JPH10156420A - 鋼管製ロックボルトの製造方法 - Google Patents

鋼管製ロックボルトの製造方法

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JPH10156420A
JPH10156420A JP8311589A JP31158996A JPH10156420A JP H10156420 A JPH10156420 A JP H10156420A JP 8311589 A JP8311589 A JP 8311589A JP 31158996 A JP31158996 A JP 31158996A JP H10156420 A JPH10156420 A JP H10156420A
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JP
Japan
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cross
lock bolt
steel pipe
shape
manufacturing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8311589A
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English (en)
Inventor
Daigo Sumimoto
大吾 住本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼管製ロックボルトを簡単にかつ安価に製造
する方法を提供する。 【解決手段】 両端部で閉じ端部に流体入口を有し、か
つ、これを通して加圧されて岩盤等の穿孔の中で膨張可
能な管形状を持つ鋼管製ロックボルトの製造方法におい
て、管断面形状が4方向の窪みを有した十字形となるよ
う、窪みの開口部間隔が内側になるに従い平行に、もし
くは狭くした鋼管製ロックボルトを、丸管からの冷間引
き抜き法によって製造することを特徴とする鋼管製ロッ
クボルトの製造方法。 【効果】 一回の冷間引き抜き法により、低コストで製
造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管製ロックボル
トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トンネル等の岩盤補強用とし
て、3m程度の長さの鋼製ボルトを岩盤に打込む方法が
ある。この方法では、岩盤を穿孔してボルトを挿入する
わけであるが、ボルトを固定するために、モルタルを更
に充填して固定しなければならない。そのために作業効
率、コストも非常に悪くなる。
【0003】そこで近年、鋼管製ロックボルトが使用さ
れる場合が多くなってきた。特公平2−5238号公報
及び特公平2−520号公報に記載されているが、管の
断面形状は、図2に示すように外周は円形をしていて、
一ヶ所内側に180゜以上に折り曲げられ、折り曲げら
れた内側がほとんど外側の部分にまで広がった形状をし
ているものがある。
【0004】そこでこの管の両端部を閉じ、端部に流体
が入れられる入口を付け、そこから圧力媒体を封入し、
管を膨張させて岩盤に固定する。この方法だと通常のボ
ルトでは必要なモルタル充填を省略することができ、作
業効率、コストが大幅に向上する。この形状の鋼管製ロ
ックボルトは一般に丸管からのプレスを数回繰り返すこ
とにより、折り曲げ部を成形する。
【0005】図3〜4により、従来の鋼管製ロックボル
トの使用方法について説明する。図3に示すように、岩
盤2に鋼管製ロックボルト1の断面の周長より小さい周
長の断面円形の孔を穿孔する。この孔に両端が閉じた鋼
管製ロックボルト1を挿入し、入口側から加圧装置3に
て管の内部に水圧等で圧力を加える。このことにより、
図4に示すように管1は膨張し、岩盤2に固定できる。
【0006】このような方法における必須条件は、岩盤
の孔の周長より長い周長を有し、孔に挿入前、すなわち
加圧膨張前には孔の直径より小さいことである。そのた
めに従来の鋼管製ロックボルトの断面形状は、例えば図
2に示すような形状となっている。すなわち、外周が1
80゜を越える角度に渉る実質的に部分円周の区域と、
この部分円周の区域に対抗する1個だけの窪みを有し、
窪みが部分円周を周の一部とする円の中心を越えて広が
る断面形状である。これを孔に挿入後、加圧膨張させる
と、図4のような断面形状になり岩盤に固定できること
になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の形状の鋼管製ロ
ックボルトでは、前記の通り管の断面形状は、図2に示
すように外周は円形をしていて、一ヶ所内側に180゜
以上に折り曲げられ、折り曲げられた内側がほとんど外
側の部分にまで広がった形状をしている。一般に、この
形状の鋼管製ロックボルトは丸管からのプレスを数回繰
り返すことにより、折り曲げ部を成形する。しかし、こ
の形状は製造上非常に作りにくい。
【0008】これを製造する方法としては2つの方法が
考えられる。第1の方法はプレス法である。図5に示す
ように、まず最初に円形の管1にプレス治具4により1
ヶ所窪みをつける。更に第2段階として、図6に示すよ
うに、窪み側、又は窪みの横側5から管1の全体をプレ
スする。プレス法ではこのように少なくとも2工程必要
で、製造コストも高くなる。しかも、通常管の長さが3
〜8mあり、プレス法では全長がその長さを持つプレス
機を使うか、長さの短いプレス機の場合は数回繰り返し
プレスしなければならない。いずれにしても製造コスト
は高くなる。
【0009】第2の方法は冷間引き抜き法である。図7
に示すような冷間引き抜き機で、ダイ8とプラグ9の間
を引き抜き加工するが、この際、ダイの形状を所定の形
状とする。まず、管に窪みを加工するために窪みに相当
する突起をつけた断面(図5と同一断面形状)のダイで
引き抜く。その後、最終径のダイで引き抜き所定の形状
に加工する。この冷間引き抜き法においても従来の形状
では少なくとも2回以上の冷間引き抜きが必要であり、
その分コストも高くなる。このことは、鋼管製ロックボ
ルトによる施工がボルトより作業効率がよく、コストが
安いとしても、鋼管製ロックボルトそのもののコストが
高くなり、トータル的には安くならないことを示してい
る。
【0010】本発明は、鋼管製ロックボルトを製造する
際の上記課題を解決するために、断面形状を製造し易い
形状とし、簡便な方法で、低コストで製造することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、その要旨は、両端部で閉
じ、端部に流体入口を有し、かつ、これを通して加圧さ
れて岩盤等の穿孔の中で膨張可能な管形状を持つ鋼管製
ロックボルトの製造方法において、管断面形状が4方向
の窪みを有した十字形となるよう、窪みの開口部間隔が
ボルト中心軸に向かうに従い平行に、もしくは狭くした
鋼管製ロックボルトを、丸管からの冷間引き抜き法によ
って製造することを特徴とする鋼管製ロックボルトの製
造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の方法は鋼管製ロックボルトの断面形状を、従来
の形状から変更し、コストが安く製造できるようにした
ことである。まず断面形状について説明する。図1(a),
(b) に示すように、4方向の窪み6を有したいわゆる十
字形である。この十字の相対関係は中心軸から90°づ
つずれているが、±10°の誤差は差し支えない。これ
以上の誤差があると、製造時に曲がりが発生しやすくな
る。
【0013】次に、窪み6を形成する相対する辺7が図
1に示すように平行か、或いは中心軸に近づくほど間隔
を小さくする。この場合、半円状になっていてもよい。
最外周部の直径は加工する前の直径より小さく、かつ岩
盤に穿孔する孔径より小さくする。
【0014】次にこの断面形状を持った鋼管製ロックボ
ルトの製造方法について説明する。製造方法は冷間引き
抜き法である。この場合、ダイの断面形状はロックボル
トの断面形状と同一にする。このようにして一回引き抜
くことにより、所定の断面形状とすることができる。そ
の理由は、窪みを形成する相対する辺が平行か、或いは
中心軸に近づくほど間隔を小さくしているためである。
すなわち、相対する辺の間隔が広がっていると、一回の
引き抜きで製造しようとすれば、ダイの突起は先端にな
るほど太くなり、これだと、通常、所定の形状に加工は
できない。プラグは内面形状を更に整える役割があるが
使用しなくてもよい。
【0015】このように、本発明の方法によれば、一回
の冷間引き抜き法により、低コストで目的とする鋼管製
ロックボルトを製造することができる。
【0016】
【実施例】図2に示す従来法の鋼管製ロックボルトと、
図1に示す本発明の方法による鋼管製ロックボルトを製
造法の比較を行うとともに、製造した鋼管製ロックボル
トを実際に岩盤に挿入し、性能を比較した。それらを表
1に示す。加工前の素管はφ42.7×t2.5で、各
々図1と図2の断面形状のものを冷間引き抜き法で製造
した。
【0017】
【表1】
【0018】その結果、従来法の形状では引き抜き回数
が3回必要であったが、本発明法の形状では1回で可能
であった。また、実際に岩盤に穿孔し、当該鋼管製ロッ
クボルトを挿入し、管内部を加圧、膨張させて岩盤に固
定したところ、両者とも作業性、固定性能とも差はな
く、良好な結果であった。
【0019】
【発明の効果】従来の形状の鋼管製ロックボルトは、一
般に丸管からのプレスを数回繰り返すことにより、折り
曲げ部を成形する。このことは、鋼管製ロックボルトに
よる施工がボルトより作業効率がよく、コストが安いと
しても、鋼管製ロックボルトそのもののコストが高くな
り、トータル的には安くならなくなってしまう。本発明
は、鋼管製ロックボルトを製造する際の断面形状を製造
し易い形状とすることにより、1回の冷間引き抜き法
で、低コストの鋼管製ロックボルトを製造可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管製ロックボルトの断面図で、窪み
の開口部間隔を(a)は狭くした図、(b)は平行にし
た図である。
【図2】従来の鋼管製ロックボルトの断面図。
【図3】鋼管製ロックボルトの岩盤への固定方法を示す
横断面図。
【図4】従来の鋼管製ロックボルトの岩盤への挿入時と
膨張時の断面形状を示す図。
【図5】従来法におけるプレス加工時の第1段階の加工
方法を示す断面図。
【図6】従来法におけるプレス加工時の第2段階の加工
方法を示す断面図。
【図7】冷間引き抜き機を示す横断面図。
【符号の説明】
1:鋼管(又は鋼管製ロックボルト) 2:岩盤 3:加圧装置 4:プレス治具 5:プレス
方向 6:窪み 7:辺 8:ダイ 9:プラグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部で閉じ、端部に流体入口を有し、
    かつ、これを通して加圧されて岩盤等の穿孔の中で膨張
    可能な管形状を持つ鋼管製ロックボルトの製造方法にお
    いて、管断面形状が4方向の窪みを有した十字形となる
    よう、窪みの開口部間隔がボルト中心軸に向かうに従い
    平行に、もしくは狭くした鋼管製ロックボルトを、丸管
    からの冷間引き抜き法によって製造することを特徴とす
    る鋼管製ロックボルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 管断面形状が4方向の窪みを有した十字
    形の相対関係が90°±10°以内であることを特徴と
    する請求項1に記載の鋼管製ロックボルトの製造方法。
  3. 【請求項3】 丸管からの冷間引き抜きにおいて、ダイ
    の断面形状をロックボルトの断面形状と同一にすること
    を特徴とする請求項1に記載の鋼管製ロックボルトの製
    造方法。
JP8311589A 1996-11-22 1996-11-22 鋼管製ロックボルトの製造方法 Withdrawn JPH10156420A (ja)

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JP8311589A JPH10156420A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 鋼管製ロックボルトの製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003245714A (ja) * 2002-02-22 2003-09-02 Nisshin Steel Co Ltd ロックボルト用異形管およびその製造方法
WO2015102239A1 (ko) * 2013-12-31 2015-07-09 주식회사 티에스테크노 락볼트 제조방법

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