JPH10156709A - 化学機械研磨用プラテン・コーティング構造および方法 - Google Patents
化学機械研磨用プラテン・コーティング構造および方法Info
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- JPH10156709A JPH10156709A JP34202697A JP34202697A JPH10156709A JP H10156709 A JPH10156709 A JP H10156709A JP 34202697 A JP34202697 A JP 34202697A JP 34202697 A JP34202697 A JP 34202697A JP H10156709 A JPH10156709 A JP H10156709A
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Abstract
食から保護する構造および方法を提供する。 【解決手段】 CMP装置構成物を腐食から保護する構
造は、プラテン(32)の表面全体に形成された耐熱金
属酸化物コーティング層(33)を含む。好適実施例で
は、耐熱金属酸化物コーティング層(33)は、プラズ
マ・フレーム・スプレーによって形成されたクロム酸化
物層である。他の実施例では、保護を強化するために、
少なくとも耐熱金属酸化物コーティング層(33)の孔
(41)の中に封止層(42)を形成する。耐熱金属酸
化物コーティング層(33)は、腐食の恐れがある他の
CMP装置の構成物の保護にも適している。
Description
理に関し、更に特定すれば、物質を研磨または平面化す
る構造および方法に関するものである。
nical polishing )は、次の層を堆積する前に、半導体
基板上に形成されている物質層または物質層群を平面化
するために、半導体製造において一般的に用いられてい
る技法である。物質層を平面化する際、半導体基板はC
MP装置上に配置される。CMP装置は、プラテン,プ
ラテン上に取り付けられた研磨パッド,およびプラテン
が移動する間半導体基板を研磨パッド上で保持し、移動
させ、回転させる研磨アームを含む。研磨パッド上には
スラリを堆積させる。スラリは、プラテンの運動(例え
ば、回転,軌道運動,または並進)の速度,圧力,およ
び温度と共に、半導体基板から化学的および機械的両面
から物質を除去するように作用する。
り正確な幾何学的形状を有することが重要である。これ
が満たされないと、処理対象基板は、高度な平面性にま
で研磨または平面化されない。加えて、プラテン構造
は、基板を研磨または平面化するために用いられる化学
薬品に対して抵抗力があることも重要である。概略的
に、本発明は、プラテン構造のようなCMP装置の構成
物表面上に形成し、平面化プロセス環境に対する弾力性
を高めるコーティングに関するものである。
よび研磨パッド13を含む、従来技術のCMP装置11
の簡略斜視図を示す。研磨ヘッド即ちキャリア・アセン
ブリ17(切り欠き図で示す)を有する研磨アーム14
は、半導体基板,ウエハ,基板,または作業片(work pi
ece)18を、研磨パッド13に対して設定された力で保
持する。基板18は、除去すべき物質層を含む。あるい
は、基板18自体が研磨対象である。
ッド13上に堆積させるスラリ分与装置21,および研
磨パッド13の調整を行う調整用アセンブリ22も含
む。CMP装置11のようなCMP製品は、アリゾナ州
PhoenixのIPEC/Planar ,アリゾナ州ChandlerのSpeedf
am,カリフォルニア州 Santa ClaraのApplied Material
s ,およびカリフォルニア州 San Luis ObispoのStrasb
aughのような会社から入手可能である。
磨パッド13は、矢印26にしたがって(またはその逆
方向に)回転し、研磨ヘッド17およびウエハ18は矢
印27にしたがって(またはその逆方向に)回転する。
加えて、研磨アーム14は、研磨パッド13を横切って
前後に振動する。研磨スラリがスラリ分与装置21から
分与され、既知の化学的および機械的手段によって、物
質(群)が基板18から除去される。
またはステンレス鋼で作られる。アルミニウムは、ステ
ンレス鋼よりも質量が小さく、熱伝達特性が優れてお
り、しかも安価であるので、好ましい。しかしながら、
アルミニウムは両性(amphoteric)であるので、酸および
アルカリ双方のスラリ混成物による腐食の恐れがある。
腐食は、典型的に、プラテン12の外縁15から内側に
向かって発生する。これによってプラテン12の平面性
が損なわれるため、半導体製造者は、プロセスの調整を
行って、パッド13およびプラテン12の外側部分16
における研磨を避けるようにしなければならない。この
ために、研磨時間が長くなる。また、腐食は、プラテン
12の寿命を縮めることにより、処理コストの増大およ
びプロセス・ダウン・タイムの増大を招く。加えて、腐
食は粒子を生成し、基板を研磨している間、この粒子が
基板18に損傷を与える可能性がある。
のプラテンを保護するために用いられる1つの技法であ
る。しかしながら、半導体製造者が研磨パッド13をプ
ラテン12に取り付け、一致するように縁取りする場
合、パッド13の縁取りを行うために用いられる機械が
しばしば陽極処理コーティングを傷つけることがある。
その結果、傷ついた領域に腐食が発生し始め、腐食の開
始点周囲の陽極処理コーティングの下に広がり、最終的
に陽極処理コーティングを全てはぎ取ってしまう。この
ように、アルミニウムを基本とする金属は、激しい化学
的な攻撃を受ける恐れがある。
ル(front end tool)の製造者が、保護力増強のために、
ポリマ物質(例えば、エポキシ物質)をプラテン12上
に配したものがある。しかしながら、ポリマ物質には、
表面硬度が低く、特にパッド縁取りプロセスの間に、容
易に傷ついてしまうという欠点がある。また、ポリマ・
コーティングは、熱伝達特性も劣るため、研磨プロセス
に著しい悪影響を与える可能性がある。典型的に、プラ
テン12は研磨プロセスの間に発生した熱を除去するた
めに、水冷される。ポリマ膜は、パッド13をプラテン
12から絶縁するように作用するために、プラテン12
がパッド13から熱を除去する機能を低下させる。
ラリ化学薬品では、アルミニウム製プラテンよりも腐食
を受ける可能性は低いが、別のスラリ化学薬品ではなお
も攻撃される場合もある。また、ステンレス鋼製プラテ
ンは、アルミニウム製プラテンよりもはるかに高価であ
る。加えて、その重量のために、ステンレス鋼製プラテ
ンは、一層強力な駆動モータを必要とするため、機材お
よび運転経費の増大を招く。また、ステンレス鋼製プラ
テンは熱伝達特性が劣るので、半導体製造者は、除去速
度を低下させて過度な熱蓄積(heat build-up) を回避す
る等のプロセス変更を行わなければならない。これは、
プロセス・スループットの低下を招く。また、ステンレ
ス鋼製プラテンは、パッド縁取りプロセスの間にも傷が
付く恐れがある。
ラリは、CMP装置の構成物と反応し、腐食発生の原因
となる傾向がある。これは、構成物の寿命を縮める。ま
た、腐食の結果、プロセスの汚染や望ましくないプロセ
スのばらつきが生じる。半導体製造者が新しい物質を半
導体製造プロセスに投入する毎に、新たなスラリ化学薬
品が開発されるが、新たなスラリ化学薬品には既存のス
ラリ化学薬品よりも腐食性が強いものがある。したがっ
て、CMP装置の構成物がプロセスに関連する腐食を発
生する可能性を低下させる方法および構造が必要とされ
ている。かかる方法および構造は、信頼性および費用有
効性が高くなければならず、しかもCMPプロセスにば
らつきや汚染を引き起こしてはならない。
磨(CMP)装置の構成物を腐食から保護する構造およ
び方法を提供する。CMP装置構成物を腐食から保護す
る構造は、プラテンの表面全体に形成された耐熱金属酸
化物コーティング層を含む。好適実施例では、耐熱金属
酸化物コーティング層は、プラズマ・フレーム・スプレ
ーによって形成されたクロム酸化物層である。他の実施
例では、保護を強化するために、少なくとも耐熱金属酸
化物コーティング層の孔の中に封止層を形成する。耐熱
金属酸化物コーティング層は、腐食の恐れがある他のC
MP装置の構成物の保護にも適している。
ち支持部材32の一部の断面図を示す。好ましくは、プ
ラテン32は、アルミニウム,ステンレス鋼等から成
る。プラテン32は、その主面36上またはその全体に
わたって形成または堆積された、コーティング即ち保護
層33を含む。主面36は、図1に示した従来技術のプ
ラテン12と同様に、パッド13および基板18を支持
する。
示すように、プラテン32の外側表面37上に形成す
る。また、好ましくは、コーティング33は、スラリ物
質に露出される、プラテン32の表面全体にわたって形
成する。別の実施例では、コーティング33は、プラテ
ン32の下面上にも形成する。しかしながら、この面
は、CMP装置上におけるその配置のために、通常スラ
リ物質からは保護されている。
縁39に、面取り部(chamfer) 即ちベベル(bevel) 38
を形成する。面取り部38は、とりわけ、コーティング
33で被覆するのが難しい場合もある、鋭角の縁をなく
すためには好ましい。また、これは、縁による削り取り
(chipping)によって下地のプラテンを露出させ、腐食に
至る潜在的な可能性も抑える。
熱金属の酸化物材料または酸化物セラミック材料から成
る。好ましくは、コーティング33は、クロム酸化物(c
hromiumu-oxide) 層等から成る。コーティング33を形
成するには、プラズマ・フレーム・スプレー(plasma-fl
ame spray),熱スプレー(thermal spray) ,化学蒸着
(CVD),または上塗り(paint-on)技法を用いる。好
ましくは、コーティング33は、約0.125ミリメー
トル(mm)から約0.500mm(約5ミルから20
ミル)の範囲の厚さを有する。
ティング33を形成するための好適なプロセス・シーケ
ンスである。最初に、面取り部38をプラテン32の上
側の外縁39に形成する。プラテン32がアルミニウム
から成る場合、陽極処理層が存在するのであれば、それ
を全て除去する。次に、被覆するプラテン32の表面に
グリット・ブラスト仕上げ(grit blasted)を施し(例え
ば、ガーネット(garnet)を用いて)、プラテン32の荒
削り(roughen) および清浄化を行う。次に、プラテン3
2上にコーティング33を堆積する。アルゴン遮蔽にお
けるプラズマ・フレーム・スプレー処理は、コーティン
グ33を堆積する好適な技法の1つである。何故なら、
この処理は、堆積のために不活性雰囲気を与えるからで
ある。これによって、自然な酸化物の形成が減少し、膜
の接着を促進することになる。
る場合、摂氏約120度(℃)から約150℃の温度に
プラテン32を維持することが好ましい。METCO P106ク
ロム酸化物またはその同等物(例えば、NORTON328 )の
ようなクロム酸化物源が適している。METCO P106クロム
酸化物は、ニューヨーク州WestburyのMETCO から入手可
能である。好ましくは、プラズマ・フレーム・スプレー
・プロセスにおいて用いるノズルを頻繁に交換し、プロ
セスの間清浄さを保つことによって、望ましくないコー
ティングの不規則性(例えば、バンプ)の形成を避け
る。プラズマ・フレーム・スプレー処理サービスは、ア
リゾナ州 TempeのAdvanced Materials Technologies In
corporated (AMTI) から入手可能である。
においてバージン・アセトンを用いてプラテン32を清
浄化する。次に、好ましくは図3に示すように、封止層
42をコーティング33上に形成し、少なくともコーテ
ィング33に存在するあらゆる孔41を埋め、保護の強
化を図る。好ましくは、封止層42は、METCO から入手
可能なMETCO185封止材のようなパラフィン・ワックスか
ら成る。封止層42を被着するには、プラテン32を適
切な温度(METCO185封止材の場合約95℃)に加熱し、
孔41が埋められる(典型的に、封止材が消えなくな
り、孔より高く蓄積し始めたときに、孔が埋められたと
する)まで、封止材をコーティング33上に擦り込む。
好ましくは、プラテンの下側周面,プラテンの中央孔の
周囲,およびプラテンの側面にあるあらゆるキー・ホー
ル周囲を切除し、小さな面取り部を形成する。これらの
面取り部を加えた場合、プラテン32のこれらの領域
に、封止層42による封止を再度行う。あるいは、これ
ら追加の面取り部は、コーティング33を堆積する前に
形成する。
再度組み立て、冷却固定具(coolingfixture) を取り付
け、CMP装置上に配置する。好ましくは、一旦CMP
装置上にプラテン32を配置したなら、脱イオン水中で
約24時間連続的に洗浄する。
要条件として、これがプラテン32に強力に接着しなけ
ればならないことがあげられる。何故なら、パッド13
は典型的に、圧力感応接着剤(PSA:pressure sensi
tive adhesive )または同様の手段を用いて、プラテン
32に取り付けられるからである。交換のために磨耗し
たパッドを除去するにはかなりの力が必要である。この
力は、保護コーティングの剥離を起こす可能性がある。
上述のプロセスを用いて形成したプラズマ・フレーム・
スプレー・クロム酸化物サンプルに対して、接着検査を
行った。CMP処理に適したPSA物質を用いて、CR P
olitexパッド材をサンプルに取り付けた。検査の結果、
コーティング形成直後の剥離検査では、平均25.5オ
ンス/半インチ(標準偏差1.85),コーティング形
成後24時間経過時における剥離検査では、平均30.
5oz/半インチ(標準偏差1.5),および18時間
スラリに浸漬した後の剥離検査では、平均19.0oz
/半インチ(標準偏差0.45)が示された。これらの
結果は、コーティング33がプラテン32に強力に接着
することを示すものである。
ロム酸化物コーティングおよびパラフィン・ワックス封
止材は、卓越した熱伝達特性を与えることもわかった。
耐熱金属の酸化物のような酸化物セラミック物質には絶
縁性があるので、このような熱伝達特性が得られること
は期待されていなかった。また、プラズマ・フレーム・
スプレー・クロム酸化物コーティングは、スラリ化学薬
品内に存在するほぼ全ての元素に対して抵抗力がある。
加えて、コーティングは、高い表面硬度を有するので、
パッド縁取りプロセスによる損傷にも抵抗力がある。更
に、コーティング33に傷が付いた場合、プラズマ・フ
レーム・スプレー・プロセスを用いてプラテン32を再
加工すればよく、コーティング全体を剥ぎ取る必要はな
い。これにより、再処理コストを節約することができ
る。
を示す拡大断面図である。構成物52は、アルミニウ
ム,ステンレス鋼等のような金属から成る。構成物52
の例には、搬送装置(図1に示すもののような),調整
装置(図1に示すもののような)等が含まれる。コーテ
ィング33を構成物52上に堆積することにより、処理
の間スラリに露出される表面を保護する。コーティング
33を形成するには、上述の技法を用いる。
物に強力に接着し、スラリ化学薬品内に存在するほぼ全
ての元素に対して抵抗力があり、良好な熱伝達特性を与
え、高い表面硬度を有する、耐熱金属酸化物のコーティ
ングが提供されたことが認められよう。加えて、プラズ
マ・フレーム・スプレー技法を用いたコーティングの被
着は、費用有効性が高い方法である。
施例を示す図。
示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】プラテン・コーティング構造であって:第
1主面(36)を有するプラテン(32);および前記
第1主面上に形成されたコーティング(33)であっ
て、耐熱金属酸化物から成る前記コーティング(3
3);から成ることを特徴とするプラテン・コーティン
グ構造。 - 【請求項2】基板から物質を除去する方法であって:基
板(18)を用意する段階;主面(36)と、該主面
(36)上に形成された酸化物セラミック・コーティン
グ(33)とを含むプラテン(32)を有するCMP装
置上に、前記基板を配置する段階;および前記CMP装
置を用いて、前記基板(18)から物質を除去する段
階;から成ることを特徴とする方法。 - 【請求項3】CMP装置であって:研磨スラリに露出さ
れた場合腐食の恐れがある表面を有する金属構成物(5
2);および前記表面上に形成された耐熱金属酸化物保
護層(33);から成ることを特徴とするCMP装置。
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