JPH10157124A - インクジェットヘッドおよびインクジェット装置 - Google Patents

インクジェットヘッドおよびインクジェット装置

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JPH10157124A
JPH10157124A JP32538496A JP32538496A JPH10157124A JP H10157124 A JPH10157124 A JP H10157124A JP 32538496 A JP32538496 A JP 32538496A JP 32538496 A JP32538496 A JP 32538496A JP H10157124 A JPH10157124 A JP H10157124A
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ink jet
film
jet head
ink
stabilized
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JP32538496A
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Yasushi Taniguchi
靖 谷口
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14088Structure of heating means
    • B41J2/14112Resistive element
    • B41J2/14129Layer structure

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱特性に優れたインクジェットヘッドの提
供を課題とする。 【解決手段】 発熱抵抗体またはこれを被覆する保護膜
は、水素または水素およびフッ素で安定化した炭素のア
モルファスネットワーク構造と、これと独立し、酸素で
安定化したケイ素のアモルファスネットワーク構造とか
ら構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギーを利
用してインクを吐出することにより印字を行うインクジ
ェットヘッドおよびインクジェット装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱エネルギーを利用して液体を吐出して
記録を行うインクジェット記録方法は、高解像、高速印
字が可能で、記録品位も高く、低騒音であり、しかもカ
ラー画像記録が容易に行える。普通紙等にも記録がで
き、更に記録ヘッドや装置全体の小型化が容易であると
いう特徴を有している。特に、バブルジェット記録は、
インクと接触している発熱体を急速に加熱することによ
り生ずる膜沸騰現象を利用している。このようなインク
ジェット記録法は、いわゆるインクと称される記録用液
体のドロップレットを飛翔させ、記録部材に付着させて
記録を行うものであって、この記録用液体の発生法およ
び発生した記録液のドロップレットの飛翔方向を制御す
る方法によっていくつかの方式に区別される。
【0003】第1の方式は、例えば米国特許第3060
429号明細書に開示されるもので、記録液体の小滴の
発生を静電吸引的に行い、発生した記録液体小滴を記録
信号に応じて電界制御し、記録部材上に記録液体小滴を
選択的に付着、記録を行うものである。
【0004】第2の方式は、例えば米国特許第3596
275号明細書、同3298030号明細書に開示され
るもので、連続振動発生法(例えばピエゾ振動素子な
ど)によって帯電量の制御された記録液体の小滴を発生
させ、この帯電量を制御した小滴を一様の電界が印加さ
れている偏向電極間を飛翔させることで記録部材上に記
録を行うものである。
【0005】第3の方式は、例えば米国特許第3416
153号明細書に開示されるもので、ノズルとリング上
の帯電電極間に電界を印加し、連続振動発生法によっ
て、記録液体の小滴を発生霧化させて記録する方法であ
る。すなわち、ノズルと帯電電極間にかける電界強度を
記録信号に応じて変調することによって小滴の霧化状態
を制御し、記録画像の階調性を制御して記録する。
【0006】第4の方式は、例えば米国特許第3747
120号明細書に開示されるもので、前記3つの方式と
根本的に原理が異なる。すなわち、記録液体を吐出する
吐出口を有する記録ヘッドに付設されているピエゾ振動
素子に、電気的な記録信号を印加し、この電気的記録信
号をピエゾ振動素子の機械的振動に従って前記吐出口よ
り記録液体の小滴を吐出飛翔させて記録部材に付着させ
ることで記録を行う。
【0007】更に、特開昭48−9622号(前記米国
特許第3747120号明細書に対応)には、前記ピエ
ゾ振動素子等の手段による機械的振動エネルギーを利用
する代わりに熱エネルギーを利用する方法が開示されて
いる。すなわち、圧力上昇を生じさせる蒸気を発生する
ために液体を直接加熱する加熱コイルをピエゾ振動素子
の代わりに圧力上昇手段に用いるバブルジェット方式の
記録装置である。このバブルジェット方式の記録装置で
は、発熱体の性質がプリンタの性能に対して大きな影響
を与えるものである。このため、従来より様々な工夫が
なされており、特開昭56−10471号においては、
発熱体表面をJIS粗さ0.05S〜2Sにすることに
より表面上の凹凸に気泡核を形成し、より低温で沸騰を
起こさせることにより、低エネルギー消費量で記録を行
うことが開示されている。特開昭62−201254号
においては、発熱体表面を粗とすると共に発熱体の発熱
量が端部より中央部が大とすることによって、階調制御
可能な構成が開示されている。
【0008】また、発熱体の耐久性の観点から、発熱体
表面の保護層の被覆性が重要であり、特開昭60−20
3452号、特開昭60−20665号には発熱体が形
成される基板の表面を平滑にすることにより、保護膜の
付着性を向上させる構成が開示されている。
【0009】発熱体表面に限定されない、一般的な流路
壁面の性質については、特開昭55−128470号に
おいて流路内壁に平滑化処理を行うことが、特開昭58
−11173号には流路を感光性樹脂の硬化膜を用いて
形成し、流路内壁を微細粗面化することにより製造が容
易でインクの供給が高速化できる構成が開示されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】バブルジェットヘッド
の電気・熱変換体の保護膜としては、発熱体がインクに
腐食されないよう耐食性が高く、発熱体で発生した熱を
効率よくインクに伝導できるよう、熱伝導率が高いこと
が必要である。
【0011】特開昭55−128468号には、保護層
の材料として、酸化チタン、酸化バナジウム、酸化ニオ
ブ、酸化モリブデン、酸化タンタル、酸化タングステ
ン、酸化クロム、酸化ジルコニウム、酸化ハフニウム、
酸化ランタン、酸化イットリウム、酸化マンガン等の遷
移金属酸化物、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸
化ストロンチウム、酸化バリウム、酸化シリコン等の金
属酸化物およびその複合体、窒化シリコン、窒化アルミ
ニウム、窒化ボロン、窒化タンタル等の高抵抗窒化物、
およびこれらの酸化物、窒化物の複合体、更にはアモル
ファスシリコン、アモルファスセレン等の半導体を高抵
抗化した膜が開示されている。また、成膜性がよいこ
と、緻密でピンホールがないこと、使用インクに対
し膨潤、溶解せず、撥水性が大きいこと、絶縁性が高
いこと、耐熱性が高いこと等の物性を具備する樹脂、
例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、芳香族ポリアミ
ド、付加重合型ポリイミド、ポリベンゾイミダゾール、
金属キレート重合体、チタン酸エステル、エポキシ樹
脂、フタル酸樹脂などを成膜して保護膜として用いるこ
とが開示されている。
【0012】しかしながら、従来知られている材料では
保護膜に要求される性能を十分満足できるものはなかっ
た。特開平2−258267号には前述の特性を満足す
る材料としてダイヤモンド状カーボンが提案されている
が、ダイヤモンド状カーボンは膜中に水素を含有するア
モルファス構造の膜で、加熱されると膜中の水素が脱離
し、膜構造が変化(sp2 結合が増加)して絶縁性、熱
伝導率が低下するという耐熱性に問題があった。
【0013】このように、発熱体で発生した熱を効率よ
くインクに伝達し、瞬時に気泡を発生せしめる伝熱特性
に優れたバブルジェットヘッドの提供が求められてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱エネルギー
を利用してインクを吐出させることにより記録を行うイ
ンクジェット方式の記録装置において、ヒーターの発熱
抵抗体上に水素または水素とフッ素で安定化した炭素の
ネットワーク構造と酸素で安定化したケイ素のネットワ
ーク構造の二つの独立したアモルファス構造からなる膜
を形成することにより、上述の問題を解決したものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して詳細に説明
する。本発明に係る第1の保護膜は、水素で安定化した
炭素のネットワーク(a−(C:H))と酸素で安定化
したケイ素のネットワーク(a−(Si:O))の二重
構造を有している。a−(C:H)構造とa−(Si:
O)構造は互いに独立して存在しており、C−Si結合
などは存在していない。
【0016】また、本発明に係る第2の保護膜は、水素
とフッ素で安定化した炭素のネットワークa−(C:
H:F)と酸素で安定化したケイ素のネットワークa−
(Si:O)の二重構造を有している。a−(C:H:
F)構造とa−(Si:O)構造は互いに独立して存在
しており、C−Si結合などは存在していない。これら
の膜は、共に、内部応力が小さいために基板との密着性
が良好であり、酸やアルカリに対しても化学的安定性に
優れ、硬度2000kg/mm2 、空気中における摩擦
係数も0.03〜0.1と小さく、優れた耐摩耗性を発
揮するという特徴を持っている。また、熱伝導率は20
0〜500W/mkと大きく、電気抵抗は1013Ωc
m、絶縁破壊強度106 〜108 V/cmであり、膜中
に金属をドープすることにより電気抵抗を1013Ωcm
から10-4Ωcmまで変化させることができる。
【0017】本発明の膜は、熱的にも安定でダイヤモン
ド状カーボン膜で見られるような構造変化を起こさな
い。従って、熱伝導率や電気抵抗等の性質も熱的に大き
く変化(劣化)することはない。特に、水素とフッ素で
安定化した炭素のネットワークa−(C:H:F)の存
在によって、表面エネルギーが小さく、インクとの接触
角θ≧90°とインクに対する撥水性が大きい。
【0018】本発明の保護膜は、プラズマCVD法とイ
オンビームスパッタ法、イオンビーム蒸着法等のイオン
ビームを複合した手法によって形成される。プラズマC
VD法としては、DC−プラズマCVD法、RF−プラ
ズマCVD法、マイクロ波プラズマCVD法、ECR−
プラズマCVD法、光CVD法、レーザーCVD法等が
ある。膜の形成に用いるガスとしては、含炭素ガスであ
るメタン、エタン、プロパン、エチレン、ベンゼン、ア
セチレン等の炭化水素、塩化メチレン、四塩化炭素、ク
ロロホルム、トリクロルエタン等のハロゲン化炭化水
素、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコー
ル類、(CH32 CO,(C652 CO等のケト
ン類、CO,CO2 等のガス、SiH4 ,Si26
SiCl4 ,TEOS(Si(OC224 ),C2
5 Si(OC253 ,Si(OC374
(C373 SiH,SiHCl3 ,SiH2 Cl
2 ,SiF4 ,SiF6 ,Sil4 等のガス、およびこ
れらのガスにN2 ,H2 ,O2 ,H2 O,Ar,He等
のガスを混合したものが挙げられる。固体Si源として
は、高純度のSi,SiO,SiO2 が挙げられる。
【0019】本発明の膜構造については、ESCA、広
域吸収微細構造解析(EXAFS)、化学的エッチング
法等によって確認した。
【0020】膜厚は、100nm〜10μm程度であれ
ばよく、特に500nm〜2μmが好適である。
【0021】膜厚が薄すぎると十分な絶縁性、耐キャビ
テーション性が得られず、膜厚が厚すぎるとインクへの
伝熱特性が低下する。
【0022】また、成膜に時間が掛かり、コストアップ
につながる。
【0023】従来、絶縁保護を目的とする材料として、
特開平2−258267号に開示されている硬質なダイ
ヤモンド状炭素膜(以下、DLC)あるいは水素化アモ
ルファス炭素膜(以下、a−C:H)が知られている。
DLCあるいはa−C:Hは、膜中にHを含有するアモ
ルファス構造で、sp3 結合とsp2 結合を有している
が、内部応力が大きく基板との密着性に問題があった。
【0024】また、前述したように、400℃以上の高
温になると大気中では酸化し始める。真空中や不活性ガ
ス中においても、400℃以上になると膜中に含有され
る水素が脱離し、sp3 結合の減少にともないsp2
合が増加する。およそ550℃において構造変化を生
じ、膜の電気抵抗が低下し、十分な絶縁性が得られなか
ったり、熱伝導率が低下する結果となる。インクジェッ
トプリンタヘッドの発熱抵抗体は瞬間的にかつ、繰り返
し、高温になるため、ダイヤモンド状カーボン膜を保護
膜として用いた場合には前述の理由により、十分な耐久
性が得られないという問題があった。
【0025】これに対し、本発明の膜は、前述したよう
に高硬度、低摩擦係数であると同時に内部応力が小さい
ために基板との密着性が良く、また高温においても酸化
や膜構造の変化を生じないために膜物性が変化すること
はない。
【0026】また、膜中に金属元素やセラミックスをド
ープした態様の膜では、膜中にランダムに分散した状
態、第3のネットワーク、あるいはバルクとして存在す
ることが可能で、ドーパントにより構造的な安定性を増
すことができる。なお、金属の含有率が50atm%以
下では、炭化物を生成しない。特に、金属元素のドープ
量によって体積抵抗率を1013〜10-4Ωcmに変える
ことができる。従って、金属元素のドープ量を制御する
ことにより、発熱抵抗体層から絶縁保護を兼ねた絶縁層
を連続的に形成することができる。なお、ドープする金
属元素としては遷移金属であるFe,Co,Ni,R
u,Rh,Pd,Os,Ir,Ptと周期律表の1B
(Cu,Ag,Au),2B(Zn),3B(Al,G
a,In)が、ドープするセラミックスの原料となるS
i,B,Alおよび周期律表の4A族(Ti,Zr,H
f),5A族(V,Nb,Ta),6A族(Cr,M
o,W)の金属もしくはこれらの炭化物、窒化物、ほう
化物等が挙げられる。
【0027】本発明の第1の膜を発熱抵抗体に用いる場
合には、ドープする金属元素のドープ量を制御する必要
がある。発熱抵抗体の表面抵抗は数10Ω〜数100Ω
/□である。例えば、100Ωの抵抗を0.1μm厚の
発熱抵抗体層によって得るためには、100 Ωcmオー
ダーの体積抵抗率にすればよい。図1は本発明の膜にT
iをドープしたときのTi添加量と体積抵抗率の関係を
示したものである。
【0028】従って、100 Ωcmオーダーの体積抵抗
率にするためにはTiをおよそ5atm%程度添加すれ
ば良いことがわかる。ヒーターの発熱抵抗体層の厚さは
100nm〜10μmの範囲であれば良く、特に数10
0nm〜数μmが好適である。膜厚が100nmより薄
いときには耐電流性に問題が有り、10μmを越える場
合には厚膜形成に要する製造時間が長くなったり、発熱
抵抗体層上に形成する絶縁層の厚さも厚くなる等の問題
がある。なお、発熱抵抗体の発熱部の面積は通常数10
μm×数10μmが一般的である。
【0029】また、ダイヤモンド状炭素膜は表面エネル
ギーが小さいと言われているが、インクに対する接触角
はθ=70〜85°と必ずしも大きくない。インクに対
する撥水性が小さい場合には、インクの目詰まりを生
じ、液路殊に吐出口において固まる場合がある。
【0030】水素とフッ素で安定化した炭素のネットワ
ークa−(C:H:F)が存在する本発明の第2の膜で
は、膜中のダングリングボンドがフッ素でターミネート
されることにより、表面エネルギーが小さくなる結果、
インクに対する撥水性が大きくなるものと推測される。
【0031】水素とフッ素で安定化した炭素のネットワ
ークa−(C:H:F)を形成する方法は、膜形成時に
原料ガスとして含フッ素ガス、例えばCF4 ,C66
−m(m=0〜6)等を用いる方法、あるいは膜形成後
CF4 等の含フッ素ガスをイオン化しイオン注入する方
法等が挙げられる。
【0032】本発明の第2の膜は、機械的には硬度が高
く、耐摩耗性特に耐キャビテーション性に優れ、化学的
にはインクに対し安定でかつ撥水性が大きく、電気的に
は絶縁性が高く、熱的には熱伝導率が高いという特徴を
有する。膜中における各元素の割合が以下の場合に、こ
れらの性質を有する膜を実現することができる。
【0033】a−(C:H:F)構造とa−(Si:
O)構造の割合は、0.25≦(a−(Si:O))/
(a−(C:H:F))≦1の範囲である。(a−(S
i:O))/(a−(C:H:F))<0.25では、
ダイヤモンドライク(DLC的)な性質が強くなるため
に、高温で膜構造が変化し膜質(絶縁性や熱伝導率な
ど)が劣化したり、内部応力が大きくなるために基板と
の密着性が低下する。(a−(Si:O))/(a−
(C:H:F))>1では、ダイヤモンドライクな性
質、特に硬度や熱伝導率等が低下し、また膜の表面エネ
ルギーが大きくなる。 a−(C:H:F)構造の膜におけるCとH,Fの存
在は、0.25≦(H+F)/C≦0.82の範囲で、
表面エネルギーの小さなかつダイヤモンドライクな性質
が顕在化する。(H+F)/C<0.25では、sp3
結合が少なく、sp2 結合が多くアモルファスカーボ
ン、グラファイトライクな膜となり、表面エネルギーが
大きくインクに対する撥水性が得られない。(H+F)
/C>0.82ではポリマーライクな膜になるために硬
度や熱伝導率が低い膜となる。0.125≦F/H≦
1では、ダイヤモンドライクな性質を有し、同時にイン
クに対する撥水性の高い膜となる。F/H<0.125
では、表面エネルギーが小さくならずインクに対する撥
水性が得られない。F/H>1では、ポリマーライクな
膜になるために硬度や熱伝導率が低い膜となる。但し、
F≦Hである。0.43≦O/Si≦1では、アモル
ファスのSiの構造を安定化する。O/Si<0.43
では、ダイヤモンドライクな性質が強くなるために膜の
内部応力が大きくなり基板との密着性が低下したり、高
温で膜構造が変化し膜質が劣化する。O/Si>1で
は、熱伝導率が低下し、表面エネルギーが高くなるため
にインクに対する撥水性が低くなる。なお、a−(C:
H:F)構造の膜におけるC,H,Fの濃度関係は図2
に示す通りである。また、H濃度はHFS(Hydro
genFowardscattering Spect
roscopy)法、C,O,F,Si濃度はRBS
(Rutherford Backscatterin
g Spectroscopy)法によって分析した。
【0034】本発明は、ヒーターの発熱抵抗体上に水素
で安定化した炭素のネットワーク構造と酸素で安定化し
たケイ素のネットワーク構造の二つの独立したアモルフ
ァス構造がある割合で存在する膜を形成することによ
り、発熱体で発生した熱を効率よくインクに伝達し、瞬
時に気泡を発生せしめる伝熱特性とインクに対する耐食
性やバブル消滅時の機械的破壊力に対する耐久性に優れ
たインクジェットヘッドを実現するものである。併せ
て、本発明の膜に金属元素を添加することにより発熱抵
抗体層から絶縁保護層までを同一の膜材料で連続的に一
貫して製造することが可能である。
【0035】なお、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でもバブルジェット方式の記録ヘッド記録装置
において優れた効果をもたらすものである。かかる方式
によれば記録の高密度化、高精細化が達成できるからで
ある。その代表的な構成や原理については、たとえば米
国特許第472319号明細書、同第4740796号
明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うもの
が好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド型、コン
ティニアス型のいずれにも適用可能である。
【0036】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の具体的実
施例を説明する。
【0037】〈実施例1〉図3は、本発明の実施例にお
けるインクジェットヘッドの構成を示す斜視図である。
ここで1は、ヒーターボード(基体)で有り、本発明に
おける発熱抵抗体2と、これに電力を供給するAl等の
電極・配線3を成膜技術によって形成されている。この
ヒーターボードに対して記録用液体の流路(ノズル)4
を形成するための隔壁を設けた天板5を接着することに
より、液体噴射記録ヘッドが構成される。なお、この隔
壁は天板に設ける必要はなく、ヒーターボード状に隔壁
を設け、その隔壁上に隔壁を設けていない天板を設けて
も良い。
【0038】記録用のインクは、天板に設けた供給口6
より共通液室7に供給され、ここより各ノズル内に導か
れる。通電によって発熱体が発熱すると、ノズル内に満
たされたインクに発泡が生じ、吐出口8よりインク滴が
吐出される。
【0039】図4は、本発明による発熱抵抗体の実施例
の断面図を示す。本実施例は厚さ550μmのSi基板
9の表面に2.5μmの表面酸化膜10を形成し、その
上にスパッタリング法によりHfB2 からなる発熱抵抗
体層11を0.15μm形成した。更に、EB蒸着法に
より0.5μmのAl電極12を、スパッタリング法に
より厚さ1.5μmのSiO2 絶縁層13を、本発明の
保護膜14を0.5μm順次形成した。図5は、本発明
の膜を形成するために用いた成膜装置の模式図である。
図中25は真空槽、26はヒーター、27はイオン源、
28はイオン化室、29は引き出し電極、30はガス導
入系、31はマイクロ波電源、32は導波管、33はガ
ス導入系、34はマイクロ波導入窓、35は外部磁場、
36は空洞共振器タイプのECRプラズマ発生室、37
はスパッタ・ターゲット、38は排気系である。まず、
装置内を1×10-6Torrに排気した後、ガス供給系
30よりAr:20sccmをイオン源に導入し、ガス
圧を2.1×10-4Torrとした。次に、イオン化室
28にArプラズマを形成し、引き出し電極29により
600eVのArイオンビームを引き出して絶縁保護層
表面の清浄化処理を3分間行った。この後、イオン源2
7のガス供給系30にCH4 :20sccm、H2 :3
5sccmを導入すると共に、ECRプラズマ発生室3
6にガス導入系33よりO2 :35sccmとAr:2
5sccmを導入し、ガス圧を4.0×10-4Torr
とした。イオン源27の引き出し電極29によりイオン
エネルギー1000eVのイオンビームを引き出し、絶
縁保護層上に照射した。同時に、2.45GHzのマイ
クロ波電源31より、1.5kWのマイクロ波を導入し
酸素のECRプラズマを形成し、純度99.99%のS
iスパッタ・ターゲット37に照射した。この時、プラ
ズマ室36の外周に設置した外部電磁石35によりマイ
クロ波導入窓34で2100Gauss、スパッタ・タ
ーゲット37で875GaussのECR点となる発散
磁場を形成した。イオン源27により水素で安定化した
炭素のネットワークa−(C:H)構造を形成すると共
に、ECRプラズマ・スパッタ装置により酸素で安定化
したケイ素のネットワークa−(Si:O)構造の膜を
0.5μm形成した。このとき基板温度は室温とした。
同様に作製した本発明の膜を、まず、酸素プラズマによ
りアッシングしたところa−(Si:O)構造のネット
ワークだけが残り、逆に10%HF溶液でエッチングす
るとa−(C:H)構造のネットワークのみが残った。
ESCAによる深さ方向分析の結果、本発明の膜中にお
いては、C−Si結合は観測されなかった。膜硬度を薄
膜硬度計で測定した結果、ビッカース硬度換算で200
0kg/mm2であった。また、熱伝導率をレーザーフ
ラッシュ法で測定した結果、250W/mK、体積抵抗
率を測定した結果、2×1013Ωcmであった。
【0040】ここで、電極を構成する材料としては、通
常使用されている電極材料を有効に使用することができ
る。具体的には、Al以外にAg,Au,Pt,Cu等
が挙げられる。これらの材料を蒸着等の成膜手段、ある
いはフォトリソグラフィ等のエッチング工程を用いて所
定の位置に、所定の大きさ、形状、厚さで設けた。発熱
抵抗体を構成する材料としては、タンタル−SiO2
混合物、窒化タンタル、ニクロム、銀−パラジウム合
金、シリコン、あるいはハフニウム、ランタン、ジルコ
ニウム、チタン、タンタル、タングステン、モリブデ
ン、ニオブ、クロム、バナジウム等の金属のほう化物が
挙げられる。これらの発熱抵抗体を構成する材料のう
ち、殊に金属ほう化物が優れており、特性の優れている
ものから順にほう化ハフニウム、ほう化ジルコニウム、
ほう化ランタン、ほう化タンタル、ほう化バナジウム、
ほう化ニオブである。これらの材料を用いて発熱抵抗体
をEB蒸着スパッタリング法等の成膜工程、あるいはフ
ォトリソグラフィ等のエッチング工程を併用して形成し
た。発熱抵抗体の膜厚は、単位時間当たりの発熱量が所
望の値となるよう、面積、材料および熱作用部分の形
状、大きさ、更には実際の消費電力等を考慮して決定し
た。通常の場合、0.001〜5μmであり、好適には
0.01〜1μmである。次に、電極の絶縁層を構成す
る材料としては、SiO2 ,Si34 等が使用でき
る。これらもスパッタリング、CVD等の成膜方法およ
びフォトリソグラフィ技術、エッチング技術を用いて形
成した。膜厚は、電極部におけるステップカバレージが
十分得られ、絶縁性が確保できる厚さであれば良く、
0.1〜10μm程度が好適である。
【0041】以上のようにして得られたインクジェット
ヘッドにより、応答周波数4kHzで耐久試験を行った
ところ、109 回の記録に対しなんら問題がなく優れた
記録性能を示した。
【0042】本発明における記録用の液体は、比熱、熱
膨張係数、熱伝導率等、所望の熱物性値および粘性、表
面張力等、所望の物性値となる様材料の選択と組成を調
整したものである。そして、化学的、物理的に安定であ
るほか、応答性に優れ、液路殊に吐出口において固まら
ず、液路中を記録速度に応じた速度で流通し得る。記録
後、記録部材への定着が速やかで、記録速度が十分であ
る、貯蔵寿命が良好である等の特性を有するよう調整し
たものである。
【0043】記録ヘッドの構成としては、上述した吐出
口、液路、発熱抵抗体の組み合わせの構成のほかに熱作
用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米
国特許第4558666号明細書、同第4459600
号明細書を用いた構成も本発明に含まれる。更に、複数
の発熱抵抗体に対して、共通するスリットを発熱抵抗体
の吐出部とする構成を開示する特開昭59−12367
0号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開孔を吐出
部に対応させる構成を開示する特開昭59−13846
1号公報に基づいた構成に対しても本発明は有効であ
る。すなわち、記録ヘッドの形態がどのようなものであ
っても、本発明によれば記録を確実に効率よく行うこと
ができる。
【0044】〈実施例2〉実施例1と同様にして、発熱
抵抗体層を形成した後、絶縁性保護層として本発明の膜
を形成した。図6は、本実施例を示すインクジェットヘ
ッド部の断面模式図である。本実施例は厚さ550μm
のSi基板9の表面に2.5μmの表面酸化膜10を形
成し、その上にスパッタリング法によりHfB2 からな
る発熱抵抗体層11を0.2μm形成した。更に、EB
蒸着法により0.5μmのAl電極12を、本発明の絶
縁保護層15を1μm順次形成した。図6は、発熱抵抗
体上に絶縁保護層として本発明の膜を形成するために用
いた成膜装置の模式図である。実施例1と同様に発熱抵
抗体層上をArイオンで清浄化した後、イオン源には実
施例1と同様の条件でガス供給系よりCH4 ,H2 を導
入した。更に、真空槽42にO2 :40sccmとA
r:15sccmを導入し、チャンバー内圧力を3.0
×10-4Torrとした。図7の対向ターゲット方式の
スパッタ装置において、純度99.99%のSiスパッ
タ・ターゲット39に500Vの電圧を印加して、Si
を発熱抵抗体層上にスパッタした。イオン源27により
水素で安定化した炭素のネットワークa−(C:H)構
造を形成すると共に、対向ターゲット方式のスパッタ装
置により酸素で安定化したケイ素のネットワークa−
(Si:O)構造の膜を1μm形成した。同様に作製し
た試料について、膜硬度を薄膜硬度計で測定した結果、
ビッカース硬度換算で2000kg/mm2 であった。
また、熱伝導率をレーザーフラッシュ法で測定した結
果、250W/mk、体積抵抗率を測定した結果、2×
1013Ωcmであった。
【0045】以上のようにして得られたインクジェット
ヘッドを用い、実施例1と同様に耐久試験を行った結
果、実施例1と同様の安定した記録性能と耐久性が得ら
れた。
【0046】〈実施例3〉実施例1と同様にして、図8
の成膜装置を用いて発熱抵抗体層を形成した。図中43
は真空槽、44はヒーター、45は電子銃、46はRF
コイル、47はDCバイアス電源、48はイオンプレー
ティング用高周波電源、49は排気口を示す。図9は、
本実施例3を示すインクジェットヘッドのヒーター部の
断面模式図である。実施例は厚さ550μmのSi基板
9の表面に2.5μmの表面酸化膜10を形成し、その
上に図8の成膜装置を用いて発熱抵抗体層16を0.1
μm形成した。すなわち、Si基板上に形成した表面酸
化膜の表面を清浄化した後、イオン源7と電子銃45で
99.99%のSiと99.9%のTiを二元蒸着し
た。この時、Si側の成膜レート20nm/min、T
i側の成膜レートを5nm/minとした。Si,Ti
の蒸着に際しては、O2 :100sccmを真空槽内に
導入し、高周波電源により1KWのパワーを導入すると
共に、基板に−600Vのバイアス電圧を印加し、いわ
ゆるイオンプレーティングを行いながら同時にイオン源
を動作した。同様にして作製した試料をEPMAで分析
した結果、膜中におけるTiの含有率は4atm%で、
体積抵抗率は1.5×100 Ωcmであった。引き続
き、Tiの蒸着を停止し発熱抵抗体層のマスクパターン
から絶縁保護層用のマスクパターンに交換して、Siの
蒸着だけを行い、水素で安定化した炭素のネットワーク
a−(C:H)構造と酸素で安定化したケイ素のネット
ワークa−(Si:O)構造の絶縁保護層17を1μm
形成した。同様に、発熱抵抗体層としてTi以外の金属
元素W,Fe,Co,Ni,Cu,Al,Au等をドー
プしたヒーターを作製した。添加金属の添加率は、5a
tm%とした。
【0047】以上のようにして得られた8種類のインク
ジェットプリンタヘッドを用い、実施例1と同様に耐久
試験を行った結果、実施例1と同様の安定した記録性能
と耐久性が得られた。
【0048】〈実施例4〉図10は、実施例4を示すイ
ンクジェットヘッドのヒーター部の断面模式図である。
実施例3と同様にして発熱抵抗体層16を形成した後、
更に、EB蒸着法により0.5μmのAl電極12を、
スパッタリング法により厚さ1.5μmのSi34
縁層18を、引き続き実施例3と同様の装置を用い本発
明の保護膜19を1μm順次形成した。同様に作製した
試料について、膜硬度を薄膜硬度計で測定した結果、ビ
ッカース硬度換算で2500kg/mm2 であった。ま
た、熱伝導率をレーザーフラッシュ法で測定した結果、
200W/mK、体積抵抗率を測定した結果、1×10
13Ωcmであった。
【0049】以上のようにして得られたインクジェット
プリンタヘッドを用い、実施例1と同様に耐久試験を行
った結果、実施例1と同様の安定した記録性能と耐久性
が得られた。
【0050】〈実施例5〉本実施例は、水素およびフッ
素で安定化した炭素のアモルファスネットワーク構造
(a−(C:H:F))と、これと独立し、酸素で安定
化したケイ素のアモルファスネットワーク構造(a−
(Si:O))とからなる絶縁保護膜で被覆された発熱
抵抗体を具備した点に特徴がある。本実施例におけるヘ
ッドの要部は先の図4に示した構成と同一である。
【0051】本発明の保護膜14を図5に示した成膜装
置を用いて形成した。まず、装置内を1×10-6Tor
rに排気した後、ガス供給系30よりAr:20scc
mをイオン源に導入し、ガス圧を2.1×10-4Tor
rとした。次に、イオン化室28にArプラズマを形成
し、引き出し電極29により600eVのArイオンビ
ームを引き出して絶縁保護層表面の清浄化処理を3分間
行った。この後、イオン源27のガス供給系30にC2
2 :25sccm,CF4 :10sccm,H2 :3
0sccmを導入し、ガス圧を3.0×10-4Torr
とした。イオン源27の引き出し電極29によりイオン
エネルギー800eVのイオンビームを引き出し、絶縁
保護層上に照射してa−(C:H:F)構造を形成し
た。同時に、ECRプラズマ発生室36にガス導入系3
3よりO2 :20sccmとSiH4 :30sccmを
導入し、2.45GHzのマイクロ波電源31より、
1.3kWのマイクロ波を導入しECRプラズマを形成
した。この時、プラズマ室36の外周に設置した外部電
磁石35によりマイクロ波導入窓34で1800Gau
ss、引き出し電極近傍のプラズマ室で875Gaus
sのECR点となる発散磁場を形成した。引き出し電極
37に400Vを印加してイオンビームとして絶縁保護
層上に照射してa−(Si:O)構造を形成した。すな
わち、イオン源27により水素とフッ素で安定化した炭
素のネットワークa−(C:H:F)構造を形成すると
共に、ECRプラズマCVD装置により酸素で安定化し
たケイ素のネットワークa−(Si:O)構造の膜を
0.7μm形成し、試料No.1とした。このとき基板
温度は室温とした。
【0052】同様に作製した本発明の膜を、まず、酸素
プラズマによりアッシングしたところ、a−(Si:
O)構造のネットワークだけが残り、逆に10%HF溶
液でエッチングするとa−(C:H:F)構造のネット
ワークのみが残った。各構造の割合はa−(C:H:
F)構造:a−(Si:O)構造=3:2であった。E
SCAによる深さ方向分析の結果、本発明の膜中におい
ては、C−Si結合は観測されなかった。膜硬度を薄膜
硬度計で測定した結果、ビッカース硬度換算で1800
kg/mm2 であった。また、熱伝導率をレーザーフラ
ッシュ法で測定した結果は、220W/mKであり、体
積抵抗率を測定した結果、2.5×1013Ωcmであっ
た。膜中の水素濃度をHFS(Hydrogen Fo
wardscattering Spectrosco
py)法により分析した結果は18atm%であり、フ
ッ素濃度をRBS(Rutherford Backs
cattering Spectroscopy)法に
より分析した結果は10atm%であった。
【0053】同様にして、原料ガスを表1の流量で本発
明の膜を形成した。
【0054】
【表1】
【0055】前述の方法で、各構造の割合を分析した結
果は表2のようになった。
【0056】
【表2】
【0057】試料2,3は電気伝導度、熱伝導率等が低
下し、耐久数回数も試料1に比べ劣っていた。
【0058】
【表3】
【0059】〈比較例1〉実施例5と同様にして、発熱
抵抗体層を形成した後、条件を変えて絶縁性保護層とし
て本発明の膜を形成し、試料4〜9を作製した。表4は
この時の原料ガスの条件である。
【0060】
【表4】
【0061】作製した膜について、実施例5と同様の方
法によって元素を定量分析した結果、表5,表6,表7
の様な結果を得た。
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】以上のようにして得られたインクジェット
ヘッド試料No.4−9により、応答周波数4kHzで
耐久試験を行った。その結果、表8に示す膜物性値並び
に耐久結果を得た。
【0066】
【表8】
【0067】試料4〜9は、硬度、電気伝導度、熱伝導
率、接触角のいずれかが本発明の膜よりも劣っており、
耐久数回数も試料1に比べ劣っていた。
【0068】〈実施例6〉実施例5と同様にして、発熱
抵抗体層を形成した後、条件を変えて図7に示した成膜
装置を用いて絶縁性保護層としての本発明の膜を形成し
た。本実施例におけるヘッドの要部は先の図6に示した
構成と同一である。実施例5と同様に発熱抵抗体層上を
Arイオンで清浄化した後、イオン源には実施例5と同
様の条件でガス供給系よりC25 F:20sccm,
2 :10sccmを導入した。更に、真空槽42にO
2 :30sccmとAr:15sccmを導入し、チャ
ンバー内圧力を3.2×10-4Torrとした。図7の
対向ターゲット方式のスパッタ装置において、純度9
9.99%のSiスパッタ・ターゲット39に600V
の電圧を印加して、Siを発熱抵抗体層上にスパッタし
た。イオン源27により水素とフッ素で安定化した炭素
のネットワークa−(C:H:F)構造を形成すると共
に、対向ターゲット方式のスパッタ装置により酸素で安
定化したケイ素のネットワークa−(Si:O)構造を
形成して二重構造を持つ膜を1.0μm形成した。同様
に作製した試料について、実施例5と同様にして分析し
た結果、各構造の割合はa−(C:H:F)構造:a−
(Si:O)構造=7:3であった。ESCAによる深
さ方向分析の結果、本発明の膜中においては、C−Si
結合は観測されなかった。膜硬度を薄膜硬度計で測定し
た結果は、ビッカース硬度換算で1700kg/mm2
であった。また、熱伝導率をレーザーフラッシュ法で測
定した結果は、250W/mKであり、体積抵抗率を測
定した結果は、2.1×1013Ωcmであった。膜中の
水素濃度をHFS(Hydrogen Fowards
cattering Spectroscopy)法に
より分析した結果は24atm%であり、フッ素濃度を
RBS(Rutherford Backscatte
ring Spectroscopy)法により分析し
た結果は15atm%であった。また、インクに対する
撥水性を測定したところ、接触角は110°であった。
【0069】以上のようにして得られたインクジェット
ヘッドを用い、実施例5と同様に耐久試験を行った結
果、実施例5と同様の安定した記録性能と耐久性が得ら
れた。
【0070】〈実施例7〉図7は、実施例7を示すイン
クジェットヘッドのヒーター部の断面模式図である。実
施例5と同様にして、図8の成膜装置を用いて発熱抵抗
体層を形成した。図中43は真空槽、44はヒーター、
45は電子銃、46はRFコイル、47はDCバイアス
電源、48はイオンプレーティング用高周波電源、49
は排気口を示す。実施例6と同様にして発熱抵抗体層1
6を形成した後、更に、EB蒸着法により0.5μmの
Al電極12を、スパッタリング法により厚さ1.5μ
mのSi34 絶縁層18を、引き続き本発明の保護膜
19を1.5μm順次形成した。すなわち、Si基板上
に形成した表面酸化膜の表面を清浄化した後、イオン源
27と電子銃45で99.99%のSiを蒸着した。こ
の時、Siの成膜レートを15nm/minとした。S
iの蒸着に際しては、O2 :100sccmを真空槽内
に導入し、高周波電源により700Wのパワーを導入す
ると共に、基板に−350Vのバイアス電圧を印加し、
いわゆるイオンプレーティングを行いながら同時にイオ
ン源27を動作した。この時、イオン源27の条件は実
施例5と同様にした。同様にして作製した試料につい
て、実施例5と同様にして分析した結果、各構造の割合
はa−(C:H:F)構造:a−(Si:O)構造=
1:1であった。ESCAによる深さ方向分析の結果、
本発明の膜中においては、C−Si結合は観測されなか
った。膜硬度を薄膜硬度計で測定した結果、ビッカース
硬度換算で1500kg/mm2 であった。また、熱伝
導率をレーザーフラッシュ法で測定した結果は、200
W/mKであり、体積抵抗率を測定した結果、3.4×
1013Ωcmであった。膜中の水素濃度をHFS(Hy
drogen Fowardscattering S
pectroscopy)法により分析した結果は20
atm%であり、フッ素濃度をRBS(Rutherf
ord Backscattering Spectr
oscopy)法により分析した結果は10atm%で
あった。また、インクに対する撥水性を測定したとこ
ろ、接触角は95°であった。
【0071】以上のようにして得られたインクジェット
ヘッドを用い、実施例5と同様に耐久試験を行った結
果、実施例5と同様の安定した記録性能と耐久性が得ら
れた。
【0072】〈実施例8〉実施例5と同様にして、図5
に示した成膜装置を用いて発熱抵抗体層を形成した後、
絶縁性保護層としてまずa−(C:H:F)構造の膜を
2μm形成した。この後、ECRプラズマ発生室36に
ガス導入系33によりO2 :20sccmとSiH4
30sccmを導入し、2.45GHzのマイクロ波電
源31より、1.0kWのマイクロ波を導入しECRプ
ラズマを形成した。この時、ECRプラズマ発生室36
の外周に設置した外部電磁石35によりマイクロ波導入
窓34で1800Gauss、引き出し電極37近傍の
プラズマ室36で875GaussのECR点となる発
散磁場を形成した。引き出し電極37に6kVを印加し
てイオンビームとして絶縁保護層上に照射・注入してa
−(Si:O)構造を形成した。同様に作製した試料に
ついて、実施例5と同様にして分析した結果、各構造の
割合はa−(C:H:F)構造:a−(Si:O)構造
=3:1であった。ESCAによる深さ方向分析の結
果、本発明の膜中においては、C−Si結合は観測され
なかった。膜硬度を薄膜硬度計で測定した結果、ビッカ
ース硬度換算で1700kg/mm2 であった。また、
熱伝導率をレーザーフラッシュ法で測定した結果は、2
50W/mKであり、体積抵抗率を測定した結果、3.
0×1013Ωcmであった。膜中の水素濃度をHFS
(Hydrogen Fowardscatterin
g Spectroscopy)法により分析した結果
は25atm%であり、フッ素濃度をRBS(Ruth
erford Backscattering Spe
ctroscopy)法により分析した結果は15at
m%であった。また、インクに対する撥水性を測定した
ところ、接触角は100°であった。
【0073】以上のようにして得られたインクジェット
ヘッドを用い、実施例5と同様に耐久試験を行った結
果、実施例5と同様の安定した記録性能と耐久性が得ら
れた。
【0074】図11は、上述の液体吐出ヘッドとしての
インクジェットヘッドを搭載し得る液体吐出装置として
のインクジェット装置の一例を示す概略斜視図である。
【0075】図11において駆動モータ5013の正逆
回転に連動して駆動力伝達5011,5009を介して
回転するリードスクリュー5005のら線溝5004に
対して係合するキャリッジHCはピン(図示略)を有
し、矢印a,b方向に往復移動される。5002は紙押
え板であり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテ
ン5000に対して押圧する。5007,5008はフ
ォトカプラでキャリッジのレバー5006のこの領域で
の存在を確認してモータ5013の回転方向切換等を行
うためのホームポジション検知手段である。5016は
記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部材5022
を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸引す
る吸引手段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッ
ドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレード
で、5019はこのブレードを前後方向に移動可能にす
る部材であり、本体支持板5018にこれらは支持され
ている。ブレードは、この形態でなく周知のクリーニン
グブレードが本例に適用できることはいうまでもない。
また、5012は、吸引回復の吸引を開始するためのレ
バーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に伴
って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切換等
の公知の伝達手段で移動制御される。
【0076】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。上述における各構成
は単独でも複合的にみても優れた発明であり、本発明に
とって好ましい構成例を示している。
【0077】なお、本装置にはインク吐出圧発生素子を
駆動するための駆動信号供給手段を有している。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はインクジ
ェットヘッドの発熱抵抗体上の絶縁保護膜として、水素
で安定化した炭素のネットワーク構造と酸素で安定化し
たケイ素のネットワーク構造の二つの独立したアモルフ
ァス構造からなる膜を形成することにより、耐食性に優
れ、バブルの消滅過程に発生する破壊力に耐え、熱エネ
ルギー作用部の寿命を格段に向上させる効果がある。併
せて、本発明の膜に金属元素を添加することにより発熱
抵抗体層から絶縁保護層までを同一の膜材料で連続的に
一貫して製造することが可能である。
【0079】また、本発明はインクジェットヘッドの発
熱抵抗体上の絶縁保護膜として、水素とフッ素で安定化
した炭素のネットワーク構造と酸素で安定化したケイ素
のネットワーク構造の二つの独立したアモルファス構造
がある割合で存在する膜を形成することにより、耐食性
に優れ、バブルの消滅過程に発生する破壊力に耐え、熱
エネルギー作用部の寿命を格段に向上させる効果があ
る。併せて、インクに対する撥水性が大きいためにイン
クの目詰まりを生じることがなく、長時間良好な印字性
能を維持することが可能である。
【0080】この結果、発熱抵抗体で発生した熱エネル
ギーを効率よくインクに伝達し、瞬時に気泡を発生せし
める伝熱特性に優れた、高耐久なインクジェットヘッド
により、安定した記録を長期間実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る添加金属濃度と体積抵抗率の関係
を示す図である。
【図2】本発明のa−(C:H:F)構造の膜における
C,H,Fの濃度関係を示す図である。
【図3】本発明のインクジェットヘッド斜視図である。
【図4】本発明のインクジェットヘッド部分断面図であ
る。
【図5】本発明の膜形成に用いた成膜装置の模式図であ
る。
【図6】本発明のインクジェットヘッド部分断面図であ
る。
【図7】本発明の膜形成に用いた成膜装置の模式図であ
る。
【図8】本発明の膜形成に用いた成膜装置の模式図であ
る。
【図9】本発明のインクジェットヘッド部分断面図であ
る。
【図10】本発明のインクジェットヘッド部分断面図で
ある。
【図11】本発明のインクジェットヘッドを装着し得る
インクジェット装置の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ヒーターボード 2 発熱抵抗体 3 電極 4 流路(ノズル) 5 天板 6 インク供給口 7 液室 8 吐出口 9 Si基板 10 表面酸化膜 11 発熱抵抗体 12 電極 13 絶縁層 14 保護層 15 絶縁保護層 16 発熱抵抗体 17 絶縁保護層 18 絶縁層 19 保護層 25 真空槽 26 ヒーター 27 イオン源 28 イオン化室 29 引き出し電極 30 ガス導入系 31 マイクロ波電源 32 導波管 33 ガス導入系 34 マイクロ波導入窓 35 外部磁場 36 ECRプラズマ発生室 37 スパッター・ターゲット 38 排気系 39 スパッター・ターゲット 40 ヒーター 41 高周波電源 42 真空槽 43 真空槽 44 ヒーター 45 電子銃 46 RFコイル 47 バイアス電源 48 高周波電源 49 排気口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口に連通する液流
    路に前記吐出口からインクを吐出するのに用いられる熱
    エネルギを発生する発熱抵抗体を設けたインクジェット
    ヘッドにおいて、 前記発熱抵抗体は、水素で安定化した炭素のアモルファ
    スネットワーク構造と、これと独立し、酸素で安定化し
    たケイ素のアモルファスネットワーク構造とからなる絶
    縁保護膜で被覆されていることを特徴とするインクジェ
    ットヘッド。
  2. 【請求項2】 インクを吐出する吐出口に連通する液流
    路に前記吐出口からインクを吐出するのに用いられる熱
    エネルギを発生する発熱抵抗体を設けたインクジェット
    ヘッドにおいて、 前記発熱抵抗体は水素で安定化した炭素のアモルファス
    ネットワーク構造と、これと独立し、酸素で安定化した
    ケイ素のアモルファスネットワーク構造とを有し、か
    つ、金属元素を含有していることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記金属元素は、前記発熱抵抗体の電気
    抵抗値を制御するように含有されていることを特徴とす
    る請求項2記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 インクを吐出する吐出口に連通する液流
    路に前記吐出口からインクを吐出するのに用いられる熱
    エネルギを発生する発熱抵抗体を設けたインクジェット
    ヘッドにおいて、 前記発熱抵抗体は、水素およびフッ素で安定化した炭素
    のアモルファスネットワーク構造を(a−(C:H:
    F))と、これと独立し、酸素で安定化したケイ素のア
    モルファスネットワーク構造(a−(Si:O))とか
    らなる絶縁保護膜で被覆されていることを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記独立した2つのアモルファスネット
    ワーク構造の比は0.25≦(a−(Si:O))/
    (a−(C:H:F))≦1を満たすことを特徴とする
    請求項4記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記アモルファスネットワーク構造(a
    −(C:H:F))における水素(H)とフッ素(F)
    は0.25≦(H+F)/C≦0.82,0.125≦
    F/H≦1を満たすことを特徴とする請求項4記載のイ
    ンクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 前記アモルファスネットワーク構造(a
    −(Si:O))における酸素(O)をケイ素(Si)
    は0.43≦O/Si≦1を満たすことを特徴とする請
    求項4記載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの項に記載のイ
    ンクジェットヘッドを装着する手段を有することを特徴
    とするインクジェット装置。
  9. 【請求項9】 前記インクジェットヘッド装着手段は前
    記インクジェットヘッドがインクを吐出する被記録媒体
    の搬送方向に直交する方向に往復移動可能であることを
    特徴とする請求項8記載のインクジェット装置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェットヘッド装着手段は
    前記インクジェットヘッドが吐出するインクの色ごとに
    設けられ、該インクジェットヘッド装着手段は共に、前
    記インクジェットヘッドがインクを吐出する被記録媒体
    の搬送方向に直交する方向に往復移動可能であることを
    特徴とする請求項8記載のインクジェット装置。
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