JPH10155182A - デジタルコードレス電話システム及びその通信方 法 - Google Patents

デジタルコードレス電話システム及びその通信方 法

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JPH10155182A
JPH10155182A JP8309813A JP30981396A JPH10155182A JP H10155182 A JPH10155182 A JP H10155182A JP 8309813 A JP8309813 A JP 8309813A JP 30981396 A JP30981396 A JP 30981396A JP H10155182 A JPH10155182 A JP H10155182A
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の移動局(子機)端末を収容して同時に
複数の通話ができる安価で小型のデジタルコードレス電
話システムを提供する。 【解決手段】 複数のスロットを有する子機と基地局
(親機)の間のフレーム信号のスロット間のキャリア周
波数を設定するときに1スロット時間内で安定できるR
F部100と、RF部100に接続された変復調回路2
1およびスロット毎にデジタルのベースバンド信号に変
換するチャネルコーデック22とを含むベースバンド処
理部200と、音声信号に変換する32kbpsADP
CM31〜34と、電話回線制御部35と、各制御をお
こなう通信制御回路36とを含み、第1の子機と通信す
る場合は空いている通信用キャリア周波数を通信用スロ
ットにマッピングし、他の子機と通信する場合は第1の
子機との通信用スロットで使用している通信用キャリア
と同じ周波数キャリアを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルコードレ
ス電話機システムに関し、特に複数の移動局(子機)と
の同時通信を実現するデジタルコードレス電話基地局
(親機)および高速のデータ通信機能を要求する移動局
(子機)とこれと通信するデジタルコードレス電話基地
局(親機)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、簡易型携帯電話システムとして時
分割多重接続(Time Division Multiplex Access:以
下、TDMA)方式のデジタルコードレス電話システム
が実用化されている。このデジタルコードレス電話は、
図10に示すように1フレームを8分割し、送信(T
x)4スロット、受信(Rx)4スロットで構成され、
送受信各1スロットがペアとなって最大4つの通信が可
能なシステム構成となっている。このシステムは、平成
7年12月26日、社団法人電波産業会発行の第二世代
コードレス電話システム標準規格(ARIB STAN
DARD)第二版、RCR STD−28に記載され、
すでに標準になっている。
【0003】図10に示すように、スロット群の4つの
通信スロットの内ひとつは制御用スロットとして使用さ
れ残りの3スロットにより最大3台の移動局(子機)が
同時利用できる。つまり、基地局としてはすべてのスロ
ットを使用可能とするために図10に示す0.625m
sごとに無線周波数を切り替えて無線通信するRF部と
各スロット毎にデジタルデータに変換するベースバンド
制御部が必要となる。
【0004】ここで、複数の移動局(子機)との通信制
御をする基地局(親機)としてスロット間の無線周波数
切り替えののために、RF部として図10に示すように
非常に僅かなブランク期間の間に周波数を変化安定させ
る高速シンセサイザが必要となり、装置構成の上で非常
にコスト的な課題があった。
【0005】この解決手段として複雑で高価な高速シン
セサイザを使用しないで、間欠のスロット対応で十分な
移動局(子機)で使われているような安価な低速シンセ
サイザを2系統搭載してTDMAの各スロットを交互に
スイッチ回路で切り替えて対応するシステムも発明され
ている(例えば、特開平6−152510号公報で公開
されているデジタル携帯電話を参照)。
【0006】図11はすでに特開平6−152510号
公報に記載されたデジタルコードレス電話システムに使
われているRF部の概略ブロック図で、(a)は移動局
(子機)用RF部、(b)は基地局(親機)用RF部で
ある。移動局(子機)用RF部100は、アンテナ1
0、アンテナスイッチ11、受信回路12、送信回路1
3およびシンセサイザ14を使用して間欠スロットでの
送受信ができれば十分であり、安価な低速シンセサイザ
14を1つ使用して無線周波数を発信している。一方、
多チャンネルの通信を必要とする基地局(親機)のRF
部101は、アンテナ10、アンテナスイッチ11、受
信回路17、送信回路18の他に2つのシンセサイザ1
4と15を使い、スイッチ回路16で交互にシンセサイ
ザを切り替えて擬似的に高速シンセサイザを実現してい
る。2つのシンセサイザを切り替えて使う方式をデュア
ルシンセサイザ方式といい、従来の高速シンセサイザよ
り安価につくることができるが、2つのシンセサイザ間
の干渉を抑えるために電磁的なシールドなどでアイソレ
ートする工夫が必要であり、(a)の移動局(子機)用
RF部100と比較するとまだまだ高価なユニットとな
っていた。
【0007】一方、移動局(子機)側の装置は携帯性の
高い電話機として小型で低価格なシステムが要求され、
前述のデュアルシンセサイザ方式でもまだコストが高
く、かつ必要十分な1スロット(32kbps)通信に
限定した回路構成を採用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、従来
の基地局(親機)は1フレーム内のすべてのスロットを
使用して複数の移動局(子機)と通信する場合、各スロ
ット間で高速に無線周波数を切り替えるシンセサイザが
必要であり、小型で安価な装置を構成する上で大きな障
害となっていた。
【0009】この理由は、もともと基地局の無線制御は
公衆網やPBXなどの自営網において、同一エリア内に
複数の基地局を配備し各基地局がスロット同期をとりな
がらスロット毎に空いている無線キャリアをセンスして
効率的により多くの通話チャネルを確保することを目的
に、スロット毎に無線キャリア周波数をかえる方式を採
用しているためである。
【0010】第2の問題点は、移動局(子機)の通信バ
ンド幅が1スロット(32kbps)となっているため
に、みなし音声でモデム通信をした場合は量子化ノイズ
等で9600bps程度までしか通らず、現在有線通信
で主流の28.8kbps通信ができない問題がある。
また、親機のバックボーンの有線回線としてISDNな
どの高速ネットワークがある場合でも無線区間が32k
bpsまでしか通せないため端末の高速通信化の障害と
なっている。
【0011】この理由は、第1の問題点と同じ理由によ
り1移動局(子機)との通信として1スロット(32k
bps)のみを使用しているためで、仮に複数のスロッ
トを束ねて64kbps以上のバンド幅を確保しようと
した場合でも第1の問題点で指摘した高価な高速シンセ
サイザの搭載が必要になりコスト的な問題を抱えてい
た。
【0012】本発明の目的は、複数の移動局(子機)端
末を収容して同時に複数の通話ができる安価で小型のデ
ジタルコードレス電話親機を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、64kbps以上の
バンド幅をもった高品質音声信号や高速データ通信がで
きる安価で小型のデジタルコードレス電話システムを提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明のデジタルコードレス電話システムは、時
分割多重方式により複数の移動局(子機)と同時通信で
きるデジタルコードレス電話システムの基地局(親機)
において、複数のスロットを有する子機と基地局(親
機)の間の無線フレーム信号を送受信し、制御用スロッ
トのキャリア周波数を設定するときに前後する1スロッ
ト時間内で安定できるRF部(図1の100)と、この
RF部からのフレーム信号の中の通信用スロットの信号
をベースバンドのデジタルデータ信号に変換するととも
にデジタルデータ信号を前記通信用スロットに入れフレ
ーム信号に変換しRF部に出力するベースバンド処理部
(図1の200)と、ベースバンド処理部からの前記デ
ジタルデータ信号を音声信号に変換またはその逆変換を
する符号・復号回路(図1の31〜34)と、符号・復
号回路と回線との間に接続する回線制御部(図1の3
5)と、各制御をおこなう通信制御回路(図1の36)
と有する。その最大の特徴は、ベースバンド処理部は、
複数の子機との通信制御としてフレーム信号の中の共通
の制御用スロットを使用し、第1の子機と通信する場
合、RF部は空いている通信用無線キャリア周波数を使
用し、他の子機と通信する場合、RF部は第1の子機と
の通信用スロットで使用している通信用キャリアと同じ
無線キャリア周波数を使用する。
【0015】RCR STD−28の基準によれば、通
信用スロットに使用できる周波数キャリヤは、35種類
のキャリヤの中から選択できる。
【0016】また、前記構成に加えて、互いに通信可能
とする特定の子機を認識する為の情報を登録する手段
(図2の50)と、複数の通信スロットの前記デジタル
データを束ねて高速データに変換するとともに逆の変換
を実行する第2の符号・復号回路(図2の38、39)
とを有する。そして、RF部(図2の100)は、特定
の子機と通信する場合は同一の無線キャリア周波数を複
数の通信用スロットに対して使用し、通信制御回路(図
2の40)はベースバンド処理部(図2の200)を経
由してフレーム信号のスロットから情報転送能力を判定
し、その結果として音声の場合はベースバンド処理部を
制御して通信用スロットを1つのみ使用させ、3.1k
Hzオーディオの場合は通信スロットを2つ使用させ、
非制限デジタル情報の場合は通信スロットを4つまとめ
て使用させる。
【0017】第2の符号・復号回路の実施の形態とし
て、2つの通信スロットデータを束ねて高品質音声信号
に変換する64kbpsPCMコーデック部と、4つの
通信スロットデータを束ねて128kbpsの高速デー
タに変換するデータマルチプレクサがある。
【0018】さらに、本発明によれば、時分割多重方式
により複数の移動局(子機)と同時通信できる基地局
(親機)を有するデジタルコードレス電話システムの子
機において、複数のスロットを有する子機と親機の間の
無線フレーム信号を送受信し、制御用スロットのキャリ
ア周波数を設定するときに前後する1スロット時間内で
安定できるRF部(図3の100)と、RF部からのフ
レーム信号の中の通信用スロットの信号をベースバンド
のデジタルデータ信号に変換するとともにデジタルデー
タ信号を前記通信用スロットに入れフレーム信号に変換
しRF部に出力するベースバンド処理部(図3の20
0)と、ベースバンド処理部からの前記デジタルデータ
信号を音声信号に変換またはその逆変換をする符号・復
号回路(図3の31)と、複数の通信スロットの前記デ
ジタルデータを束ねて高速データに変換するとともに逆
の変換を実行する第2の符号・復号回路(図3の38、
39)と、前記第1および第2の符号・復号回路と通信
回線との間に接続する通信制御回路(図3の41、4
2)と、互いに通信可能とする特定の親機を認識する為
の情報を登録する手段(図3の52)とを有する。
【0019】RF部(図3の100)は、登録手段に登
録された特定の親機と通信する場合は同一の無線キャリ
ア周波数を前記複数の通信用スロットに対して使用し、
前記通信制御回路はベースバンド処理部を経由して前記
フレーム信号のスロットから情報転送能力を判定し、そ
の結果として音声の場合は前記ベースバンド処理部を制
御して通信用スロットを1つのみ使用させ、3.1kH
zオーディオの場合は通信スロットを2つ使用させ、非
制限デジタル情報の場合は通信スロットを4つまとめて
使用させる。
【0020】さらに本発明によれば、時分割多重方式に
より複数の移動局(子機)と同時通信できるデジタルコ
ードレス電話システムの基地局(親機)との間の通信方
法において、複数のスロットを有する子機と基地局(親
機)の間の無線フレーム信号を送受信し、制御用スロッ
トのキャリア周波数を設定するときに最初の通信用スロ
ットを設定する場合は空いている通信用キャリア周波数
を選択し、次の通信用スロットを設定する場合は最初の
通信用スロットと同じ無線キャリア周波数を選択するよ
うに制御することにより、通信用スロット間で無線キャ
リア周波数を切り替えをなくしたことを特徴とする通信
方法が得られる。
【0021】一般に、家庭用のデジタルコードレス電話
システムなどのシングルゾーン対応の基地局(親機)
は、同一エリア内にある他の基地局(親機)とは同期を
とっていないため、通信用スロットを設定する場合はス
ロットのタイミングによらずある一定時間のあいだに使
われているすべての無線キャリア周波数をセンスし、空
き状態を確認して自分が使用する無線キャリア周波数を
設定使用する動作を行う。このようにして1つの通信用
スロットとしてあるキャリア周波数を決定して使用開始
すると同期のとれていない他の基地局(親機)では競合
をさけるためにその周波数キャリアがある一定時間の間
完全に停止するまで同じ無線周波数は使用できないこと
になっている。
【0022】つまり、家庭用のシングルゾーンの基地局
(親機)では1つの通信用スロットにある無線キャリア
周波数を割り当てた場合、その無線キャリア周波数はそ
の基地局(親機)用に確保されたことになり同一基地局
の他の通信用スロットに同じ周波数のキャリアを使用す
ることができる。
【0023】本発明はこの原理を利用して最初に通信ス
ロットを設定する場合、通常のキャリアセンス手順によ
り空いている通信用キャリア周波数を選択マッピング
し、次の通信用スロットを設定する場合は最初の通信用
スロットと同じ無線キャリア周波数を選択使用するよう
に制御する。このように制御することにより、通信用ス
ロット間で無線キャリア周波数を切り替える必要がなく
なるため、スロット間の僅かなブランク期間で高速に周
波数を切り替えるための高速シンセサイザは不要にな
り、非常に安価な移動局(子機)用の低速シンセサイザ
で十分になる。
【0024】ここで、制御用スロットと通信用スロット
では使用できる無線キャリア周波数は異なり制御用スロ
ットと通信用スロット間での無線キャリア周波数の切り
替えが問題となるが、ここで問題となる制御用スロット
は論理制御チャネル(LCCH)インターバル値によっ
て間欠的に送受信するように決められており、自営標準
として25フレームインターバル以上と規定されてい
る。仮にこの値を100とすると制御スロットおよびそ
の隣接スロットが500msごとにエラーすることにな
る。一般の音声通話ではこの程度のエラーは通話に支障
ないレベルであり許容できる範囲である。
【0025】以上の制御方式により安価なRF部を使用
しながら最大4つの通話を同時に通信することが可能と
なり、複数の移動局(子機)端末を収容した簡易のホー
ムキーテレホンなどのデジタルコードレス電話システム
が構成できる。
【0026】また、基地局(親機)と移動局(子機)の
両方のシステムにおいて音声通話用に32kbpsAD
PCMコーデックと高品質音声信号用に64kbpsP
CMコーデックと高速データ通信用にデータマルチプレ
クサをもてば、前記の作用を利用して1台の移動局(子
機)においても高速シンセサイザを内蔵した高価なRF
部を使わなくても複数の通信スロットを同一の無線キャ
リア周波数で束ねて64kbps以上の高速通信を実現
できる。
【0027】この場合の高速通信に先立ち、基地局(親
機)と移動局(子機)は事前にお互いの能力を認識する
ために子機番号や子機−ID、親機−IDなどを登録し
て特定の相手とのみ前記の高速通信を実行し、それ以外
の相手とは従来の標準の(1通信スロットを使用した)
通信を実行する。
【0028】この特定の基地局(親機)と移動局(子
機)間の通信においては、通常の音声通話時は従来と同
じく1通信スロットを使用し32kbpsADPCMを
使って通信をし、FAXやデータモデムなどの変調され
た高品質の音声信号を伝送する場合は同じ無線キャリア
周波数をつかって連続する2つの通信スロットを束ねて
使用し64kbpsPCMデータで通信をし、高速のデ
ジタルデータ通信をする場合は同じ無線キャリア周波数
をつかって4つのすべて通信スロットを束ねて最大12
8kbpsのデータ通信をするように制御する。
【0029】ここで前述した制御用スロットと通信スロ
ットの周波数切り替え時のデータエラーの問題が想定さ
れるが、この特定の端末間の高速通信の場合に限って複
数の移動局(子機)との同時通信を禁止すれば通信中の
制御スロットは完全に停止することができるので問題に
ならなくなる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のコード
レス電話システムの第1の実施の形態を示すブロック図
である。図1は、コードレス電話システムの基地局(親
機)のみを示し、移動局(子機)は、従来使用されたも
のと同様に図11(a)に示すRF部を有する。なお、
基地局(親機)および移動局(子機)は、RCR ST
D−28の標準規格を利用しているものとする。
【0031】図1において、RF部100は、移動局
(子機)用RF部と同じ構成で、アンテナ10に接続し
送信路と受信路を切り替えるアンテナスイッチ11と、
受信回路17と、送信回路18と、シンセサイザ14と
を有する。シンセサイザ14は、局部発振回路とこの局
部発振回路からの発振信号の周波数を制御する発振周波
数制御回路とを有する。発振周波数は後述する通話制御
部300の通信制御回路36によって指定される。受信
回路17は、アンテナ10で移動局(子機)から受信し
た1.9GHz帯の信号をシンセサイザ14からの発振
信号によってIF信号に周波数変換しIF増幅する回路
を有する。送信回路18は、ベースバンド処理部200
からの信号をIF増幅し、シンセサイザ14からの発振
信号によって周波数変換して送信用1.9GHz帯の信
号をアンテナ10に出力する。
【0032】ベースバンド処理部200は、4スロット
の通信に対応した変復調回路21とチャネルコーデック
22から構成される。これらは通話制御部300の通信
制御回路36により各スロット毎の無線キャリア周波数
の設定や制御用スロットのデータを解析しながら無線の
通信プロトコルが制御される。
【0033】チャネルコーデック22は、図4に示すよ
うな後述するフレーム信号を発生し、また、そのフレー
ム信号を分離する。図4のフレーム信号は、移動局(子
機)と基地局(親機)との間の信号形態である。変復調
回路21で復調された図4のフレーム信号の中のコード
データ信号は、チャネルコーデック部22で分離され、
チャネル(スロット)毎に通話制御部300の32kb
psADPCM音声コーデック部31、32、33、3
4に出力される。又、フレーム信号から分離された制御
信号は、通信制御回路36に通知される。一方、32k
bpsADPCM音声コーデック部31、32、33、
34からのコードデータ信号は、チャネルコーデック2
2によって図4のフレーム信号中に組み込まれて変復調
回路21に出力される。
【0034】32kbpsADPCM音声コーデック部
31、32、33、34は、チャネルコーデック22か
らの32kbpsのコードデータ信号を音声アナログ信
号に変換し、電話回線制御部35に出力し、また電話回
線制御部35からの音声アナログ信号を32kbpsの
コードデータ信号に変換する。電話回線制御部35は、
発呼、着呼の制御を行い各種制御信号を通信制御回路3
6に通知すると共に、32kbpsADPCM音声コー
デック部31、32、33、34からの音声アナログ信
号を電話回線に送出し、また電話回線からの音声アナロ
グ信号を32kbpsADPCM音声コーデック部3
1、32、33、34に出力する。
【0035】通信制御回路36は、一般的なマイクロプ
ロセッサとそのプログラムを格納するROM(読み出し
専用メモリ)とRAM(読み出し書き込みメモリ)と各
周辺デバイスとのデータや制御のインタフェースをとる
I/O回路から構成され、各部を制御する。
【0036】図1の基地局(親機)は、通信制御回路3
6によりRF部100のシンセサイザ14を制御して制
御用無線キャリア周波数(発振周波数)を設定すると、
図4に示すフレーム信号の各フレームの4スロットの内
の1つを使って、発呼および着呼の制御のための論理制
御チャネル(LCCH)を移動局(子機)との間で送受
信する。
【0037】図4において、フレーム信号は4スロット
(第1から第4のスロット)からなる送信スロット群と
同じく4スロットの受信スロット群を有する。送信用ス
ロット群は、基地局(親機)から移動局(子機)への送
信に利用され、受信用スロットは、移動局から基地局へ
の送信に利用される。論理制御チャネルを含む制御用ス
ロットは、第1から第4のどのスロットを使用してもよ
く、ここでは第2スロットにマッピングした例を示して
いる。制御用スロット以外は、コードデータ信号の伝達
のための通信用スロットである。
【0038】基地局と移動局間で伝達する制御用スロッ
トと通信用スロットは、使用される無線キャリア周波数
が互いに異なる。また、図1のRF部100では図4に
おける制御用スロットの隣接するスロット(この例では
第1スロットと第3スロット)でシンセサイザ14の発
振周波数切り替えが間に合わず、通信用スロットとして
正常に使用することはできない。つまり、制御用スロッ
トの設定時にその制御用スロットの隣接する2つの通信
用スロットでは、エラーが生じる。しかしながら、論理
制御チャネルを含む制御用チャネルは、図示しているよ
うに間欠送信周期n(自営標準ではnは25以上255
までの自然数)で間欠的に送信され、その間欠スロット
をつなぎ合わせてLCCHのスーパーフレームを構成し
ている。つまり、制御スロットを含まないフレームにお
いては第1〜4のすべてのスロットを通信用スロットと
して使用することが可能である。このため、制御用スロ
ット設定によるエラー発生フレームは、nフレームにわ
ずか1つであり、通常の音声通話にはほとんど支障がな
い。
【0039】制御用スロットは、図5に示すように過渡
応答用ランプタイム(R)、スタートシンボル(S
S)、制御信号(CAC)、同期ワード(UW)、制御
信号(CAC)、CRC、16ビットのガードビットか
らなる。制御信号(CAC)には、報知チャネル(BC
CH)、一斉呼び出しチャネル(PCH)、個別セル用
チャネル(SCCH)などの論理制御チャネルが入り、
各論理制御チャネルには、発識別符号、着識別符号など
の呼接続に必要な情報が入る。
【0040】一方、通信用スロットは、図6(a)に示
すように過渡応答用ランプタイム(R)、スタートシン
ボル(SS)、プリアンブル(PR)、同期ワード(U
W)、情報(I)、CRC符号、16ビットのガードビ
ットからなる。コードデータ信号が入る情報(I)は、
図6(b)に示す情報チャネル(TCH)と、図6
(c)の高速付随制御チャネル(FACCH)のほか、
図示しないオプション信号がある。TCHとFACCH
の先頭位置には、チャネル種別(CI)と低速付随制御
チャネル(SACCHまたはSA)が組み込まれてい
る。SACCHでは、論理制御チャネルのほかの呼接続
に必要な制御情報が入ることができる。
【0041】これら制御用スロットと通信用スロット
は、RCR STD−28で規定されている。
【0042】図1にもどって、電話回線からの着信動作
と、移動局(子機)からの発信動作について次に説明す
る。図7は着信のときの基地局(親機)と移動局(子
機)との間の通信シーケンスを示す図である。図7では
呼接続のための制御情報名とその制御情報が含まれるチ
ャネル名(PCH,SCCH,FASCCH,SACC
Hなど)が示されている。
【0043】電話回線側から着信があった場合、電話回
線制御部35が呼出信号(リンガー検出など)を検出す
ると、その検出信号によって通信制御回路36がRF部
100とベースバンド処理部200をコントロールす
る。このとき、チャネルコーデック22は論理制御チャ
ネルで着呼の通知をする制御用スロットを有するフレー
ムが形成され、そのフレームが変復調回路21、送信回
路18を介して各移動局(子機)に送信される。ある1
台の子機からリンクチャネル確立要求のフレームがきた
ら、通信制御部36は、チャネルコーデック22を介し
てリンクチャネル確立要求を判定し、最初に通信用スロ
ットを使用する場合は、RF部100に対しその時空い
ている通信用無線キャリア周波数を選択するよう指示
し、チャネルコーデック22に対し制御用スロットから
2番目のスロット(図4の例では第4スロット)を通信
用スロットとするリンクチャネル割当のフレームを作成
するよう指示し、送信してリンクを確立する。
【0044】以上のリンクチャネル確立要求とリンクチ
ャネル割当は、制御用スロットによってやり取りされ
る。次に、同期バーストで親機と子機との同期をあわせ
た後、リンクを確立した通信用スロットを使って、図7
に示すSABMから認証応答までの制御情報をSACC
H,FACCHによってやり取りする。そして子機のオ
フフックにより子機から呼出、着呼応答のフレームを受
信したら、通信制御回路36はチャネルコーデック22
を制御し、リンクを確立した通信用スロットに該当する
チャネルコーデック22のデータポートを通話制御部3
00の中の32kbpsADPCM音声コーデック部3
1に接続し、電話回線制御部35を通して電話回線と通
話路をつなぐ。
【0045】ここまでは従来の基地局と同じ制御手順で
ある。通信用スロットと制御用スロットの位置を1スロ
ット間を開けたのは、RF部100のシンセサイザ14
が周波数切り替え時に制御用スロットの隣接スロットが
使用できないためである。
【0046】次に、前述の通信が継続している状態で別
の移動局(子機)から発信の要求があった場合を説明す
る。図8は、子機からの発信時の通信シーケンスを示す
図である。
【0047】図1の親機が2台目の子機から発信のため
にリンクチャネル確立要求のフレームを受信すると、R
F部100とベースバンド処理部200を通して通信制
御回路36へ伝達される。すでに別の通信で4スロット
のうちの1つの通信用スロットが使用されているので、
通信制御回路36は、2番目以降の通信に対しては最初
の通信で使用されている通信用無線キャリア周波数と同
じ周波数を使用するようにシンセサイザ14を制御す
る。通信用スロットの位置は、無線スロットを含めて空
いているスロットのどこでもよい。こうしてリンクチャ
ネル割当を示すフレームを送信し、次に、同期バースト
で親機と2台目の子機との同期をあわせた後、2台目の
子機との通信のためのリンクを確立した通信用スロット
を使って、図8に示すSABMから認証応答までの制御
情報をSACCH,FACCHによってやり取りする。
【0048】電話回線制御部35では、やり取りされた
呼接続情報をもとに電話回線制御部35を通して電話回
線に対し発信を実行し、32kbpsADPCM音声コ
ーデック32、33または34を通してリンクを確立し
た通信用スロットを介して通話を開始する。
【0049】ここで、2番目以降の通信に関して見てみ
ると、1番目の通信用スロットと同じ周波数の通信用無
線キャリア周波数を使用しているので、各通信用スロッ
ト間で無線キャリア周波数を切り替える必要がなく、子
機と同様の安価なRF部で通信が可能である。ただし、
3番目の通信、4番目の通信のために制御用スロットは
存続させることが望ましい。なぜなら制御用スロットが
ないと、リンクチャネル確立要求やリンクチャネル割当
ができず、リンクを確立できないからである。この場
合、制御用スロットを含む隣接スロットが通信用スロッ
トとして使用できないことも考慮しなければならない。
しかしながら、制御用スロットは図4に示すようにnフ
レーム毎の間欠送信が基本であり、仮にn=100とな
るように制御すると100フレームに1フレームが通信
できなくなり500ms毎にエラーが発生するような動
きになるだけである。このデータエラーはCRC符号な
どでエラー検出できるので32kbpsADPCM音声
コーデック部31〜34で信号をミュートするか、前後
の通信用スロットを使って補間してやればほとんど支障
なく通話可能である。
【0050】また、前述では音声通話で説明してきた
が、電話回線制御部35にデータ通信機能があり、32
kbpsADPCM音声コーデック部31〜34をバイ
パスする機能を付加すればデータ通信にも利用できる。
この場合も制御用スロットの隣接するスロットで通信用
スロットが使用できないが、論理制御チャネルの間欠送
信周期n=25とした場合でも96%の伝送効率で通信
可能であり、30kbps以上のデータ通信が可能であ
る。
【0051】以上のように制御することによって、従
来、1通話用に特化して移動局(子機)用に使われてい
た安価なRF部を使って、最大4通話を同時通信可能と
する基地局(親機)の無線制御が可能になる。
【0052】次に通信用スロットを複数束ねて高品質音
声通信や高速データ通信を可能せしめる本発明の第2の
実施の形態について説明する。図2はこの高速通信用の
基地局(親機)の構成を示すブロック図、図3は移動局
(子機)の構成を示すブロック図である。
【0053】基地局(親機)も移動局(子機)も、RF
部100およびベースバンド処理部200は前述した図
1のRF部とベースバンド処理部と同じである。図2の
基地局(親機)では、通話制御部301の構成として、
図1の通話制御部300の構成に加え、ベースバンド処
理部200で分離された図4のフレームの中の2スロッ
トを束ねて通信する64kbpsPCM音声コーデック
38と、4つのスロットを束ねて通信するデータマルチ
プレクサ39とから構成されており、電話回線制御部3
7は、最大128kbpsのデータ通信が可能なISD
N回線に対応したインタフェースを有する。
【0054】図3の移動局(子機)は、通話制御部30
2として音声通話のみを目的とした32kbpsADP
CM音声コーデック31と、2スロットを束ねて通信す
る高品質音声用の64kbpsPCMコーデック38
と、4スロットを束ねて通信するデータマルチプレクサ
39と、音声通話用(送受話器)のインタフェースと高
品質音声用(電話回線)のインタフェースをもつ電話回
線制御部41と、PCなどのデータ通信ポートとのイン
タフェースをもつ通信制御回路42とから構成される。
RF部100とベースバンド処理部200は、親機と同
じである。
【0055】図9は図2の親機と図3の子機による高速
無線通信の制御手順を示すフローチャートである。高速
無線通信を行うにあたってこの基地局(親機)と移動局
(子機)の通信制御回路40、42は事前に子機番号や
子機−ID、親機−IDなどお互いを識別するIDをメ
モリ50、52に予め登録しておき、それ以外の相手と
は従来(標準)のデジタルコードレス通信(1通信用ス
ロットを使った32kbpsの音声&データ通信)を行
う。
【0056】図9のフローチャートに従って説明する
と、親機の電話回線からの着呼(または、子機の送受話
器からの発呼、データ通信ポートからの発呼)の通信要
求が発生したら(ステップS1)、通信制御回路40
(42)は、リンクチャネル確立要求のフレームや着呼
のフレームにおける発識別符号、着識別符号に含まれる
子機−IDや親機−IDからお互いに登録されている高
速通信能力のある相手かどうかをメモリ50(52)か
ら確認し(ステップS2)、一致しない場合は第1の実
施の形態で説明したように1つの通信スロットを使用し
た音声通話やデータ通信をおこなう(ステップS14、
S15)。
【0057】相手が登録された高速通信能力がある装置
と認識した場合、通信制御回路40(42)はその時に
他の通信が行われているかを確認し(ステップS3)、
すでに他の通信で通信スロットを使用している場合は音
声通話のみを許容し(ステップS5、S6)、それ以外
は通信拒否する。すべての通信用スロットが空いている
時、通信制御回路40(42)は通信用無線キャリア周
波数で空いているチャネルをサーチし、通信用無線キャ
リア周波数を決定してシンセサイザ14を制御し、また
すべての通信用スロットを予約する(ステップS4)。
【0058】次に通信制御回路40(42)は、図8と
図9の通信シーケンスにおける呼設定のフレームに含ま
れる情報伝送能力を判定し(ステップS7)、音声の場
合は通常の1通信スロットを使った通話制御を行い、ス
テップS4での通信用スロットの予約を解除する(S
8)。また、情報伝送能力が3.1kHzオーディオの
データの場合、64kbpsPCMデータと判断して第
1スロットと第2スロットを使用して64kbpsのデ
ータストリームに束ねてPCM変換する(ステップS1
0)。この場合、子機では64kbpsPCMコーデッ
ク部38が選択され、親機でも64kbpsPCMコー
デック部38が通信制御回路によって選択され、子機、
親機間で2つの通信用スロットでデータ信号が32kb
psで通信され、64kbpsに束ねられて通信され
る。
【0059】また、音声でも3.1kHzオーディオで
もない非制限デジタルの場合、第1〜第4スロットまで
をまとめて束ねて128kbpsのデータ通信を実現す
る(ステップS11)。この場合、子機ではデータマル
チプレクサ39が選択され、親機でもデータマルチプレ
クサ39が通信制御回路によって選択される。なお、R
CR STD−28の規定によれば、通常の自営標準の
場合、3.1kHzオーディオの場合も32kbpsA
DPCMコーデック部を使うことになっており、非制限
デジタルの場合は32kbpsデータ通信を行うことに
なっているが、ここでは子機−ID、親機−IDによっ
て事前に登録された特定された装置間で使われるから不
整合はおこらない。
【0060】ここで、3.1kHzオーディオや非制限
デジタルで高速無線通信を行う場合、制御用スロットを
停止して無線周波数の切り替えをなくす(ステップS1
2)ことによって最大の伝送効率を実現する。特に2ス
ロットを使用して64kbpsPCMを行う場合、制御
用スロットを入れる時にその前後の通信用スロットでデ
ータエラーが発生するため高品質音声信号がキープでき
なくなる。これを防止するため制御用スロットは停止す
る。
【0061】64kbpsPCMデータを通信する別の
方法として、3つの通信用スロットを束ねて96kbp
sのバンド幅を使って制御用スロットの挿入によるスロ
ット抜けをカバーするようにしてもよい。
【0062】高速無線通信が終了したら再び制御用スロ
ットを復活させて次の通信に備える。
【0063】以上の第2の実施の形態では、呼設定フレ
ームの中の情報伝送能力のパラメータを使用して、64
kbpsPCM通信や128kbps非制限デジタル通
信を判別して通信させているが、子機−IDや親機−I
Dにより特定の端末間の通信に限定したサービスを提供
できるので、ARIB規格では定義されていない独自の
パラメータを定義して通信してもよい。また、独自にパ
ラメータを定義することによってすべての通信用スロッ
トが空いていなくても空いているスロットのみを使って
32kbps/64kbps/96kbps/128k
bpsの非制限デジタル通信を選択的に使用することも
できる。
【0064】
【発明の効果】第1の効果は、複数の移動局(子機)が
同時に通信できるデジタルコードレス電話システムの基
地局(親機)を安価な移動局(子機)用のRF部(シン
セサイザ)を使用して実現できることである。
【0065】その理由は、前述したように通信用スロッ
トの無線キャリア周波数として各通信用スロット共に同
じ周波数を使用するように制御することによって通信用
スロット間で無線周波数を切り替える必要がなくなり、
無線周波数の切り替え安定時間の遅い安価なシンセサイ
ザをつかってRF部が構成できるからである。
【0066】第2の効果は、複数の通信用スロットを束
ねて使用することにより、見なし音声通信(モデム通
信)で従来9.6kbpsまでしか通せなかった無線通
信で28.8kbpsまで通すことが可能になる。ま
た、従来は32kbpsまでしか通せなかった非制限デ
ジタル通信においても128kbpsまで可能となり、
特にISDNなどの高速データ通信や高品質音声通信に
対して非常にバランスよく接続できるようになる。
【0067】その理由としては、本発明では無線制御部
として非常に安価な構成でかつ1つの無線モジュールで
複数の通信用スロットを束ねて使用する技術を提供して
おり、従来の32kbpsADPCM音声コーデックで
は量子化ノイズなどで9.6kbpsまでしか保証でき
なかったが、本発明により2通信スロットを束ねること
で64kbpsPCM音声コーデックの信号を通せるよ
うになるので有線網で最も一般的になっている28.8
kbpsのモデム通信が可能になるからである。また、
同様に32kbpsのスロットを4スロット束ねて12
8kbpsの通信を実現しており、ISDNの2Bバル
ク通信(1B=64kbpsを2つ束ねて通信する技
術)での128kbpsに対して速度整合性が良くなる
からである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルコードレス電話システムの親
機の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のデジタルコードレス電話システムの親
機の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】本発明のデジタルコードレス電話システムの子
機の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明のデジタルコードレス電話システムの親
機と子機との間でやり取りされるフレーム信号の構成を
示す図である。
【図5】図4のフレーム信号における制御用スロットの
信号フォーマットを示す図である。
【図6】図4のフレーム信号における通信用スロットの
信号フォーマットを示す図で、(a)は通信用スロット
の信号の全体のフォーマットを示す図、(b)はTCH
を示す図、(c)はFACCHを示す図である。
【図7】本発明の第1、第2の実施の形態における着信
時の子機と親機間の通信シーケンスを示す図である。
【図8】本発明の第1、第2の実施の形態における発呼
時の子機と親機間の通信シーケンスを示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における動作を示す
フローチャートである。
【図10】従来のデジタルコードレス電話システムにお
けるフレーム信号の構成を示す図である。
【図11】従来のデジタルコードレス電話システムを示
し、(a)は子機のRF部のブロック図、(b)は親機
のブロック図である。
【符号の説明】
10 アンテナ 11 アンテナスイッチ 12 受信回路 13 送信回路 14 シンセサイザ 15 シンセサイザ 16 シンセサイザ切り替えスイッチ 21 変復調回路 22 チャネルコーデック 31、32、33、34、34 32kbpsADPC
M音声コーデック 35 電話回線制御部 36 通信制御回路 37 電話回路制御部 38 64kbpsPCM音声コーデック 39 データマルチプレクサ 40 通信制御回路 41 電話回線制御部 42 通信制御回路 100、101 RF部 200 ベースバンド処理部 300 通話制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多重方式により複数の移動局(子
    機)と同時通信できるデジタルコードレス電話システム
    の基地局(親機)において、 複数のスロットを有する子機と基地局(親機)の間の無
    線フレーム信号を送受信し、制御用スロットのキャリア
    周波数を設定するときに前後する1スロット時間内で安
    定できるRF部と、 前記RF部からのフレーム信号の中の通信用スロットの
    信号をベースバンドのデジタルデータ信号に変換すると
    ともにデジタルデータ信号を前記通信用スロットに入れ
    フレーム信号に変換し前記RF部に出力するベースバン
    ド処理部と、 前記ベースバンド処理部からの前記デジタルデータ信号
    を音声信号に変換またはその逆変換をする符号・復号回
    路と、 前記符号・復号回路と回線との間に接続する回線制御部
    と、 各制御をおこなう通信制御回路とを有し、 前記ベースバンド処理部は、複数の子機との通信制御と
    して前記フレーム信号の中の共通の制御用スロットを使
    用し、第1の子機と通信する場合、前記RF部は空いて
    いる通信用無線キャリア周波数を使用し、他の子機と通
    信する場合、前記RF部は前記第1の子機との通信用ス
    ロットで使用している通信用キャリアと同じ無線キャリ
    ア周波数を使用することを特徴とするデジタルコードレ
    ス電話システムの親機。
  2. 【請求項2】 請求項1のデジタルコードレス電話シス
    テムの基地局(親機)において、さらに、互いに通信可
    能とする特定の子機を認識する為の情報を登録する手段
    と、複数の通信スロットの前記デジタルデータを束ねて
    高速データに変換するとともに逆の変換を実行する第2
    の符号・復号回路とを有し、 前記RF部は、前記特定の子機と通信する場合は同一の
    無線キャリア周波数を前記複数の通信用スロットに対し
    て使用し、前記通信制御回路は前記ベースバンド処理部
    を経由して前記フレーム信号のスロットから情報転送能
    力を判定し、その結果として音声の場合は前記ベースバ
    ンド処理部を制御して通信用スロットを1つのみ使用さ
    せ、3.1kHzオーディオの場合は通信スロットを2
    つ使用させ、非制限デジタル情報の場合は通信スロット
    を4つまとめて使用させることを特徴とする請求項1に
    記載されたデジタルコードレス電話システムの親機。
  3. 【請求項3】 前記第2の符号・復号回路は、2つの通
    信スロットの前記デジタルデータを束ねて高品質音声信
    号に変換する符号・復号回路と、4つの通信スロットの
    前記デジタルデータを束ねて高速データに変換するデー
    タマルチプレクサとを有する請求項2に記載されたデジ
    タルコードレス電話システムの親機。
  4. 【請求項4】 時分割多重方式により複数の移動局(子
    機)と同時通信できる基地局(親機)を有するデジタル
    コードレス電話システムの子機において、 複数のスロットを有する子機と親機の間の無線フレーム
    信号を送受信し、制御用スロットのキャリア周波数を設
    定するときに前後する1スロット時間内で安定できるR
    F部と、 前記RF部からのフレーム信号の中の通信用スロットの
    信号をベースバンドのデジタルデータ信号に変換すると
    ともにデジタルデータ信号を前記通信用スロットに入れ
    フレーム信号に変換し前記RF部に出力するベースバン
    ド処理部と、 前記ベースバンド処理部からの前記デジタルデータ信号
    を音声信号に変換またはその逆変換をする第1の符号・
    復号回路と、複数の通信スロットの前記デジタルデータ
    を束ねて高速データに変換するとともに逆の変換を実行
    する第2の符号・復号回路と、 前記第1、第2の符号・復号回路と通信回線との間に接
    続し各種制御を行う通信制御回路と、 互いに通信可能とする特定の親機を認識する為の情報を
    登録する手段とを有し、 前記RF部は、前記登録手段に登録された前記特定の親
    機と通信する場合は同一の無線キャリア周波数を前記複
    数の通信用スロットに対して使用し、前記通信制御回路
    は前記ベースバンド処理部を経由して前記フレーム信号
    のスロットから情報転送能力を判定し、その結果として
    音声の場合は前記ベースバンド処理部を制御して通信用
    スロットを1つのみ使用させ、3.1kHzオーディオ
    の場合と非制限デジタル情報の場合は複数の通信用スロ
    ットをまとめて使用させることを特徴とするデジタルコ
    ードレス電話システムの子機。
  5. 【請求項5】 時分割多重方式により複数の移動局(子
    機)と同時通信できるデジタルコードレス電話システム
    の基地局(親機)との間の通信方法において、 複数のスロットを有する子機と基地局(親機)の間の無
    線フレーム信号を送受信し、制御用スロットのキャリア
    周波数を設定するときに最初の通信用スロットを設定す
    る場合は空いている通信用キャリア周波数を選択し、次
    の通信用スロットを設定する場合は最初の通信用スロッ
    トと同じ無線キャリア周波数を選択するように制御する
    ことにより、通信用スロット間で無線キャリア周波数を
    切り替えをなくしたことを特徴とする通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113853752A (zh) * 2019-05-22 2021-12-28 Rtx股份有限公司 用于双工音频的动态无线网络

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