JPH10157520A - 車両用可動ステップの駆動装置 - Google Patents

車両用可動ステップの駆動装置

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JPH10157520A
JPH10157520A JP32054696A JP32054696A JPH10157520A JP H10157520 A JPH10157520 A JP H10157520A JP 32054696 A JP32054696 A JP 32054696A JP 32054696 A JP32054696 A JP 32054696A JP H10157520 A JPH10157520 A JP H10157520A
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徹 木元
Jun Miura
順 三浦
Hiroshi Oikawa
弘 及川
Hiromitsu Yoshida
博光 吉田
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OM Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステップを張出し位置と格納位置にロックで
き、かつ、モータのトルクを利用してロック解除とステ
ップの駆動を行えるような簡易な構成の駆動装置を提供
する。 【解決手段】 ステップに接続されるリンク26の回転
軸30に、ギヤ部71aを有する回転体71が固定され
ている。ギヤ部71aはモータ83側の駆動ギヤ81に
よって回転駆動される。回転軸30にラッチベース35
が相対回転可能に設けられている。ラッチベース35
に、ラッチ部材41,42とストッパ43,44が設け
られている。ラッチ部材41は、回転体71に設けられ
たストライカ75によって係止部61から離脱する方向
に作動する。回転体71が回転することによってストラ
イカ75がラッチ部材41を係止部61から離脱させる
と、回転体71とラッチベース35が同一方向に連れ回
転し、リンク26が回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
に乗員が乗降する際などに用いる可動ステップの駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より比較的車高の高い自動車等にお
いて、乗降しやすいようにするために可動ステップ機構
が装備される場合がある。この種の可動ステップ機構
は、乗降時のみステップが車体の外側に張出すように駆
動装置によって駆動される。そして走行中はステップが
車体側に引き込まれた状態で格納される。
【0003】図16は、可動ステップ駆動装置の先行技
術の一例を示している。この駆動装置は、ステップ(図
示せず)に接続される回動可能なリンク1と、リンク1
の回転軸2に設けられたレバー3と、被動ギヤ4と、一
対のロック部材5,6と、ロック部材5,6を駆動する
ためのカム7と、モータ(図示せず)によって駆動され
る駆動ギヤ8と、中間ギヤ9などを備えている。また、
リンク1の回転軸2と被動ギヤ4との間に摩擦クラッチ
(図示せず)が設けられており、回転軸2と被動ギヤ4
との間に所定値を越えるトルクが作用したときにクラッ
チが滑るようになっている。レバー3にピン10が設け
られている。このピン10は、以下に述べるようにリン
ク1の位置に応じてロック部材5,6のフック部11,
12に係脱することができるように構成されている。ま
た、カム7の位置やレバー3の位置を検出するためのセ
ンサ13が設けられている。
【0004】上記先行技術の可動ステップ駆動装置は、
リンク1が図16に実線で示す格納位置にあるときに、
一方のロック部材5のフック部11にピン10が係合す
ることによってリンク1が格納位置に保持される。この
状態でモータによって駆動ギヤ8が時計回り方向に回転
すると、中間ギヤ9を介して被動ギヤ4も時計回りに回
転するが、回転の初期はピン10が一方のフック部11
に係合していてレバー3が拘束されているため上記クラ
ッチが滑り続ける。すなわちリンク1が停止したまま、
カム7が時計回りに回転する。そしてカム7がロック部
材5に当接し、ロック部材5が反時計回り方向に回転す
ることにより、フック部11がピン10から外れる。
【0005】こうしてフック部11がピン10から外れ
ると、レバー3が拘束されなくなるため、モータのトル
クが上記クラッチを介して回転軸2に伝わるようにな
り、リンク1が時計回り(張出し位置の方向)に回転す
る。さらにカム7が回転することにより、カム7が他方
のロック部材6に当接し、ロック部材6が時計回りに回
転したとき、今度は第2のフック部12にピン10が入
り込むことができる態勢となる。そしてこの状態でリン
ク1が張出し位置まで回転すると、ピン10がフック部
12の内側に入り込み、さらにカム7が回転し続けて元
の中立位置に戻ることにより、ロック部材6が反時計回
りに回動し、ピン10がフック部12によって拘束さ
れ、これによりリンク1が張出し位置に固定される。リ
ンク1を張出し位置から格納位置に戻すには、駆動ギヤ
8を上記とは逆の方向に回転させることにより、カム7
やロック部材5,6等が上記とは逆の方向に動き、図1
6に実線で示す格納位置に復帰する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の先行技術の場
合、ロック部材5,6を支持するための各部品をリンク
1の回転軸2とは別体に設けているため構造が複雑とな
って部品数も多くなり、モータの駆動力の伝達経路など
の点において改善の余地があった。また、モータが回転
し始めてからロック部材5とピン10との係合が外れる
まではクラッチが滑り続けるため、クラッチの耐久性の
点で改善の余地があった。また、リンク1が張出し位置
あるいは格納位置にあることを知るために、カム7やレ
バー3の位置を検出するためのセンサ13を採用してい
るが、リンク1が張出し位置あるいは格納位置にてロッ
クされているか否かを確実に知るには、ロック部材5,
6が所定位置でロック機能を果たしているか否かを直接
検出することが望まれた。
【0007】従ってこの発明の目的は、構造が比較的簡
単でありながらモータのトルクを利用してロックを解除
させることができ、かつ、クラッチの摩耗を回避でき、
ロックあるいはアンロックの状態を確実に検知できるよ
うな車両用可動ステップの駆動装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を果たすため
の請求項1に対応する本発明は、ステップを張出し位置
と格納位置とに保持するための車体側の係止部を有しか
つ上記係止部に対し係脱可能なラッチ手段を有していて
上記ラッチ手段をモータによって駆動するようにした可
動ステップの駆動装置であって、上記ステップを張出し
位置と格納位置とに駆動する回転軸に固定された状態で
設けられかつ上記ステップを上記張出し位置あるいは格
納位置に保持するための上記ラッチ手段を備えているラ
ッチベースと、上記回転軸に対し相対回転可能なギヤ部
を有する回転体に設けられかつ上記ラッチ手段を上記係
止部から離脱させる方向に作動させるためのストライカ
手段とを具備してなり、上記モータの駆動軸によって駆
動されるギヤを上記回転体のギヤ部に噛合わせて上記ラ
ッチ手段を上記モータのトルクによって作動させるよう
に構成したことを特徴とするものである。
【0009】上記駆動装置は、上記モータのトルクによ
ってギヤ部を介して回転体が回転することにより、スト
ライカ手段が上記ラッチ手段をアンロック方向すなわち
ラッチ手段を上記係止部から離脱させる方向に動く。こ
れによりラッチベースが回転可能な状態に切替わり、上
記モータのトルクによってラッチベースが回転軸と一体
に回転することにより、ステップ駆動用のリンク等が回
動する。
【0010】請求項2に記載された駆動装置のラッチ手
段は、上記ステップを格納位置に保持するための第1の
ラッチ部材と上記ステップを張出し位置に保持するため
の第2のラッチ部材とを上記ラッチベースに回動自在に
設けたものであり、上記ステップを上記格納位置から上
記張出し位置に移行させる際あるいは上記張出し位置か
ら上記格納位置に移行させる際に、上記係止部から離脱
させる側の上記ラッチ部材を上記ストライカ手段により
上記係止部から離脱させた姿勢に拘束したまま連れ回転
する連れ回転作動機構を有している。この場合、例えば
ステップを上記格納位置から上記張出し位置に移行させ
る際に、モータが回転し始めたときにモータのトルクは
ラッチ部材を係止部から離脱させる方向にストライカ手
段を駆動し、そののちラッチ手段とラッチベースが一体
となってステップの張出し方向に連れ回転する。
【0011】請求項3に対応する駆動装置は、ステップ
を上記張出し位置と格納位置とに保持するための上記係
止部に、上記ラッチ手段が上記係止部に係止したときに
作動するマイクロスイッチ等のラッチ検出手段を設ける
ことにより、張出し位置あるいは格納位置においてラッ
チ手段が係止部に係止しているか否か(ロックまたはア
ンロック)を直接検知するようにしている。
【0012】
【発明の実施の形態】図3と図4は自動車用の可動ステ
ップ機構20を車体の上方から見た平面図であり、図3
はステップ21(一部のみ図示する)が車体22の内側
に格納された状態、図4はステップ21が車体22の側
方に張出した状態を示している。ステップ21のベース
フレーム23の両端部に、ステップ駆動装置25の一部
を構成する駆動側リンク26と従動側リンク27が設け
られている。上記ベースフレーム23と駆動側リンク2
6および従動側リンク27は平行リンク機構を構成し、
以下に述べるように駆動側リンク26を回動させること
によって、ステップ21が図3に示す格納位置と図4に
示す張出し位置との間を往復移動するようになってい
る。
【0013】ステップ駆動装置25の一例は図1に示す
ように構成されている。図中の符号26は前述の駆動側
リンクを示している。このリンク26の基端は回転軸3
0に固定されている。図2に示すように回転軸30はベ
アリング31を有する車体側の軸受部材32に回転自在
に支持されている。
【0014】回転軸30にはこの軸30の径方向に突出
するアーム状のラッチベース35が固定されている。ラ
ッチベース35の両端部にそれぞれ軸36,37によっ
てラッチ部材41,42が回動自在に取付けられてい
る。また上記ラッチベース35にはラッチ部材41,4
2の近傍にピン状のストッパ43,44が設けられてい
る。
【0015】図5等に示すように第1のラッチ部材41
はフック部50と凸部51を有している。このラッチ部
材41は、ばね52によって図5において時計回り方向
に付勢されている。第2のラッチ部材42もフック部5
5と凸部56を有している。このラッチ部材42はばね
57によって反時計回りに付勢されている。
【0016】上記フック部50,55はロック部材60
の方向を向いている。ロック部材60は車体側に固定さ
れており、例えば2箇所の孔などからなる第1の係止部
61と第2の係止部62が回転軸30の周方向に互いに
離間した位置に設けられている。図5に示すように第1
のラッチ部材41のフック部50がロック部材60の第
1の係止部61に係合したときにリンク26が上記格納
位置に保持され、図8に示すように第2のラッチ部材4
2のフック部55が第2の係止部62に係合したとき
に、リンク26が張出し位置に保持されるようになって
いる。
【0017】ロック部材60の裏面側には、上記フック
部50,55が係止部61,62に入り込んだときに作
動するマイクロスイッチ等を用いたラッチ検出器65,
66が設けられている。
【0018】図2に示すように回転軸30の中心線上に
軸受穴70が形成されており、この軸受穴70にギヤ部
71aを有する回転体71の軸72がベアリング73を
介して回転自在に挿入されている。従って回転体71
は、回転軸30に対して軸72を中心に相対回転可能で
ある。
【0019】回転体71にストライカ75,76が設け
られている。ストライカ75,76はラッチ部材41,
42を動かすためのストライカ手段として機能するもの
である。第1のストライカ75は、回転体71が時計回
りに回転したときに第1のラッチ部材41の凸部51に
当接することにより、ラッチ部材41を第1のストッパ
43に押付ける方向に回動させることができるような位
置に設けている。
【0020】第2のストライカ76は、回転体71が反
時計回りに回転したときに第2のラッチ部材42の凸部
56に当接することにより、ラッチ部材42を第2のス
トッパ44に押付ける方向に回動させることができるよ
うな位置に設けている。これらのラッチ部材41,42
やストライカ75,76等は、この明細書でいう連れ回
転作動機構を構成する。
【0021】図1に示すように回転体71は中間ギヤ8
0に噛合っている。中間ギヤ80は駆動ギヤ81に噛合
っている。駆動ギヤ81は、トルクリミッタ82を介し
てモータ83の出力軸84によって駆動されるようにな
っている。トルクリミッタ82の一例は、図11に示す
ように、モータ83の出力軸84に固定された回転部材
90にボール等の係合部材91を設けたものであり、ば
ね92によって係合部材91を駆動ギヤ81側の穴93
に向かって付勢するようにしている。従ってこのトルク
リミッタ82は、モータ83の出力軸84と駆動ギヤ8
1との間に所定値を越えるトルクが作用したときに、係
合部材91がばね92の弾力に抗して引っ込むことによ
って、駆動ギヤ81と回転部材90との間のトルク伝達
を断つことができる。
【0022】次に、上記構成の駆動装置25を備えた可
動ステップ機構20の作用について説明する。図5に示
すリンク26の格納位置において、モータ83によって
回転体71が時計回りに回転を開始すると、回転体71
に設けられている第1のストライカ75が第1のラッチ
部材41の凸部51に当接しながら時計回りに回転する
ことにより、ラッチ部材41が反時計回りに回転する。
このため図6に示すようにラッチ部材41のフック部5
0がロック部材60の第1の係止部61から抜け出る。
このためロック部材60とラッチ部材41との係合が外
れることにより、リンク26が回転可能なアンロック状
態となる。
【0023】上記のアンロック状態からさらに回転体7
1が時計回りに回転すると、回転体71とラッチベース
35とが時計回りに一体に連れ回転することにより、図
7に示す中間位置を経て、図8に示す張出し位置までリ
ンク26が回転する。その直前まで第2のラッチ部材4
2はフリー状態にあるから、第2のラッチ部材42のフ
ック部55がロック部材60のガイド面60aに沿って
第2の係止部62に入り込むとともに、ラッチベース3
5がストッパ壁60bに当接することにより、ラッチベ
ース35の回転が止まる。また、フック部55によって
検出器66が作動し、モータ83が停止する。
【0024】上記とは逆に、張出し位置から格納位置に
移行する場合には、図8に示す状態からモータ83が逆
回転することにより回転体71が反時計回りに回転する
と、第2のストライカ76が第2のラッチ部材42の凸
部56に当接しながら反時計回りに回転することによ
り、第2のラッチ部材42が時計回りに回転する。この
ため、図9に示すようにラッチ部材42のフック部55
がロック部材60の第2の係止部62から抜け出る。こ
うしてロック部材60とラッチ部材42との係合が外れ
ることにより、リンク26が回転可能なアンロック状態
となる。
【0025】上記のアンロック状態からさらに回転体7
1が反時計回りに回転すると、回転体71とラッチベー
ス35とが反時計回りに連れ回転することにより、図1
0に示す中間位置を経て、図5に示す格納位置までリン
ク26が回転する。その直前まで第1のラッチ部材41
はフリー状態にあるから、第1のラッチ部材41のフッ
ク部50がロック部材60のガイド面60cに沿って第
1の係止部61に入り込むとともに、ラッチベース35
がストッパ壁60dに当接することにより、ラッチベー
ス35の回転が止まる。また、フック部50によって検
出器65が作動し、モータ83が停止する。
【0026】次に、図12から図15に示す本発明の第
2の実施形態について説明する。図15に示すように、
モータ83の出力軸84に駆動ギヤ100が取付けられ
ており、駆動ギヤ100に回転体101のギヤ部101
aが噛合っている。回転体101は回転軸102に相対
回転可能に保持されている。回転軸102は車体側に固
定される軸受部材103によって回転自在に支持されて
いる。
【0027】回転軸102にストライカ110が相対回
転可能に保持されている。このストライカ110は回転
体101と一体に回転する。また、回転軸102にはラ
ッチベース111が固定されている。図12に示すよう
に、ラッチベース111に軸112,113によって第
1のラッチ部材114と第2のラッチ部材115が回動
自在に設けられている。第1のラッチ部材114はばね
116によって時計回りに付勢され、第2のラッチ部材
115はばね117によって反時計回りに付勢されてい
る。ラッチ部材114,115の近傍にはラッチ部材1
14,115の回動範囲を規制するためのストッパ12
0,121が設けられている。これらのストッパ12
0,121やラッチ部材114,115およびストライ
カ110等は、この明細書でいう連れ回転作動機構を構
成する。
【0028】車体側に固定されるロック部材130に
は、ラッチベース111を格納位置に保持するための第
1の係止部131と、ラッチベース111を張出し位置
に保持するための第2の係止部132が、互いに回転軸
102の回転方向に離間して設けられている。各係止部
131,132にそれぞれラッチ部材114,115を
検出するための検出器65,66が設けられている。
【0029】回転軸102にリンク26の基端が固定さ
れており、図12に示すようにリンク26が格納位置に
あるときに、第1の係止部131に第1のラッチ部材1
14の先端部114aが係合し、図14に示すようにリ
ンク26が張出し位置にあるときに、第2の係止部13
2に第2のラッチ部材115の先端部115aが係合す
るようになっている。
【0030】この実施形態の場合、図12に示す格納位
置において、モータ83の回転によって回転体101が
時計回りに回転すると、図13に示すようにストライカ
110が時計回りに回転することにより、第1のラッチ
部材114がストッパ120に向って押される。このた
め第1の係止部131からラッチ部材114の先端部1
14aが離脱することにより、ラッチベース111が回
転可能なアンロック状態になる。
【0031】上記のアンロック状態において、回転体1
01がさらに時計回りに回転することによって、ストラ
イカ110とラッチベース111が一体となって連れ回
転することにより、リンク26が図14に示す張出し位
置まで回動する。このとき、第2のラッチ部材115の
先端部115aが第2の係止部132に入り込むことに
より、リンク26が張出し位置にロックされるととも
に、ラッチ検出器66が作動することによってモータ8
3が停止する。
【0032】上記とは逆に、張出し位置から格納位置に
移行する場合には、モータ83が逆回転することによっ
てストライカ110が反時計回りに回転する。これによ
り、第2のラッチ部材115がストライカ110によっ
て係止部132から離脱する方向に押されるため、ラッ
チベース111が回転可能なアンロック状態となる。そ
してリンク26が図12に示す格納位置まで移動したと
ころで第1のラッチ部材114が第1の係止部131に
係合することにより、リンク26が格納位置に固定され
る。また、ラッチ検出器65が作動することによってモ
ータ83が停止する。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、ス
テップを張出し位置と格納位置とに駆動する回転軸と一
体のラッチベースにラッチ手段を組込んだことにより、
ラッチ手段の支持構造を簡略化できる。また、モータの
トルクをラッチ手段を介してラッチベースに伝達できる
など、モータから回転軸へのトルク伝達経路の合理化を
図ることにより、コストの低減および作動の円滑化を達
成することができる。
【0034】また請求項2に記載した発明によれば、ス
テップを駆動するたびにクラッチを滑らせるといった無
駄な動きをなくすことにより、装置の耐久性の向上と信
頼性のさらなる向上を図ることができる。
【0035】そして請求項3に記載した発明によれば、
ラッチ部材を検出手段に直接当接させて張出し位置と格
納位置のロック状態を検知可能としたので、検出位置の
精度確保とスイッチ等の検出手段のセット位置の調整操
作を省略できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すステップ駆動装置
の一部の斜視図。
【図2】 上記ステップ駆動装置の一部の縦断面図。
【図3】 上記ステップ駆動装置を備えた車両の一部の
平面図。
【図4】 上記ステップ駆動装置の作動態様の一例を示
す平面図。
【図5】 上記ステップ駆動装置の格納状態を示す平面
図。
【図6】 上記ステップ駆動装置のギヤが回転し始めた
状態を示す平面図。
【図7】 上記ステップ駆動装置のリンクが張出し位置
の方向に回転する途中の状態を示す平面図。
【図8】 上記ステップ駆動装置のリンクが張出し位置
まで回転した状態を示す平面図。
【図9】 上記ステップ駆動装置のギヤが格納方向に回
転し始めた状態を示す平面図。
【図10】 上記ステップ駆動装置のリンクが格納位置
の方向に回転する途中の状態を示す平面図。
【図11】 上記ステップ駆動装置に使われるトルクリ
ミッタの断面図。
【図12】 本発明の他の実施形態を示すステップ駆動
装置の平面図。
【図13】 図12に示されたステップ駆動装置のギヤ
が回転し始めた状態を示す平面図。
【図14】 図12に示されたステップ駆動装置のリン
クが張出し位置まで回転した状態を示す平面図。
【図15】 図12に示されたステップ駆動装置の縦断
面図。
【図16】 先行技術のステップ駆動装置の平面図。
【符号の説明】
20…可動ステップ機構 21…ステップ 22…車体 25…ステップ駆動装置 26…リンク 30…回転軸 35…ラッチベース 41,42…ラッチ部材 43,44…ストッパ 60…ロック部材 61,62…係止部 65,66…ラッチ検出器 71…回転体 75,76…ストライカ 83…モータ 101…回転体 102…回転軸 110…ストライカ 111…ラッチベース 114,115…ラッチ部材 120,121…ストッパ 130…ロック部材 131,132…係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 弘 岡山県総社市久代1724番地の8 オーエム 工業株式会社内 (72)発明者 吉田 博光 岡山県総社市久代1724番地の8 オーエム 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステップを張出し位置と格納位置とに保持
    するための車体側の係止部を有しかつ上記係止部に対し
    係脱可能なラッチ手段を有していて上記ラッチ手段をモ
    ータによって駆動するようにした可動ステップの駆動装
    置であって、 上記ステップを張出し位置と格納位置とに駆動する回転
    軸に固定された状態で設けられかつ上記ステップを上記
    張出し位置あるいは格納位置に保持するための上記ラッ
    チ手段を備えているラッチベースと、 上記回転軸に対し相対回転可能なギヤ部を有する回転体
    に設けられかつ上記ラッチ手段を上記係止部から離脱さ
    せる方向に作動させるためのストライカ手段とを具備し
    てなり、 上記モータの駆動軸によって駆動されるギヤを上記回転
    体のギヤ部に噛合わせて上記ラッチ手段を上記モータの
    トルクによって作動させるように構成したことを特徴と
    する車両用可動ステップの駆動装置。
  2. 【請求項2】上記ラッチ手段は、上記ステップを格納位
    置に保持するための第1のラッチ部材と上記ステップを
    張出し位置に保持するための第2のラッチ部材とを上記
    ラッチベースに回動自在に設けたものであり、 上記ステップを上記格納位置から上記張出し位置に移行
    させる際あるいは上記張出し位置から上記格納位置に移
    行させる際に、上記係止部から離脱させる側の上記ラッ
    チ部材を上記ストライカ手段により上記係止部から離脱
    させた姿勢に拘束したまま連れ回転する連れ回転作動機
    構を有することを特徴とする請求項1記載の車両用可動
    ステップの駆動装置。
  3. 【請求項3】上記ステップを上記張出し位置と格納位置
    とに保持するための上記係止部に、上記ラッチ手段が上
    記係止部に係止したときに作動するラッチ検出手段を設
    けたことを特徴とする請求項1または2記載の車両用可
    動ステップの駆動装置。
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