JP2004352223A - 自転車用スポーク付き車輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スポークの破損のリスクが小さい自転車用スポーク付き車輪を提供する。
【解決手段】 ハブ2と、リム3と、ハブ2をリム3に連結する複数のスポークとを備える自転車用スポーク付き車輪において、前記スポークが、前記ハブ2の第1係止部2aに連結されて車輪の一方側に配設された第1スポーク群のスポークAと、前記第1係止部2aから軸方向に隔てた前記ハブ2の第2係止部2bに連結されて車輪の他方側に配設された第2スポーク群のスポークBとを有する。前記第1スポーク群のスポークAは、角距離において互いに離れた複数のスポーク対Cに区分され、各スポーク対CのスポークAの外端部が互いに近接している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハブと、リムと、前記ハブを前記リムに連結する複数のスポークとを備え、前記スポークが、ハブの第1部分に連結してあって、車輪の一方側に配設した第1スポーク群のスポークと、前記第1部分とは軸方向に隔てた前記ハブの第2部分に連結してあって、車輪の他方側に配設した第2スポーク群のスポークとで構成される自転車用スポーク付き車輪に関する。
近年、自転車用スポーク付き車輪について、車輪の性能を良好にするとともに、オリジナリティにあふれ、革新的な審美効果をもたらす新規な構造を創り出す開発、研究が盛んになっている。
技術的な面のみについて、特にロードレース用自転車のスポーク付き車輪の分野では、その分野でますます強調されている軽量化の見地から、また、車輪の静的安定性と動的安定性の見地から、そして、構造上の強度、特に、車輪のスポークの破損のリスクを減少させる見地から、最良の解決策を求める研究がなされている。
前述したタイプの車輪においては、スポークは、前述のすべての目標がほぼ達成できるようでなければならない。スポークは、自転車がどのような条件の下で使われようとも、車輪の静的安定性と動的安定性を十分に維持するのに貢献していることは否めない。さらに後輪では、スポークは、自転車の駆動チェーンと選択的に係合する一つ以上のスプロケットが装着されている車輪のハブから、車輪のリムへと駆動トルクを伝達するという重要な機能を担う要素である。
前述のトルク伝達は、自転車に乗る人がペダルに作用させるエネルギーが浪費されることがないように、最大効率で、したがって、変形が最小限ですむように行われなければない。このような成果は、重量を最小限にし、しかも、車輪用スポークの破損のリスクをもたらすことなく、達成できなければならない。このことからして、特に致命的な要因となるものは、車輪組立体が完成している時点においてスポークに作用する張力である。
前述した張力をスポークに作用させる目的の一つは、リムが常に「中心にある」(centred )状態を維持すること、すなわち、ハブの軸心と直交してハブの両端から等距離にある車輪の正中面(median plane)から、リムが変位しないようにすることにある。この目的のために、典型的なスポーク付き車輪におけるスポークは、ハブの第1部分に連結されている、車輪の一方側における第1組のスポークと、前記ハブの第1部分から軸心の方向に隔てているとともに、ハブの第2部分に連結されている、車輪の他方側における第2組のスポークとで構成されている。
したがって、車輪の両側にあるスポークは、車輪の正中面に対して傾斜角、すなわち、キャンバー角をなしているので、スポークの張力に車輪の軸心と平行な方向の力の成分がに発生し、あらゆる自転車の使用条件下でリムを正中面において中心にある状態(以下、調心状態ともいう)に維持するのに利用される。言うまでもないことではあるが、車輪の両側におけるスポークが異なったキャンバー角をとる場合、前述の問題は車輪において致命的なものとなる。
前述のようなことは、ハブの一端にスプロケット装置(sprocket cassette )が装着されている後輪の場合によくあり、スプロケット装置を支持する車輪の一方側のスポークが、他方側のスポークの傾斜角よりもかなり小さい傾斜角をなしている。このように傾斜角の小さい一方側のスポークには、リムを調心状態に維持するために他方側のスポークよりも大きな張力をかける必要がある。ところが、一方側のスポークに大きな張力を作用させると、個々のスポークが破損するリスクが著しくなってしまう。
さらに、車輪の両側におけるスポークのキャンバー角が互いに異なるといった問題点は、後輪だけにあるものではない。後輪、前輪にかかわらず、ハブが例えばディスクまたはディスクブレーキによって部分的に占有されている車輪一般に見られる。
本発明は、ハブと、リムと、前記ハブを前記リムに連結する複数のスポークとを備え、前記スポークが、前記ハブの第1係止部に連結してあって、車輪の一方側に配設した第1スポーク群のスポークと、前記ハブの第2係止部に連結してあって、車輪の他方側に配設した第2スポーク群のスポークとで構成される自転車用スポーク付き車輪において、前述した技術上の諸問題点を最適な方法で解消することを目的とする。
また、前述の形式の自転車用スポーク付き車輪であって、オリジナリティにあふれ、革新的な審美効果をもたらし、そのために間違われるようなことのない自転車用スポーク付き車輪を提供することも本発明のまた別の目的である。
前述の本発明の目的およびその他の目的を達成するために、本発明によるスポーク付き車輪は、リムと、スポークを係止する第1係止部および第2係止部を有するハブと、前記ハブを前記リムに連結する複数のスポークとを備え、第1スポーク群のスポークが前記ハブの第1係止部に連結されており、第2スポーク群のスポークが前記ハブの第2係止部に連結されている自転車用スポーク付き車輪において、前記第1および第2スポーク群のスポークのうち少なくとも一群における少なくとも二本のスポークが、他のスポーク群のスポークが介在しないスポーク対を形成するように、群をなしている。
本発明による前述の特徴を備えた車輪について、本願出願人が試験を行ったところ、あらゆる観点で技術上最適性能を発揮することが判明した。同時に、添付図面から見ても明らかなように、本発明によれば、オリジナリティにあふれ、今日に至るまで実用化されているスポーク付き車輪の外観に比して、明確に差別化しうる革新的な審美効果を車輪に付与することができる。
また、本発明のその他の特徴や利点などは、添付図面を参照しながらなす以下の詳細な説明から明らかになるであろう。ただし、添付図面に示す実施の形態は、本発明を限定するものではなく、単に例示のために示しているものにすぎない点に留意すべきである。
従来の自転車用車輪を車輪の軸心の方向から見た図1において、車輪1は、ハブ2と、タイヤ4が装着されるリム3と、ハブ2の一方側2aをリム3に連結するとともに、第1スポーク群を構成する複数のスポークAと、ハブ2の他方側2bをリム3に連結するとともに、第2スポーク群を構成する複数のスポークBとを備え、第1スポーク群のスポークAが第2スポーク群のスポークBと交互配置になっている。この従来の車輪1においては、すべてのスポークが、リムに沿って均一に配分されている。相異なるスポーク群に属して互いに隣接する二本のスポークA,B間の距離、すなわち、ピッチをPで示すが、同図から明らかなように、このピッチPの数値は車輪を構成するスポークの数に依存しており、リムの内周をCとし、車輪のスポークの総数をNとすると、P=C/Nとなっている。
図2から図7では、本発明によるいくつかの実施形態を示しているが、本発明の範囲内でこのほかにも実施形態は考えられる。
これらの図においては、図1に示したのと同一構成部品には、図1で用いたのと同一符号を付している。
なお、本発明の実施形態を詳述するに当たっては、ハブ2とリム3の詳細な構成や形状などは従来公知であり、また、そのような構成や形状は本発明の本質に直接関係がないので、繰り返して詳述しない。同様に、各スポークの一方端がハブ2に、他方端がリム3に係着されている具体的な態様も説明しないが、それには周知の態様を採ることができる。このように、本発明が容易かつ迅速に理解できるように、詳細な説明や図示を省く。
まず、図2と図3を参照して、本発明を自転車の後輪に適用した実施形態を説明する。後輪の場合、周知のように自転車の駆動チェーンと選択的に係合する複数のスプロケットからなるスプロケット装置5がハブ2に装着されている。
本発明によってハブをリムに連結するスポークは、車輪の両側にそれぞれ第1および第2スポーク群として配置されている。第1スポーク群のスポークをA、第2スポーク群のスポークをBでそれぞれ示すが、スポークAは、スプロケット装置5の近傍であるハブ2の一端部(第1係止部)2aに、一方、スポークBは、前記一端部2aとは車軸方向に隔てたハブ2の部分(第2係止部)2bに、それぞれ連結されている。
本発明による車輪のすべての実施形態においては、第1スポーク群の少なくとも複数のスポークAが、複数のスポーク対Cに区分けされており、図示の実施形態では、これらのスポーク対Cは等間隔で配置されている。図2では、スポーク対Cは5対あるものとして図示しているが、スポーク対Cの数は、例えば最小で4対から最大で14対まで、広く変化し得る。
なお、「スポーク対C」なる用語は、図1に示した従来の車輪とは違って、同一スポーク群に属する二本のスポークの間に、具体例では二本のスポークAの間に、他のスポーク群に属するスポーク、すなわち、この具体例ではスポークBが介在するようにはなっていないことを意味する。また、各スポーク対Cを構成するスポークが近接していること、すなわち、各スポーク対CのスポークAのそれぞれの外端部間の距離、つまり、リム3に対する取付け箇所間の距離が、総スポーク数が同じである従来の車輪におけるスポーク間ピッチPよりも小さいことが望ましい。ただし、このピッチPは、リムの内周をCとし、車輪のスポークの総数をNとすると、C/Nで表される。好ましい実施形態では、各スポーク対Cの二本のスポークA間の距離Lは、前記ピッチPの60%以下であり、より好ましい実施形態では前記距離Lは前記ピッチPの40%以下であり、特に好ましい実施形態では前記距離Lは前記ピッチPの25%以下である。
図8に示した別の実施形態では、リムが十分な幅を有しており、各スポーク対Cの二本のスポークAは、そのスポークA間の距離Lをほぼゼロに減らすことで、ほぼ同一軸上でリムに連結してもよい。また、図7に示すように、各スポーク対Cの二本のスポークAを、そのスポークAを同時に張設できる連結手段を設けた共通の要素Dを介して、リムの同一箇所で収束するようにしてもよい。
二本のスポークAを対にしてリムに連結していることから、各スポーク対Cは、構造的には、断面積の大きい単一のスポークと等価になるが、重量の増加はない。このような技術上の効果は、二本のスポークを近接させて対にすることで、いっそう増大する。
特に、各スポーク対Cにおける二本のスポーク間の距離Lは、(自転車に乗る人がペダルに踏力を作用させたときに)後輪のハブから各スポーク対Cの二本のスポークにそれぞれ同時に伝達される引張応力と圧縮応力(初期組立体の引張応力の減少を意味する)とにより、従来の車輪のスポークにおいて発生するモーメントよりもはるかに小さいモーメント、すなわち、ほとんど無視し得るほどのモーメントが、当該二本のスポークが連結されているリムの部分に局所的に作用するように、選ばれている。このように選定することで、リム自体に作用する応力を少なくすることができる。
図示の実施形態では、各スポーク対Cの二本のスポークAは、ハブにおいて直径方向に対向する部位から延出し、ハブの軸心に対する接線方向に沿って、リムに向かうにしたがって互いに収束するように延びており、二本のスポークAの外端部が、ハブの直径よりも小さく、また、隣接するスポーク対Cとの間隔よりも著しく小さい距離だけ隔てて、リムに達している。
図2と図3に示した好ましい実施形態について再度言及すると、スポークBからなる第2スポーク群は、車輪の半径方向に延びている単一スポーク(車輪の周方向に一本ずつ離れて配置された各スポーク)からなり、スポークAからなるスポーク対Cと周方向に交互に配置されている。この実施形態では、スポークBは、周方向に等間隔で配置され、各スポークBは、隣接する二対のスポーク対Cから等距離に配置されている。
前述の構成は、特に後輪に適している。好ましくは、スポーク対Cの数は、スポークBの数に等しく、したがって、後輪のスポークA側、すなわち、スプロケットが配置されている側の車輪の部分に臨むスポークの数が、それとは反対側におけるスポークBの数の二倍となっている。
前述のように構成することにより、図6を参照しながら後述する理由により、車輪の構造強度の観点から、特に、スポークの破損に対する抵抗の観点から、重要な利点が得られる。図6は、その利点を理論的に説明するための図であって、車輪の軸心を含む平面における図であり、車輪が自転車のフレームのフォークに装着された状態を示している。図6では、車輪の左側にあるスポークBと、同じ車輪の右側にある一対のスポークA(ただし、一本のスポークAしか図示していない)とが、実際は前述したようにそれぞれ異なった平面にあるものの、あたかも共通する平面にあるように図示している。
後輪の場合、図6から明らかなように、ハブ2の一端にスプロケット装置5が設けられていることから、車輪におけるスプロケット装置5が設けられている側に配置されるスポークAは、車輪の正中面Mに対して角度αだけ傾斜しており、この傾斜角αは、反対側に配置されるスポークBの傾斜角βよりも著しく小さい。正中面Mとは、ハブの両端から等間隔だけ隔ててハブの軸心Xと直交する平面である。
周知のように、スポーク付き車輪の各スポークは、所定の張力が付与された状態で取り付けられている。図6において、TとTは、車輪の両側に配置された各スポーク群に同図の紙面に沿って作用する張力の成分を表している。張力TとTの、車輪の軸心Xと平行な方向に作用する成分を、それぞれ図6にTA0とTB0で示す。
車輪の両側に配置されたそれぞれのスポークの数が等しい従来の車輪では、リム3を正中面Mに維持すべく張力成分TA0とTB0とが互いに釣り合うためには、張力Tは、その傾斜角αが小さいことから、張力Tよりもはるかに大きくなければならない。正確に言えば、張力Tと張力T(当然のことながら、つねに図6の紙面に沿った張力について考える)との比は、傾斜角αと傾斜角βの正弦の逆比にほぼ等しくなければならない(T/T= sinβ/ sinα)。一般にこのような条件は、従来の車輪の両側に配置された各スポーク対に当てはまり、また、車輪の各側に配置されたスポーク全体の張力についても当てはまる。このことから、従来の車輪では、スプロケット装置が装着されている側のスポークに作用している張力は非常に大きく、したがって、破損するリスクが大きい。
前述したことから、本発明によるスポークの配置により重要な利点が得られる。第1に、スポークAの数がスポークBの数の二倍もあることから、各スポークAの張力Tは、従来の車輪において必要とされる張力よりも十分に小さくてすむ。特に、本発明の場合では、スポークB一本に対し二本のスポークAがあり、各張力Tに対応する張力Tは、各スポーク対の二本のスポークAが全体としてリム3に作用させる二つの張力TA1とTA2の和である。一般に、張力TA1とTA2は等しいが、異なっていてもよい。
また、典型的な後輪の場合では、傾斜角βの正弦と傾斜角αの正弦との比が約1:2であって、リムが釣り合っている状態では、各スポークAに作用する張力がスポークBに作用する張力に近似することになる。換言すれば、本発明により、車輪の軸心を含むラジアル面におけるスポークの張力の成分を考えてみると、すべてのスポークの張力を互いに非常に近似させるか、等しくすることができる。
言うまでもないことではあるが、前述のような車輪の軸心の方向にスポークの張力が釣り合っている状態は、本発明による車輪では、車輪全体として、車輪の両側に配置されたスポークの張力の和についても起こる。
図2と図3に示した実施形態には、重要な利点がさらにある。すなわち、前述したようにスポークの強度や破損に対する抵抗が大きいこと、スプロケット側に配置されたスポークの張力が小さくてすむこと、そして、スポークの破損のリスクが小さいことなどの利点が、重量の増加を伴わずに得られ、その上、リムに対するスポークの取付点(連結点)が比較的均一に分布していることから、円形のリム自体の幾何学的な安定性を最適に確保できる。
二つのキャンバー角、すなわち、前述の傾斜角α,βごとに異なった数のスポークを有する車輪の場合のみならず、両キャンバー角に対して同数のスポークを有する車輪(一般に、前輪。ただし、両キャンバー角に対して同数のスポークを有する後輪への適用を排除するものではない)でも、前述のような本発明の利点が得られる。
そのような車輪の実施形態の一例を図4と図5とに示す。
同図の実施形態の場合、第2スポーク群を構成するスポークBも、二本のスポークからなる複数のスポーク対に区分けされているとともに、そのスポーク対も等間隔で配置され、二本のスポークAが形成するスポーク対と周方向に交互に配置されている。この構成では、車輪の各側のスポークの数は等しくなっている。
ここまで添付図面を参照しながらな本発明を詳細に説明したが、本発明が示唆するところから考えられるあらゆるスポークの構成、配置などにより、前輪、後輪に関係なく自転車用車輪に、車輪の軸心の方向から見て、オリジナリティにあふれ、革新的で、差別的な審美効果をもたらされるのは明らかである。そのような利点は、前述した本発明による車輪の技術上の特性がもたらす数々の利点に加えて得られる。
言うまでもないことではあるが、本発明の詳細な構成や実施形態などは、特許請求の範囲で規定する本発明の範囲から逸脱することなく広範囲に変えることも可能である。
例えば、車輪の両側においてスポークAとスポークBとをそれぞれ対にし、それぞれのスポーク対を周方向の同じ角度位置に配置し、リムにおけるスポークの各取付域において、車輪の両側にそれぞれ属する二つのスポーク対が収束するようにすることも考えられる。また、車輪の片側または両側で、スポーク対を同一側に配置される単一スポークと交互に配置させてもよい。
従来の自転車用スポーク付き車輪を、車輪の軸心の方向から見た図である。 本発明の第1実施形態による自転車用スポーク付き車輪を、車輪の軸心の方向から見た図である。 図2の車輪の詳細を示す拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態による自転車用スポーク付き車輪を、車輪の軸心の方向から見た図である。 図4の車輪の詳細を示す拡大斜視図である。 従来の技術に比しての本発明の利点を理論的に説明するための図である。 本発明による車輪の変形例を示す拡大斜視図である。 本発明による車輪の変形例を示す図である。
符号の説明
1 自転車用スポーク付き車輪
2 ハブ
2a ハブの第1係止部
2b ハブの第2係止部
3 リム
4 タイヤ
5 スプロケット装置
A,B スポーク
C スポーク対
D 連結要素
L リムに対するスポーク対のスポークの取付点間の距離
X 車輪の軸心
α,β 傾斜角(キャンバー角)

Claims (38)

  1. リム(3)と、スポークを係止する第1係止部(2a)および第2係止部(2b)を有するハブ(2)と、前記ハブ(2)を前記リム(3)に連結する複数のスポークとを備え、第1スポーク群のスポーク(A)が前記ハブ(2)の第1係止部(2a)に連結され、第2スポーク群のスポーク(B)が前記ハブ(2)の第2係止部(2b)に連結されている自転車用スポーク付き車輪において、
    前記第1および第2スポーク群のスポーク(A,B)のうち少なくとも一群における少なくとも二本のスポーク(A)が、他のスポーク群のスポークが介在しないスポーク対(C)を形成するように、群をなしていることを特徴とする自転車用スポーク付き車輪。
  2. 請求項1において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポーク(A)の取付点が、互いに近接している自転車用スポーク付き車輪。
  3. 請求項2において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポーク(A)の取付点間の距離(L)が、全スポーク数が同じである従来の車輪におけるピッチ(P)の60%以下である自転車用スポーク付き車輪。
  4. 請求項2において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポーク(A)の取付点間の距離(L)が、全スポーク数が同じである従来の車輪におけるピッチ(P)の40%以下である自転車用スポーク付き車輪。
  5. 請求項2において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポーク(A)の取付点間の距離(L)が、全スポーク数が同じである従来の車輪におけるピッチ(P)の25%以下である自転車用スポーク付き車輪。
  6. 請求項2において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポーク(A)の取付点間の距離(L)が、ほぼゼロである自転車用スポーク付き車輪。
  7. 請求項6において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポーク(A)の取付点が、前記リム(3)に対する単一の取付点となっている自転車用スポーク付き車輪。
  8. 請求項1または2において、
    前記第1スポーク群に属するすべてのスポーク(A)が、車輪の周方向に互いに離れた複数のスポーク対(C)に区分けされている自転車用スポーク付き車輪。
  9. 請求項1から8までのいずれか一項において、
    前記第2スポーク群の少なくとも二本のスポーク(B)が、スポーク対(C)をなしている自転車用スポーク付き車輪。
  10. 請求項9において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポーク(B)の取付点が、互いに近接している自転車用スポーク付き車輪。
  11. 請求項9または10において、
    前記第2スポーク群に属するすべてのスポーク(B)が、車輪の周方向に互いに離れた複数のスポーク対(C)に区分けされている自転車用スポーク付き車輪。
  12. 請求項11において、
    前記第2スポーク群のスポーク対(C)が、前記第1スポーク群のスポーク対(C)に対し、車輪の周方向に距離を置いて交互に配置されている自転車用スポーク付き車輪。
  13. 請求項11において、
    前記第2スポーク群のスポーク対(C)の周方向の位置が、前記第1スポーク群のスポーク対(C)の周方向の位置とほぼ一致している自転車用スポーク付き車輪。
  14. 請求項1または9において、
    前記各スポーク対(C)が、車輪の軸心に対する二つの接線方向に沿う二本のスポークからなる自転車用スポーク付き車輪。
  15. 請求項14において、
    前記二つの接線方向が、外方に向かって収束している自転車用スポーク付き車輪。
  16. 請求項1または9において、
    前記リム(3)に対する前記スポーク対(C)のスポークの取付点が、前記ハブ(2)の最大直径よりも小さい距離(L)だけ互いに隔てられている自転車用スポーク付き車輪。
  17. 請求項1において、
    前記第1スポーク群のスポーク(A)の数が、前記第2スポーク群のスポーク(B)の数よりも多い自転車用スポーク付き車輪。
  18. 請求項17において、
    前記第1スポーク群のスポーク(A)の数が、前記2スポーク群のスポーク(B)の数の二倍である自転車用スポーク付き車輪。
  19. 請求項18において、
    前記第2スポーク群のスポーク(B)が、車輪の周方向に一本ずつ離れて配置された単一スポークからなる自転車用スポーク付き車輪。
  20. 請求項19において、
    前記第2スポーク群の単一スポーク(B)が、周方向において前記第1スポーク群のスポーク対(C)の間に介在している自転車用スポーク付き車輪。
  21. 請求項19において、
    前記第2スポーク群のスポーク(B)が、車輪の軸心の方向から見て、車輪の半径方向に沿っている自転車用スポーク付き車輪。
  22. 請求項1から21までのいずれか一項において、
    前記第1スポーク群のスポーク(A)の張力と前記第2スポーク群のスポーク(B)の張力とが、車輪の軸心の方向について全体としてほぼ釣り合っている自転車用スポーク付き車輪。
  23. 請求項1において、
    前記第1スポーク群のスポーク(A)が、車輪の正中面(M)に対して、前記第2スポーク群のスポーク(B)の傾斜角(β)よりも小さい傾斜角(α)で傾斜している自転車用スポーク付き車輪。
  24. 請求項23において、
    車輪の軸心を含む各ラジアル面における前記第1スポーク群のスポーク(A)の張力の和の、車輪の軸心を含む各ラジアル面における前記第2スポーク群のスポーク(B)の張力の和に対する比が、それぞれの傾斜角(α,β)の正弦の逆比( sinβ/ sinα)に等しい自転車用スポーク付き車輪。
  25. 請求項1から24までのいずれか一項において、
    前記第1スポーク群のスポーク対(C)が、等間隔で配置されている自転車用スポーク付き車輪。
  26. 請求項25において、
    前記第2スポーク群のスポーク対(C)が、等間隔で配置されている自転車用スポーク付き車輪。
  27. 請求項26において、
    前記第2スポーク群の各スポーク対(C)が、隣接する前記第1スポーク群の二対のスポーク対(C)から等距離に配置されている自転車用スポーク付き車輪。
  28. 請求項25において、
    前記第2スポーク群のスポーク(B)が、車輪の周方向に一本ずつ離れて配置された単一スポークであって、等間隔で配置されている自転車用スポーク付き車輪。
  29. 請求項28において、
    前記第2スポーク群の各スポーク(B)が、隣接する前記第1スポーク群の二対のスポーク対(C)から等距離に配置されている自転車用スポーク付き車輪。
  30. 請求項29において、
    後輪である自転車用スポーク付き車輪。
  31. 請求項8において、
    車輪においてスポークの数が二倍になっている側が、スプロケット装置(5)が装着されている前記ハブの一端に対応する側である自転車用スポーク付き車輪。
  32. 請求項12において、
    前記第1スポーク群のスポーク対(C)の数が、前記第2スポーク群のスポーク対(C)の数と同じである自転車用スポーク付き車輪。
  33. 請求項12において、
    前輪である自転車用スポーク付き車輪。
  34. 請求項8において、
    前記第1スポーク群のスポーク対(C)の数が、4以上14以下である自転車用スポーク付き車輪。
  35. 請求項11において、
    前記第2スポーク群のスポーク対(C)の数が、4以上14以下である自転車用スポーク付き車輪。
  36. 請求項19において、
    前記第2スポーク群の単一スポーク(B)の数が、4以上14以下である自転車用スポーク付き車輪。
  37. 請求項7において、
    前記各スポーク対(C)の二本のスポーク(A)が、収束して、共通の連結要素(D)を介してリム(3)に連結されている自転車用スポーク付き車輪。
  38. 請求項37において、
    前記共通の連結要素(D)が、前記各スポーク対(C)の二本のスポーク(A)を同時に張設できるリム(3)への連結手段を有している自転車用スポーク付き車輪。
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