JPH10156289A - 郵便物区分装置及び方法 - Google Patents

郵便物区分装置及び方法

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JPH10156289A
JPH10156289A JP32056796A JP32056796A JPH10156289A JP H10156289 A JPH10156289 A JP H10156289A JP 32056796 A JP32056796 A JP 32056796A JP 32056796 A JP32056796 A JP 32056796A JP H10156289 A JPH10156289 A JP H10156289A
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JP
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mail
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transport
postal matter
reading
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Application number
JP32056796A
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English (en)
Inventor
Osamu Maruyama
修 丸山
Kiyotaka Setoguchi
清高 瀬戸口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、ジャム後の再区分機能を有するよ
うにした郵便物区分装置及び方法を提供する。 【解決手段】この発明による郵便物区分装置は、宛先情
報が記載されている郵便物を供給する供給手段と、この
供給手段によって供給される上記郵便物に記載されてい
る宛先情報を読取る読取手段と、上記読取手段による上
記郵便物の宛先情報に基づき、上記郵便物を区分、集積
可能な区分手段と、上記供給手段によって供給される上
記郵便物を上記区分手段まで搬送する搬送ベルトと、こ
の搬送ベルトを駆動・停止するブレーキ付きモータとを
有する搬送手段と、上記ブレーキ付きモータの回転速度
に応じた信号を出力する変換手段と、この変換手段から
の信号に基づいて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識す
ることにより、ジャム解除後に上記郵便物の再区分が可
能となるように上記搬送手段を制御する制御手段とを具
備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は郵便物区分装置及
び方法に係り、たとえば郵便物の宛名あるいは郵便番号
を読取り、この読取った宛名あるいは郵便番号に基づき
郵便物を区分処理する際にジャム後再区分機能を有する
ようにした郵便物区分装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、郵便物の宛名あるいは郵便番号を
読取り、この読取った宛名あるいは郵便番号に基づき郵
便物を区分処理する郵便物区分装置が実用化されてい
る。
【0003】このような郵便物区分装置は、主に、供給
・取出部、読取部、搬送部、複数のモジュールでなる区
分部、集積部、読取部で取り込んだ情報を認識する認識
部、認識した結果から区分先を決定する照合部および区
分装置全体を制御する制御部等から構成されている。
【0004】このような郵便物区分装置では、郵便物の
区分処理に際して、複数のモジュール間において郵便物
を搬送する搬送部等で生じる処理対象としての郵便物の
詰まり現象いわゆるジャムが問題となる。
【0005】このため、従来の郵便物区分装置では、搬
送ベルトにより搬送される郵便物の搬送状態を各部及び
各モジュール毎に検出する複数の搬送シフトセンサと、
郵便物を搬送する搬送ベルトを駆動させるためのモータ
と、搬送ベルトを駆動・停止させるためのクラッチと、
それらを制御する搬送制御部としての中央処理ユニット
(サブCPU)と、サブCPUの搬送制御プログラムを
格納するメモリ(ROM)と、サブCPUがセンサの割
り込み処理を行うための割り込みコントローラと、郵便
物が正常に搬送されたかどうかを判定するための時間測
定用タイマコントローラと、搬送制御に必要な各種デー
タを格納するメモリ(RAM)と、搬送駆動モータや搬
送シフトセンサとサブCPUを接続するための入出力イ
ンターフェイス回路と、区分装置全体を制御するメイン
CPUと他の搬送系を制御するサブCPUと画像認識用
CPUとの交信を行うための通信コントローラとを使用
することによって、搬送部等で生じる処理対象としての
郵便物のジャムに対処するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の郵便
物区分装置では、上述した時間測定用タイマコントロー
ラを使用し、各搬送シフトセンサ間を郵便物が通過した
時間を測定することによって、郵便物が正常に搬送され
たかどうかを追跡してジャムの発生箇所を認識するよう
にしていた。
【0007】しかるに、このような方式による従来の郵
便物区分装置では、郵便物の搬送がジャム発生により停
止された場合、その時間を測定しても郵便物が正常に搬
送されたかどうかを認識することができない。
【0008】すなわち、従来の郵便物区分装置では、郵
便物が正常に搬送されたかどうかの追跡を時間で管理し
ていたため、一度、郵便物がジャムにより停止してしま
うとそれ以降においての時間を管理することができない
という問題を有していた。
【0009】また、従来の郵便物区分装置では、ジャム
発生時に搬送ベルトを停止させるようにしているが、各
モジュールによって搬送駆動モータの特性が異なり、こ
れによって各モジュールの搬送ベルトが停止する時間が
ばらつくため、各モジュール間のつなぎ目で郵便物が重
なり合ってしまうことが発生しやすい。
【0010】すなわち、従来の郵便物区分装置では、各
モジュール間のつなぎ目で郵便物が重なり合ってしまう
ことが発生した場合、ジャム解除後に、搬送路上に残留
した郵便物を再び搬送すること、すなわち、ジャム後に
区分装置による再区分ができないため、それら郵便物を
搬送部から排除して手作業による区分を行う必要があ
り、区分処理能率を向上することができないという問題
があった。
【0011】そこで、本発明は、以上のような点に鑑み
てなされたもので、郵便物がジャムにより停止した後で
あっても、ジャム解除後に、郵便物が正常に搬送された
かどうかの追跡管理を確実になし得るようにしてジャム
後の再区分機能を有するようにすることにより、手作業
による区分を極力少なくして区分処理能率を向上するこ
とができるようにした郵便物区分装置及び方法を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、宛先情報が記載されている郵便物
を供給する供給手段と、この供給手段によって供給され
る上記郵便物に記載されている宛先情報を読取る読取手
段と、上記読取手段による上記郵便物の宛先情報に基づ
き、上記郵便物を区分、集積可能な区分手段と、上記供
給手段によって供給される上記郵便物を上記区分手段ま
で搬送する搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動・停止
するブレーキ付きモータとを有する搬送手段と、上記ブ
レーキ付きモータの回転速度に応じた信号を出力する変
換手段と、この変換手段からの信号に基づいて上記郵便
物の搬送位置を追跡・認識することにより、ジャム解除
後に上記郵便物の再区分が可能となるように上記搬送手
段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする郵
便物区分装置が提供される。
【0013】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
供給手段と、この供給手段によって供給される上記郵便
物に記載されている宛先情報を読取る読取手段と、上記
読取手段によって読取られた上記郵便物の宛先情報を認
識する認識手段と、上記認識手段によって認識された上
記郵便物の宛先情報に基づき、上記郵便物を区分、集積
可能な区分手段と、上記供給手段によって供給される上
記郵便物を上記区分手段まで搬送する搬送ベルトと、こ
の搬送ベルトを駆動・停止するブレーキ付きモータとを
有する搬送手段と、上記ブレーキ付きモータの回転速度
に応じた信号を出力する変換手段と、この変換手段から
の信号に基づいて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識す
ることにより、ジャム発生時に既に上記読取手段を通過
した上記郵便物に対する上記認識手段による認識動作を
継続させると共に、ジャム解除後に上記郵便物の再区分
が可能となるように上記搬送手段を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする郵便物区分装置が提供され
る。
【0014】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
供給手段と、この供給手段によって供給される上記郵便
物に記載されている宛先情報を読取る読取手段と、上記
読取手段による上記郵便物の宛先情報に基づき、上記郵
便物を区分、集積可能な区分手段と、上記供給手段によ
って供給される上記郵便物を上記区分手段まで搬送する
ために、それぞれ搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動
・停止するクラッチ・ブレーキ付きモータとを有する複
数の郵便物区分モジュールシステムが搬送路に沿って配
設されてなる搬送手段と、上記クラッチ・ブレーキ付き
モータの回転速度に応じた信号を出力する変換手段と、
この変換手段からの信号に基づいて上記郵便物の搬送位
置を追跡・認識することにより、ジャム解除後に上記複
数の郵便物区分モジュールシステム間での上記郵便物の
重なりをなくして再区分が可能となるように上記搬送手
段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする郵
便物区分装置が提供される。
【0015】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
供給手段と、この供給手段によって供給される上記郵便
物に記載されている宛先情報を読取る読取手段と、上記
読取手段によって読取られた上記郵便物の宛先情報を認
識する認識手段と、上記認識手段によって認識された上
記郵便物の宛先情報に基づき、上記郵便物を区分、集積
可能な区分手段と、上記供給手段によって供給される上
記郵便物を上記区分手段まで搬送するために、それぞれ
搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動・停止するクラッ
チ・ブレーキ付きモータとを有する複数の郵便物区分モ
ジュールシステムが搬送路に沿って配設されてなる搬送
手段と、上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度
に応じた信号を出力する変換手段と、この変換手段から
の信号に基づいて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識す
ることにより、ジャム発生時に既に上記読取手段を通過
した上記郵便物に対する上記認識手段による認識動作を
継続させると共に、ジャム解除後に上記複数の郵便物区
分モジュールシステム間での上記郵便物の重なりをなく
して再区分が可能となるように上記搬送手段を制御する
制御手段とを具備することを特徴とする郵便物区分装置
が提供される。
【0016】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
供給手段と、この供給手段によって供給される上記郵便
物に記載されている宛先情報を読取る読取手段と、上記
読取手段によって読取られた上記郵便物の宛先情報を認
識する認識手段と、上記認識手段によって認識された上
記郵便物の宛先情報に基づき、上記郵便物を区分、集積
可能な区分手段と、上記供給手段によって供給される上
記郵便物を上記区分手段まで搬送するために、それぞれ
搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動・停止するクラッ
チ・ブレーキ付きモータと、上記郵便物の搬送状態を検
出するために、上記搬送ベルトに沿って配設される複数
のシフトセンサとを有する複数の郵便物区分モジュール
システムが搬送路に沿って配設されてなる搬送手段と、
上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
信号を出力する変換手段と、上記郵便物が上記複数のシ
フトセンサを通過するタイミングで上記変換手段からの
信号を取り込んでその信号差が所定の範囲内にあるか否
かを判定して上記郵便物の搬送位置を追跡・認識するこ
とにより、ジャム発生時に既に上記読取手段を通過した
上記郵便物に対する上記認識手段による認識動作を継続
させると共に、ジャム解除後に上記複数の郵便物区分モ
ジュールシステム間での上記郵便物の重なりをなくして
再区分が可能となるように上記搬送手段を制御する制御
手段とを具備することを特徴とする郵便物区分装置が提
供される。
【0017】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
ステップと、上記郵便物に記載されている宛先情報を読
取るステップと、上記郵便物の宛先情報に基づき、上記
郵便物を所定の区分部に区分、集積するステップと、上
記郵便物を上記所定の区分部まで搬送する搬送ベルトを
ブレーキ付きモータにより駆動・停止するステップと、
上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号を出力
するステップと、上記ブレーキ付きモータの回転速度に
応じた信号に基づいて上記郵便物の搬送位置を追跡・認
識することにより、ジャム解除後に上記郵便物の再区分
が可能となるように上記搬送ベルトを制御するステップ
とを具備することを特徴とする郵便物区分方法が提供さ
れる。
【0018】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
ステップと、上記郵便物に記載されている宛先情報を読
取るステップと、上記読取ステップによって読取られた
上記郵便物の宛先情報を認識するステップと、上記認識
ステップによって認識された上記郵便物の宛先情報に基
づき、上記郵便物を所定の区分部に区分、集積するステ
ップと、上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送する搬
送ベルトをブレーキ付きモータにより駆動・停止するス
テップと、上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
信号を出力するステップと、上記ブレーキ付きモータの
回転速度に応じた信号に基づいて上記郵便物の搬送位置
を追跡・認識することにより、ジャム発生時に既に上記
読取ステップを通過した上記郵便物に対する上記認識ス
テップによる認識動作を継続させると共に、ジャム解除
後に上記郵便物の再区分が可能となるように上記搬送ベ
ルトを制御するステップとを具備することを特徴とする
郵便物区分方法が提供される。
【0019】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
ステップと、上記郵便物に記載されている宛先情報を読
取るステップと、上記郵便物の宛先情報に基づき、上記
郵便物を上記所定の区分部に区分、集積するステップ
と、上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送するため
に、それぞれ搬送ベルトを駆動・停止するクラッチ・ブ
レーキ付きモータとを有する複数の郵便物区分モジュー
ルシステムを搬送路に沿って配設するステップと、上記
クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号
を出力するステップと、上記クラッチ・ブレーキ付きモ
ータの回転速度に応じた信号に基づいて上記郵便物の搬
送位置を追跡・認識することにより、ジャム解除後に上
記複数の郵便物区分モジュールシステム間での上記郵便
物の重なりをなくして再区分が可能となるように上記搬
送ベルトを制御するステップとを具備することを特徴と
する郵便物区分方法が提供される。
【0020】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
ステップと、上記郵便物に記載されている宛先情報を読
取るステップと、上記読取ステップによって読取られた
上記郵便物の宛先情報を認識するステップと、上記認識
ステップによって認識された上記郵便物の宛先情報に基
づき、上記郵便物を所定の区分部に区分、集積するステ
ップと、上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送するた
めに、それぞれ搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動・
停止するクラッチ・ブレーキ付きモータとを有する複数
の郵便物区分モジュールシステムを搬送路に沿って配設
するステップと、上記クラッチ・ブレーキ付きモータの
回転速度に応じた信号を出力するステップと、上記クラ
ッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号に基
づいて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識することによ
り、ジャム発生時に既に上記読取ステップを通過した上
記郵便物に対する上記認識ステップによる認識動作を継
続させると共に、ジャム解除後に上記複数の郵便物区分
モジュールシステム間での上記郵便物の重なりをなくし
て再区分が可能となるように上記搬送ベルトを制御する
ステップとを具備することを特徴とする郵便物区分方法
が提供される。
【0021】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、宛先情報が記載されている郵便物を供給する
ステップと、上記郵便物に記載されている宛先情報を読
取るステップと、上記読取ステップによって読取られた
上記郵便物の宛先情報を認識するステップと、上記認識
ステップによって認識された上記郵便物の宛先情報に基
づき、上記郵便物を所定の区分部に区分、集積するステ
ップと、上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送するた
めに、それぞれ搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動・
停止するクラッチ・ブレーキ付きモータと、上記郵便物
の搬送状態を検出するために、上記搬送ベルトに沿って
配設される複数のシフトセンサとを有する複数の郵便物
区分モジュールシステムを搬送路に沿って配設するステ
ップと、上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度
に応じた信号を出力するステップと、上記郵便物が上記
複数のシフトセンサを通過するタイミングで上記クラッ
チ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号を取り
込んでその信号差が所定の範囲内にあるか否かを判定し
て上記郵便物の搬送位置を追跡・認識することにより、
ジャム発生時に既に上記読取ステップを通過した上記郵
便物に対する上記認識ステップによる認識動作を継続さ
せると共に、ジャム解除後に上記複数の郵便物区分モジ
ュールシステム間での上記郵便物の重なりをなくして再
区分が可能となるように上記搬送ベルトを制御するステ
ップとを具備することを特徴とする郵便物区分方法が提
供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】図1は、この発明の区分装置が適用される
郵便物区分装置1を示している。
【0024】図2は、図1の郵便物区分装置1に組込ま
れる複数の郵便物区分モジュールシステムのうち二つの
郵便物区分モジュールシステム11a、11bを取り出
して示している。
【0025】図1に示すように、郵便物区分装置1は、
第1面に郵便番号や宛名住所などの宛先情報(区分情
報)が書き込まれ、或いは印刷された葉書や封書による
書状等の紙葉類としての複数の郵便物を、その第1面が
同一方向を向くように後端を揃えて立位で収容するとと
もに、これらの郵便物を所定の取出位置へ順次供給する
供給部2(供給手段)を備えている。
【0026】郵便物の取出位置には、供給部2にて供給
された郵便物を主搬送路3に沿って一通づつ取出す取出
部(取出手段)4が配設されている。
【0027】尚、供給部2内に収容された郵便物は、取
出位置に供給された際に郵便番号が上方に位置し且つ第
1面が取出部4に向うように整列して配置されている。
【0028】供給部2を介して投入される郵便物には、
その第1面に宛先情報に対応した文字情報(郵便番号、
住所、宛名等)のみが記載されたもの以外に、第1面に
宛先情報に対応して決められ郵便物利用者により予め記
載されたコード(以下、カスタマーコードと言う)や、
郵便物の宛名住所(町名、丁名、番、号等)に対応して
決められる宛名住所コード、郵便番号に対応して決めら
れる郵便番号コード、または後述する住所認識部にて宛
先情報の認識が不能となった郵便物に付与されるメール
IDコードなどが記載されたものがある。
【0029】尚、上記宛名住所コードおよび郵便番号コ
ードとをあわせて局内バーコードという。
【0030】これらの各コードは、バーコード化した情
報として郵便物の第1面に付与される。
【0031】主搬送路3上には、郵便物に異物が含まれ
ている場合にその異物を検知するとともに郵便物自体の
硬さを検知する異物・硬さ検知部5が設けられている。
【0032】異物・硬さ検知部5の下流側で主搬送路3
から分岐された搬送路上には、異物・硬さ検知部5の検
知により機械処理が不可能と判断された郵便物を排除す
る排除集積部5aが設けられている。
【0033】異物・硬さ検知部5の下流側の主搬送路3
上には、郵便物の第1面に付与されたメールIDコード
を読取るIDコード読取手段としてのメールID読取部
と、郵便物の第1面に予め付与された宛先情報としての
局内バーコード(郵便番号コードおよび宛名住所コー
ド)を読取るバーコード読取部と、郵便物の第1面に予
め付与された宛先情報としてのカスタマーコードを読取
ったり、宛先情報が記録された郵便物の第1面の画像
(住所画像)を読取るために第1面を光学的に走査する
走査部と、を有する光学読取部6(読取手段)が設けら
れている。
【0034】読取部6の下流側の主搬送路3上には、郵
便物の搬送方向を整位する整位部8が設けられている。
【0035】整位部8の下流側には、必要に応じて郵便
物の第1面にメールIDコードを印刷するIDコード印
刷手段としてのメールID印刷部および印刷したメール
IDコードをベリファイリードするメールID確認読取
部を有するメールID処理部9と、郵便物の第1面に宛
先情報に対応した局内バーコードを印刷するバーコード
印刷部および印刷した局内バーコードをベリファイリー
ドするバーコード確認読取部を有するバーコード処理部
10とが順に設けられている。
【0036】バーコード処理部10の下流側の主搬送路
3には、メールID印刷部およびバーコード印刷部によ
り印刷されたインクを乾燥すべく長く引き伸ばされた遅
延搬送路3aが形成される。
【0037】この遅延搬送路3aの終端には、郵便物を
所定の区分ポケット(区分先)へ区分して集積する区分
集積部14(区分集積手段)が接続されている。
【0038】尚、区分先とは、郵便物が区分集積される
区分ポケットの位置を言う。
【0039】区分集積部14は、複数の段および複数の
列に区画された複数の区分ポケット15を有している。
【0040】たとえば、区分集積部14は、8段25列
の200個の区分ポケット15、…により構成されてお
り、このうち、8段6列の48個の区分ポケット15が
一単位の郵便物区分モジュールシステム11a、11b
…に包含されている。
【0041】すなわち、この発明の区分装置が適用され
る郵便物区分装置1では、複数の郵便物区分モジュール
システム11a、11b…が主搬送路3に沿って接続さ
れている。
【0042】各区分ポケット15の上方には、各々区分
ゲート(図示しない)が設けられており、これらの区分
ゲートを選択的に切換えることにより郵便物が所定の区
分ポケット15に区分されるようになっている。
【0043】尚、この区分は後述する区分指定制御部3
0aにて指示される。
【0044】図1において、各区分ポケット15は、左
端部の列の上から順にポケット番号がシリアルに付与さ
れている。
【0045】たとえば、1列目の各区分ポケット15、
…に対して区分ポケットNo.1〜8が付与され、2列
目の各区分ポケット15、…に対して区分ポケットN
o.9〜16が付与され、同様に3列目以降もポケット
番号が付与されている。
【0046】図1において、区分集積部14に向う遅延
搬送路3aの終端近くには、区分集積部14の各段パス
部16に対応した複数の切換ゲート18が設けられ、各
切換ゲート18を選択的に切換えることにより、主搬送
路3が各段パス部16を通じて複数の段のうちいずれか
に選択的に接続されるようになっている。
【0047】また、主搬送路3は、区分集積部14の図
中右側下方で分岐され、主搬送路3を区分集積部14へ
短絡接続する短絡搬送路3bに接続されている。
【0048】この分岐位置には、主搬送路3を短絡搬送
路3bへ選択的に切換えるためのゲート22が設けられ
ている。
【0049】尚、短絡搬送路3bは、郵便物をメールI
D処理部9およびバーコード処理部10へ供給する必要
のない場合に主搬送路3を区分集積部14へ短絡接続す
るために設けられている。
【0050】更に、郵便物区分装置1の図中左側前面に
は係員による各種入力操作がなされる操作パネル25が
設けられる。
【0051】また、郵便物区分装置1の図中右側には郵
便物区分装置1の区分動作を制御する制御部30が設け
られている。
【0052】更に、制御部30には、区分集積部14に
おける郵便物の区分先、即ち区分ポケット15を指定す
るための区分先指定手段としての区分指定制御部30a
が接続されている。
【0053】この区分指定制御部30aは、制御部30
から入力される宛先情報に基づいて配達順路データベー
ス(図示せず)を検索し、郵便物の区分先、つまり郵便
物を区分集積すべき区分ポケット15を指定するように
なっている。
【0054】また、制御部30には、光学読取部(走査
部)6にて読取られた住所画像に基づいて郵便物の宛先
情報を認識する住所認識部30bが接続されている。
【0055】この住所認識部30bは宛先情報の認識の
可否を制御部30へ返信するようになっている。
【0056】そして、この住所認識部30bには、配達
順路データベース30cが接続されており、住所認識部
30bにて認識した宛先情報に基づいて郵便物の区分ポ
ケットを指定する場合には、住所認識部30bと配達順
路データベース30cとの間でデータの交信が成される
ようになっている。
【0057】次に、本発明の要部としての郵便物区分モ
ジュールシステム11a、11b…について説明する。
【0058】まず、郵便物区分モジュールシステム11
a、11b…のハードウェアの構成を説明をしておく。
【0059】各郵便物区分モジュールシステム11a、
11b内のロータリーエンコーダ33−1、33−2
は、それぞれ搬送駆動モータ37−1、37−2がある
一定角度(距離)だけ回転する毎に、所定数のパルス信
号47−1、47−2を発生させるものである。
【0060】また、搬送駆動モータ37−1、37−2
は、それぞれ搬送ベルト32−1、32−2と連結され
ているため、ロータリーエンコーダ33−1、33−2
からの各パルス信号47−1、47−2の1パルスは、
それぞれ搬送ベルト32−1、32−2が一定距離だけ
移動したことを示すことになる。
【0061】このロータリーエンコーダ33−1、33
−2からのパルス信号47−1、47−2は、それぞれ
搬送制御CPU100−1、100−2の入力回路38
−1、38−2を経由し、各パルス信号47−1、47
−2の数をカウントするためのタイマコントローラ(カ
ウンタ)44−1、44−2に入力されている。
【0062】上記カウンタ44−1、44−2は、それ
ぞれロータリーエンコーダ33−1、33−2からの各
パルス信号47−1、47−2の立ち上がりの数をカウ
ントし、搬送制御CPU100−1、100−2におい
てそれらのカウント値が読みとれるような構成になって
いる。
【0063】上記搬送制御CPU100−1、100−
2は、各カウンタ44−1、44−2のカウント値を読
みとることによって、それぞれ搬送ベルト32−1、3
2−2が移動した位置を把握することができるようにな
っている。
【0064】各郵便物区分モジュールシステム11a、
11bの各搬送ベルト32−1、32−2に対向してそ
れらの始点、中点、終点等に配設される搬送シフトセン
サ31−1、31−2、31−3および31−4、31
−5、31−6は、それぞれ遮光時に出力を生ずる光学
デバイスでなり、搬送制御CPU100−1、100−
2内の入力インターフェイス(I/F)回路38−1、
38−2を経由し、それぞれ割り込みコントローラ45
−1、45−2に接続されている。
【0065】それぞれ搬送ベルト32−1、32−2に
掴まれて搬送されてくる郵便物Xが搬送シフトセンサ3
1−1、31−2、31−3および31−4、31−
5、31−6を遮光すると、それぞれ割り込みコントロ
ーラ45−1、45−2は、CPU本体46−1、46
−2に割り込み処理を要求し、これにより搬送制御CP
U100−1、100−2は、割り込み処理を行うよう
になっている。
【0066】以上により、搬送制御CPU100−1、
100−2は、郵便物Xが搬送シフトセンサ31−1、
31−2、31−3および31−4、31−5、31−
6のいずれの位置を通過した否かを把握することができ
るようになっている。
【0067】なお、各搬送駆動モータ37−1、37−
2は、それぞれモータ(回転部)34−1、34−2と
クラッチ35−1、35−2と、ブレーキ36−1、3
6−2とから構成される。
【0068】各搬送制御CPU100−1、100−2
は、それぞれ出力I/F回路39−1、39−2を経由
し、モータ34−1、34−2とクラッチ35−1、3
5−2とブレーキ36−1、36−2のそれぞれをON
/OFFすることができるような構成になっている。
【0069】そして、各搬送ベルト32−1、32−2
を回転・駆動させるには、図3に示すように、モータ3
2−1、32−2をしばらくONし、モータ32−1、
32−2の回転速度が一定になる所定時間(T1)後
に、クラッチ35−1、35−2をONする。
【0070】逆に、各搬送ベルト32−1、32−2を
停止させるには、図3に示すように、モータ34−1、
34−2とクラッチ35−1、35−2をOFFし、同
時にブレーキ36−1、36−2をONする。
【0071】この手法を用いれば、郵便物区分モジュー
ルシステム11a、11bの搬送ベルト32−1、32
−2が駆動・停止するとき、搬送駆動モータ37−1、
37−2の特性にかかわらず、郵便物を安定して搬送・
停止することができる。
【0072】従って、搬送ベルト32−1、32−2上
に複数の郵便物が連続して搬送された状態でジャムによ
り停止した場合に、その後で、それらの搬送ベルト32
−1、32−2が再び搬送を再開しても、郵便物区分モ
ジュールシステム11a、11bのつなぎ目で郵便物が
衝突(重なる)することがなくなる。
【0073】図5は、以上のような本発明の要部とジャ
ム発生時の搬送系の停止精度との関連性を説明するため
の図である。
【0074】すなわち、本発明が適用される郵便物区分
装置の搬送駆動系は、図5に示すように、搬送系1(フ
ロント部)、搬送系2(光学系)、搬送系2(下搬送
部、追加モジュール)、搬送系3(段パス部、区分部)
とに分かれているが、ジャム発生時にそのジャム発生位
置に応じて各搬送系を停止させることにより、残留郵便
物の数を少なくすると共に、特には、搬送系2(下搬送
部、追加モジュール)において、搬送駆動源としてブレ
ーキ付きモータを採用することにより、各モジュール近
傍で停止する郵便物が重ならないようにジャム発生時の
搬送系の停止精度を上げることができる。
【0075】図6は、以上のような本発明の要部とジャ
ム解除後の搬送系の再駆動制御との関連性を説明するた
めの図である。
【0076】すなわち、ジャム解除後の搬送系の再駆動
制御については、図6に示すように、再駆動時に、搬送
駆動源としてのモータがそれまでの停止状態から徐々に
立ち上がって定常速度状態になるまでの間でも、郵便物
を正確に追跡し得るようにするため、ロータリーエンコ
ーダを採用してモータの回転速度に応じた出力パルスに
基づいてシフト制御を行なっている。
【0077】なお、各搬送制御CPU100−1、10
0−2は、上記以外に、それぞれプログラムを格納する
ROM40−1、40−2と、搬送制御に必要なデータ
などを格納するためのRAM41−1、41−2と、隣
接するモジュールの搬送制御CPUと、区分装置全体を
制御するCPU50と、郵便物の画像認識用CPU51
とデータを交信するための通信コントローラ42−1、
42−2とで構成されている。
【0078】区分装置全体を制御するCPU50は、区
分装置全体のいずれかでジャムが発生したときそれを従
来と同様にして認識し、郵便物区分モジュールシステム
11a、11b…の各搬送制御CPU100−1、10
0−2と、画像認識用CPU51へ、ストップ要求デー
タを送信している。
【0079】一方、区分装置を稼働するとき、区分装置
全体を制御するCPU50は、郵便物区分モジュールシ
ステム11a、11b…の各搬送制御CPU100−
1、100−2と画像認識用CPU51へスタート要求
データを送信している。
【0080】また、各搬送制御CPU100−1、10
0−2は、郵便物の情報(認識結果など)を相互に交信
している。
【0081】上述したハードウェア構成の下に、郵便物
Xが図2の位置でジャム停止し、再び搬送・区分する再
区分機能の原理について図3に示すタイミングチャート
及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0082】図1の画像読み取り部を通過した郵便物X
が搬送ベルト32−1に挟まれ、やがて、搬送シフトセ
ンサ31−1を遮光する。
【0083】このとき、搬送制御CPU100−1は、
割り込みコントローラ45−1から割り込み処理要求を
受け、割り込み処理を開始する。
【0084】この割り込み処理において、搬送制御CP
U100−1は、ロータリーエンコーダ33−1から出
力されたパルス信号47の数をカウンタ44からのカウ
ントデータを読み込むことにより得ることができる。
【0085】搬送制御CPU100−1は、得られたパ
ルス信号47の数(n1)をRAM41−1に格納す
る。
【0086】郵便物Xが図2の地点まで搬送されたと
き、区分装置のいずれかでジャムが発生したとする。
【0087】すると、搬送制御CPU100−1、10
0−2は、CPU50からのストップ要求データを受信
し、上述したようにモータ34−1、34−2とクラッ
チ35−1、35−2をOFFし、同時にブレーキ36
−1、36−2をONすることにより、搬送ベルト32
−1、32−2を直ちに停止させる。
【0088】そして、係員によるジャム解除が修了する
と、搬送制御CPU100−1、100−2は、CPU
50からのスタート要求データを受信する。
【0089】このとき、搬送制御CPU100−1、1
00−2は、上述したようにモータ32−1、32−2
をしばらくONし、モータ32−1、32−2の回転速
度が一定になったらクラッチ35−1、35−2をON
することにより、搬送ベルト32−1、32−2を駆動
させる。
【0090】郵便物Xが再び搬送され、搬送シフトセン
サ31−2を遮光すると、搬送制御CPU100−1
は、上述したと同様に割り込み処理を行い、このときの
パルス信号17の数(n2)を読み込み、それをRAM
41−1に格納する。
【0091】そして、搬送制御CPU100−2は、R
AM41−1から読み出されるパルス信号17の数(n
2)から上述した初めの地点で得られたパルス信号17
の数(n1)をRAM41−1から読み出して減算し、
それを郵便物Xが移動した距離に対応するパルス信号1
7の数(n3)として算出する(図4のステップS1,
S2,S3)。
【0092】通常、郵便物Xが初めの搬送シフトセンサ
31−1から次の搬送シフトセンサ31−2まで到達す
るときに、ロータリーエンコーダ33−1から発生され
るパルス信号17の数は、搬送ベルト32−1が一時的
に停止していてももほぼ一定である。
【0093】そこで、搬送制御CPU100−1は、上
記算出された移動数(n3)が、ある一定の範囲に入っ
ているか否かを比較する(図4のステップS4)。
【0094】もし、その移動数(n3)が基準最低値と
基準最高値との間の一定の範囲に入っているのであれ
ば、搬送制御CPU100−1は、郵便物Xの位置を正
しく追跡できたことになり、郵便物Xの情報を失うこと
なく搬送シフトを継続することができる(図4のステッ
プS5)。
【0095】逆に、その移動数(n3)が一定の範囲外
にあれば、郵便物Xが次の搬送シフトセンサ31−2に
到達するまでの間に、搬送ベルト32−1から飛び出し
たか、そこでひっかかったりしたと判断してそれまでの
郵便物Xの情報を削除すると共に、それ以降の郵便物の
搬送シフトを中断する(図4のステップS6)。
【0096】なお、郵便物Xがさらに次の搬送シフトセ
ンサ31−3を通過し、郵便物区分モジュールシステム
11a、11bのつなぎ目で停止した状態すなわち搬送
ベルト32−1、32−2に郵便物が掴まれていないと
きには、上述したようなロータリーエンコーダ33−
1、33−2からのパルス信号17を用いることができ
ない。
【0097】このため、このような状態で一度郵便物が
停止すると、再び搬送シフトを継続することができな
い。
【0098】また、郵便物Xが図2の地点まで搬送され
たとき、区分装置のいずれかでジャムが発生したとき、
CPU50は、図3に示すように、搬送制御CPU10
0−1、100−2にストップ要求データを送信して一
定時間(T2)だけ経過してからCPU51へそのデー
タを送信する。
【0099】すなわち、画像読取り部6を通過して、住
所認識部30bが認識処理中である郵便物に対しては、
その認識処理をジャム発生と同時に停止する必要がな
く、認識処理を継続することができるようにCPU50
は区分装置全体の停止制御を行っている。
【0100】これによって、区分装置がジャム停止した
とき、少しでも多くの郵便物の画像認識処理が可能にな
る。
【0101】すなわち、本発明によれば、従来、ジャム
発生時に、再度区分することができなかった搬送路上の
残留郵便物を再度区分することができ、それらの郵便物
を区分・集積することができる。
【0102】具体的には、従来の郵便物の搬送シフト制
御方式では、搬送路上に設置された搬送シフトセンサか
らの信号により郵便物がどの位置にあるかを時間で管理
していたため、郵便物が一度ジャム停止してしまうと残
留した郵便物を再度搬送することができなかったのに対
し、本発明によれば、ロータリーエンコーダとブレーキ
付き搬送駆動モータを用いることによって、ジャム停止
などで郵便物が一時的に停止しても搬送を継続すること
ができる。
【0103】より具体的には、従来の郵便物の追跡手法
では、搬送ベルトに設置された搬送シフトセンサ間を郵
便物が通過する時間を測定していたため、一度郵便物が
ジャム停止すると郵便物の追跡ができなくなり、さらに
ジャム停止すると、搬送駆動モータの慣性やそれにかか
る搬送系の負荷などのばらつきによって、モジュール間
で郵便物が重なったり紛失したりして郵便物を再度搬送
することができなかったと共に、ジャム停止すると、画
像認識CPUにおける画像認識処理を停止していたた
め、郵便物の搬送だけでなく郵便物の画像認識結果も得
られなかったのに対し、本発明によれば、ロータリーエ
ンコーダを用いて郵便物の搬送距離を測定することによ
って、ジャム停止しても、郵便物がどの位置で停止して
いるかロータリーエンコーダの値を読み込むことによっ
て追跡することができ、さらに搬送ベルトの稼働・停止
を搬送駆動モータのON/OFFだけでなく、クラッチ
・ブレーキを用いることにより郵便物の移動・停止のば
らつきが軽減され、これによりモジュール間での郵便物
の重なりや紛失が軽減されると共に、ジャムが発生した
とき、搬送制御CPUと画像認識CPUのオンライン処
理を遅延させているため、搬送系が停止しても郵便物の
画像認識を行うことができるので、より多くの残留郵便
をジャム後再区分することができるようになる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、郵便物がジャムにより停止した後であっても、ジャ
ム解除後に、郵便物が正常に搬送されたかどうかの追跡
管理を確実になし得るようにしてジャム後の再区分機能
を有するようにすることにより、手作業による区分を極
力少なくして区分処理能率を向上することができるよう
にした郵便物区分装置及び方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明が適用される郵便物区分装置
を示す概略図。
【図2】図2は、図1の郵便物区分装置に組込まれる本
発明の要部としての郵便物区分モジュールシステムを示
すブロック図。
【図3】図3は、図2の郵便物区分モジュールシステム
の動作を説明するためのタイミングチャート。
【図4】図4は、図2の郵便物区分モジュールシステム
の割り込み動作を説明するためのフローチャート。
【図5】図5は、本発明の要部とジャム発生時の搬送系
の停止精度との関連性を説明するための図である。
【図6】図6は、本発明の要部とジャム解除後の搬送系
の再駆動制御との関連性を説明するための図である。
【符号の説明】
1…郵便物区分装置 2…供給部 3…主搬送路 4…取出部 6…光学読取部 9…メールID処理部 10…バーコード処理部 11a,11b…郵便物区分モジュールシステム 14…区分集積部 15…区分ポケット 30…制御部 30a…区分指定制御部 30c…配達順路データベース 30b…住所認識部 33−1、33−2…ロータリーエンコーダ 37−1、37−2…搬送駆動モータ 47−1、47−2…パルス信号 32−1、32−2…搬送ベルト 100−1、100−2…搬送制御CPU100−1、
100−2 38−1、38−2…入力インターフェイス(I/F)
回路 44−1、44−2…タイマコントローラ(カウンタ) 31−1、31−2、31−3および31−4、31−
5、31−6…搬送シフトセンサ 45−1、45−2…割り込みコントローラ X…郵便物 46−1、46−2…CPU本体 34−1、34−2…モータ(回転部) 35−1、35−2…クラッチ 36−1、36−2…ブレーキ 39−1、39−2…出力I/F回路 40−1、40−2…ROM 41−1、41−2…RAM 50…CPU 51…画像認識用CPU 42−1、42−2…通信コントローラ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    する供給手段と、 この供給手段によって供給される上記郵便物に記載され
    ている宛先情報を読取る読取手段と、 上記読取手段による上記郵便物の宛先情報に基づき、上
    記郵便物を区分、集積可能な区分手段と、 上記供給手段によって供給される上記郵便物を上記区分
    手段まで搬送する搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動
    ・停止するブレーキ付きモータとを有する搬送手段と、 上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号を出力
    する変換手段と、 この変換手段からの信号に基づいて上記郵便物の搬送位
    置を追跡・認識することにより、ジャム解除後に上記郵
    便物の再区分が可能となるように上記搬送手段を制御す
    る制御手段とを具備することを特徴とする郵便物区分装
    置。
  2. 【請求項2】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    する供給手段と、 この供給手段によって供給される上記郵便物に記載され
    ている宛先情報を読取る読取手段と、 上記読取手段によって読取られた上記郵便物の宛先情報
    を認識する認識手段と、 上記認識手段によって認識された上記郵便物の宛先情報
    に基づき、上記郵便物を区分、集積可能な区分手段と、 上記供給手段によって供給される上記郵便物を上記区分
    手段まで搬送する搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動
    ・停止するブレーキ付きモータとを有する搬送手段と、 上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号を出力
    する変換手段と、 この変換手段からの信号に基づいて上記郵便物の搬送位
    置を追跡・認識することにより、ジャム発生時に既に上
    記読取手段を通過した上記郵便物に対する上記認識手段
    による認識動作を継続させると共に、ジャム解除後に上
    記郵便物の再区分が可能となるように上記搬送手段を制
    御する制御手段とを具備することを特徴とする郵便物区
    分装置。
  3. 【請求項3】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    する供給手段と、 この供給手段によって供給される上記郵便物に記載され
    ている宛先情報を読取る読取手段と、 上記読取手段による上記郵便物の宛先情報に基づき、上
    記郵便物を区分、集積可能な区分手段と、 上記供給手段によって供給される上記郵便物を上記区分
    手段まで搬送するために、それぞれ搬送ベルトと、この
    搬送ベルトを駆動・停止するクラッチ・ブレーキ付きモ
    ータとを有する複数の郵便物区分モジュールシステムが
    搬送路に沿って配設されてなる搬送手段と、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号を出力する変換手段と、 この変換手段からの信号に基づいて上記郵便物の搬送位
    置を追跡・認識することにより、ジャム解除後に上記複
    数の郵便物区分モジュールシステム間での上記郵便物の
    重なりをなくして再区分が可能となるように上記搬送手
    段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする郵
    便物区分装置。
  4. 【請求項4】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    する供給手段と、 この供給手段によって供給される上記郵便物に記載され
    ている宛先情報を読取る読取手段と、 上記読取手段によって読取られた上記郵便物の宛先情報
    を認識する認識手段と、 上記認識手段によって認識された上記郵便物の宛先情報
    に基づき、上記郵便物を区分、集積可能な区分手段と、 上記供給手段によって供給される上記郵便物を上記区分
    手段まで搬送するために、それぞれ搬送ベルトと、この
    搬送ベルトを駆動・停止するクラッチ・ブレーキ付きモ
    ータとを有する複数の郵便物区分モジュールシステムが
    搬送路に沿って配設されてなる搬送手段と、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号を出力する変換手段と、 この変換手段からの信号に基づいて上記郵便物の搬送位
    置を追跡・認識することにより、ジャム発生時に既に上
    記読取手段を通過した上記郵便物に対する上記認識手段
    による認識動作を継続させると共に、ジャム解除後に上
    記複数の郵便物区分モジュールシステム間での上記郵便
    物の重なりをなくして再区分が可能となるように上記搬
    送手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とす
    る郵便物区分装置。
  5. 【請求項5】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    する供給手段と、 この供給手段によって供給される上記郵便物に記載され
    ている宛先情報を読取る読取手段と、 上記読取手段によって読取られた上記郵便物の宛先情報
    を認識する認識手段と、 上記認識手段によって認識された上記郵便物の宛先情報
    に基づき、上記郵便物を区分、集積可能な区分手段と、 上記供給手段によって供給される上記郵便物を上記区分
    手段まで搬送するために、それぞれ搬送ベルトと、この
    搬送ベルトを駆動・停止するクラッチ・ブレーキ付きモ
    ータと、上記郵便物の搬送状態を検出するために、上記
    搬送ベルトに沿って配設される複数のシフトセンサとを
    有する複数の郵便物区分モジュールシステムが搬送路に
    沿って配設されてなる搬送手段と、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号を出力する変換手段と、 上記郵便物が上記複数のシフトセンサを通過するタイミ
    ングで上記変換手段からの信号を取り込んでその信号差
    が所定の範囲内にあるか否かを判定して上記郵便物の搬
    送位置を追跡・認識することにより、ジャム発生時に既
    に上記読取手段を通過した上記郵便物に対する上記認識
    手段による認識動作を継続させると共に、ジャム解除後
    に上記複数の郵便物区分モジュールシステム間での上記
    郵便物の重なりをなくして再区分が可能となるように上
    記搬送手段を制御する制御手段とを具備することを特徴
    とする郵便物区分装置。
  6. 【請求項6】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    するステップと、 上記郵便物に記載されている宛先情報を読取るステップ
    と、 上記郵便物の宛先情報に基づき、上記郵便物を所定の区
    分部に区分、集積するステップと、 上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送する搬送ベルト
    をブレーキ付きモータにより駆動・停止するステップ
    と、 上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号を出力
    するステップと、 上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号に基づ
    いて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識することによ
    り、ジャム解除後に上記郵便物の再区分が可能となるよ
    うに上記搬送ベルトを制御するステップとを具備するこ
    とを特徴とする郵便物区分方法。
  7. 【請求項7】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    するステップと、 上記郵便物に記載されている宛先情報を読取るステップ
    と、 上記読取ステップによって読取られた上記郵便物の宛先
    情報を認識するステップと、 上記認識ステップによって認識された上記郵便物の宛先
    情報に基づき、上記郵便物を所定の区分部に区分、集積
    するステップと、 上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送する搬送ベルト
    をブレーキ付きモータにより駆動・停止するステップ
    と、 上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号を出力
    するステップと、 上記ブレーキ付きモータの回転速度に応じた信号に基づ
    いて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識することによ
    り、ジャム発生時に既に上記読取ステップを通過した上
    記郵便物に対する上記認識ステップによる認識動作を継
    続させると共に、ジャム解除後に上記郵便物の再区分が
    可能となるように上記搬送ベルトを制御するステップと
    を具備することを特徴とする郵便物区分方法。
  8. 【請求項8】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    するステップと、 上記郵便物に記載されている宛先情報を読取るステップ
    と、 上記郵便物の宛先情報に基づき、上記郵便物を上記所定
    の区分部に区分、集積するステップと、 上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送するために、そ
    れぞれ搬送ベルトを駆動・停止するクラッチ・ブレーキ
    付きモータとを有する複数の郵便物区分モジュールシス
    テムを搬送路に沿って配設するステップと、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号を出力するステップと、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号に基づいて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識する
    ことにより、ジャム解除後に上記複数の郵便物区分モジ
    ュールシステム間での上記郵便物の重なりをなくして再
    区分が可能となるように上記搬送ベルトを制御するステ
    ップとを具備することを特徴とする郵便物区分方法。
  9. 【請求項9】 宛先情報が記載されている郵便物を供給
    するステップと、 上記郵便物に記載されている宛先情報を読取るステップ
    と、 上記読取ステップによって読取られた上記郵便物の宛先
    情報を認識するステップと、 上記認識ステップによって認識された上記郵便物の宛先
    情報に基づき、上記郵便物を所定の区分部に区分、集積
    するステップと、 上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送するために、そ
    れぞれ搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動・停止する
    クラッチ・ブレーキ付きモータとを有する複数の郵便物
    区分モジュールシステムを搬送路に沿って配設するステ
    ップと、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号を出力するステップと、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号に基づいて上記郵便物の搬送位置を追跡・認識する
    ことにより、ジャム発生時に既に上記読取ステップを通
    過した上記郵便物に対する上記認識ステップによる認識
    動作を継続させると共に、ジャム解除後に上記複数の郵
    便物区分モジュールシステム間での上記郵便物の重なり
    をなくして再区分が可能となるように上記搬送ベルトを
    制御するステップとを具備することを特徴とする郵便物
    区分方法。
  10. 【請求項10】 宛先情報が記載されている郵便物を供
    給するステップと、 上記郵便物に記載されている宛先情報を読取るステップ
    と、 上記読取ステップによって読取られた上記郵便物の宛先
    情報を認識するステップと、 上記認識ステップによって認識された上記郵便物の宛先
    情報に基づき、上記郵便物を所定の区分部に区分、集積
    するステップと、 上記郵便物を上記所定の区分部まで搬送するために、そ
    れぞれ搬送ベルトと、この搬送ベルトを駆動・停止する
    クラッチ・ブレーキ付きモータと、上記郵便物の搬送状
    態を検出するために、上記搬送ベルトに沿って配設され
    る複数のシフトセンサとを有する複数の郵便物区分モジ
    ュールシステムを搬送路に沿って配設するステップと、 上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に応じた
    信号を出力するステップと、 上記郵便物が上記複数のシフトセンサを通過するタイミ
    ングで上記クラッチ・ブレーキ付きモータの回転速度に
    応じた信号を取り込んでその信号差が所定の範囲内にあ
    るか否かを判定して上記郵便物の搬送位置を追跡・認識
    することにより、ジャム発生時に既に上記読取ステップ
    を通過した上記郵便物に対する上記認識ステップによる
    認識動作を継続させると共に、ジャム解除後に上記複数
    の郵便物区分モジュールシステム間での上記郵便物の重
    なりをなくして再区分が可能となるように上記搬送ベル
    トを制御するステップとを具備することを特徴とする郵
    便物区分方法。
JP32056796A 1996-11-29 1996-11-29 郵便物区分装置及び方法 Pending JPH10156289A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100733491B1 (ko) 2005-08-26 2007-06-28 주식회사 을 지 우편물 구분기의 오구분 방지방법

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