JPH10157404A - 自転車の車輪用リム - Google Patents

自転車の車輪用リム

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JPH10157404A
JPH10157404A JP31635996A JP31635996A JPH10157404A JP H10157404 A JPH10157404 A JP H10157404A JP 31635996 A JP31635996 A JP 31635996A JP 31635996 A JP31635996 A JP 31635996A JP H10157404 A JPH10157404 A JP H10157404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rim
inner peripheral
spoke
wheel
outer rim
Prior art date
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Pending
Application number
JP31635996A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Sato
邦彦 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Oil Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil Corp filed Critical Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪としての基本性能を向上するため、リム
自体の断面構造とスポークの結合構造の改善により、車
輪としての組み上がり剛性を確保し、走行安定性、制動
性能の向上等を図ることを課題とする。 【解決手段】 内周部側の上リム1と外リム2の間に、
中リム(中梁構造)6を設け、かつ上リム1内周部と中
リム6との間に形成される中空部に炭素繊維強化樹脂1
0を充填したことにより、断面形状からリム全体の剛性
を向上させ、中リム6内周部の炭素繊維強化樹脂充填部
分10Aにスポーク3の端部をスポーク3の張力を調節
可能にニップル4により結合するようにして、中リム6
の中梁構造部の剛性と炭素繊維強化樹脂充填部10によ
りスポーク3の張力が確実に保持されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、競技用の自転車等
の車輪用リムに関し、特に、車輪としての基本性能を向
上する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、競技用の自転車として、車輪用デ
ープリムを用いたものが知られている。かかる車輪用デ
ープリムは、エアロ効果を引き出す構成のリムであり、
従来、図3に示すように、図示しないタイヤを保持する
上リム1と空気抵抗を軽減させてエアロ効果を得るため
の外リム2とから構成される。
【0003】前記上リム1は、環状をなす中空体から構
成される。又、前記外リム2は、上リム1の両端面から
夫々車輪中心に向かって伸びて相互に連接することによ
り環状をなす断面略V字形状に形成される。前記外リム
2の内周部には、図示しない車輪中心部の回転部分のハ
ブから延びるスポーク3の端部がスポーク3の張力が調
節可能となるように結合され、ハブと外リム2間に多数
のスポーク3が張設される。この場合、外リム2の内周
部にニップル4が貫通取付され、該ニップル4内周面に
形成されためねじ部に、スポーク3の端部外周面に形成
されたおねじ部を嵌合して、該スポーク3端部をニップ
ル4を介して外リム2の内周部に結合するようになって
いる。
【0004】前記上リム1と外リム2とは、例えば炭素
繊維等の繊維強化樹脂により成形加工される。尚、図中
5は、ブレーキシューである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるデー
プリムにあっては、車輪としての組み上がり剛性(縦、
横)を確保するため、通常はスポーク3の張力を大きく
する方向にある。しかしながら、従来のデープリムにお
いて、スポーク3の張力を大きくすると、図3の矢印a
に示すように、外リム2の側面部分に車輪中心方向の引
張力が加わり、同図の二点鎖線で示すように、外リムサ
イド部が車輪中心に向かって変形する。このような外リ
ムサイド部の変形は、スポーク3の張力を小さくさせる
結果となり、初期の目的であるスポーク3の張力を大き
くする目的とそぐわず、車輪としての組み上がり剛性を
確保することができない。
【0006】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、車輪としての基本性能を向上するため、リム
自体の断面構造等の結合構造の改善により、車輪として
の組み上がり剛性を確保し、走行安定性を図ること等を
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、環状をなす中空体からなり、タイヤを保持す
る上リムと、前記上リムの両端面から夫々車輪中心に向
かって伸びて相互に連接することにより環状をなす断面
略V字形の外リムと、前記外リムの内周部側の相対向す
る両側内面間を横断して延びて連接する外周側に凹とな
る曲面形状をなす環状の板部分から少なくとも形成され
る中リムと、を含んで構成され、少なくとも上リムと外
リムと中リムとをガラス繊維強化樹脂から形成する一
方、前記外リムの内周部と中リムとの間に形成された中
空部に炭素繊維強化樹脂を充填し、前記外リム内周部の
炭素繊維強化樹脂充填部分には、スポークの端部をその
張力を調節可能に結合するようにしたことを特徴とす
る。
【0008】尚、前記中リムを、前記曲面状の板部分か
らなる内周壁部と、該内周壁部の両端部から上リム側に
延びて前記外リムの両端部外面と前記上リムの両端面と
の間に挟持固定される一対の板部分からなる端壁部とか
ら構成された断面略U字形状の環状部材により形成する
のが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1及び図2において、車輪用デー
プリムは、タイヤを保持する従来と同様の上リム1と、
空気抵抗を軽減させてエアロ効果を得るための従来と同
様の外リム2と、新規な中リム6とから構成される。
【0010】前記上リム1は、環状をなす中空体から構
成される。又、外リム2は、上リム1の両端面から夫々
車輪8の中心に向かって伸びて相互に連接することによ
り環状をなす断面略V字形状に形成される。更に、中リ
ム6は、外リム2の内周部側の相対向する両側内面間を
横断して延びて連接する外周側に凹となる曲面形状をな
す環状の板部分からなる内周壁部6Aと、該内周壁部6
Aの両端部から上リム1側に延びて前記外リム2の両端
部外面と前記上リム1の両端面との間に挟持固定される
一対の板部分からなる一対の端壁部6Bとから構成され
る略断面U字形状の環状部材により形成される。
【0011】前記上リム1は中空のまま構成されるか或
いは図1のようにポリウレタン等の発泡体9が封入され
て構成され、上リム1の外周面は断面円弧状のタイヤ装
着部1Aが設けられると共に、上リム1の複数箇所に
は、内周面と外周面間に貫通するスポーク挿通孔1Bが
設けられている。前記上リム1と外リム2と中リム6と
は、夫々ガラス繊維強化樹脂により成形加工される。
【0012】そして、前記外リム2の内周部と中リム6
との間に形成された中空部には、炭素繊維強化樹脂10
が充填される。ここで、前記中リム6の内周部の炭素繊
維強化樹脂充填部分10Aには、スポーク3の端部がそ
の張力を調節可能に結合されており、ハブ7と中リム6
間に多数のスポーク3が張設される。
【0013】この場合、中リム6の内周壁部6Aの上リ
ム1側の面にはニップル4が配設され、該ニップル4内
周面に形成されためねじ部に、スポーク3の端部外周面
に形成されたおねじ部を嵌合して、該スポーク3端部を
ニップル4を介して中リム6の内周部の炭素繊維強化樹
脂充填部分10Aに結合するようになっている。そし
て、このニップル4の締め付け量の調整により、スポー
ク3の張力を所定値(例えば、100kg)に調節す
る。
【0014】かかる構成のデープリムによると、内周部
側における上リム1と外リム2の間に、中リム(中梁構
造)6を設け、かつ外リム2の内周部と中リム6との間
に形成された中空部に炭素繊維強化樹脂10を充填した
結果、断面形状からリム全体の剛性が向上すると共に、
炭素繊維強化樹脂充填部分10Aによりリム連結部の強
度が向上し、中リム6の内周部の炭素繊維強化樹脂充填
部分10Aにスポーク3の端部をスポーク3の張力を調
節可能に結合するようにした結果、中リム6の中梁構造
部の剛性及び炭素繊維強化樹脂充填部分10Aによりス
ポーク3の張力が確実に保持される。
【0015】即ち、スポーク3の張力を大きくしても、
外リム2の側面部分に車輪8中心方向の引張力が加わら
ず、外リムサイド部が車輪8中心に向かって変形するの
を抑制することができる。従って、スポーク3の張力は
大きく保持され、初期の目的であるスポーク3の張力を
大きくする目的を達成でき、車輪8としての組み上がり
剛性を確保することができる。
【0016】又、外リム2はガラス繊維強化樹脂から構
成され、該外リム2のブレーキシュー5の当たり面2A
に水に対して炭素繊維よりも濡れ性の悪いガラス繊維が
使用されているため、自転車の雨天走行時の制動力が確
保され、安全走行に有効となる。更に、中リム6を、前
記曲面状の板部分からなる内周壁部6Aと、該内周壁部
6Aの両端部から上リム1側に延びて前記外リム2の両
端部外面と前記上リム1の両端面との間に挟持固定され
る一対の板部分からなる端壁部6Bとから構成された断
面略U字形状の環状部材により形成するようにしたか
ら、中リム6への応力集中を防止することができ、補強
性をより向上することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によると、内周部側の上リムと外リムの間に、中リム
(中梁構造)を設け、かつ外リムの内周部と中リムとの
間に形成された中空部には、炭素繊維強化樹脂を充填す
るようにした結果、断面形状からリム全体の剛性が向上
し、中リム内周部の炭素繊維強化樹脂充填部分にスポー
クの端部をスポークの張力を調節可能に結合するように
した結果、中リムの中梁構造部の剛性及び炭素繊維強化
樹脂充填部分によりスポークの張力が確実に保持され、
車輪としての組み上がり剛性を確保でき、走行安定性を
向上できると共に、外リムのブレーキシューの当たり面
に水に対して炭素繊維よりも濡れ性の悪いガラス繊維が
使用されるため、自転車の雨天走行時の制動力が確保さ
れ、安全走行に有効となる。
【0018】尚、中リムを、曲面状の板部分からなる内
周壁部と、該内周壁部の両端部から上リム側に延びて前
記外リムの両端部外面と前記上リムの両端面との間に挟
持固定される一対の板部分からなる端壁部とから構成さ
れた断面略U字形状の環状部材により形成することが好
ましく、これによれば、中リムへの応力集中を防止する
ことができ、補強性をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自転車の車輪用リムの一実施形
態を示す断面図
【図2】 同上実施例のリムを採用した車輪を示す図
で、(A)は正面図、(B)は側面図
【図3】 従来の自転車の車輪用リムの一実施例を示す
断面図
【符号の説明】
1 上リム 2 外リム 3 スポーク 4 ニップル 5 ブレーキシュー 6 中リム 6A 内周壁部 6B 端壁部 7 ハブ 8 車輪 9 発泡体 10 炭素繊維強化樹脂 10A 炭素繊維強化樹脂充填部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状をなす中空体からなり、タイヤを保持
    する上リムと、 前記上リムの両端面から夫々車輪中心に向かって伸びて
    相互に連接することにより環状をなす断面略V字形の外
    リムと、 前記外リムの内周部側の相対向する両側内面間を横断し
    て延びて連接する外周側に凹となる曲面形状をなす環状
    の板部分から少なくとも形成される中リムと、 を含んで構成され、 少なくとも上リムと外リムと中リムとをガラス繊維強化
    樹脂から形成する一方、 前記外リムの内周部と中リムとの間に形成された中空部
    に炭素繊維強化樹脂を充填し、 前記外リム内周部の炭素繊維強化樹脂充填部分には、ス
    ポークの端部をその張力を調節可能に結合するようにし
    たことを特徴とする自転車の車輪用リム。
JP31635996A 1996-11-27 1996-11-27 自転車の車輪用リム Pending JPH10157404A (ja)

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