JPH10155444A - 乾燥食品およびその製造方法と装置 - Google Patents

乾燥食品およびその製造方法と装置

Info

Publication number
JPH10155444A
JPH10155444A JP8316565A JP31656596A JPH10155444A JP H10155444 A JPH10155444 A JP H10155444A JP 8316565 A JP8316565 A JP 8316565A JP 31656596 A JP31656596 A JP 31656596A JP H10155444 A JPH10155444 A JP H10155444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
noodle
rectifying cylinder
cylinder
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8316565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3790590B2 (ja
Inventor
Katsusaburou Itou
克三郎 伊藤
Yoshio Tomota
吉生 友田
Kosei Yoshioka
孝正 吉岡
Hirofumi Onodera
宏文 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI TETSUMOO KK
Toyo Suisan Kaisha Ltd
Original Assignee
FUJI TETSUMOO KK
Toyo Suisan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJI TETSUMOO KK, Toyo Suisan Kaisha Ltd filed Critical FUJI TETSUMOO KK
Priority to JP31656596A priority Critical patent/JP3790590B2/ja
Publication of JPH10155444A publication Critical patent/JPH10155444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3790590B2 publication Critical patent/JP3790590B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Noodles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】麺塊11等の熱風乾燥が困難な食品を品質、食
味の低下、焦げ等を生じることなく熱風乾燥させる。 【解決手段】整流筒22内に麺塊11を収容し、この整
流筒22および麺塊11を通して熱風を流通させ、この
麺塊11の麺線12の間の隙間に均一に熱風を流通さ
せ、この麺線12を均一かつ確実に熱風乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥食品、特に熱
風乾燥した即席麺、およびこの即席麺等の食品を熱風乾
燥および製造する方法、およびその装置に関する。
【0002】さらに特定すれば、本発明は食品を変質さ
せたり焦がしたりせずに熱風乾燥する方法および装置、
およびこのような方法によって製造された乾燥食品に関
するものである。
【0003】
【従来の技術】従来から、即席食品、乾燥食品において
は、その乾燥技術がこれら食品の品質や食味を左右する
重要な要素となる。食品は一般に熱等によって変質した
り、また過度の加熱によってその表面が焦げたりしやす
く、このような不具合を生じることなく、かつ十分な食
味、香り等を維持して完全に乾燥することは各種の困難
が伴う。
【0004】たとえば、即席麺においては、その乾燥技
術によって、フライ麺とノンフライ麺とに大別すること
ができる。フライ麺は、たとえば蒸煮した所定量の麺線
からなる麺塊を油で揚げて乾燥したもの、ノンフライ麺
は上記のような麺塊を熱風乾燥、フリーズドライ等によ
り乾燥したものである。
【0005】フライ麺は、たとえば金網等からなる成型
容器すなわちリテーナ内に投入した麺塊を高温の油中に
浸漬して移動させることにより製造される。この投入さ
れた麺塊の麺線の間には、油が速やかに侵入し、麺線を
加熱して含有している水分を蒸発させ、乾燥させる。こ
の場合に、蒸発した水蒸気は気泡となって麺線の間の隙
間を上昇し、この気泡の上昇に伴って油がこの麺塊の内
部の麺線の間の隙間およびリテーナを通して上昇する。
したがって、この麺塊内部を通過して油が上昇するこ
と、およびこの高温の油は熱容量が大きい等の理由によ
り、この麺塊の麺線は迅速に加熱乾燥されるとともに、
この麺塊の表面部分および中心部分の麺線はほぼ均一な
状態で加熱乾燥される。
【0006】したがって、このフライ麺は過度の加熱に
よる変質、食味の低下、表面の焦げ等を生じることな
く、均一な加熱乾燥が可能である等の特徴を有する。し
かしその反面、このフライ麺は麺線の表面に油が含浸さ
れており、この油が酸化するために長期間の保存ができ
ず、またこの油により不所望にカロリーが高くなり、さ
らにこの油により軽い食味のものができない、等の問題
もある。
【0007】一方、ノンフライ麺は油の酸化の問題がな
いため、長期間の保存が可能であるとともに、カロリー
が低く、かつ軽い食味のものが得られる等の利点があ
る。しかし、フリーズドライ法による乾燥は、能率が低
く、またコストも高いので、現状では低価格を前提とし
ているような即席麺の乾燥方法としてはコストの面で好
ましいものではない。
【0008】また、上記の熱風乾燥による乾燥法は、コ
ストが低く、大量生産にも適するものであるが、品質や
食味の低下、焦げ等の各種の問題が生じやすい。特に、
麺塊等のように、比較的容積が大きく、かつ水分含有量
の多い食品を熱風乾燥する場合には、上記のような問題
が生じることが多い。このような麺塊を熱風乾燥する場
合に生じる問題点について、本発明者等が行った実験お
よび解析について、図1を参照して説明する。
【0009】すなわち、図1に示すように、たとえば蒸
し処理した麺線2からなる麺塊1をリテーナ3内に収容
して熱風乾燥する場合、この麺塊1に吹き付けられた熱
風はその一部がこの麺塊1内の麺線2の間の隙間を通っ
てこの麺塊1の内部を通過するが、大部分の熱風はこの
麺塊1の周囲を迂回して流れる。標準的な複数種類の麺
塊について各部を流れる空気の流速を熱線流速計を用い
て計測した結果、この麺塊内部の麺線の間の隙間を通過
して流れる空気の流速はこの麺塊を迂回して流れる空気
の流速の1/10にも満たない場合が多い。
【0010】したがって、このような麺塊を熱風乾燥す
る場合には、この麺塊の表面部分の麺塊が先に乾燥し、
この後にこの麺塊の中心部の麺線まで乾燥が進行してゆ
く。この場合に、先に乾燥した表面近傍の麺線は、中心
部の麺線が乾燥するまでの間、高速の熱風に晒され続け
ることになる。麺線は、その水分含有量が多い場合に
は、その水分の蒸発によってこの麺線自体の温度は比較
的低く維持されるが、水分が数%まで乾燥した場合に
は、この麺線自体の温度は周囲を流れる熱風の温度と等
しくなるまで容易に加熱される。このため、この麺塊の
表面近傍の麺線は、中心部の麺線が乾燥するまでの間、
上記のような高温の状態に晒されるため、その品質の低
下、食味の低下、および焦げ等の不具合を発生する。
【0011】このような不具合を防止するためには、こ
の熱風の温度を比較的低くすることが考えられるが、こ
の場合には中心部の麺線が乾燥するまでの時間が長くな
り、表面近傍の麺線は乾燥した後に熱風に晒される時間
が長くなってしまうため、上記のような不具合を防止す
ることは困難である。また、このような方法は、乾燥時
間が長くなるため、乾燥作業の能率が低下し、大量生産
の場合には大幅なコストの上昇を招く。
【0012】また、この麺塊に吹き付ける熱風の流速を
大きくし、この麺塊を通過して流れる熱風の流速を向上
させて乾燥時間を短縮することも考えられる。しかし、
上述したように、この麺塊の内部を通過する熱風の流速
は、これを迂回して流れる熱風の流速よりはるかに小さ
く、この熱風の流速を極端に大きくしない限りこの麺塊
の中心部の麺線の乾燥を促進する効果は小さい。このよ
うな方法は、上記のように効果が少ないとともに、熱風
の流速を極端に大きくしなければならず、熱風乾燥装置
の能力その他の制約から実用化が困難である。
【0013】この麺塊の厚さが厚い場合には、当然なが
らその内部を熱風が通過する際の抵抗が大きくなり、こ
の麺塊の中心部の麺線の乾燥に長い時間を必要とするた
め、上記のような不具合が特に顕著となる。
【0014】即席麺には、乾燥した麺塊を耐熱性の容器
内に収容したいわゆるカップ麺がある。このカップ麺
は、その容器の形状から丼型と縦型、さらには弁当箱型
等と称される形式に分類され、一般的にはこの容器の上
端径/深さの比が1.0程度以下のものを縦型カップ麺
と称している。このような縦型カップ麺においては、そ
の乾燥麺塊もこの容器の形状に対応してその深さすなわ
ち厚さが厚くなり、一般的にはたとえばその厚さが35
mm以上となり、上記のような不具合が顕著となる。し
たがって、このような縦型のカップ麺用の麺塊を熱風乾
燥させるのは困難であり、上記のような熱風乾燥により
品質、食味の低下、焦げ等を防止しつつ確実に乾燥でき
るのは厚さが20〜25mm程度の薄い麺塊に制限され
てしまうのが現状である。
【0015】また、上記のような即席麺に限らず、その
他の種類の即席食品、乾燥食品の製造において、被乾燥
食品をその品質、食味の低下や焦げ等を生じさせること
なく確実に熱風乾燥させる技術は従来から要望されてい
るものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、厚さの厚い麺塊等のように、
熱風乾燥が困難な食品であっても、その品質や食味の低
下、焦げ等の不具合を生じることなく、これを確実に熱
風乾燥することができる方法および装置、およびこのよ
うな方法によって製造される乾燥食品を提供するもので
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明の方法は、麺塊を略筒形の整流筒内に投入するとと
もに、この整流筒内に収容された上記の麺塊を通過させ
て熱風をこの整流筒内を軸方向に流通させ、この整流筒
内を通過する熱風の温度および流速を制御して上記の麺
塊を熱風乾燥するものである。
【0018】したがって、この整流筒内を流通する熱風
は、その全量がこの麺塊の麺線間の隙間を通って流れ、
この麺塊の周囲を迂回して流れることはない。よって、
この麺塊の麺線は、その表面部分および中心部分を問わ
ず、ほぼ一定の流速の熱風に接触することになり、表面
部分と中心部分の麺線の加熱状態、乾燥速度の差が極め
て小さくなる。よって、この麺塊の麺線は均一に加熱乾
燥され、表面部分の麺線のみが不所望に高温の熱風流に
晒されることがなく、この麺塊が厚い場合であっても品
質や食味の低下、焦げ等を生じることなく確実に熱風乾
燥させることができる。
【0019】また、上記のように、この熱風は麺塊内を
ほぼ均一に流通するので、この熱風乾燥の条件の制御
は、たとえばこの整流筒の入口部における熱風の温度、
出口部における熱風の流速を検出して制御することによ
り、極めて簡単かつ確実に加熱乾燥状態の制御をおこな
うことができる。また、この熱風の温度と流速は別々に
独立して制御することができるので、この熱風の温度、
流速を所定の範囲内で適宜設定することにより、麺線の
加熱乾燥の条件を任意に設定することができ、品質、食
味の低下や焦げ等を確実に防止することができるととも
に、発泡麺、非発泡麺、または発泡度合の低い麺等、任
意の製品を製造することができる。
【0020】また、請求項5に記載の本発明の方法は、
前記の熱風の湿度を前記の整流筒の入口部において水蒸
気分圧で50mmHg〜350mmHgとしたものであ
る。熱風乾燥の場合には、麺線表面の急激な水分蒸発に
より表面に微細なクラックが生じやすい傾向があるが、
この熱風の湿度を制御することにより、麺線表面の水分
の急激な蒸発を制御し、上記の不具合を防止できる。ま
た、水分の蒸発速度を抑制することにより、この熱風乾
燥の際にさらなる蒸し効果が得られ、澱粉の膨潤、α化
の促進等により麺質の弾力と腰が強化されるとともに、
粉臭の発生を防止することができる。
【0021】また、請求項7に記載の本発明の方法は、
前記の熱風を前記の整流筒に流通させる際に、この熱風
を前記の整流筒の一端側から他端側に、また他端側から
一端側に、交互に流通させるものである。
【0022】この熱風は、その熱容量が小さいので、こ
の麺塊内部を通過する際に、その温度が低下し、かつ湿
度が上昇するので、この麺塊の出口側の部分においては
加熱乾燥の度合いが低下する傾向がある。しかし、この
ように熱風を交互に流通させることにより、上記の傾向
を相殺し、より均一な加熱乾燥が可能となる。
【0023】また、請求項8に記載の本発明の方法は、
この整流筒の周囲を一端側と他端側とに気密にシール
し、これら一端側と他端側との間の熱風に差圧を与え、
この差圧によりこの熱風を上記の整流筒内およびその内
部の前記麺塊を通して流通させるものである。したがっ
て、この差圧を検出するだけでこの整流筒および麺塊を
通過して流通する熱風の流速を制御でき、制御が容易で
ある。
【0024】また、請求項10に記載の本発明の方法
は、前記の整流筒の端部に向けて高速の熱風を噴射し、
この高速の熱風の動圧によりこの熱風を前記の整流筒内
およびその内部の麺塊を通過して流通させるものであ
る。したがって、簡単な装置により実施でき、また噴射
される熱風の風速を制御するだけで整流筒および麺塊を
通過する熱風の流速を簡単に制御することができる。
【0025】また、請求項13に記載の本発明の方法
は、前記の整流筒は略鉛直方向に沿って配置されてお
り、この整流筒は上端部にゆくに従って径が小さくなる
テーパ状をなし、またこの整流筒の下端部には空気透過
性の麺受板が設けられており、前記の麺塊の投入工程は
この整流筒と上記の麺受板で囲まれる空間内に麺塊を投
入して乾燥するものである。
【0026】したがって、下方から熱風が流通される場
合において空気抵抗によってこの麺塊が浮き上がってし
まうような場合に、上記のようなテーパ状の整流筒によ
りこの麺塊の浮き上がりが防止される。よって、この下
方からの熱風の流速を十分に早くして能率的かつ完全な
乾燥をおこなうことができる。また、この方法によって
製造された麺塊は、その下面が上記の麺受板に当接して
いるので平滑な平面となり、またその周面は上端部にゆ
くにしたがって径の縮小したテーパ状となる。よって、
この乾燥された麺塊を倒立させて容器すなわちカップ内
に収容してカップ麺とした場合に、その周面がカップの
内周面に密接して安定して保持されるとともに、上記の
平滑な面が上面となる。よって、このカップの蓋シール
を剥がした際に、この麺塊の平滑な面が見え、外観が向
上するとともに、この麺塊の上に載置される粉末スー
プ、具、薬味、またはこれらを収容した袋等がこの麺塊
の内部に入り込んだり、散乱したりすることなく安定し
て保持される。
【0027】また、請求項14に記載の本発明の方法
は、被乾燥食品を略筒状の整流筒内に投入し、この整流
筒内を通して熱風を通過させるとともに、この整流筒内
を通過する熱風の温度および流速を制御してこの整流筒
内の被乾燥食品を熱風乾燥させるものである。したがっ
て、即席麺にかぎらず、各種の食品を変質や食味の低
下、焦げ等を生じさせずに確実に乾燥させることができ
る。
【0028】また、請求項15に記載の本発明の装置
は、コンベア機構上に設けられた空気透過性の麺受板お
よびこの麺受板の上面側に設けられた略筒状の整流筒
と、上記の麺受板と整流筒で囲まれた空間内に所定量の
麺線からなる麺塊を投入する麺塊供給機構と、上記の整
流筒内に熱風を流通させる熱風供給機構とを具備したも
のである。したがって、この麺塊を能率的にかつ確実に
熱風乾燥させることができるとともに、その構造が簡単
であり、信頼性が高い。
【0029】また、請求項16に記載の本発明の装置
は、前記の整流筒はその軸方向が上下方向に沿って配置
されており、また前記の熱風供給機構は、前記のコンベ
ア機構に沿って交互に配置された上向乾燥室ユニットと
下向乾燥室ユニットとを備えており、前記のコンベア機
構はこれらのユニットを通過して移動するものであり、
また上記の上向乾燥室ユニットは、前記の整流筒の下端
側から上端側に向けて前記の熱風を流通させるものであ
り、また前記の下向乾燥室ユニットは、前記の整流筒の
上端側から下端側に向けて前記の熱風を流通させるもの
である。したがって、この麺塊は上下から熱風が交互に
流通し、より均一に乾燥できるとともに、このような麺
塊を能率的に乾燥することができる。
【0030】また、請求項18に記載の本発明の装置
は、前記の整流筒はその軸方向が上下方向に沿って配置
されており、また前記のコンベア機構には、前記の整流
筒の周囲をその上端側と下端側との間で気密に区画する
シール機構が設けられており、また前記の熱風供給機構
はこれらの区画の間に所定の差圧を与え、この差圧によ
り前記の整流筒内の麺塊を通して熱風を流通させるもの
である。したがって、構造が簡単であるとともに、この
整流筒内に熱風がより均一に供給され、また制御も容易
である。
【0031】また、請求項19に記載の本発明の装置
は、前記の熱風供給機構は、前記の整流筒の端部に向け
て高速の熱風を噴射し、その動圧により前記の整流筒内
の麺塊を通して熱風を流通させるものである。よって、
構造が簡単で、かつ制御も容易である。
【0032】また、請求項20に記載の本発明の装置
は、前記の熱風供給機構は、前記の区画のいずれかに負
圧を与え、この負圧により前記の整流筒を通して熱風を
吸引して流通させるものである。したがって、この熱風
供給機構のフアン等によって、強力な負圧を発生させ、
麺塊を通してより高速に熱風を流通させることができる
とともに、整流筒内を流れる熱風がより均一な流れとな
り、より均一な加熱乾燥ができる。
【0033】また、請求項21に記載の本発明の装置
は、前記の上向乾燥室ユニットおよび下向乾燥室ユニッ
トは、乾燥室を備え、前記のコンベア機構およびシール
機構によりこの乾燥室が上側チヤンバと下側チャンバと
に区画され、また前記の熱風供給機構は、上記の上向乾
燥室ユニットにおいては上記の下側チャンバに正圧を与
えて前記の整流筒を通して熱風を上向きに流通させ、ま
た上記の下向乾燥室ユニットにおいては上記の下側チャ
ンバに負圧を与えて前記の整流筒を通して熱風を下向き
に流通させるものである。したがって、これら上向乾燥
室ユニットおよび下向乾燥室ユニットとは、その構造を
一部共通化することができ、構造が簡単であるとともに
この装置の製作が容易でコストも低い。
【0034】また、請求項28に記載の本発明の装置
は、コンベア機構上に設けられた空気透過性の受板およ
びこの受板の上面側に設けられた略筒状の整流筒と、上
記の受板と整流筒で囲まれた空間内に被乾燥食品を投入
する被乾燥食品供給機構と、上記の整流筒に熱風を流通
させる熱風供給機構とを具備したものである。したがっ
て、麺塊にかぎらず、その他の食品をその品質、食味を
低下させず、また焦げを生じないようにして確実に熱風
乾燥することができる。
【0035】また、請求項29に記載の本発明の食品
は、前記の請求項1の方法で熱風乾燥された乾燥麺塊を
容器内に収容したものである。したがって、長期の保存
が可能であるとともに、カロリーが不所望に高くなるこ
とがなく、また軽い食味が得られる等の特徴がある。
【0036】また、請求項30に記載の本発明の食品
は、前記の請求項1の方法で熱風乾燥された厚さ35m
m以上の乾燥麺塊を、上端部の径/深さの比が1.0以
下の縦型容器内に収容したものである。したがって、従
来では実現できなかったノンフライ型の縦型カップ麺を
提供することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
形態を説明する。図2には、本発明による乾燥食品の例
として、即席カップ麺を示す。
【0038】この即席カップ麺は、合成樹脂等の材料か
ら形成された耐熱性および断熱性を有するカップ形の容
器14を備え、その上端開口はアルミ箔と合成樹脂フイ
ルム等のラミネート材等からなるシール蓋15により密
封されている。そして、この容器14内には、所定量の
麺線12からなる乾燥した麺塊11、乾燥した具材や薬
味16、および粉末スープ17が収容されている。
【0039】なお、この実施形態では、上記の具材や薬
味、粉末スープ等は上記のように上記の麺塊11の上面
にそのまま載置したり、また粉末スープ等ではこの麺塊
11の内部の空隙内に保持させたものを例示したが、こ
れら具材、薬味、スープ等を袋内に収容し、これらの袋
を上記の麺塊11の上に載置したものでも良い。
【0040】この即席カップ麺は、いわゆる縦型カップ
麺と称されているもので、その容器14の上端開口の径
/深さの比が1.0程度以下のもので、下方にゆくにし
たがって径の小さくなるテーパ状の形状をなしている。
そして、上記の麺塊11は、この容器14の内周面に略
密着する形状をなしており、その厚さは35mm程度で
ある。そして、この麺塊11は、以下に説明する方法お
よび装置によって熱風乾燥により製造されたノンフライ
形の即席発泡麺である。
【0041】次に、上記のような即席麺を熱風乾燥する
方法を以下に説明する。図3および図4は、本発明の熱
風乾燥方法の第1の実施形態を実施する装置の原理を示
す概略図である。図中の21は網板、多孔板等の空気透
過性の部材で形成された麺受板であって、製造する乾燥
麺塊の形状に対応してたとえば円板形をなしている。ま
た、この麺受板21の上方には、この麺受板21の形状
に対応した筒形、たとえば円筒状の整流筒22が上下方
向に沿って設けられている。また、この整流筒22は、
上端部の径が小さくなるようなテーパ状に形成されてお
り、この実施形態の場合には、そのテーパ角度は、前記
の即席カップ麺の容器14のテーパ角度と等しく設定さ
れている。
【0042】また、これら麺受板21および整流筒22
は、たとえばコンベア機構24上に設けられ、このコン
ベア機構24によって搬送される。このコンベア機構2
4に沿って、図3に示すような下向乾燥ユニット23a
および上向乾燥ユニット23bが交互に設けられ、上記
の麺受板21および整流筒22は、このコンベア機構2
4によってこれら下向乾燥ユニット23aおよび上向乾
燥ユニット23b内を通過する。
【0043】上記の下向乾燥ユニット23aは、乾燥室
28を有し、上記のコンベア24は、上記の整流筒22
の周囲を気密にシールしこの乾燥室28内を整流筒22
の上端部側の上側チヤンバ26および下端部側の下側チ
ャンバ27とに気密に区画するシール機構25を備えて
いる。
【0044】また、この下向乾燥ユニット23aは、遠
心フアン29、蒸気加湿器30、蒸気ヒータ等のヒータ
31を備えており、上記の下側チャンバ27内の空気を
負圧に吸引し、この空気を蒸気加湿器30、ヒータ31
を介して上側チャンバ26に送る。そして、この空気は
上記の整流筒22内および麺受板21を通過して下側チ
ヤンバ27内に流れ、この経路を循環する、また、この
空気は上記のヒータ31により加熱されて所定の温度の
熱風となり、また必要に応じて蒸気加湿器30により加
熱蒸気が加えられ、その湿度等が調整される。なお、上
記の上側チャンバ26内には、多孔板等の整流板33が
設けられている。
【0045】また、上記の上側チヤンバ26と下側チャ
ンバ27との間の差圧を検出する差圧検出器34が設け
られ、また上記の整流筒22の入口近傍の熱風の温度を
測定する温度検出器35が設けられている。
【0046】なお、上記の上向乾燥ユニット23bは、
上記の空気の流れが下側チャンバ27から上側チャンバ
26に上向きに流れるように構成されたもので、その概
略の構成は上記の下向乾燥ユニット23aと同様の構成
であり、重複を避けるためにその説明は省略する。
【0047】次に、このような装置によって実施される
本発明の熱風乾燥方法の第1の実施形態を説明する。ま
ず、上記の麺受板21と整流筒22とで形成される空間
内にたとえば蒸し麺線の所定量からなる麺塊11を投入
し、この麺塊11を十分にほぐす。
【0048】次に、この麺塊11を収容した整流筒22
は、たとえば最初に上記の下向乾燥ユニット23a内に
搬送される。この下向き乾燥ユニット23内の下側チャ
ンバ27と上側チャンバ26内には、所定の差圧が与え
られている。したがって、この差圧により、熱風は上記
の整流筒22、その内部の麺塊11、麺受板21を通過
して下向きに流通する。
【0049】この場合、この整流筒22内に流入した熱
風は、その途中で外部に流出することなく、かつ外部か
ら途中に流入することもなく、その全量が上記の麺塊1
1および麺受板21を通過して下方に排出される。ま
た、この麺塊11は、その麺線12の間の隙間を空気が
通過する場合の抵抗がかなり大きい。上記の整流筒22
のごとき筒状の部材内に上記の麺塊11のような抵抗の
大きい部材が横断して配置されている場合には、この整
流筒22内を流れる空気の流速はその断面の任意の位置
においてほぼ一定で均一になることが知られている。
【0050】したがって、この熱風は、この麺塊11の
任意の位置の麺線12の間の隙間内をほぼ一定の流速で
均一に流れる。したがって、この麺塊11内部の任意の
位置の麺線12は、この一定で均一な熱風の流れに接触
し、ほぼ均一に加熱乾燥される。よって、この麺塊11
内の麺線12は、上下表面近傍、中心部を問わずほぼ一
定の速度で加熱乾燥される。このため、この麺塊11の
表面近傍の麺線12が前述したように乾燥後に熱風に長
時間晒されるようなことがなく、その品質、食味の低
下、焦げ等を生じることなく均一に加熱乾燥される。
【0051】次に、この下向乾燥ユニット23で乾燥さ
れた麺塊11は次に図4に示すような上向乾燥ユニット
23bに搬送され、同様に乾燥される。この熱風すなわ
ち空気、または空気と水蒸気の混合ガスは、その熱容量
が比較的小さいので、この麺塊11内を通過するにした
がって温度が低下し、またその湿度も上昇する。このた
め、上記の図3のような下向乾燥ユニット23aでは、
麺塊11の下側面部分の麺線の乾燥が遅れる傾向があ
る。しかし、この上向乾燥ユニット23bでは、熱風の
流れの方向が上記とは逆の上向きであるので、この麺塊
11の上側面部分の面線12の乾燥が遅れる傾向にあ
る。よって、この下向乾燥ユニット23aと上向乾燥ユ
ニット23bにおける乾燥の遅れの傾向が相殺され、こ
の麺塊11はその上下面部分の麺線12はほぼ均一に加
熱乾燥される。
【0052】上述のように、この方法によれば麺塊11
内の麺線12を均一に加熱乾燥できるので、この麺塊1
1が前述のようにその厚さが35mm程度の厚いもので
あっても、品質、食味の低下や焦げ等を生じることな
く、均一に熱風乾燥することができる。
【0053】しかし、上記のように均一に熱風乾燥でき
るとしても、その熱風の温度や流速等を制御しなければ
品質、食味の低下や焦げ等を確実に防止することはでき
ない。この場合に、上述の如く、この整流筒22内の麺
塊11は、その内部を流通する熱風の速度がほぼ均一で
あるので、上記の整流筒22の出口側における熱風の流
速を測定することにより、その麺塊11の内部の隙間を
流通する熱風の流速を制御することができる。
【0054】この整流筒22の出口側における流速は、
熱線流速計等によって測定可能であるが、熱風の温度や
湿度が変化するため、実用的には正確な測定が面倒であ
る。この不具合を解消するため、この実施形態の方法で
は、上記の上側チャンバ26と下側チャンバ27との間
の差圧を差圧検出器34により測定し、これによって麺
塊11内を通過する熱風の流速を制御している。実際の
製造においては、この麺塊11の密度すなわち麺線12
の占める容積とそれらの間の隙間の占める容積の比は、
ほぼ一定に制御される。したがって、上記のように差圧
を制御することにより麺塊11内を通過する熱風の流速
を制御する方法でも、実用上で十分な精度が得られ、か
つ測定および制御が容易で実用的である。
【0055】また、上記の熱風の温度は、上記の整流筒
22の入口側近傍の熱風の温度を温度検出器35により
測定することにより、正確に制御することができる。し
かし、実際の熱風乾燥工程または熱風乾燥装置では、定
常状態で運転されるので、たとえば上側チヤンバ26ま
たは下側チャンバ27内の適切な箇所の熱風の温度を測
定することにより、実用上十分な精度で制御可能であ
る。
【0056】また、この熱風の湿度も上記の整流筒22
の入口側近傍において測定することが好ましいが、実際
の熱風乾燥工程または熱風乾燥装置では、定常状態で運
転されるので、たとえば上側チヤンバ26または下側チ
ャンバ27内の適切な箇所の熱風の湿度を測定すること
により実用上で十分な精度で制御可能である。
【0057】また、前述のように、上記の整流筒22
は、その上端部にゆくに従って径が小さくなるようなテ
ーパ状に形成されているので、下方から熱風を流通させ
る場合に、麺塊11がこの整流筒22内で浮き上がるの
を防止することができる。よって、下方から熱風を流通
させる場合に、その流速をより速くすることが可能とな
り、より効率的な熱風乾燥ができる。
【0058】また、この整流筒22のテーパ角は、前述
の即席カップ麺の容器14の内面のテーパ角と略等しく
設定されている。したがって、乾燥した麺塊11は、そ
の周面がこの整流筒22の内周面のテーパ角すなわち収
容すべき容器14の内周面のテーパ角度と等しくなる。
したがって、この乾燥した麺塊11を倒立させてこの容
器14内に収容すれば、その周面がこの容器14の内周
面に密着し、この麺塊11が容器内に安定して保持され
る。
【0059】またこの場合には、この麺塊11の下面が
この容器14内では上向となる。この麺塊11の下面は
麺受板21に密着したまま乾燥するので、平滑な平面状
である。よって、この麺塊11の上にスープ、具材、薬
味等を安定して載置することができ、製造が容易とな
る。また、この即席カップ麺のシール蓋15を開けた際
に、この麺塊11の平滑な平面が見えるので、外観が良
好となる。
【0060】また、上記の方法では、麺塊11は麺受板
21の上に載置されているので、重力の作用により、こ
の麺塊11の下面部分における麺線の密度が高くなる。
よって、この乾燥した麺塊11を上記のように倒立させ
て容器14内に収容したカップ麺では、この麺塊11上
に粉末スープや細断した具材等を載置した場合にこれら
が麺線の下に落ち込んだり、または散逸したりすること
がない。
【0061】なお、この実施形態のような場合に、上記
の麺受板21を湾曲させたり、またこの麺受板21に凹
凸を形成しておけば、上記のような麺塊11の上面をこ
の麺受板21に対応した形状とすることができる。
【0062】なお、上記のような装置および方法によっ
て実際の麺塊11を熱風乾燥した結果を示す。この実験
には、標準的な縦形カップ麺の麺塊、たとえば45%の
水分含有量の麺線75gからなる麺塊を、乾燥後の厚さ
35mmとなるような乾燥麺塊に形成する条件で実験を
おこなった。
【0063】その結果、整流筒22の入口側近傍での温
度150°C、整流筒22の出口側での流速2m/sの
熱風を下向きに2分30秒、整流筒の入口側での温度1
30°で出口側での流速3.5m/sの熱風を上向きに
8分30秒、交互に流通させ、またこの熱風の湿度を水
蒸気の分圧で150〜300mmHgの範囲で調整して
熱風乾燥をおこない、厚さ約35mm、水分含有量5%
の乾燥した麺塊が得られ、内部まで完全に均一に乾燥
し、また品質や食味の低下、焦げ等は生じなかった。な
お、この即席麺は、麺線の組織が多孔質になるいわゆる
発泡麺である。
【0064】また、上記と同様の条件で、熱風の温度を
変化させて試験を行った結果、熱風の温度を上記の温度
よりやや低い値、たとえば110°C〜140°Cの範
囲に設定した場合には、麺線の組織が多孔質にならない
麺質すなわち非発泡麺となったり、また全体に発泡度合
いの低い中間的な発泡麺となることが判明した。
【0065】このような中間的な発泡麺は、発泡麺と非
発泡麺との中間的な特性および食味を備えている。すな
わち、この中間的な発泡麺は、発泡麺と同様に熱湯を注
いだ場合にスープの上に浮き上がるとともに、ある程度
のボリューム感のある食味を備えており、かつ非発泡麺
と同様にある程度滑らかな舌触りと生麺に似た食味を備
えている。そして、これらの食味のバランスは熱風の温
度や湿度等を制御することにより調整できる。
【0066】また、上記のような本発明の方法は、上記
の熱風の温度と風速を別々に独立して設定できる点で、
上記のような微妙な食味の調整には有利である。すなわ
ち、熱風の温度を変化させると、当然ながらこの加熱乾
燥に要する時間も変化し、この加熱乾燥時間の変化はま
た食味を変化させてしまうので、従来の熱風乾燥方法で
は、上記のような微妙な食味の調整ができない。しか
し、本発明の方法では、熱風の温度を変化させた場合
に、その風速を調整することにより乾燥時間を一定にし
ておくことが可能である。たとえば、熱風の温度を高く
した場合には流速を減少させ、また温度を低くした場合
には流速を増大させれば、両者の場合の加熱乾燥時間を
一定にしておくことができる。したがって、食味に大き
な影響を与える熱風の温度を独立して任意に設定するこ
とが可能で、従来ではできなかった微妙な食味の調整を
おこなうことができる。
【0067】また、麺線の組織が多孔質とならない麺、
すなわち非発泡麺を製造するための条件として、水分含
有量を47%に調整した上記と同様の麺塊を、温度90
°C、流速1.5m/sで上向きに2分、温度90°
C、流速3.0m/sで下向きに2分流通させ、これら
を交互に繰り返し、水分含有量7〜8%、厚さ35mm
の乾燥した非発泡麺の麺塊が得られた。この麺塊は内部
まで完全に均一に乾燥し、かつ品質や食味の低下、焦げ
等は生じなかった。
【0068】また、このような熱風乾燥の場合には、麺
線の表面が急激に乾燥するため、この表面に微細なクラ
ック等が発生し、麺質の低下を招く可能性がある。この
ような不具合を防止するために、前記の蒸気加湿器30
から加熱蒸気を供給し、熱風の湿度を調整することが好
ましい。
【0069】たとえば、上記のような条件で麺塊を熱風
乾燥する場合には、熱風の湿度を水蒸気の分圧で150
〜300mmHgの範囲に制御することが好ましい。湿
度をこのような範囲に制御することにより、麺線の表面
の乾燥速度が制御され、表面に微細クラック等が発生す
ることが防止でき、舌触りの滑らかな乾燥麺を製造する
ことができる。また、このように湿度範囲を設定するこ
とにより、この熱風乾燥工程において麺の蒸し効果が得
られるので、澱粉の膨潤、α化等が促進され、これによ
り弾力に富み、腰の強い麺が得られ、また乾燥麺に特有
の粉臭を除去することができる。
【0070】なお、この熱風の湿度は、麺の原料、製造
すべき乾燥麺の種類、その他の条件に対応して適宜設定
すべきものであるが、一般的には水蒸気の分圧で50〜
350mmHgの範囲で適宜設定することにより、上述
のような効果が得られる。
【0071】なお、上記の実施形態では、縦型カップ麺
用の厚さ35mm程度の厚い麺塊を熱風乾燥する場合に
ついて説明したが、本発明の方法は、これより薄い麺塊
の熱風乾燥にも適用できることは当然であり、この場合
には条件は上記より緩やかになることはもちろんであ
る。
【0072】現在、最も薄い麺塊は、その厚さが20〜
25mm程度であり、このような麺塊を上記と同様な条
件で熱風乾燥する場合、流速をどの程度まで低下させる
ことが可能であるかについて実験をおこなった結果、流
速が0.5m/s未満ではこのような薄形の麺塊におい
ても十分な乾燥ができなかった。したがって、本発明の
方法の効果を発揮するには、整流筒22の出口側での流
速が0.5m/s以上であることが好ましい。
【0073】以上の各種の条件を総合すると、本発明の
乾燥方法によって一般的な乾燥麺を製造する場合には、
整流筒の入口近傍での熱風の温度が160°C以下、整
流筒の出口側での流速が0.5m/sの範囲内で制御す
ることにより、任意の形状の麺塊をその食味を自由に調
整し、かつ品質や食味の低下や焦げを生じることなく、
確実に熱風乾燥することが可能である。
【0074】なお、本発明の熱風乾燥方法は上記の第1
の実施形態のものには限定されるものではない。たとえ
ば、上記の差圧により熱風を整流筒内に流通させる方法
の代わりに、図5および図6に示す第2の実施形態のよ
うに、動圧により整流筒内に熱風を流通させてもよい。
【0075】この方法は、図5に示すように、熱風をノ
ズル36から整流筒22の上端部開口に向けて高速で噴
出し、その動圧によりこの整流筒22および麺塊11を
通して熱風を流通させるものである。なお、この場合に
は、このノズル36から噴出する熱風の流速を流速計3
7により検出し、これによってこの整流筒22および麺
塊11内を通過する熱風の流速を検出する。また、図6
に示すように、このノズル36を上向きに設け、熱風を
上向きに流通させ、上記の図5のような下向きと、図6
のような上向きの流通とを交互におこなっても良い。な
お、これらの図では、温度検出器は省略してある。ま
た、前記の第1の実施形態と対応する部分には同符号を
付してその説明は省略する。
【0076】この第2の実施形態の方法は、その作用効
果は上述の第1の実施形態の場合と同様であるが、これ
を実施する装置の構成が簡単であり、比較的少量の麺塊
を熱風乾燥する場合に適するものである。
【0077】また、本発明の方法は、上記のような麺塊
の熱風乾燥のみに適用されるものではなく、他の種類の
食品の熱風乾燥にも適用できる。たとえば、乾燥パスタ
等の熱風乾燥にそのまま適用可能であることはもちろん
であり、さらにその他の食品、たとえばスライスした野
菜、魚介類、細断した肉類、卵焼き、豆腐、油揚げ等の
即席麺の具、またはその他の食品の熱風乾燥に適用する
ことができる。
【0078】次に、本発明の方法を実施するための具体
的な熱風乾燥装置の実施形態である第3の実施形態を説
明する。この実施形態の装置は、前述した第1の実施形
態の方法において説明した装置と原理的には同様のもの
である。
【0079】図7には、この熱風乾燥装置の全体の側面
図、図8には全体の平面図を示す。この装置には、熱風
供給機構として、熱風を上向きに流通させる上向乾燥室
ユニット50、熱風を下向きに流通する下向乾燥室ユニ
ット51の複数個が交互に配列されており、その上流側
部には導入部54、下流側には排出部55が設けられ、
これらを貫通してコンベア機構56が移動自在に設けら
れており、このコンベア機構56に前述の整流筒および
麺受板が多数個設けられている。なお、これらのユニッ
トの最下流側には、補助上向乾燥室ユニット52および
補助下向乾燥室ユニット53が設けられており、これら
は寸法が相違する他は上記の上向乾燥室ユニット50お
よび下向き乾燥室ユニット51と同様の構成のものであ
り、乾燥する麺塊の種類等に対応し、補助的に乾燥工程
を追加するためのものである。また、57はこの装置全
体の内部の換気をなすための換気装置である。
【0080】まず、上記の下向乾燥室ユニット51の構
成を図9を参照して説明する。この下向乾燥室ユニット
51は、全体として箱形のユニットであり、気密性を有
した箱形の本体60を備えている。そして、この本体6
0内を貫通して上記のコンベア機構56が設けられ、こ
のコンベア機構56の上側には上側チャンバ62、下側
には下側チヤンバ61が設けられ、これらのチャンバ間
は後述するシール機構によりこのコンベア機構56を境
界として気密に区画されている。なお、上記の下側チャ
ンバ61はこの本体とは別体の独立した箱状をなしてお
り、その気密性をさらに高めてある。
【0081】また、この本体60内には遠心フアン69
が設けられ、その吸込口はサクションダクト64を介し
て上記の下側チャンバ61に連通している。また、この
遠心フアンの吐出口は、この本体61内の通路73を介
して上記の上側チャンバ62に連通している。したがっ
て、内部の空気は、この下側チャンバ61、サクション
ダクト64、遠心フアン69、通路73、上側チャンバ
62の順に流通し、上記のコンベア機構56の整流筒7
2内を通過して下側チャンバ61に流れ、この経路を循
環する。なお、この遠心フアン69は、本体60の外側
に配置されたモータ63により駆動される。
【0082】また、上記の通路73内には、蒸気加湿管
65およびスチームヒータ等のヒータ66が配置され、
循環する空気を加熱して熱風とし、また必要に応じて蒸
気加湿管65から加熱蒸気が供給され、この熱風の湿
度、熱容量その他の乾燥用媒体としての熱的な特性を調
整する。また、この通路73から分岐して排気ダクト6
7が設けられ、この排気ダクト67にはダンパ68が設
けられている。そして、このダンパ68を調整すること
により、上記の循環する熱風の一部を循環系統外に排出
するとともに外部の空気と置換し、この循環する熱風の
湿度その他の特性を定常状態に維持する。
【0083】また、上記の上側チャンバ62内には、こ
れを横断して整流板70が設けられている。この整流板
70は、2枚の多孔板を重ねたもので、これらの多孔板
をずらすことにより、その開孔のオーバーラップ量を変
更して開孔率を変更し、所定の整流効果を発揮可能とし
ている。
【0084】なお、これら下向乾燥室ユニット51に
は、図示はされていないが、上側チャンバ61と下側チ
ャンバ62との間の差圧を検出する差圧検出器、循環す
る熱風の温度、湿度等を検出する温度検出器、湿度検出
器等が設けられ、これらの測定値に対応して、上記のヒ
ータや遠心フアンの運転を制御する。
【0085】また、前記の上向乾燥室ユニット50を図
10を参照して説明する。この上向乾燥室ユニット50
は、熱風が上向きに流通する以外は前記の下向き乾燥室
ユニットと略同様の構成である。すなわち、この上向乾
燥室ユニット50は、その本体60、上側チャンバ6
2、下側チャンバ61および通路73等の構成は上記の
下向乾燥室ユニット51と同様の構成で、これらの本体
60の部分の共通化を図り、製造コストを低減可能とし
ている。
【0086】そして、この上向乾燥室ユニット50で
は、遠心フアン69の吸込口が通路73を介して上側チ
ャンバ62に連通し、吐出口がプレッシャダクト71を
介して上記の下側チャンバ61に連通し、このプレッシ
ャダクト71から分岐して前記の排気ダクト67が設け
られている。また、前記の整流板70は、この下側チャ
ンバ61内に設けられている。
【0087】なお、このような構成は、上述のように本
体60の部分を共通化するためのものであり、排気ダク
ト67がプレッシャダクト71から分岐しているためヒ
ータ66で加熱され麺塊の乾燥をまだ行っていない熱風
の一部を排出すること、吸込側と比較して静圧を大きく
できない吐出側を気密性の高い下側チャンバ61に接続
しかつプレッシャダクト71の途中から排気ダクトを介
して熱風の一部を系外に排出していること、等の点で、
熱効率が低下し、また下側チャンバ61内の静圧を十分
に大きくできない点等の不利がある。したがって、この
本体60の部分の共通化を必要としない場合には、上側
チャンバ61を気密性の高い独立した箱状の構造とし、
ここに遠心フアン69の吸込口を接続することが好まし
い。
【0088】次に、図11ないし図13を参照して上記
のコンベア機構56およびそのシール機構等を説明す
る。このコンベア機構56は、図7ないし図10に示す
ように、上側コンベア81と下側コンベア82とから構
成され、これらは別々の経路に沿って移動する。そし
て、これらの上側コンベア81と下側コンベア82と
は、前記の導入部54の下流側部分および各乾燥室ユニ
ット50,51,52,53を通過する部分では、互い
に上下に衝合される。
【0089】そして、上記の下側コンベア82には、図
11に示すように複数の麺受板73が設けられている、
この麺受板73は、上方に突出した倒立浅皿状をなし、
その上面部は多数の孔が形成された多孔板に形成され、
空気透過性を与えているが、側周麺には孔が形成されて
おらず、空気は透過しない。
【0090】また、上記の上側コンベア81には、複数
の整流筒72が鉛直方向に突設されている。これらの整
流筒72は、略円筒状をなし、その上端部の径が小さく
なるよな円錐台形をなしており、そのテーパ角は、製造
した乾燥麺塊を収容するカップ麺の容器の内面のテーパ
角度と略等しく設定されている。また、その高さは、投
入される麺塊の高さより高く設定されている。なお、こ
れら麺受板73および整流筒72は、これらのコンベア
81,82の横方向にたとえば16個配列され、かつこ
れらのコンベアの走行方向に所定のピッチで配列されて
いる。
【0091】そして、上記の上側コンベア81と下側コ
ンベア82とが上下に衝合された場合には、上記の各整
流筒72の下端部が麺受板73の外周部に嵌合し、これ
らの間の気密を維持するように構成されている。また、
上記の上側コンベア81の両端部には、各整流筒72の
列に対応して下端部が円錐形に形成された位置決ピン9
1が下方に突設され、また下側コンベア82には、これ
らの位置決ピン91に対応して位置決孔92が形成され
ている。したがって、これら上側コンベア81と下側コ
ンベア82とが上下に衝合された場合に、これらの位置
決ピン91が位置決孔92内に嵌合し、整流筒72と麺
受板73との位置決めをなし、これらが正確に嵌合する
ように構成されている。
【0092】また、上記の上側コンベア81は、図12
に示すように横断方向に配列された複数の細長板部材8
3をヒンジ結合したもので、この上側コンベア81自体
が気密性を有し、この整流筒72の周囲の上端部と下端
部との間を気密に区画し得る構造となっている。そし
て、これら各細長板部材83上には、上記の整流筒72
が横一列に配置されている。なお、図示はしていない
が、上記の下側コンベア82もこの上側コンベア81と
同様の構造である。
【0093】そして、これらの上側コンベア81および
下側コンベア82の両端部にはそれぞれローラ85,8
6が設けられ、この装置の基台側のレール上を転動し、
これら上側コンベア81および下側コンベア82が水平
方向に移動自在に案内されている。なお、上記の上側コ
ンベア81のローラ85は下側コンベア82のローラ8
6より外側に配置されているとともに、これらは同一平
面上のレール上に転接するように構成され、これら上側
コンベア81と下側コンベア82の上下方向の衝合精度
を向上させ、また構造を簡単としている。
【0094】また、上記の下側コンベア82の各細長板
部材の両端には、下方にフランジ状に突出したシールフ
ランジ部87が形成されており、前記の下側チャンバ6
1の両縁部に沿って設けられたシール部材88の上面に
摺接し、シール機構を構成している。したがって、この
ようなシール機構により、この下側コンベア82と下側
チャンバ61との間のシールがなされ、このコンベア機
構56を境界として上下に気密に区画がなされている。
【0095】また、上述のように、上向乾燥室ユニット
50と下向乾燥室ユニット51とは交互に配列され、そ
れらの上側チヤンバ62は互いに隣接し、しかもこれら
上側チャンバ62内は上向乾燥室ユニット50では負
圧、下向乾燥室ユニット51では正圧ないし大気圧であ
る。したがって、これら隣接する上向乾燥室ユニット5
0と下向乾燥室ユニット51間をコンベア機構56が通
過する場合に、この通過部分で熱風の漏洩が生じる。こ
の装置では、この漏洩を防止するために、図13に示す
ようなユニット間シール機構100が設けられている。
【0096】この図13中の101は、上向乾燥室ユニ
ット50と下向乾燥室ユニット51の上側チヤンバ62
を互いに区画する隔壁で、この隔壁101に形成された
開口を通してコンベア機構56が走行される。また、上
記の上側コンベア81の各細長板部材83の縁部から
は、略上方に向けて帯板状のシール板102が突設さ
れ、これらシール板102の上縁は上記の整流筒72の
上縁と同一の高さに一致している。なお、これらシール
板102の上縁部は、各整流筒72の上縁部と溶接さ
れ、補強がなされている。
【0097】また、上記の隔壁101の開口部の上縁部
には、上シール部材103が設けられている。この上シ
ール部材103は、ステンレス等の弾性を有する金属薄
板を前後両縁部が円滑に湾曲するような略U字状をな
し、その前方側の縁部はこの隔壁101側に固定されて
いるとともに、その後縁側は自由状態で片持形に支持さ
れている。なお、この後縁部と隔壁101との間には耐
熱性の可撓性シート104が張設され、シール性を維持
している。そして、この上シール部材103は、上側コ
ンベア81のシール板102の上縁および整流筒72の
上縁にわずかな間隙を持って近接しているか、または軽
く摺接し、この上側コンベア81との間のシールをなし
ている。
【0098】また、この隔壁101の開口の下縁部に
は、上記と同様の弾性を有する金属薄板からなる下シー
ル部材105aが片持形に突設され、下側コンベア82
の下面にわずかな間隙をもって近接するか、または軽く
摺接してこの下側コンベア82との間のシールをなして
いる。したがって、これらの上シール部材103および
下シール部材105aにより、この隔壁101の開口部
のシールがなされる。
【0099】なお、上向乾燥室ユニット50内では、上
記の下シール部材は、符号105bに示すように、上シ
ール部材103より細長板部材83の一枚分、すなわち
整流筒72の一列分だけ上流側に延長されている。この
上向乾燥室ユニット50内では、下側チャンバ61内は
正圧であり、これによってこの整流筒72内に収容され
ている麺塊11が持ち上げられ、上記の上シール部材1
03の下面に接触する可能性がある。この上シール部材
103の下面は、整流筒72またはシール板102の上
縁部との接触により、微細な金属粉が付着している可能
性がある。したがって、この上シール部材103の下面
に麺塊11が接触すると、この微細な金属粉がこの麺塊
11に付着して汚損される可能性がある。しかし、上述
のように、この下シール部材105bを上シール部材1
03より上流側に延長させておけば、この整流筒72が
この上シール部材103の位置まで移動する前に、この
下シール部材105bによってこの整流筒72の下端部
がシールされ、この下側チャンバ61内の正圧を遮断す
るので、この麺塊11が持ち上がって上シール部材10
3の下面に接触する可能性を排除することができる。
【0100】次に、前述した導入部54の構成を図7、
図8、図14および図15を参照して説明する。すなわ
ち、図14に拡大して示すように、上記のコンベア機構
56を構成する上側コンベア81および下側コンベア8
2は、スプロケット111,112,113,114等
に案内され、上側および下側にループ状をなした経路に
沿って走行され、この導入部54の前端部分で上下に衝
合される。
【0101】上記の上側コンベア81の上側走行部分1
16と下側走行部分117との間には大きな間隔が形成
されており、この間の部分に麺塊供給機構120が配置
されている。この麺塊供給機構120は、供給通路を介
して供給された麺塊を上記の各整流筒72内に投入する
ものである。
【0102】また、前述のように、これら上側コンベア
81と下側コンベア82とは、上下の衝合されるもので
あるが、図11に示すように、これらコンベア81,8
2には整流筒72と麺受板73との位置決めのために、
位置決ピン91および位置決孔92が形成され、これら
が嵌合する。これら上側コンベア81と下側コンベア8
2が上下に衝合する部分においては、これらコンベアが
互いに近接して衝合点に達するが、これらコンベアがこ
の衝合点まで移動する経路が互いに大きな角度をなして
いると、上記の位置決ピン91が位置決孔92に対して
傾斜した方向から接近して嵌合することになり、嵌合不
良を生じる可能性がある。
【0103】このような不具合を防止するために、この
コンベア機構56の前端部の部分では、図15に示すよ
うに、これら上側コンベア81と下側コンベア82とが
完全に上下に衝合する衝合点Cに達するまでの区間で
は、これらコンベア81,82は互いに数°程度の浅い
角度をなした経路に沿って移動するように構成されてい
る。なお、この角度はプーリ112,113の間の距離
を変更することによって調整できる。このような構成に
よれば、上側コンベア81の位置決ピン91は下側コン
ベア82の位置決孔92に対して、ほぼその軸方向から
接近して嵌合するので、これらは確実かつ正確に嵌合す
ることができる。
【0104】また、次に図16および図17を参照して
前記の排出部55の構成を説明する。この排出部55で
は、図16に示すように、スプロケット130に案内さ
れて上側コンベア81および下側コンベア82はそれら
の下面すなわち裏面が略鉛直上向きとなるように上方に
反転される。ついで、下側コンベア82はスプロケット
131に案内されて下方に屈曲し、上側コンベア81か
ら離反してゆく。
【0105】一方、上側コンベア81は、棒状の麺保持
ガイド部材135、スプロケット133等に案内され、
上方に略S字状に屈曲して案内され、この上側コンベア
81は上記のように略鉛直上向きに反転された後に、そ
の裏面が再び下向きとなるように下方に屈曲される。
【0106】また、上記の上側コンベア81が下向きに
屈曲する部分には、麺塊排出コンベア機構136が設け
られている。この麺塊排出コンベア機構は、一対のプー
リ137,138と、これらの間に掛け渡されたベルト
139とから構成され、これらは上記の上側コンベア8
1と同期して走行駆動される。
【0107】したがって、乾燥が終了した麺塊は、上記
のスプロケット130により上方へ反転した部分におい
て、重力により上側コンベア81の整流筒72内に保持
され、この状態で麺受板73の設けられた下側コンベア
82が離反してゆく。そして、この整流筒72内の麺塊
は、麺保持ガイド部材135により整流筒72内からの
落下を防止されつつ上方に移動し、この上側コンベア8
1が下向きに屈曲した箇所において、重力により麺塊排
出コンベア136上に落下する。この落下した麺塊は、
この麺塊排出コンベア136によって搬送され、包装工
程等の次の工程に送られる。
【0108】上記のように、上側コンベア81および下
側コンベア82が離反してゆく部分においては、上側コ
ンベア81すなわち整流筒72の上向きの角度が浅く、
この内部に保持された乾燥麺塊が落下しやすい。また、
この部分では下側コンベア82と干渉する可能性がある
ため、上記の麺保持ガイド部材135の下端部を十分に
下方まで延長できない。このため、この部分において麺
塊が脱落したり、また整流筒72から飛び出して麺保持
ガイド部材135の下端に衝突して破損したりする可能
性がある。これを防止するために、この装置では上記の
麺保持ガイド部材135の下端部の近傍部分に麺保持ノ
ズル140を配置してある。この麺保持ノズル140
は、上向きに反転した整流筒72の下端開口に向けて高
圧の空気を噴射し、この整流筒72から下側コンベア8
2の麺受板73が離反した後、上記の麺保持ガイド部材
135の下端部に対応するまでの区間、この噴出する空
気の圧力によって麺塊を整流筒72の奥方に押圧して保
持し、その脱落を防止するものである。
【0109】また、上記の麺保持ノズル140の上方に
は、麺押出しノズル141が設けられている。この麺押
出しノズル141は、整流筒72の上面側から高圧の空
気を噴射し、この整流筒72内に乾燥した麺塊が密嵌し
てしまったような場合に、この空気の噴流によりこの麺
塊を整流筒72内から押し出す。
【0110】また、この装置では、上記の上側コンベア
81と下側コンベア82との位置決め、すなわち麺受板
73と整流筒72との嵌合の位置決めをより正確かつ円
滑にするため、図18に示すようにこれらのコンベアの
駆動等が制御される。
【0111】すなわち、この装置では、下側コンベア8
2が基準のコンベアで、この下側コンベア82は所定の
張力を与えられて走行する。これに対して、上記の上側
コンベア82は、これを構成するチエンやリンク等の部
材に2mm程度の遊びが設けられており、よって各列の
整流筒72の間のピッチがこの2mm程度の範囲で変更
可能となっている。
【0112】そして、図18に示すように、この上側コ
ンベア81と下側コンベア82の入口側のスプロケット
112,113は、互いに等しい径に設定されていると
ともに、これらプーリは互いに噛合する同径の一対の歯
車150,151により正確に同期して回転駆動され
る。また、これらのスプロケット112,113は、上
記の歯車に噛合する歯車152、チエン154等を介し
てサーボモータ153により回転駆動される。
【0113】また、上記の上側コンベア81の出口側の
スプロケット130は、チエン156を介してサーボモ
ータ155により回転駆動される。そして、これら入口
側のサーボモータ153と、出口側のサーボモータ15
5とは、図示しない制御装置により互いに一定の関係で
同期して駆動され、これらの間において上記の上側コン
ベア81には張力が実質的に作用しないように構成され
ている。
【0114】したがって、この上側コンベア81は、こ
の入口側と出口側との間の区間においては遊びが許容さ
れた状態にあり、よってこの上側コンベア81の各列の
整流筒72のピッチは上記の2mmの遊びの範囲で変更
できる。これにより、熱膨脹の差、製造誤差、その他の
誤差分はこの上側コンベアの遊びにより吸収され、上側
コンベア81の位置決ピン91が下側コンベア82の位
置決孔92内に正確かつ円滑に嵌合することができ、麺
受板73と整流筒72とが正確かつ円滑に嵌合すること
ができる。
【0115】なお、上記の熱風乾燥装置の実施形態は、
麺塊を熱風乾燥するもので、かつこれら麺塊を大量に乾
燥処理するための装置である。したがって、上記の条件
が相違すれば、この熱風乾燥装置の構成もこれに対応し
て変更されることはもちろんであり、本発明の熱風乾燥
装置は上記の実施形態の装置には必ずしも限定されな
い。
【0116】たとえば、乾燥処理すべき麺塊の数量が比
較的少量の場合には、前述した図5および図6に示すよ
うな第2の実施形態の方法を実施する装置としてもよ
い。また、乾燥すべき食品が麺塊以外の場合において
は、上記の整流筒、麺受板等の構造を適宜変更すること
も可能である。
【0117】
【発明の効果】上述の如く、本発明の方法によれば、厚
型の麺塊等の熱風乾燥が困難なものであっても、品質や
食味の低下、焦げ等の不具合を生じることなく完全に熱
風乾燥することができる。
【0118】また、本発明の装置は、麺塊等の食品を確
実かつ能率的に熱風乾燥することができ、大量の麺塊を
乾燥処理することが可能であり、また制御も容易で確実
である等の効果がある。
【0119】また、本発明によれば、従来は製造が困難
であった縦形のノンフライ即席麺等の食品を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の熱風乾燥方法の状態を示す図。
【図2】本発明のノンフライ縦形カップ麺の縦断面図。
【図3】本発明の方法の第1の実施形態の概略図。
【図4】本発明の方法の第1の実施形態の概略図。
【図5】本発明の方法の第2の実施形態の概略図。
【図6】本発明の方法の第2の実施形態の概略図。
【図7】本発明の装置の第3の実施形態の概略側面図。
【図8】本発明の装置の第3の実施形態の概略平面図。
【図9】図7の9−9線に沿う断面図。
【図10】図7の10−10線に沿う断面図。
【図11】コンベア機構とシール機構の一部の横断面
図。
【図12】コンベア機構の一部の平面図。
【図13】ユニット間シール機構の部分の縦断面図。
【図14】導入部の一部の側面図。
【図15】導入部におけるコンベア機構の一部の概略側
面図。
【図16】排出部の概略側面図。
【図17】排出部におけるコンベア機構の一部の概略側
面図。
【図18】上側コンベアと下側コンベアの入口部および
出口部の側面図。
【符号の説明】
11 麺塊 14 容器 21 麺受板 22 整流筒 26 上側チヤンバ 27 下側チヤンバ 50 上向乾燥室ユニット 51 下向乾燥室ユニット 56 コンベア機構 61 下側チヤンバ 62 上側チヤンバ 66 ヒータ 69 遠心フアン 72 整流筒 73 麺受板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 孝正 東京都港区港南2丁目13番40号 東洋水産 株式会社内 (72)発明者 小野寺 宏文 大阪府大阪市鶴見区今津3丁目1番8− 811号

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の麺線を麺塊に形成する工程と、 上記の麺塊を略筒形の整流筒内に投入する工程と、 この整流筒内に収容された上記の麺塊を通過させて熱風
    をこの整流筒内を軸方向に流通させるとともに、この整
    流筒内を通過する熱風の温度および流速を制御して上記
    の麺塊を熱風乾燥する工程、とを具備したことを特徴と
    する即席麺の熱風乾燥方法。
  2. 【請求項2】 上記の熱風の温度を前記の整流筒の入口
    部において温度160°C以下、この熱風の流速を前記
    の整流筒の出口部において毎秒0.5m以上として上記
    の麺塊を熱風乾燥することを特徴とする請求項1の即席
    麺の熱風乾燥方法。
  3. 【請求項3】 前記の熱風の温度を前記の整流筒の入口
    部において110°C〜140°Cとし、前記の麺塊を
    発泡度合いの小さい麺質に熱風乾燥することを特徴とす
    る請求項1の即席麺の熱風乾燥方法。
  4. 【請求項4】 前記の熱風の温度を前記の整流筒の入口
    部において90°C以下とし、前記の麺塊を非発泡の麺
    質に熱風乾燥することを特徴とする請求項1の即席麺の
    熱風乾燥方法。
  5. 【請求項5】 前記の熱風の湿度を前記の整流筒の入口
    部において水蒸気分圧で50mmHg〜350mmHg
    としたことを特徴とする請求項2の即席麺の熱風乾燥方
    法。
  6. 【請求項6】 前記の熱風の湿度を前記の整流筒の入口
    部において水蒸気分圧で150mmHg〜300mmH
    gとして前記の麺塊を発泡度の小さい麺質に熱風乾燥す
    ることを特徴とする請求項3の即席麺の熱風乾燥方法。
  7. 【請求項7】 前記の熱風を前記の整流筒に流通させる
    工程は、この熱風を前記の整流筒の一端側から他端側
    に、また他端側から一端側に、交互に流通させることを
    特徴とする請求項1の即席麺の熱風乾燥方法。
  8. 【請求項8】 前記の熱風を前記の整流筒内に流通させ
    る工程は、この整流筒の周囲を一端側と他端側とを気密
    にシールし、これら一端側と他端側との間の熱風に差圧
    を与え、この差圧によりこの熱風を上記の整流筒内およ
    びその内部の前記麺塊を通して流通させるものであるこ
    とを特徴とする請求項1の即席麺の熱風乾燥方法。
  9. 【請求項9】 前記の熱風を差圧により前記の整流筒内
    に流通させる工程は、前記の差圧を検出してこれを制御
    することにより、前記の整流筒内を流通する熱風の流速
    を制御するものであることを特徴とする請求項8の即席
    麺の熱風乾燥方法。
  10. 【請求項10】 前記の熱風を前記の整流筒内に流通さ
    せる工程は、前記の整流筒の端部に向けて高速の熱風を
    噴射し、この高速の熱風の動圧によりこの熱風を前記の
    整流筒内およびその内部の麺塊を通過して流通させるこ
    とを特徴とする請求項1の即席麺の熱風乾燥方法。
  11. 【請求項11】 前記の熱風を動圧により前記の整流筒
    内に流通させる工程は、前記の熱風の噴流の流速を検出
    してこれを制御することにより、前記の整流筒内を流通
    する熱風の流速を制御するものであることを特徴とする
    請求項10の即席麺の熱風乾燥方法。
  12. 【請求項12】 前記の麺塊の乾燥後の前記整流筒の軸
    方向の厚さは35mm以上であることを特徴とする請求
    項2の即席麺の熱風乾燥方法。
  13. 【請求項13】前記の整流筒は略鉛直方向に沿って配置
    されており、この整流筒は上端部にゆくに従って径が小
    さくなるテーパ状をなし、またこの整流筒の下端部には
    空気透過性の麺受板が設けられており、前記の麺塊の投
    入工程はこの整流筒と上記の麺受板で囲まれる空間内に
    麺塊を投入するものであることを特徴とする請求項1の
    即席麺の熱風乾燥方法。
  14. 【請求項14】 被乾燥食品を略筒状の整流筒内に投入
    する工程と、 この整流筒内を通して熱風を通過させる工程と、 この整流筒内を通過する熱風の温度および流速を制御し
    てこの整流筒内の被乾燥食品を熱風乾燥させることを特
    徴とする食品の熱風乾燥方法。
  15. 【請求項15】 コンベア機構上に設けられた空気透過
    性の麺受板およびこの麺受板の上面側に設けられた略筒
    状の整流筒と、 上記の麺受板と整流筒で囲まれた空間内に所定量の麺線
    からなる麺塊を投入する麺塊供給機構と、 上記の整流筒内に熱風を流通させる熱風供給機構とを具
    備したことを特徴とする即席麺の熱風乾燥装置。
  16. 【請求項16】 前記の整流筒はその軸方向が上下方向
    に沿って配置されており、また前記の熱風供給機構は、
    前記のコンベア機構に沿って交互に配置された上向乾燥
    室ユニットと下向乾燥室ユニットとを備えており、前記
    のコンベア機構はこれらのユニットを通過して移動する
    ものであり、また上記の上向乾燥室ユニットは、前記の
    整流筒の下端側から上端側に向けて前記の熱風を流通さ
    せるものであり、また上記の下向乾燥室ユニットは、前
    記の整流筒の上端側から下端側に向けて前記の熱風を流
    通させるものであることを特徴とする請求項15の即席
    麺の熱風乾燥装置。
  17. 【請求項17】 前記の整流筒はその軸方向が上下方向
    に沿って配置されているとともに、上端部にゆくにした
    がって径が縮小するテーパ状に形成されていることを特
    徴とする請求項15の即席麺の熱風乾燥装置。
  18. 【請求項18】 前記の整流筒はその軸方向が上下方向
    に沿って配置されており、また前記のコンベア機構に
    は、前記の整流筒の周囲をその上端側と下端側との間で
    気密に区画するシール機構が設けられており、また前記
    の熱風供給機構はこれらの区画の間に所定の差圧を与
    え、この差圧により前記の整流筒内の麺塊を通して熱風
    を流通させるものであることを特徴とする請求項15の
    即席麺の熱風乾燥装置。
  19. 【請求項19】 前記の熱風供給機構は、前記の整流筒
    の端部に向けて高速の熱風を噴射し、その動圧により前
    記の整流筒内の麺塊を通して熱風を流通させるものであ
    ることを特徴とする請求項15の即席麺の熱風乾燥装
    置。
  20. 【請求項20】 前記の熱風供給機構は、前記の区画の
    いずれかに負圧を与え、この負圧により前記の整流筒を
    通して熱風を吸引して流通させるものであることを特徴
    とする請求項18の即席麺の熱風乾燥装置。
  21. 【請求項21】 前記の上向乾燥室ユニットおよび下向
    乾燥室ユニットは、乾燥室を備え、前記のコンベア機構
    およびシール機構によりこの乾燥室が上側チヤンバと下
    側チャンバとに区画され、また前記の熱風供給機構は、
    上記の上向乾燥室ユニットにおいては上記の下側チャン
    バに正圧を与えて前記の整流筒を通して熱風を上向きに
    流通させ、また上記の下向乾燥室ユニットにおいては上
    記の下側チャンバに負圧を与えて前記の整流筒を通して
    熱風を下向きに流通させるものであることを特徴とする
    請求項18の即席麺の熱風乾燥装置。
  22. 【請求項22】 前記の上向乾燥室ユニットと下向乾燥
    室ユニットとの間には、前記のコンベア機構の通過を許
    し、かつこれら上向乾燥室ユニットと下向乾燥室ユニッ
    トとの間の気密を維持するユニット間シール機構が設け
    られていることを特徴とする請求項18の即席麺の熱風
    乾燥装置。
  23. 【請求項23】 前記のコンベア機構は上側コンベアと
    下側コンベアとから構成され、前記の整流筒は上記の上
    側コンベアに設けられ、また前記の麺受板は上記の下側
    コンベアに設けられ、これら上側コンベアおよび下側コ
    ンベアは別々の経路に沿って移動されるとともに、少な
    くとも前記の麺塊供給機構および熱風供給機構の部分で
    はこれら上側コンベアと下側コンベアとが互いに上下に
    衝合されて前記の麺受板と整流筒とが対応し、これら対
    応した麺受板と整流筒とで形成される空間内に麺塊が投
    入されかつ乾燥されることを特徴とする請求項15の即
    席麺の熱風乾燥装置。
  24. 【請求項24】 前記の上側コンベアと下側コンベアに
    は、これらが衝合した場合に互いに嵌合する位置決ピン
    および位置決孔が形成され、これらが嵌合することによ
    り前記の麺受板と整流筒とが互いに位置決めされて対応
    することを特徴とする請求項23の即席麺の熱風乾燥装
    置。
  25. 【請求項25】 前記の上側コンベアと下側コンベアの
    移動経路は、これらが上下に衝合される位置より上流側
    の部分に互いに10°以下の浅い角度をなした衝合区間
    が形成され、これら上側コンベアおよび下側コンベアが
    この衝合区間を移動する間に互いに緩慢に上下方向に接
    近して前記の位置決ピンと位置決孔とが円滑に嵌合する
    ものであることを特徴とする請求項24の即席麺の熱風
    乾燥装置。
  26. 【請求項26】 前記の上側コンベアはこれを構成する
    部材が所定の長さ方向の遊びをもって結合されて長さ方
    向に伸縮可能なものであり、またこの上側コンベアの入
    口側と出口側にはそれぞれこの上側コンベアの入口側走
    行駆動機構と出口側走行駆動機構とが設けられ、これら
    の走行駆動機構は互いに所定の関係で同期して駆動さ
    れ、前記の熱風供給機構の部分を走行する区間における
    上側コンベアに作用する張力を解放または低減させ、こ
    の上側コンベアの整流筒と前記の下側コンベアの麺受板
    とを円滑に衝合させることを特徴とする請求項24の即
    席麺の熱風乾燥装置。
  27. 【請求項27】 前記の上側コンベアは、前記の熱風供
    給機構の下流側において、一旦その下面側が上向きとな
    るように上方に反転した後に再びその下面が下向きとな
    るように略S字状の経路で移動する麺塊排出区間が形成
    されており、この麺塊排出区間にはこの上側コンベアの
    下面側に沿って設けられこの上向コンベアの整流筒内に
    収容された乾燥後の麺塊の落下を防止する麺保持ガイド
    部材が設けられており、またこの麺保持ガイド部材の下
    端部近傍には麺保持ノズルが設けられており、この麺保
    持ノズルはこの上側コンベアの整流筒の下端部に向けて
    高圧空気を噴射し、この整流筒内が上記の麺保持ガイド
    部材に対応するまでの間にこの整流筒内に保持された乾
    燥後の麺塊が脱落するのを防止するものであることを特
    徴とする請求項23の即席麺の熱風乾燥装置。
  28. 【請求項28】 コンベア機構上に設けられた空気透過
    性の受板およびこの受板の上面側に設けられた略筒状の
    整流筒と、 上記の受板と整流筒で囲まれた空間内に被乾燥食品を投
    入する被乾燥食品供給機構と、 上記の整流筒に熱風を流通させる熱風供給機構とを具備
    したことを特徴とする食品の熱風乾燥装置。
  29. 【請求項29】 前記の請求項1の方法で熱風乾燥され
    た乾燥麺塊を容器内に収容したことを特徴とする即席
    麺。
  30. 【請求項30】 前記の請求項2の方法で熱風乾燥され
    た厚さ35mm以上の乾燥麺塊を、上端部の径/深さの
    比が1.0以下の縦型容器内に収容したことを特徴とす
    る即席カップ麺。
  31. 【請求項31】 所定量の麺線を麺塊に形成する工程
    と、 空気透過性の略平面状の麺受板と、この上方に配置され
    略筒形をなすとともに上端部の径が縮小したテーパ状の
    整流筒とで形成される空間内に上記の麺塊を投入する工
    程と、 この整流筒内に収容された上記の麺塊を通過させて熱風
    をこの整流筒内を軸方向に流通させて上記の麺塊を熱風
    乾燥する工程と、 上記の熱風乾燥された麺塊を倒立させ上記の麺受板に接
    した面を上側にして容器内に収容する工程とを具備した
    ことを特徴とする即席カップ麺の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記の容器は下方にゆくに従って径が
    小さくなるテーパ状をなしており、前記の整流筒のテー
    パ角は、この容器のテーパ角と略等しく設定されている
    ことを特徴とする請求項31の即席カップ麺の製造方
    法。
  33. 【請求項33】 前記の麺受板は略平板状をなしている
    ことを特徴とする請求項31の即席カップ麺の製造方
    法。
JP31656596A 1996-11-27 1996-11-27 即席麺の熱風乾燥方法及び即席麺の熱風乾燥装置 Expired - Lifetime JP3790590B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31656596A JP3790590B2 (ja) 1996-11-27 1996-11-27 即席麺の熱風乾燥方法及び即席麺の熱風乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31656596A JP3790590B2 (ja) 1996-11-27 1996-11-27 即席麺の熱風乾燥方法及び即席麺の熱風乾燥装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10155444A true JPH10155444A (ja) 1998-06-16
JP3790590B2 JP3790590B2 (ja) 2006-06-28

Family

ID=18078519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31656596A Expired - Lifetime JP3790590B2 (ja) 1996-11-27 1996-11-27 即席麺の熱風乾燥方法及び即席麺の熱風乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3790590B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013145625A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 日清食品ホールディングス株式会社 即席麺の乾燥方法及び乾燥装置
WO2014112565A1 (ja) * 2013-01-16 2014-07-24 サンヨー食品株式会社 即席麺の製造方法
WO2015045374A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 日清食品ホールディングス株式会社 乾燥即席麺及びその製造方法
CN112648820A (zh) * 2020-12-25 2021-04-13 重庆巫峡粉丝有限公司 一种粉丝加工用节能型干燥装置
IT202200000653A1 (it) * 2022-01-17 2023-07-17 Pavan S P A Un processo ed un apparato di produzione di noodles istantanei

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2832230A4 (en) * 2012-03-30 2016-01-27 Nissin Foods Holdings Co Ltd METHOD AND DEVICE FOR DRYING FERTIGNUDELN
JP2013208090A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Nissin Foods Holdings Co Ltd 即席麺の乾燥方法及び乾燥装置
US10605524B2 (en) 2012-03-30 2020-03-31 Nissin Foods Holdings Co., Ltd. Method and device for drying instant noodles
CN104093324A (zh) * 2012-03-30 2014-10-08 日清食品控股株式会社 速食面的干燥方法及干燥装置
WO2013145625A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 日清食品ホールディングス株式会社 即席麺の乾燥方法及び乾燥装置
TWI562733B (ja) * 2012-03-30 2016-12-21 Nissin Foods Holdings Co Ltd
RU2616823C2 (ru) * 2013-01-16 2017-04-18 Санио Фудс Ко., Лтд. Способ производства лапши быстрого приготовления
EP2946674A1 (en) 2013-01-16 2015-11-25 Sanyo Foods Co., Ltd. Method for manufacturing instant noodle
CN104717889A (zh) * 2013-01-16 2015-06-17 三洋食品株式会社 方便面的制造方法
EP2946674A4 (en) * 2013-01-16 2016-06-01 Sanyo Foods Co Ltd METHOD FOR MANUFACTURING INSTANTANEOUS NOODLES
JPWO2014112565A1 (ja) * 2013-01-16 2017-01-19 サンヨー食品株式会社 即席麺の製造方法
WO2014112565A1 (ja) * 2013-01-16 2014-07-24 サンヨー食品株式会社 即席麺の製造方法
JP2015065931A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 日清食品ホールディングス株式会社 乾燥即席麺及びその製造方法
WO2015045374A1 (ja) * 2013-09-30 2015-04-02 日清食品ホールディングス株式会社 乾燥即席麺及びその製造方法
US10499671B2 (en) 2013-09-30 2019-12-10 Nissin Foods Holdings Co., Ltd. Dried instant noodle and method for producing the same
CN112648820A (zh) * 2020-12-25 2021-04-13 重庆巫峡粉丝有限公司 一种粉丝加工用节能型干燥装置
IT202200000653A1 (it) * 2022-01-17 2023-07-17 Pavan S P A Un processo ed un apparato di produzione di noodles istantanei
WO2023135464A1 (en) * 2022-01-17 2023-07-20 Pavan S.P.A. A process and an apparatus for producing instant noodles

Also Published As

Publication number Publication date
JP3790590B2 (ja) 2006-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI532438B (zh) 麵線蒸煮方法及麵線蒸煮裝置
US3908029A (en) Method for drying pasta products with microwave heating
US10006714B2 (en) Apparatus for drying a material
US4241515A (en) Method and apparatus for conditioning tobacco
US3115756A (en) Method and apparatus for freezing foods
KR100976898B1 (ko) 몰드 폼 프라이어를 위한 프라이어 분위기 제어
US2419876A (en) Dehydration apparatus having conveyors, agitators, radiant heaters, and gas circulating means
US5100683A (en) Method and apparatus for combined product coating and drying
JPH06502081A (ja) 長いパスタ製品をプレスし乾燥するための方法と装置及びこの装置の使用法
US3879857A (en) Spiral moisture equaliser and method of using same
JPH10155444A (ja) 乾燥食品およびその製造方法と装置
US20020031582A1 (en) Apparatus for treating an item during travel of the item along a treating trough
EP2832230A1 (en) Method and device for drying instant noodles
JPH01107717A (ja) 蒸煮炊飯装置
US3881498A (en) Apparatus for increasing the volume of moist tobacco
TWI733767B (zh) 速食油炸麵之製造方法及製造裝置
US20200275668A1 (en) Oven and method for baking cheese-based food products
US20020031583A1 (en) Method for treating an item during travel of the item along a treating trough
US3978867A (en) Apparatus for increasing the volume of moist tobacco
JP2007097441A (ja) 無菌パック米飯の製造方法及びその装置
JP6275498B2 (ja) 乾燥米の製造方法、及び、米用乾燥機
US3957063A (en) Method and apparatus for increasing the volume of moist tobacco
JP2004305002A (ja) 乾燥果実・野菜食品の製造方法及び製造装置
JP6742094B2 (ja) 澱粉を含有する製品を膨張させるための方法および装置
RU2796003C2 (ru) Способ и установка для литья полотна материала, содержащего алкалоиды

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051006

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140407

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term