JP2002224101A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JP2002224101A JP2002224101A JP2001028732A JP2001028732A JP2002224101A JP 2002224101 A JP2002224101 A JP 2002224101A JP 2001028732 A JP2001028732 A JP 2001028732A JP 2001028732 A JP2001028732 A JP 2001028732A JP 2002224101 A JP2002224101 A JP 2002224101A
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Abstract
送信電圧レベルの調整によらずに重み付け制御を行う。 【解決手段】 アレイ振動子10上において、動作素子
の粗密パターンが設定される。具体的には、例えば中央
部における動作素子の密度が密とされ、周辺部における
動作素子の密度が粗とされる。これにより中央部を最大
とする音圧分布を形成することができる。振動素子の送
信の有無を切り換えるだけで重み付けを行えるので、送
信回路の構成を簡略化できる。
Description
し、特に超音波の重み付け制御(アポダイゼーション)
に関する。
おいては、複数の振動素子からなるアレイ振動子によっ
て超音波の送受波が行われる。例えば、電子セクタ走査
が行われる場合には、複数の振動素子の全部が送受信開
口として利用され、その送受信開口において、各振動素
子に供給される送信信号及び各振動素子からの受信信号
の遅延制御によって超音波ビームが偏向走査される。同
様に、電子リニア走査が行われる場合には、複数の振動
素子の一部が送受信開口として利用され、その送受信開
口の移動によって超音波ビームが並行走査される。
する複数の振動素子のすべてについて、送信信号のレベ
ルを均一にすると、サイドローブが発生し易くなるた
め、従来から、重み付け制御が行われている。従来、送
信時における重み付け制御は、各送信信号の振幅を送受
信開口の中央部から両端部にかけて連続的にあるいは段
階的に低下させるものである。
ごとに送信電圧をダイナミックに個別制御する必要があ
り、高価かつ複雑な送信回路が必要となる。これは装置
コストの上昇という問題を引き起こす。なお、受信時に
は、各受信回路に設けられたゲイン調整回路を利用して
重み付け制御を実現することができる。
ものであり、その目的は、音響開口内における重み付け
制御(特に送信時における重み付け制御)を簡易な構成
で実現することにある。
るために、本発明は、複数の振動素子からなるアレイ振
動子と、前記各振動素子ごとに振動素子の動作の有無を
選択する手段であって、送信時及び受信時の少なくとも
一方において、前記アレイ振動子上に設定される音響開
口内において、動作素子の粗密パターンを設定する間引
き制御を実行する素子動作制御手段と、を含み、前記間
引き制御によって前記音響開口内において音響的な重み
付けがなされることを特徴とする。
ンを適宜設定することにより、アレイ方向に沿って音圧
分布を形成し、それによってアポダイゼーション(重み
付け)を行うことができ、よってサイドローブを抑圧す
ることが可能となる。上記の間引き制御においては、例
えば、各振動素子ごとの送信回路の動作を停止させるこ
ともできるし、送信信号をカットするスイッチを設ける
こともできる。なお、場合によっては、上記の動作素子
の粗密パターン形成と従来の送信信号の電圧制御とを併
用するようにしてもよい。
行され、前記各動作素子へ供給される送信信号の電圧は
所定値である。この構成によれば、各動作素子へ供給す
る送信信号の電圧を固定値にしても、上記間引き制御に
よってアポダイゼーションを行うことができるので、複
雑な構成をもった送信回路が不要となる。
される超音波ビームの偏向角度に応じて、前記間引き制
御における動作素子の粗密パターンが切り換えられる。
超音波ビームの偏向角度に応じて、サイドローブの発生
方位が異なるため、それに応じて動作素子の粗密パター
ンを変更するものである。ここで、望ましくは、前記間
引き制御においては、前記音響開口の中央部から両端部
にかけて動作素子の割合が減少される。
ける超音波ビームのフォーカス点の深さに応じて、前記
間引き制御における動作素子の粗密パターンが切り換え
られる。例えば、フォーカス点の深さが切り換えられる
と、それに応じて送受信開口の大きさも切り換えられる
場合が多いが、そのような送受信開口の変更に応じて粗
密パターンを切り換えるのが望ましい。なお、本発明
は、電子セクタ走査、電子リニア走査、その他のアレイ
振動子を利用する場合に適用可能である。
本発明は、複数の振動素子からなるアレイ振動子と、前
記複数の振動素子に接続される複数の送信回路と、前記
複数の送信回路の動作を個別的に制御する送信制御部
と、前記複数の振動素子に接続された複数の受信回路
と、前記複数の受信回路の動作を個別的に制御する受信
制御部と、を含み、前記送信制御部は、前記アレイ振動
子上に設定される送信開口内においてアレイ方向に沿っ
て動作素子の粗密パターンを設定し、これにより送信時
の重み付けを行い、前記受信制御部は、前記アレイ振動
子上に設定される受信開口内の各振動素子から出力され
る受信信号のゲインを個別的に調整し、これにより受信
時の重み付けを行うことを特徴とする。
き送信によって重み付けを実現でき、受信時にはゲイン
調整によって重み付けが実現され、それらの重み付けの
併用により、より効果的にサイドローブを低減できる。
送信周波数などの送受信条件に応じて、複数の粗密パタ
ーンを予めROMなどに記憶しておき、実際の超音波の
送受波時においてはその時の送受信条件に適合する粗密
パターンを選択して、それに従って受信制御を行うよう
にしてもよい。
アポダイゼーションとは、音響開口において、辺縁部
(端部)の印加電圧を下げることにより、送信ビームに
生じるサイドローブを低減させるものである。この実現
に当たっては、従来から、振動素子に応じて印加電圧を
ダイナミックに制御できる機能を、送信器自体に持たせ
ることで中央部の振動子に対しては高い電圧で、周辺の
振動子については低い電圧で送信する方法が知られてい
る。しかし、このように送信器の送信電圧をダイナミッ
クに制御できるようなものは複雑な回路が必要であり、
安価で小型の装置に実装することは困難である。
動素子が作る音場に対して、周辺部の振動素子が作る音
場による音圧を小さくすることで実現される。そのため
に上記のように送信印加電圧を制御するのが従来の方法
であるが、同じ効果は周辺振動子の開口面積を小さくす
るような方法でも実現できる。しかしながら、これには
振動素子の開口面積が中央部と周辺部で異なる特殊なア
レイ振動子が必要になる。
を用いることなく、安価で小型な装置においてもアポダ
イゼーションを可能にするものである。すなわち、中央
部の振動素子群については通常どおりの送信を行わせ、
周辺部の振動素子群については歯抜け(間引き)を行い
つつ送信を行わせる。辺縁部に行くほど動作素子の密度
を低減していけば(周縁部に行くほど不動作素子の密度
を高めていけば)、擬似的に、送信開口面積を狭くでき
る。
極とグランド電極との間を短絡するようにしてもよい。
かかる構成によれば、信号の回り込みによる問題を未然
に防止できる。あるいは、そのような短絡を敢えて行わ
ずに、素子間の回り込みを積極的に利用して不動作素子
について柔らかい重み付け作用を発揮させるようにして
もよい。
図面に基づいて説明する。
好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を
示すブロック図である。
波探触子内に設けられるものであり、このアレイ振動子
10は直線状、あるいは円弧状に配列された複数の振動
素子10aによって構成されている。各振動素子10a
はそれぞれ独立して超音波の送波及び受波を行う機能を
有している。
び受信部14が並列的に接続されている。コントローラ
16は、送信部12及び受信部14の動作制御を行って
いる。受信部14の後段には、受信信号に基づいてBモ
ード画像あるいはドプラ画像などの超音波画像を形成す
る画像処理部18が設けられ、その画像処理部18から
の出力信号がデジタルスキャンコンバータ(DSC)2
0に入力され、そのDSC20においてデータの座標変
換や補間演算などが実行されている。表示器22には超
音波画像が表示される。
部12は、この実施形態において、各振動素子10aご
とに設けられた複数の送信回路24と、それらの送信回
路24の制御を行う送信制御回路26と、各送信回路2
4に対してタイミング信号を出力するタイミング信号生
成器28と、で構成されている。
に基づいて送信信号を生成し、その送信信号を一定電圧
に増幅した後、当該増幅された送信信号を対応する振動
素子10aに対して出力する回路である。各送信回路2
4から出力される送信信号に対して所定の遅延時間を付
与することにより、各振動素子10aから送信される超
音波の送信タイミングを調整でき、これによっていわゆ
る送信ビームを形成できる。すなわち送信部12は、送
信ビームフォーマーとして機能するものである。送信制
御回路26は、コントローラ16の制御の下、各送信回
路24における送信信号に対する遅延時間の制御や各送
信回路24の動作の有無の制御などを行っている。特
に、本実施形態においては、後に説明する間引き送信を
実現するため、送信制御回路26が個別的に送信回路2
4の動作の有無を制御し、これによって動作素子の粗密
パターンの形成を行っている。
るいはRAMなどの記憶素子を設け、その内部に、送受
信条件に応じた複数の動作素子パターンを格納し、実際
の送信条件に応じていずれかの動作素子パターンを選択
してその動作素子パターンに基づいて各送信回路24の
動作の有無を選択するようにしてもよい。
部14は、本実施形態において、各振動素子10aごと
に設けられた複数の受信回路30と、それらの受信回路
30の動作を制御する受信制御回路32と、各受信回路
30から出力される受信信号に対して整相加算を実行す
る加算回路34と、で構成されている。整相加算後の受
信信号は、画像処理部18に出力されている。
/D変換器、遅延回路などによって構成されており、各
受信回路20は、受信制御回路32の制御によってそれ
ぞれの受信信号に対するゲイン量を調整可能である。す
なわち、受信制御回路32は、アレイ振動子10におけ
る受信時の重み付け制御を実行するため各受信回路30
におけるゲイン量の調整を行っている。すなわち、本実
施形態においては、送信時においては、各振動素子10
aごとの動作有無の制御による重みづけ制御が実行さ
れ、受信時においては、各受信信号に対するゲイン調整
を行うことによる重み付け制御が実行されている。これ
らの2つの重み付け制御によってサイドローブ信号成分
の効果的な抑制が達成されている。
子の粗密パターンが概念的に示されている。(A)には
アレイ振動子10が示されており、ここにおいてハッチ
ングが付されている素子は動作素子であり、空白の素子
は不動作素子である。このように、例えば中央部の動作
素子の密度を密にし、周辺部の動作素子の密度を粗にす
ることにより、(B)に示すように中央部の音圧が最も
大きくそこから周辺部にかけて音圧を徐々に低下させた
音圧分布を形成することが可能となる。すなわち、各振
動素子自体の音圧を調整するのではなく、動作素子のO
N/OFFパターンを適宜設定することにより、アレイ
振動子全体として音圧分布の形成を達成するものであ
る。ちなみに、図2において符号100はアレイ振動子
を構成する全振動素子を利用して音圧分布を形成する場
合を示しており、符号102は例えばフォーカス点が近
傍に切り換えられたような場合における送信開口が小さ
く設定された場合の音圧分布を示している。
ビームを一定角度偏向させた場合における動作素子の粗
密パターンが示されている。すなわち(A)に示される
ように、中央部から右側にシフトした部分において動作
素子の密度が密にされ、一方そこから端部にかけて徐々
に動作素子の密度が粗にされている。これによって、結
果として、(B)に示すように中央部から右側にシフト
した位置が大きい音圧を有する音圧分布を形成可能であ
る。
子の粗密パターンが示されており、図4においてアレイ
振動子10上には送受信開口40が設定されている。こ
の送受信開口40は、アレイ振動子上をスキャンされる
ものであり、各スキャン位置において周知のように超音
波ビームが形成される。
における中央部が動作素子の密度として密にされてお
り、一方そこから両端部にかけて動作素子の密度が粗に
されている。これによって(B)に示すように、送信開
口内において山型を有する音圧分布を形成することが可
能である。
有するシグナル電極とグランド電極との間を短絡状態に
するようにしてもよい。あるいは、あえてそのような短
絡状態をとらずに、解放状態とし、当該振動素子を事実
上振動させて振動の回り込みによって若干ながら不動作
素子を事実上機能させるようにしてもよい。かかる構成
によれば不動作素子における音圧の極端な落ち込みを防
止して柔らかい重み付けを行えるという利点がある。
図3に示したように、超音波ビームの偏向角に応じて動
作素子の粗密パターンを切り換えるのが望ましい。ま
た、送信フォーカス点の深さに応じて上記同様に動作素
子の粗密パターンを切り換えるのが望ましい。さらに、
送信周波数やその他の送受信条件に応じて粗密パターン
を切り換えてもよい。
音響開口内における重み付け制御を簡易な構成で実現で
きるという利点がある。
態を示すブロック図である。
ーン及び音圧分布を示す図である。
させた場合における動作素子の粗密パターンと音圧分布
を示す図である。
ーンと音圧分布を示す図である。
6 コントローラ、18 画像処理部、20 デジタル
スキャンコンバータ(DSC)、22 表示器、24
送信回路、26 送信制御回路。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の振動素子からなるアレイ振動子
と、 前記各振動素子ごとに振動素子の動作の有無を選択する
手段であって、送信時及び受信時の少なくとも一方にお
いて、前記アレイ振動子上に設定される音響開口内にお
いて、動作素子の粗密パターンを設定する間引き制御を
実行する素子動作制御手段と、 を含み、 前記間引き制御によって前記音響開口内において音響的
な重み付けがなされることを特徴とする超音波診断装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記間引き制御は送信時に実行され、 前記各動作素子へ供給される送信信号の電圧は所定値で
あることを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記アレイ振動子により形成される超音波ビームの偏向
角度に応じて、前記間引き制御における動作素子の粗密
パターンが切り換えられることを特徴とする超音波診断
装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記間引き制御においては、前記音響開口の中央部から
両端部にかけて動作素子の割合が減少されたことを特徴
とする超音波診断装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の装置において、 前記アレイ振動子における超音波ビームのフォーカス点
の深さに応じて、前記間引き制御における動作素子の粗
密パターンが切り換えられることを特徴とする超音波診
断装置。 - 【請求項6】 複数の振動素子からなるアレイ振動子
と、 前記複数の振動素子に接続される複数の送信回路と、 前記複数の送信回路の動作を個別的に制御する送信制御
部と、 前記複数の振動素子に接続された複数の受信回路と、 前記複数の受信回路の動作を個別的に制御する受信制御
部と、 を含み、 前記送信制御部は、前記アレイ振動子上に設定される送
信開口内においてアレイ方向に沿って動作素子の粗密パ
ターンを設定し、これにより送信時の重み付けを行い、 前記受信制御部は、前記アレイ振動子上に設定される受
信開口内の各振動素子から出力される受信信号のゲイン
を個別的に調整し、これにより受信時の重み付けを行う
ことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001028732A JP4589542B2 (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006304930A (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Fukuda Denshi Co Ltd | 超音波診断装置 |
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- 2001-02-05 JP JP2001028732A patent/JP4589542B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4589542B2 (ja) | 2010-12-01 |
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