JPH10158512A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH10158512A
JPH10158512A JP33636496A JP33636496A JPH10158512A JP H10158512 A JPH10158512 A JP H10158512A JP 33636496 A JP33636496 A JP 33636496A JP 33636496 A JP33636496 A JP 33636496A JP H10158512 A JPH10158512 A JP H10158512A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェニレンスルフィド樹脂にα−アルミ
ナを高充填してなる熱伝導性及び流動性に優れた樹脂組
成物を提供すること。 【解決手段】 ポリフェニレンスルフィド樹脂及びα−
アルミナを含有する樹脂組成物において、(A)310
℃、剪断速度1200/秒で測定した溶融粘度が5〜1
00Pa・sのポリフェニレンスルフィド樹脂15〜4
5重量%、B)α結晶の平均粒子径が5μm以上のα−
アルミナの含有率が40重量%以上であるα−アルミナ
85〜55重量%、及び(C)繊維状充填剤及びα−ア
ルミナ以外の非繊維状充填剤からなる群より選ばれる少
なくとも一種の充填剤0〜30重量%を含有することを
特徴とする樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリフェニレンス
ルフィド樹脂とα−アルミナを含有する樹脂組成物に関
し、更に詳しくは、ポリフェニレンスルフィド樹脂にα
−アルミナを高充填してなる熱伝導性及び流動性に優れ
た樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形品は、形状の自
由度が大きく、量産性に優れていることから、広範な分
野で使用されている。近年の熱可塑性樹脂成形材料の進
歩により、射出成形品には、様々な機能性が付与され、
例えば、従来の金属材料に置き換わる部品としても使用
されるようになっている。しかし、樹脂材料は、金属材
料に比べて熱伝導率が極めて小さいため、例えば、放熱
性が要求される分野での用途展開には限界があった。よ
り具体的に、例えば、ポリフェニレンスルフィド樹脂
(以下、PPS樹脂と略記)は、耐熱性、難燃性、耐薬
品性、寸法安定性、機械的物性、電気的特性などに優れ
たエンジニアリングプラスチックであり、その射出成形
品は、電気・電子部品、精密機器部品、自動車部品など
として用途が広がっており、従来より金属材料が使用さ
れていた分野での用途展開も図られている。しかしなが
ら、PPS樹脂は、熱伝導率が極めて小さいため、その
成形品は、熱伝導性や放熱性に劣り、各種機器や装置な
どから発生する熱を効率よく放散することができない。
その結果、PPS樹脂製部品を備えた機器や装置が蓄熱
して高温になったり、あるいはPPS樹脂製部品の溶
融、劣化、分解、変形、亀裂などの不都合が生じること
がある。
【0003】PPS樹脂の熱伝導率を向上させる方法と
して、熱伝導性に優れた無機充填剤を配合する方法が考
えられる。しかし、PPS樹脂に熱伝導率の高い金属粉
を配合すると、電気絶縁性が損なわれるため、電気絶縁
性が要求される用途には適用することができない。その
他の無機充填剤は、熱伝導率が必ずしも高くない。とこ
ろで、無機充填剤の中でも、α−アルミナ(酸化アルミ
ニウム)は、結晶シリカの4倍以上の熱伝導率を持ち、
化学的にも安定した材料として知られている。しかしな
がら、汎用のα−アルミナは、充填性が悪かったり、摩
耗性が大きいなどの問題があり、充填剤としての実用性
が充分ではない。また、熱伝導率を高めるために、PP
S樹脂にα−アルミナを高充填すると、流動性が低下し
て射出成形ができなくなるという問題があった。
【0004】従来、PPS樹脂の熱伝導性や放熱性を高
めるために、(1)PPS樹脂に、アルミナ粉末、窒化
ホウ素、及び繊維状強化材を配合した電子部品封止用樹
脂組成物(特開平4−198265号公報)、(2)P
PS樹脂に、金属酸化物、金属窒化物、及び窒化ホウ素
からなる群より選ばれる少なくとも一種を配合した樹脂
組成物(特開平4−198266号公報)などが提案さ
れている。しかし、(1)特開平4−198265号公
報の実施例には、アルミナ粉末を10〜40重量%の割
合で配合した樹脂組成物が、また、(2)特開平4−1
98266号公報の実施例には、アルミナを30〜50
重量%の割合で配合した樹脂組成物がそれぞれ示されて
いるだけであり、α−アルミナを50重量%を越えて配
合した樹脂組成物は具体的に開示されていない。
【0005】一方、本発明者らの検討結果によれば、熱
伝導率が2.0W/m・K以上、好ましくは2.5W/
m・K以上の熱伝導性に優れた樹脂組成物を得るには、
PPS樹脂に、組成物全量基準で、55重量%以上、好
ましくは70重量%以上の割合でα−アルミナを配合す
ることが必要であることが判明した。しかしながら、P
PS樹脂に対してα−アルミナをこのように高充填する
と、満足な樹脂組成物を調製することができなかった
り、あるいは、樹脂組成物の溶融流動性が低下して、射
出成形などの加工方法の適用が困難となるという問題を
生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
フェニレンスルフィド樹脂にα−アルミナを高充填して
なる熱伝導性及び流動性に優れた樹脂組成物を提供する
ことにある。本発明者らは、前記従来技術の問題点を克
服するために鋭意研究した結果、PPS樹脂として低溶
融粘度の樹脂を使用し、かつ、α−アルミナとしてα結
晶の平均粒子径が5μm以上のものを使用することによ
り、PPS樹脂にα−アルミナを高充填しても流動性に
優れ、射出成形が可能で、熱伝導率の高い樹脂組成物の
得られることを見いだした。α−アルミナとしては、α
結晶の平均粒子径が5μm未満のものを特定の比率で併
用することができる。また、α結晶の平均粒子径が5μ
m以上のα−アルミナは、球状粒子であることが好まし
い。本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至っ
たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポリフ
ェニレンスルフィド樹脂及びα−アルミナを含有する樹
脂組成物において、(A)310℃、剪断速度1200
/秒で測定した溶融粘度が5〜100Pa・sのポリフ
ェニレンスルフィド樹脂15〜45重量%、(B)α結
晶の平均粒子径が5μm以上のα−アルミナの含有率が
40重量%以上であるα−アルミナ85〜55重量%、
及び(C)繊維状充填剤及びα−アルミナ以外の非繊維
状充填剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の充填
剤0〜30重量%を含有することを特徴とする樹脂組成
物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】PPS樹脂 本発明で使用するPPS樹脂は、例えば、(1)特公昭
45−3368号に開示されている有機アミド溶媒中
で、ジハロ芳香族化合物と硫化ナトリウムを反応させる
方法、(2)特公昭52−12240号に開示されてい
る有機アミド溶媒中、カルボン酸塩の存在下で、ジハロ
芳香族化合物と硫化ナトリウムを反応させる方法、
(3)特公昭63−33775号に開示されている有機
アミド溶媒中、水の存在下で、ジハロ芳香族化合物と硫
化ナトリウムを反応させる方法等により得ることができ
る。
【0009】本発明で使用するPPS樹脂は、直鎖状ポ
リマーであることが好ましい。直鎖状PPS樹脂とは、
一般に、酢酸ナトリウムや水などの重合助剤の存在下
に、二官能性モノマーを主体とするモノマーを重合して
得られた実質的に直鎖状のポリマーである。これに対し
て、架橋タイプのPPS樹脂は、一般に、重合助剤を使
用することなく重合され、得られた低重合度のポリマー
を酸化架橋して増粘(キュアリング)させたものである
が、そのような架橋タイプのPPS樹脂は、可撓性や剛
性、強度などに劣るため好ましくない。PPS樹脂とし
ては、前記各種製造方法の中でも、特公昭63−337
75号公報に開示されているように、アルカリ金属硫化
物とジハロ芳香族化合物とをN−メチルピロリドンなど
の極性溶媒中で、水の存在下に、特定の二段階昇温重合
させる方法によって得られたものが好ましい。
【0010】アルカリ金属硫化物としては、例えば、硫
化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビ
ジウム、硫化セシウムなどを挙げることができる。反応
系でNaSHとNaOHを反応させることにより生成さ
せた硫化ナトリウムなども使用することができる。ジハ
ロ芳香族化合物としては、例えば、p−ジクロロベンゼ
ン、m−ジクロロベンゼン、2,5−ジクロロトルエ
ン、p−ジブロムベンゼン、2,6−ジクロロナフタリ
ン、1−メトキシ−2,5−ジクロロベンゼン、4,
4′−ジクロロビフェニル、3,5−ジクロロ安息香
酸、p,p′−ジクロロジフェニルエーテル、4,4′
−ジクロロジフェニルスルホン、4,4′−ジクロロジ
フェニルスルホキシド、4,4′−ジクロロジフェニル
ケトン、及びこれらの2種以上の混合物などを挙げるこ
とができる。
【0011】本発明で使用するPPS樹脂としては、p
−フェニレンスルフィド単位を50重量%以上、好まし
くは70重量%以上、より好ましくは80重量%以上含
有するものが好ましく、特に、ポリ(p−フェニレンス
ルフィド)、及びm−フェニレンスルフィド単位を少量
成分として含むポリ(p−フェニレンスルフィド/m−
フェニレンスルフィド)共重合体が好ましい。直鎖状P
PS樹脂は、実質的に直鎖状であれば、多少の分岐構造
または架橋構造などを含むものであってもよく、より具
体的には、例えば、重合時に1,3,5−トリクロロベ
ンゼン等の1分子当たり3個以上のハロゲン置換基を有
する芳香族ハロゲン化合物を少量存在させることによ
り、若干の分岐構造を導入したものであってもよい。
【0012】本発明で使用するPPS樹脂は、310
℃、剪断速度1200/秒で測定した溶融粘度が5〜1
00Pa・sの範囲にあるものである。PPS樹脂の溶
融粘度が小さすぎると、成形品の強度が低くなる。PP
S樹脂の溶融粘度が100Pa・sを越えると、α−ア
ルミナを高充填することが困難となる。PPS樹脂の溶
融粘度は、好ましくは5〜60Pa・s、より好ましく
は10〜40Pa・sである。PPS樹脂の配合割合
は、15〜45重量%であり、好ましくは15〜30重
量%、より好ましくは15〜25重量%である。PPS
樹脂の配合割合が小さ過ぎると、α−アルミナを高充填
することが困難となったり、あるいは、樹脂組成物の流
動性が低下し、射出成形することが困難になる。PPS
樹脂の配合割合が大き過ぎると、熱伝導率が低下する。
【0013】α−アルミナ 本発明で使用するα−アルミナ(B1)のα結晶の平均
粒子径は、5μm以上であり、好ましくは5〜80μ
m、より好ましくは10〜50μmである。ここで、α
−アルミナの平均粒子径は、走査電子顕微鏡(SEM)
を用いて測定した値である。α結晶の平均粒子径が大き
なα−アルミナ(B1)は、実質的に凝集せず、前記P
PS樹脂に85重量%まで高充填しても良好な流動性を
示す樹脂組成物が得られる。
【0014】ところで、アルミナ(水酸化アルミニウ
ム)は、一般に、水酸化アルミニウムを1000℃以上
で脱水、焼成することによって得られるが、通常、α結
晶系のものが使用され、その一次粒子の大きさ(α結晶
の大きさ)は、0.1〜4μm程度である。そして、こ
れらのα結晶粒子が凝集している粉体、もしくは、一次
粒子径まで粉砕された粉体がセラミック原料や充填剤と
して使用されている。しかし、このようなα結晶の大き
さが小さなα−アルミナをPPS樹脂に大量に充填する
と、得られる樹脂組成物の溶融流動性が著しく低下し、
通常の射出成形などの溶融加工条件下では流動性不足の
ため、成形が困難または不可能となる。
【0015】α結晶の平均粒子径が5μm以上のα−ア
ルミナとしては、球状のものが好ましい。このような球
状のα−アルミナとしては、例えば、昭和電工社製のA
S−10(平均粒子径37μm)、AS−20(平均粒
子径20μm)、AS−30(平均粒子径16μm)、
及びAS−50(平均粒子径10μm)などが挙げられ
る。このようなα結晶の平均粒子径が大きなα−アルミ
ナ(B1)を使用することにより、α−アルミナをPP
S樹脂に高充填しても溶融流動性に優れた樹脂組成物を
得ることができる。また、球状α−アルミナは、粒子に
角がないため、摩耗性が大きいという問題がない。
【0016】本発明では、組成物全量基準で、α−アル
ミナを85〜55重量%の割合で配合する。α−アルミ
ナの配合割合が小さ過ぎると、高い熱伝導率の樹脂組成
物を得ることができない。α−アルミナの配合割合が8
5重量%を越えると、流動性が不足して樹脂組成物を調
製することが困難となったり、あるいは、樹脂組成物の
流動性が損なわれ、射出成形が困難となる。α−アルミ
ナの配合割合は、好ましくは85〜70重量%、より好
ましくは85〜75重量%である。α−アルミナは、そ
の全量をα結晶の平均粒子径が5μm以上のα−アルミ
ナ(B1)とすることが、充填性や流動性、熱伝導率の
観点から好ましいが、その一部をα結晶の平均粒子径が
5μm未満のα−アルミナ(B2)とすることができ
る。この場合、α結晶の平均粒子径が5μm以上のα−
アルミナ(B1)の含有率を40重量%以上とすること
が必要であり、好ましくは50重量%以上とする。した
がって、α結晶の大きさが小さいα−アルミナ(B2)
は、全α−アルミナの好ましくは0〜60重量%、より
好ましくは0〜50重量%の比率で使用する。全α−ア
ルミナ中のα−アルミナ(B2)の含有率が大き過ぎる
と、α−アルミナを高充填することができなくなった
り、あるいは、樹脂組成物の流動性が損なわれる。
【0017】充填剤 本発明では、α−アルミナ以外に、繊維状充填剤及び/
または非繊維状充填剤を組成物全量基準で0〜30重量
%の割合で配合することができる。本発明における樹脂
組成物においては、充填剤は必ずしも必須とされる成分
ではないが、機械的強度、耐熱性、寸法安定性、電気的
性質等の諸特性に優れた成形品を得るためには、その目
的に応じて各種充填剤を配合することができる。繊維充
填剤は、主として補強のために配合されるが、その具体
例としては、ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊維、
シリカ繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素
繊維、窒化珪素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維など
の無機質繊維状物;ステンレス、アルミニウム、チタ
ン、銅、真鍮などの金属繊維状物;ポリアミド、フッ素
樹脂、ポリエステル樹脂、アクルリ樹脂などの高融点有
機質繊維状物質;などの繊維状充填剤を挙げることがで
きる。電気絶縁性や耐熱性を保持する観点からは、ガラ
ス繊維などの無機質繊維状物が好ましい。
【0018】非繊維状充填剤としては、例えば、マイ
カ、シリカ、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、炭酸
カルシム、酸化チタン、カーボンブラック、グラファイ
ト、フェライト、クレー、ガラス粉、酸化亜鉛、炭酸カ
ルシウム、炭酸ニッケル、酸化チタン、酸化鉄、石英粉
末、炭酸マグネシウム、硫酸バリウムなどの粒状または
粉末充填剤が挙げられる。これらの充填剤は、それぞれ
単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。また、充填剤は、必要に応じて集束剤や表面
処理剤により処理されたものであってもよい。集束剤ま
たは表面処理剤としては、例えば、エポキシ系化合物、
イソシアネート系化合物、シラン系化合物、チタネート
系化合物などの官能性化合物が挙げられる。これらの化
合物は、予め表面処理または集束処理を施して用いる
か、あるいは材料調製の際に、同時に添加してもよい。
【0019】充填剤の使用割合は、その種類や比重、使
用目的、用途などにもよるが、PAS100重量部に対
して、0〜30重量部、好ましくは0〜15重量部、よ
り好ましくは0〜10重量部である。充填剤の配合割合
が小さ過ぎると充填効果が小さく、逆に、過大であると
α−アルミナによる熱伝導性改良効果が低下する。本発
明の樹脂組成物には、これらの充填剤のほか、所望によ
り、酸化防止剤、滑剤、紫外線吸収剤、核剤、難燃剤、
染料や顔料などの着色剤、その他の熱可塑性樹脂や熱硬
化性樹脂などを配合することができる。
【0020】樹脂組成物 本発明の樹脂組成物は、一般に合成樹脂組成物の調製に
用いられる設備と方法により調製することができる。す
なわち、必要な成分を混合し、1軸または2軸の押出機
を使用して混練し、押し出して成形用ペレットとするこ
とができる。必要成分の一部をマスターバッチとして混
合し、成形する方法、また、各成分の分散混合を良くす
るために、使用する原料の一部を粉砕し、粒径を揃えて
混合し、溶融押し出しすることなどもできる。本発明の
樹脂組成物は、α−アルミナを高充填しても流動性が良
好であり、PPS樹脂の通常の溶融成形加工条件下で、
各種成形法により成形加工することができる。したがっ
て、本発明の樹脂組成物は、射出成形により、各種成形
品に成形することが可能である。本発明の樹脂組成物の
熱伝導率は、通常、2.0W/m・K以上、好ましくは
2.5W/m・K以上であり、優れた熱伝導性を示す。
また、α−アルミナを用いているため、電気絶縁性を損
なうことがない。したがって、本発明の樹脂組成物は、
高度の熱伝導性や放熱性が要求される分野での成形品の
用途に好適である。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明に
ついてより具体的に説明するが、本発明は、これらの実
施例のみに限定されるものではない。
【0022】[実施例1]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度20Pa・s)18重量%、α結晶の平均
粒子径10μmのα−アルミナ(昭和電工社製AS−5
0)80重量%、及び直径9μmのガラス繊維2重量%
からなる成分を高速撹拌装置(スーパーミキサー、カワ
タ社製)で撹拌混合し、次いで、2軸混練押出機(PC
M−45、池貝鉄鋼社製)で押出ペレット化を行い、α
−アルミナ充填ペレットを得た。上記で得られたα−ア
ルミナ充填ペレットを射出成形機(J−75ED、日本
製鋼所社製)を用いて、シリンダー温度320℃、金型
温度180℃で、120×100×3(mm)の大きさ
の平板を成形した。得られた平板の熱伝導率を測定した
ところ、2.9W/m・Kであった。
【0023】[実施例2]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度20Pa・s)15重量%、及びα結晶の
平均粒子径20μmのα−アルミナ(昭和電工社製AS
−20)85重量%からなる成分を高速撹拌装置(スー
パーミキサー、カワタ社製)で撹拌混合し、次いで、2
軸混練押出機(PCM−45、池貝鉄鋼社製)で押出ペ
レット化を行い、α−アルミナ充填ペレットを得た。上
記で得られたα−アルミナ充填ペレットを射出成形機
(J−75ED、日本製鋼所社製)を用いて、シリンダ
ー温度320℃、金型温度180℃で、120×100
×3(mm)の大きさの平板を成形した。得られた平板
の熱伝導率を測定したところ、3.8W/m・Kであっ
た。
【0024】[実施例3]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度20Pa・s)20重量%、及びα結晶の
平均粒子径20μmのα−アルミナ(昭和電工社製AS
−20)80重量%からなる成分を高速撹拌装置(スー
パーミキサー、カワタ社製)で撹拌混合し、次いで、2
軸混練押出機(PCM−45、池貝鉄鋼社製)で押出ペ
レット化を行い、α−アルミナ充填ペレットを得た。上
記で得られたα−アルミナ充填ペレットを射出成形機
(J−75ED、日本製鋼所社製)を用いて、シリンダ
ー温度320℃、金型温度180℃で、120×100
×3(mm)の大きさの平板を成形した。得られた平板
の熱伝導率を測定したところ、2.9W/m・Kであっ
た。
【0025】[実施例4]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度20Pa・s)18重量%、α結晶の平均
粒子径が10μmのα−アルミナ(昭和電工社製AS−
50)40重量%、α結晶の平均粒子径が3μmのα−
アルミナ(昭和電工社製AL−15−H)40重量%、
及び直径9μmのガラス繊維2重量%からなる成分を高
速撹拌装置(スーパーミキサー、カワタ社製)で撹拌混
合し、次いで、2軸混練押出機(PCM−45、池貝鉄
鋼社製)で押出ペレット化を行い、α−アルミナ充填ペ
レットを得た。上記で得られたα−アルミナ充填ペレッ
トを射出成形機(J−75ED、日本製鋼所社製)を用
いて、シリンダー温度320℃、金型温度180℃で、
120×100×3(mm)の大きさの平板を成形し
た。得られた平板の熱伝導率を測定したところ、2.7
W/m・Kであった。
【0026】[比較例1]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度20Pa・s)20重量%、及びα結晶の
平均粒子径が3μmのα−アルミナ(昭和電工社製AL
−15−H)80重量%からなる成分を高速撹拌装置
(スーパーミキサー、カワタ社製)で撹拌混合し、次い
で、2軸混練押出機(PCM−45、池貝鉄鋼社製)で
押出ペレット化を行い、α−アルミナ充填ペレットを得
た。上記で得られたα−アルミナ充填ペレットを射出成
形機(J−75ED、日本製鋼所社製)を用いて、シリ
ンダー温度320℃、金型温度180℃で、120×1
00×3(mm)の大きさの平板を成形しようとした
が、流動性が不足し成形品を得ることができなかった。
【0027】[比較例2]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度120Pa・s)18重量%、α結晶の平
均粒子径10μmのα−アルミナ(昭和電工社製AS−
50)80重量%、及び直径9μmのガラス繊維2重量
%からなる成分を高速撹拌装置(スーパーミキサー、カ
ワタ社製)で撹拌混合し、次いで、2軸混練押出機(P
CM−45、池貝鉄鋼社製)で押出ペレット化を試みた
が、流動性が不足し、押出機が停止してペレットが得ら
れなかった。
【0028】[比較例3]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度約20Pa・s)13重量%、及びα結晶
の平均粒子径20μmのα−アルミナ(昭和電工社製A
S−20)87重量%からなる成分を高速撹拌装置(ス
ーパーミキサー、カワタ社製)で撹拌混合し、次いで、
2軸混練押出機(PCM−45、池貝鉄鋼社製)で押出
ペレット化をを試みたが、流動性が不足し、押出機が停
止してペレットが得られなかった。
【0029】[比較例4]ポリアリーレンスルフィド樹
脂(呉羽化学工業製;310℃、剪断速度1200/秒
での溶融粘度約20Pa・s)18重量%、α結晶の平
均粒子径が10μmのα−アルミナ(昭和電工社製AS
−50)30重量%、α結晶の平均粒子径が3μmのα
−アルミナ(昭和電工社製AL−15−H)50重量
%、及び直径9μmのガラス繊維2重量%からなる成分
を高速撹拌装置(スーパーミキサー、カワタ社製)で撹
拌混合し、次いで、2軸混練押出機(PCM−45、池
貝鉄鋼社製)で押出ペレット化を行い、α−アルミナ充
填ペレットを得た。上記で得られたα−アルミナ充填ペ
レットを射出成形機(J−75ED、日本製鋼所社製)
を用いて、シリンダー温度320℃、金型温度180℃
で、120×100×3(mm)の大きさの平板を成形
しようとしたが、流動性が不足し成形品を得ることがで
きなかった。これらの結果を一括して表1に示す。
【0030】
【表1】 (*1)流動性が不足し、射出成形品を得ることができ
なかった。 (*2)流動性が不足し、押出機によりペレットが得ら
れなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ポリフェニレンスルフ
ィド樹脂にα−アルミナを高充填してなる熱伝導性及び
流動性に優れた樹脂組成物が提供される。本発明の樹脂
組成物は、射出成形などの溶融加工の適用が可能であ
り、各種成形品に成形することができる。本発明の樹脂
組成物は、高度の熱伝導性や放熱性が要求される分野で
の成形品の用途に好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンスルフィド樹脂及びα−
    アルミナを含有する樹脂組成物において、(A)310
    ℃、剪断速度1200/秒で測定した溶融粘度が5〜1
    00Pa・sのポリフェニレンスルフィド樹脂15〜4
    5重量%、(B)α結晶の平均粒子径が5μm以上のα
    −アルミナの含有率が40重量%以上であるα−アルミ
    ナ85〜55重量%、及び(C)繊維状充填剤及びα−
    アルミナ以外の非繊維状充填剤からなる群より選ばれる
    少なくとも一種の充填剤0〜30重量%を含有すること
    を特徴とする樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記α−アルミナが、α結晶の平均粒子
    径5〜80μmのα−アルミナ(B1)40〜100重
    量%とα結晶の平均粒子径5μm未満のα−アルミナ
    (B2)0〜60重量%とを含有するものである請求項
    1記載の樹脂組成物。
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