JPH10156698A - ワイヤーソーのワイヤー形状検知装置 - Google Patents

ワイヤーソーのワイヤー形状検知装置

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JPH10156698A
JPH10156698A JP33307596A JP33307596A JPH10156698A JP H10156698 A JPH10156698 A JP H10156698A JP 33307596 A JP33307596 A JP 33307596A JP 33307596 A JP33307596 A JP 33307596A JP H10156698 A JPH10156698 A JP H10156698A
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JP
Japan
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wire
shape
abnormality
voltage
wire shape
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Pending
Application number
JP33307596A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Tanmachi
三男 反町
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Publication of JPH10156698A publication Critical patent/JPH10156698A/ja
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤーを走行状態のまま、非接触でワイヤー
形状の異常を検出し、ワイヤーが切断される前にマシン
を停止させるワイヤー形状検知装置を提供する。 【構成】一方のワイヤーリールと他方のワイヤーリール
の間を往復走行するワイヤーに被加工物を押し当てると
共に、前記ワイヤーに砥粒を含む加工液を供給し、前記
被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断するワイヤー
ソーにおいて、前記ワイヤーの走行を可能に該ワイヤー
を中心に巻回した励磁コイルと二組のワイヤー形状検出
コイルを備え、該コイル内を走行するワイヤーの形状変
化を検知するワイヤーソーのワイヤー形状検知装置を提
供する。 【効果】ワイヤーを走行状態のまま、非接触でワイヤー
形状の異常が検出できるので、ワイヤーが切断される前
にマシンを停止させることがでる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーソーのワ
イヤーの形状及び摩耗状態を検知するワイヤー形状検知
装置に係り、特に円筒状の半導体インゴット、セラミッ
ク、ガラス等の脆性材料を走行するワイヤーで多数の薄
板状のウェーハに切断するワイヤーソーのワイヤーの形
状を検知する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体インゴット、セラミック、ガラス
等の脆性材料を走行するワイヤーで多数の薄板状のウェ
ーハに切断する切断装置の一つにワイヤーソーがある。
このワイヤーソーは、ワイヤーが複数の溝付きローラ間
に巻掛けられてワイヤー列が形成されると共に、ワイヤ
ーの一方端は一方のワイヤーリールに巻回され、他方端
は他方のワイヤーリールに巻回される。
【0003】そして、ワイヤーが一方のワイヤーリール
と他方のワイヤーリールとの間を通常500m/min
〜1000m/minと高速で往復走行する。この往復
走行の際に前記ワイヤー列に被加工物の脆性材料を押し
当てると共に、ワイヤー列に砥粒を含む加工液を供給し
て砥粒のラッピング作用により被加工物を多数の薄板状
のウェーハに切断するものである。
【0004】このワイヤーソーのワイヤーは、均一な真
円形状が望ましいが、長く細い鋼材を引き抜きで製造す
る為、全長は均一でなく種々の歪み形状や極部的な径の
大小が造成される。又、このワイヤーは被加工物を切断
しているうちに摩耗してくるため、切断中にワイヤーが
断線する危険がある。このため、定期的にワイヤーの形
状を検知して、断線する前にワイヤーを交換する必要が
あった。
【0005】従来、ワイヤーソーのワイヤー形状の検知
はワイヤーの走行中は行えず、ワイヤーを一定時間使用
したら、ワイヤーソーを一時的に停止させ、この間に作
業者が目視、あるいはマイクロメータでワイヤー径を測
定してワイヤーの形状を検知していた。そして、ワイヤ
ーが所定の形状以下に摩耗したら、ワイヤーを交換する
ようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤーソーのワイヤー形状の検知は、ワイヤーソーの
運転中連続して検知することができなかったため、通常
の定期点検から次の定期点検の間にワイヤーが断線して
作業が停止するという危険性があつた。また、定期点検
の都度マシンを停止しなければならないので、作業能率
が悪くなるという欠点があった。
【0007】このような観点から、本発明ではワイヤー
を走行状態のまま、非接触でワイヤー形状の異常を検出
し、ワイヤーが切断する前にマシンを停止させ、断線に
よる下記の問題点の解消をするものである。 (1)断線してからでは、加工材やグルーブローラにワ
イヤーが絡み、それぞれにダメージを与えることを回避
する。 (2)場合によっては、グルーブローラの交換が必要と
なることを回避する。 (3)ガイドローラへのワイヤーの絡みを取り除く手間
から解放される。 (4)修復のための時間ロスをなくす。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記問題点解消
を目的に、一方のワイヤーリールと他方のワイヤーリー
ルの間を往復走行するワイヤーに被加工物を押し当てる
と共に、前記ワイヤーに砥粒を含む加工液を供給し、前
記被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断するワイヤ
ーソーにおいて、前記ワイヤーの走行を可能に該ワイヤ
ーを中心に巻回した励磁コイルと二組のワイヤー形状検
出コイルを備え、該コイル内を走行するワイヤーの形状
変化を検知するワイヤーソーのワイヤー形状検知装置を
提供する。これにより、ワイヤの形状を直接監視できる
ので、信頼性の高い検知結果を得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤーソーのワイヤー摩耗状態検知装置の好ましい
実施形態について詳説する。本発明のワイヤーソーのワ
イヤー形状検知装置の実施形態を説明する前に、まず、
ワイヤーソー10の全体構成を図1に従って説明する。
同図に示すように、一方のリール12に巻回されたワイ
ヤー14は、ワイヤー案内装置16、複数の固定ガイド
ローラ18、18、ダンサローラ20を経由して3本の
溝付きローラ22、22、22に順次巻き掛けられてワ
イヤー列24を形成した後、複数の固定ガイドローラ1
8、18、ダンサローラ20、ワイヤー案内装置16を
経て他方のリール26に巻き取られるワイヤー走行路を
形成する。
【0010】前記ダンサローラ20には、所定重量の錘
44が吊設され、錘44の荷重によりワイヤー走行路を
走行するワイヤー14に常に所要の張力が付与される。
また、ワイヤー走行路の途中にはワイヤー洗浄装置46
が設けられ、このワイヤー洗浄装置46によってワイヤ
ー14に付着した加工液40がワイヤー14から除去さ
れる。
【0011】また、各々のリール12、26は正逆回転
可能な駆動モータ28、30に連結されると共に、3本
のうち1本の溝付きローラ22は正逆回転可能な駆動モ
ータ32に連結される。これにより、一方のリール12
から繰り出されたワイヤー14は、図中実線矢印34方
向に500m/min〜1000m/minの高速走行
しながら他方のリール26に巻き取られる。
【0012】また、他方のリール26に巻き取られたワ
イヤー14は図中実線矢印34の逆方向に逆走行して一
方のリール12に巻き取られる。即ち、ワイヤー14は
一方のリール12と他方のリール26の間を往復走行す
る。
【0013】また、ワイヤー列24には、砥液貯留タン
ク38に貯留された砥粒(通常、GC#600〜#10
00程度のものが使用される)を含む加工液40が砥液
供給ノズル42から供給される。
【0014】また、前記ワイヤー列24の下方には、被
加工物送りテーブル48が設けられ、この被加工物送り
テーブル48はモータ50で回動するネジ桿52により
切断送り方向(図中Y−Y方向)に移動可能に設けられ
ると共に、被加工物送りテーブル48のワイヤー列24
側には、被加工物である半導体インゴット54が被加工
物ブロック56とスライスベース58を介して支持され
る。
【0015】これにより、被加工物送りテーブル48を
切断送り方向(ワイヤー列24側)に移動させると、半
導体インゴット54は高速走行するワイヤー列24に押
し当てられ、ワイヤー列24に供給される加工液40の
砥粒によるラッピング作用により半導体インゴット54
を多数の薄板状のウェーハに切断する。
【0016】次に、本発明に係るワイヤーソーのワイヤ
ー形状検知装置について説明する。図2はワイヤー形状
検知装置の構成を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、ワイヤー形状検知装置60のワイヤー形状検知部
分は、主として励磁コイル67(励磁電圧Ep)、ワイ
ヤー形状検知コイル68(検出電圧Es1)、69(検
出電圧Es2)を巻回してなる中空の円筒部材61で構
成され、上記円筒部材の長手方向軸芯近傍にワイヤーソ
ーのワイヤーを走行させ、ワイヤー形状の異常を検知す
るものである。
【0017】前述の如く検知するワイヤーの形状は通常
は均一な真円形状であるが、ワイヤーの製造工程及び、
被加工物を研削中流動砥粒の動向により図3のような形
状になることががある。図中のP1の形状は一般に砥粒
によりワイヤーが削り取られた場合、あるいは、ワイヤ
ー製造工程での鋼材の引き抜き異常による場合等が考え
られる。又、P2の形状は一般にワイヤー製造行程での
鋼材の引き抜き行程で形成されるものと考えられる。
【0018】ワイヤー及び、流動砥粒により被加工物を
研削する場合は、ワイヤーに一定の張力を加えながら研
削する。ここで、P1、P2のような変形ポイントが研
削点に達した場合は、該研削点で急激な研削負荷が生ず
ることになる。
【0019】このような、急激な負荷変動は一定の張力
を加える機構に対しても急峻な応答性が要求されること
になり、それに応答できない場合はワイヤーの断線につ
ながる。これを防止するためにに予め、研削点にワイヤ
ーのP1、P2部分が到達する前にワイヤー形状の異常
を検出して、図中のコンピュータ(CPU)からマシン
に停止信号を送ることで断線に至る前にマシンを停止さ
せることができる。
【0020】つぎに、ワイヤー形状の異常検出について
具体的に図4を用いて説明する。ワイヤーの走行を可能
に該ワイヤーを中心に巻回した励磁コイル67に励磁電
圧Epを加え、二組のワイヤー形状検出コイル68、6
9より検知信号電圧Es1、Es2が出力されるように
差動変圧形センサーを構成する。
【0021】このような構成で、差動変圧形センサーの
領域1に図3のP1部分が移送された場合図5の実線で
示されるEs1信号になる。又、該P1部分が領域2に
移送された場合は同図の破線で示されるEs2信号にな
る。
【0022】つぎに、この各々のEs1、Es2信号を
CPUの減算回路で減算し、図6の異常値検出信号波形
のように基準点を零電圧(0V)として、ワイヤー形状
の異常値検出波形を零電圧基準に振り分け、形状異常を
電圧値に変換し、異常値設定電圧Exを越えたところで
マシンを止め異常信号を発するようにする。なお、異常
値設定電圧はプラス、マイナスの両域に設けてもよい。
【0023】実際、この異常値検出信号波形はワイヤー
の走行速度により、急峻な波形すなわち微分波形に類似
の波形となる。
【0024】更に高感度にするためには、この信号を微
分して、波高値を上げてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明では、ワイヤーを走行状態のま
ま、非接触でワイヤー形状の異常が検出できるので、ワ
イヤーが切断される前にマシンを停止させることがで
き、断線による、高価な被加工物へのダメージをなくす
ことと、マシンへのワイヤーの絡みを取り除く時間等の
改善が得られ、製品歩留まりの向上と、マシンの信頼性
の向上に寄与することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はワイヤーソーの全体構成図
【図2】図2は、本発明のワイヤーソーのワイヤー形状
検知装置の構成図。
【図3】図3は、ワイヤーの異常形状図
【図4】図4は、本発明のワイヤーソーのワイヤー形状
検知装置のワイヤー形状検知部の拡大図。
【図5】図5は、本発明の差動変圧形センサー出力波
形。
【図6】図6は、本発明のワイヤー形状異常検知信号波
形。
【符号の説明】
10……ワイヤーソー 14……ワイヤー 12、26……ワイヤーリール 18……ガイドローラ 20……ダイサローラ 22……溝付きローラ 28、30、32……駆動モータ 40……加工液 44……錘 48……被加工物送りテーブル 60……ワイヤー形状検知装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方のワイヤーリールと他方のワイヤーリ
    ールの間を往復走行するワイヤーに被加工物を押し当て
    ると共に、前記ワイヤーに砥粒を含む加工液を供給し、
    前記被加工物を多数の薄板状のウェーハに切断するワイ
    ヤーソーにおいて、 前記ワイヤーの走行を可能に該ワイヤーを中心に巻回し
    た励磁コイルと二組のワイヤー形状検出コイルを備え、
    該コイル内を走行するワイヤーの形状変化を検知するワ
    イヤーソーのワイヤー形状検知装置。
JP33307596A 1996-11-29 1996-11-29 ワイヤーソーのワイヤー形状検知装置 Pending JPH10156698A (ja)

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JP33307596A JPH10156698A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ワイヤーソーのワイヤー形状検知装置

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JP33307596A JPH10156698A (ja) 1996-11-29 1996-11-29 ワイヤーソーのワイヤー形状検知装置

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ID=18261992

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JP (1) JPH10156698A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7645960B2 (en) * 2004-06-18 2010-01-12 Lincoln Global, Inc. Coded welding consumable
CN104416686A (zh) * 2013-08-21 2015-03-18 应用材料瑞士有限责任公司 具有传感器布置的丝锯装置和监控丝锯装置操作的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7645960B2 (en) * 2004-06-18 2010-01-12 Lincoln Global, Inc. Coded welding consumable
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