JPH10157649A - 圃場内運搬機の舵取り装置 - Google Patents
圃場内運搬機の舵取り装置Info
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- JPH10157649A JPH10157649A JP15136497A JP15136497A JPH10157649A JP H10157649 A JPH10157649 A JP H10157649A JP 15136497 A JP15136497 A JP 15136497A JP 15136497 A JP15136497 A JP 15136497A JP H10157649 A JPH10157649 A JP H10157649A
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- JP
- Japan
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- steering
- box
- front axle
- shaped
- bracket
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- Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 運転感覚が向上し、旋回半径を自由に変えら
れ、構造の単純化とそれに伴うコストダウンをはかるこ
とができ、車輪の大小あるいは圃場内の事情によって車
輪の旋回角度を自由に変えることができ、装置もセット
化して装着も簡単にできる圃場内運搬機の舵取り装置の
提供。 【解決手段】 車体フレームに取り付けられた垂直の軸
体内に設けられた垂直回動軸の下端が、前車軸の箱状揺
動装置の上面に固定されており、箱状揺動装置の一側方
にブラケットを突出させて設け、箱状揺動装置内に車輪
支持装置を挿入して取付け、前記ブラケットには伸縮自
在な連結ロッドの一端を取り付け、該連結ロッドの他端
を舵取りハンドルの回転動作を直線動作に変換する運動
変換機構に連結したものである。
れ、構造の単純化とそれに伴うコストダウンをはかるこ
とができ、車輪の大小あるいは圃場内の事情によって車
輪の旋回角度を自由に変えることができ、装置もセット
化して装着も簡単にできる圃場内運搬機の舵取り装置の
提供。 【解決手段】 車体フレームに取り付けられた垂直の軸
体内に設けられた垂直回動軸の下端が、前車軸の箱状揺
動装置の上面に固定されており、箱状揺動装置の一側方
にブラケットを突出させて設け、箱状揺動装置内に車輪
支持装置を挿入して取付け、前記ブラケットには伸縮自
在な連結ロッドの一端を取り付け、該連結ロッドの他端
を舵取りハンドルの回転動作を直線動作に変換する運動
変換機構に連結したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田、畑地等の軟
弱な地盤である圃場において運搬機として使用される後
輪駆動による乗用型四輪車の舵取り装置の技術分野に属
するものである。
弱な地盤である圃場において運搬機として使用される後
輪駆動による乗用型四輪車の舵取り装置の技術分野に属
するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、水田、畑地等の軟弱な地盤で
ある圃場内を走行する運搬機は、旋回半径を小さくし
て、その作業性を上げようとすると、旋回操作時に左右
の車輪の一つが地中にのめり込み左右のバランスを失う
という問題を生じ、操縦安定性に欠け、運転の安全性が
乗用車に比較して著しく劣っていた。
ある圃場内を走行する運搬機は、旋回半径を小さくし
て、その作業性を上げようとすると、旋回操作時に左右
の車輪の一つが地中にのめり込み左右のバランスを失う
という問題を生じ、操縦安定性に欠け、運転の安全性が
乗用車に比較して著しく劣っていた。
【0003】図21から図23に圃場内運搬機に採用さ
れていた従来の舵取り装置を示してある。図21は従来
の舵取り装置の舵取りハンドルと回転軸を示す一部破断
側面図である。図22は従来の舵取り装置を採用した圃
場内運搬機の直進状態を示す概略平面図である。図23
は従来の舵取り装置を採用した圃場内運搬機の右旋回状
態を示す概略平面図である。この舵取り装置を採用した
上記圃場内運搬機は、垂直ピン71を介して連結された
前フレーム81と後フレーム85とを有しており、前フ
レーム81に前輪82,82が、後フレーム85に後輪
86,86がそれぞれ設けられている。そして、上記舵
取り装置は、図21に示した舵取りハンドル72に連結
されている回転軸73の右方向または左方向の回転動作
R,Lが、多連リンク機構73を介して前輪82,82
の右方向または左方向への変換動作に変換されると共
に、上記多連リンク機構73から分岐された連結リンク
74の引込み方向または押出し方向への押引動作に変換
され、そのような連結リンク74の押引動作によって前
フレーム81が上記垂直ピン71を中心とする首振り動
作を行うようになっている。なお、図22は直進時の多
連リンク機構73などの状態を示しており、図23は右
旋回時の多連リンク機構73などの状態を示している。
れていた従来の舵取り装置を示してある。図21は従来
の舵取り装置の舵取りハンドルと回転軸を示す一部破断
側面図である。図22は従来の舵取り装置を採用した圃
場内運搬機の直進状態を示す概略平面図である。図23
は従来の舵取り装置を採用した圃場内運搬機の右旋回状
態を示す概略平面図である。この舵取り装置を採用した
上記圃場内運搬機は、垂直ピン71を介して連結された
前フレーム81と後フレーム85とを有しており、前フ
レーム81に前輪82,82が、後フレーム85に後輪
86,86がそれぞれ設けられている。そして、上記舵
取り装置は、図21に示した舵取りハンドル72に連結
されている回転軸73の右方向または左方向の回転動作
R,Lが、多連リンク機構73を介して前輪82,82
の右方向または左方向への変換動作に変換されると共
に、上記多連リンク機構73から分岐された連結リンク
74の引込み方向または押出し方向への押引動作に変換
され、そのような連結リンク74の押引動作によって前
フレーム81が上記垂直ピン71を中心とする首振り動
作を行うようになっている。なお、図22は直進時の多
連リンク機構73などの状態を示しており、図23は右
旋回時の多連リンク機構73などの状態を示している。
【0004】ところで、特開昭53−147318号公
報には、車体の側方に操舵箱を張出状に延設し、この操
舵箱の下に前車軸受台を設け、この前車軸受台に前車軸
の軸長方向中心部を前後方向の支軸で揺動自在に懸架し
たものが記載されている。
報には、車体の側方に操舵箱を張出状に延設し、この操
舵箱の下に前車軸受台を設け、この前車軸受台に前車軸
の軸長方向中心部を前後方向の支軸で揺動自在に懸架し
たものが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の圃場内
運搬機の舵取り装置は、垂直ピン71を支点とする前フ
レーム81の首振り動作と共に前輪82,82の右方向
または左方向への変換動作を行わせるようになってお
り、最小旋回半径を小さくすることができる利点を有し
ているけれども、舵取りハンドル72を操作する運転者
にとっての運転感覚が乗用車のそれと異なっていたため
に操縦性に違和感があった。
運搬機の舵取り装置は、垂直ピン71を支点とする前フ
レーム81の首振り動作と共に前輪82,82の右方向
または左方向への変換動作を行わせるようになってお
り、最小旋回半径を小さくすることができる利点を有し
ているけれども、舵取りハンドル72を操作する運転者
にとっての運転感覚が乗用車のそれと異なっていたため
に操縦性に違和感があった。
【0006】また、上記公報に記載されているものは、
車体が輪距に対して偏心配置された車輛が左右方向の傾
斜角度に対する安定度を保ち、転覆等の危険を回避する
ことを目的とするものであり、従来の舵取り装置に比べ
て運転感覚が向上し、最小旋回半径を従来の舵取り装置
よりも小さくすることのできるものでもなく、フレーム
構造の単純化やコストダウンを達成することができない
ものであり、さらに、車輪の大小あるいは圃場内の事情
によって車輪の旋回角度を自由に変えることができ、装
置もセット化して装着も簡単にできるようにした舵取り
装置ではない。
車体が輪距に対して偏心配置された車輛が左右方向の傾
斜角度に対する安定度を保ち、転覆等の危険を回避する
ことを目的とするものであり、従来の舵取り装置に比べ
て運転感覚が向上し、最小旋回半径を従来の舵取り装置
よりも小さくすることのできるものでもなく、フレーム
構造の単純化やコストダウンを達成することができない
ものであり、さらに、車輪の大小あるいは圃場内の事情
によって車輪の旋回角度を自由に変えることができ、装
置もセット化して装着も簡単にできるようにした舵取り
装置ではない。
【0007】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、従来の舵取り装置に比べて運転感覚が向上し、
最小旋回半径を従来の舵取り装置よりも小さくすること
ができるとともに、構造の単純化とそれに伴うコストダ
ウンをはかることができ、車輪の大小あるいは圃場内の
事情によって車輪の旋回角度を自由に変えることがで
き、装置もセット化して装着も簡単にできるようにした
圃場内運搬機の舵取り装置を提供することを目的とす
る。
であり、従来の舵取り装置に比べて運転感覚が向上し、
最小旋回半径を従来の舵取り装置よりも小さくすること
ができるとともに、構造の単純化とそれに伴うコストダ
ウンをはかることができ、車輪の大小あるいは圃場内の
事情によって車輪の旋回角度を自由に変えることがで
き、装置もセット化して装着も簡単にできるようにした
圃場内運搬機の舵取り装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圃場内運搬
機の舵取り装置は、車体フレームに取り付けられた垂直
の軸体内に設けられた垂直回動軸の下端が、前車軸の箱
状揺動装置の上面に固定されており、箱状揺動装置の一
側方にブラケットを突出させて設け、箱状揺動装置内に
車輪支持装置を挿入して取付け、前記ブラケットには伸
縮自在な連結ロッドの一端を取り付け、該連結ロッドの
他端を舵取りハンドルの回転動作を直線動作に変換する
運動変換機構に連結したものである。
機の舵取り装置は、車体フレームに取り付けられた垂直
の軸体内に設けられた垂直回動軸の下端が、前車軸の箱
状揺動装置の上面に固定されており、箱状揺動装置の一
側方にブラケットを突出させて設け、箱状揺動装置内に
車輪支持装置を挿入して取付け、前記ブラケットには伸
縮自在な連結ロッドの一端を取り付け、該連結ロッドの
他端を舵取りハンドルの回転動作を直線動作に変換する
運動変換機構に連結したものである。
【0009】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おける箱状揺動装置には、前車軸方向に揺動可能に車輪
支持装置が設けられている。
おける箱状揺動装置には、前車軸方向に揺動可能に車輪
支持装置が設けられている。
【0010】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おける箱状揺動装置は門形の中央部材とスイングピンの
挿入孔を有する前部支持部材と後部支持部材からなり、
これら前部支持部材、後部支持部材は中央部材に溶接等
により固着されている。
おける箱状揺動装置は門形の中央部材とスイングピンの
挿入孔を有する前部支持部材と後部支持部材からなり、
これら前部支持部材、後部支持部材は中央部材に溶接等
により固着されている。
【0011】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おける車輪支持装置は、円筒部材を有しており、円筒部
材には前車輪を支持している前車軸が固定されており、
前車軸はスイングピンを中心に揺動するものである。
おける車輪支持装置は、円筒部材を有しており、円筒部
材には前車輪を支持している前車軸が固定されており、
前車軸はスイングピンを中心に揺動するものである。
【0012】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おけるブラケットには複数の取り付け孔が設けられてい
る。
おけるブラケットには複数の取り付け孔が設けられてい
る。
【0013】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おける車輪支持装置には、前車軸が固定されている円筒
部材の上方に複数の凹部を設けた略台形状の一対の支持
ブラケットが溶接等で固定されており、一対の凹部には
スイングピンが挿入されるスイングパイプを円筒部材と
直交するように溶接等で固着されている。
おける車輪支持装置には、前車軸が固定されている円筒
部材の上方に複数の凹部を設けた略台形状の一対の支持
ブラケットが溶接等で固定されており、一対の凹部には
スイングピンが挿入されるスイングパイプを円筒部材と
直交するように溶接等で固着されている。
【0014】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おける箱状揺動装置の上部に固着されたL形ブラケット
には、連結ロッドのボールジョイント部が揺動自在に取
り付けられている。
おける箱状揺動装置の上部に固着されたL形ブラケット
には、連結ロッドのボールジョイント部が揺動自在に取
り付けられている。
【0015】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おける箱状揺動装置の中央部材の上部には湾曲した長孔
が設けられており、該長孔に対応して湾曲した長孔を板
材に設け、両長孔に緊締具を挿通し、緊締具により板材
を箱状揺動装置に取り付け、板材上部にはL形ブラケッ
トが取付固定されており、L形ブラケットに連結ロッド
のボールジョイント部が揺動自在に取り付けられてい
る。
おける箱状揺動装置の中央部材の上部には湾曲した長孔
が設けられており、該長孔に対応して湾曲した長孔を板
材に設け、両長孔に緊締具を挿通し、緊締具により板材
を箱状揺動装置に取り付け、板材上部にはL形ブラケッ
トが取付固定されており、L形ブラケットに連結ロッド
のボールジョイント部が揺動自在に取り付けられてい
る。
【0016】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おける連結ロッドは、調節ネジとフロントロッドとリヤ
ロッドからなり、フロントロッドの先端にはボールジョ
イント部及びネジが設けられており、ネジはブラケット
の孔に挿入され固定されるものであり、ボールジョイン
ト部は箱状揺動装置が回動したときに連結ロッドと箱状
揺動装置との取付付け上の歪みを吸収するものである
おける連結ロッドは、調節ネジとフロントロッドとリヤ
ロッドからなり、フロントロッドの先端にはボールジョ
イント部及びネジが設けられており、ネジはブラケット
の孔に挿入され固定されるものであり、ボールジョイン
ト部は箱状揺動装置が回動したときに連結ロッドと箱状
揺動装置との取付付け上の歪みを吸収するものである
【0017】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置
は、前輪が取り付けられた前車軸の長手方向中央部が車
体フレームに垂直軸線回りに旋回可能に取り付けられ、
この前車軸に設けられた取付具が、その前車軸の旋回中
心に対する偏心箇所に配備され、舵取りハンドルを操作
することによりその舵取りハンドルに連動して回転され
る回転軸と上記取付具とが、上記回転軸の回転動作を直
線伸縮動作に変換する運動変換機構により連結されてい
ると共に、上記運動変換機構の伸長動作と収縮動作のう
ちのいずれか一方の動作が、上記回転軸の右回り回転動
作に対応され、他方の動作が上記回転軸の左回り回転動
作に対応され、上記運動変換機構が、上記回転軸に設け
られたピニオンと、そのピニオンに噛み合って一端部が
上記取付具に相対揺動可能に連結されたラックと、それ
らのピニオンとラックとを収容しかつ上記回転軸の回転
軸線上で上記車体フレームにその回転軸線回りに水平揺
動可能に取り付けられたハウジングとを備えるステアリ
ングギヤボックスによって構成されている。
は、前輪が取り付けられた前車軸の長手方向中央部が車
体フレームに垂直軸線回りに旋回可能に取り付けられ、
この前車軸に設けられた取付具が、その前車軸の旋回中
心に対する偏心箇所に配備され、舵取りハンドルを操作
することによりその舵取りハンドルに連動して回転され
る回転軸と上記取付具とが、上記回転軸の回転動作を直
線伸縮動作に変換する運動変換機構により連結されてい
ると共に、上記運動変換機構の伸長動作と収縮動作のう
ちのいずれか一方の動作が、上記回転軸の右回り回転動
作に対応され、他方の動作が上記回転軸の左回り回転動
作に対応され、上記運動変換機構が、上記回転軸に設け
られたピニオンと、そのピニオンに噛み合って一端部が
上記取付具に相対揺動可能に連結されたラックと、それ
らのピニオンとラックとを収容しかつ上記回転軸の回転
軸線上で上記車体フレームにその回転軸線回りに水平揺
動可能に取り付けられたハウジングとを備えるステアリ
ングギヤボックスによって構成されている。
【0018】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おいて、前車軸とその前車軸を車体フレームに垂直軸線
回りに旋回可能に支持している軸体とが、垂直軸線と交
差する前後方向の水平軸線回りで揺動可能に上記車体フ
レームに取り付けられている。
おいて、前車軸とその前車軸を車体フレームに垂直軸線
回りに旋回可能に支持している軸体とが、垂直軸線と交
差する前後方向の水平軸線回りで揺動可能に上記車体フ
レームに取り付けられている。
【0019】本発明に係る圃場内運搬機の舵取り装置に
おいて、舵取りハンドルの回転操作によって回転軸が右
回り回転されたときに運動変換機構が収縮し、その逆
に、舵取りハンドルの回転操作によって回転軸が左回り
回転されたときに運動変換機構が伸長するようになって
おり、しかも、運動変換機構の収縮によって前車軸が右
旋回し、運動変換機構の伸長によって前車軸が左旋回す
るようになっているものの作用を説明する。
おいて、舵取りハンドルの回転操作によって回転軸が右
回り回転されたときに運動変換機構が収縮し、その逆
に、舵取りハンドルの回転操作によって回転軸が左回り
回転されたときに運動変換機構が伸長するようになって
おり、しかも、運動変換機構の収縮によって前車軸が右
旋回し、運動変換機構の伸長によって前車軸が左旋回す
るようになっているものの作用を説明する。
【0020】舵取りハンドルの回転操作によって回転軸
が右回り回転されると、ピニオンが回転してラックが後
退することにより運動変換機構が収縮し、その収縮によ
り取付具が変位して前車軸が右旋回されるので、左右の
前輪が前車軸と共に垂直軸線の回りで右旋回し、圃場内
運搬機が右旋回する。この逆に、舵取りハンドルの回転
操作によって回転軸が左回り回転されると、ピニオンが
回転してラックが前進することにより運動変換機構が伸
長し、その伸長により取付具が変位して前車軸が左旋回
されるので、左右の前輪が前車軸と共に垂直軸線の回り
で左旋回し、圃場内運搬機が左旋回する。また、車軸が
右旋回したり左旋回したりするときには、ステアリング
ギヤボックスのハウジングが車体フレームに対して回転
軸の回転軸線回りで揺動し、同時に、ステアリングギヤ
ボックスのラックの一端部と取付具とが相対揺動する。
が右回り回転されると、ピニオンが回転してラックが後
退することにより運動変換機構が収縮し、その収縮によ
り取付具が変位して前車軸が右旋回されるので、左右の
前輪が前車軸と共に垂直軸線の回りで右旋回し、圃場内
運搬機が右旋回する。この逆に、舵取りハンドルの回転
操作によって回転軸が左回り回転されると、ピニオンが
回転してラックが前進することにより運動変換機構が伸
長し、その伸長により取付具が変位して前車軸が左旋回
されるので、左右の前輪が前車軸と共に垂直軸線の回り
で左旋回し、圃場内運搬機が左旋回する。また、車軸が
右旋回したり左旋回したりするときには、ステアリング
ギヤボックスのハウジングが車体フレームに対して回転
軸の回転軸線回りで揺動し、同時に、ステアリングギヤ
ボックスのラックの一端部と取付具とが相対揺動する。
【0021】
このような舵取り装置においては、上記
前車軸とその前車軸を上記車体フレームに上記垂直軸線
回りに旋回可能に支持している軸体とが、上記垂直軸線
と交差する前後方向の水平軸線回りで揺動可能に上記車
体フレームに取り付けられている、という構成を採用す
ることができ、そのようにしておくと、圃場内運搬機が
圃場を走行するときに、圃場の凹凸が前車輪や前車軸の
揺動(スイング)によって吸収されるので、車体フレー
ムにはその凹凸による振動がそれほど伝わらない。
このような舵取り装置においては、上記
前車軸とその前車軸を上記車体フレームに上記垂直軸線
回りに旋回可能に支持している軸体とが、上記垂直軸線
と交差する前後方向の水平軸線回りで揺動可能に上記車
体フレームに取り付けられている、という構成を採用す
ることができ、そのようにしておくと、圃場内運搬機が
圃場を走行するときに、圃場の凹凸が前車輪や前車軸の
揺動(スイング)によって吸収されるので、車体フレー
ムにはその凹凸による振動がそれほど伝わらない。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る圃場内運搬機の実施
の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図
1は圃場内運搬機の車体フレーム1に対する舵取り装置
2などのレイアウトを説明するための平面図で、車体フ
レーム1は、前区画Fと後区画Rとに分かれており、前
区画Fに運転座席11や図示していない舵取りハンドル
などが配備されている。また、舵取り装置2が車体フレ
ーム1の前区画Fの下側に配備されている。3は前車
輪、4は後車輪である。
の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。図
1は圃場内運搬機の車体フレーム1に対する舵取り装置
2などのレイアウトを説明するための平面図で、車体フ
レーム1は、前区画Fと後区画Rとに分かれており、前
区画Fに運転座席11や図示していない舵取りハンドル
などが配備されている。また、舵取り装置2が車体フレ
ーム1の前区画Fの下側に配備されている。3は前車
輪、4は後車輪である。
【0023】図2から図5に示す実施例では、前車軸5
の両端部に左右の車輪3,3が取り付けられており、こ
の前車軸5の長手方向の中央部に軸体6が固着され、こ
の軸体6にブラケット61が前側から見て左向きに突設
されており、そのブラケット61の先端部に取付具62
が設けられている。また、上記軸体6は上記車体フレー
ム1に突出部63を介して垂直軸線64(突出部63の
中心を通る垂直線)の回りに旋回可能に取り付けられて
いる。したがって、図5に示したように、上記取付具6
2は、前車軸5の旋回中心(上記垂直軸線64に一致す
る)に対してSだけ偏心した箇所に配備されている。
の両端部に左右の車輪3,3が取り付けられており、こ
の前車軸5の長手方向の中央部に軸体6が固着され、こ
の軸体6にブラケット61が前側から見て左向きに突設
されており、そのブラケット61の先端部に取付具62
が設けられている。また、上記軸体6は上記車体フレー
ム1に突出部63を介して垂直軸線64(突出部63の
中心を通る垂直線)の回りに旋回可能に取り付けられて
いる。したがって、図5に示したように、上記取付具6
2は、前車軸5の旋回中心(上記垂直軸線64に一致す
る)に対してSだけ偏心した箇所に配備されている。
【0024】20はステアリングギヤボックスであり、
このステアリングギヤボックス20の詳細を図6から図
8に示してある。ステアリングギヤボックス20は、長
い筒状のハウジング21を有し、そのハウジング21の
長手方向の中間部に具備された軸受箱22の中に、図8
のように、ピニオン23とそのピニオン23に噛み合う
ラック24とが収容されており、しかも、ばね25の力
により押圧体26を介してラック24が常時ピニオン2
3側に押し付けられて両者の噛合いが確実に行われるよ
うになっている。
このステアリングギヤボックス20の詳細を図6から図
8に示してある。ステアリングギヤボックス20は、長
い筒状のハウジング21を有し、そのハウジング21の
長手方向の中間部に具備された軸受箱22の中に、図8
のように、ピニオン23とそのピニオン23に噛み合う
ラック24とが収容されており、しかも、ばね25の力
により押圧体26を介してラック24が常時ピニオン2
3側に押し付けられて両者の噛合いが確実に行われるよ
うになっている。
【0025】図8に示したピニオン23は、舵取りハン
ドル(不図示)を操作することによりその舵取りハンド
ルに連動して回転される回転軸27の下端部に同心に設
けられている。また、ラック24は上記ハウジング21
の中を延びてそのハウジング21から突出していると共
に、そのラック24の一端部28に先端具29が取り付
けられている。そして、ハウジング21の端部と先端具
29との間に可撓性の保護チューブ31が配備されてい
る。ここで説明したステアリングギヤボックスは、上記
回転軸27の回転動作を直線伸縮動作に変換する運動変
換機構を構成している。
ドル(不図示)を操作することによりその舵取りハンド
ルに連動して回転される回転軸27の下端部に同心に設
けられている。また、ラック24は上記ハウジング21
の中を延びてそのハウジング21から突出していると共
に、そのラック24の一端部28に先端具29が取り付
けられている。そして、ハウジング21の端部と先端具
29との間に可撓性の保護チューブ31が配備されてい
る。ここで説明したステアリングギヤボックスは、上記
回転軸27の回転動作を直線伸縮動作に変換する運動変
換機構を構成している。
【0026】上記ステアリングギヤボックス20のハウ
ジング21は、図7や図8に示した上記回転軸27の回
転軸線32上で上記車体フレーム1に、図示していない
公知の連結機構を用いてその回転軸線32回りに水平揺
動可能に取り付けられている。また、上記ラック24の
一端部28が、上記先端具29と図2〜図4に示したタ
イロッド33とを介して、上記取付具62に相対揺動可
能に連結されている。そして、この実施例では、ステア
リングギヤボックス20の伸長動作が、上記回転軸27
の右回り回転動作に対応しており、その収縮動作が上記
回転軸27の左回り回転動作に対応している。
ジング21は、図7や図8に示した上記回転軸27の回
転軸線32上で上記車体フレーム1に、図示していない
公知の連結機構を用いてその回転軸線32回りに水平揺
動可能に取り付けられている。また、上記ラック24の
一端部28が、上記先端具29と図2〜図4に示したタ
イロッド33とを介して、上記取付具62に相対揺動可
能に連結されている。そして、この実施例では、ステア
リングギヤボックス20の伸長動作が、上記回転軸27
の右回り回転動作に対応しており、その収縮動作が上記
回転軸27の左回り回転動作に対応している。
【0027】他方、上記前車軸5とその前車軸5を上記
車体フレーム1に上記垂直軸線64回りに旋回可能に支
持している上記軸体6とが、図5に示した上記垂直軸線
64と交差する前後方向の水平軸線41回りで揺動可能
に上記車体フレーム1に取り付けられている。すなわ
ち、図5から類推できるように、上記水平軸線41を備
えた水平軸40が、図示していない公知の軸受機構を介
して図1に示した車体フレーム1に取り付けられてい
る。
車体フレーム1に上記垂直軸線64回りに旋回可能に支
持している上記軸体6とが、図5に示した上記垂直軸線
64と交差する前後方向の水平軸線41回りで揺動可能
に上記車体フレーム1に取り付けられている。すなわ
ち、図5から類推できるように、上記水平軸線41を備
えた水平軸40が、図示していない公知の軸受機構を介
して図1に示した車体フレーム1に取り付けられてい
る。
【0028】以上説明した実施例では、舵取りハンドル
の回転操作によって回転軸27が右回り回転されたとき
には、ステアリングギヤボックス20のピニオン23が
回転してラック24が後退するので、そのステアリング
ギヤボックス20が図4の矢符aのように収縮し、その
収縮により取付具62が変位して前車軸5が図4のよう
に右旋回されるので、左右の前輪3,3が前車軸5と共
に垂直軸線64の回りで右旋回し、圃場内運搬機が右旋
回する。この逆に、舵取りハンドルの回転操作によって
回転軸27が左回り回転されると、ピニオン23が回転
してラック24が前進するので、そのステアリングギヤ
ボックス20が図3の矢印bのように伸長し、その伸長
により取付具62が変位して前車軸3,3が図3のよう
に左旋回されるので、左右の前輪3,3が前車軸5と共
に垂直軸線64の回りで左旋回し、圃場内運搬機が左旋
回する。なお、前車軸5が右旋回したり左旋回したりす
るときには、ステアリングギヤボックス20のハウジン
グ21が車体フレーム1に対して回転軸27の回転軸線
32回りで揺動し、同時に、ステアリングギヤボックス
20のラック24の一端部28やタイロッド33と取付
具62とが相対揺動する。
の回転操作によって回転軸27が右回り回転されたとき
には、ステアリングギヤボックス20のピニオン23が
回転してラック24が後退するので、そのステアリング
ギヤボックス20が図4の矢符aのように収縮し、その
収縮により取付具62が変位して前車軸5が図4のよう
に右旋回されるので、左右の前輪3,3が前車軸5と共
に垂直軸線64の回りで右旋回し、圃場内運搬機が右旋
回する。この逆に、舵取りハンドルの回転操作によって
回転軸27が左回り回転されると、ピニオン23が回転
してラック24が前進するので、そのステアリングギヤ
ボックス20が図3の矢印bのように伸長し、その伸長
により取付具62が変位して前車軸3,3が図3のよう
に左旋回されるので、左右の前輪3,3が前車軸5と共
に垂直軸線64の回りで左旋回し、圃場内運搬機が左旋
回する。なお、前車軸5が右旋回したり左旋回したりす
るときには、ステアリングギヤボックス20のハウジン
グ21が車体フレーム1に対して回転軸27の回転軸線
32回りで揺動し、同時に、ステアリングギヤボックス
20のラック24の一端部28やタイロッド33と取付
具62とが相対揺動する。
【0029】この圃場内運搬機は、地面に凹凸のある圃
場を前進走行または後進走行されることが多く、そのた
めに地面の凹凸が車体フレーム1に直接に伝わると、操
縦性が低下する。しかし、上記舵取り装置2において
は、上記前車軸5とその前車軸5を車体フレーム1に垂
直軸線64回りに旋回可能に支持している上記軸体6と
が、図5で説明したように、水平軸40を介して前後方
向の水平軸線41回りで揺動可能に上記車体フレーム1
に取り付けられているので、圃場内運搬機が圃場を走行
するときに、圃場の凹凸が前車輪3,3や前車軸5のス
イング揺動によって吸収されるので、車体フレーム1に
はその凹凸による振動がそれほど伝わらない。
場を前進走行または後進走行されることが多く、そのた
めに地面の凹凸が車体フレーム1に直接に伝わると、操
縦性が低下する。しかし、上記舵取り装置2において
は、上記前車軸5とその前車軸5を車体フレーム1に垂
直軸線64回りに旋回可能に支持している上記軸体6と
が、図5で説明したように、水平軸40を介して前後方
向の水平軸線41回りで揺動可能に上記車体フレーム1
に取り付けられているので、圃場内運搬機が圃場を走行
するときに、圃場の凹凸が前車輪3,3や前車軸5のス
イング揺動によって吸収されるので、車体フレーム1に
はその凹凸による振動がそれほど伝わらない。
【0030】図9から図15に示される実施例では、図
9、図10に示されているように車体の前後方向フレー
ム9に固着された垂直の軸体6内に垂直回動軸8が旋回
可能に取り付けられており、垂直回動軸8は前車軸5の
箱状揺動装置60中央部材12に溶着等により取り付け
固定されており、垂直回動軸8の上端はナット14によ
り軸体6の上部に締め付け固定されている。箱状揺動装
置60中央部材12の運搬機の後方向左端に、その先端
部がやや前方向にあるように傾斜してブラケット61が
溶着等により取り付け固定されている。
9、図10に示されているように車体の前後方向フレー
ム9に固着された垂直の軸体6内に垂直回動軸8が旋回
可能に取り付けられており、垂直回動軸8は前車軸5の
箱状揺動装置60中央部材12に溶着等により取り付け
固定されており、垂直回動軸8の上端はナット14によ
り軸体6の上部に締め付け固定されている。箱状揺動装
置60中央部材12の運搬機の後方向左端に、その先端
部がやや前方向にあるように傾斜してブラケット61が
溶着等により取り付け固定されている。
【0031】箱状揺動装置60は、連結ロッド15を介
して舵取りハンドル2のステアリングギヤボックス20
に連結されており、箱状揺動装置60を旋回作動させる
ブラケット61は前車軸5の箱状揺動装置60にその側
面から突出して設けられている。前車軸5の箱状揺動装
置60の下底部には、車輪支持装置WがスイングピンP
により揺動可能に支持されている。34は前支持部材1
0及び後支持部材11に穿設されたスイングピンPの挿
入孔であり、35はスイングパイプ18のスイングピン
Pの挿入空胴部である。車輪支持装置Wの円筒部材16
には、前車輪3を支持している前車軸5が挿入されてお
り、前車軸5は、スイングピンPを中心に揺動し、更
に、箱状揺動装置60の垂直回動軸8を中心とした旋回
にともなって旋回する。スイングピンPと箱状揺動装置
60との関係については、後述する。
して舵取りハンドル2のステアリングギヤボックス20
に連結されており、箱状揺動装置60を旋回作動させる
ブラケット61は前車軸5の箱状揺動装置60にその側
面から突出して設けられている。前車軸5の箱状揺動装
置60の下底部には、車輪支持装置WがスイングピンP
により揺動可能に支持されている。34は前支持部材1
0及び後支持部材11に穿設されたスイングピンPの挿
入孔であり、35はスイングパイプ18のスイングピン
Pの挿入空胴部である。車輪支持装置Wの円筒部材16
には、前車輪3を支持している前車軸5が挿入されてお
り、前車軸5は、スイングピンPを中心に揺動し、更
に、箱状揺動装置60の垂直回動軸8を中心とした旋回
にともなって旋回する。スイングピンPと箱状揺動装置
60との関係については、後述する。
【0032】前車軸5の箱状揺動装置60は、門形の中
央部材12とスイングピンPの挿入孔34を有する前部
支持部材10と後部支持部材11からなるもので、これ
ら前部支持部材10、後部支持部材11を中央部材12
に溶接等により固着されており、下底部が解放された箱
状容器をひっくり返したような構造のものである。ま
た、前車軸5の箱状揺動装置60は適宜の間隔で穿設し
た複数の取付孔13を有するブラケット61を前車軸の
箱状揺動装置60の側方に突出するように設けられてい
る。
央部材12とスイングピンPの挿入孔34を有する前部
支持部材10と後部支持部材11からなるもので、これ
ら前部支持部材10、後部支持部材11を中央部材12
に溶接等により固着されており、下底部が解放された箱
状容器をひっくり返したような構造のものである。ま
た、前車軸5の箱状揺動装置60は適宜の間隔で穿設し
た複数の取付孔13を有するブラケット61を前車軸の
箱状揺動装置60の側方に突出するように設けられてい
る。
【0033】図12に示すように、前車輪3の前車軸5
が両端に取付固定される円筒部材16には、凹部1
71、171を設けた略台形状の一対の支持ブラケット1
7が溶接等で固定されている。また前記一対の凹部17
1、171には、スイングピンPが挿入され、回動するス
イングパイプ18を円筒部材16と直交するように溶接
等で固着し、車輪支持装置Wを構成する。なお、図12
には、円筒部材16の両端が切断されたものが示されて
いる。
が両端に取付固定される円筒部材16には、凹部1
71、171を設けた略台形状の一対の支持ブラケット1
7が溶接等で固定されている。また前記一対の凹部17
1、171には、スイングピンPが挿入され、回動するス
イングパイプ18を円筒部材16と直交するように溶接
等で固着し、車輪支持装置Wを構成する。なお、図12
には、円筒部材16の両端が切断されたものが示されて
いる。
【0034】図13は、前述したステアリングギヤボッ
クス20の先端具29とブラケット61の間に介在する
連結ロッド15の実施例を示している。この連結ロッド
15は、調節ネジ50とフロントロッド51とリヤロッ
ド52からなる。フロントロッド51の先端には、軸方
向と直交うするようにネジ43が設けられており、この
ネジ43がブラケット61の孔13に挿入され、ナット
14で固定される。軸方にはボールジョイント部38が
設けられており、フロントロッド51の一端は調節ネジ
50の一方の雄ネジ45と螺合している。ボールジョイ
ント部38はネジ43の上部のボール状部39とボール
ジョイント部38の内部の湾曲部とによって構成されて
いる。
クス20の先端具29とブラケット61の間に介在する
連結ロッド15の実施例を示している。この連結ロッド
15は、調節ネジ50とフロントロッド51とリヤロッ
ド52からなる。フロントロッド51の先端には、軸方
向と直交うするようにネジ43が設けられており、この
ネジ43がブラケット61の孔13に挿入され、ナット
14で固定される。軸方にはボールジョイント部38が
設けられており、フロントロッド51の一端は調節ネジ
50の一方の雄ネジ45と螺合している。ボールジョイ
ント部38はネジ43の上部のボール状部39とボール
ジョイント部38の内部の湾曲部とによって構成されて
いる。
【0035】また、調節ネジ50の他方には雄ネジ45
が設けられ、この雄ネジ45がリヤロッド52の雌ネジ
に螺合しており、リヤロッド52には軸方向と直交する
方向に孔53が設けられており、ステアリングギヤボッ
クス20の先端具29の揺動雌部36の孔と整合され回
動軸ピン30により水平方向に揺動自在に固定されてい
る。連結ロッド15の長さを調節するために調節ネジ5
0の両端の雄ネジ45は互いに逆方向に刻られており、
この調節ネジ50の回転する方向によって連結ロッド1
5の長さを長くしたり短くしたりすることができる。こ
れによって前述したブラケット61の複数の取付孔13
1、132、133の選択により連結ロッド15の長さの
変化に対処できる。
が設けられ、この雄ネジ45がリヤロッド52の雌ネジ
に螺合しており、リヤロッド52には軸方向と直交する
方向に孔53が設けられており、ステアリングギヤボッ
クス20の先端具29の揺動雌部36の孔と整合され回
動軸ピン30により水平方向に揺動自在に固定されてい
る。連結ロッド15の長さを調節するために調節ネジ5
0の両端の雄ネジ45は互いに逆方向に刻られており、
この調節ネジ50の回転する方向によって連結ロッド1
5の長さを長くしたり短くしたりすることができる。こ
れによって前述したブラケット61の複数の取付孔13
1、132、133の選択により連結ロッド15の長さの
変化に対処できる。
【0036】以上、各部材の構成について説明したが、
つぎに圃場内運搬機に舵取り装置の装着方法について説
明する。まず、垂直回動軸8、ブラケット61を有する
前車軸5の箱状揺動装置60の下底部の開放部分から車
輪支持装置Wを挿入し、つぎに前車軸5の箱状揺動装置
60の前部支持部材10及び後部支持部材11の挿入孔
34、34と車輪支持装置Wのスイングパイプ18とに
スイングピンPを挿入してセットして載置しておく。こ
のようにセット化されたものを圃場運搬機に装着するに
は、前車軸5の箱状揺動装置60の垂直回動軸8を軸受
7を介して軸体6に、また、前車軸5を円筒部材16の
両端にそれぞれ溶着等によって取付固定する。つぎに前
車軸5の箱状揺動装置60のブラケット61とステアリ
ングギアボックス20先端具29との間に連結ロッド1
5を介在させて舵取り装置が装着される。この際、車輪
の大小、通過点の曲率半径、地盤の軟弱度等によって旋
回角度を変えたい場合は、図15に示すブラケット61
の取付孔131、132、133のいずれかを適宜に選択
し、調節ネジ50を調節することによって簡単にでき
る。
つぎに圃場内運搬機に舵取り装置の装着方法について説
明する。まず、垂直回動軸8、ブラケット61を有する
前車軸5の箱状揺動装置60の下底部の開放部分から車
輪支持装置Wを挿入し、つぎに前車軸5の箱状揺動装置
60の前部支持部材10及び後部支持部材11の挿入孔
34、34と車輪支持装置Wのスイングパイプ18とに
スイングピンPを挿入してセットして載置しておく。こ
のようにセット化されたものを圃場運搬機に装着するに
は、前車軸5の箱状揺動装置60の垂直回動軸8を軸受
7を介して軸体6に、また、前車軸5を円筒部材16の
両端にそれぞれ溶着等によって取付固定する。つぎに前
車軸5の箱状揺動装置60のブラケット61とステアリ
ングギアボックス20先端具29との間に連結ロッド1
5を介在させて舵取り装置が装着される。この際、車輪
の大小、通過点の曲率半径、地盤の軟弱度等によって旋
回角度を変えたい場合は、図15に示すブラケット61
の取付孔131、132、133のいずれかを適宜に選択
し、調節ネジ50を調節することによって簡単にでき
る。
【0037】図14、図15を参照して、図9から図1
3に示す実施例のものの作動を説明すると、例えば、圃
場運搬機の前側から後方に見た図である図14に示すよ
うに左前車輪3が軟弱な地盤にのめり込み、右前車輪3
が浮き上がった状態になったとき、前車軸5が固着部4
4で箱状揺動装置60に取り付けられている円筒部材1
6は、図14の2点鎖線で示すようにスイングパイプ1
8のスイングピンPの回りに回動する。
3に示す実施例のものの作動を説明すると、例えば、圃
場運搬機の前側から後方に見た図である図14に示すよ
うに左前車輪3が軟弱な地盤にのめり込み、右前車輪3
が浮き上がった状態になったとき、前車軸5が固着部4
4で箱状揺動装置60に取り付けられている円筒部材1
6は、図14の2点鎖線で示すようにスイングパイプ1
8のスイングピンPの回りに回動する。
【0038】舵取りハンドル2を右に旋回すると、図1
5に示すように、箱状揺動装置60は、連結ロッド15
を介して舵取りハンドル2のステアリングギヤボックス
20に連結されているので、ステアリングギヤボックス
20の作動により連結ロッド15が収縮し、2点鎖線で
示すように箱状揺動装置61に設けたブラケット61で
もって箱状揺動装置61をそれに設けられている垂直回
動軸8の回りに回動させ、円筒部材16に取り付けられ
た前車軸5を回動させ、前車輪3を右旋回させる。
5に示すように、箱状揺動装置60は、連結ロッド15
を介して舵取りハンドル2のステアリングギヤボックス
20に連結されているので、ステアリングギヤボックス
20の作動により連結ロッド15が収縮し、2点鎖線で
示すように箱状揺動装置61に設けたブラケット61で
もって箱状揺動装置61をそれに設けられている垂直回
動軸8の回りに回動させ、円筒部材16に取り付けられ
た前車軸5を回動させ、前車輪3を右旋回させる。
【0039】図15に示すように、圃場内運搬機におい
ては、舵取りハンドルの回転操作によって回転軸27
が、右あるいは左回りに回転されステアリングギアボッ
クス20のラック24が前進あるいは後進するとこまで
は前記の実施例と同様である。しかし、この実施例の場
合には図13に示されていように先端具29とブラケッ
ト61との間に調節可能な連結ロッドを設けているの
で、前記したようにラック24が前進あるいは後進の動
きは連結ロッド15に伝達され図9に示されているブラ
ケット61にその動きが伝達される。ブラケット61に
その動きが伝達されると、前車軸の箱状揺動装置60が
垂直軸8を中心に車体フレーム1に対して旋回するの
で、結果的には前車輪3が右に旋回され舵取りされる。
ては、舵取りハンドルの回転操作によって回転軸27
が、右あるいは左回りに回転されステアリングギアボッ
クス20のラック24が前進あるいは後進するとこまで
は前記の実施例と同様である。しかし、この実施例の場
合には図13に示されていように先端具29とブラケッ
ト61との間に調節可能な連結ロッドを設けているの
で、前記したようにラック24が前進あるいは後進の動
きは連結ロッド15に伝達され図9に示されているブラ
ケット61にその動きが伝達される。ブラケット61に
その動きが伝達されると、前車軸の箱状揺動装置60が
垂直軸8を中心に車体フレーム1に対して旋回するの
で、結果的には前車輪3が右に旋回され舵取りされる。
【0040】図16から18に示す実施例のものは、図
9、図10に示されているものと同様、車体フレームに
固着された垂直の軸体内に設けられた回動軸が旋回可能
に取り付けられており、垂直回動軸8は前車軸5の箱状
揺動装置60の中央部材12の上板にL形ブラケット4
6が溶着等により固定されており、L形ブラケット46
に連結ロッド15のボールジョイント部38が揺動自在
に取り付けられている。箱状揺動装置60とL形ブラケ
ット46が連結ロッド15を介して舵取りハンドルのス
テアリングギヤボックス20に連結されている。車体フ
レーム1に固着した軸体6に、軸受7を介して垂直回動
軸8を旋回可能に設ける。この垂直回動軸8は、前輪車
軸の箱状揺動装置60の上面に溶接等により固着され、
前車軸5の箱状揺動装置60の下底部には、車輪支持装
置WがスイングピンPにより揺動可能に支持されてい
る。スイングピンPは前支持部材10及び後支持部材1
1に穿設されたスイングピンPの挿入孔34、スイング
パイプ18のスイングピンPの挿入空胴部35に挿入さ
れ、箱状揺動装置60の10、11にワッシャ57、バ
ネ部材57を介して18が回動できるようにナット14
により固定されている。なお、スイングピンPの他端部
には図17に示すように鍔状部が形成されている。車輪
支持装置Wの円筒部材16には、車輪3を支持している
前車軸5が溶着等によって取付固定されており、前車軸
5は、スイングピンPを中心に揺動する。
9、図10に示されているものと同様、車体フレームに
固着された垂直の軸体内に設けられた回動軸が旋回可能
に取り付けられており、垂直回動軸8は前車軸5の箱状
揺動装置60の中央部材12の上板にL形ブラケット4
6が溶着等により固定されており、L形ブラケット46
に連結ロッド15のボールジョイント部38が揺動自在
に取り付けられている。箱状揺動装置60とL形ブラケ
ット46が連結ロッド15を介して舵取りハンドルのス
テアリングギヤボックス20に連結されている。車体フ
レーム1に固着した軸体6に、軸受7を介して垂直回動
軸8を旋回可能に設ける。この垂直回動軸8は、前輪車
軸の箱状揺動装置60の上面に溶接等により固着され、
前車軸5の箱状揺動装置60の下底部には、車輪支持装
置WがスイングピンPにより揺動可能に支持されてい
る。スイングピンPは前支持部材10及び後支持部材1
1に穿設されたスイングピンPの挿入孔34、スイング
パイプ18のスイングピンPの挿入空胴部35に挿入さ
れ、箱状揺動装置60の10、11にワッシャ57、バ
ネ部材57を介して18が回動できるようにナット14
により固定されている。なお、スイングピンPの他端部
には図17に示すように鍔状部が形成されている。車輪
支持装置Wの円筒部材16には、車輪3を支持している
前車軸5が溶着等によって取付固定されており、前車軸
5は、スイングピンPを中心に揺動する。
【0041】そしてこの実施例のものは、図18に示す
ように、車体フレーム1に取り付けられた舵取りハンド
ルを左に切るとステアリングギヤボックス20によって
操作される連結ロッド15の先端部に設けられたボール
ジョイント部38がL形ブラケット46に揺動自在に取
り付けられているので、ステアリングギヤボックス20
が伸長すると箱形揺動装置60が垂直回動軸8を中心と
して旋回し、前車輪3、円筒部材16が2点鎖線で示す
ように左旋回する。
ように、車体フレーム1に取り付けられた舵取りハンド
ルを左に切るとステアリングギヤボックス20によって
操作される連結ロッド15の先端部に設けられたボール
ジョイント部38がL形ブラケット46に揺動自在に取
り付けられているので、ステアリングギヤボックス20
が伸長すると箱形揺動装置60が垂直回動軸8を中心と
して旋回し、前車輪3、円筒部材16が2点鎖線で示す
ように左旋回する。
【0042】図19から21に示す実施例のものは、箱
状揺動装置60の中央部材12の上板に設けられた湾曲
した長孔47が設けられており、湾曲した長孔47に対
応した板材48に設けられている長孔49に挿通された
ボルト、ナット等からなる緊締具54によって固定され
ている。板材48にはL形ブラケット46が溶着等によ
って取付固定されており、L形ブラケット46に連結ロ
ッド15のボールジョイント部38が揺動自在に取り付
けられている。車輪の大小、通過点の曲率半径、地盤の
軟弱度等によって旋回角度を変えたい場合は、両長孔4
7、49に沿って板材48を移動させ適宜位置に2つの
緊締具54によって固定するという簡単な操作でするこ
とができる。
状揺動装置60の中央部材12の上板に設けられた湾曲
した長孔47が設けられており、湾曲した長孔47に対
応した板材48に設けられている長孔49に挿通された
ボルト、ナット等からなる緊締具54によって固定され
ている。板材48にはL形ブラケット46が溶着等によ
って取付固定されており、L形ブラケット46に連結ロ
ッド15のボールジョイント部38が揺動自在に取り付
けられている。車輪の大小、通過点の曲率半径、地盤の
軟弱度等によって旋回角度を変えたい場合は、両長孔4
7、49に沿って板材48を移動させ適宜位置に2つの
緊締具54によって固定するという簡単な操作でするこ
とができる。
【0043】車体フレーム1に固着された垂直の軸体6
内に垂直回動軸8が旋回可能に取り付けられており、垂
直回動軸8は前車軸の箱状揺動装置60に取り付けられ
ている。前車軸の箱状揺動装置60の下底部には、車輪
支持装置WがスイングピンPにより揺動可能に支持され
ている。車輪支持装置Wの円筒部材16には、車輪3を
支持している前車軸5が取付固定されており、前車軸5
は、スイングピンPを中心に揺動し、更に、垂直回動軸
8を中心に旋回できるものである。この垂直軸8は、前
輪車軸の箱状揺動装置60の上面に溶接等により固着さ
れ、前車軸5の箱状揺動装置60の下底部には、車輪支
持装置WがスイングピンPにより揺動可能に支持されて
いる。スイングピンPは前支持部材10及び後支持部材
11に穿設されたスイングピンPの挿入孔34、スイン
グパイプ18のスイングピンPの挿入空胴部35に挿入
され、箱状揺動装置60の10、11にワッシャ57、
バネ部材57を介して18が回動できるようにナット1
4により固定されている。なお、スイングピンPの他端
部には図20に示すように鍔状部が形成されている。
内に垂直回動軸8が旋回可能に取り付けられており、垂
直回動軸8は前車軸の箱状揺動装置60に取り付けられ
ている。前車軸の箱状揺動装置60の下底部には、車輪
支持装置WがスイングピンPにより揺動可能に支持され
ている。車輪支持装置Wの円筒部材16には、車輪3を
支持している前車軸5が取付固定されており、前車軸5
は、スイングピンPを中心に揺動し、更に、垂直回動軸
8を中心に旋回できるものである。この垂直軸8は、前
輪車軸の箱状揺動装置60の上面に溶接等により固着さ
れ、前車軸5の箱状揺動装置60の下底部には、車輪支
持装置WがスイングピンPにより揺動可能に支持されて
いる。スイングピンPは前支持部材10及び後支持部材
11に穿設されたスイングピンPの挿入孔34、スイン
グパイプ18のスイングピンPの挿入空胴部35に挿入
され、箱状揺動装置60の10、11にワッシャ57、
バネ部材57を介して18が回動できるようにナット1
4により固定されている。なお、スイングピンPの他端
部には図20に示すように鍔状部が形成されている。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、舵取りハンドルを操
作して回転軸を左右いずれかに回転させたときに、その
回転軸の回転動作が、ピニオンとラックを利用したステ
アリングギヤボックスの直線伸縮動作を通じて前車軸の
旋回動作に変換され、そのような前車軸の旋回動作だけ
によって圃場内運搬機の旋回が行われるので、一般道走
行用の乗用車の操縦感覚によく似た運転感覚が得られ
る。また、ステアリングギヤボックスのハウジングの車
体フレームへの取付位置やそのラックの一端部が取り付
けられる取付具の前車軸旋回中心に対する偏心量や偏心
方向を選択する際の自由度が大きいので、圃場内運搬機
の最小旋回半径を従来のものよりも小さくしやすい。ま
た、従来の舵取り装置のように複雑な構造の多連リンク
機構や連結リンクを用いる必要がないので、舵取り装置
の構造が単純化され、それだけコストダウンを達成しや
すい。
作して回転軸を左右いずれかに回転させたときに、その
回転軸の回転動作が、ピニオンとラックを利用したステ
アリングギヤボックスの直線伸縮動作を通じて前車軸の
旋回動作に変換され、そのような前車軸の旋回動作だけ
によって圃場内運搬機の旋回が行われるので、一般道走
行用の乗用車の操縦感覚によく似た運転感覚が得られ
る。また、ステアリングギヤボックスのハウジングの車
体フレームへの取付位置やそのラックの一端部が取り付
けられる取付具の前車軸旋回中心に対する偏心量や偏心
方向を選択する際の自由度が大きいので、圃場内運搬機
の最小旋回半径を従来のものよりも小さくしやすい。ま
た、従来の舵取り装置のように複雑な構造の多連リンク
機構や連結リンクを用いる必要がないので、舵取り装置
の構造が単純化され、それだけコストダウンを達成しや
すい。
【0045】また、前車軸とその前車軸を上記車体フレ
ームに垂直軸線回りに旋回可能に支持している軸体と
が、上記垂直軸線と交差する前後方向の水平軸線回りで
揺動可能に上記車体フレームに取り付けられている、と
いう構成を採用することによって、圃場内運搬機が圃場
を走行するときの圃場の凹凸による車体フレームの揺れ
が前車軸の揺動(スイング)によって吸収されるので、
そのことが、当該運搬機の運転感覚を乗用車の運転感覚
にさらに近付けることに役立つ。
ームに垂直軸線回りに旋回可能に支持している軸体と
が、上記垂直軸線と交差する前後方向の水平軸線回りで
揺動可能に上記車体フレームに取り付けられている、と
いう構成を採用することによって、圃場内運搬機が圃場
を走行するときの圃場の凹凸による車体フレームの揺れ
が前車軸の揺動(スイング)によって吸収されるので、
そのことが、当該運搬機の運転感覚を乗用車の運転感覚
にさらに近付けることに役立つ。
【0046】また、地面の凹凸の際の走行は、図14に
示されているように前車軸5がスイングピンPを中心に
左右に揺動するので、車体フレーム1にはその凹凸によ
る振動は伝わらない。
示されているように前車軸5がスイングピンPを中心に
左右に揺動するので、車体フレーム1にはその凹凸によ
る振動は伝わらない。
【0047】図14に示すように、箱状揺動装置60の
下底部の縁の部分55は、円筒部材16のスイング規制
当たり面となり、その動きはある程度規制される。
下底部の縁の部分55は、円筒部材16のスイング規制
当たり面となり、その動きはある程度規制される。
【0048】また、車輪の大小あるいは圃場の事情によ
って旋回角度を変えたい場合は取付具の選択調節ネジに
よって簡単にできる。
って旋回角度を変えたい場合は取付具の選択調節ネジに
よって簡単にできる。
【0049】さらに、箱状揺動装置と車輪支持装置とが
セット化されているので、運搬機の車体フレームへの組
付けが簡単かつ容易であり、それに伴いコストダウンが
図られる。
セット化されているので、運搬機の車体フレームへの組
付けが簡単かつ容易であり、それに伴いコストダウンが
図られる。
【図1】圃場内運搬機の車体フレームに対する舵取り装
置などのレイアウトを説明するための平面図である。
置などのレイアウトを説明するための平面図である。
【図2】圃場内運搬機が直進状態でのこの発明の実施例
による舵取り装置の要部を示す概略平面図である。
による舵取り装置の要部を示す概略平面図である。
【図3】圃場内運搬機が左旋回状態での上記舵取り装置
の要部を示す概略平面図である。
の要部を示す概略平面図である。
【図4】圃場内運搬機が右旋回状態でのこの発明の舵取
り装置の要部を示す概略平面図である。
り装置の要部を示す概略平面図である。
【図5】 前車軸および軸
体の車体フレームへの取付構造を説明するための後面図
である。
体の車体フレームへの取付構造を説明するための後面図
である。
【図6】ステアリングギヤボックスの平面図である。
【図7】ステアリングギヤボックスの一部破断側面図で
ある。
ある。
【図8】図7の七−七線に沿う概略拡大断面図である。
【図9】 圃場内運搬機が
直進状態にあるときの舵取り装置の他の実施例の要部を
示す概略平面図である。
直進状態にあるときの舵取り装置の他の実施例の要部を
示す概略平面図である。
【図10】図9のC−C線での断面図である。
【図11】前車軸の箱状揺動装置の斜視図である。
【図12】車輪支持装置の斜視図である。
【図13】ステアリングギヤボックスの先端具に連結さ
れた連結ロッドの一部破断側面図である。
れた連結ロッドの一部破断側面図である。
【図14】圃場内運搬機の正面からみた前車軸の箱状揺
動装置の作動状況の説明図である。
動装置の作動状況の説明図である。
【図15】 圃場内運搬機
が右旋回状態での舵取り装置の要部を示す概略平面図で
ある。
が右旋回状態での舵取り装置の要部を示す概略平面図で
ある。
【図16】舵取り装置のさらに他の実施例の平面図であ
る。
る。
【図17】図16のD−Dでの断面図である。
【図18】圃場内運搬機が左旋回状態での舵取り装置の
要部を示す概略平面図である。
要部を示す概略平面図である。
【図19】舵取り装置のさらに他の実施例の平面図であ
る。
る。
【図20】図19のE−E線での断面図である。
【図21】従来の舵取り装置の舵取りハンドルと回転軸
を示す一部破断側面図である。
を示す一部破断側面図である。
【図22】従来の舵取り装置を採用した圃場内運搬機の
直進状態を示す概略平面図である。
直進状態を示す概略平面図である。
【図23】従来の舵取り装置を採用した圃場内運搬機の
右旋回状態を示す概略平面図である。
右旋回状態を示す概略平面図である。
1 車体フレーム 2 舵取り装置 3 前車輪 5 前車軸 6 軸体 8 垂直回動軸 10 前部支持部材 11 後部支持部材 12 中央部材 15 連結ロッド 16 円筒部材 17 支持ブラケット 18 スイングパイプ 20 ステアリングギヤボックス 21 ハウジング 23 ピニオン 24 ラック 38 ボールジョイント部 41 水平軸線 46 L形ブラケット 47 中央部材に設けられた湾曲した長孔 48 板材 49 板材に形成された長孔 50 調節ネジ 51 フロントロッド 52 リヤロッド 54 ボルト、ナット等からなる緊締具 60 箱状揺動装置 61 ブラケット 64 垂直軸線 72 舵取りハンドル P スイングピン W 車輪支持装置
Claims (11)
- 【請求項1】 車体フレームに取り付けられた垂直の軸
体内に設けられた垂直回動軸の下端が、前車軸の箱状揺
動装置の上面に固定されており、箱状揺動装置の一側方
にブラケットを突出させて設け、箱状揺動装置内に車輪
支持装置を挿入して取付け、前記ブラケットには伸縮自
在な連結ロッドの一端を取り付け、該連結ロッドの他端
を舵取りハンドルの回転動作を直線動作に変換する運動
変換機構に連結したことを特徴とする圃場内運搬機の舵
取り装置。 - 【請求項2】 箱状揺動装置には、前車軸方向に揺動可
能に車輪支持装置が設けられていることを特徴とする請
求項1に記載の圃場内運搬機の舵取り装置。 - 【請求項3】 箱状揺動装置は門形の中央部材とスイン
グピンの挿入孔を有する前部支持部材と後部支持部材か
らなり、これら前部支持部材、後部支持部材は中央部材
に溶接等により固着されていることを特徴とする請求項
1に記載の圃場内運搬機の舵取り装置。 - 【請求項4】 車輪支持装置は円筒部材を有しており、
円筒部材には前車輪を支持している前車軸が固定されて
おり、前車軸はスイングピンを中心に揺動するものであ
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圃
場内運搬機の舵取り装置。 - 【請求項5】 ブラケットには複数の取付孔が設けられ
ていることを特徴とする請求項1に記載の圃場内運搬機
の舵取り装置。 - 【請求項6】 車輪支持装置には、前車軸が固定されて
いる円筒部材の上方に複数の凹部を設けた略台形状の一
対の支持ブラケットが溶接等で固定されており、一対の
凹部にはスイングピンが挿入されるスイングパイプを円
筒部材と直交するように溶接等で固着されていることを
ことを特徴とする請求項1に記載の圃場内運搬機の舵取
り装置。 - 【請求項7】 箱状揺動装置の上部に固着されたL形ブ
ラケットには、連結ロッドのボールジョイント部が揺動
自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に
記載の圃場内運搬機の舵取り装置。 - 【請求項8】 箱状揺動装置の中央部材の上部には湾曲
した長孔が設けられており、該長孔に対応して湾曲した
長孔を板材に設け、両長孔に緊締具を挿通し、緊締具に
より板材を箱状揺動装置に取り付け、板材上部にはL形
ブラケットが取付固定されており、L形ブラケットに連
結ロッドのボールジョイント部が揺動自在に取り付けら
れていることを特徴とする請求項1に記載の圃場内運搬
機の舵取り装置。 - 【請求項9】 連結ロッドは、調節ネジとフロントロッ
ドとリヤロッドからなり、フロントロッドの先端にはボ
ールジョイント部及びネジが設けられており、ネジはブ
ラケットの孔に挿入され固定されるものであり、ボール
ジョイント部は箱状揺動装置が回動したときに連結ロッ
ドと箱状揺動装置との取付け上の歪みを吸収するもので
あることを特徴とする請求項1に記載の圃場内運搬機の
舵取り装置。 - 【請求項10】 前輪が取り付けられた前車軸の長手方
向中央部が車体フレームに垂直軸線回りに旋回可能に取
り付けられ、この前車軸に設けられた取付具が、その前
車軸の旋回中心に対する偏心箇所に配備され、舵取りハ
ンドルを操作することによりその舵取りハンドルに連動
して回転される回転軸と上記取付具とが、上記回転軸の
回転動作を直線伸縮動作に変換する運動変換機構により
連結されていると共に、上記運動変換機構の伸長動作と
収縮動作のうちのいずれか一方の動作が、上記回転軸の
右回り回転動作に対応され、他方の動作が上記回転軸の
左回り回転動作に対応され、上記運動変換機構が、上記
回転軸に設けられたピニオンと、そのピニオンに噛み合
って一端部が上記取付具に相対揺動可能に連結されたラ
ックと、それらのピニオンとラックとを収容しかつ上記
回転軸の回転軸線上で上記車体フレームにその回転軸線
回りに水平揺動可能に取り付けられたハウジングとを備
えるステアリングギヤボックスによって構成されている
ことを特徴とする圃場内運搬機の舵取り装置。 - 【請求項11】 前車軸とその前車軸を車体フレームに
垂直軸線回りに旋回可能に支持している軸体とが、垂直
軸線と交差する前後方向の水平軸線回りで揺動可能に上
記車体フレームに取り付けられている請求項10に記載
した圃場内運搬機の舵取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15136497A JPH10157649A (ja) | 1996-10-04 | 1997-06-09 | 圃場内運搬機の舵取り装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-264100 | 1996-10-04 | ||
JP26410096 | 1996-10-04 | ||
JP15136497A JPH10157649A (ja) | 1996-10-04 | 1997-06-09 | 圃場内運搬機の舵取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10157649A true JPH10157649A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=26480644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15136497A Pending JPH10157649A (ja) | 1996-10-04 | 1997-06-09 | 圃場内運搬機の舵取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10157649A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001354153A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-25 | Iseki & Co Ltd | トラクタの操向装置 |
JP2004299466A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Kubota Corp | 乗用作業機 |
-
1997
- 1997-06-09 JP JP15136497A patent/JPH10157649A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001354153A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-25 | Iseki & Co Ltd | トラクタの操向装置 |
JP2004299466A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-28 | Kubota Corp | 乗用作業機 |
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