JPH10156199A - 籾すり調整機 - Google Patents

籾すり調整機

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JPH10156199A
JPH10156199A JP33762596A JP33762596A JPH10156199A JP H10156199 A JPH10156199 A JP H10156199A JP 33762596 A JP33762596 A JP 33762596A JP 33762596 A JP33762596 A JP 33762596A JP H10156199 A JPH10156199 A JP H10156199A
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rice
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machine
paddy
separating
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Eiichi Narukawa
栄一 成川
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TAIWA SEIKI KK
Taiwa Seiki Corp
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TAIWA SEIKI KK
Taiwa Seiki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 籾すり・米選を1台に集約した玄米出荷用の
小型な籾すり調整機を提供する。 【解決手段】 遠心式の籾すり装置Bの上方位置に、籾
がらを分離する風選式の選別装置Cを配置するととも
に、この選別装置Cに、玄米中の末脱ぷ籾を除去する籾
選別万石Dを接続して設け、選別装置Cの上部に、傾斜
した回転選別網胴21によって、整粒玄米とくず米とを分
離する回転米選機Eを設け、機台Aに搭載する。その
際、回転米選装置Eの供給口28を高くし、整粒米出口を
低くする。ま た、籾を籾すり装置Bに供給する籾ホッ
パの上端より少し低い位置もしくはそれより高い位置と
なるようにすればより好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に農家等の自家処理
用として適する、遠心脱ぷ式籾すり手段と回転米選手段
とを一体的に備えた籾すり調整機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】玄米を出荷するにあたっての籾すり調整
作業は、籾を脱ぷして玄米とし、その玄米よりくず米を
選別する工程を組み合せている。それらの工程は、従来
一般に、各独立した籾すり機と米選機を使用して行われ
ている。しかし、小規模や零細規模の農家などでは、規
模に応じた処理量の小さな各機械がないことと、処理量
の大きな機械では高価で採算性が悪く、設備投資ができ
ないので、籾すり作業は外部に依託しているのが実状で
ある。
【0003】一方、近年、自家保有米は、貯蔵中の食味
低下がない籾貯蔵をする農家が増えてきており、これ
は、規模の大・小にかかわらず同様な傾向にある。特
に、籾すり調整作業を外部に依託している小規模等の農
家では、この傾向が強い。これら自家保有米として貯蔵
された籾から精白米を得るために、籾すり機・米選機を
常設している大規模農家であっても、大型の機械では無
駄も多く、操作もわずらわしいので、操作の手軽な小型
の籾すり機で一旦玄米にした後、手持ちの精米機で精白
したり、脱ぷ装置と精米装置とを内蔵した、例えば実公
昭61−10755号公報、特公昭63−20175号
公報に示されているような、脱ぷ精米装置を利用してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】玄米を出荷するには、
籾すり機で脱ぷしたままでは、くず米の混入が多い分品
質も悪く、必ず米選機でくず米を除去するのであるが、
出荷量の少ない小規模農家では、上記のように、従来の
籾すり機・米選機の個別機の組合せでは、場所をとるば
かりでなく、コストが高く採算がとれないとともに、設
置時及び操作時に手間がかかるという問題がある。
【0005】また、貯蔵されている自家保有籾を精白す
るには、上記公報に示されている脱ぷ精米機を利用した
り、小型の遠心脱ぷ方式の籾すり機で一旦玄米にした
後、他の精米機を利用して精白することが行われている
が、それらいずれの方法でも、くず米を除去しないまま
の玄米を精米するため、今ずり米といっても食味が低下
したり、精米機が米づまりをおこしやすい等の問題があ
る。また、籾すり後の玄米を別途米選機で選別すれば、
くず米の除去はできるものの、作業がたいへん面倒であ
る。
【0006】脱ぷ精米機でも、実開平1−92241号
公報に示されているように、脱ぷ後の玄米よりくず米を
除去する米選機を内蔵したものが知られている。これ
は、脱ぷされた玄米を、内蔵した米選機でくず米を除去
した後、精米するため、精白米の食味は低下しないが、
米選機通過後の玄米を別途機外へ取り出すことができな
いので、玄米出荷用のものとしての作業には不適であ
る。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、遠心脱ぷ籾すり機と回転ドラム式
穀粒選別機とを一体的に組み合てコンパクトに形成する
とともに、籾すり作業と同時にくず米除去の選別を行え
るようにし、小規模農家の玄米出荷用として、また、自
家保有籾精米時の前工程の籾すり調整として、いずれの
作業においても利用できる、小型で安価な籾すり調整機
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、籾を脱ぷす
る、遠心式の脱ぷ装置と、脱ぷされた玄米と籾がらとを
分離する籾がら選別装置と、玄米中の末脱ぷ米を除去す
る籾選別万石と、選別された玄米を揚穀するスロワー
と、玄米中のくず米を選別除去する回転ドラム式の米選
機を備えており、この米選機は供給口を高く整流米排出
口を低くして、選別装置のさらに上部に搭載されている
ことが第1の特徴である。また、米選機は、その整粒玄
米の排出される出口が、脱ぷ装置へ供給する籾が張込ま
れる籾ホッパーの上端より少し低い位置もしくはそれよ
り高い位置に設けられていることが第2の特徴である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に対応する図面を参照して説明する。図1は
本発明機の一実施例を示す全体の側断面図、図2、図3
はそれぞれ外観図である。
【0010】本発明機は、図示のように、箱状に形成し
た機台Aに、遠心式の脱ぷ装置Bと、籾がらを分離する
風選式の選別装置Cと、末脱ぷ籾を除去する籾選別万石
Dと、回転式の米選装置Eが具備されている。そして、
脱ぷ装置Bは機台Aの上に搭載され、その上方に位置し
て選別装置Cが設けられているとともに、選別装置Cの
下部には籾選別万石Dが接続され、選別装置Cの上部に
は回転米選機Eが配置されている。
【0011】遠心式の脱ぷ装置Bは、従来公知のよう
に、ファンケーシング1の中に脱ぷファン2が納められ
ており、機台Aの中に搭載されたモータM1 により回転
される。脱ぷファン2の中心部に開口された供給部3に
は、これに接続して籾ホッパ4が設けられている。そし
て、ファンケーシング1に接続して、揚穀ホース5がそ
の上端開口部を後述する選別装置Cに突入して設けられ
ている。また、脱ぷファン2と同軸で籾がら選別ファン
6が設けられ、これに接続して籾がら排出パイプ7が設
けられている。
【0012】選別装置Cは、脱ぷファンBのケーシング
1のほぼ上方に位置して設けられており、従来公知のよ
うに、選別ケース10内に所要の分流板11, 11が配置さ
れ、選別ケース10の上部には、上記の揚穀ホース5の先
端が突入されているとともに、選別ケースの上下中間部
に吸気孔12が設けられている。
【0013】籾選別万石Dは、枠状のケース13に網板14
が張設されており、この万石Dは、上記選別ケース10の
下部に設けられた開口部15に挿入されて、その基端部を
最下段の分流板11の下側にのぞませ、その先端部が低く
なるように傾斜し、先端部を選別ケース10の外部に突出
させて設けられている。そして、籾選別万石Dの網板14
の下側に設けられたホッパ17は、機台Aの一側に設けら
れた、モータM1 により回転されるスロワー18に接続さ
れ、そのスロワーパイプ19は上方に長く立ち上げられ
て、後述する回転式米選機Eに接続されている。
【0014】回転式米選機Eは、選別装置Cの上に位置
して設けられており、特に、選別効率の向上を図って小
型化した構造となっている。すなわち、箱状のケース20
の中には、前後両端が開放された横型の傾斜した選別網
胴21が、ケース20に取付けられたモータM2 の駆動軸22
により回動されるように配置されており、選別網胴21内
には、その前端より少し奥部の位置に、周面が選別網胴
21の内周と所要の流入間隙23を存する径に形成した、円
板状の流入抑制板24が駆動軸22に固定して設けられてい
る。
【0015】ケース20の後端外部には整粒玄米の出口25
が設けられ、また、ケース20の下側には、選別網胴21の
ほぼ全長にわたる長さの受部26が設けられ、その下端に
くず米の排出口27が設けられている。また、ケース20の
前端部内には、給穀ホッパ28が設けられ、その先端は選
別網胴21内の流入抑制板24の前面上部に対向して開口さ
れており、スロワーパイプ19の上端は給穀ホッパ28に開
口されている。そして、この米選機Eは、その整流玄米
出口25の方を低くして設けられている。
【0016】また、米選機Eのさらに好適な条件とし
て、その整流玄米出口25が、脱ぷ装置に籾を供給する籾
ホッパ4の上端より少し低い位置もしくはそれより高い
位置に設定する。かくすれば、整流玄米出口25が高く位
置しているので、その下方に紙製30などをおいて直接袋
詰めにしたり、精米機のホッパに整流玄米を直接供給す
ることが可能となる。
【0017】上記構成の籾すり調整機において、籾は籾
ホッパ4に張り込まれる。その籾は脱ぷファン1により
脱ぷされ、揚穀ホース5より選別装置Cに送入される。
選別装置Cでは送入された玄米、籾がら等は分流板11,
11を流化しながら風選されて、籾がらは籾がら選別ファ
ン6に流入して排出パイプ7より機外に排出される。一
方、玄米、末脱ぷ籾やわらくずなどは、最下段の分流板
11から籾選別万石Dの網板14上に落下して流下する。そ
の流下の過程で分離が行われる。網目より抜けた玄米は
ホッパ17内に流入して、スロワー18の作用でスロワーパ
イプ19より回転米選機Eの給穀ホッパ28に揚穀される。
そして、末脱ぷ籾やわらくずなどは網板14上を流下し
て、下端の出口16より機外に排出される。
【0018】給穀ホッパ28に入った玄米は、流入抑制板
24に当って、その前面に沿って下方に落下し、流入抑制
板24と選別網胴21との流入間隙23より入って傾斜してい
る選別網胴21内を後端に向けて流下して行く。その流下
の間、小粒の未熟米や砕米等のくず米は、選別網胴21の
網目から抜けて受部26に落下し、排出口27より機外に排
出される。そして成熟した粒の整粒玄米は高い位置にあ
る整粒玄米出口25から流出する。そして、その流出した
玄米は、目的に応じて次の工程に運ばれたり、或は、出
口25の下に配置した紙袋30へと直接詰め込まれ、或は精
米機(図示を略す)へと直接張り込まれるのである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、機台に
搭載された遠心式の籾すり装置の上方に籾がらを分離す
る選別装置と、さらにその上に小型化された回転米選機
とを配置し、選別装置より籾選別万石を経た玄米とくず
米を回転米選機で選別するようにしたので、各装置のコ
ンパクトな組合せができ、従来別々の機械で作業してい
た籾すり(脱ぷ)と米選(くず米除去選別)を1台に集
約して、玄米出荷用の籾すり調整の機能を発揮し、小規
模農家の玄米出荷用としての小型で安価な機械を提供で
きる。
【0020】特に回転米選機を、その整流玄米出口が、
籾ホッパ上端より少し低い位置もしくはそれより高い位
置となるように設けたものでは、取り出された整流玄米
を別途揚穀することなく、整流玄米出口から整流玄米を
直接に紙袋や精米機に供給することができる。
【0021】また、回転米選機は、選別網胴に流入した
玄米等が流入抑制板24に当たって選別網胴の前端部内に
落とされるので、選別網胴のほぼ全長にわたって選別効
果が発揮されることになり、したがって、選別網胴の長
さを大幅に短縮し、米選機が小型化される。それによ
り、籾すり調整機全体の一層の小型化が図れることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明機の一実施例を示す側断面図である。
【図2】同外観側面図である。
【図3】同外観正面図である。
【符号の説明】
A 機体 B 脱ぷ装置 C 選別装置 D 籾選別万石 E 回転米選機 1 ファンケーシング 2 脱ぷファン 4 籾ホッパ 5 揚穀ホース 6 選別ファン 7 排出パイプ 10 選別ケース 11 分流板 12 吸気口 14 網板 17 ホッパ 18 スロワー 19 スロワーパイプ 20 ケース 21 選別網胴 22 駆動軸 23 流入間隙 24 流入抑制板 25 整流玄米出口 27 排出口 28 給穀ホッパ
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 籾すり調整機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に農家等の自家処理
用として適する、遠心脱ぷ式籾すり手段と回転米選手段
とを一体的に備えた籾すり調整機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】玄米を出荷するにあたっての籾すり調整
作業は、籾を脱ぷして玄米とし、その玄米よりくず米を
選別する工程を組み合せている。それらの工程は、従来
一般に、各独立した籾すり機と米選機を使用して行われ
ている。しかし、小規模や零細規模の農家などでは、規
模に応じた処理量の小さな各機械がないことと、処理量
の大きな機械では高価で採算性が悪く、設備投資ができ
ないので、籾すり作業は外部に依託しているのが実状で
ある。
【0003】一方、近年、自家保有米は、貯蔵中の食味
低下がない籾貯蔵をする農家が増えてきており、これ
は、規模の大・小にかかわらず同様な傾向にある。特
に、籾すり調整作業を外部に依託している小規模等の農
家では、この傾向が強い。これら自家保有米として貯蔵
された籾から精白米を得るために、籾すり機・米選機を
常設している大規模農家であっても、大型の機械では無
駄も多く、操作もわずらわしいので、操作の手軽な小型
の籾すり機で一旦玄米にした後、手持ちの精米機で精白
したり、脱ぷ装置と精米装置とを内蔵した、例えば実公
昭61−10755号公報、特公昭63−20175号
公報に示されているような、脱ぷ精米装置を利用してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】玄米を出荷するには、
籾すり機で脱ぷしたままでは、くず米の混入が多い分品
質も悪く、必ず米選機でくず米を除去するのであるが、
出荷量の少ない小規模農家では、上記のように、従来の
籾すり機・米選機の個別機の組合せでは、場所をとるば
かりでなく、コストが高く採算がとれないとともに、設
置時及び操作時に手間がかかるという問題がある。
【0005】また、貯蔵されている自家保有籾を精白す
るには、上記公報に示されている脱ぷ精米機を利用した
り、小型の遠心脱ぷ方式の籾すり機で一旦玄米にした
後、他の精米機を利用して精白することが行われている
が、それらいずれの方法でも、くず米を除去しないまま
の玄米を精米するため、今ずり米といっても食味が低下
したり、精米機が米づまりをおこしやすい等の問題があ
る。また、籾すり後の玄米を別途米選機で選別すれば、
くず米の除去はできるものの、作業がたいへん面倒であ
る。
【0006】脱ぷ精米機でも、実開平1−92241号
公報に示されているように、脱ぷ後の玄米よりくず米を
除去する米選機を内蔵したものが知られている。これ
は、脱ぷされた玄米を、内蔵した米選機でくず米を除去
した後、精米するため、精白米の食味は低下しないが、
米選機通過後の玄米を別途機外へ取り出すことができな
いので、玄米出荷用のものとしての作業には不適であ
る。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、遠心脱ぷ籾すり機と回転ドラム式
穀粒選別機とを一体的に組み合てコンパクトに形成する
とともに、籾すり作業と同時にくず米除去の選別を行え
るようにし、小規模農家の玄米出荷用として、また、自
家保有籾精米時の前工程の籾すり調整として、いずれの
作業においても利用できる、小型で安価な籾すり調整機
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、籾を脱ぷす
る、遠心式の脱ぷ装置と、脱ぷされた玄米と籾がらとを
分離する籾がら選別装置と、玄米中の末脱ぷ米を除去す
る籾選別万石と、選別された玄米を揚穀するスロワー
と、玄米中のくず米を選別除去する回転ドラム式の米選
機を備えており、この米選機は供給口を高く整粒米排出
口を低くして、選別装置のさらに上部に搭載されている
ことが第1の特徴である。また、米選機は、その整粒玄
米の排出される出口が、脱ぷ装置へ供給する籾が張込ま
れる籾ホッパーの上端より少し低い位置もしくはそれよ
り高い位置に設けられていることが第2の特徴である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に対応する図面を参照して説明する。図1は
本発明機の一実施例を示す全体の側断面図、図2、図3
はそれぞれ外観図である。
【0010】本発明機は、図示のように、箱状に形成し
た機台Aに、遠心式の脱ぷ装置Bと、籾がらを分離する
風選式の選別装置Cと、末脱ぷ籾を除去する籾選別万石
Dと、回転式の米選装置Eが具備されている。そして、
脱ぷ装置Bは機台Aの上に搭載され、その上方に位置し
て選別装置Cが設けられているとともに、選別装置Cの
下部には籾選別万石Dが接続され、選別装置Cの上部に
は回転米選機Eが配置されている。
【0011】遠心式の脱ぷ装置Bは、従来公知のよう
に、ファンケーシング1の中に脱ぷファン2が納められ
ており、機台Aの中に搭載されたモータM1 により回転
される。脱ぷファン2の中心部に開口された供給部3に
は、これに接続して籾ホッパ4が設けられている。そし
て、ファンケーシング1に接続して、揚穀ホース5がそ
の上端開口部を後述する選別装置Cに突入して設けられ
ている。また、脱ぷファン2と同軸で籾がら選別ファン
6が設けられ、これに接続して籾がら排出パイプ7が設
けられている。
【0012】選別装置Cは、脱ぷファンBのケーシング
1のほぼ上方に位置して設けられており、従来公知のよ
うに、選別ケース10内に所要の分流板11, 11が配置さ
れ、選別ケース10の上部には、上記の揚穀ホース5の先
端が突入されているとともに、選別ケースの上下中間部
に吸気孔12が設けられている。
【0013】籾選別万石Dは、枠状のケース13に網板14
が張設されており、この万石Dは、上記選別ケース10の
下部に設けられた開口部15に挿入されて、その基端部を
最下段の分流板11の下側にのぞませ、その先端部が低く
なるように傾斜し、先端部を選別ケース10の外部に突出
させて設けられている。そして、籾選別万石Dの網板14
の下側に設けられたホッパ17は、機台Aの一側に設けら
れた、モータM1 により回転されるスロワー18に接続さ
れ、そのスロワーパイプ19は上方に長く立ち上げられ
て、後述する回転式米選機Eに接続されている。
【0014】回転式米選機Eは、選別装置Cの上に位置
して設けられており、特に、選別効率の向上を図って小
型化した構造となっている。すなわち、箱状のケース20
の中には、前後両端が開放された横型の傾斜した選別網
胴21が、ケース20に取付けられたモータM2 の駆動軸22
により回動されるように配置されており、選別網胴21内
には、その前端より少し奥部の位置に、周面が選別網胴
21の内周と所要の流入間隙23を存する径に形成した、円
板状の流入抑制板24が駆動軸22に固定して設けられてい
る。
【0015】ケース20の後端外部には整粒玄米の出口25
が設けられ、また、ケース20の下側には、選別網胴21の
ほぼ全長にわたる長さの受部26が設けられ、その下端に
くず米の排出口27が設けられている。また、ケース20の
前端部内には、給穀ホッパ28が設けられ、その先端は選
別網胴21内の流入抑制板24の前面上部に対向して開口さ
れており、スロワーパイプ19の上端は給穀ホッパ28に開
口されている。そして、この米選機Eは、その整粒玄米
出口25の方を低くして設けられている。
【0016】また、米選機Eのさらに好適な条件とし
て、その整粒玄米出口25が、脱ぷ装置に籾を供給する籾
ホッパ4の上端より少し低い位置もしくはそれより高い
位置に設定する。かくすれば、整粒玄米出口25が高く位
置しているので、その下方に紙袋30などをおいて直接袋
詰めにしたり、精米機のホッパに整粒玄米を直接供給す
ることが可能となる。
【0017】上記構成の籾すり調整機において、籾は籾
ホッパ4に張り込まれる。その籾は脱ぷファン1により
脱ぷされ、揚穀ホース5より選別装置Cに送入される。
選別装置Cでは送入された玄米、籾がら等は分流板11,
11を流化しながら風選されて、籾がらは籾がら選別ファ
ン6に流入して排出パイプ7より機外に排出される。一
方、玄米、末脱ぷ籾やわらくずなどは、最下段の分流板
11から籾選別万石Dの網板14上に落下して流下する。そ
の流下の過程で分離が行われる。網目より抜けた玄米は
ホッパ17内に流入して、スロワー18の作用でスロワーパ
イプ19より回転米選機Eの給穀ホッパ28に揚穀される。
そして、末脱ぷ籾やわらくずなどは網板14上を流下し
て、下端の出口16より機外に排出される。
【0018】給穀ホッパ28に入った玄米は、流入抑制板
24に当って、その前面に沿って下方に落下し、流入抑制
板24と選別網胴21との流入間隙23より入って傾斜してい
る選別網胴21内を後端に向けて流下して行く。その流下
の間、小粒の未熟米や砕米等のくず米は、選別網胴21の
網目から抜けて受部26に落下し、排出口27より機外に排
出される。そして成熟した粒の整粒玄米は高い位置にあ
る整粒玄米出口25から流出する。そして、その流出した
玄米は、目的に応じて次の工程に運ばれたり、或は、出
口25の下に配置した紙袋30へと直接詰め込まれ、或は精
米機(図示を略す)へと直接張り込まれるのである。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、機台に
搭載された遠心式の籾すり装置の上方に籾がらを分離す
る選別装置と、さらにその上に小型化された回転米選機
とを配置し、選別装置より籾選別万石を経た玄米とくず
米を回転米選機で選別するようにしたので、各装置のコ
ンパクトな組合せができ、従来別々の機械で作業してい
た籾すり(脱ぷ)と米選(くず米除去選別)を1台に集
約して、玄米出荷用の籾すり調整の機能を発揮し、小規
模農家の玄米出荷用としての小型で安価な機械を提供で
きる。
【0020】特に回転米選機を、その整粒玄米出口が、
籾ホッパ上端より少し低い位置もしくはそれより高い位
置となるように設けたものでは、取り出された整粒玄米
を別途揚穀することなく、整流玄米出口から整流玄米を
直接に紙袋や精米機に供給することができる。
【0021】また、回転米選機は、選別網胴に流入した
玄米等が流入抑制板24に当たって選別網胴の前端部内に
落とされるので、選別網胴のほぼ全長にわたって選別効
果が発揮されることになり、したがって、選別網胴の長
さを大幅に短縮し、米選機が小型化される。それによ
り、籾すり調整機全体の一層の小型化が図れることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明機の一実施例を示す側断面図である。
【図2】同外観側面図である。
【図3】同外観正面図である。
【符号の説明】 A 機体 B 脱ぷ装置 C 選別装置 D 籾選別万石 E 回転米選機 1 ファンケーシング 2 脱ぷファン 4 籾ホッパ 5 揚穀ホース 6 選別ファン 7 排出パイプ 10 選別ケース 11 分流板 12 吸気口 14 網板 17 ホッパ 18 スロワー 19 スロワーパイプ 20 ケース 21 選別網胴 22 駆動軸 23 流入間隙 24 流入抑制板 25 整粒玄米出口 27 排出口 28 給穀ホッパ ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】特に回転米選機を、その整粒玄米出口が、
籾ホッパ上端より少し低い位置もしくはそれより高い位
置となるように設けたものでは、取り出された整粒玄米
を別途揚穀することなく、整粒玄米出口から整粒玄米を
直接に紙袋や精米機に供給することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾ホッパーからの供給を受けて脱ぷする
    遠心脱ぷ装置と、この脱ぷ装置の上方に位置して設けら
    れた、籾がらを分離する選別装置と、玄米中の末脱ぷ籾
    を除去する籾選別万石とを備えているとともに、上記選
    別装置の上部に、供給口を高く整粒玄米排出口を低く傾
    斜して回転する選別網胴を有する回転米選機を設けたこ
    とを特徴とする、籾すり調整機。
  2. 【請求項2】 回転米選機の整粒玄米の排出される出口
    が、脱ぷ装置に籾を供給する籾ホッパーの上端より少し
    低い位置もしくはそれより高い位置に設定されているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の籾すり調整機
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113019921A (zh) * 2021-03-11 2021-06-25 塔里木大学 一种核桃破壳取仁分离装置的收集结构

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