていた。そして、第1のパイプ3の雄ねじ4には第2の
パイプ5の下端の雌ねじ12が着脱可能に螺合されてい
た。7は3枚の羽根で、第1のパイプの下部に溶着され
た軸受片14,14,14にそれぞれ羽根7,7,7の
基端が開閉可能に枢着されていた。
【0003】6は摺動駒で第1のパイプ3の上部に外挿
され、この摺動駒6の昇降により連杆7aを介して羽根
7が実線と2点鎖線で示すように開・閉するようになっ
ていた。そして、第1のパイプ3と第2のパイプ5とを
挿通して鋼製のロッド8が配設され、その下端はキャッ
プ15を貫通してナット16,16で締付けられ、キャ
ップ15は第1のパイプ3下端に螺着されていた。9は
プラスチック製の押圧管で、第2のパイプ5に外挿さ
れ、下端は摺動駒6の上面に当接していた。
【0004】18は鋸歯付円筒で、キャップ15へ3枚
のアングル17,17,17を溶着して垂下し、これに
固着されており、あらかじめ削孔された孔へアンカーを
挿入しやすいように装着されたものである。また、押圧
管9は、上端にフランジ9aが一体形成され、第2のパ
イプ5の上方へコイルスプリング10が巻装され、第2
のパイプ5の上端の雄ねじ13へ、孔19を有するキャ
ップ20が着脱自在に螺着され、コイルスプリング10
の上端は、キャップ20に一体形成されたリング21に
挿通され、コイルスプリング10の下端はフランジ9a
に一体形成されたリング22へ挿通されていた。
【0005】なお、図中23は紐であり、その上下端に
フック24,24が結合され、コイルスプリング10を
第2のパイプ5へ外挿する前に、他所で収縮させ、収縮
状態でフック24,24をコイルスプリング10の上下
へ係止しておき、その後コイルスプリング10を第2の
パイプ5へ外挿し、キャップ20を第2のパイプ5へ螺
着する。なお、図示してないがロッド8は、製品長とし
て、また運搬上の都合で、1本の長さには制限があるの
で、途中はジョイントカプラーで接続されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の構造
のグラウンドアンカー(地中アンカー)は、地中におけ
る羽根7の拡大(開放)はコイルスプリング10の弾発
力によるものであるから、均質ではない地層ならびに地
中に障害物があると、コイルスプリング10の弾発力で
は羽根7が開かなかった。また、コイルスプリング10
の弾発力を大きくしようとしても、同一掘削径では、設
計上制限があった。
【0007】図面ではコイルスプリング10を収縮状態
に保つのに紐23とフック24,24が用いられている
が、これでは不便であるので実際の使用現場では両端に
フックを有する2つ割りのスプリングケースを用いてい
るが、何れの場合も毎回取付・取外しを行う必要があ
り、かつ取外す時の安全性に欠けていた。
【0008】また、ロッド8はジョイントカプラーで接
続されていたが、削孔された孔へ羽根7が閉じられた状
態のアンカーを挿入し、羽根7を開いた後の羽根7によ
る孔底の拡大削孔及び固化剤液の注入攪拌時に、第2の
パイプ5が削孔機により回転される際、カプラーのねじ
が第2のパイプ5の内側と摩擦し、カプラーのねじが緩
んでロッド8が孔内に残留することがあった。
【0009】また、第2のパイプ5は最終的には回収さ
れるが、第2のパイプ5の接続は通常螺接され、緩み止
めストッパーが施工されているが、現場で溶接で接続さ
れていない限り、第2のパイプ5を逆転して、第1のパ
イプ3上端のフランジ1上方の雄ねじ4部から第2のパ
イプ5を外す際に、第2のパイプ5の途中の接続個所が
緩み、全長が回収できないことがあった。
【0010】さらに、第2及び第1のパイプ5,3の内
径とロッド8(通常はPC鋼棒が用いられる)との間の
クリアランスが小さく、ベントナイト等の掘削液やセメ
ントミルク等の固化剤液の充分な液量が送れないので、
スライムの排除が完全にできず、固化剤液が途中でつま
る等の欠点があった。
【0011】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、土中の如何なる条件でも羽根の開き損じがな
く、かつ回収が完全にでき、しかも引張強度の大きいグ
ラウンドアンカーを提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係るグラウンドアンカーは、ア
ンカーと羽根開放装置とより成り、前記アンカーは、上
端近くにフランジとその上方に雄ねじが螺設され、下端
近くに噴出口が穿設された第1のパイプと、この第1の
パイプの前記雄ねじに下端の雌ねじが螺合された第2の
パイプと、基端が前記第1のパイプの下部に枢着され、
前記第1のパイプの上部に外挿された摺動駒の昇降によ
り開・閉する複数枚の羽根と、前記第1のパイプ及び第
2のパイプに挿入され、下端が第1のパイプ下端に固定
されたロッドと、前記第2のパイプに外挿され、下端が
前記摺動駒の上面に当接した押圧管とを具備し、前記羽
根開放装置は、削孔機のドリルヘッドの回動可能なスピ
ンドルに入力軸が把持され、出力軸が前記第2のパイプ
に接続されるスイベルと、前記スピンドルの軸心と平行
で等距離の位置に軸心を有し、一端がドリルヘッドに枢
着され、他端が押圧管押えに枢着された少なくとも2本
の液圧シリンダーとを具備し、前記押圧管押えは、軸心
に前記第2のパイプが挿通して前記スイベルの出力軸に
連結され、かつ前記押圧管の端面が回動自在に当接して
いる。従って、少なくとも2本の液圧シリンダーにより
複数の羽根を開放するので、開放する力が強い。また、
羽根開放装置は削孔機のシリンダーヘッドに取り付けら
れており、削孔機と共に移動する。
【0013】また、本発明の請求項2に係るグラウンド
アンカーは、アンカーと羽根開放装置とより成り、前記
アンカーは、下端近くに噴出口が穿設されたパイプと、
このパイプの外側に沿って配設され、下端が圧着グリッ
プでかしめられると共に、キャップが被せられた複数本
のPC鋼より線と、このPC鋼より線の下部から所定の
長さが外挿固定されている保護管の上部付近に配設さ
れ、この保護管及び前記パイプに沿って昇降する摺動駒
と、基端が前記パイプの下部に枢着され、前記摺動駒の
昇降により開・閉する復数枚の羽根と、前記PC鋼より
線に外挿され、下端が前記摺動駒の上面に当接する押圧
管とを具備し、前記羽根開放装置は、削孔機のドリルヘ
ッドの回動するスピンドルに入力軸が把持され、出力軸
が前記パイプに接続されるスイベルと、前記スピンドル
の軸心と平行で等距離の位置に軸心を有し、一端がドリ
ルヘッドに枢着され、他端が押圧管押えに枢着された少
なくとも2本の液圧シリンダーとを具備し、前記押圧管
押えは、軸心に前記パイプが挿通して前記スイベルの出
力軸に連結され、押圧管の端面が回動自在に当接してい
る。従って、羽根を開放する力が強く、羽根開放装置が
削孔機と共に移動するだけでなく、孔内に羽根と共に残
置される被引張材である複数のPC鋼より線は、小径で
も抗張力が大きく、かつ途中で接続せず各1本の長尺物
で使用される。さらに、パイプの中は全断面が空間であ
るので液体の通りが良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図に基づいて、本発明
の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施の形態
を示す第1の発明の一部破断された側面図。図2は本発
明の一実施の形態を示す第2の発明の一部破断された側
面図。図3は図2の断面図で、(a)はA−A線、
(b)はB−B線の断面を示す。図4は第2の発明のア
ンカーが緊張、定着される状態の側面図。図5は図4に
示す緊張、定着用の部品図で、(a)はくさびの縦断面
を、(b)はくさびの正面を、(c)はくさびが用いら
れるアンカーヘッド・ナットの縦断面をそれぞれ示す。
【0015】第1の発明では、アンカーC部は従来のも
のと同じであるが、羽根開放装置Dはコイルスプリング
を用いず、液圧シリンダー33,33で羽根7を開放す
るよう構成されている。アンカーCは、従来と同じであ
るので構成の説明では省略する。
【0016】羽根開放装置Dは図1に示すようにスイベ
ル32の両側に液圧シリンダー33,33が配設され、
スイベル32の入力軸32aは削孔機のドリルヘッド3
1のスピンドル31aに把持され、出力軸32bは第2
のパイプ5に螺着されている。32cは掘削液または固
化剤液の入口ポートである。33,33は液圧シリンダ
ーで、シリンダー側がそれぞれドリルヘッド31に枢着
され、ピストンロッド側がそれぞれ押圧管押え34の両
端に枢着され、これを矢印方向aへ押して移動させるよ
うになっている。
【0017】33a,33bは液圧シリンダー33への
液圧(本実施の形態の場合は油圧)の入・出力ポートで
あって、図示しない削孔機の予備の操作バルブに接続さ
れる。34は押圧管押えで、軸心の貫通孔34bを通り
第2のパイプ5がスイベル32の出力軸32bへ着脱可
能に螺着され、アンカーC側にはスラストベアリング3
4aが装着されており、押圧管9の端面が回動自在に当
接している。
【0018】第1の発明のグラウンドアンカーを用いて
施工するには、先ず削孔機を用いて、閉止された羽根7
が通る程度の孔を削孔し、この孔へアンカーCを孔底ま
で挿入する。なお、第2のパイプ5及びロッド8は孔の
深さに応じて継ぎ足し形成するものである。続いて、ボ
ーリング機のドリルヘッド31に取り付けられた羽根開
放装置Dに第2のパイプ5の基端を螺着し、同時に押圧
管9の基端面を押圧管押え34のスラストベアリング3
4cに当接させ、液圧シリンダー33,33を伸長させ
ながら、スピンドル31を矢印bのように回転させる
と、第2のパイプ5は回転し、かつ押圧管9は下降しな
がら摺動駒6を下方へ押すので、連杆7aを経て羽根
7,7,7は土中を攪拌しつつ2点鎖線で示すように拡
開を始める。
【0019】この時スイベル32を介し、地上からベン
トナイト液等の掘削液を第1のパイプ下端の噴出口2か
ら吐出させつつ掘削する。羽根7,7,7が全開したか
どうかは液圧シリンダー33のピストンロッドの出た長
さで分かる。次に、ドリルヘッド31を上下動させる
と、略羽根7の開いた外径で円筒状の土が掘削されるの
で、掘削液の送出を停止し、セメントミルク,セメント
モルタル等の固化剤液を注入すると、固化剤液の比重は
掘削液の比重より重いので、後者は前者で置換される。
この時も第2のパイプ5の回転とドリルヘッド31の上
下動は続行させておく。
【0020】固化剤液の注入が終了したら、固化する以
前に、ドリルヘッド31に取り付けられた羽根開放装置
Dと第2パイプ5との螺合を解放し、第2のパイプ5を
逆転させ、雄ねじ4と雌ねじ12との螺合を解き、第2
のパイプ5を地上へ引上げると共に、押圧管9も地上へ
引上げる。羽根開放装置Dはドリルヘッド31に取り付
けられたまま残る。この結果、第1のパイプ3,羽根
7,7,7及びロッド8のみが地中に埋設されることと
なる。骨材を挿入する必要がある場合は、その後地中孔
へ骨材を挿入すればよい。以上により、固化剤液の固化
によりアンカーCと固化した土とによる地中アンカーが
形成されており、地上へはロッド8が所定の長さ突出す
る。この突出させる長さは、第2の発明にて図4で説明
するが、台座とジャッキがけのための余長が必要で、ジ
ャッキで緊張後ジャッキを外し、ロッド8端をナットで
固定する。
【0021】次に第2の発明を図2に基づいて説明す
る。先ずアンカーEについて説明すると、本発明の特徴
は中心にパイプ41、その外側にアンカーの張力を支持
するための複数本のPC鋼より線42を配設した構成に
ある。本実施の形態ではPC鋼より線は3本である。パ
イプ41は、下端近くに噴出口41aが穿設されてい
る。そして、このパイプ41の外側に沿って、図3の
(a)(b)に示すように3本のPC鋼より線42,4
2,42が配設され、その下端はフランジ41bを通し
て圧着グリップ42aでかしめられている。そして、フ
ランジ41bには、矢印のように、キャップ41が被せ
られる。但し、第1の発明のように、キャップ41に代
り、鋸歯付円筒18を被せてもよい。そして、PC鋼よ
り線42には下部から所定の長さの保護管42b,42
b,42b,が外挿され、それから上方にはパイプ41
とPC鋼より線42とを束ねるバンド43が所定の間隔
で取付けられている。保護管42bの上部近くには、摺
動駒44が保護管42b及びパイプ41に沿って摺動可
能に配設されている(図1及び図3の(a)参照)。
【0022】パイプ41の下部には、軸受片41d,4
1d,41dが溶接され(図3の(b)参照)、これに
は3枚の羽根45,45,45,が枢着され、この途中
と摺動駒44とに両端が枢支された連杆46を介し、摺
動駒44の昇降と共に3枚の羽根45,45,45が開
・閉するように構成されている。但し、羽根45は複数
枚であればよい。図1において、47は薄肉鋼管の押圧
管で、途中は地上で溶接により接続されている(従来の
実施の形態の如くプラスチック製でも良いが、後述する
液圧シリンダーで押すので強度が不足する)。羽根開放
装置Dは、図1に示す羽根開放装置Dと同一構造であ
る。ただ、押圧管押え34の軸心にはパイプ41が挿通
し、スイベル32の出力軸32bに螺着されると共に、
3本のPC鋼より線42の端部が挿通されている点が相
違するのみである。
【0023】第2の発明のグラウンドアンカーを用いて
の施工は、前述の第1の発明の場合と同じであるが、固
化剤液の注入が終了し、固化する以前に回収及び残置す
る部品が相違する。即ち、第2の発明では、ドリルヘッ
ド31に取り付けられた羽根開放装置Dとパイプ41と
の螺合を解放して、羽根開放装置Dをドリルヘッド31
と共に外し、次に押圧管47を土中から抜くと、土中に
は地上までのパイプ41と、これに固着された羽根4
5,45,45と、3本のPC鋼より線42,42,4
2とが土中に残置される。
【0024】アンカーは3本のPC鋼より線42,4
2,42をジャッキで緊張・固定するために所定長さの
余長(パイプ41は緊張しないので余長は不要)が設け
られており、図4に示すように台座51をあてがい、詳
細を図5の(c)に示すプレート52上のアンカーヘッ
ド・ナット53の孔53a(この孔には図5の(a),
(b)で示すくさび53bが嵌入されている)を通し、
ジャッキ55の軸心の孔(図示せず)を経てプレート5
6とプーリングヘッド57(図5の(c)に示すアンカ
ーヘッド・ナット53のナット53cのないもので、3
本のPC鋼より線42が通りくさびが嵌入される)を通
り端末が少し突出するようにセットし、くさびを打込ん
で端末を固定する。図において54はジャッキ55と台
座51の間に設置され、ジャッキ55がアンカーヘッド
・ナット51に当たらないようにするジャッキチェアで
ある。
【0025】次に、ジャッキ55を伸長させる。この
時、プーリングヘッド57の「くさび」は締めてある
が、アンカー・ヘッドナット53の「くさび」は緩めて
ある。すると、アンカーは土中の羽根を介して緊張され
る。所定の力で緊張が行われた後、アンカーヘッド・ナ
ット53のくさび53bを打ち込んで3本のPC鋼より
線42を締め付け、さらにナット53c締めし、その後
ジャッキチェア54から上部のジャッキチェア54、ジ
ャッキ55、プレート56及びプーリングヘッド57を
撤去し、アンカー・ヘッドナット53から少し出た処で
3本のPC鋼より線42を切断する。
【0026】第1の発明の場合の作業は前記と同じで、
唯3本のPC鋼より線42の代りにロッド8が使用さ
れ、アンカーヘッド・ナット53及びプーリングヘッド
57の代りにナットが使用される。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によれば、下
記のような効果を奏するものである。
【0028】(1) 羽根開放装置がコイルスプリングでな
く、液圧シリンダーであるので力が強く、羽根が開かな
いという恐れがない(請求項1及び2)。
【0029】(2) 羽根開放装置はドリルヘッドに固定さ
れており、一緒に移動できるので、従来のように組み立
てたりする手間がかからず、かつ、従来のようにコイル
スプリングを圧縮したり解放したりしないので、安全性
が向上する(請求項1及び2)。
【0030】(3) 引張材であるpc鋼より線は従来の鋼
製のロッドより引張強度があり、かつ本数を増減するこ
とで土中の同一孔径に施工する場合でも強度の調整幅が
大きい。従来のものは第2のパイプ内にロッドが挿入さ
れていたので径の増減には設計上制限があった。(請求
項2)。
【0031】(4) 従来のロッドは製造上の制約、運搬上
の都合により1本の長さに限度があるので、カプラーで
接続されており、従って、アンカーを孔内に挿入後の回
転中、ゆるんで外れる恐れがあったが、本発明の場合接
続箇所がないのでその恐れがない(請求項2)。
【0032】(5) 従来のように、第2,第1のパイプ内
にロッドが内挿されていないので、掘削液や固化剤液の
つまりがなく、かつ充分な液量が送れる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す第1の発明の一部
破断された側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す第2の発明の一部
破断された側面図である。
【図3】図2の断面図で(a) はA−A線、(b) はB−B
線の断面を示す。
【図4】第2の発明のアンカーが緊張、固定される状態
の側面図である。
【図5】図4に示す緊張、定着用の部品図で、(a) はく
さびの縦断面を、(b) はくさびの正面を、(c) はくさび
が用いられるアンカーヘッド・ナットの縦断面図をそれ
ぞれ示す。
【図6】従来のグラウンドアンカーの一部破断された側
面図である。
【符号の説明】
C,E アンカー D 羽根開放装置 1 フランジ 2,41(a) 噴出口 3 第1のパイプ 4 雄ねじ 5 第2のパイプ 6,44 摺動駒 7,45 羽根 8 ロッド 9,47 押圧管 31 ドリルヘッド 31a スピンドル 32 スイベル 32a 入力軸 32b 出力軸 33 液圧シリンダー 34 押圧管押え 41 パイプ 41c キャップ 42 PC鋼より線 42a 圧着グリップ 42b 保護管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカーと羽根開放装置とより成り、 前記アンカーは、 上端近くにフランジとその上方に雄ねじが螺設され、下
    端近くに噴出口が穿設された第1のパイプと、 この第1のパイプの前記雄ねじに下端の雌ねじが螺合さ
    れた第2のパイプと、 基端が前記第1のパイプの下部に枢着され、前記第1の
    パイプの上部に外挿された摺動駒の昇降により開・閉す
    る複数枚の羽根と、 前記第1のパイプ及び第2のパイプに挿入され、下端が
    第1のパイプ下端に固定されたロッドと、 前記第2のパイプに外挿され、下端が前記摺動駒の上面
    に当接した押圧管とを具備し、 前記羽根開放装置は、 削孔機のドリルヘッドの回動可能なスピンドルに入力軸
    が把持され、出力軸が前記第2のパイプに接続されるス
    イベルと、 前記スピンドルの軸心と平行で等距離の位置に軸心を有
    し、一端がドリルヘッドに枢着され、他端が押圧管押え
    に枢着された少なくとも2本の液圧シリンダーとを具備
    し、 前記押圧管押えは、軸心に前記第2のパイプが挿通して
    前記スイベルの出力軸に連結され、かつ前記押圧管の端
    面が回動自在に当接していることを特徴とするグラウン
    ドアンカー。
  2. 【請求項2】 アンカーと羽根開放装置とより成り、 前記アンカーは、 下端近くに噴出口が穿設されたパイプと、 このパイプの外側に沿って配設され、下端が圧着グリッ
    プでかしめられると共に、キャップが被せられた複数本
    のPC鋼より線と、 このPC鋼より線の下部から所定の長さが外挿固定され
    ている保護管の上部付近に配設され、この保護管及び前
    記パイプに沿って昇降する摺動駒と、 基端が前記パイプの下部に枢着され、前記摺動駒の昇降
    により開・閉する復数枚の羽根と、 前記PC鋼より線に外挿され、下端が前記摺動駒の上面
    に当接する押圧管とを具備し、 前記羽根開放装置は、 削孔機のドリルヘッドの回動するスピンドルに入力軸が
    把持され、出力軸が前記パイプに接続されるスイベル
    と、 前記スピンドルの軸心と平行で等距離の位置に軸心を有
    し、一端がドリルヘッドに枢着され、他端が押圧管押え
    に枢着された少なくとも2本の液圧シリンダーとを具備
    し、 前記押圧管押えは、軸心に前記パイプが挿通して前記ス
    イベルの出力軸に連結され、押圧管の端面が回動自在に
    当接していることを特徴とするグラウンドアンカー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100855381B1 (ko) 2008-04-04 2008-09-04 주식회사 한국종합기술 지압식 확장형 그라운드 앵커 구조
JP2012233351A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Just グラウンドアンカーの軸力測定方法
CN105113506A (zh) * 2015-09-09 2015-12-02 中国矿业大学(北京) 一种扩孔型锚杆及其支护方法
KR102087923B1 (ko) * 2019-07-31 2020-03-11 이현화 해양구조물 고정용 소형파일

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