JPH10158650A - 育苗培土用改質剤 - Google Patents

育苗培土用改質剤

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JPH10158650A
JPH10158650A JP8319955A JP31995596A JPH10158650A JP H10158650 A JPH10158650 A JP H10158650A JP 8319955 A JP8319955 A JP 8319955A JP 31995596 A JP31995596 A JP 31995596A JP H10158650 A JPH10158650 A JP H10158650A
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JP
Japan
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soil
polymer
seedling
crosslinking
cultivation
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JP8319955A
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English (en)
Inventor
Tokihiro Yokoi
時浩 横井
Masaya Yamamoto
匡哉 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Minoru Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Minoru Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10158650A publication Critical patent/JPH10158650A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G3/00Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity
    • C05G3/80Soil conditioners

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種の植えつけ前から土壌内に混入させておい
ても発芽や育苗障害を起こすことがなく、しかも育苗期
間中の灌水による流失が少なくて、移植時においても十
分な土壌強化効果を発揮し得る様な育苗培土用改質剤を
提供すること。 【解決手段】 分子中に少なくとも2個の反応性官能基
を有する架橋反応性有機化合物により架橋してなるカル
ボキシル基含有架橋重合体、または、カルボキシル基含
有重合体が、アルキレングリコール及び/又はポリアル
キレングリコールを架橋剤として架橋された架橋重合体
におけるカルボキシル基の少なくとも一部がアルカリ金
属塩となっているカルボン酸塩含有架橋重合体を有効成
分とする育苗培土用改質剤を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は育苗培土用改質剤に
関し、特に作物の育苗を阻害することなく、しかも育苗
後の移植、とりわけ機械移植を行なう場合でも、培土の
脱落を防止しつつ容易に移植を行なえる様にするための
育苗培土用改質剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農家における人手不足は深刻な問
題となっており、こうした現状の打開策として農業機械
器具を用いた農作業の機械化は急速に発展している。そ
の一環として、育苗ポットを用いた種の植付けから育
苗、更には育苗後の苗を土付き苗として機械移植する一
連の機械化も、各種野菜、花卉、苗木、水稲などに活用
されており、その利用は今後ますます増大していくもの
と考えられる。
【0003】こうした機械化を進める際に、育苗用培土
の特性は極めて重要となる。即ち育苗用培土は、種の植
付けから育苗期においては、発芽を阻害することなく且
つ健全な育苗を促し、また育苗後の機械移植に当たって
は、土付き苗として培土を脱落させることなく容易に移
植できる様な強度が必要となる。かかる要求に適合させ
るべく、土壌に適量の結合剤を含有させることによって
脱落防止を図った育苗用培土が種々提案されている。例
えば特開昭58−31919号には、ポリアクリル酸ソ
ーダの部分架橋物などの吸水性ヒドロゲルとポリアクリ
ルアミド等のバインダーを配合して強度を高めた育苗用
培土、また特開昭59−88025号には、ポリアクリ
ル酸等のカルボキシル基を有する水膨潤性または水溶性
高分子化合物と2価または3価の金属化合物を使用し、
該高分子中のカルボキシル基を2価または3価の金属化
合物の間で金属架橋を起こさせることによって、土壌の
強化を図った育苗用培土、特開昭60−238385号
には、無水マレイン酸系共重合体と3価の金属化合物を
結合剤として使用し、該共重合体と3価金属化合物の間
で金属架橋を起こさせることによって土壌の強化を図っ
た育苗用培土、特開平5−292833号には、結合剤
としてポリアクリル酸ソーダを配合した育苗用培土、同
7−99833号には、アクリルアミド−アクリル酸
(塩)共重合体と水溶性多価金属塩により硬化させた育
苗用培土、同7−322753号には、ポリアクリル酸
のアルカリ金属塩と水溶性多価金属塩とにより硬化させ
た育苗用培土、等が夫々開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこれら公知の
育苗用培土にはそれぞれ次の様な欠点があり、必ずしも
満足し得るものとは言い難い。即ち、特開昭58−31
919号に開示された育苗用培土では、ポリアミド等の
水溶性バインダーが使用されるため、育苗期間中(通常
20日〜2月)に行なわれる度重なる灌水によって結合
剤の流失が起こり、移植時にはその殆どが失われて土壌
強化効果がほとんど発揮できなくなる。
【0005】また特開昭59−88025号や特開昭6
0−238385号に開示された育苗用培土は、培土の
強度向上には極めて有効である反面、結合力が強過ぎる
ため種の植付け後の発芽を著しく阻害するばかりでな
く、土壌の通気性や透水性を阻害して育苗障害を引き起
こすることもあり、発芽・育苗歩留りの点で実用にそぐ
わない。上記結合剤の配合量を極少量に抑えれば、発芽
や育苗に対する障害は抑えられるが、土壌内への結合剤
の均一分散が困難となり、機械移植時における培土の脱
落を万遍なく防止できなくなる。また、特開平5−29
2833号に開示された、ポリアクリル酸ソーダを結合
剤として配合した育苗用培土では、結合剤の配合量をう
まく調整することによって発芽や育苗障害も抑えられる
が、結合剤の水に対する溶解性が高いため、前述の如く
育苗期間中の灌水によって結合剤の流失が起こり、移植
時にはその殆どが失われて土壌強化効果がほとんど発揮
できなくなる。こうした問題を回避するため、育苗期間
の終了後移植を行なう前に培土に上記結合剤含有水溶液
を注入もしくは含浸させる方法を推奨しているが、大規
模農場でその様な煩雑な2次的処理作業を課すことは省
力化に反し、作業者の嫌うところであって実用性を欠
く。
【0006】特開平7−99833号や同7−3227
53号に開示されている様に、アクリルアミド−アクリ
ル酸(塩)共重合体やポリアクリル酸のアルカリ金属塩
と水溶性多価金属塩により硬化させた育苗用培土では、
結合剤の含有量を多くすると結合力が強くなり過ぎて発
芽障害を引き起こすことがある。またこれらの結合剤を
使用するに当たっては、上記重合体の水溶液と水溶性多
価金属塩を同時もしくは別々に土壌に加えて混合・分散
させる方法が採用されるが、上記の重合体は凝集作用を
有しているので、これを土壌内へ均一に混入させること
は意外に困難であり、ままこ状となって局部的に根の成
長を阻害し育苗障害を起こすことも懸念される。更に
は、結合剤の主体となる重合体の水に対する溶解性が高
いため、育苗期間中の灌水による流失も避けられず、前
記公開発明と同様移植前に結合剤の注入もしくは含浸が
必要になることもある。加えてポリアミド系共重合体で
は、その原料となるアクリルアミド単量体の毒性が強
く、製造に当たっては単量体の残存量を可及的に少なく
しなければならないという安全上の問題も生じてくる。
【0007】本発明は上記の様な従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであって、その目的は、種の植付け前
から土壌内に混入させておいても発芽や育苗障害を起こ
すことがなく、しかも育苗期間中の灌水による流失が少
なくて、移植時においても十分な土壌強化効果を発揮し
得る様な育苗培土用の改質剤を提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するこ
とのできた本発明にかかる育苗培土用改質剤は、下記
またはを必須の要素とするところに特徴を有してい
る。 分子中に少なくとも2個の反応性官能基を有する架橋
反応性有機化合物により架橋してなるカルボキシル基含
有架橋重合体を含む点。 分子中に遊離のカルボキシル基を有し、且つ分子量が
8万以上である(メタ)アクリル酸系重合体と、多価金
属化合物を含有する点。
【0009】上記の発明においては、上記カルボキシ
ル基含有架橋重合体の中和度が20%以下が好ましく、
10%以下であるものがより好ましく、また上記架橋反
応性有機化合物としては、アルキレングリコール及び/
又はポリアルキレングリコールが特に好ましい。そして
該架橋重合体における、下記式(1)で求められるカル
ボキシル基含有重合体に対する前記架橋反応性有機化合
物の架橋密度は、培土に対する強化効果と流失防止性を
より効果的に発揮させる意味から 1/100〜1/10,000の範
囲が好ましい。 架橋密度=(架橋反応性有機化合物中の架橋反応性官能基の数)/(カルボ キシル基含有重合体中のカルボキシル基の数)……(1)
【0010】前記カルボキシル基含有重合体としては、
分子中にカルボキシル基を有する高分子化合物であれば
その種類は特に制限されないが、中でも特に好ましいの
は(メタ)アクリル酸および/またはマレイン酸を主た
るモノマー成分とする重合体、とりわけ(メタ)アクリ
ル酸を主たるモノマー成分とする重合体である。また上
記育苗培土用改質剤中には、更に他の成分として、2価
もしくは3価以上、好ましくは2価の多価金属化合物を
適量含有させ、前記架橋重合体との間で適度の金属キレ
ートを形成させることによって、培土強度向上効果や流
失防止効果を一層高めることも有効である。
【0011】上記の発明で用いられる多価金属化合物
としては、培土強度を過度に高めることなく優れた流失
防止効果を確保する意味から、2価の金属化合物が最も
好ましく使用される。
【0012】また、上記育苗培土用改質剤を、例えば育
苗培土中に粉末状もしくは溶解した状態で0.005〜
10重量%程度含有させることによって得られる育苗用
培土は、その中に混入されたカルボキシル基含有架橋重
合体またはこれと多価金属化合物が培土改質剤として有
効に作用し、度重なる灌水によってもそれほど流失する
ことなく長期間優れた強度を持続し、育苗終了後の移植
時においても土付き苗としての機械移植に十分耐える強
度を持続する育苗用培土を得ることができる。
【0013】本発明の上記育苗培土用改質剤は、これを
粉末状で育苗培土中に混入させ、灌水時に徐々に培土中
へ溶解させる様にすることにより、培土強度の持続性を
一段と高めることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは上記の様な課題の下
で、様々の重合体について育苗培土用改質剤としての適
性を検討した。その結果、上記の様に下記またはを
構成要素とする育苗培土用改質剤は、公知の改質剤に比
べて優れた改質効果を発揮することを知り、本発明に想
到した。
【0015】分子中に少なくとも2個の反応性官能基
を有する架橋反応性有機化合物により架橋してなるカル
ボキシル基含有架橋重合体を含む育苗培土用改質剤。 分子中に遊離のカルボキシル基を有し、且つ分子量が
8万以上である(メタ)アクリル酸系重合体と、多価金
属化合物を含有する育苗培土用改質剤。
【0016】以下、夫々の育苗培土用改質剤についてそ
の詳細を説明する。まずの発明においては、分子中に
少なくとも2個の反応性官能基を有する架橋反応性有機
化合物によって架橋したカルボキシル基含有架橋重合体
が、改質剤の主成分となる。ここで用いられるカルボキ
シル基含有架橋重合体のベースとなるカルボキシル基含
有重合体としては、カルボキシル基を有する重合反応性
単量体、たとえば(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フ
マール酸、イタコン酸、シトラコン酸あるいはそれらの
モノエステル等を単量体成分として含む重合体、あるい
は加水分解やアルカリ鹸化などによりカルボキシル基に
変換できる官能基を含む重合性単量体、例えば(メタ)
アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、(メ
タ)アクリルアミド、クロトン酸エステル、マレイン酸
ジエステル、フマール酸ジエステル、イタコン酸ジエス
テル、シトラコン酸ジエステル等の単一重合体あるいは
多元共重合体を加水分解もしくは鹸化して得られるカル
ボキシル基含有重合体、更には、側鎖に反応性官能基を
有する高分子に、エステル化、エーテル化、アセタール
化等の手段でカルボキシル基を導入した重合体、例えば
グリコール酸エーテル化ポリビニルアルコール、グリオ
キザル酸アセタール化ポリビニルアルコール、カルボキ
シメチルセルロース、等が例示される。
【0017】上記カルボキシル基含有重合体の中でも特
に好ましいのは、(メタ)アクリル酸を主たるモノマー
成分とする重合体であり、(メタ)アクリル酸をモノマ
ー単位とする単独重合体の他、該重合体を構成する全モ
ノマー単位のうち好ましくは70モル%以上、より好ま
しくは90モル%以上が(メタ)アクリル酸である共重
合体が最も好ましい。ここで(メタ)アクリル酸と共重
合させることのできる好ましい単量体成分としては、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含
有単量体;ビニルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、
アリルスルホン酸、3−(メタ)アリロキシ−2−ヒド
ロキシプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有単量
体;(メタ)アクリルアミド、第3級ブチル(メタ)ア
クリルアミド等のアミド系単量体;グリセロールモノ
(メタ)アリルエーテル等のアリルエーテル系単量体;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アリルア
ルコール、3−メチル−3−ブテン−1−オール(イソ
プレノール)、グリセロールモノ(メタ)アクリレート
等の水酸基含有単量体;(メタ)アクリロニトリル等の
ニトリル系単量体、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体;酢酸ビニ
ル等のビニル系単量体;スチレン、α−メチルスチレン
等のスチレン系単量体などが例示され、これらは必要に
より2種以上を含むものであっても構わない。これらの
中でも特に好ましいのは、マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸等のカルボキシル基含有単量体である。
【0018】カルボキシル基含有重合体の分子量は特に
制限されないが、あまりに低分子量のものでは、結合剤
としての作用が有効に発揮されなくなるばかりか灌水時
の流失ロスも多くなるので、好ましくは5万以上、より
好ましくは20万以上のものを使用することが推奨され
る。
【0019】また、上記カルボキシル基含有重合体を架
橋させる為の架橋反応性有機化合物としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル等のアルキレングリコール、あるいはそれらのポリマ
ーであるポリアルキレングリコール、(ポリ)エチレン
グリコールジグリシジルエーテル、(ポリ)プロピレン
グリコールジグリシジルエーテル等の多価エポキシ基含
有有機化合物、エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン等の多価アミノ基含有有機化合物、あるいはそれらの
ポリマーであるポリエチレンイミン等、分子中に少なく
とも2個の反応性官能基を有する架橋反応性有機化合
物、ポリエチレングルコールジアクリレート等の分子中
に少なくとも2個の二重結合を有する架橋反応性有機化
合物等、その種類の如何を問わず使用可能であるが、中
でも特に好ましいのはアルキレングリコールあるいはポ
リアルキレングリコール、とりわけエチレングリコール
またはポリエチレングリコールによる架橋構造を与える
ものである。また、培土に対する強化効果を高めると共
に灌水時の流失ロスを一層効果的に抑えるには、適度の
長さの架橋結合鎖を形成するものが好ましく、こうした
意味からすると、ポリアルキレングリコール鎖長(アル
キレングリコール繰り返し単位の数)が2〜500、よ
り好ましくは2〜250、更に好ましくは2〜100の
ものを使用することが望ましい。
【0020】また、上記架橋反応性有機化合物により架
橋してなるカルボキシル基含有架橋重合体は、上記カル
ボキシル基含有重合体を得た後、上記架橋反応性有機化
合物によって架橋させたものと、上記カルボキシル基含
有重合体と分子中に少なくとも2個の二重結合を有する
架橋反応性有機化合物を共重合して得たもののどちらで
も構わない。また、この様にして得られた架橋重合体を
未架橋の重合体と併用することも、培土強度向上効果や
流失防止効果に悪影響を及ぼすものではない。
【0021】上記の様に、架橋反応性有機化合物により
架橋してなるカルボキシル基含有架橋重合体は、育苗用
培土中で網目状となって分散乃至溶解し、該培土の強度
を高めるばかりでなく、灌水による流失も少なく、長期
間に渡って優れた培土強化効果を持続する。但し、上記
網目が密になり過ぎると水溶性が低下し、水を吸収して
膨潤し、培土に対する粘結効果が低下してくるので、好
ましくは前記式(1)で示される架橋密度が1/100
〜1/10,000、より好ましくは1/200〜1/
5,000の範囲となる様に架橋反応性有機化合物の使
用量を調整することが望ましい。
【0022】またこの架橋重合体は、分子中のカルボキ
シル基がナトリウム等のアルカリ金属塩になると、吸湿
性が高まって培土と混合する際にままこ状になって均一
に混合し難くなったり、水溶性が高くなって灌水による
流失ロスが多くなるといった傾向が生じてくるので、好
ましくは中和度が20%以下、より好ましくは10%以
下となる様に、更に好ましくは実質的に未中和の酸型架
橋重合体とすれば、その吸湿性が低くなって混合が容易
になると共に、水溶性が過度に高くなって灌水時の流出
ロスが多くなるといった問題も抑えられるので好まし
い。
【0023】次に前記の発明においては、分子中に遊
離のカルボキシル基を有し、且つ分子量が8万以上であ
る(メタ)アクリル酸系重合体と、多価金属化合物が、
改質剤の主成分となる。多価金属化合物としては、要す
るに上記カルボキシル基含有重合体中の遊離のカルボキ
シル基とキレート結合を形成し得る水に可溶性のもので
あれば特に制限がなく、カルシウム、マグネシウム、ア
ルミニウム、鉄、銅などの塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭
酸塩、水酸化物等が例示されるが、三価の金属化合物で
は、金属架橋によって立体的(3次元的)な架橋構造が
形成され、培土を局部的に過度に固くして発芽や育苗を
阻害する恐れがあるので、好ましくは二価の金属化合物
を使用することが望ましい。二価金属化合物としては、
カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、2価
銅、2価鉄等の塩や水酸化物などが例示されるが、コス
トや安全性、水に対する溶解度(少しづつ溶解していく
特性:徐溶性)等を総合的に考えて最も好ましいのはア
ルカリ土類金属の塩および水酸化物、中でも水酸化カル
シウムである。但し、三価の金属化合物であっても、そ
の添加量を少なめに抑えてやれば、発芽や育苗への阻害
作用を軽減することができるので、の発明からは特に
除外されない。
【0024】該の発明では、前記およびの発明の
如く有機化合物による強力な架橋は行なわず、キレート
結合による架橋を利用して培土強化効果を高めると共に
灌水時の流失を抑えるものであり、そのためには、使用
する前記カルボキシル基含有化合物としてある程度高め
の分子量のものを選択することが必要であり、8万以
上、より好ましくは20万以上の高分子量物を使用しな
ければならない。該カルボキシル基含有重合体の分子量
が8万未満では、多価金属化合物によるキレート架橋だ
けで満足のいく培土強化効果と灌水による流失防止効果
を確保することができなくなる。
【0025】なお上記多価金属化合物の添加量は、培土
に求められる強度や流失防止有効期間(即ち育苗期間)
等に応じてその都度適当に決めるべきであるが、添加量
が多過ぎると培土強度が過度に高まって発芽、育苗を阻
害する恐れがあり、不足する場合は培土強度が不十分に
なるばかりでなく灌水による流失も起こり易くなる恐れ
が生じてくるので、一般的基準としては、育苗用培土に
対して0.01〜5重量%、より一般的には0.05〜
2重量%の範囲から選定することが望ましい。
【0026】なお、カルボキシル基含有重合体のカルボ
キシル基をアルカリ金属塩に変えた所謂塩型であって、
架橋反応性有機化合物により架橋されておらない重合体
では、それがかなり分子量の高いものであっても、それ
自身の水に対する溶解性が高く、多価金属化合物による
キレート架橋のみでは満足のいく培土強化効果と流失阻
止効果を確保することができないので、該の発明で
は、分子中に遊離のカルボキシル基を有する(メタ)ア
クリル酸系重合体を選択すると共に、その分子量を8万
以上、好ましくは20万以上とすることが必須の要件と
なる。ここで言う遊離のカルボキシル基とは、酸型のも
のを意味する。
【0027】また上記の発明で必須とされる多価金属
化合物は、前記の発明における有機架橋重合体に必要
に応じて添加することのできる所望成分として配合し、
有機架橋重合体にキレート結合を組み合わせることによ
って、培土強化効果と流失防止効果を更に高めることも
有効となる。即ち、前記の改質剤において、有機架橋
剤による架橋密度が低めである場合、あるいは有機架橋
結合部の鎖長が長過ぎて培土強化効果や流失防止効果が
不足気味である場合は、これらに前述した様な多価金属
化合物を適量併用して改質効果を更に高めることも極め
て有効となる。
【0028】そして上記またはの育苗培土用改質剤
を培土中に適量含有させておけば、培土強度を過度に高
めることなく、カルボキシル基含有重合体に与えられた
有機架橋あるいは無機架橋(キレート結合)によって適
度の培土強度が与えられ、発芽・育苗障害を起こすこと
なく且つ移植時においても十分な土壌強化効果が持続さ
れて土壌の脱落を防止し、土付き苗としての機械移植を
円滑に遂行することが可能となる。
【0029】特に、上記またはの改質剤を粉末状態
で土壌に混入せしめ、或はこれらを水に難溶性の2価金
属化合物と共に粉末状態で土壌に混入させてやれば、そ
れらが灌水時に徐々に溶け出して結合剤等としての機能
を発揮し、育苗の初期においては培土強度を過度に高め
ないで発芽・育苗障害を起こすことなく、しかも架橋重
合体は培土中で網状に分散して流失も抑えられる結果、
適度の培土強度を長期的に保ち、移植時においても十分
な土壌強化効果が持続されて土壌の脱落を防止するので
ある。こうした作用を有効に発揮させるには、その平均
粒子径を150〜1,000μm、より好ましくは25
0〜600μmの範囲にするのが最も好ましい。しかし
て粒子径が大き過ぎると、該粒子の表面積が小さくなり
過ぎて溶出量不足となり、結合力不足を生じたり或は移
植時にも未溶出のままで残存する重合体の量が多くなっ
てそれらが無駄になり、また、あまりに小さくし過ぎる
と、その比表面積が過度に大きくなって単位時間当たり
の溶出量および流出ロスが増大し、移植時に結合力不足
になる恐れがでてくるからである。
【0030】本発明を、ポリアクリル酸ソーダあるいは
これとアクリルアミドとの共重合体の如く水に対する溶
解度の高い高分子化合物を水溶液として土壌に注入もし
くは含浸させる技術と比べると、有機架橋あるいはキレ
ート架橋によって水に対する溶解度を低く抑えた各改質
剤を使用することにより、培土を過度に固くしないで発
芽・育苗への障害を排除すると共に、育苗期間中の流失
を抑えることによって機械移植時においても十分な培土
強度を確保することが可能となる。
【0031】殊に、上記の発明にかかる酸型の架橋重
合体であって中和度が20以下、より好ましくは10以
下のものを使用すると、それ自身水に対する溶解度が低
いため、培土を過度に強化することがなく、且つ灌水時
の流失ロスも可及的に抑えられ、特に、これを粉末状態
で培土中に混入させておくと、灌水時にそれらが徐々に
溶出することによって適度の培土強度を長期的に持続す
ることとなり、育苗初期から育苗期間中を通じて発芽・
育苗への障害を生じることなく、通常20日〜2月の育
苗期間経過後も十分な培土強度を保ち、機械移植等を支
障なく行なえることとなる。
【0032】本発明の育苗用培土は、上記またはの
改質剤を溶液状もしくは粉末状、好ましくは粉末状で土
壌に均一に混入させることによって得ることができ、該
改質剤の好ましい配合量は、培土全量中にしめる比率で
0.005〜10重量%、より一般的には0.1〜5重
量%の範囲である。使用される土壌としては通常の土、
砂、粘土、焼結土、腐葉土等の他、鹿沼土、パーライ
ト、バーミキュライト、ピートモス、クレー、木粉な
ど、育苗対象となる植物の種類に応じて任意に選択して
使用することができ、またこの中には必要により元肥料
や殺菌剤、殺虫剤、保水剤等を混入させることも可能で
ある。
【0033】また上記改質剤の配合された育苗用培土を
用いた場合、育苗後の移植に際して培土が育苗ポットや
育苗箱の内壁に固着し、土付き苗の取り出しが困難にな
ることがあるが、その様な場合は、培土の装入に先立っ
てポットや箱の内壁にシリコーン系離型剤等を塗布して
おくことによって容易に対処できる。
【0034】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であ
り、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0035】実施例1〜6、比較例1〜3 市販の育苗用粒状培土(みのる産業社製)を培土基材と
して使用すると共に、下記の方法によって製造した改質
剤を表1に示す比率で均一に混合し、育苗用培土を調製
した。これらの培土を、連結型プラスチックポットトレ
ー(みのる産業社製、100穴)に充填し、常法に従っ
て玉ねぎ種を種植えして毎日灌水しつつ60日間育苗
し、発芽率、育苗率、移植時の培土強度、ポットからの
離型性を下記の方法で調べた。結果を表1に示す。 発芽率:蒔いた種の数に対する発芽したものの比率 育苗率:発芽したもののうち正常に育苗したものの比率 培土強度:60日間育苗した後、トレーを50cmの高
さから落下させた時に崩壊しなかったものの比率。 ポットからの離型性:ポット下部の穴から培土を押した
とき容易に押し出せるものの比率。
【0036】[カルボキシル基含有架橋重合体等の製
法]温度計、窒素導入管、撹拌機および還流冷却器を備
えた容量5リットルの四つ口フラスコに水1,194g
を仕込んで100℃まで昇温し、これに1重量%の2,
2’−アゾビス−2−アミジノプロパン2塩酸塩水溶液
70gと30重量%アクリル酸水溶液2,666gを、
常圧下に撹拌し沸点温度に維持しつつ60分間かけて滴
下し、沸点温度で更に30分間撹拌を続けて重合反応を
行なった。該重合体の平均分子量は80万であった。
【0037】次いでこの反応系に、5重量%ポリエチレ
ングリコール(#1,000)水溶液111gを、常圧
下で沸点温度に維持しつつ30分間かけて滴下して架橋
を行なった。得られた反応液を、テフロンシート上に2
mmの厚みとなる様に塗布し、熱風乾燥機で160℃×
45分間加熱して乾燥し、冷却後シートから剥離して平
均粒子径で約500μm(#30)に破砕し、架橋密度
が1/1,000のカルボキシル基含有架橋重合体の粉
末を得た。
【0038】また、ポリエチレングリコールの分子量を
変えたカルボキシル基含有架橋重合体は、上記製法によ
って得られたポリアクリル酸に5重量%ポリエチレング
リコール(#200)22.2gもしくは5重量%ポリ
エチレングリコール(#5,000)555gを上記方
法によって架橋させてから乾燥し、破砕することによっ
て得た。
【0039】また、上記反応の前半で得た平均分子量8
0万の非架橋重合体を、該重合体中のカルボキシル基に
対して当モル量の水酸化ナトリウムを用いてけん化し、
ナトリウム塩型の非架橋重合体(比較剤)を製造した。
【0040】更に、重合性単量体として、アクリル酸と
ポリエチレングリコールジアクリレートをモノマー比で
前者/後者=500/1の比率で使用し、上記方法に準
じて共重合反応を行ない、ポリエチレングリコールを架
橋鎖とする架橋重合体(発明剤)を製造した(従って、
共重合後のポリエチレングリコール架橋は行なっていな
い)。
【0041】
【表1】
【0042】表1からも明らかである様に、実施例1〜
6の改質剤を用いた育苗用培土では、いずれも発芽率お
よび育苗率が非常に高く、かつ育苗期間終了時点(移植
時点)でも十分な培土強度を有しており、ポットからの
離型性にも優れていることが分かる。
【0043】これらに対し、非架橋のカルボキシル基含
有重合体を水酸化ナトリウムでけん化したナトリウム塩
型の重合体(比較剤1)では、キレート結合形成性多価
金属化合物(水酸化カルシウム)を併用したとしても、
育苗期間中の灌水による改質剤の流失が十分に阻止でき
ない為、移植時の培土強度および離型性が乏しく、また
けん化していない非架橋のカルボキシル基含有重合体
(比較剤2)でも、それ単独では満足な培土強度と離型
性を得ることができない。更にけん化した非架橋のカル
ボン酸塩含有重合体(比較剤3)も、それのみでは培土
強度および離型性が非常に悪い。
【0044】実施例7〜11,比較例4,5 上記実施例に記載した方法に準じて、重合条件、単量体
の種類等を変更して分子量の異なるカルボキシル基含有
重合体を製造し、更にポリエチレングリコール(#1,
000)を架橋剤として用い、架橋密度の異なる架橋重
合体を製造した。また、カルボキシル基含有重合体の一
部については、前記方法に準じて水酸化ナトリウムによ
るけん化を行なってカルボン酸塩含有架橋重合体とし
た。
【0045】得られた各重合体につき、夫々単独で、あ
るいはキレート結合形成性多価金属化合物(水酸化カル
シウム)を、表2に示す比率で粒状培土に配合し、前記
と同様にして種子の発芽率、苗の発育性、移植時の培土
強度と剥離性を調べ、表2に示す結果を得た。
【0046】
【表2】
【0047】表2からも明らかである様に、実施例7〜
11の改質剤を用いた育苗用培土では、いずれも発芽率
および育苗率が非常に高く、かつ育苗期間終了時点(移
植時点)でも十分な培土強度を有しており、ポットから
の離型性にも優れていることが分かる。
【0048】これらに対し、非架橋のカルボキシル基含
有重合体の場合、けん化していない酸型のものであって
も、その分子量が8万未満であるもの(比較剤4)で
は、移植時の培土強度と剥離性が十分でなく、またマレ
イン酸−イソブテン共重合体では、分子量の高いもの
(比較剤5)で且つ多価金属化合物を併用したものであ
っても、移植時の培土強度および離型性が非常に乏し
い。
【0049】
【発明の効果】本発明の育苗培土用改質剤は以上の様に
構成されており、種の植付け前から土壌内に混入させて
おいても発芽や育苗障害を起こすことがなく、しかも育
苗期間中の灌水による流失が少なくて、移植時において
も十分な土壌強化効果を発揮する。従って、該改質剤の
配合された本発明の育苗用培土は、各種野菜、花卉、苗
木、水稲などの育苗ポットを用いた種植えから育苗、更
には育苗後の苗の土付き苗としての機械移植等にも極め
て有効に活用することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋反応性有機化合物により架橋してな
    るカルボキシル基含有架橋重合体を含むことを特徴とす
    る育苗培土用改質剤。
  2. 【請求項2】 前記カルボキシル基含有架橋重合体の中
    和度が20%以下である請求項1記載の育苗培土用改質
    剤。
  3. 【請求項3】 前記架橋反応性有機化合物が、アルキレ
    ングリコール及び/又はポリアルキレングリコールであ
    る請求項1または2記載の育苗培土用改質剤。
  4. 【請求項4】 更に他の成分として、多価金属化合物を
    含有する請求項1〜3のいずれかに記載の育苗培土用改
    質剤。
  5. 【請求項5】 分子中に遊離のカルボキシル基を有し、
    且つ分子量が8万以上である(メタ)アクリル酸系重合
    体と、多価金属化合物を含有することを特徴とする育苗
    培土用改質剤。
  6. 【請求項6】 粉末状で提供されるものである請求項1
    〜5のいずれかに記載の育苗培土用改質剤。
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