JPH10155562A - 航空機内におけるコース料理のサービス方法 - Google Patents
航空機内におけるコース料理のサービス方法Info
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- JPH10155562A JPH10155562A JP33481396A JP33481396A JPH10155562A JP H10155562 A JPH10155562 A JP H10155562A JP 33481396 A JP33481396 A JP 33481396A JP 33481396 A JP33481396 A JP 33481396A JP H10155562 A JPH10155562 A JP H10155562A
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- heating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 第1に、手間取らず簡単容易に、第2に、多
数台数のヒートアップ専用カートを要することもなく、
第3に、コース料理のサービスが実施され、第4に、メ
インディッシュが自動的に食べ頃となって配膳でき、第
5に、電磁波障害の防止効果も有した、航空機内におけ
るコース料理のサービス方法を提案する。 【解決手段】 このサービス方法では、ヒートアップ専
用カートを用いメインディッシュを加熱調理する一方
で、スタンダードカートを用いオードブルを配膳し、事
後、ヒートアップ専用カートにてメインディッシュを配
膳する。ヒートアップ専用カートとしては、面状のヒー
ターを備え遠赤外線を輻射可能なトレイを備えたもの
や、面状のヒーターが外面に添設され遠赤外線を輻射可
能なインナーケースを備えたものや、内又は外に面状の
ヒーターが配され外箱との間に間隔や断熱材が存し導電
性を備えたインナーケースを備えたもの、等が使用され
る。
数台数のヒートアップ専用カートを要することもなく、
第3に、コース料理のサービスが実施され、第4に、メ
インディッシュが自動的に食べ頃となって配膳でき、第
5に、電磁波障害の防止効果も有した、航空機内におけ
るコース料理のサービス方法を提案する。 【解決手段】 このサービス方法では、ヒートアップ専
用カートを用いメインディッシュを加熱調理する一方
で、スタンダードカートを用いオードブルを配膳し、事
後、ヒートアップ専用カートにてメインディッシュを配
膳する。ヒートアップ専用カートとしては、面状のヒー
ターを備え遠赤外線を輻射可能なトレイを備えたもの
や、面状のヒーターが外面に添設され遠赤外線を輻射可
能なインナーケースを備えたものや、内又は外に面状の
ヒーターが配され外箱との間に間隔や断熱材が存し導電
性を備えたインナーケースを備えたもの、等が使用され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機内における
コース料理のサービス方法に関する。すなわち、航空機
内において、オードブルとメインディッシュ(アント
レ)を順次、各座席の乗客に配膳する、コース料理のサ
ービス方法に関するものである。
コース料理のサービス方法に関する。すなわち、航空機
内において、オードブルとメインディッシュ(アント
レ)を順次、各座席の乗客に配膳する、コース料理のサ
ービス方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1の(2)図は、この種従来例におい
て、航空機内でコース料理のサービスを実施した場合の
工程図であり、図2の(1)図は、他のこの種従来例に
関し、コース料理ではない料理のサービスの工程図であ
り、図2の(2)図は、コース料理のサービスを実施し
た場合の工程図である。図3の(1)図は、配膳された
オードブル,メインディッシュ等の料理の平面説明図で
ある。航空機内における料理関係の設備としては、従
来、ギャレーに付設された加熱調理用のオーブンや、ギ
ャレーから各座席の乗客への運搬,配膳専用のスタンダ
ードカート(後述の図10を参照)や、図3の(1)図
に示したオードブルAを混載すると共にメインディッシ
ュBのみを加熱調理する一部加熱用カート、等が存在し
ていた。
て、航空機内でコース料理のサービスを実施した場合の
工程図であり、図2の(1)図は、他のこの種従来例に
関し、コース料理ではない料理のサービスの工程図であ
り、図2の(2)図は、コース料理のサービスを実施し
た場合の工程図である。図3の(1)図は、配膳された
オードブル,メインディッシュ等の料理の平面説明図で
ある。航空機内における料理関係の設備としては、従
来、ギャレーに付設された加熱調理用のオーブンや、ギ
ャレーから各座席の乗客への運搬,配膳専用のスタンダ
ードカート(後述の図10を参照)や、図3の(1)図
に示したオードブルAを混載すると共にメインディッシ
ュBのみを加熱調理する一部加熱用カート、等が存在し
ていた。
【0003】ところで従来、航空機内における料理サー
ビスは、各座席の乗客に対し、冷たいオードブルAと暖
かいメインディッシュBとを、並べて同時に配膳するこ
とにより実施されており、コース料理のサービスは行わ
れていなかった。なお、ここで言う航空機内でのコース
料理のサービスとは、レストラン等における一般的なフ
ルコース料理のサービス、つまり各種料理が順次配膳さ
れることを意味するのではなく、冷たいオードブルAと
暖かいメインディッシュBとが、同時ではなく前後の関
係で座席の乗客に配膳される、セミコース料理的なもの
を意味する。
ビスは、各座席の乗客に対し、冷たいオードブルAと暖
かいメインディッシュBとを、並べて同時に配膳するこ
とにより実施されており、コース料理のサービスは行わ
れていなかった。なお、ここで言う航空機内でのコース
料理のサービスとは、レストラン等における一般的なフ
ルコース料理のサービス、つまり各種料理が順次配膳さ
れることを意味するのではなく、冷たいオードブルAと
暖かいメインディッシュBとが、同時ではなく前後の関
係で座席の乗客に配膳される、セミコース料理的なもの
を意味する。
【0004】そして従来、もしも航空機内において、こ
のようなコース料理のサービスを実施しようとすると、
次のようになる。まず、オーブンとスタンダードカート
とを用い、航空機内においてもしもコース料理のサービ
スを実施しようとすると、図1の(2)図に示したよう
になる。すなわち飛行中に、そのステップで、ギャレ
ーのオーブンでメインディッシュBを加熱調理する一方
で、ステップにより、スタンダードカートを用いギャ
レーから各座席へと移動させることにより、オードブル
Aを各座席の乗客へと配膳する。それからステップ
で、加熱調理されたメインディッシュBを、オーブンか
らスタンダードカートに移し替えた後、ステップへと
進み、このスタンダードカートをギャレーから各座席へ
と移動させることにより、加熱調理されたメインディッ
シュBを各座席の乗客に配膳する。従来よりのオーブン
とスタンダードカートを用いて、航空機内でもしもコー
ス料理のサービスを実施しようとすると、このような各
ステップを辿ることになる。
のようなコース料理のサービスを実施しようとすると、
次のようになる。まず、オーブンとスタンダードカート
とを用い、航空機内においてもしもコース料理のサービ
スを実施しようとすると、図1の(2)図に示したよう
になる。すなわち飛行中に、そのステップで、ギャレ
ーのオーブンでメインディッシュBを加熱調理する一方
で、ステップにより、スタンダードカートを用いギャ
レーから各座席へと移動させることにより、オードブル
Aを各座席の乗客へと配膳する。それからステップ
で、加熱調理されたメインディッシュBを、オーブンか
らスタンダードカートに移し替えた後、ステップへと
進み、このスタンダードカートをギャレーから各座席へ
と移動させることにより、加熱調理されたメインディッ
シュBを各座席の乗客に配膳する。従来よりのオーブン
とスタンダードカートを用いて、航空機内でもしもコー
ス料理のサービスを実施しようとすると、このような各
ステップを辿ることになる。
【0005】次に、図2の(1)図には、一部加熱用カ
ートを用いて従来より実施されている、コース料理では
ない料理のサービス方法が、参考までに示されている。
この料理のサービス方法では、そのステップで、一部
加熱用カートを用い、上下多段に収納された各トレイ上
に、それぞれオードブルAとメインディッシュBとが、
予め並んで載せられる。そして飛行中に、メインディッ
シュBのみが、一部加熱用カートに局部的に組み込まれ
た各ヒーターにて、加熱調理される(なお、メインディ
ッシュそしてヒーターのトレー全体に対するスペース比
率は、例えば1/4程度である)。それからステップ
で、一部加熱用カートを、ギャレーから各座席へと移動
させることにより、各座席の乗客に対し、それぞれオー
ドブルAと加熱調理されたメインディッシュBとが載せ
られたトレーを渡し、もってオードブルAとメインディ
ッシュBとが、並んで同時に配膳されていた。従来はこ
のように、一部加熱用カートを用い、コース料理ではな
い料理のサービスが実施されていた。
ートを用いて従来より実施されている、コース料理では
ない料理のサービス方法が、参考までに示されている。
この料理のサービス方法では、そのステップで、一部
加熱用カートを用い、上下多段に収納された各トレイ上
に、それぞれオードブルAとメインディッシュBとが、
予め並んで載せられる。そして飛行中に、メインディッ
シュBのみが、一部加熱用カートに局部的に組み込まれ
た各ヒーターにて、加熱調理される(なお、メインディ
ッシュそしてヒーターのトレー全体に対するスペース比
率は、例えば1/4程度である)。それからステップ
で、一部加熱用カートを、ギャレーから各座席へと移動
させることにより、各座席の乗客に対し、それぞれオー
ドブルAと加熱調理されたメインディッシュBとが載せ
られたトレーを渡し、もってオードブルAとメインディ
ッシュBとが、並んで同時に配膳されていた。従来はこ
のように、一部加熱用カートを用い、コース料理ではな
い料理のサービスが実施されていた。
【0006】ところで、このような一部加熱用カートを
用いて、航空機内においてもしもコース料理のサービス
を実施しようとすると、図2の(2)図に示したように
なる。すなわちこの場合には、まずそのステップで、
一部加熱用カートに、メインディッシュBのみが載せら
れた各トレイを収納する。各トレイ上のオードブルA用
等の他のスペースは空とされ、トレイ全体に対するこの
空スペースの割合は、例えば3/4程度となる。そして
飛行中に、局部に組み込まれたヒーターにて、このよう
なメインディッシュBを加熱調理する。これと共に、別
のステップで、スタンダードカートを用い別途、オー
ドブルAを各座席の乗客へと配膳しておく。しかる後、
ステップへと進み、一部加熱用カートを、ギャレーか
ら各座席へと移動させることにより、加熱調理されたメ
インディッシュBを、各座席の乗客に配膳することにな
る。従来よりの一部加熱用カートを用い、航空機内にお
いてもしもコース料理のサービスを実施しようとする
と、このような各ステップを辿ることになる。
用いて、航空機内においてもしもコース料理のサービス
を実施しようとすると、図2の(2)図に示したように
なる。すなわちこの場合には、まずそのステップで、
一部加熱用カートに、メインディッシュBのみが載せら
れた各トレイを収納する。各トレイ上のオードブルA用
等の他のスペースは空とされ、トレイ全体に対するこの
空スペースの割合は、例えば3/4程度となる。そして
飛行中に、局部に組み込まれたヒーターにて、このよう
なメインディッシュBを加熱調理する。これと共に、別
のステップで、スタンダードカートを用い別途、オー
ドブルAを各座席の乗客へと配膳しておく。しかる後、
ステップへと進み、一部加熱用カートを、ギャレーか
ら各座席へと移動させることにより、加熱調理されたメ
インディッシュBを、各座席の乗客に配膳することにな
る。従来よりの一部加熱用カートを用い、航空機内にお
いてもしもコース料理のサービスを実施しようとする
と、このような各ステップを辿ることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
従来、航空機内においてもしもコース料理のサービスを
実施しようとすると、次の問題が生じるに至る。まず第
1に、前述した図1の(2)図に示したように、オーブ
ンとスタンダードカートを用いて、航空機内でコース料
理のサービスを実施しようとすると、次の問題が生じ
る。すなわち、その前記ステップにおいて、ギャレー
のオーブンで加熱調理されたメインディッシュBを、ス
タンダードカートに移し替えなければならず、非常に手
間がかかる。つまり途中で、オーブンからスタンダード
カートへと、いちいち一つ一つ手作業で、加熱調理され
高温状態のメインディッシュBを移し替える作業が介在
し、この移し替えが非常に面倒であり手間取る、という
問題が生じる。更に、加熱調理時の焼きむら,焦げつき
も指摘され、又、保温性が劣り配膳までのタイムラグに
より、メインディッシュBが冷えてしまうことがある、
との指摘もあった。
従来、航空機内においてもしもコース料理のサービスを
実施しようとすると、次の問題が生じるに至る。まず第
1に、前述した図1の(2)図に示したように、オーブ
ンとスタンダードカートを用いて、航空機内でコース料
理のサービスを実施しようとすると、次の問題が生じ
る。すなわち、その前記ステップにおいて、ギャレー
のオーブンで加熱調理されたメインディッシュBを、ス
タンダードカートに移し替えなければならず、非常に手
間がかかる。つまり途中で、オーブンからスタンダード
カートへと、いちいち一つ一つ手作業で、加熱調理され
高温状態のメインディッシュBを移し替える作業が介在
し、この移し替えが非常に面倒であり手間取る、という
問題が生じる。更に、加熱調理時の焼きむら,焦げつき
も指摘され、又、保温性が劣り配膳までのタイムラグに
より、メインディッシュBが冷えてしまうことがある、
との指摘もあった。
【0008】第2に、これに対し前述した図2の(1)
図に示したように、一部加熱用カートを用い、その通常
の使用方法で料理のサービスを実施すると、手間はかか
らないが、冷たいオードブルAと暖かいメインディッシ
ュBとが、乗客1人分として、並んで一括して同時に配
膳されてしまうので、これでは、コース料理のサービス
とはならない。
図に示したように、一部加熱用カートを用い、その通常
の使用方法で料理のサービスを実施すると、手間はかか
らないが、冷たいオードブルAと暖かいメインディッシ
ュBとが、乗客1人分として、並んで一括して同時に配
膳されてしまうので、これでは、コース料理のサービス
とはならない。
【0009】そこで、図2の(2)図に示したように、
このような一部加熱用カートを用いて、もしもコース料
理のサービスを実施しようとすると、その前記ステップ
において、一部加熱用カートに、メインディッシュB
のみが載せられた各トレイを、収納しなければならな
い。そこでその分、手間がかかり面倒であると共に、一
部加熱用カートが多数台必要となり、航空機の搭載スペ
ース面に問題が生じる。つまり、一部加熱用カートは、
収納された各トレイに関し、メインディッシュB用の部
分しか利用されておらず、空スペースの方が多くなる。
例えば1/4のスペースのみ利用され、残りの3/4の
スペースは利用されない空スペースとなるので、無駄が
非常に大きく、結局、通常の4倍の台数の一部加熱用カ
ートが必要となり、ギャレーの収容能力そして航空機の
搭載能力・スペース上、とても無理とされていた。更
に、加熱調理時の焼きむら,焦げつきも指摘され、又、
保温性が劣り配膳までのタイムラグにより、メインディ
ッシュBが冷えてしまうことがある、との指摘もあっ
た。
このような一部加熱用カートを用いて、もしもコース料
理のサービスを実施しようとすると、その前記ステップ
において、一部加熱用カートに、メインディッシュB
のみが載せられた各トレイを、収納しなければならな
い。そこでその分、手間がかかり面倒であると共に、一
部加熱用カートが多数台必要となり、航空機の搭載スペ
ース面に問題が生じる。つまり、一部加熱用カートは、
収納された各トレイに関し、メインディッシュB用の部
分しか利用されておらず、空スペースの方が多くなる。
例えば1/4のスペースのみ利用され、残りの3/4の
スペースは利用されない空スペースとなるので、無駄が
非常に大きく、結局、通常の4倍の台数の一部加熱用カ
ートが必要となり、ギャレーの収容能力そして航空機の
搭載能力・スペース上、とても無理とされていた。更
に、加熱調理時の焼きむら,焦げつきも指摘され、又、
保温性が劣り配膳までのタイムラグにより、メインディ
ッシュBが冷えてしまうことがある、との指摘もあっ
た。
【0010】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、ヒート
アップ専用カートを採用すると共に、スタンダードカー
トと組み合わせて使用し、もって、メインディッシュの
加熱調理とオードブルの配膳とを行った後、メインディ
ッシュの配膳を行うようにしたことにより、第1に、手
間取らず簡単容易に、第2に、ヒートアップ専用カート
を用いるので、特に多数の台数を要することもなく、第
3に、航空機で初めてコース料理のサービスが実施され
る、航空機内におけるコース料理のサービス方法を、提
案することを目的とする。
来例の課題を解決すべくなされたものであって、ヒート
アップ専用カートを採用すると共に、スタンダードカー
トと組み合わせて使用し、もって、メインディッシュの
加熱調理とオードブルの配膳とを行った後、メインディ
ッシュの配膳を行うようにしたことにより、第1に、手
間取らず簡単容易に、第2に、ヒートアップ専用カート
を用いるので、特に多数の台数を要することもなく、第
3に、航空機で初めてコース料理のサービスが実施され
る、航空機内におけるコース料理のサービス方法を、提
案することを目的とする。
【0011】そして更に、請求項2では、面状のヒータ
ーを全体的に備えると共に遠赤外線を輻射可能なトレイ
を備えた、ヒートアップ専用カートを使用したことによ
り、請求項3では、面状のヒーターが外面に添設される
と共に内方に遠赤外線を輻射可能なインナーケースを備
えた、ヒートアップ専用カートを使用したことにより、
上述に加え第4に、メインディッシュの加熱調理時に焼
きむら,焦げつき,水分の蒸散等がなく、自動的に食べ
頃となって配膳される、航空機内におけるコース料理の
サービス方法を、提案することを目的とする。又、請求
項4では、内又は外に面状のヒーターが配されると共に
外箱との間に間隔や断熱材を介して配され導電性を有し
たインナーケースを備えた、ヒートアップ専用カートを
使用したことにより、前述に加え第5に、加熱調理時の
内外の断熱性に優れ、この面からもメインディッシュが
自動的に食べ頃となって配膳されると共に、電磁波障害
の防止効果にも優れつつ、コース料理のサービスが実施
できる、航空機内におけるコース料理のサービス方法
を、提案することを目的とする。
ーを全体的に備えると共に遠赤外線を輻射可能なトレイ
を備えた、ヒートアップ専用カートを使用したことによ
り、請求項3では、面状のヒーターが外面に添設される
と共に内方に遠赤外線を輻射可能なインナーケースを備
えた、ヒートアップ専用カートを使用したことにより、
上述に加え第4に、メインディッシュの加熱調理時に焼
きむら,焦げつき,水分の蒸散等がなく、自動的に食べ
頃となって配膳される、航空機内におけるコース料理の
サービス方法を、提案することを目的とする。又、請求
項4では、内又は外に面状のヒーターが配されると共に
外箱との間に間隔や断熱材を介して配され導電性を有し
たインナーケースを備えた、ヒートアップ専用カートを
使用したことにより、前述に加え第5に、加熱調理時の
内外の断熱性に優れ、この面からもメインディッシュが
自動的に食べ頃となって配膳されると共に、電磁波障害
の防止効果にも優れつつ、コース料理のサービスが実施
できる、航空機内におけるコース料理のサービス方法
を、提案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、請求項1の航
空機内におけるコース料理のサービス方法は、航空機内
において、各座席の乗客に対し、コース料理をサービス
する方法に関する。そしてまず、ヒートアップ専用カー
トを用い、該ヒートアップ専用カートをギャレーにて電
源に接続して通電することにより、内部に上下多段に配
されたトレイ上に載せられた食器内のメインディッシュ
を、加熱調理する一方で、スタンダードカートを用い、
該ギャレーから各該座席へと移動させることにより、オ
ードブルを各該座席の乗客に配膳する。そして事後、該
電源への接続が解除された該ヒートアップ専用カート
を、該ギャレーから各該座席へと移動させることによ
り、該ヒートアップ専用カートにて加熱調理された該メ
インディッシュを、その該食器と共に各該座席の乗客に
配膳し、もって、各該座席の乗客へのコース料理のサー
ビスを実施すること、を特徴とする。
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、請求項1の航
空機内におけるコース料理のサービス方法は、航空機内
において、各座席の乗客に対し、コース料理をサービス
する方法に関する。そしてまず、ヒートアップ専用カー
トを用い、該ヒートアップ専用カートをギャレーにて電
源に接続して通電することにより、内部に上下多段に配
されたトレイ上に載せられた食器内のメインディッシュ
を、加熱調理する一方で、スタンダードカートを用い、
該ギャレーから各該座席へと移動させることにより、オ
ードブルを各該座席の乗客に配膳する。そして事後、該
電源への接続が解除された該ヒートアップ専用カート
を、該ギャレーから各該座席へと移動させることによ
り、該ヒートアップ専用カートにて加熱調理された該メ
インディッシュを、その該食器と共に各該座席の乗客に
配膳し、もって、各該座席の乗客へのコース料理のサー
ビスを実施すること、を特徴とする。
【0013】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、請求項2の航空機内におけるコース料理のサー
ビス方法では、請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、次の構成よりなるものが使用される。す
なわち、箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱
と、該外箱の内面側に左右対をなしつつ上下多段に固設
されたガイドレールと、該ガイドレールにて出し入れ自
在に保持されると共に、面状のヒーターを全体的に備え
遠赤外線を輻射可能な該トレイと、を有してなるヒート
アップ専用カートが使用されること、を特徴とする。
なわち、請求項2の航空機内におけるコース料理のサー
ビス方法では、請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、次の構成よりなるものが使用される。す
なわち、箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱
と、該外箱の内面側に左右対をなしつつ上下多段に固設
されたガイドレールと、該ガイドレールにて出し入れ自
在に保持されると共に、面状のヒーターを全体的に備え
遠赤外線を輻射可能な該トレイと、を有してなるヒート
アップ専用カートが使用されること、を特徴とする。
【0014】請求項3については、次のとおり。すなわ
ち、この請求項3の航空機内におけるコース料理のサー
ビス方法では、請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、次の構成よりなるものが使用される。す
なわち、箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱
と、該外箱内に配され遠赤外線を内方に輻射可能なイン
ナーケースと、該インナーケースの外面に添設された面
状のヒーターと、該インナーケースの内面に左右対をな
しつつ上下多段に固設されたガイドレールと、該ガイド
レールにて出し入れ自在に保持された該トレイと、を有
してなるヒートアップ専用カートが使用されること、を
特徴とする。
ち、この請求項3の航空機内におけるコース料理のサー
ビス方法では、請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、次の構成よりなるものが使用される。す
なわち、箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱
と、該外箱内に配され遠赤外線を内方に輻射可能なイン
ナーケースと、該インナーケースの外面に添設された面
状のヒーターと、該インナーケースの内面に左右対をな
しつつ上下多段に固設されたガイドレールと、該ガイド
レールにて出し入れ自在に保持された該トレイと、を有
してなるヒートアップ専用カートが使用されること、を
特徴とする。
【0015】請求項4については、次のとおり。すなわ
ち、この請求項4の航空機内におけるコース料理のサー
ビス方法では、請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、次の構成よりなるものが使用される。す
なわち、箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱
と、該外箱内に間隔や断熱材を介しつつ配され全体的に
導電性を備えた材質よりなるインナーケースと、該イン
ナーケースの内又は外に配された面状のヒーターと、該
インナーケースの内面に左右対をなしつつ上下多段に固
設されたガイドレールと、該ガイドレールにて出し入れ
自在に保持された該トレイと、を有してなるヒートアッ
プ専用カートが使用されること、を特徴とする。
ち、この請求項4の航空機内におけるコース料理のサー
ビス方法では、請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、次の構成よりなるものが使用される。す
なわち、箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱
と、該外箱内に間隔や断熱材を介しつつ配され全体的に
導電性を備えた材質よりなるインナーケースと、該イン
ナーケースの内又は外に配された面状のヒーターと、該
インナーケースの内面に左右対をなしつつ上下多段に固
設されたガイドレールと、該ガイドレールにて出し入れ
自在に保持された該トレイと、を有してなるヒートアッ
プ専用カートが使用されること、を特徴とする。
【0016】このように、本発明の航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法では、ヒートアップ専用カート
を採用すると共に、このヒートアップ専用カートを、ス
タンダードカートと組み合わせて使用する。そして、ま
ずヒートアップ専用カートを用い、そのトレイ上のメイ
ンディッシュを加熱調理する一方で、スタンダードカー
トを用い、各座席の乗客にオードブルを配膳する。それ
から、ヒートアップ専用カートにて、各座席の乗客に加
熱調理されたメインディッシュを配膳することにより、
コース料理のサービスを実施する。
ース料理のサービス方法では、ヒートアップ専用カート
を採用すると共に、このヒートアップ専用カートを、ス
タンダードカートと組み合わせて使用する。そして、ま
ずヒートアップ専用カートを用い、そのトレイ上のメイ
ンディッシュを加熱調理する一方で、スタンダードカー
トを用い、各座席の乗客にオードブルを配膳する。それ
から、ヒートアップ専用カートにて、各座席の乗客に加
熱調理されたメインディッシュを配膳することにより、
コース料理のサービスを実施する。
【0017】更に請求項2では、面状のヒーターを全体
的に備え遠赤外線を輻射可能なトレイを備え、請求項3
では、面状のヒーターが外面に添設され内方に遠赤外線
を輻射可能なインナーケースを備えた、ヒートアップ専
用カートを使用する。もって加熱調理時に、ヒーターか
らの熱伝導や対流に加え、トレイやインナーケースから
遠赤外線の輻射が実施され、熱効率に優れ水分の蒸散も
防止されつつ、メインディッシュの加熱調理が行われ
る。請求項4では、内又は外に面状のヒーターが配され
ると共に、外箱との間に間隔や断熱材を介して配され導
電性を有したインナーケースを備えた、ヒートアップ専
用カートを使用する。もって、外箱との二重構造よりな
り間隔や断熱材を介したインナーケース内で、内外の断
熱性に優れつつ、メインディッシュの加熱調理が行われ
る。更に導電性を備えたインナーケースにて、電磁シー
ルド構造が形成され、ヒーター等から発生した有害電磁
波が吸収されつつ、コース料理のサービスが行われる。
的に備え遠赤外線を輻射可能なトレイを備え、請求項3
では、面状のヒーターが外面に添設され内方に遠赤外線
を輻射可能なインナーケースを備えた、ヒートアップ専
用カートを使用する。もって加熱調理時に、ヒーターか
らの熱伝導や対流に加え、トレイやインナーケースから
遠赤外線の輻射が実施され、熱効率に優れ水分の蒸散も
防止されつつ、メインディッシュの加熱調理が行われ
る。請求項4では、内又は外に面状のヒーターが配され
ると共に、外箱との間に間隔や断熱材を介して配され導
電性を有したインナーケースを備えた、ヒートアップ専
用カートを使用する。もって、外箱との二重構造よりな
り間隔や断熱材を介したインナーケース内で、内外の断
熱性に優れつつ、メインディッシュの加熱調理が行われ
る。更に導電性を備えたインナーケースにて、電磁シー
ルド構造が形成され、ヒーター等から発生した有害電磁
波が吸収されつつ、コース料理のサービスが行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1の(1)
図,図3の(2)図,(3)図,(4)図,(5)図,
図4,図5,図6,図7,図8,図9,図10等は、本
発明の実施の形態の説明に供する。そして、図1の
(1)図はその工程図である。図3の(2)図,(3)
図,(4)図,(5)図は、配膳されたオードブル,メ
インディッシュ等の料理の平面説明図であり、(2)
図,(3)図は、トレイ上にメインディッシュ用の空ス
ペースが存する方式による本発明の説明に供し、(4)
図,(5)図は、オードブルの一部とメインディッシュ
とを差し換える方式による本発明の説明に供する。図
4,図5,図6は、使用されるヒートアップ専用カート
の第1例を示し、図4の(1)図は要部の正断面説明
図、図4の(2)図はそのトレイの正断面説明図、図5
は斜視図、図6はインナーケースを備えた場合の分解斜
視図である。図7,図8,図9は、使用されるヒートア
ップ専用カートの第2例を示し、図7は分解斜視図、図
8は要部の正断面説明図、図9は要部の平断面説明図で
ある。図10は、使用されるスタンダードカートの斜視
図である。
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1の(1)
図,図3の(2)図,(3)図,(4)図,(5)図,
図4,図5,図6,図7,図8,図9,図10等は、本
発明の実施の形態の説明に供する。そして、図1の
(1)図はその工程図である。図3の(2)図,(3)
図,(4)図,(5)図は、配膳されたオードブル,メ
インディッシュ等の料理の平面説明図であり、(2)
図,(3)図は、トレイ上にメインディッシュ用の空ス
ペースが存する方式による本発明の説明に供し、(4)
図,(5)図は、オードブルの一部とメインディッシュ
とを差し換える方式による本発明の説明に供する。図
4,図5,図6は、使用されるヒートアップ専用カート
の第1例を示し、図4の(1)図は要部の正断面説明
図、図4の(2)図はそのトレイの正断面説明図、図5
は斜視図、図6はインナーケースを備えた場合の分解斜
視図である。図7,図8,図9は、使用されるヒートア
ップ専用カートの第2例を示し、図7は分解斜視図、図
8は要部の正断面説明図、図9は要部の平断面説明図で
ある。図10は、使用されるスタンダードカートの斜視
図である。
【0019】本発明の航空機内におけるコース料理のサ
ービス方法は、旅客機たる航空機内において、各座席の
乗客にコース料理をサービスする方法に関する。そして
まず、図1の(1)図のステップに示したように、ヒ
ートアップ専用カート1を用い、ヒートアップ専用カー
ト1をギャレーにて電源に接続して通電することによ
り、内部に上下多段に配されたトレイ2上に載せられ
た、食器C内のメインディッシュBを、加熱調理する。
他方、図1の(1)図のステップに示したように、ス
タンダードカート3を用い、ギャレーから各座席へと移
動させることにより、オードブルAを各座席の乗客に配
膳する。それから事後、図1の(1)図のステップに
示したように、電源への接続が解除されたヒートアップ
専用カート1を、ギャレーから各座席へと移動させるこ
とにより、ヒートアップ専用カート1にて加熱調理され
たメインディッシュBを、その食器Cと共に各座席の乗
客に配膳し、もって、これらにより各座席の乗客へのコ
ース料理のサービスを実施する。(なお図示例の食器C
としては、蓋付のものが用いられている。)
ービス方法は、旅客機たる航空機内において、各座席の
乗客にコース料理をサービスする方法に関する。そして
まず、図1の(1)図のステップに示したように、ヒ
ートアップ専用カート1を用い、ヒートアップ専用カー
ト1をギャレーにて電源に接続して通電することによ
り、内部に上下多段に配されたトレイ2上に載せられ
た、食器C内のメインディッシュBを、加熱調理する。
他方、図1の(1)図のステップに示したように、ス
タンダードカート3を用い、ギャレーから各座席へと移
動させることにより、オードブルAを各座席の乗客に配
膳する。それから事後、図1の(1)図のステップに
示したように、電源への接続が解除されたヒートアップ
専用カート1を、ギャレーから各座席へと移動させるこ
とにより、ヒートアップ専用カート1にて加熱調理され
たメインディッシュBを、その食器Cと共に各座席の乗
客に配膳し、もって、これらにより各座席の乗客へのコ
ース料理のサービスを実施する。(なお図示例の食器C
としては、蓋付のものが用いられている。)
【0020】このような、航空機内におけるコース料理
のサービス方法について、更に詳述する。まず図3を参
照しつつ、航空機内で提供される料理、つまりオードブ
ルAやメインディッシュBについて述べる。前菜たるオ
ードブルAは、洋食の場合は、例えばサラダ,パテ,テ
リーヌ等々を内容とし、和食の場合は、例えば懐石風の
おつくり,小鉢,小皿等々を内容とし、各々4,5種類
よりなり、冷たい状態が食べ頃である。これに対し、ア
ントレやミールとも称されるメインディッシュBは、洋
食の場合は、例えばステーキその他の肉料理,ムニエル
その他の魚料理等々を内容とし、和食の場合は、例えば
肉や魚の照焼,煮付け,すき焼等々を内容とし、加熱調
理され暖められた状態が食べ頃である。
のサービス方法について、更に詳述する。まず図3を参
照しつつ、航空機内で提供される料理、つまりオードブ
ルAやメインディッシュBについて述べる。前菜たるオ
ードブルAは、洋食の場合は、例えばサラダ,パテ,テ
リーヌ等々を内容とし、和食の場合は、例えば懐石風の
おつくり,小鉢,小皿等々を内容とし、各々4,5種類
よりなり、冷たい状態が食べ頃である。これに対し、ア
ントレやミールとも称されるメインディッシュBは、洋
食の場合は、例えばステーキその他の肉料理,ムニエル
その他の魚料理等々を内容とし、和食の場合は、例えば
肉や魚の照焼,煮付け,すき焼等々を内容とし、加熱調
理され暖められた状態が食べ頃である。
【0021】なお、このようなメインディッシュBの調
理は、機内食であることに鑑み、次のように実施され
る。すなわちメインディッシュBは、予め地上で第1次
加熱調理が実施され、味付け,下準備,下ごしらえが行
われた後、地上に降ろされたヒートアップ専用カート1
のトレイ2上に、食器Cに盛られて載せられ収納され
る。それから、ドライアイス等にて内部が冷却されたヒ
ートアップ専用カート1は、航空機内へと運び込まれる
が、メインディッシュBは事後、ヒートアップ専用カー
ト1内にて第2次加熱調理(本明細書中で言う加熱調
理)され、暖められて食べ頃とされる。
理は、機内食であることに鑑み、次のように実施され
る。すなわちメインディッシュBは、予め地上で第1次
加熱調理が実施され、味付け,下準備,下ごしらえが行
われた後、地上に降ろされたヒートアップ専用カート1
のトレイ2上に、食器Cに盛られて載せられ収納され
る。それから、ドライアイス等にて内部が冷却されたヒ
ートアップ専用カート1は、航空機内へと運び込まれる
が、メインディッシュBは事後、ヒートアップ専用カー
ト1内にて第2次加熱調理(本明細書中で言う加熱調
理)され、暖められて食べ頃とされる。
【0022】さて、コース料理のサービスに際しては、
図1の(1)図に示したステップの前段階として、図
10に示したスタンダードカート3等にて、座席の乗客
に対し、飲物サービスが実施される。スタンダードカー
ト3については後で詳述するが、スタンダードカート3
上や横に付設されたポット等にて、座席の乗客に対し、
カップ等を利用してお茶,ジュース,コーヒー,紅茶等
のサービスが実施される。
図1の(1)図に示したステップの前段階として、図
10に示したスタンダードカート3等にて、座席の乗客
に対し、飲物サービスが実施される。スタンダードカー
ト3については後で詳述するが、スタンダードカート3
上や横に付設されたポット等にて、座席の乗客に対し、
カップ等を利用してお茶,ジュース,コーヒー,紅茶等
のサービスが実施される。
【0023】それから、図1の(1)図のステップに
て、ヒートアップ専用カート1によるメインディッシュ
Bの加熱調理が行われる。ヒートアップ専用カート1に
ついては、後で詳述するが、図5,図6,図7中に示し
たように、航空機内のギャレーのコンパートメントに
は、電源側コネクタ4がフロント・入口側やリア・奥側
に付設されており(図面上では両側共に示されている
が、いずれか一方側のみで可)、対応して、ヒートアッ
プ専用カート1にも、カート側コネクタ5がフロント・
前側やリア・後側に付設されている(図面上では両側共
に示されているが、いずれか一方側のみで可)。もって
ヒートアップ専用カート1は、航空機内に運び込まれた
後、飛行前又は飛行後適宜、そのカート側コネクタ5が
電源側コネクタ4に接続される。そしてヒートアップ専
用カート1は、このように電源に接続された後、飛行前
又は飛行後適宜、スイッチオンされることにより通電が
開始される。通電時間は通常、20分から30分間程度
である。又、このようなスイッチオンは、手動スイッチ
又はタイマーを利用して実施される。ヒートアップ専用
カート1は、このように電源へ接続されて通電され、も
って、内部のトレイ2上の食器C内のメインディッシュ
Bが、加熱調理される。
て、ヒートアップ専用カート1によるメインディッシュ
Bの加熱調理が行われる。ヒートアップ専用カート1に
ついては、後で詳述するが、図5,図6,図7中に示し
たように、航空機内のギャレーのコンパートメントに
は、電源側コネクタ4がフロント・入口側やリア・奥側
に付設されており(図面上では両側共に示されている
が、いずれか一方側のみで可)、対応して、ヒートアッ
プ専用カート1にも、カート側コネクタ5がフロント・
前側やリア・後側に付設されている(図面上では両側共
に示されているが、いずれか一方側のみで可)。もって
ヒートアップ専用カート1は、航空機内に運び込まれた
後、飛行前又は飛行後適宜、そのカート側コネクタ5が
電源側コネクタ4に接続される。そしてヒートアップ専
用カート1は、このように電源に接続された後、飛行前
又は飛行後適宜、スイッチオンされることにより通電が
開始される。通電時間は通常、20分から30分間程度
である。又、このようなスイッチオンは、手動スイッチ
又はタイマーを利用して実施される。ヒートアップ専用
カート1は、このように電源へ接続されて通電され、も
って、内部のトレイ2上の食器C内のメインディッシュ
Bが、加熱調理される。
【0024】そして、このようなステップのヒートア
ップ専用カート1によるメインディッシュBの加熱調理
と、同時に又は前後して、図1の(1)図のステップ
にて、図10に示したスタンダードカート3によるオー
ドブルAの配膳が行われる。すなわち、スタンダードカ
ート3を用い、内部に上下多段に配されたトレイ6(図
3を参照)上にオードブルAを載せて、ギャレーから各
座席へと移動させ、もって各座席の乗客に対し、トレイ
6ごと配膳する。つまりトレイ6は、スタンダードカー
ト3から取り出されて乗客へと渡されるが、図3の
(2)図,(3)図に示した方式では、まず(2)図に
示したようにトレイ6上の一部に、オードブルAが載せ
られており、残部には、事後のメインディッシュBの為
の空スペースが存している。他方、図3の(4)図,
(5)図に示した方式では、まず(3)図に示したよう
に、トレイ6上のオードブルAは2つのパートに区画し
て載せられており、トレイ6上にメインディッシュB用
の空スペースは存しない。本発明では、例えばこのよう
な2つの方式が、選択的に採用される。
ップ専用カート1によるメインディッシュBの加熱調理
と、同時に又は前後して、図1の(1)図のステップ
にて、図10に示したスタンダードカート3によるオー
ドブルAの配膳が行われる。すなわち、スタンダードカ
ート3を用い、内部に上下多段に配されたトレイ6(図
3を参照)上にオードブルAを載せて、ギャレーから各
座席へと移動させ、もって各座席の乗客に対し、トレイ
6ごと配膳する。つまりトレイ6は、スタンダードカー
ト3から取り出されて乗客へと渡されるが、図3の
(2)図,(3)図に示した方式では、まず(2)図に
示したようにトレイ6上の一部に、オードブルAが載せ
られており、残部には、事後のメインディッシュBの為
の空スペースが存している。他方、図3の(4)図,
(5)図に示した方式では、まず(3)図に示したよう
に、トレイ6上のオードブルAは2つのパートに区画し
て載せられており、トレイ6上にメインディッシュB用
の空スペースは存しない。本発明では、例えばこのよう
な2つの方式が、選択的に採用される。
【0025】このようなステップ,の後、適宜時間
後、つまり乗客がオードブルAを食すると共にメインデ
ィッシュBが加熱調理された後、図1の(1)図のステ
ップへと進み、ヒートアップ専用カート1によるメイ
ンディッシュBの配膳が行われる。すなわち、ヒートア
ップ専用カート1は、まずそのカート側コネクタ5の電
源側コネクタ4への接続が解かれた後(勿論、その前又
は同時に通電もオフされている)、各座席へと移動され
る。そして、ヒートアップ専用カート1内のトレイ2上
にて加熱調理されたメインディッシュBは、その食器C
と共に、トレイ2上から座席の乗客に既に渡されている
トレイ6上へと移される。つまり、前述したステップ
で乗客に渡されると共に、上述した図3の(2)図,
(3)図に示した方式では、(3)図に示したように、
オードブルA以外の残部の空スペースとされていたトレ
イ6上に、メインディッシュBが移され,配膳される。
他方、上述した図3の(4)図,(5)図に示した方式
では、(5)図に示したように、オードブルAの一部が
メインディッシュBと差し換えられる。この航空機内に
おけるコース料理のサービス方法は、このようなステッ
プ,,を辿り、もって、座席の乗客へのコース料
理のサービスが実施される。
後、つまり乗客がオードブルAを食すると共にメインデ
ィッシュBが加熱調理された後、図1の(1)図のステ
ップへと進み、ヒートアップ専用カート1によるメイ
ンディッシュBの配膳が行われる。すなわち、ヒートア
ップ専用カート1は、まずそのカート側コネクタ5の電
源側コネクタ4への接続が解かれた後(勿論、その前又
は同時に通電もオフされている)、各座席へと移動され
る。そして、ヒートアップ専用カート1内のトレイ2上
にて加熱調理されたメインディッシュBは、その食器C
と共に、トレイ2上から座席の乗客に既に渡されている
トレイ6上へと移される。つまり、前述したステップ
で乗客に渡されると共に、上述した図3の(2)図,
(3)図に示した方式では、(3)図に示したように、
オードブルA以外の残部の空スペースとされていたトレ
イ6上に、メインディッシュBが移され,配膳される。
他方、上述した図3の(4)図,(5)図に示した方式
では、(5)図に示したように、オードブルAの一部が
メインディッシュBと差し換えられる。この航空機内に
おけるコース料理のサービス方法は、このようなステッ
プ,,を辿り、もって、座席の乗客へのコース料
理のサービスが実施される。
【0026】次に、このようなコース料理のサービス方
法に用いられる、ヒートアップ専用カート1等につい
て、更に詳述する。まず、図4,図5,図6に示したヒ
ートアップ専用カート1について述べる。このヒートア
ップ専用カート1は、箱状をなし前面にドア7が取り付
けられた外箱8と、外箱8の内面側に左右対をなしつつ
上下多段に固設されたガイドレール9と、ガイドレール
9にて出し入れ自在に保持されると共に、面状のヒータ
ー10を全体的に備え遠赤外線Dを輻射可能なトレイ2
と、を有してなる。
法に用いられる、ヒートアップ専用カート1等につい
て、更に詳述する。まず、図4,図5,図6に示したヒ
ートアップ専用カート1について述べる。このヒートア
ップ専用カート1は、箱状をなし前面にドア7が取り付
けられた外箱8と、外箱8の内面側に左右対をなしつつ
上下多段に固設されたガイドレール9と、ガイドレール
9にて出し入れ自在に保持されると共に、面状のヒータ
ー10を全体的に備え遠赤外線Dを輻射可能なトレイ2
と、を有してなる。
【0027】このような図4,図5,図6のヒートアッ
プ専用カート1について、更に詳述する。まずヒートア
ップ専用カート1の外箱8は、天板11,床板12,左
右の側板13,奥板14等を備え、前面が開放された箱
状をなし、前面にドア7がヒンジ15にて取り付けられ
ると共に、床板12の四隅下にキャスター16が付設さ
れており、手で押して移動される。外箱8の天板11,
床板12,側板13,奥板14,ドア7等には、それぞ
れ断熱構造のパネルが用いられ、これらが、上下,左
右,前後等に骨組として配されたアルミ製等のコーナー
型材に組み付けられている。なお、図5に示したヒート
アップ専用カート1の外箱8は、単体構造よりなってい
るが、図6に示したヒートアップ専用カート1の外箱8
は、同様に前面のみが開放された箱状をなすインナーケ
ース17が、外箱8の内面との間にリブやフランジ部等
を利用して間隔を存しつつ、単体で出し入れ可能に嵌入
された2重構造よりなる。このように、図5のヒートア
ップ専用カート1の外箱8は単体構造よりなるのに対
し、図6のヒートアップ専用カート1の外箱8は、イン
ナーケース17を内部に備えた2重構造よりなる。
プ専用カート1について、更に詳述する。まずヒートア
ップ専用カート1の外箱8は、天板11,床板12,左
右の側板13,奥板14等を備え、前面が開放された箱
状をなし、前面にドア7がヒンジ15にて取り付けられ
ると共に、床板12の四隅下にキャスター16が付設さ
れており、手で押して移動される。外箱8の天板11,
床板12,側板13,奥板14,ドア7等には、それぞ
れ断熱構造のパネルが用いられ、これらが、上下,左
右,前後等に骨組として配されたアルミ製等のコーナー
型材に組み付けられている。なお、図5に示したヒート
アップ専用カート1の外箱8は、単体構造よりなってい
るが、図6に示したヒートアップ専用カート1の外箱8
は、同様に前面のみが開放された箱状をなすインナーケ
ース17が、外箱8の内面との間にリブやフランジ部等
を利用して間隔を存しつつ、単体で出し入れ可能に嵌入
された2重構造よりなる。このように、図5のヒートア
ップ専用カート1の外箱8は単体構造よりなるのに対
し、図6のヒートアップ専用カート1の外箱8は、イン
ナーケース17を内部に備えた2重構造よりなる。
【0028】そして、図5のヒートアップ専用カート1
では外箱8の左右の側板13の内面に、又、図6のヒー
トアップ専用カート1では外箱8のインナーケース17
の左右の側面18の内面に、それぞれガイドレール9
が、左右で高さレベルを揃え左右対向しつつ上下多段に
固設されており、図示のガイドレール9は、上下でトレ
イ2の左右端部を挟み込むようになっている。さて、こ
のような左右のガイドレール9間に、図4に示したよう
に、トレイ2が出し入れ自在な棚として配され、このト
レイ2上に、メインディッシュBの食器Cが載せられ
る。図4の例は、図5のヒートアップ専用カート1にト
レイ2そして食器Cを配したものよりなり、例えば、ガ
イドレール9そしてトレイ2が上下12段に配され、そ
の間にメインディッシュBの食器Cが、左右2個ずつ上
下11段に配される。
では外箱8の左右の側板13の内面に、又、図6のヒー
トアップ専用カート1では外箱8のインナーケース17
の左右の側面18の内面に、それぞれガイドレール9
が、左右で高さレベルを揃え左右対向しつつ上下多段に
固設されており、図示のガイドレール9は、上下でトレ
イ2の左右端部を挟み込むようになっている。さて、こ
のような左右のガイドレール9間に、図4に示したよう
に、トレイ2が出し入れ自在な棚として配され、このト
レイ2上に、メインディッシュBの食器Cが載せられ
る。図4の例は、図5のヒートアップ専用カート1にト
レイ2そして食器Cを配したものよりなり、例えば、ガ
イドレール9そしてトレイ2が上下12段に配され、そ
の間にメインディッシュBの食器Cが、左右2個ずつ上
下11段に配される。
【0029】そして、このヒートアップ専用カート1に
おいてトレイ2は、面状のヒーター10を全体的に備え
てなると共に、遠赤外線Dを輻射可能となっている。図
示例のトレイ2は、ニクロム線等の通電発熱線19が前
後に折れ線状に迂回しつつ左右に通されたラバーヒータ
ーよりなるヒーター10と、このヒーター10を芯材と
しつつその上下に接合されたアルミ板20とからなる。
そして、このアルミ板20の外表面は、加熱により熱線
たる遠赤外線Dを輻射するように、例えばシリカその他
の物質を含有すべく表面加工21が施されているが、図
示例によらず、アルミ板20自体(外表面ではなく内
部)にシリカその他の物質を含有させ、もって加熱によ
り熱線たる遠赤外線Dを輻射可能としてもよい。図示例
のトレイ2は、このようにヒーター10を芯材とし、ア
ルミ板20を表面板としたサンドイッチ構造よりなり、
ヒーター10の通電発熱により、上側の表面板たるアル
ミ板20から上方に遠赤外線Dが輻射されると共に、下
側のアルミ板20たる表面板から下方に遠赤外線Dが輻
射される。
おいてトレイ2は、面状のヒーター10を全体的に備え
てなると共に、遠赤外線Dを輻射可能となっている。図
示例のトレイ2は、ニクロム線等の通電発熱線19が前
後に折れ線状に迂回しつつ左右に通されたラバーヒータ
ーよりなるヒーター10と、このヒーター10を芯材と
しつつその上下に接合されたアルミ板20とからなる。
そして、このアルミ板20の外表面は、加熱により熱線
たる遠赤外線Dを輻射するように、例えばシリカその他
の物質を含有すべく表面加工21が施されているが、図
示例によらず、アルミ板20自体(外表面ではなく内
部)にシリカその他の物質を含有させ、もって加熱によ
り熱線たる遠赤外線Dを輻射可能としてもよい。図示例
のトレイ2は、このようにヒーター10を芯材とし、ア
ルミ板20を表面板としたサンドイッチ構造よりなり、
ヒーター10の通電発熱により、上側の表面板たるアル
ミ板20から上方に遠赤外線Dが輻射されると共に、下
側のアルミ板20たる表面板から下方に遠赤外線Dが輻
射される。
【0030】遠赤外線Dは、周知のごとく赤外線の領域
では最長波長をもち、熱線としての性質も持ち、物体の
内部に吸収されやすく、照射対象への照射途中で空気を
加熱することもなく、照射対象を短時間のうちに効率よ
く加熱でき、しかも焼きむら,焦げつきも発生せず、時
間が経過しても照射対象が冷めにくく、更に、照射対象
からの水分の蒸散を防止したり、照射対象の解臭効果を
持つ、等々の特性が知られている。ところで、このヒー
トアップ専用カート1にあっては、このようにトレイ2
がヒーター10を備えてなるので、トレイ2のヒーター
10は、その接続端子が、ガイドレール9付近に設けら
れたパンタグラフ構造の端子、更には外箱8等に付設さ
れた配線等を介し、カート側コネクタ5に接続されてい
る。そして、このカート側コネクタ5が、機内のギャレ
ー22側のコンパートメントに付設された電源側コネク
タ4に接続され、もって、トレイ2のヒーター10が通
電可能となっている。図4,図5,図6に示したヒート
アップ専用カート1は、このようになっている。
では最長波長をもち、熱線としての性質も持ち、物体の
内部に吸収されやすく、照射対象への照射途中で空気を
加熱することもなく、照射対象を短時間のうちに効率よ
く加熱でき、しかも焼きむら,焦げつきも発生せず、時
間が経過しても照射対象が冷めにくく、更に、照射対象
からの水分の蒸散を防止したり、照射対象の解臭効果を
持つ、等々の特性が知られている。ところで、このヒー
トアップ専用カート1にあっては、このようにトレイ2
がヒーター10を備えてなるので、トレイ2のヒーター
10は、その接続端子が、ガイドレール9付近に設けら
れたパンタグラフ構造の端子、更には外箱8等に付設さ
れた配線等を介し、カート側コネクタ5に接続されてい
る。そして、このカート側コネクタ5が、機内のギャレ
ー22側のコンパートメントに付設された電源側コネク
タ4に接続され、もって、トレイ2のヒーター10が通
電可能となっている。図4,図5,図6に示したヒート
アップ専用カート1は、このようになっている。
【0031】なお、ここでスタンダードカート3につい
て述べておく。図10に示したスタンダードカート3
は、上述した図5のヒートアップ専用カート1に準じた
構成よりなるが、カート側コネクタ5は設けられていな
い。すなわち、スタンダードカート3は、従来より航空
機内で使用されており、ギャレー22側から各座席の乗
客への運搬,配膳専用に用いられており、その外箱8内
のガイドレール9に、各トレイ6(例えば図6中に示し
たものを参照)が、出し入れ自在に上下多段に配され
る。勿論、このトレイ6は前述したトレイ2とは異な
り、ヒーター10は備えず遠赤外線Dを輻射することも
なく、スタンダードカート3自体も、ヒーター10や電
装設備は一切備えていない。図10のスタンダードカー
ト3は、このようになっている。
て述べておく。図10に示したスタンダードカート3
は、上述した図5のヒートアップ専用カート1に準じた
構成よりなるが、カート側コネクタ5は設けられていな
い。すなわち、スタンダードカート3は、従来より航空
機内で使用されており、ギャレー22側から各座席の乗
客への運搬,配膳専用に用いられており、その外箱8内
のガイドレール9に、各トレイ6(例えば図6中に示し
たものを参照)が、出し入れ自在に上下多段に配され
る。勿論、このトレイ6は前述したトレイ2とは異な
り、ヒーター10は備えず遠赤外線Dを輻射することも
なく、スタンダードカート3自体も、ヒーター10や電
装設備は一切備えていない。図10のスタンダードカー
ト3は、このようになっている。
【0032】次に、図7,図8,図9に示したヒートア
ップ専用カート1について述べる。このヒートアップ専
用カート1は、図4,図5,図6のヒートアップ専用カ
ート1に代え、前述した航空機内におけるコース料理の
サービス方法に使用可能である。そして、この図7,図
8,図9のヒートアップ専用カート1は、箱状をなし前
面にドア7が取り付けられた外箱8と、外箱8内に配さ
れ遠赤外線Dを内方に輻射可能なインナーケース17
と、インナーケース17の外面に添設された面状のヒー
ター10と、インナーケース17の内面に左右対をなし
つつ上下多段に固設されたガイドレール9と、ガイドレ
ール9にて出し入れ自在に保持されたトレイ23と、を
有してなる。
ップ専用カート1について述べる。このヒートアップ専
用カート1は、図4,図5,図6のヒートアップ専用カ
ート1に代え、前述した航空機内におけるコース料理の
サービス方法に使用可能である。そして、この図7,図
8,図9のヒートアップ専用カート1は、箱状をなし前
面にドア7が取り付けられた外箱8と、外箱8内に配さ
れ遠赤外線Dを内方に輻射可能なインナーケース17
と、インナーケース17の外面に添設された面状のヒー
ター10と、インナーケース17の内面に左右対をなし
つつ上下多段に固設されたガイドレール9と、ガイドレ
ール9にて出し入れ自在に保持されたトレイ23と、を
有してなる。
【0033】このような図7,図8,図9のヒートアッ
プ専用カート1について、更に詳述する。このヒートア
ップ専用カート1は、前述した図6のヒートアップ専用
カート1に準じ、ガイドレール9付のインナーケース1
7を備えた構成よりなる。しかし、そのトレイ23は、
前述した図4,図5,図6で用いられたトレイ2とは異
なり、ヒーター10は備えず、必須的に遠赤外線Dを輻
射する必要もなく、どちらかと言えば図10のスタンダ
ードカート3にて用いられるトレイ6(図3を参照)に
近いが、取り出されて乗客へと渡されることはなく、ヒ
ートアップ専用カート1に常時装備されている。
プ専用カート1について、更に詳述する。このヒートア
ップ専用カート1は、前述した図6のヒートアップ専用
カート1に準じ、ガイドレール9付のインナーケース1
7を備えた構成よりなる。しかし、そのトレイ23は、
前述した図4,図5,図6で用いられたトレイ2とは異
なり、ヒーター10は備えず、必須的に遠赤外線Dを輻
射する必要もなく、どちらかと言えば図10のスタンダ
ードカート3にて用いられるトレイ6(図3を参照)に
近いが、取り出されて乗客へと渡されることはなく、ヒ
ートアップ専用カート1に常時装備されている。
【0034】又、インナーケース17には面状のヒータ
ー10が、開放された前面を除く各面、つまり上面2
4,下面25,左右の側面18,背面26等について、
それぞれの外面側にほぼ全面的に添設されると共に、イ
ンナーケース17自体は、遠赤外線Dを内方に輻射可能
となっている。面状のヒーター10は、各々板状のブロ
ック体よりなり、各面に単数又は複数枚添設され、例え
ばニクロム線等の通電発熱線が折れ線状に迂回しつつ通
されたラバーヒーターを芯材としつつ、その外表面にア
ルミ薄板が接合されてなる(図4中のヒーター10に関
し前述したところを参照)。又、インナーケース17の
内面は、加熱により熱線たる遠赤外線Dを輻射するよう
に、例えばシリカその他の物質を含有すべく表面加工が
施されているが、これによらず、インナーケース17自
体(表面ではなく内部)にシリカその他の物質を含有さ
せ、もって加熱により熱線たる遠赤外線Dを輻射可能と
してもよい(図4中の遠赤外線Dに関し前述したところ
を参照)。
ー10が、開放された前面を除く各面、つまり上面2
4,下面25,左右の側面18,背面26等について、
それぞれの外面側にほぼ全面的に添設されると共に、イ
ンナーケース17自体は、遠赤外線Dを内方に輻射可能
となっている。面状のヒーター10は、各々板状のブロ
ック体よりなり、各面に単数又は複数枚添設され、例え
ばニクロム線等の通電発熱線が折れ線状に迂回しつつ通
されたラバーヒーターを芯材としつつ、その外表面にア
ルミ薄板が接合されてなる(図4中のヒーター10に関
し前述したところを参照)。又、インナーケース17の
内面は、加熱により熱線たる遠赤外線Dを輻射するよう
に、例えばシリカその他の物質を含有すべく表面加工が
施されているが、これによらず、インナーケース17自
体(表面ではなく内部)にシリカその他の物質を含有さ
せ、もって加熱により熱線たる遠赤外線Dを輻射可能と
してもよい(図4中の遠赤外線Dに関し前述したところ
を参照)。
【0035】いずれにしてもインナーケース17は、面
状のヒーター10が通電発熱されることにより、内方に
向け遠赤外線Dを輻射するようになっている。なお、更
にトレイ23も上述したインナーケース17に準じ、加
熱により遠赤外線Dを輻射可能としてもよく、この場合
トレイ23は、上下両面に遠赤外線Dを輻射可能とする
とよい。そして、このヒートアップ専用カート1にあっ
ては、このようにインナーケース17に面状のヒーター
10が添設されているので、このヒーター10の接続端
子が、外箱8等に付設されたパンタグラフ構造の端子,
電装設備,配線等を介し、カート側コネクタ5に接続さ
れている。そして、このカート側コネクタ5が、機内の
ギャレー22側に付設された電源側コネクタ4に接続さ
れ、もって、面状のヒーター10が通電可能となってい
る。図7,図8,図9に示したヒートアップ専用カート
1は、このようになっている。
状のヒーター10が通電発熱されることにより、内方に
向け遠赤外線Dを輻射するようになっている。なお、更
にトレイ23も上述したインナーケース17に準じ、加
熱により遠赤外線Dを輻射可能としてもよく、この場合
トレイ23は、上下両面に遠赤外線Dを輻射可能とする
とよい。そして、このヒートアップ専用カート1にあっ
ては、このようにインナーケース17に面状のヒーター
10が添設されているので、このヒーター10の接続端
子が、外箱8等に付設されたパンタグラフ構造の端子,
電装設備,配線等を介し、カート側コネクタ5に接続さ
れている。そして、このカート側コネクタ5が、機内の
ギャレー22側に付設された電源側コネクタ4に接続さ
れ、もって、面状のヒーター10が通電可能となってい
る。図7,図8,図9に示したヒートアップ専用カート
1は、このようになっている。
【0036】更に、ヒートアップ専用カート1として
は、次のような構成のものも考えられる。そして、この
ヒートアップ専用カート1も、前述した図4,図5,図
6のヒートアップ専用カート1や、図7,図8,図9の
ヒートアップ専用カート1に代え、前述した航空機内に
おけるコース料理のサービス方法に使用可能である。そ
して、このヒートアップ専用カート1は、前述した図
4,図5,図6や図7,図8,図9のものにほぼ準じた
構成よりなると共に、必須的構成が若干相違している。
は、次のような構成のものも考えられる。そして、この
ヒートアップ専用カート1も、前述した図4,図5,図
6のヒートアップ専用カート1や、図7,図8,図9の
ヒートアップ専用カート1に代え、前述した航空機内に
おけるコース料理のサービス方法に使用可能である。そ
して、このヒートアップ専用カート1は、前述した図
4,図5,図6や図7,図8,図9のものにほぼ準じた
構成よりなると共に、必須的構成が若干相違している。
【0037】すなわち、このヒートアップ専用カート1
としては、箱状をなし前面にドア7が取り付けられた外
箱8と、外箱8内に間隔や断熱材を介しつつ配され全体
的に導電性を備えた材質よりなるインナーケース17
と、インナーケース17の内又は外に配された面状のヒ
ーター10と、インナーケース17の内面に左右対をな
しつつ上下多段に固設されたガイドレール9と、ガイド
レール9にて出し入れ自在に保持されたトレイ2又は2
3と、を有してなる。
としては、箱状をなし前面にドア7が取り付けられた外
箱8と、外箱8内に間隔や断熱材を介しつつ配され全体
的に導電性を備えた材質よりなるインナーケース17
と、インナーケース17の内又は外に配された面状のヒ
ーター10と、インナーケース17の内面に左右対をな
しつつ上下多段に固設されたガイドレール9と、ガイド
レール9にて出し入れ自在に保持されたトレイ2又は2
3と、を有してなる。
【0038】このようなヒートアップ専用カート1につ
いて、前述した図4,図5,図6や図7,図8,図9等
を利用,参照しつつ説明する。このヒートアップ専用カ
ート1は、前述した図6や図7のヒートアップ専用カー
ト1に準じ、ガイドレール9付のインナーケース17を
備えた構成よりなるが、そのトレイ2又は23やインナ
ーケース17が、遠赤外線Dを輻射することは必須的で
なく、代わりに、インナーケース17が導電性を備える
ことと、インナーケース17と外箱8間に、間隔27
(図8や図9を参照)や断熱材(図示せず)の一方又は
両方が存することが、必須的構成となっている。
いて、前述した図4,図5,図6や図7,図8,図9等
を利用,参照しつつ説明する。このヒートアップ専用カ
ート1は、前述した図6や図7のヒートアップ専用カー
ト1に準じ、ガイドレール9付のインナーケース17を
備えた構成よりなるが、そのトレイ2又は23やインナ
ーケース17が、遠赤外線Dを輻射することは必須的で
なく、代わりに、インナーケース17が導電性を備える
ことと、インナーケース17と外箱8間に、間隔27
(図8や図9を参照)や断熱材(図示せず)の一方又は
両方が存することが、必須的構成となっている。
【0039】すなわち、このインナーケース17は、上
面24,下面25,左右の側面18,背面26等を備
え、前面のみ開放された箱状をなし、外箱8との間に若
干の間隔27を存しつつ出し入れ可能に嵌入されると共
に、アルミその他の金属製や導電性プラスチック製、そ
の他の導電性を備えた材質よりなる。なお、このインナ
ーケース17と外箱8間の間隔27は、付設されたリブ
やフランジ部等にて形成される。又、そのような間隔2
7には、断熱材が介装される場合もあり、この断熱材
は、間隔27の全部又は一部に介装され、インナーケー
ス17の外面側又は外箱8の内面側に取り付けられる。
そして、このようなヒートアップ専用カート1におい
て、面状のヒーター10は、図4,図5,図6に示した
例のように、インナーケース17内部のトレイ2側に備
えるようにしてもよいが、図7,図8,図9に示した例
のように、インナーケース17の外面に添設してもよ
い。なお、カート側コネクタ5その他の構成は、図4,
図5,図6や図7,図8,図9の例について、前述した
ところに準じる。このヒートアップ専用カート1は、こ
のようになっている。
面24,下面25,左右の側面18,背面26等を備
え、前面のみ開放された箱状をなし、外箱8との間に若
干の間隔27を存しつつ出し入れ可能に嵌入されると共
に、アルミその他の金属製や導電性プラスチック製、そ
の他の導電性を備えた材質よりなる。なお、このインナ
ーケース17と外箱8間の間隔27は、付設されたリブ
やフランジ部等にて形成される。又、そのような間隔2
7には、断熱材が介装される場合もあり、この断熱材
は、間隔27の全部又は一部に介装され、インナーケー
ス17の外面側又は外箱8の内面側に取り付けられる。
そして、このようなヒートアップ専用カート1におい
て、面状のヒーター10は、図4,図5,図6に示した
例のように、インナーケース17内部のトレイ2側に備
えるようにしてもよいが、図7,図8,図9に示した例
のように、インナーケース17の外面に添設してもよ
い。なお、カート側コネクタ5その他の構成は、図4,
図5,図6や図7,図8,図9の例について、前述した
ところに準じる。このヒートアップ専用カート1は、こ
のようになっている。
【0040】前述した航空機内におけるコース料理のサ
ービス方法に関しては、このような図4,図5,図6等
に示したヒートアップ専用カート1や、図7,図8,図
9等に示したヒートアップ専用カート1や、上述したヒ
ートアップ専用カート1等が、使用される。そして更
に、このような各ヒートアップ専用カート1のほか、そ
の他各種のヒートアップ専用カート1、例えば、前述し
たヒートアップ専用カート1を若干改造したタイプのも
のも、勿論使用可能である。
ービス方法に関しては、このような図4,図5,図6等
に示したヒートアップ専用カート1や、図7,図8,図
9等に示したヒートアップ専用カート1や、上述したヒ
ートアップ専用カート1等が、使用される。そして更
に、このような各ヒートアップ専用カート1のほか、そ
の他各種のヒートアップ専用カート1、例えば、前述し
たヒートアップ専用カート1を若干改造したタイプのも
のも、勿論使用可能である。
【0041】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。本発明の航空機内にお
けるコース料理のサービス方法では、例えば図4,図
5,図6や図7,図8,図9等に示したヒートアップ専
用カート1を採用すると共に、このヒートアップ専用カ
ート1を、図10に示した従来よりのスタンダードカー
ト3と組み合わせ、使い分けて使用する。そして、まず
図1の(1)図のステップに示したように、ヒートア
ップ専用カート1を用い、そのトレイ2(図4を参照)
やトレイ23(図8,図9を参照)上に載せられた食器
C内のメインディッシュBを、加熱調理する一方で、図
1の(1)図のステップに示したように、スタンダー
ドカート3を用い、各座席の乗客に冷たいオードブルA
を配膳する。それから、図1の(1)図のステップに
示したように、事後、ヒートアップ専用カート1にて、
各座席の乗客に加熱調理された暖かいメインディッシュ
Bを配膳することにより、コース料理のサービスを実施
するようになっている。
いる。そこで以下のようになる。本発明の航空機内にお
けるコース料理のサービス方法では、例えば図4,図
5,図6や図7,図8,図9等に示したヒートアップ専
用カート1を採用すると共に、このヒートアップ専用カ
ート1を、図10に示した従来よりのスタンダードカー
ト3と組み合わせ、使い分けて使用する。そして、まず
図1の(1)図のステップに示したように、ヒートア
ップ専用カート1を用い、そのトレイ2(図4を参照)
やトレイ23(図8,図9を参照)上に載せられた食器
C内のメインディッシュBを、加熱調理する一方で、図
1の(1)図のステップに示したように、スタンダー
ドカート3を用い、各座席の乗客に冷たいオードブルA
を配膳する。それから、図1の(1)図のステップに
示したように、事後、ヒートアップ専用カート1にて、
各座席の乗客に加熱調理された暖かいメインディッシュ
Bを配膳することにより、コース料理のサービスを実施
するようになっている。
【0042】そしてヒートアップ専用カート1として
は、例えば、面状のヒーター10を全体的に備えると共
に遠赤外線Dを輻射可能なトレイ2を備えた、図4,図
5,図6に示したものが使用される。又これに代え、例
えば、面状のヒーター10が外面に添設されると共に内
方に遠赤外線Dを輻射可能なインナーケース17を備え
た、図7,図8,図9に示したヒートアップ専用カート
1も使用可能である。そして、このようなヒートアップ
専用カート1を使用した、航空機内におけるコース料理
のサービス方法では、ヒートアップ専用カート1による
加熱調理時に、面状のヒーター10からの熱伝導や対流
に加え、トレイ2やインナーケース17から遠赤外線D
の輻射が実施され、もって、メインディッシュBの加熱
調理が行われる。
は、例えば、面状のヒーター10を全体的に備えると共
に遠赤外線Dを輻射可能なトレイ2を備えた、図4,図
5,図6に示したものが使用される。又これに代え、例
えば、面状のヒーター10が外面に添設されると共に内
方に遠赤外線Dを輻射可能なインナーケース17を備え
た、図7,図8,図9に示したヒートアップ専用カート
1も使用可能である。そして、このようなヒートアップ
専用カート1を使用した、航空機内におけるコース料理
のサービス方法では、ヒートアップ専用カート1による
加熱調理時に、面状のヒーター10からの熱伝導や対流
に加え、トレイ2やインナーケース17から遠赤外線D
の輻射が実施され、もって、メインディッシュBの加熱
調理が行われる。
【0043】他方、ヒートアップ専用カート1として、
内又は外に面状のヒーター10が配されると共に、外箱
8との間に間隔27(図7,図8を参照)や断熱材を介
して配され、導電性を有したインナーケース17(図
6,図7等を参照)を備えた、ヒートアップ専用カート
1を使用することも考えられる。そして、このようなヒ
ートアップ専用カート1を使用した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法では、外箱8との二重構造より
なると共に、外箱8との間に間隔27や断熱材を介した
インナーケース17内で、メインディッシュBの加熱調
理が行われる。そして更に、導電性を備えたインナーケ
ース17にて、電磁シールド構造が形成されつつ、コー
ス料理のサービスがおこなわれるようになっている。
内又は外に面状のヒーター10が配されると共に、外箱
8との間に間隔27(図7,図8を参照)や断熱材を介
して配され、導電性を有したインナーケース17(図
6,図7等を参照)を備えた、ヒートアップ専用カート
1を使用することも考えられる。そして、このようなヒ
ートアップ専用カート1を使用した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法では、外箱8との二重構造より
なると共に、外箱8との間に間隔27や断熱材を介した
インナーケース17内で、メインディッシュBの加熱調
理が行われる。そして更に、導電性を備えたインナーケ
ース17にて、電磁シールド構造が形成されつつ、コー
ス料理のサービスがおこなわれるようになっている。
【0044】さてそこで、本発明の航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法によると、次の第1,第2,第
3,第4,第5のようになる。まず第1に、このサービ
ス方法によると、ヒートアップ専用カート1を用いてメ
インディッシュBを加熱すると共に、スタンダードカー
ト3を用いてオードブルAを座席の乗客に配膳した後、
ヒートアップ専用カート1にて、加熱調理されたメイン
ディッシュBを座席の乗客に配膳することにより、航空
機内においてコース料理のサービスが実現される。この
ように、簡単容易に面倒な手間を要することもなく、コ
ース料理のサービスが実現される。
ース料理のサービス方法によると、次の第1,第2,第
3,第4,第5のようになる。まず第1に、このサービ
ス方法によると、ヒートアップ専用カート1を用いてメ
インディッシュBを加熱すると共に、スタンダードカー
ト3を用いてオードブルAを座席の乗客に配膳した後、
ヒートアップ専用カート1にて、加熱調理されたメイン
ディッシュBを座席の乗客に配膳することにより、航空
機内においてコース料理のサービスが実現される。この
ように、簡単容易に面倒な手間を要することもなく、コ
ース料理のサービスが実現される。
【0045】第2に、この航空機内におけるコース料理
のサービス方法では、初めてヒートアップ専用カート1
を採用した結果、その各トレイ2や23上に、メインデ
ィッシュBをその食器Cと共に、何ら制限なく空スペー
スが必須的に生じるようなこともなく、全面的に載せる
ことができる。もって、コース料理のサービスを実施し
ても、ヒートアップ専用カート1の使用台数は、特に多
くなることなく、通常の使用台数の範囲内におさまる。
のサービス方法では、初めてヒートアップ専用カート1
を採用した結果、その各トレイ2や23上に、メインデ
ィッシュBをその食器Cと共に、何ら制限なく空スペー
スが必須的に生じるようなこともなく、全面的に載せる
ことができる。もって、コース料理のサービスを実施し
ても、ヒートアップ専用カート1の使用台数は、特に多
くなることなく、通常の使用台数の範囲内におさまる。
【0046】第3に、この航空機内におけるコース料理
のサービス方法によって、航空機内にて初めて、冷たい
オードブルAと暖かいメインディッシュBとが、各々一
人分について、同時ではなく順次配膳されるようにな
る。つまり座席の乗客は、まず、冷たいオードブルAが
配膳され、後で、暖かいメインディッシュBが配膳され
る、コース料理のサービスを受けることができる。又、
前述によりオードブルAの一部とメインディッシュBと
を差し換える方式を採用した場合には、より格式を伴っ
たコース料理のサービスが実現される。
のサービス方法によって、航空機内にて初めて、冷たい
オードブルAと暖かいメインディッシュBとが、各々一
人分について、同時ではなく順次配膳されるようにな
る。つまり座席の乗客は、まず、冷たいオードブルAが
配膳され、後で、暖かいメインディッシュBが配膳され
る、コース料理のサービスを受けることができる。又、
前述によりオードブルAの一部とメインディッシュBと
を差し換える方式を採用した場合には、より格式を伴っ
たコース料理のサービスが実現される。
【0047】第4に、更に図4,図5,図6や図7,図
8,図9等に示したように、面状のヒーター10を備え
遠赤外線Dを輻射可能なトレイ2を備えた、ヒートアッ
プ専用カート1や、面状のヒーター10が外面に添設さ
れ内方に遠赤外線Dを輻射可能なインナーケース17を
備えた、ヒートアップ専用カート1を使用した場合に
は、次のようになる。すなわち、このようなヒートアッ
プ専用カート1を使用して、コース料理のサービスを実
施した場合は、次のようになる。
8,図9等に示したように、面状のヒーター10を備え
遠赤外線Dを輻射可能なトレイ2を備えた、ヒートアッ
プ専用カート1や、面状のヒーター10が外面に添設さ
れ内方に遠赤外線Dを輻射可能なインナーケース17を
備えた、ヒートアップ専用カート1を使用した場合に
は、次のようになる。すなわち、このようなヒートアッ
プ専用カート1を使用して、コース料理のサービスを実
施した場合は、次のようになる。
【0048】このヒートアップ専用カート1では、図
4,図5,図6の例のように、トレイ2に全体的に備え
られた面状のヒーター10が、通電されて発熱したり、
又は、図7,図8,図9の例のように、インナーケース
17の外面にほぼ全面的に添設された面状のヒーター1
0が、通電されて発熱することにより、食器C内のメイ
ンディッシュBの加熱調理が実施される。そして、この
ようなメインディッシュBの加熱方式としては、トレ
イ2上にメインディッシュBの食器Cが載せられ接して
いることによる下からの全体的かつ直接的な熱伝導(図
4,図5,図6の例)、又は、面状のヒーター10から
インナーケース17,トレイ23,食器C等を介したメ
インディッシュBへの熱伝導(図7,図8,図9の例)
や、トレイ2とメインディッシュBとの間の空間の空
気を介した上や左右からの食器Cそしてメインディッシ
ュBへの対流(図4,図5,図6の例)、又は、インナ
ーケース17内の空気を介した食器Cそしてメインディ
ッシュBへの対流(図7,図8,図9の例)や、トレ
イ2から輻射される遠赤外線Dが主に上から更に下から
もメインディッシュBを熱線として照射すること(図
4,図5,図6の例)、又は、インナーケース17から
輻射される遠赤外線DがメインディッシュBを熱線とし
て照射すること(図7,図8,図9の例)、等3つの態
様が併用されている。
4,図5,図6の例のように、トレイ2に全体的に備え
られた面状のヒーター10が、通電されて発熱したり、
又は、図7,図8,図9の例のように、インナーケース
17の外面にほぼ全面的に添設された面状のヒーター1
0が、通電されて発熱することにより、食器C内のメイ
ンディッシュBの加熱調理が実施される。そして、この
ようなメインディッシュBの加熱方式としては、トレ
イ2上にメインディッシュBの食器Cが載せられ接して
いることによる下からの全体的かつ直接的な熱伝導(図
4,図5,図6の例)、又は、面状のヒーター10から
インナーケース17,トレイ23,食器C等を介したメ
インディッシュBへの熱伝導(図7,図8,図9の例)
や、トレイ2とメインディッシュBとの間の空間の空
気を介した上や左右からの食器Cそしてメインディッシ
ュBへの対流(図4,図5,図6の例)、又は、インナ
ーケース17内の空気を介した食器Cそしてメインディ
ッシュBへの対流(図7,図8,図9の例)や、トレ
イ2から輻射される遠赤外線Dが主に上から更に下から
もメインディッシュBを熱線として照射すること(図
4,図5,図6の例)、又は、インナーケース17から
輻射される遠赤外線DがメインディッシュBを熱線とし
て照射すること(図7,図8,図9の例)、等3つの態
様が併用されている。
【0049】このように、熱伝導,対流,遠赤外
線Dによる輻射が、相乗的に実施されるので、ヒートア
ップ専用カート1内やインナーケース17内が全体的に
加熱され、メインディッシュBの食器Cそしてメインデ
ィッシュBは、それぞれ周りから均一に全体的に加熱さ
れるので、熱効率も向上する。そして、コース料理のサ
ービス実施に際し、このように加熱されて一様に暖めら
れ加熱調理されたメインディッシュBを、乗客に配膳す
ることが可能となる。更に、加熱調理時に、メインディ
ッシュBは遠赤外線Dにて輻射,照射されるので、遠赤
外線Dの特性により、メインディッシュBからの水分の
蒸散も防止される。
線Dによる輻射が、相乗的に実施されるので、ヒートア
ップ専用カート1内やインナーケース17内が全体的に
加熱され、メインディッシュBの食器Cそしてメインデ
ィッシュBは、それぞれ周りから均一に全体的に加熱さ
れるので、熱効率も向上する。そして、コース料理のサ
ービス実施に際し、このように加熱されて一様に暖めら
れ加熱調理されたメインディッシュBを、乗客に配膳す
ることが可能となる。更に、加熱調理時に、メインディ
ッシュBは遠赤外線Dにて輻射,照射されるので、遠赤
外線Dの特性により、メインディッシュBからの水分の
蒸散も防止される。
【0050】第5に、更にヒートアップ専用カート1と
して、内又は外に面状のヒーター10が配され、外箱8
との間に間隔27や断熱材が存し導電性を有したインナ
ーケース17を、備えたものを使用した場合は、次のよ
うになる。すなわち、このようなヒートアップ専用カー
ト1を使用して、コース料理のサービスを実施した場合
は、次のようになる。
して、内又は外に面状のヒーター10が配され、外箱8
との間に間隔27や断熱材が存し導電性を有したインナ
ーケース17を、備えたものを使用した場合は、次のよ
うになる。すなわち、このようなヒートアップ専用カー
ト1を使用して、コース料理のサービスを実施した場合
は、次のようになる。
【0051】このヒートアップ専用カート1では、イン
ナーケース17の内又は外に配された面状のヒーター1
0が通電されて発熱することにより、前述に準じ、熱
伝導,対流,更には遠赤外線Dの輻射等により、食
器C内のメインディッシュBの加熱調理が実施される。
そして、このヒートアップ専用カート1は、外箱8内に
インナーケース17が配された二重構造よりなり、更
に、外箱8とインナーケース17との間に、間隔27や
断熱材を備えた構造よりなる。そこで、ヒーター10に
て加熱されたインナーケース17内から、熱が外部に逃
げるおそれも少ない等、内外の断熱性に優れており、も
って一様に暖められ加熱調理されたメインディッシュB
が、乗客に配膳されるようになる。
ナーケース17の内又は外に配された面状のヒーター1
0が通電されて発熱することにより、前述に準じ、熱
伝導,対流,更には遠赤外線Dの輻射等により、食
器C内のメインディッシュBの加熱調理が実施される。
そして、このヒートアップ専用カート1は、外箱8内に
インナーケース17が配された二重構造よりなり、更
に、外箱8とインナーケース17との間に、間隔27や
断熱材を備えた構造よりなる。そこで、ヒーター10に
て加熱されたインナーケース17内から、熱が外部に逃
げるおそれも少ない等、内外の断熱性に優れており、も
って一様に暖められ加熱調理されたメインディッシュB
が、乗客に配膳されるようになる。
【0052】更に、このヒートアップ専用カート1で
は、通電性を備えたインナーケース17にて、電磁シー
ルド構造が形成されている。そこで、面状のヒーター1
0やその電装設備等から生じた磁界や電波、つまり有害
電磁波を、吸収してリダクションするようになってお
り、インナーケース17にはアースが付設されている。
このようなインナーケース17の存在により、ヒートア
ップ専用カート1から外部に有害電磁波が放出されるこ
とが防止されつつ、航空機内において、コース料理のサ
ービスが行われるようになる。そして、このヒートアッ
プ専用カート1は、面状のヒーター10にて全体的な通
電,加熱が実施されるので、このような有害電磁波の吸
収,リダクションの意義は大きい。
は、通電性を備えたインナーケース17にて、電磁シー
ルド構造が形成されている。そこで、面状のヒーター1
0やその電装設備等から生じた磁界や電波、つまり有害
電磁波を、吸収してリダクションするようになってお
り、インナーケース17にはアースが付設されている。
このようなインナーケース17の存在により、ヒートア
ップ専用カート1から外部に有害電磁波が放出されるこ
とが防止されつつ、航空機内において、コース料理のサ
ービスが行われるようになる。そして、このヒートアッ
プ専用カート1は、面状のヒーター10にて全体的な通
電,加熱が実施されるので、このような有害電磁波の吸
収,リダクションの意義は大きい。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る航空機内におけるコース料
理のサービス方法は、以上説明したように、ヒートアッ
プ専用カートを採用すると共に、スタンダードカートと
組み合わせて使用し、もって、メインディッシュの加熱
調理とオードブルの配膳とを行った後、メインディッシ
ュの配膳を行うようにしたことにより、次の効果を発揮
する。
理のサービス方法は、以上説明したように、ヒートアッ
プ専用カートを採用すると共に、スタンダードカートと
組み合わせて使用し、もって、メインディッシュの加熱
調理とオードブルの配膳とを行った後、メインディッシ
ュの配膳を行うようにしたことにより、次の効果を発揮
する。
【0054】第1に、手間取らず簡単容易に、コース料
理のサービスを実現できる。すなわち、本発明の航空機
内におけるコース料理のサービス方法によると、ヒート
アップ専用カートを用いてメインディッシュを加熱調理
すると共に、スタンダードカートを用いてオードブルを
乗客に配膳した後、ヒートアップ専用カートにてメイン
ディッシュを乗客に配膳するだけで、コース料理のサー
ビスが実現される。
理のサービスを実現できる。すなわち、本発明の航空機
内におけるコース料理のサービス方法によると、ヒート
アップ専用カートを用いてメインディッシュを加熱調理
すると共に、スタンダードカートを用いてオードブルを
乗客に配膳した後、ヒートアップ専用カートにてメイン
ディッシュを乗客に配膳するだけで、コース料理のサー
ビスが実現される。
【0055】つまり、前述したこの種従来例の場合のよ
うに、途中で、加熱調理された高温状態のメインディッ
シュを、オーブンからスタンダードカートへと、いちい
ち手作業で移し替える面倒な手間を要することもなく、
又、前述した別のこの種従来例の場合のように、一部加
熱用カートにメインディッシュのみを載せた各トレイを
収納する、手間を要することもない。このように、本発
明のサービス方法によると、手間取らず簡単容易に、コ
ース料理のサービスを実現できる。
うに、途中で、加熱調理された高温状態のメインディッ
シュを、オーブンからスタンダードカートへと、いちい
ち手作業で移し替える面倒な手間を要することもなく、
又、前述した別のこの種従来例の場合のように、一部加
熱用カートにメインディッシュのみを載せた各トレイを
収納する、手間を要することもない。このように、本発
明のサービス方法によると、手間取らず簡単容易に、コ
ース料理のサービスを実現できる。
【0056】第2に、ヒートアップ専用カートを用いる
ので、特に多数の台数を要することもない。すなわち、
本発明の航空機内におけるコース料理のサービス方法で
は、ヒートアップ専用カートを採用した結果、その各ト
レイ上にメインディッシュを、何ら制限なくつまり空ス
ペースが生じることなく、全面的に載せることができる
ので、特に多数の台数のヒートアップ専用カートが必要
となることもない。
ので、特に多数の台数を要することもない。すなわち、
本発明の航空機内におけるコース料理のサービス方法で
は、ヒートアップ専用カートを採用した結果、その各ト
レイ上にメインディッシュを、何ら制限なくつまり空ス
ペースが生じることなく、全面的に載せることができる
ので、特に多数の台数のヒートアップ専用カートが必要
となることもない。
【0057】つまり、前述したこの種従来例の場合のよ
うに、一部加熱用カートを使用した結果、一部加熱用カ
ートの各トレイを、メインディッシュ用に部分的に利用
することになり、もって空スペースの部分の方が多くな
り、大きな無駄が生じるような事態は発生しない。もっ
て、一部加熱用カートを用いてコース料理のサービスを
実施した場合のように、多数の台数が必要となってしま
うことはなく、結局、ギャレーの収容能力そして航空機
の搭載能力上、無理が生じることもない。このように、
本発明のサービス方法によると、コース料理のサービス
を実施しても、ヒートアップ専用カートは、従来よりの
通常の台数の範囲内で使用され、特に多数の台数を要す
ることもなく、航空機の搭載能力・スペース面に問題を
生じることなく、コース料理のサービスを実施できる。
うに、一部加熱用カートを使用した結果、一部加熱用カ
ートの各トレイを、メインディッシュ用に部分的に利用
することになり、もって空スペースの部分の方が多くな
り、大きな無駄が生じるような事態は発生しない。もっ
て、一部加熱用カートを用いてコース料理のサービスを
実施した場合のように、多数の台数が必要となってしま
うことはなく、結局、ギャレーの収容能力そして航空機
の搭載能力上、無理が生じることもない。このように、
本発明のサービス方法によると、コース料理のサービス
を実施しても、ヒートアップ専用カートは、従来よりの
通常の台数の範囲内で使用され、特に多数の台数を要す
ることもなく、航空機の搭載能力・スペース面に問題を
生じることなく、コース料理のサービスを実施できる。
【0058】第3に、もって初めて、コース料理のサー
ビスが実施されるようになる。すなわち、本発明の航空
機内におけるコース料理のサービス方法により、航空機
では初めて、冷たいオードブルと暖かいメインディッシ
ュとが同時ではなく前後の関係で順次、各々一人分とし
て、座席の乗客に配膳されるようになる。このように、
本発明によると、前述したこの種従来例のように、座席
の乗客に対し、冷たいオードブルと暖かいメインディッ
シュとが、並んで一括して同時に配膳されるのではな
く、最初に冷たいオードブルが配膳され、後で暖かいメ
インディッシュが配膳され、もって、航空機で初めて、
コース料理のサービスが提供される。
ビスが実施されるようになる。すなわち、本発明の航空
機内におけるコース料理のサービス方法により、航空機
では初めて、冷たいオードブルと暖かいメインディッシ
ュとが同時ではなく前後の関係で順次、各々一人分とし
て、座席の乗客に配膳されるようになる。このように、
本発明によると、前述したこの種従来例のように、座席
の乗客に対し、冷たいオードブルと暖かいメインディッ
シュとが、並んで一括して同時に配膳されるのではな
く、最初に冷たいオードブルが配膳され、後で暖かいメ
インディッシュが配膳され、もって、航空機で初めて、
コース料理のサービスが提供される。
【0059】更に、請求項2や請求項3の航空機内にお
けるコース料理のサービス方法では、面状のヒーターを
全体的に備えると共に遠赤外線を輻射可能なトレイを備
えた、ヒートアップ専用カートを使用したり、面状のヒ
ーターが外面に添設されると共に内方に遠赤外線を輻射
可能なインナーケースを備えた、ヒートアップ専用カー
トを使用したことにより、上述に加え更に、次の効果を
発揮する。
けるコース料理のサービス方法では、面状のヒーターを
全体的に備えると共に遠赤外線を輻射可能なトレイを備
えた、ヒートアップ専用カートを使用したり、面状のヒ
ーターが外面に添設されると共に内方に遠赤外線を輻射
可能なインナーケースを備えた、ヒートアップ専用カー
トを使用したことにより、上述に加え更に、次の効果を
発揮する。
【0060】第4に、メインディッシュの加熱調理時
に、焼きむら,焦げつき,水分の蒸散等がなく、メイン
ディッシュは自動的に食べ頃となって配膳される。すな
わち、この請求項2や請求項3のサービス方法では、使
用されるヒートアップ専用カート内において加熱調理時
に、面状のヒーターからの熱伝導や対流に加え、トレイ
やインナーケースから遠赤外線の輻射が実施されるの
で、熱効率が向上し、トレイ上のメインディッシュの食
器は、周りから全体的に均一に加熱される。もってメイ
ンディッシュは、前述したこの種従来例の一部加熱用カ
ートを使用した場合のように、部分的に加熱過多となっ
たり加熱不足となるようなことがなく、更に、前述した
この種従来例のオーブンを使用した場合のように、途中
で面倒な加熱調節を要することもない。そして、このよ
うなヒートアップ専用カートを使用したことにより、こ
の請求項2や請求項3のコース料理のサービス方法によ
ると、焼きむら,焦げつき等がなく、自動的に食べ頃と
なった暖かいメインディッシュを、乗客に配膳すること
ができる。
に、焼きむら,焦げつき,水分の蒸散等がなく、メイン
ディッシュは自動的に食べ頃となって配膳される。すな
わち、この請求項2や請求項3のサービス方法では、使
用されるヒートアップ専用カート内において加熱調理時
に、面状のヒーターからの熱伝導や対流に加え、トレイ
やインナーケースから遠赤外線の輻射が実施されるの
で、熱効率が向上し、トレイ上のメインディッシュの食
器は、周りから全体的に均一に加熱される。もってメイ
ンディッシュは、前述したこの種従来例の一部加熱用カ
ートを使用した場合のように、部分的に加熱過多となっ
たり加熱不足となるようなことがなく、更に、前述した
この種従来例のオーブンを使用した場合のように、途中
で面倒な加熱調節を要することもない。そして、このよ
うなヒートアップ専用カートを使用したことにより、こ
の請求項2や請求項3のコース料理のサービス方法によ
ると、焼きむら,焦げつき等がなく、自動的に食べ頃と
なった暖かいメインディッシュを、乗客に配膳すること
ができる。
【0061】更に、加熱調理時に遠赤外線の輻射が実施
されるので、メインディッシュからの水分の蒸散が防止
され、例えば、前述したこの種従来例の一部加熱用カー
トを使用した場合のように、メインディッシュから肉汁
等が失われ風味が損なわれるようなこともない。もっ
て、このようなヒートアップ専用カートを使用したこと
により、この請求項2や請求項3のコース料理のサービ
ス方法によると、この面からも、自動的に食べ頃となっ
た暖かいメインディッシュを、乗客に配膳することがで
きる。
されるので、メインディッシュからの水分の蒸散が防止
され、例えば、前述したこの種従来例の一部加熱用カー
トを使用した場合のように、メインディッシュから肉汁
等が失われ風味が損なわれるようなこともない。もっ
て、このようなヒートアップ専用カートを使用したこと
により、この請求項2や請求項3のコース料理のサービ
ス方法によると、この面からも、自動的に食べ頃となっ
た暖かいメインディッシュを、乗客に配膳することがで
きる。
【0062】又、請求項4の航空機内におけるコース料
理のサービス方法では、内又は外に面状のヒーターが配
されると共に、外部との間に間隔や断熱材を介して配さ
れ導電性を有したインナーケースを備えた、ヒートアッ
プ専用カートを使用したことにより、前述に加え更に、
次の効果を発揮する。
理のサービス方法では、内又は外に面状のヒーターが配
されると共に、外部との間に間隔や断熱材を介して配さ
れ導電性を有したインナーケースを備えた、ヒートアッ
プ専用カートを使用したことにより、前述に加え更に、
次の効果を発揮する。
【0063】第5に、加熱調理時の内外の断熱性に優
れ、この面からもメインディッシュが自動的に食べ頃と
なって配膳されると共に、電磁波障害の防止効果にも優
れつつ、コース料理のサービスが実施できる。すなわ
ち、この請求項4のサービス方法では、使用されるヒー
トアップ専用カートが外箱とインナーケースの二重構造
よりなると共に、その間に間隔や断熱材を存してなる。
そこで、加熱調理時において、面状のヒーターからの熱
が外部に逃げにくくなり、例えば、前述したこの種従来
例の一部加熱用カートを使用した場合のように、熱が周
囲や外部に伝達されてしまうこともない。そして、この
ようなヒートアップ専用カートを使用したことにより、
請求項4のコース料理のサービス方法によると、この面
からも、トレイ上のメインディッシュの食器が、周りか
ら全体的に均一に加熱され、自動的に食べ頃となった暖
かいメインディッシュを、一定時間暖めたあとの保温状
態で、乗客に配膳することができる。このように、この
種従来例の場合に存した課題がすべて解決される等、本
発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
れ、この面からもメインディッシュが自動的に食べ頃と
なって配膳されると共に、電磁波障害の防止効果にも優
れつつ、コース料理のサービスが実施できる。すなわ
ち、この請求項4のサービス方法では、使用されるヒー
トアップ専用カートが外箱とインナーケースの二重構造
よりなると共に、その間に間隔や断熱材を存してなる。
そこで、加熱調理時において、面状のヒーターからの熱
が外部に逃げにくくなり、例えば、前述したこの種従来
例の一部加熱用カートを使用した場合のように、熱が周
囲や外部に伝達されてしまうこともない。そして、この
ようなヒートアップ専用カートを使用したことにより、
請求項4のコース料理のサービス方法によると、この面
からも、トレイ上のメインディッシュの食器が、周りか
ら全体的に均一に加熱され、自動的に食べ頃となった暖
かいメインディッシュを、一定時間暖めたあとの保温状
態で、乗客に配膳することができる。このように、この
種従来例の場合に存した課題がすべて解決される等、本
発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図1】本発明に係る航空機内におけるコース料理のサ
ービス方法について、発明の実施の形態の説明に供する
工程図であり、(1)図は、本発明に関し、(2)図
は、この種従来例に関する。
ービス方法について、発明の実施の形態の説明に供する
工程図であり、(1)図は、本発明に関し、(2)図
は、この種従来例に関する。
【図2】他のこの種従来例の説明に供する工程図であ
り、(1)図は、コース料理のサービスではない場合
を、(2)図は、コース料理のサービスを実施した場合
を示す。
り、(1)図は、コース料理のサービスではない場合
を、(2)図は、コース料理のサービスを実施した場合
を示す。
【図3】配膳されたオードブル,メインディッシュ等の
料理の平面説明図であり、(1)図は、この種従来例の
説明に供し、(2)図,(3)図は、トレイ上にメイン
ディッシュ用の空スペースが存する方式による本発明の
説明に供し、(4)図,(5)図は、オードブルの一部
とメインディッシュとを差し換える方式による本発明の
説明に供する。
料理の平面説明図であり、(1)図は、この種従来例の
説明に供し、(2)図,(3)図は、トレイ上にメイン
ディッシュ用の空スペースが存する方式による本発明の
説明に供し、(4)図,(5)図は、オードブルの一部
とメインディッシュとを差し換える方式による本発明の
説明に供する。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、使用されるヒートアップ専用カートの第1例の要部
の正断面説明図、(2)図は、そのトレイの正断面説明
図である。
は、使用されるヒートアップ専用カートの第1例の要部
の正断面説明図、(2)図は、そのトレイの正断面説明
図である。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、ヒートアッ
プ専用カートの第1例の斜視図である。
プ専用カートの第1例の斜視図である。
【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、インナーケ
ースを備えたヒートアップ専用カートの第1例の分解斜
視図である。
ースを備えたヒートアップ専用カートの第1例の分解斜
視図である。
【図7】同発明の実施の形態の説明に供し、使用される
ヒートアップ専用カートの第2例の分解斜視図である。
ヒートアップ専用カートの第2例の分解斜視図である。
【図8】同発明の実施の形態の説明に供し、ヒートアッ
プ専用カートの第2例の要部の正断面説明図である。
プ専用カートの第2例の要部の正断面説明図である。
【図9】同発明の実施の形態の説明に供し、ヒートアッ
プ専用カートの第2例の平断面説明図である。
プ専用カートの第2例の平断面説明図である。
【図10】同発明の実施の形態の説明に供し、使用され
るスタンダードカートの斜視図である。
るスタンダードカートの斜視図である。
1 ヒートアップ専用カート 2 トレイ 3 スタンダードカート 7 ドア 8 外箱 9 ガイドレール 10 ヒーター 17 インナーケース 22 ギャレー 23 トレイ 27 間隔 A オードブル B メインディッシュ C 食器 D 遠赤外線
Claims (4)
- 【請求項1】 航空機内において、各座席の乗客にコー
ス料理をサービスする方法であって、 まず、ヒートアップ専用カートを用い、該ヒートアップ
専用カートをギャレーにて電源に接続して通電すること
により、内部に上下多段に配されたトレイ上に載せられ
た食器内のメインディッシュを、加熱調理する一方で、 スタンダードカートを用い、該ギャレーから各該座席へ
と移動させることにより、オードブルを各該座席の乗客
に配膳し、 事後、該電源への接続が解除された該ヒートアップ専用
カートを、該ギャレーから各該座席へと移動させること
により、該ヒートアップ専用カートにて加熱調理された
該メインディッシュを、その該食器と共に各該座席の乗
客に配膳し、もって、各該座席の乗客へのコース料理の
サービスを実施すること、を特徴とする航空機内におけ
るコース料理のサービス方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、 箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱と、該外箱
の内面側に左右対をなしつつ上下多段に固設されたガイ
ドレールと、該ガイドレールにて出し入れ自在に保持さ
れると共に、面状のヒーターを全体的に備え遠赤外線を
輻射可能な該トレイと、を有してなるヒートアップ専用
カートが使用されること、を特徴とする航空機内におけ
るコース料理のサービス方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、 箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱と、該外箱
内に配され遠赤外線を内方に輻射可能なインナーケース
と、該インナーケースの外面に添設された面状のヒータ
ーと、該インナーケースの内面に左右対をなしつつ上下
多段に固設されたガイドレールと、該ガイドレールにて
出し入れ自在に保持された該トレイと、を有してなるヒ
ートアップ専用カートが使用されること、を特徴とする
航空機内におけるコース料理のサービス方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載した航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法において、該ヒートアップ専用
カートとして、 箱状をなし前面にドアが取り付けられた外箱と、該外箱
内に間隔や断熱材を介しつつ配され全体的に導電性を備
えた材質よりなるインナーケースと、該インナーケース
の内又は外に配された面状のヒーターと、該インナーケ
ースの内面に左右対をなしつつ上下多段に固設されたガ
イドレールと、該ガイドレールにて出し入れ自在に保持
された該トレイと、を有してなるヒートアップ専用カー
トが使用されること、を特徴とする航空機内におけるコ
ース料理のサービス方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33481396A JPH10155562A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 航空機内におけるコース料理のサービス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33481396A JPH10155562A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 航空機内におけるコース料理のサービス方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155562A true JPH10155562A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18281512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33481396A Abandoned JPH10155562A (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 航空機内におけるコース料理のサービス方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10155562A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6928236B2 (en) | 2003-10-02 | 2005-08-09 | Jamco Corporation | Aircraft galley |
US7011542B2 (en) | 2003-09-29 | 2006-03-14 | Jamco Corporation | Photocoupler |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP33481396A patent/JPH10155562A/ja not_active Abandoned
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7011542B2 (en) | 2003-09-29 | 2006-03-14 | Jamco Corporation | Photocoupler |
US6928236B2 (en) | 2003-10-02 | 2005-08-09 | Jamco Corporation | Aircraft galley |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20031125 |