JPH1015722A - 表面処理鋼帯 - Google Patents

表面処理鋼帯

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Publication number
JPH1015722A
JPH1015722A JP18057196A JP18057196A JPH1015722A JP H1015722 A JPH1015722 A JP H1015722A JP 18057196 A JP18057196 A JP 18057196A JP 18057196 A JP18057196 A JP 18057196A JP H1015722 A JPH1015722 A JP H1015722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
treated steel
plating layer
shear plane
steel strip
rust
Prior art date
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Pending
Application number
JP18057196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimizo Iwazawa
仁三 岩澤
Minoru Nisoho
稔 二十歩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denki Shizai Kk
Original Assignee
Denki Shizai Kk
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1015722A publication Critical patent/JPH1015722A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】条切り剪断後の貯蔵や輸送の間に、剪断面に赤
錆が発生する事を防止した、表面処理鋼帶。 【解決手段】メッキ後にまたはメッキ・塗装後に条切り
剪断した表面処理鋼帶であって、条切り剪断面における
鋼母材の面積の40〜90%が剪断に際してまわり込ん
だメッキ層により被覆されていることを特徴とする表面
処理鋼帶。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッキ後にまたはメ
ッキし更に塗装後に条切り剪断した表面処理鋼帶に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5は通常の条切り剪断加工の説明図
で、(A)は条切り剪断前の広幅表面処理鋼帶1の縦断
面図、(B)は上丸刃4と下丸刃5による条切り剪断加
工の正面説明図、(C)は条切り剪断した表面処理鋼帶
7の説明図である。図中表面処理鋼帶は紙面の前方から
裏面に向けて走行する。図中2は鋼母材であり、3はメ
ッキ層の例である。
【0003】条切り剪断された表面処理鋼帶7は剪断面
6には、メッキ層3が一部まわり込んでいる。しかし本
発明者等の知見によると、板厚が0.2mm以上の表面
処理鋼帶7は、条切り面における鋼母材の剪断面は、そ
の面積の90%以上が露出し被覆されていない。
【0004】この条切り剪断された表面処理鋼帶7は、
その後、倉庫に貯蔵しあるいは需要家に輸送するが、従
来はこの貯蔵や輸送に際して条切り剪断面に赤錆が発生
し、表面処理鋼帶の品質を低下させるという問題点があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は条切り剪断後
の上記の貯蔵や輸送に際して生ずる条切り剪断面の赤錆
の発生を、有効に防止低減する表面処理鋼帶に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、メッキ後にま
たはメッキ・塗装後に条切り剪断した板厚が0.2〜
2.0mmの表面処理鋼帶において、条切り剪断面にお
ける鋼母材の面積の40〜90%が剪断に際してまわり
込んだメッキ層により被覆されている事を特徴とする、
表面処理鋼帶である。
【0007】本発明者等は新たな条切り剪断装置を発明
して、先に特願平8−95122号で特許出願した。図
1はその説明図である。表面処理鋼帶は紙面の前方から
裏面に向けて走行する。
【0008】この条切り剪断装置の上ロール4−1は、
広幅表面処理鋼帯1の条切りすべき位置の上面に、条切
りされない深さの溝を圧延により形成する上溝形成部8
−1を有する。また下ロール5−1は上ロール8−1が
形成する溝の近傍の広幅表面処理鋼帶1の下面に条切り
されない深さの溝を圧延により形成する下溝形成部9−
1を有する。
【0009】上溝形成部8−1の半径は、上ロール4−
1の胴部10の半径よりも上溝の溝深さに相当する分大
きく、また下溝形成部9−1の半径は、下ロール5−1
の胴部10の半径よりも下溝の溝深さに相当する分大き
い。上ロール4−1の胴部10と下ロール5−1の胴部
10とで剪断前の広幅表面処理鋼帯1を挾んで圧延する
と、条切りすべき位置の近傍に条切りされない深さの上
溝11−1と下溝12−1が形成され、広幅表面処理鋼
帶1の縦断面の形状は図1(B)の如くとなる。
【0010】尚上溝11−1と下溝12−1の間隔は、
上溝形成部8−1と下溝形成部9−1のクリアランス1
3を適宜選定する事により、所望の間隔とする事ができ
る。図1(B)の広幅表面処理鋼帶1を、引き続いて図
5で述べた通常の条切り剪断機に通材すると、あるいは
通常のフラットロールに通材すると、広幅表面処理鋼帶
1は11−1と12−1の間で既に変形しているため
に、11−1と12−1の間で破断して、図1(C)で
示した、条切り剪断した表面処理鋼帶7−1,7−2,
7−3になる。
【0011】本発明者等は、亜鉛付着量が381g/m
2、板厚が1.0mmの広幅両面亜鉛メッキ鋼帶を、図
1の装置を用いて条切り剪断した。その際、溝11−
1,12−1の深さを変更し、またクリアランス13を
変更して試験した。その結果を図2に示した。尚図2で
上溝の溝深さと下溝の溝深さは同一であり、図2の合計
溝深さは上溝11−1の溝深さと下溝12−1の溝深さ
の合計である。
【0012】条切り剪断後、拡大鏡を用いて剪断面を調
べた。図3は条切り剪断面近傍の拡大図である。板の上
面及び下面から鋼母材の剪断面に亜鉛がまわり込んでい
る事が観察された。図2の合計まわり込み長さLは、板
の上面からまわり込んだ亜鉛長さL1と板の下面からま
わり込んだ亜鉛長さL2の合計長さ(L1+L2)mmであ
る。
【0013】図2にみられる如く、図1のクリアランス
13が0の場合は、合計溝深さに略等しい合計まわり込
み長さが得られる。クリアランスが大きくなると、合計
まわり込み長さは合計溝深さよりも小さくなるが、図1
の装置を用いると、合計溝深さとクリアランスを適宜選
定することにより合計まわり込み長さ(L1+L2)を所
望の如くに容易に調整する事ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者等は、同様の要領でメッ
キ層の種類や厚さが異なる板厚が0.2〜2.0mmの
各種の表面処理鋼帶を図1の装置により条切り剪断した
が、図2と略同様の傾向が認められた。本発明者等はこ
の際に得られた、剪断した各表面処理鋼帯に更に塩水噴
霧試験を行い、剪断面に赤錆が発生する迄の日数を調査
した。図4はその例である。
【0015】図4で横軸が10の、鋼母材の剪断面がメ
ッキ層により被覆されていないものは、30日以内で剪
断面に赤錆が発生する場合が多い。しかし鋼母材の剪断
面の40%以上がメッキ層により被覆されている鋼帶
は、剪断面の赤錆の発生が抑制されて、30日以内に赤
錆が発生する事はない。
【0016】剪断された表面処理鋼帶は、その後倉庫に
貯蔵しあるいは需要家に輸送される間に剪断面に赤錆が
発生する。しかし本発明者等の知見によると、塩水噴霧
試験を30日間行って剪断面に赤錆が発生しないもの
は、貯蔵や輸送の間に赤錆が発生する事がない。
【0017】図4にみられる如く、鋼母材の剪断面の4
0%以上がメッキ層によって被覆されていると、塩水噴
霧試験を30日間行っても赤錆が発生する事がなく、従
って、貯蔵や輸送の間に赤錆が発生する事はない。
【0018】本発明の表面処理鋼帶の板厚は0.2〜
2.0mmである。板厚が0.2mm未満あるいは2.
0mm超の場合は、図2で述べた合計溝深さと合計まわ
り込み長さの関係に変動が大きく、合計まわり込み長さ
を所望の如くに制御し難い。
【0019】また本発明の表面処理鋼帶は、鋼母材の剪
断面の40〜90%がまわり込んだメッキ層により被覆
されている。図4にみられる如く、被覆されている割合
が90%超の場合も、優れた塩水噴霧試験結果が得られ
る。しかし被覆されている割合を90%超にする際には
図2にみられ如く、クリアランスを小さくしかつ合計溝
深さを大きくする。しかしこのようにすると図1(A)
の上溝形成部8−1と下溝形成部9−1が過度に接近
し、摩耗が大きくなって、8−1や9−1は損傷し易
い。
【0020】図4では、溶融亜鉛メッキ鋼帯、電気亜鉛
メッキ鋼帶、アルミメッキ鋼帶の例を述べたが、Zn−
Al合金メッキ鋼帶や、電気合金メッキ(Zn−Ni
系、Zn−Fe系等)鋼帶やこれ等のメッキの上に更に
塗装を施した各種の塗装鋼帶についても図4と同様の結
果が得られる。
【0021】
【発明の効果】本発明の表面処理鋼帶は、貯蔵や輸送に
際して生ずる条切り剪断面の赤錆の発生を、有効に防止
低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明で用いた条切り剪断装置の説明図。
【図2】は本発明の表面処理鋼帶の製造条件を説明する
図。
【図3】は本発明の表面処理鋼帶の剪断面近傍の拡大
図。
【図4】は本発明の表面処理鋼帶の防赤錆性を説明する
図。
【図5】は従来の条切り剪断装置の説明図。
【符号の説明】
1:条切り剪断前の広幅表面処理鋼帶、 2:鋼母材、
3:メッキ層、 4(4−1):上ロール、 5(5
−1):下ロール、 6:剪断面、 7(7−1,7−
2,7−3):条切り後の表面処理鋼帶、 8−1(8
−2):上溝形成部、 9−1(9−2):下溝形成
部、 10:胴部、11−1(11−2):上溝、 1
2−1(12−2):下溝、 13:クリアランス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メッキ後にまたはメッキ・塗装後に条切り
    剪断した板厚が0.2〜2.0mmの表面処理鋼帶にお
    いて、条切り剪断面における鋼母材の面積の40〜90
    %が剪断に際してまわり込んだメッキ層により被覆され
    ていることを特徴とする、表面処理鋼帶。
JP18057196A 1996-07-10 1996-07-10 表面処理鋼帯 Pending JPH1015722A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18057196A JPH1015722A (ja) 1996-07-10 1996-07-10 表面処理鋼帯

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JP18057196A JPH1015722A (ja) 1996-07-10 1996-07-10 表面処理鋼帯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1015722A true JPH1015722A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16085613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18057196A Pending JPH1015722A (ja) 1996-07-10 1996-07-10 表面処理鋼帯

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JP (1) JPH1015722A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287082A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Jfe Steel Corp 亜鉛系めっき鋼板、亜鉛系めっき鋼板の切断加工方法および切断加工用金型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287082A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Jfe Steel Corp 亜鉛系めっき鋼板、亜鉛系めっき鋼板の切断加工方法および切断加工用金型

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