JPH10155794A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH10155794A
JPH10155794A JP33309396A JP33309396A JPH10155794A JP H10155794 A JPH10155794 A JP H10155794A JP 33309396 A JP33309396 A JP 33309396A JP 33309396 A JP33309396 A JP 33309396A JP H10155794 A JPH10155794 A JP H10155794A
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JP
Japan
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signal
blood flow
weighting
circuit
tomographic image
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JP33309396A
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Akihiko Hanaoka
明彦 花岡
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波診断装置において、断層像表示モード
又は血流信号表示モードのいずれが行われる場合でもそ
れぞれのモードに対応した最適な超音波ビーム形状が得
られ、各モードにおける画質を向上する。 【解決手段】 送信回路2と受信回路3のいずれか一方
又は両方に対して重み付け関数を用いて送信音圧又は受
信感度のいずれか一方又は両方を探触子1の超音波振動
子7a〜7n毎に変える重み付け手段(27,28)を
設け、予め断層像用の重み付け関数と血流信号用の重み
付け関数とが書き込まれ断層像表示モードと血流信号表
示モードとの切り換えに応じて上記断層像用の重み付け
関数又は血流信号用の重み付け関数を上記重み付け手段
(27,28)へ出力する重み付け制御手段(29)を
設けたものである。これにより、断層像表示モード又は
血流信号表示モードのいずれが行われる場合でもそれぞ
れのモードに対応した最適な超音波ビーム形状が得ら
れ、各モードにおける画質を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体内に超音波
を送受信し内部の診断部位の断層像及び血流イメージン
グを得る超音波診断装置に関し、特に断層像表示モード
又は血流信号表示モードのいずれが行われる場合でもそ
れぞれのモードに対応した最適な超音波ビーム形状が得
られ、各モードにおける画質を向上することができる超
音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波診断装置は、被検体内に超
音波を送受信する超音波振動子を配列した探触子と、こ
の探触子の超音波振動子に所定の遅延時間を付与した繰
り返しパルスを送り該超音波振動子を駆動する送信回路
と、上記探触子の超音波振動子で受信した被検体内から
の反射エコー信号を増幅し且つこれらの反射エコー信号
に所定の遅延時間を付与して整相加算する受信回路と、
この受信回路で得た反射エコー信号に所定の信号処理を
施して断層像信号を作成する断層像処理回路と、上記受
信回路で得た反射エコー信号に所定の信号処理を施して
ドプラ信号を抽出し血流信号を作成する血流信号処理回
路と、上記断層像処理回路からの断層像信号及び血流信
号処理回路からの血流信号をそれぞれ入力し画像として
表示する画像表示装置とを有して成っていた。
【0003】そして、このような超音波診断装置を用い
た被検体の超音波診断においては、被検体内の超音波の
反射エコー強度を画像化する断層像表示モード(Bモー
ド)と、超音波のドプラ効果によって血流の方向や速度
を画像化する血流信号表示モード(Dモード、CFMモ
ード)とが臨床の場で広く用いられている。この場合、
血流信号表示モードを用いた血流イメージングによる診
断では、断層像表示モードを用いたBモード像を見なが
ら血管の観察部位を位置決めして、その部位からのドプ
ラ信号を検出して血流の速度と方向を測定しているの
で、Bモード像と血流イメージングとは略同時に得られ
ることが望ましい。そのために、通常の超音波診断装置
では、Bモード像と血流イメージングとで同一の探触子
及び同一の送受信回路を用いているのが一般的であっ
た。
【0004】ところで、Bモード像を観察する場合に
は、画像の分解能を上げるために超音波ビームのビーム
幅はできるだけ細くすることが要求される。しかしなが
ら、この要求に応じてビーム幅を細くすると、それに伴
ってサイドローブが発生する。すなわち、探触子から被
検体内へ打ち出された超音波ビームは、図3(a)の下
図に示すように、所定の方向にのみ細いビーム幅を持っ
たメインビームmの他にも、上記所定の方向以外に打ち
出された弱いビームがあり、これがサイドローブsと呼
ばれている。このサイドローブsは、アーチファクトを
発生させたり、断層像のS/Nを低下させて画質劣化の
原因となっている。
【0005】一方、血流イメージングを観察する場合に
も、一般的に同一の探触子及び同一の送受信回路を用い
ているので、Bモード像の場合と同様にサイドローブs
が発生する。血流イメージングでは、ドプラ信号を得る
血球からの反射エコーの強度は極めて弱いため、発生す
るアーチファクトが血球からの反射エコーに混入すると
ドプラ信号を得ることが困難となるため、上記サイドロ
ーブsによって生ずる血管壁や心臓壁のアーチファクト
を低減する必要がある。
【0006】最近では、このサイドローブsを抑制する
一つの方法として重み付け方法が用いられている。この
重み付け方法を図3を参照して説明する。探触子の十分
遠方での送信又は受信の指向特性は、図3(a)の下図
に示すように、サイドローブsがメインビームmの周辺
に存在する。これに対して、図3(b)の上図に示すよ
うに振動子チャンネルの中心部の送信又は受信感度を側
端部より高くすると、送信又は受信の指向特性は、同図
の下図に示すように図3(a)の場合に比しメインビー
ムm1は多少広がるもののサイドローブs1を低減させる
ことができる。また、図3(c)の上図に示すように振
動子チャンネルの中心部の送信又は受信感度を側端部よ
り低くすると、送信又は受信の指向特性は、同図の下図
に示すように図3(a)の場合に比しサイドローブs2
は多少増加するもののメインビームm2の幅を細くする
ことができる。このように、探触子の振動子チャンネル
方向に重み付けの程度を変えて送信又は受信感度を電子
的に制御してやることより、超音波ビームの形状を変化
させることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波診断装置においては、Bモード像と血流イメ
ージングとに用いられる最適なビーム形状は異なるにも
かかわらず、上述の重み付け方法を両方の場合について
同様に適用しており、それぞれのモードに対応する超音
波ビームの最適化がなされていなかった。従って、Bモ
ード像又は血流イメージングのいずれかにおいてその画
質が劣化していた。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、断層像表示モード又は血流信号表示モードのいず
れが行われる場合でもそれぞれのモードに対応した最適
な超音波ビーム形状が得られ、各モードにおける画質を
向上することができる超音波診断装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による超音波診断装置は、被検体内に超音波
を送受信する超音波振動子を配列した探触子と、この探
触子の超音波振動子に所定の遅延時間を付与した繰り返
しパルスを送り該超音波振動子を駆動する送信回路と、
上記探触子の超音波振動子で受信した被検体内からの反
射エコー信号を増幅し且つこれらの反射エコー信号に所
定の遅延時間を付与して整相加算する受信回路と、この
受信回路で得た反射エコー信号に所定の信号処理を施し
て断層像信号を作成する断層像処理回路と、上記受信回
路で得た反射エコー信号に所定の信号処理を施してドプ
ラ信号を抽出し血流信号を作成する血流信号処理回路
と、上記断層像処理回路からの断層像信号及び血流信号
処理回路からの血流信号をそれぞれ入力し画像として表
示する画像表示装置とを有して成る超音波診断装置にお
いて、上記送信回路と受信回路のいずれか一方又は両方
に対して重み付け関数を用いて送信音圧又は受信感度の
いずれか一方又は両方を探触子の超音波振動子毎に変え
る重み付け手段を設け、予め断層像用の重み付け関数と
血流信号用の重み付け関数とが書き込まれ断層像表示モ
ードと血流信号表示モードとの切り換えに応じて上記断
層像用の重み付け関数又は血流信号用の重み付け関数を
上記重み付け手段へ出力する重み付け制御手段を設けた
ものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による超
音波診断装置の実施の形態を示すブロック図である。こ
の超音波診断装置は、被検体内に超音波を送受信し内部
の診断部位の断層像及び血流イメージングを得るもの
で、図1に示すように、探触子1と、送信回路2と、受
信回路3と、断層像処理回路4と、血流信号処理回路5
と、画像表示装置6とを有し、更に送信信号重み付け回
路27と、受信信号重み付け回路28と、重み付け制御
ROM29とを設けて成り、例えば電子走査型に構成さ
れている。
【0011】上記探触子1は、被検体内に超音波を送受
信するもので、その内部には例えば短冊状に形成された
複数の超音波振動子7a,7b,…,7nがアレイ状に
配列されている。送信回路2は、上記探触子1の超音波
振動子7a〜7nに所定の遅延時間を付与した繰り返し
パルスを送り該超音波振動子7a〜7nを駆動するもの
で、被検体内に超音波パルスを打ち出すための繰り返し
パルスを発生するパルサー8と、この出力された繰り返
しパルスを入力して送信フォーカス点と打ち出し方向に
よって決定される所定の遅延時間を付与する送信遅延回
路9a,9b,…,9nと、この遅延時間を付与された
繰り返しパルスを入力して上記超音波振動子7a〜7n
を駆動するのに必要な高圧駆動パルスに変換する振動子
駆動回路10a,10b,…,10nとから成る。ま
た、受信回路3は、上記探触子1の超音波振動子7a〜
7nで受信した被検体内からの反射エコー信号を増幅し
且つこれらの反射エコー信号に所定の遅延時間を付与し
て整相加算するもので、上記超音波振動子7a〜7nで
受信した反射エコー信号を増幅するプリアンプ11a,
11b,…,11nと、この増幅された受信信号を入力
して受信フォーカス点と受信方向によって決定される所
定の遅延時間を付与する受信遅延回路12a,12b,
…,12nと、これらの受信遅延回路12a〜12nか
らの受信信号を入力して加算する加算器13とから成
る。
【0012】断層像処理回路4は、上記受信回路3で得
た反射エコー信号に所定の信号処理を施して断層像信号
を作成するもので、加算器13からの受信信号を入力し
て対数増幅するログアンプ14と、この対数増幅された
受信信号を入力して包絡線検波を行う包絡線検波回路1
5と、この包絡線検波された受信信号を入力してディジ
タル信号に変換するA/D変換器16とから成る。
【0013】また、血流信号処理回路5は、上記受信回
路3で得た反射エコー信号に所定の信号処理を施してド
プラ信号を抽出し血流信号を作成するもので、加算器1
3からの受信信号を入力して超音波周波数と同一の周波
数の参照信号との間でミキシング(直交位相検波)する
位相検波回路17a,17bと、この直交位相検波され
た受信信号を入力してドプラ偏移信号を抽出するローパ
スフィルタ18a,18bと、この抽出されたドプラ偏
移信号を入力してディジタル信号に変換するA/D変換
器19a,19bと、このA/D変換された信号を入力
してドプラ周波数偏移の極めて少ない心臓壁や血管壁か
らのクラッタ信号を除去して血球からの微小なドプラ信
号のみを検出するMTIフィルタ20a,20bと、こ
の検出されたドプラ信号を入力して周波数分析すると共
にそのスペクトルの中心或いは拡がり(分散)を算出す
る演算器21とから成る。なお、図1において、符号2
2は超音波周波数と同一の周波数の参照信号を出力する
参照信号発生器を示し、符号23は上記参照信号発生器
22からの参照信号の位相をπ/2だけ移相する移相器
を示している。
【0014】さらに、画像表示装置6は、上記断層像処
理回路4からの断層像信号及び血流信号処理回路5から
の血流信号をそれぞれ入力し画像として表示するもの
で、断層像処理回路4からの断層像信号及び血流信号処
理回路5からの血流信号をそれぞれ入力して記憶する画
像メモリ24と、この画像メモリ24から読み出した画
像データをアナログビデオ信号に変換して白黒又はカラ
ーで表示するTVモニタ25とから成る。
【0015】ここで、本発明においては、図1に示すよ
うに、送信回路2に対して送信信号重み付け回路27が
接続され、また受信回路3に対して受信信号重み付け回
路28が接続され、さらにこれら送信信号重み付け回路
27及び受信信号重み付け回路28に対して重み付け制
御ROM29が接続されている。
【0016】上記送信信号重み付け回路27は、前記送
信回路2に対して重み付け関数を用いて送信音圧を探触
子1の超音波振動子7a〜7n毎に変える重み付け手段
となるもので、送信回路2の振動子駆動回路10a〜1
0nに振幅制御信号を送りこの振幅制御信号によって回
路の利得を可変し、該振動子駆動回路10a〜10nか
ら出力される高圧駆動パルスの振幅に所定の重み付けを
付与するようになっている。また、受信信号重み付け回
路28は、前記受信回路3に対して重み付け関数を用い
て受信感度を探触子1の超音波振動子7a〜7n毎に変
える重み付け手段となるもので、受信回路3のプリアン
プ11a〜11nに利得制御信号を送りこの利得制御信
号によって回路の利得を制御し、該プリアンプ11a〜
11nから出力される受信信号に所定の重み付け増幅を
するようになっている。
【0017】さらに、重み付け制御ROM29は、予め
断層像用の重み付け関数と血流信号用の重み付け関数と
が書き込まれ断層像表示モードと血流信号表示モードと
の切り換えに応じて上記断層像用の重み付け関数又は血
流信号用の重み付け関数を上記送信信号重み付け回路2
7又は受信信号重み付け回路28へ出力する重み付け制
御手段となるもので、BモードとD,CFMモードとの
切り換え信号のタイミングに応じて、Bモード実施時に
は断層像用の重み付け関数を読み出して出力し、D,C
FMモード実施時には血流信号用の重み付け関数を読み
出して出力するようになっている。
【0018】次に、このように構成された超音波診断装
置の動作について説明する。まず、送信回路2のパルサ
ー8からは被検体内に超音波パルスを打ち出すための繰
り返しパルスが出力され、その出力は複数の送信遅延回
路9a〜9nに入力される。これらの送信遅延回路9a
〜9nは、送信フォーカス点と打ち出し方向によって決
定される所定の遅延時間を上記繰り返しパルスに付与し
ている。この遅延時間を付与された繰り返しパルスは、
複数の振動子駆動回路10a〜10nに入力され、アレ
イ状に配列された複数の超音波振動子7a〜7nを駆動
するのに必要な高圧駆動パルスに変換される。このと
き、上記振動子駆動回路10a〜10nには、送信信号
重み付け回路27からの振幅制御信号が入力され、この
振幅制御信号に従って回路の利得が可変されることによ
り、上記高圧駆動パルスの振幅に所定の重み付けが付与
される。この重み付けが付与された高圧駆動パルスによ
って超音波振動子7a〜7nが駆動され、超音波が打ち
出されて被検体内へ送信される。
【0019】一方、被検体内の診断部位から反射された
反射エコー信号は、上記複数の超音波振動子7a〜7n
によって受信され、プリアンプ11a〜11nに入力さ
れる。このとき、上記プリアンプ11a〜11nには、
受信信号重み付け回路28からの利得制御信号が入力さ
れ、この利得制御信号に従って回路の利得が制御される
ことにより、受信信号に所定の重み付け増幅がなされ
る。このプリアンプ11a〜11nで重み付け増幅がな
された受信信号は、受信遅延回路12a〜12nに入力
され受信フォーカス点と受信方向によって決定される所
定の遅延時間が付与された後、加算器13に入力されて
各超音波振動子7a〜7nからの受信信号と加算されて
整相加算が行われる。
【0020】上記加算器13で整相加算された受信信号
の一方は、断層像処理回路4へ入力して所定の信号処理
がなされる。この断層像処理回路4では、入力した受信
信号についてログアンプ14により対数増幅がされ、こ
の対数増幅された受信信号について包絡線検波回路15
で包絡線検波を行い、この包絡線検波された受信信号を
A/D変換器16によりディジタル信号に変換する。こ
れにより、断層像のデータとして出力される。
【0021】上記加算器13で整相加算された受信信号
の他の一方は、血流信号処理回路5へ入力して所定の信
号処理がなされる。この血流信号処理回路5では、入力
した受信信号について位相検波回路17a,17bによ
り参照信号発生器22からの参照信号との間でミキシン
グ(直交位相検波)を行い、この直交位相検波された受
信信号についてローパスフィルタ18a,18bでドプ
ラ偏移信号を抽出し、この抽出されたドプラ偏移信号を
A/D変換器19a,19bによりディジタル信号に変
換し、さらにこのディジタル信号についてMTIフィル
タ20a,20bでドプラ周波数偏移の極めて少ない心
臓壁や血管壁からのクラッタ信号を除去して血球からの
微小なドプラ信号のみを検出する。そして、この検出さ
れたドプラ信号は演算器21へ入力して、周波数分析さ
れると共にそのスペクトルの中心或いは拡がり(分散)
が算出される。これにより、血流信号のデータとして出
力される。
【0022】上記断層像処理回路4からの断層像信号及
び血流信号処理回路5からの血流信号は、それぞれ画像
表示装置6の画像メモリ24へ入力し、一旦記憶され
る。そして、この画像メモリ24から読み出されたそれ
ぞれの画像データは、アナログビデオ信号に変換されて
TVモニタ25に断層像は白黒で、血流信号(血流方
向、血流速度の情報)はカラーで表示される。
【0023】次に、断層像表示モード(Bモード)の実
施時と、血流信号表示モード(Dモード、CFMモー
ド)の実施時とでそれぞれ最適な超音波ビーム形状を得
るために重み付け関数を切り換える動作について、図2
及び図3を参照して説明する。図2は、Bモードによる
断層像とDモード、CFMモードによる血流イメージン
グとを略同時に得る場合の動作を示すタイミング線図で
ある。まず、図1において、図示外の制御回路部から出
力されたBモードとD,CFMモードのモード切り換え
信号(図2(b)参照)が、図2(a)に示す送受信同
期信号に同期して重み付け制御ROM29に入力され
る。この重み付け制御ROM29内には予め、図3
(c)の下図に示すようにメインビームm2の幅が細く
なるような重み付けをした断層像用の重み付け関数と、
図3(b)の下図に示すようにサイドローブs1を低減
させるような重み付けをした血流イメージング用の重み
付け関数とが書き込まれている。
【0024】そして、上記モード切り換え信号の入力タ
イミングに応じて、Bモードの実施時には断層像用の重
み付け関数が読み出され、D,CFMモードの実施時に
は血流イメージング用の重み付け関数が読み出されて出
力される。次に、この出力された断層像用の重み付け関
数又は血流イメージング用の重み付け関数は、図1に示
す送信信号重み付け回路27或いは受信信号重み付け回
路28へ送られ、送信或いは受信時の重み付けを行い、
又は送受信時の両方で重み付けを行う。これにより、断
層像表示モード(Bモード)の実施時と血流信号表示モ
ード(Dモード、CFMモード)の実施時のいずれにお
いても、それぞれに最適な超音波ビーム形状が得られる
ように重み付け制御を高速に切り換えることができる。
【0025】なお、図1においては、送信信号重み付け
回路27及び受信信号重み付け回路28の両方を設けた
場合を示したが、本発明はこれに限らず、送信信号重み
付け回路27又は受信信号重み付け回路28のどちらか
一方だけを設けてもよい。この場合は、送信回路2と受
信回路3のいずれか一方に対して重み付け関数を用いて
送信音圧又は受信感度のいずれか一方を探触子1の超音
波振動子7a〜7n毎に変えることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
送信回路と受信回路のいずれか一方又は両方に対して重
み付け関数を用いて送信音圧又は受信感度のいずれか一
方又は両方を探触子の超音波振動子毎に変える重み付け
手段を設け、予め断層像用の重み付け関数と血流信号用
の重み付け関数とが書き込まれ断層像表示モードと血流
信号表示モードとの切り換えに応じて上記断層像用の重
み付け関数又は血流信号用の重み付け関数を上記重み付
け手段へ出力する重み付け制御手段を設けたことによ
り、断層像表示モード又は血流信号表示モードのいずれ
が行われる場合でもそれぞれのモードに対応した最適な
超音波ビーム形状が得られ、各モードにおける画質を向
上することができる。従って、断層像を高分解能で表示
して観察しながら、ドプラ信号を高感度に検出して血流
信号を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波診断装置の実施の形態を示
すブロック図である。
【図2】Bモードによる断層像とDモード、CFMモー
ドによる血流イメージングとを略同時に得る場合の動作
を示すタイミング線図である。
【図3】探触子の振動子チャンネル方向の重み付け関数
と超音波ビームの指向特性との関係をを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 探触子 2 送信回路 3 受信回路 4 断層像処理回路 5 血流信号処理回路 6 画像表示装置 7a〜7n 超音波振動子 8 パルサー 9a〜9n 送信遅延回路 10a〜10n 振動子駆動回路 11a〜11n プリアンプ 12a〜12n 受信遅延回路 13 加算器 24 画像メモリ 25 TVモニタ 27 送信信号重み付け回路 28 受信信号重み付け回路 29 重み付け制御ROM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内に超音波を送受信する超音波振
    動子を配列した探触子と、この探触子の超音波振動子に
    所定の遅延時間を付与した繰り返しパルスを送り該超音
    波振動子を駆動する送信回路と、上記探触子の超音波振
    動子で受信した被検体内からの反射エコー信号を増幅し
    且つこれらの反射エコー信号に所定の遅延時間を付与し
    て整相加算する受信回路と、この受信回路で得た反射エ
    コー信号に所定の信号処理を施して断層像信号を作成す
    る断層像処理回路と、上記受信回路で得た反射エコー信
    号に所定の信号処理を施してドプラ信号を抽出し血流信
    号を作成する血流信号処理回路と、上記断層像処理回路
    からの断層像信号及び血流信号処理回路からの血流信号
    をそれぞれ入力し画像として表示する画像表示装置とを
    有して成る超音波診断装置において、上記送信回路と受
    信回路のいずれか一方又は両方に対して重み付け関数を
    用いて送信音圧又は受信感度のいずれか一方又は両方を
    探触子の超音波振動子毎に変える重み付け手段を設け、
    予め断層像用の重み付け関数と血流信号用の重み付け関
    数とが書き込まれ断層像表示モードと血流信号表示モー
    ドとの切り換えに応じて上記断層像用の重み付け関数又
    は血流信号用の重み付け関数を上記重み付け手段へ出力
    する重み付け制御手段を設けたことを特徴とする超音波
    診断装置。
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