JPH10156947A - 軟質多孔体の筒体の成形法 - Google Patents
軟質多孔体の筒体の成形法Info
- Publication number
- JPH10156947A JPH10156947A JP8340612A JP34061296A JPH10156947A JP H10156947 A JPH10156947 A JP H10156947A JP 8340612 A JP8340612 A JP 8340612A JP 34061296 A JP34061296 A JP 34061296A JP H10156947 A JPH10156947 A JP H10156947A
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- Japan
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- film
- sheet
- cylinder
- soft porous
- cylindrical body
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は軟質多孔体の筒体の成形法であって、
外表面を軟質多孔体とし、内表面をフィルム層とした真
円度に優れた筒体の成形法にかかる。 【解決手段】長尺の軟質多孔体シ−トと熱収縮フィルム
とを積層し、次いで当該フィルムを加熱して熱収縮させ
て筒体としたことを特徴とする軟質多孔体の筒体の成形
法。B‥筒体、1‥ウレタンフォムシ−ト、2‥フィル
ム、3‥接着剤。
外表面を軟質多孔体とし、内表面をフィルム層とした真
円度に優れた筒体の成形法にかかる。 【解決手段】長尺の軟質多孔体シ−トと熱収縮フィルム
とを積層し、次いで当該フィルムを加熱して熱収縮させ
て筒体としたことを特徴とする軟質多孔体の筒体の成形
法。B‥筒体、1‥ウレタンフォムシ−ト、2‥フィル
ム、3‥接着剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軟質多孔体の筒体の
成形法であって、更に詳しくは、外表面を軟質多孔体と
し、内表面をフィルム層とした真円度に優れた筒体の成
形法にかかるものである。
成形法であって、更に詳しくは、外表面を軟質多孔体と
し、内表面をフィルム層とした真円度に優れた筒体の成
形法にかかるものである。
【0002】
【従来の技術】自動車や電気冷蔵庫等における電気配線
(ワイヤ−ハ−ネス)は、極めて多数の電子部品が用い
られているため、そのためのワイヤ−ハ−ネスは極めて
多く、かつ複雑である。このため、ワイヤ−ハ−ネスは
ワイヤ−やプラスチックバンドによって束ねられて配線
に供されている。
(ワイヤ−ハ−ネス)は、極めて多数の電子部品が用い
られているため、そのためのワイヤ−ハ−ネスは極めて
多く、かつ複雑である。このため、ワイヤ−ハ−ネスは
ワイヤ−やプラスチックバンドによって束ねられて配線
に供されている。
【0003】しかるに、例えば自動車に取り付けられた
束ねられたワイヤ−ハ−ネスが自動車の振動につれて周
囲の他のワイヤ−ハ−ネスや電子部品等に接触して打音
や摩擦音を発生することがしばしば起こる。このため、
ワイヤ−ハ−ネスの打音防止や摩擦防止、更にはワイヤ
−ハ−ネスの保護用として軟質多孔体例えばウレタンフ
ォ−ムにてこれらを包むという対策がとられている。
束ねられたワイヤ−ハ−ネスが自動車の振動につれて周
囲の他のワイヤ−ハ−ネスや電子部品等に接触して打音
や摩擦音を発生することがしばしば起こる。このため、
ワイヤ−ハ−ネスの打音防止や摩擦防止、更にはワイヤ
−ハ−ネスの保護用として軟質多孔体例えばウレタンフ
ォ−ムにてこれらを包むという対策がとられている。
【0004】この対策の一つとして平らなウレタンフォ
−ムシ−トを二つ折りしてワイヤ−ハ−ネスを包み、シ
−トの重なった端縁部を粘着剤や接着剤にて処理しり、
縫い合わせたりするものがある。しかしながら、この方
法にあっては殆ど全ての工程が手作業であり、自動化ラ
インにも適用できず、極めて効率の悪い作業となってい
た。そして、このようなワイヤ−ハ−ネス用の粘着剤付
きウレタンフォムシ−トにあっては粘着剤の表面に張ら
れていたセパレ−タ−を剥して作業するが、このセパレ
−タ−はそのまま産業廃棄物となってしまうためこの点
でも問題となっている。
−ムシ−トを二つ折りしてワイヤ−ハ−ネスを包み、シ
−トの重なった端縁部を粘着剤や接着剤にて処理しり、
縫い合わせたりするものがある。しかしながら、この方
法にあっては殆ど全ての工程が手作業であり、自動化ラ
インにも適用できず、極めて効率の悪い作業となってい
た。そして、このようなワイヤ−ハ−ネス用の粘着剤付
きウレタンフォムシ−トにあっては粘着剤の表面に張ら
れていたセパレ−タ−を剥して作業するが、このセパレ
−タ−はそのまま産業廃棄物となってしまうためこの点
でも問題となっている。
【0005】このようなことから、手作業工程を少なく
し、自動化ラインにも適用できるような方策として、ウ
レタンフォ−ム等の軟質多孔体を予め(半)筒体として
おき、これをもってワイヤ−ハ−ネスを包むことが提案
されている。この(半)筒体はウレタンフォ−ムの場合
には熱プレス成形によって得られるものが一般的であ
り、ポリエチレンフォ−ムの場合には熱プレス成形や押
し出し成形法、更にグラスウ−ルやフェルトにあっては
熱成形又はブロ−成形によって得られる。更に、カッタ
−刃によるくり貫き成形や熱線加工法も採用可能であ
る。
し、自動化ラインにも適用できるような方策として、ウ
レタンフォ−ム等の軟質多孔体を予め(半)筒体として
おき、これをもってワイヤ−ハ−ネスを包むことが提案
されている。この(半)筒体はウレタンフォ−ムの場合
には熱プレス成形によって得られるものが一般的であ
り、ポリエチレンフォ−ムの場合には熱プレス成形や押
し出し成形法、更にグラスウ−ルやフェルトにあっては
熱成形又はブロ−成形によって得られる。更に、カッタ
−刃によるくり貫き成形や熱線加工法も採用可能であ
る。
【0006】しかしながら、これらの方法はいずれも問
題があり、特に筒体の長さに対して自由度がそれほどな
く余り得策ではない。更に、これらの成形法はいずれも
設備も大型となり、しかも成形時間や成形工数も多くな
り、生産性が悪いという欠点がある。このため、コスト
が著しく高くなってしまい、コストダウンの要請にマッ
チできないものとなっている。
題があり、特に筒体の長さに対して自由度がそれほどな
く余り得策ではない。更に、これらの成形法はいずれも
設備も大型となり、しかも成形時間や成形工数も多くな
り、生産性が悪いという欠点がある。このため、コスト
が著しく高くなってしまい、コストダウンの要請にマッ
チできないものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
課題を解決するものであって、新規な筒体の成形法を提
供するものであって、筒体の連続生産を可能とするもの
であり、特にワイヤ−ハ−ネスとの装着性を改良する筒
体の真円度を高め、その装着の自動化にも寄与するもの
である。
課題を解決するものであって、新規な筒体の成形法を提
供するものであって、筒体の連続生産を可能とするもの
であり、特にワイヤ−ハ−ネスとの装着性を改良する筒
体の真円度を高め、その装着の自動化にも寄与するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、長尺
の軟質多孔体シ−トと熱収縮フィルムとを積層し、次い
で当該フィルムを加熱して熱収縮させて筒体としたこと
を特徴とする軟質多孔体の筒体の成形法にかかるもので
ある。そして、好ましくは、当該熱収縮フィルムは長尺
の方向に対して直角の方向に熱収縮性を有するものがよ
い。
決するためになされたものであって、その要旨は、長尺
の軟質多孔体シ−トと熱収縮フィルムとを積層し、次い
で当該フィルムを加熱して熱収縮させて筒体としたこと
を特徴とする軟質多孔体の筒体の成形法にかかるもので
ある。そして、好ましくは、当該熱収縮フィルムは長尺
の方向に対して直角の方向に熱収縮性を有するものがよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は筒体を成形しにくい軟質
多孔体を真円度の高い筒体としたものであり、軟質多孔
体とフィルムを積層し、フィルムの熱収縮性を利用して
筒体を得るものである。
多孔体を真円度の高い筒体としたものであり、軟質多孔
体とフィルムを積層し、フィルムの熱収縮性を利用して
筒体を得るものである。
【0010】本発明で用いられる軟質多孔体シ−トとし
ては、ウレタンフォ−ム、ポリエチレンフォ−ム、塩ビ
フォ−ム、EPDM等のゴム発泡体、更にはガラスウ−
ル、フェルト等が挙げられる。なかでも、ウレタンフォ
−ムシ−トが好ましく、これはフォ−ムブロック体より
スライスして得ることができるため、その長さや厚さが
自由に選択でき、更には難燃性等の各種性状のフォ−ム
が選択できる。又、後述するようにフィルムの積層時に
熱溶着(フレ−ムラミネ−ト)法が採用でき極めて有利
である。尚、軟質多孔体シ−トとしては、厚さ1〜5m
m、密度0.01〜0。3g/cm3 、伸び50〜50
0%、硬さ2〜20kgf/200φ程度のものが好ん
で用いられる。
ては、ウレタンフォ−ム、ポリエチレンフォ−ム、塩ビ
フォ−ム、EPDM等のゴム発泡体、更にはガラスウ−
ル、フェルト等が挙げられる。なかでも、ウレタンフォ
−ムシ−トが好ましく、これはフォ−ムブロック体より
スライスして得ることができるため、その長さや厚さが
自由に選択でき、更には難燃性等の各種性状のフォ−ム
が選択できる。又、後述するようにフィルムの積層時に
熱溶着(フレ−ムラミネ−ト)法が採用でき極めて有利
である。尚、軟質多孔体シ−トとしては、厚さ1〜5m
m、密度0.01〜0。3g/cm3 、伸び50〜50
0%、硬さ2〜20kgf/200φ程度のものが好ん
で用いられる。
【0011】一方、熱収縮フィルムの例としては、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレン・ポリエチレンブレンドフィルム、塩ビフィル
ム、PSフィルム、PETフィルム等が挙げられる。こ
のうち、特に柔らかいそしてがさがさと音のでないフォ
−ムが好んで用いられる。そして、熱収縮フィルムとし
ては、厚さ10〜60μ好ましくは30〜40μ、収縮
率10〜70%好ましくは40〜60%、熱収縮温度4
0〜170℃好ましくは100〜130℃程度のものが
採用され、熱収縮条件は用いられるシ−トとフィルムの
種類、性状等によって適当に選択される。この熱収縮フ
ィルムは2軸方向に熱収縮性を有するものであっても実
施可能であるが、好ましくは1軸即ち長尺の方向に対し
て直角の方向に主として熱圧縮性を有するものがよい。
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレン・ポリエチレンブレンドフィルム、塩ビフィル
ム、PSフィルム、PETフィルム等が挙げられる。こ
のうち、特に柔らかいそしてがさがさと音のでないフォ
−ムが好んで用いられる。そして、熱収縮フィルムとし
ては、厚さ10〜60μ好ましくは30〜40μ、収縮
率10〜70%好ましくは40〜60%、熱収縮温度4
0〜170℃好ましくは100〜130℃程度のものが
採用され、熱収縮条件は用いられるシ−トとフィルムの
種類、性状等によって適当に選択される。この熱収縮フ
ィルムは2軸方向に熱収縮性を有するものであっても実
施可能であるが、好ましくは1軸即ち長尺の方向に対し
て直角の方向に主として熱圧縮性を有するものがよい。
【0012】軟質多孔体シ−トとフィルムとの積層は予
め一体に積層するものであって、例えば公知の粘着剤を
もって一体化することもでき、更にはウレタンフォ−ム
シ−トの場合にあっては、いわゆる熱溶着によって積層
することも可能である。
め一体に積層するものであって、例えば公知の粘着剤を
もって一体化することもでき、更にはウレタンフォ−ム
シ−トの場合にあっては、いわゆる熱溶着によって積層
することも可能である。
【0013】尚、筒体を得た後に更に次工程でその両端
縁の突き合わせ部を貼り合わせて完全な筒体とすること
もできる。この場合、両端縁の突き合わせ部に接着剤を
塗工するか、粘着剤を添えるか、或いはホットメルト接
着や場合によっては突き合わせ部を熱溶着法によって接
着することも可能である。
縁の突き合わせ部を貼り合わせて完全な筒体とすること
もできる。この場合、両端縁の突き合わせ部に接着剤を
塗工するか、粘着剤を添えるか、或いはホットメルト接
着や場合によっては突き合わせ部を熱溶着法によって接
着することも可能である。
【0014】熱収縮フィルムへの熱の供給は通常はフィ
ルム表面は熱風を吹き付けてなるものであるが、熱プレ
−トや加熱炉内を通すことも可能である。
ルム表面は熱風を吹き付けてなるものであるが、熱プレ
−トや加熱炉内を通すことも可能である。
【0015】本発明によって得られる筒体はその内表面
にフィルム層が存在するために筒体内面は極めて摩擦抵
抗が小さいものとなる。即ち、軟質多孔体そのものによ
る筒体では内表面の摩擦抵抗は極めて大きくなってしま
い、この筒体内にワイヤ−ハ−ネスを挿入しようとして
もこの摩擦抵抗によって挿入できないケ−スが多く、筒
体にしわがよってしまったりして特に自動化ラインにこ
れを適用しようとしても殆ど役に立たないものとなって
いた。しかるに、本発明の筒体はその内表面にフィルム
層が存在するために摩擦抵抗は小さく、このため、例え
ばワイヤ−ハ−ネスを挿入することは簡単であり、特に
自動化のためのネックも解消されることとなったもので
ある。
にフィルム層が存在するために筒体内面は極めて摩擦抵
抗が小さいものとなる。即ち、軟質多孔体そのものによ
る筒体では内表面の摩擦抵抗は極めて大きくなってしま
い、この筒体内にワイヤ−ハ−ネスを挿入しようとして
もこの摩擦抵抗によって挿入できないケ−スが多く、筒
体にしわがよってしまったりして特に自動化ラインにこ
れを適用しようとしても殆ど役に立たないものとなって
いた。しかるに、本発明の筒体はその内表面にフィルム
層が存在するために摩擦抵抗は小さく、このため、例え
ばワイヤ−ハ−ネスを挿入することは簡単であり、特に
自動化のためのネックも解消されることとなったもので
ある。
【0016】又、自動化のためには筒体の真円度が高く
なくてはならないが、これもフィルムの熱収縮性を利用
したため真円度は比較的容易に調整できることとなった
ものであり、この点でも産業上の要請に十分応えること
となったものである。
なくてはならないが、これもフィルムの熱収縮性を利用
したため真円度は比較的容易に調整できることとなった
ものであり、この点でも産業上の要請に十分応えること
となったものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の筒体の成形法を具体例をもっ
て更に詳細に説明する。ここで用いられた各資材は次の
通りである。軟質多孔体シ−トとして密度0.023g
/cm3 、伸び180%、硬さ10kgf/200φの
難燃性ウレタンフォ−ムシ−トを用いた。シ−トの厚さ
は10mm、幅65mm、長さは無端状である。一方、
熱収縮フィルムはポリプロピレン・ポリエチレンブレン
ドフィルム(大倉工業製・ランディ−5TS)を用い、
フィルムの厚さは40μ、幅は65mm、長さは無端状
である。このフィルムの熱収縮の最適温度は110℃で
あり、横軸(幅方向)シュリンクタイプである。尚、ウ
レタンフォ−ムシ−トとフィルムとの積層はアクリル系
感圧接着剤を用いた。その塗工量は70g/m2 であっ
た。
て更に詳細に説明する。ここで用いられた各資材は次の
通りである。軟質多孔体シ−トとして密度0.023g
/cm3 、伸び180%、硬さ10kgf/200φの
難燃性ウレタンフォ−ムシ−トを用いた。シ−トの厚さ
は10mm、幅65mm、長さは無端状である。一方、
熱収縮フィルムはポリプロピレン・ポリエチレンブレン
ドフィルム(大倉工業製・ランディ−5TS)を用い、
フィルムの厚さは40μ、幅は65mm、長さは無端状
である。このフィルムの熱収縮の最適温度は110℃で
あり、横軸(幅方向)シュリンクタイプである。尚、ウ
レタンフォ−ムシ−トとフィルムとの積層はアクリル系
感圧接着剤を用いた。その塗工量は70g/m2 であっ
た。
【0018】図1は本発明の筒体の成形法を更に具現化
した成形装置を示すものである。図中、符号10は成形
装置を示し、11は積層体のガイド部、12は熱風供給
部、13は筒体成形部、14は冷却部、15は駆動ロ−
ルである。ガイド部11は供給される積層体の幅を有し
ており、この積層体を平坦にして熱風供給部12に提供
する役目をなす。熱風供給部12はフィルムの表面に適
当に選択された温度をもって熱風を送りフィルムに熱収
縮を与えるものである。筒体成形部13は熱収縮性を付
与されたフィルムをウレタンフォ−ムシ−トと共に丸め
て真円度を与える機能を持っており、積層体全体を丸め
る外カバ−131 と共に好ましくは真円度を正確に出す
ために中央に丸棒132 が配置され、この外カバ−13
1 と丸棒132 との間を積層体が通過して真円度の高い
筒体がえられるものである。冷却部14はこの積層体に
かかっている余熱を冷ますものであり、この後に備えら
れている駆動ロ−ル15によって、丸められた積層体が
平らに開かれる部位にてフィルムの表面に冷風を送るこ
とになる。駆動ロ−ル15は積層体全体を引っ張る機能
を有しており、筒体成形の自動化装置全体の積層体の駆
動源であると共に前工程での冷風を送る際の丸められた
積層体を開く役目を持っている。そして、図示はしない
が、この駆動ロ−ル15の直後にカッタ−を備え、所望
の長さにカットして筒体Bを得ることになる。前記した
ガイド部11は例えばアルミ製であって、その長さは1
00mm程度あれば十分である。又、筒体成形部13も
例えばアルミ製であって、その長さは300mm程度あ
れば十分である。
した成形装置を示すものである。図中、符号10は成形
装置を示し、11は積層体のガイド部、12は熱風供給
部、13は筒体成形部、14は冷却部、15は駆動ロ−
ルである。ガイド部11は供給される積層体の幅を有し
ており、この積層体を平坦にして熱風供給部12に提供
する役目をなす。熱風供給部12はフィルムの表面に適
当に選択された温度をもって熱風を送りフィルムに熱収
縮を与えるものである。筒体成形部13は熱収縮性を付
与されたフィルムをウレタンフォ−ムシ−トと共に丸め
て真円度を与える機能を持っており、積層体全体を丸め
る外カバ−131 と共に好ましくは真円度を正確に出す
ために中央に丸棒132 が配置され、この外カバ−13
1 と丸棒132 との間を積層体が通過して真円度の高い
筒体がえられるものである。冷却部14はこの積層体に
かかっている余熱を冷ますものであり、この後に備えら
れている駆動ロ−ル15によって、丸められた積層体が
平らに開かれる部位にてフィルムの表面に冷風を送るこ
とになる。駆動ロ−ル15は積層体全体を引っ張る機能
を有しており、筒体成形の自動化装置全体の積層体の駆
動源であると共に前工程での冷風を送る際の丸められた
積層体を開く役目を持っている。そして、図示はしない
が、この駆動ロ−ル15の直後にカッタ−を備え、所望
の長さにカットして筒体Bを得ることになる。前記した
ガイド部11は例えばアルミ製であって、その長さは1
00mm程度あれば十分である。又、筒体成形部13も
例えばアルミ製であって、その長さは300mm程度あ
れば十分である。
【0019】さて、ウレタンフォムシ−ト1とフィルム
2とが積層された無端状の積層体Aは、ガイド部11内
に挿入され、1.5〜2m/minの早さで駆動ロ−ル
15にて引っ張られる。そして、熱風供給部12にてフ
ィルム2の表面温度120〜125℃(約5秒間)に加
熱されて熱収縮がもたらされ、次いで筒体成形部13に
て内径10〜12mmφの(半)筒体Bとし、これをカ
ッタ−にて所望の長さにて切断するものである。尚、完
全な筒体Bとするには、駆動ロ−ラ15を通過した筒体
の両端円部に、例えば大日精化製WA51(エマルジョ
ンタイプ)の接着剤3を塗布(塗工量50〜70g/m
2 )し、これを圧着して完全な筒体Bとし、これを切断
すればよい。
2とが積層された無端状の積層体Aは、ガイド部11内
に挿入され、1.5〜2m/minの早さで駆動ロ−ル
15にて引っ張られる。そして、熱風供給部12にてフ
ィルム2の表面温度120〜125℃(約5秒間)に加
熱されて熱収縮がもたらされ、次いで筒体成形部13に
て内径10〜12mmφの(半)筒体Bとし、これをカ
ッタ−にて所望の長さにて切断するものである。尚、完
全な筒体Bとするには、駆動ロ−ラ15を通過した筒体
の両端円部に、例えば大日精化製WA51(エマルジョ
ンタイプ)の接着剤3を塗布(塗工量50〜70g/m
2 )し、これを圧着して完全な筒体Bとし、これを切断
すればよい。
【0020】図2は得られた筒体Bの斜視図であり、内
径10〜12mmφの筒体であり、その真円度はほぼ1
00%であった。そして、内表面にフィルム2が存在す
るためにその保形は十分で、更に、被挿入体との間の摩
擦抵抗も小さく、その挿入が簡単にできるという特徴が
ある。
径10〜12mmφの筒体であり、その真円度はほぼ1
00%であった。そして、内表面にフィルム2が存在す
るためにその保形は十分で、更に、被挿入体との間の摩
擦抵抗も小さく、その挿入が簡単にできるという特徴が
ある。
【0021】尚、本発明になる軟質多孔体シ−トと熱収
縮フィルムとの積層体の利用法としては、ワイヤ−ハ−
ネス等の結束完成品やその中間品をフィルム熱収縮前の
積層体の上に置き、これに熱を加えてフィルムを収縮さ
せてこれらを被覆することが可能でもあり、被被覆体の
太さや長さに応じた積層体をカットしておき、これを被
被覆体の下に敷き、熱を加えるだけでその作業が終了す
ることもある。この応用例としては数多くの枝別れした
ワイヤ−ハ−ネスを夫々の部位の太さや長さに適合して
切断した前記積層体上に置き、これに例えば熱風を吹き
掛けるだけで各ワイヤ−ハ−ネスに一度に被覆が出来る
ことになる。
縮フィルムとの積層体の利用法としては、ワイヤ−ハ−
ネス等の結束完成品やその中間品をフィルム熱収縮前の
積層体の上に置き、これに熱を加えてフィルムを収縮さ
せてこれらを被覆することが可能でもあり、被被覆体の
太さや長さに応じた積層体をカットしておき、これを被
被覆体の下に敷き、熱を加えるだけでその作業が終了す
ることもある。この応用例としては数多くの枝別れした
ワイヤ−ハ−ネスを夫々の部位の太さや長さに適合して
切断した前記積層体上に置き、これに例えば熱風を吹き
掛けるだけで各ワイヤ−ハ−ネスに一度に被覆が出来る
ことになる。
【0022】
【発明の効果】本発明はフィルムの熱収縮性を利用して
軟質多孔体の筒体が効率よく得られることとなったもの
であり、ワイヤ−ハ−ネスのカバ−に好適に利用できる
ものであり、更にカバ−掛けも自動化が可能となったも
のである。そして、この筒体は例えば給水や給湯管の保
温材としても適用可能であり、その他の利用価値は高
い。
軟質多孔体の筒体が効率よく得られることとなったもの
であり、ワイヤ−ハ−ネスのカバ−に好適に利用できる
ものであり、更にカバ−掛けも自動化が可能となったも
のである。そして、この筒体は例えば給水や給湯管の保
温材としても適用可能であり、その他の利用価値は高
い。
【図1】図1は本発明の筒体の成形法を更に具現化した
成形装置を示すものである。
成形装置を示すものである。
【図2】図2は本発明にて得られた筒体の斜視図であ
る。
る。
A‥‥ウレタンフォムシ−トとフィルムとの積層体、 B‥‥筒体、 1‥‥ウレタンフォムシ−ト、 2‥‥フィルム、 3‥‥接着剤、 10‥‥筒体成形装置、 11‥‥ガイド部、 12‥‥熱風供給部、 13‥‥筒体成形部、 14‥‥冷却部、 15‥‥駆動ロ−ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:02 105:04 B29L 9:00 23:00
Claims (2)
- 【請求項1】 長尺の軟質多孔体シ−トと熱収縮フィル
ムとを積層し、次いで当該フィルムを加熱して熱収縮さ
せて筒体としたことを特徴とする軟質多孔体の筒体の成
形法。 - 【請求項2】 当該熱収縮フィルムは長尺の方向に対し
て直角の方向に熱収縮性を有する請求項第1項記載の軟
質多孔体の筒体の成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340612A JPH10156947A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 軟質多孔体の筒体の成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340612A JPH10156947A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 軟質多孔体の筒体の成形法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156947A true JPH10156947A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18338650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8340612A Withdrawn JPH10156947A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | 軟質多孔体の筒体の成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10156947A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016201240A (ja) * | 2015-04-09 | 2016-12-01 | 三和レジン工業株式会社 | 被覆材 |
-
1996
- 1996-12-04 JP JP8340612A patent/JPH10156947A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016201240A (ja) * | 2015-04-09 | 2016-12-01 | 三和レジン工業株式会社 | 被覆材 |
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