JPH10157821A - ローラチエン用トッププレート - Google Patents

ローラチエン用トッププレート

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JPH10157821A
JPH10157821A JP2054597A JP2054597A JPH10157821A JP H10157821 A JPH10157821 A JP H10157821A JP 2054597 A JP2054597 A JP 2054597A JP 2054597 A JP2054597 A JP 2054597A JP H10157821 A JPH10157821 A JP H10157821A
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top plate
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラチエンに対する装着が容易で、外れ難
く、また、チエンの屈曲性を損わず、さらに、連結ピン
総数が奇数になるローラチエンにも適用でき、チエンタ
ーン部でのチエン露出も防止できるチエンカバーを兼ね
た搬送面フラット化用のローラチエン用トッププレート
を提供することである。 【解決手段】 長さLがチエンピッチと略等しいプレー
ト部2の下部にローラチエンを跨ぐ脚部3、3を設け
る。その脚部3、3を、軸穴4と、凸形円弧の前縁5
と、凹形円弧の後縁6と、連結ピン案内用のガイド面8
と、プレート部2と平行な下縁7を有するものにし、こ
のように構成したトッププレート1をチエン1ピッチに
対して1個装着する。取付けは、チエンの連結ピンの両
端をガイド面8に当て、そのピンで脚部に開脚力を働か
せて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ローラチエンに
装着してチエン上にフラットな搬送面を作り出すトップ
プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】ローラチエンにトッププレートを装着し
てチエン上にフラットな搬送面を作り出す技術として、
例えば、実開昭59−187611号公報や特願平5−
338756号公報に開示されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−33875
号公報には、脚部をチエンのローラ間に差し込んでロー
ラに係止させる方式のトッププレートと、チエンの連結
ピンの両端に対向一対の脚部を係合させる方式のトップ
プレートが示されているが、前者のトッププレートは、
チエン駆動用のスプロケットを1ピッチおきにチエンに
噛合させる必要があるので、チエンの最小ターン半径が
大きくなって搬送装置の小型化が図り難い。
【0004】また、プレート部の長さをチエンの略3ピ
ッチに対応させているので、チエンのターン部で隣り合
うプレート間にチエンを露出させる隙間ができて美観が
損われ、異物の噛み込み等も起こり易い。
【0005】後者のトッププレートも、プレート部をチ
エンの略3ピッチに対応した長さにして脚部を2本の連
結ピンに係合させているので、チエンターン部での隙間
の発生、異物噛み込み等の問題が起こる。
【0006】また、前者のトッププレートは、脚部をロ
ーラに係合させるので装着し易い反面、外れ止めの信頼
性に欠ける。
【0007】一方、後者のトッププレートは、脚部を弾
性的に押し広げてチエンの2本の連結ピン端に係合させ
るので、外れ難いが装着するのが容易でない。
【0008】実開昭59−187611号公報に開示さ
れたトッププレートも、1個でチエンの2ピッチに対応
する構造であるので、プレートの全長が長くなってチエ
ンターン部での隙間の発生、異物噛み込みの問題が起こ
る。また、トッププレートは、チエンの連結ピンを軸穴
に挿入してチエンに取付けるので、チエンの製造工程が
特殊になって生産性が低下する。
【0009】このほか、従来のトッププレートは、オフ
セットリンクの使用でチエンの連結ピン総数が奇数にな
る場合、チエンの全域に装着できないと云う致命的な欠
点を有している。
【0010】この発明は、かかる不具合を無くすること
を課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、チエンカバーを兼ねるローラ
チエン用のトッププレートを、長さがチエンピッチと略
等しいプレート部の下部に、プレート部と一体形成され
た対向一対の脚部を有し、ローラチエンを跨いでチエン
の側面を覆うその脚部に、前記連結ピンの端部をピボッ
ト係合させる軸穴と、その軸穴と同心の凸形円弧の前縁
と、前縁形状に対応させた凹形円弧の後縁と、対の脚部
の内面に対向して付す連結ピン嵌め込み用のガイド面が
設けられ、脚部の後縁は前縁からチエン1ピッチ分ずれ
た位置にあり、さらに、前記ガイド面は、軸穴形成部の
脚部厚みよりも下縁側の脚部厚みを薄くする方向に傾け
てあり、このガイド面に働く力で対の脚部を連結ピン導
入時に弾性的に開脚させて前記軸穴に連結ピンを嵌める
構造となす。
【0012】このトッププレートは、樹脂製のものと金
属製のものが考えられる。樹脂、金属のどちらの材料を
用いるかは、要求特性を考慮して決める。
【0013】なお、この発明のトッププレートは、脚部
の下縁をプレート部と平行にして自立性をもたせたもの
や、対の脚部の前縁上端部間を塞ぐ補助覆い部をプレー
ト部の前縁に連結したものが望ましい。また、対の脚部
間寸法を脚部の下縁側でローラチエンの幅よりも小さく
しておいて、脚部を弾性復元力でチエンに抱きつかせる
こともできる。
【0014】
【作用】この発明のトッププレートは、同一形状のもの
をチエンの各連結ピンにそれぞれ1個ピボット係合させ
て装着するので、連結ピン総数が奇数、偶数のどちらで
あってもローラチエンの全域に装着してチエンの上面、
側面をくまなく覆うことができる。
【0015】また、連結ピンが回転中心となって各プレ
ート間でプレートの接続角が自由に変わるので、チエン
の屈曲性が損われず、チエンの最小ターン半径が大きく
ならない。加えて、チエンのターン部で前後のトッププ
レート間に生じる隙間も従来品に比べて1/2以下(こ
れはチエンのターン半径が等しいと考えた場合)とな
る。また、補助覆い部を付加してチエンターン部でのプ
レート部間隙間を無くすことも可能になる。
【0016】さらに、脚部に斜面のガイド面を設けて連
結ピン嵌め込み時に対の脚部に開脚力が働くようにした
ので、チエンに対する装着も容易になり、外れ止めの信
頼性確保と装着の容易化を両立できる。
【0017】このほか、脚部の下縁をプレート部と平行
にしてトッププレートに自立性を与えたものは、下縁を
フラットな案内面で受けて移動中のプレートの変位、傾
きを無くすことができ、凹凸のない理想的な搬送面を作
り出せる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に、この発明の実施
形態を示す。このトッププレート1は、エンジニアリン
グプラスチック等の高強度樹脂で作られている。樹脂製
のトッププレートは、見た目がソフトで搬送物の保護効
果も高いが、金属製のトッププレートも耐熱製が要求さ
れる用途などに有効に利用できる。
【0019】このトッププレート1は、長さLをチエン
ピッチとほぼ等しく(僅かに小さくする)したプレート
部2の両側下部に、プレート部と一体形成された対向一
対の脚部3を有している。
【0020】脚部3、3間の間隔W(図2(a)参照)
は、ローラチエンの連結ピン(図3の12)の長さより
も小さく、脚部3、3の外面間距離W1 は、連結ピン長
さよりも大きい。プレート部2の幅W2 (図1参照)
は、ここではW1 と等しくしたが、W1 より大きくして
もよい。
【0021】脚部3には、高さ方向中間部に軸穴4が設
けられている。この軸穴4は、プレートの成形加工を容
易にするために貫通穴にしているが、非貫通の穴にして
も差し支えない。また、脚部3の前縁5は、軸穴4と同
心の凸形円弧にし、一方、後縁6は、前縁5に対応させ
た凹形円弧に形成されている。後縁6の円弧中心は、軸
穴4の中心からチエン1ピッチ分ずれた位置にある。
【0022】脚部3の下縁7は、前縁5を延長してでき
る円弧縁にしてもよいが、ここでは望ましい形のもの、
即ち、プレート部2と平行な直線の縁を採用している。
【0023】後縁6と下縁7が交差してできる鋭角コー
ナ(図2(e)の鎖線で示すコーナ)は、破損し易いの
で、図のように、好ましくは凹形円弧の後縁6が軸穴4
の中心よりも下側にまで残る位置で切除しておくとよ
い。
【0024】対の脚部3、3の内面には、下縁7から軸
穴4に至るガイド面が対向して設けられている。このガ
イド面8は、脚部3の内面に溝深さが入口側で深く、終
点の軸穴4側で浅くなる溝を設けてその溝の傾斜した溝
底を利用している。
【0025】9は、プレート部2の前縁5に連ならせた
補助覆い部である。プレート部2の前方に適度にせり出
したこの補助覆い部9は、チエンのターン部において前
後のトッププレート間に生じる隙間を覆い隠すために設
けてある。
【0026】10は、プレート部2の補強用リブであ
り、左右のローラリンク間に嵌まる位置決め用突起とし
ても機能する。
【0027】以上の如く構成したトッププレート1は、
ローラチエン11(図3、4、5参照)に対して、同一
形状のものを同一向きに整列させてチエンの連結ピン数
と同数装着する。その作業は、図3に示すように、ピン
リンクプレート13の側方に突出している連結ピン12
の両端をガイド面8の入口に進出させてトッププレート
1を押し込むだけでよい。連結ピン12の端が押し込み
途中にガイド面8に接し、この面8に働く分力でチエン
を跨いだ対の脚部3、3が押し広げられる。そして、軸
穴4が連結ピン12の位置に到達したところで脚部3が
弾性復元し、図3に示すように軸穴4に連結ピン12が
確実に嵌まり込む。
【0028】この図3の状態でピンリンクプレート13
と脚部3との間に隙間がある場合には、トッププレート
1の横動きが許容されるが、補強リブ10を設けて、こ
のリブをローラリンクプレート14の内面に係止させれ
ば横動きは止まる。
【0029】図4に、トッププレート装着後のチエンの
側面を示す。図のように、脚部の下縁7をフラットな案
内面A上に乗せるとプレート部2の上面位置が揃い、フ
ラットで凹凸の無い連続した搬送面Bができる。
【0030】また、下縁7を直線にしたことによりトッ
ププレート1が自立状態で案内面A上を摺動し、従っ
て、プレート部(搬送面)の上下変動も起こらない。軸
穴4と連結ピン12との間に遊びがあっても、脚部の前
縁5が前部のトッププレートの後縁6内に入り込んだ状
態になっているのでトッププレートの跳ね上がりが起こ
らず、これも搬送面の上下変動防止に役立っている。
【0031】さらに、図5に示すように、チエン11の
上面と側面が全域でトッププレート1に覆われ、外観も
美しく仕上がる。
【0032】このほか、チエン11のターン部で接続角
が変化して前後のトッププレートが互いに離れても、補
助覆い部9があるので前後のプレート部間に隙間ができ
ず、ターン部でチエンが露出することによる美観の悪
化、隙間への異物の噛み込みが起こらない。
【0033】図6は、他の実施形態である。このトップ
プレート1は、脚部3の下縁7を、前縁5と同心円の円
弧縁にしたこと、軸穴4よりも下側の脚部内面を下広が
りになる方向に傾けてこれをガイド面8となしたこと及
び、対の脚部3、3の下縁間距離をローラチエンのピン
リンク間寸法よりも小さくしてチエンへの装着後に、装
着の際に強制的に押し拡げられた脚部3が弾性復元力で
ピンリンクの外面に抱きつくようにしたことが、先に述
べたトッププレートと異なる。
【0034】なお、標準品のローラチエンは、ピンリン
クプレートからの連結ピン突出量を必要最小限に抑えて
あり、しかも、連結ピンの両端がカシメられて軸穴に係
止し難い形になっているので、この発明のトッププレー
トを装着するローラチエンは、トッププレートの外れ止
めの信頼性を高めるために、連結ピンを標準長さよりも
長くしてピンリンクプレートからの突出量を増大させて
おくことを奨める。
【0035】また、この発明では、説明の便宜上、脚部
の凸形円弧の縁を前縁、凹形円弧の縁を後縁としたが、
チエンによる搬送方向を右回り左回りのどちらにしても
得られる効果は同じになる。従って搬送方向を途中で切
換えることも可能になる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のトッププ
レートは、チエンの1ピッチに対応した大きさにして1
本の連結ピンの両端に脚部をピボット係合させるように
したので、連結ピン総数が奇数のローラチエンにも採用
できる。
【0037】また、チエンの屈曲性を損わないので、チ
エンの最小ターン半径が大きくならず、搬送装置の大型
化を回避できる。
【0038】さらに、対の脚部をチエンの連結ピンの両
端に係止させるので、外れ止めが確実になされ、併せ
て、脚部に開脚力を働かせる連結ピン嵌め込み用の斜面
のガイド面を設けたので、チエンに対する装着性も改善
される。
【0039】また、補助覆い部を有するものは、ターン
部においてもチエンが露出せず、美観の悪化や隙間への
異物噛み込み等が起こらない。
【0040】さらに、脚部の下縁を直線にしたものは、
トッププレートの移動が安定し、搬送面に凹凸ができて
搬送物が傷付いたり、引掛ったりすることが皆無にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトッププレートの斜視図
【図2】(a)同上のトッププレートの正面図 (b)背面図 (c)平面図 (d)底面図 (e)側面図
【図3】ローラチエンに装着した状態の断面図
【図4】トッププレートを装着したローラチエンの側面
【図5】トッププレートを装着したローラチエンの使用
状態を示す斜視図
【図6】(a)他の実施形態の正面図 (b)背面図 (c)平面図 (d)底面図 (e)側面図
【符号の説明】
1 トッププレート 2 プレート部 3 脚部 4 軸穴 5 脚部の前縁 6 脚部の後縁 7 脚部の下縁 8 ガイド面 9 補助覆い部 10 補強用リブ 11 ローラチエン 12 連結ピン 13 ピンリンクプレート 14 ローラリンクプレート A 案内面 B 搬送面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラチエンに装着してチエン上にフラ
    ットな搬送面を作り出すチエンカバーを兼ねたトッププ
    レートであって、長さがチエンピッチと略等しいプレー
    ト部の下部に、プレート部と一体形成された対向一対の
    脚部を有し、ローラチエンを跨いでチエンの側面を覆う
    その脚部に、前記連結ピンの端部をピボット係合させる
    軸穴と、その軸穴と同心の凸形円弧の前縁と、前縁形状
    に対応させた凹形円弧の後縁と、対の脚部の内面に対向
    して付す連結ピン嵌め込み用のガイド面が設けられ、脚
    部の後縁は前縁からチエン1ピッチ分ずれた位置にあ
    り、さらに、前記ガイド面は、軸穴形成部の脚部厚みよ
    りも下縁側の脚部厚みを薄くする方向に傾いており、こ
    のガイド面に働く力で対の脚部を連結ピン導入時に弾性
    的に開脚させて前記軸穴に連結ピンを嵌めるようにして
    あるローラチエン用トッププレート。
  2. 【請求項2】 全体を樹脂で形成してある請求項1記載
    のローラチエン用トッププレート。
  3. 【請求項3】 脚部の下縁をプレート部と平行にして自
    立性をもたせてある請求項1又は2記載のローラチエン
    用トッププレート。
  4. 【請求項4】 対の脚部の前縁上端部間を塞ぐ補助覆い
    部を前記プレート部の前縁に連ねて設けてある請求項1
    乃至3のいずれかに記載のローラチエン用トッププレー
    ト。
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KR100988500B1 (ko) * 2002-09-25 2010-10-20 주식회사 포스코 컨베이어 트레이 및 이를 구비한 선재코일 이송용컨베이어장치
KR200464794Y1 (ko) 2011-06-30 2013-01-21 세창인터내쇼날(주) 배속체인 커버 및 배속체인 조립체

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