JPH10156464A - 固着具の拡張スリーブの製造方法 - Google Patents
固着具の拡張スリーブの製造方法Info
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- JPH10156464A JPH10156464A JP33282696A JP33282696A JPH10156464A JP H10156464 A JPH10156464 A JP H10156464A JP 33282696 A JP33282696 A JP 33282696A JP 33282696 A JP33282696 A JP 33282696A JP H10156464 A JPH10156464 A JP H10156464A
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Abstract
る複数の溝孔を有し且つ先端部に雌ねじを有する拡張ス
リーブと、軸部に雄ねじを有し拡張スリーブに嵌装して
雌ねじに螺装される軸状部材とからなる固着具におい
て、被固着部材がその下孔と拡張スリーブとの隙間だけ
ずれる、という不都合を解消する。 【解決手段】 管状部材2の頭部21と溝孔形成部の基
端とに挟まれた管基端部22を、少なくとも溝孔24の
形成によって拡径する分だけ予め径を大きく形成してお
き、その管状部材2に溝孔形成工具で溝孔24を形成
し、管基端部22が拡開部26と同径またはこれよりも
大径の拡張スリーブ20とする。
Description
るとともに軸線方向へ延びる複数の溝孔を有し先端部に
雌ねじが形成されている拡張スリーブと、軸部に雄ねじ
を有し拡張スリーブに基端から挿入して雌ねじに螺装さ
れる軸状部材との組合せからなり、表側からの作業のみ
によって被固着部材を固着可能な固着具における拡張ス
リーブの製造方法に関するものである。
んだり工具類を差し込んだりすることなく、表側からの
作業のみで固着可能な固着具が広く用いられている。
びる複数の溝孔を有し且つ先端に雌ねじが形成されてい
る拡張スリーブと、軸部に雄ねじを有し拡張スリーブに
嵌装して雌ねじに螺装される軸状部材とからなる固着具
もその一つであって、軸状部材を螺装した拡張スリーブ
を被固着部材に設けた下孔に表側から嵌め込み、拡張ス
リーブの頭部を工具で掴んで固定した状態で軸状部材を
回して、雄ねじに螺装されている雌ねじを基端方向へ移
動させることにより、溝孔の間の部分である拡開部片が
屈折して拡がり、頭部と協働して被固着部材を挟み締め
付けるものである。このような固着具は、例えば実公昭
56−48965号に記載されているように広く知られ
ている。
根板の固着に広く用いられていたが、近年では、ユニッ
ト式の住宅の軸組部材とパネルとの結合等にも用いられ
るようになっている。
の溝孔は、拡開部片が適正に拡開するように形成される
ことが必要である。そのために、先ず、図4(A)に示
すように、基端に頭部51を設けて先端部に雌ねじ53
を設けた管状部材5を製造し、その側面52の複数個
所、例えば四個所に、溝孔形成用の工具を同時に押し付
け、切り込むことによって、管状部材5を曲げたりねじ
ったり等の変形を生じさせることなく複数の溝孔を同時
形成して、拡張スリーブ50を製造する。
正に屈折して拡開できるように、適宜箇所、例えば拡開
部片55の中央よりも少し基端寄りに、丸孔状の拡溝部
56を設けることによって、拡開部片55に狭幅部分か
らなる応力集中個所57を設けることが多い。
溝孔54を工具の切り込みによって作ると、図3に示す
ように、工具4の厚さ分だけ拡開部片Pが押し出されて
膨らむため、こうして作られた拡張スリーブ50は、図
4(B)に示すように、拡開部59と頭部51とに挟ま
れた管基端部58よりも拡開部59の径が大きくなって
しまう。
9を挿通できる径でなければならないので、拡開部59
が管基端部58よりも大径となると、図5に示すよう
に、拡張スリーブ50を被固着部材11,12の下孔1
5,16に嵌め込んで頭部51を表側の被固着部材11
に重ねたときに、管基端部58が隙間を有して下孔1
5,16に嵌め込まれた状態となる。
動、殊に地震によって被固着部材11,12同士がずれ
て引張りなどの無理な力が発生して亀裂を作ることがあ
り、このようにして軸組部材やパネル等に生じた亀裂
は、建物の強度低下や雨漏りなどの原因となる。
課題の解決を図ったものであって、管状部材に複数の溝
孔形成工具を押し付け切り込んで軸線方向へ延びる複数
の溝孔を形成して拡張スリーブを製造する方法におい
て、管状部材の頭部と溝孔形成部の基端とに挟まれた管
基端部を、少なくとも溝孔の形成によって拡径する分だ
け予め径を大きく形成しておくこととした。
得られた拡張スリーブにおいて、被固着部材の下孔に嵌
め込まれる管基端部が拡開部と同一径かまたは拡開部よ
りも大径となるので、拡張スリーブが下孔に隙間なく嵌
め込まれ、被固着部材にずれが生じないような固着を行
うことができる。
いて説明する。
端部に雌ねじ23を有する管状部材2を製造する。この
管状部材2は、図1(A)に示すように、頭部21より
も先端側の管状部分のうち、溝孔を形成する部分よりも
基端側の管基端部22を、溝孔形成時に膨出する分だけ
大径に形成する。このような管状部材2は、鍛造によっ
て頭部を形成した丸棒にドリルで貫通孔を設けて形成し
た筒状体、或いは平板に深絞りを施して形成した筒状体
の先端部にねじ加工して雌ねじを設ける、という従来の
製造方法によって作られた図4(A)に示すような管状
部材5の基端部を、例えばすえ込みにより拡径すること
によって、容易に製造することができる。
分の側面の複数個所、例えば円周方向等間隔の四個所か
ら同時に押し付け切り込んで溝孔24を形成すると、工
具の厚みによって、各拡開部片25が外側方向へ押し出
されて、拡開部26の径が大きくなる。ところが、管基
端部22が予めその分だけ大径に形成されているので、
図1(B)に示すように、出来上がった拡張スリーブ2
0は、管基端部22と拡開部26とが同径となる。
1,12の下孔13,14を管基端部22と同径に設け
て拡張スリーブ20を挿入すると、管基端部22と下孔
13,14の周壁とが密着する。よって、拡張スリーブ
20の雌ねじ23に螺装させた軸状部材3を回し拡開部
片25を屈折させて拡げ、頭部21と協働して被固着部
材11,12を挟み固着すると、被固着部材11,12
が面と垂直方向はもちろん、面と平行方向にもずれるこ
となく固定されるので、無理な応力が発生して亀裂等を
生じることがない。
0の管基端部22が拡開部26よりも少し大径となり、
拡開部26が下孔に緩く挿通されても、管基端部22が
下孔に隙間なく嵌め込まれることによって、被固着部材
同士をずれることなく固定することができる。
孔形成工具を押し付け切り込んでも、管基端部の径を予
め所定の大きさだけ大きくしておくことによって、拡張
スリーブの拡開部の径が管基端部よりも大きくならな
い。
部を隙間なく嵌め込むことができ、固着後に被固着部材
同士が地震などでずれることがなく、強度低下や雨漏り
などの原因となる亀裂の発生をなくすことができる。
ーブの使用状態を示す縦断面図である。
ある。
の使用状態を示す縦断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 基端に頭部を有するとともに先端に雌ね
じを有する管状部材を形成し、この管状部材に複数の溝
孔形成工具を押し付け切り込んで軸線方向へ延びる複数
の溝孔を形成して拡張スリーブを製造する方法におい
て、前記管状部材の前記頭部と前記溝孔形成部の基端と
に挟まれた管基端部を、少なくとも前記溝孔の形成によ
って拡径する分だけ予め径を大きく形成しておくことを
特徴とする固着具の拡開スリーブの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33282696A JP3763912B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 固着具の拡張スリーブの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33282696A JP3763912B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 固着具の拡張スリーブの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156464A true JPH10156464A (ja) | 1998-06-16 |
JP3763912B2 JP3763912B2 (ja) | 2006-04-05 |
Family
ID=18259241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33282696A Expired - Fee Related JP3763912B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 固着具の拡張スリーブの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3763912B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111889614A (zh) * | 2014-07-07 | 2020-11-06 | 物理系统公司 | 制造中空螺钉的方法 |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP33282696A patent/JP3763912B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111889614A (zh) * | 2014-07-07 | 2020-11-06 | 物理系统公司 | 制造中空螺钉的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3763912B2 (ja) | 2006-04-05 |
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