JPH10154657A - 投影光学系の製造方法、投影露光装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

投影光学系の製造方法、投影露光装置および半導体装置の製造方法

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JPH10154657A
JPH10154657A JP9211059A JP21105997A JPH10154657A JP H10154657 A JPH10154657 A JP H10154657A JP 9211059 A JP9211059 A JP 9211059A JP 21105997 A JP21105997 A JP 21105997A JP H10154657 A JPH10154657 A JP H10154657A
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projection
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高次の収差成分が除去し得る投影光学系の製造
方法、マスクパターンを感光性基板に良好に投影露光し
得る投影露光装置、さらにはより高い集積度を持つ半導
体素子を始めとした各種の素子の製造方法の提供にあ
る。 【解決手段】 複数の光学部材を用いて投影光学系を組
み立てるに先立って計測された複数の光学部材の光学面
の形状に関する情報と、その複数の光学部材を用いて投
影光学系を組み立て中または組み立て後に前記複数の光
学部材の配置に関する情報とを用いて、投影光学系に残
存する収差を除去する非球面を前記複数の光学部材に形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のパターンが
形成されたマスクを感光性基板上に投影露光する投影露
光装置、それの投影光学系の製造等に関するものであ
り、特に、LSI等の半導体素子、液晶表示素子、又は
薄膜磁気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ
工程で用いられる投影露光装置等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するために用いられる露光装置とし
て、所定のパターンが形成された投影原版としてのマス
クを投影光学系を介して感光性基板上に投影露光するも
のが知られている。この様な投影光学系としては、露光
波長の光に対して透過性の光学特性を持つ屈折性の光学
素子等のレンズで構成される屈折型の投影光学系、屈折
性の光学素子としてのレンズと反射性の光学素子として
のミラーとを組み合わせた反射屈折型の投影光学系、さ
らには全て反射性の光学素子としてのミラーで構成され
る反射型の投影光学系が知られている。
【0003】以上の各投影光学系を用いてマスクパター
ンを感光性基板に投影する際の投影倍率としては、製造
する素子に応じて、縮小、等倍あるいは拡大するものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の各種の素子を製
造する際に用いられる露光装置の投影光学系は、微細な
マスクパターンを感光性基板上に投影するために、一般
に、高解像力で無収差に近い状態なる非常に高い光学性
能が要求される。従って、近年にて要求される仕様を満
たす投影光学系を実現するには、投影光学系を製造する
ための技術が1つの大きな要因となる。このため、投影
光学系を構成する例えばレンズ等の光学部材自身の製造
誤差、または投影光学系を製造する際に、複数の光学部
材を組み込んだ段階で生ずる組立て製造誤差等による誤
差をレンズ等の光学部材を保持する鏡筒内部のワッシヤ
の厚み等を変更することにより、各光学部材の間隔を調
整して、製造時に発生あるいは残存する低次の収差を補
正することができる。
【0005】しかしながら、以上の従来の投影光学系の
調整手法では、製造時に発生あるいは残存する高次の収
差を補正することが不可能であった。すなわち、レンズ
等の光学部材自身に残存する微小な製造誤差や、光学部
材の間隔を調整しても残存する微小な収差成分(例え
ば、高次の像面弯曲、高次のディストーション等)等を
取り除くことが困難であった。
【0006】従って、光学素子、組立調整した投影光学
系が不良となる事態が頻繁に生じ、高い光学性能を有す
る投影光学系が設計できたとしても、投影光学系を製造
することが極めて困難である。このため、ますます微細
となるマスクパターンを投影光学系によって感光性基板
上に投影露光して、より高い集積度を持つ半導体素子等
の各種の素子を製造することは困難となる。
【0007】従って、本発明は、以上の課題に鑑みてな
されたものであり、投影光学系を構成する光学部品の不
良や、投影光学系自身の不良を招くことなく、高次の収
差成分が除去された高い光学性能を持つ投影光学系の製
造を可能とし得る。このため、本発明では、高次の収差
成分が除去し得る投影光学系の製造方法、マスクパター
ンを感光性基板に良好に投影露光し得る投影露光装置、
さらにはより高い集積度を持つ半導体素子を始めとした
各種の素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を実現するた
めに、本発明の第1の態様によれば、マスク上に形成さ
れた所定のパターンを感光性基板に投影露光するための
投影光学系の製造方法において、前記投影光学系を構成
すべき複数の光学部材を製造する第1工程と、該第1工
程によって製造された複数の光学部材の光学面の面形状
をそれぞれ計測する第2工程と、前記第1工程にて製造
された前記複数の光学部材を用いて投影光学系を組み立
てる第3工程と、該第3工程後にて前記投影光学系に残
存する収差を計測するための第4工程と、該第4工程に
よって計測された収差を補正するために前記投影光学系
を調整すると共に、該調整中又は調整完了時での前記投
影光学系を構成する前記複数の光学部材間の光学面の間
隔を求める第5工程と、前記第5工程後にて前記投影光
学系に残存する高次の収差を計測する第6工程と、前記
第2工程にて得られた各光学部材の面形状の情報と、前
記第5工程にて得られた前記複数の光学部材間の光学面
の間隔の情報と、前記投影光学系の光学設計情報とに基
づいて、前記第6工程にて得られた残存する高次収差量
を補正する非球面を前記複数の光学部材の少なくとも1
つに形成する第7工程とを有することをである。
【0009】このとき、前記第7工程にて形成される前
記非球面は、前記投影光学系の光軸方向における前記非
球面の最大変化量をSとし、露光波長をλ、前記非球面
が形成されている前記光学部材の屈折率をnとすると
き、 0.02<S(n−1)/λ<0.483 を満足することが好ましい。
【0010】また、本発明の第2の態様によれば、露光
光をマスク上に形成されたパターンに照明し、該パター
ンを投影光学系を介して感光性基板に露光する投影露光
装置において、前記投影光学系は、前記パターンの像を
前記感光性基板に形成するための複数の光学部材を有
し、前記投影光学系に残存する収差成分を補正するため
の非球面を前記複数の光学部材の少なくとも1つに形成
し、前記投影光学系の光軸方向における前記非球面の最
大変化量をSとし、露光波長をλ、前記非球面が形成さ
れている前記光学部材の屈折率をnとするとき、 0.02<S(n−1)/λ<0.483 を満足するものである。
【0011】また、本発明の第3の態様によれば、半導
体装置の製造する方法において、露光光をマスク上に形
成された所定のパターンに照明する工程と、前記パター
ンを投影光学系を介して感光性基板に投影露光する工程
とを有し、前記投影光学系は、前記パターンの像を前記
感光性基板に形成するための複数の光学部材を有し、前
記投影光学系に残存する収差成分を補正するための非球
面を前記複数の光学部材の少なくとも1つに形成し、前
記投影光学系の光軸方向における前記非球面の最大変化
量をSとし、露光波長をλ、前記非球面が形成されてい
る前記光学部材の屈折率をnとするとき、 0.02<S(n−1)/λ<0.483 を満足することである。
【0012】また、本発明の第4の態様によれば、複数
の光学部材を用いて所定の順序で組み立てることによ
り、第1物体の像を第2物体上へ投影するための投影光
学系を製造する方法において、複数の光学部材を用いて
前記投影光学系を組み立てるに先立って複数の光学部材
の光学面の形状を計測する第1工程と、前記複数の光学
部材を用いて投影光学系を組み立て中又は組み立て後に
前記複数の光学部材の配置に関する情報を得る第2工程
と、前記第1工程にて得られた前記複数の光学部材の光
学面の形状に関する情報と、前記第2工程にて得られた
前記複数の光学部材の配置に関する情報を得る工程とに
基づいて、前記投影光学系に残存する収差を除去する非
球面を前記複数の光学部材の少なくとも1つに形成する
第3工程を有するものである。
【0013】そして、以上の第1〜第4の態様とも、前
記非球面を前記光学部材の屈折面に形成し、該屈折面の
曲率をCとするとき、 |C|<0.02 (1/mm) を満足することが望ましい。また、以上の第1〜第4の
態様とも、前記投影光学系の最も第1物体側(マスク
側)の光学部材の屈折面から前記投影光学系の最も第2
物体側(感光性基板側)の光学部材の屈折面までの光軸
に沿った長さをDとし、前記投影光学系の最も第1物体
側(マスク側)の光学部材の屈折面から前記非球面が形
成される光学部材の屈折面までの光軸に沿った距離をd
とするとき、 0<d/D<0.37 の条件を満足する構成としても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】複数の光学部材を所定の順序で配
置して投影光学系を組み立て、投影光学系を構成する複
数の光学部材の少なくとも1つの位置を移動(光学部材
間の間隔を変化、光学部材を光軸方向または光軸と直交
する方向へ移動、さらには光学部材を傾斜等)させて組
立て調整の完了後、あるいは複数の光学部材を用いて投
影光学系を組み立て完了後(例えば、投影光学系の調整
を含めた投影光学系を組み立て工程等の完了後)におい
て、本発明では、投影光学系に残存する高次数の収差成
分を、投影光学系内のある光学部材の光学面(屈折面
等)を非球面(微小非球面)化することにより補正して
いる。ここで言う非球面(微小非球面)とは、ある所望
の仕様を持つ投影光学系を実現するために、設計時に積
極的に収差を補正するために導入された非球面とは異な
り、複数の光学部材を用いて投影光学系を組み立てて製
造する、例えば組立て調整した際に、光学部品自体の製
造誤差並びに投影光学系の調整誤差等により除去困難な
残存する高次の収差を補正するものである。
【0015】この時の非球面は、複数の光学部材を用い
て投影光学系を組み立た後に調整する、あるいは複数の
光学部材を用いて投影光学系を組み立てる(例えば、投
影光学系の調整を含めた投影光学系を組み立て工程等)
に先立って複数の光学部材の光学面の形状を計測して得
られた第1の情報と、複数の光学部材を用いて投影光学
系を組み立て中または組み立て完了段階にて得られた複
数の光学部材の配置に関する第2情報とに基づいて決定
される。この場合、複数の光学部材を用いた投影光学系
の組み立てが完了した段階での投影光学系の残存収差を
計測し、その計測された収差量は、上記第1及び第2情
報を用いて非球面の形状、位置、数を決定する際の目標
値とされることが好ましい。
【0016】ここで、本発明による非球面としては、投
影光学系の光軸方向における前記非球面の最大変化量を
Sとし、前記非球面が形成されている前記光学部材の屈
折率をnとするとき、以下の(1)式を満足することが
好ましい。 (1) 0.02<S(n−1)/λ<0.483 上記(1)式の下限を越えると、非球面としての効果が
薄れるため好ましくない。上記(1)式の上限を越える
と、非球面の屈折力が大きくなり過ぎるため、高次数の
収差をコントロールすることが困難となる。しかも、こ
の場合、加工されるべき非球面の研磨上での要求される
精度を出すことが困難となるため、非球面加工ができな
くなる。
【0017】また、本発明による非球面を投影光学系を
構成するある光学部材(レンズ)の少なくとも一方の屈
折面(レンズ面、屈折性平面等)に形成し、その屈折面
の近軸での曲率をCとするとき、以下の(2)式を満足
することが望ましい。 (2) |C|<0.02 (1/mm) 上記(2)式の上限を越えると、非球面が形成されるべ
き屈折面での屈折力が大きくなるため、非球面の研磨上
での要求される精度を出すことが困難となり、非球面加
工が難しくなる。
【0018】また、投影光学系の最もマスク側の光学部
材の屈折面から投影光学系の最も感光性基板側の光学部
材の屈折面までの光軸に沿った長さをDとし、投影光学
系の最もマスク側の光学部材の屈折面から非球面が形成
される光学部材の屈折面までの光軸に沿った距離をdと
するとき以下の条件(3)を満足することがより好まし
い。 (3) 0≦d/D<0.37 上記(3)式は、高次の収差としてのディストーション
や像面弯曲を良好に補正することができる投影光学系に
対する非球面の最適な位置を規定するものである。
【0019】上記(3)式の上限及び下限を越えると、
高次の収差としてのディストーションや像面弯曲を良好
に補正することが困難となるため好ましくない。特に、
高次の像面弯曲をより良好に補正するためには、投影光
学系内の屈折面に形成される非球面は以下の(4)式を
満足する位置に設けられることがより好ましい。 (4) 0.05<d/D<0.37 また、高次のディストーションをよりバランス良く補正
するためには、投影光学系内の屈折面に形成される非球
面は以下の(5)式を満足する位置に設けられることが
より好ましい。 (5) 0≦d/D<0.14 以上にて述べた本発明による非球面が光軸に対して回転
対称な形状である場合には、その非球面は、例えば、光
軸からの高さをhとし、光軸からの高さhにおける非球
面上の点からレンズ頂点での接平面までの光軸に沿った
距離をX(h)、近軸の曲率半径をr、円錐定数をk、
自然数をn、n次の非球面係数をCn とするとき、次式
(6)で表現することができる。
【0020】 X(h)=A/〔1+(1−kA/r)0.5 〕 +C1 1 +C2 2 +C3 3 +C4 4 +・・・・・+Cn n A=h2 /r ・・・・・(6) また、本発明による非球面は、上記(6)式の奇数次の
非球面係数を零として、以下の(6)の如く表現するこ
ともできる。
【0021】 X(h)=A/〔1+(1−kA/r)0.5 〕 +C2 2 +C4 4 +C6 6 +C8 8 +C1010 +・・・・・+C2i2i A=h2 /r ・・・・・(7) 但し、hは光軸からの高さ、X(h)は光軸からの高さ
hにおける非球面上の点からレンズ頂点での接平面まで
の光軸に沿った距離、rは近軸の曲率半径、kは円錐定
数、iは自然数、C2iは2i次の非球面係数である。
【0022】ここで、光軸に対して回転対称な非球面形
状を構成する場合、本発明による非球面は、少なくとも
12次までの高次の項(上記(6)式ではnを少なくと
も1から12までの自然数とした時での高次の項、上記
(7)式ではiを少なくとも1から6までの自然数とし
た時での高次の項)を加味した形状とすることが好まし
い。これにより、投影光学系に残存する高次の収差を補
正することが可能となる。
【0023】また、本発明による非球面は、上記(6)
式及び(7)式にて示した光軸に対して回転対称のみな
らず光軸に対して回転非対称の形状で構成されても良い
事は言うまでもない。さて、次に本発明による実施例に
ついて添付図面を参照しながら説明する。図1には、投
影光学系PLを備えた露光装置の様子を示す図である。
【0024】図1に示す如く、投影光学系PLの物体面
には所定の回路パターンが形成された投影原版としての
マスク(レチクル)Rが配置されており、マスクRはマ
スクステージRSに保持されている。一方、投影光学系
PLの像面には、感光性基板として、レジストが塗布さ
れたウエハWが配置されており、このウエハWは投影光
学系の光軸Axと直交する面内で2次元的に移動するウ
エハステージWSに保持されている。このウエハステー
ジWSは、投影光学系の光軸Axと直交する面内で2次
元的に移動するのみならず、さらに、投影光学系PLの
像面(露光面)とウエハWの表面とを合致(合焦)させ
るために、投影光学系の光軸方Axに移動可能に設けら
れており、投影光学系PLの像面(露光面)とウエハW
の表面との合焦は、ウエハステージWSの斜め上方に配
置された斜入射オートフォーカス系(AF1、AF2)
によって光学系的に検出される。
【0025】斜入射オートフォーカス系は、投射部AF
1からの投射光がウエハWの表面にて反射される際に、
検出部AF2にて受光される光の位置を検出することに
より、投影光学系PLの像面(露光面)とウエハWの表
面との合焦状態を光電的に検出する。なお、マスクステ
ージRSは、マスクステージRSの位置を計測する干渉
計と駆動モータをを含む駆動系MRによって2次元的に
移動し、ウエハステージWSは、ウエハステージWSの
位置を計測する干渉計と駆動モータを含む駆動系MWに
よって2次元移動並びに光軸Axの方向へ移動する。そ
して、制御系MCは、マスクステージRSの位置を計測
する駆動系MRの内部の干渉計からのウエハステージW
Sの位置情報に基づいて駆動系MRの駆動量を制御する
と共に、ウエハステージWSの位置を計測する駆動系M
Wの内部の干渉計からのウエハステージWSの位置情報
に基づいて駆動系MWの駆動量を制御する。さらに、制
御系MCは、斜入射オートフォーカス系(AF1、AF
2)からの出力に基づいてウエハステージWSの光軸A
xに沿った方向での位置の制御を駆動系MWを介して行
っている。
【0026】また、マスクRの上方には、マスクRを均
一に照明するための照明光学系ISが設けられており、
この照明光学系の内部には、248.4nm の露光波長の光を
発振するエキシマレーザー光源が設けられている。そし
て、そのエキシマレーザー光源から供給されるレーザー
光は、マスク上に所定の矩形状の照明領域を形成し、こ
の時、投影光学系PLの瞳位置に設けられた開口絞りA
Sの位置には、エキシマレーザーの光源像が形成され、
所謂ケーラー照明がなされる。このように、ケーラー照
明によって均一照明されたマスクRの像が投影光学系P
Lを通してウエハW上に露光(転写)される。
【0027】そして、ウエハW上におけるあるショット
領域でのマスクR上のパターンの露光が完了すると、そ
のウエハW上の隣のショット領域へウエハステージを移
動させて、隣のショット領域での露光を行い、さらに隣
へのショット領域への露光のためにウエハステージWS
を順次移動させて露光を行う所謂ステップ・アンド・リ
ピート方式で露光が行われる。
【0028】なお、本発明では、ステップ・アンド・リ
ピート方式の露光装置に限ることなく、例えば、図19
に示す如く、マスクR上のパターンを投影光学系PLを
介してウエハ上に露光する際に、マスクステージRSと
ウエハステージWSとを相対的に移動、即ちマスクRと
ウエハWとを移動させて走査露光する走査型露光装置に
も適用することができる。この場合の走査型露光装置
は、照明光学系ISからの露光光によってスリット状
(長方形状)または円弧状となる照明領域IFでマスク
R上を照明し、これによって、ウエハW上にスリット状
(長方形状)または円弧状となる露光領域EFを形成す
る構成とされることが望ましい。
【0029】以上の露光装置による露光の工程を経たウ
エハは、現像する工程を経てから現像したレジスト以外
の部分を除去するエッチングの工程、エッチングの工程
後の不要なレジストを除去するレジスト除去の工程等を
経てウエハプロセスが終了すする。そして、ウエハプロ
セスが終了すると、実際の組立工程にて、焼き付けられ
た回路毎にウエハを切断してチップ化するダイシング、
各チップに配線等を付与するボンディイング、各チップ
毎にパッテージングするパッケージング等の各工程を経
て、最終的に半導体装置(LSI等)が製造される。な
お、以上には、投影露光装置を用いたウエハプロセスで
のフォトリソグラフィ工程により半導体素子を製造する
例を示したが、投影露光装置を用いたフォトリソグラフ
ィ工程によって、半導体装置として、液晶表示素子、薄
膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)を製造することが
できる。
【0030】以上の図1に示した如き構成を持つ投影露
光装置によるフォトリソグラフィ工程によって半導体装
置等を製造することができるが、マスクRのパターンを
ウエハ上に投影する投影露光装置の投影光学系が高い光
学性能を持つことがフォトリソグラフィ工程にて重要と
なる。そこで、投影露光装置用の投影光学系を製造する
際での本発明における投影光学系の調整方法に関して図
2を参照しながら説明する。
【0031】図2は本発明による投影露光装置用の投影
光学系の製造する際の調整方法に関する手順を示す図で
ある。 〔ステップ1〕ステップ1では、まず、図4に示す如
く、所定の設計レンズデータによる設計値に従って投影
光学系PLを構成する各光学部材としての各レンズ素子
(L1〜L5)、並びに各レンズを保持する保持枠、レ
ンズ素子と保持枠とからなる保持ユニットを収納する鏡
筒を製造する。すなわち、各レンズ素子(L1〜L5)
は、周知のレンズ加工機を用いて所定の光学材料からそ
れぞれ所定の設計値に従う曲率半径、軸上厚を持つよう
に加工され、また各レンズを保持する保持枠、レンズ素
子と保持枠とからなる保持ユニットを収納する鏡筒は、
周知の金属加工機等を用いて所定の保持材料(ステンレ
ス、真鍮、セラミック等)からそれぞれ所定の寸法を持
つ形状に加工される。 〔ステップ2〕ステップ2では、ステップ1にて製造さ
れた投影光学系PLを構成する各レンズ素子(L1〜L
5)のレンズ面の面形状を例えばフィゾー型の干渉計を
用いて計測する。図6には、光学素子の表面の形状を計
測するフィゾー型の干渉計の1例が示してある。図6に
示す如く、633nm の波長λの光を発するHe−Ne気体
レーザや363nm の波長λの光を発するArレーザ、248n
m の波長λに高調波化されたArレーザ等のレーザ光源
11からの光は、レンズ12を介してビームスプリッタ
13を反射し、コリメーターレンズ14によって平行光
束に変換される。その平行光束は、集光レンズ15を介
して被検物としてのレンズ18の被検面(レンズ面)S
を照射する。ここで、集光レンズ15には参照面が形成
されており、光の1部は集光レンズ15の参照面で反射
し、残りの光は集光レンズ15を通過して被検面Sで反
射される。これらの反射光の波面は、それぞれ参照面と
被検面Sの形状に応じた形状にとなる。これらの反射光
は同一光路を辿って戻ることにより互いに重ね合わせら
れ、コリメーターレンズ14、ビームスプリッタ13、
結像レンズ16を介してCCD等の撮像装置17の撮像
面にて結像される。この時、撮像装置17の撮像面に
は、両反射光の干渉による干渉縞が形成され、その干渉
縞を計測することにより被検面Sの形状を正確に求める
ことができる。なお、フィゾー型の干渉計を用いてレン
ズ等の光学素子の表面(レンズ面)の形状を求めること
は公知であり、この事は、例えば、特開平62−126
305号、特開平6−185997号等にて開示されて
いる。
【0032】以上の如く、フィゾー型の干渉計を用いた
光学素子の面形状の計測は、投影光学系PLを構成する
各レンズ素子(L1〜L5)の全てのレンズ面に関して
行われる。そして、図3に示す如く、各計測した結果を
コンソール等の入力系6を介してコンピュータ、計算機
等の演算系7のメモリー部に記憶させる。 〔ステップ3〕ステップ2での投影光学系PLを構成す
る各レンズ素子(L1〜L5)の全てのレンズ面の面形
状の計測が完了した後、例えば、図4に示される如く、
設計値に従って加工製造された光学ユニット、すなわ
ち、レンズ等の光学素子(L1〜L5)とその光学素子
(L1〜L5)を保持する保持枠(2A〜2E)とで5
つの光学ユニットそれぞれ組み上げる。そして、組み上
げられた5つの光学ユニットを、鏡筒1の上部開口1a
を介して順次、ワッシヤ(3A〜3E)を介在させなが
ら鏡筒1内に落とし込むように組み上げていく。そし
て、最初に鏡筒1内に落としこまれた光学ユニット(L
5、2E)は、鏡筒1の先端(ウエハ側)に形成された
突出部1bにてワッシヤ3Eを介して支持され、全ての
光学ユニットが鏡筒1内に収容されることにより組み込
む工程が完了する。この組み立て工程と平行して、保持
ユニットと共に鏡筒内に収納されるワッシヤ(3A〜3
E)の厚さを加味しながら工具(マイクロメータ等)を
用いて、各レンズ素子の光学面(レンズ面)の間隔に関
する情報を計測する。そして、投影光学系の組み上げ作
業との計測作業とを交互に行いながら、ステップ3の組
み上げ工程完了した段階での投影光学系PLの最終的な
各レンズ素子の光学面(レンズ面)の間隔を求める。
【0033】このように、図3に示す如く、組み立て工
程中または組み立て完了時での投影光学系PLの各レン
ズ素子の光学面(レンズ面)間の間隔に関する計測結果
をコンソール等の入力系6を介してコンピュータ、計算
機等の演算系7のメモリー部に記憶させる。なお、以上
の組み込む工程に際して、必要に応じて光学ユニットを
調整しても良い。このとき、例えば、ワッシヤ(3A〜
3E)の交換により光学素子間の光軸方向での相対間隔
を変化、あるいは光軸に対して光学素子を傾斜させる。
また、鏡筒1の側面を貫通する雌螺子部を通して螺合す
るビスの先端が保持枠に当接するように鏡筒1を構成
し、そのビスをドライバー等の工具を介して移動させる
ことにより、保持部材間を光軸と直交する方向へずら
し、偏心等の調整をしても良い。この事は、例えば特開
平7−35963号公報に開示されている。
【0034】また、保持枠(2A〜2E)は、1つの光
学素子を保持するものに限らず、複数の光学素子を同時
保持する、即ちレンズ群を保持する構造であっても良
い。また、図5に示す如く、各光学素子毎、または各レ
ンズ群毎に光学素子を直接鏡筒(4A〜4E)で保持
し、その各鏡筒(4A〜4E)をワッシヤ(5A〜5
D)等を介在させながら積み上げて光学系を組み立て
る、所謂分割鏡筒方式で投影光学系PLを組み上げても
良い。 〔ステップ4〕次に、ステップ4では、図4又は図5に
示す如く、ステップ3にて組み上がった投影光学系PL
に残存する低次の収差を計測する。
【0035】具体的には、一旦、投影光学系を図1に示
す如き投影露光装置本体(又は投影露光装置本体と同じ
構成を持つ検査機)に取りつけ、図7及び図8に示す如
きテストマスク(TR1、TR2)を用いて、各種の収
差(球面収差、コマ収差、非点収差、像面弯曲、歪曲収
差等)を測定する。収差測定の一例として、像面弯曲の
測定の場合には、図1に示す如き装置(または図1に示
す構成を持つ検査機)に検査対象の投影光学系PLを取
りつけると共に、図7に示すテストマスクTR1をマス
クステージRSに保持する。この時のテストマスクTR
1は、XY平面内にて複数のマークが形成されたテスト
パターン領域PA1とそれの周辺に形成された遮光帯L
STとを有しており、そのテストパターン領域PA1に
は、例えば、Y方向に所定のピッチを持つY方向マーク
1 と、X方向に所定のピッチを持つX方向マークM2
と、XY方向に対して斜め45度の方向に沿って所定の
ピッチを持つ斜め方向マーク(M3 、M4 )との4つの
マークを持つマーク群が17か所に形成されている。
【0036】図7に示す如きテストマスクTR1を用い
て、そのテストマスクTR1を検査対象の投影光学系P
Lを介して感光性基板としてのウエハ上所定のショット
領域に焼き付ける。そして、ウエハステージWSを2次
元的に移動させて投影光学系の露光領域を、上記所定の
ショット領域とは異なるショット領域に位置させ、斜入
射オートフォーカス系(AF1、AF2)を用いてウエ
ハステージWSを光軸Axの方向に沿って所定量だけ移
動させて当該異なるショット領域にテストマスクTR1
の像を焼き付ける。この様に、ウエハステージWSの2
次元的な移動、光軸方向でのウエハステージWSの移
動、露光の動作を繰り返して、投影光学系PLの光軸方
向に沿った複数の位置でのテストマスクTR1の焼き付
けを行う。なお、ショット領域の数が1つのウエハに収
まらない場合には、別のウエハをウエハステージWS上
に載置する動作を挟んでも良い。
【0037】次に、実際にウエハW上に焼き付けられた
パターンの各マーク像に基づいて、各マークの最良像の
位置(露光領域内での位置および光軸方向での位置)
を、電子顕微鏡等を用いて、焼き付けた全てのウエハに
関して求めることにより、図9に示す如く、検査対象の
投影光学系PLの像面弯曲量を検出することができる。
ここで、図9は、横軸に像高、縦軸にディフォーカス量
を取った時の像面弯曲を示しており、図9の曲線aは、
ステップ3にて組み上がった投影光学系PLに残存する
像面弯曲を示している。この曲線aは、図7に示すテス
トマスクTR1を用いて実際にウエハWを試し焼きして
得られた結果、すなわち最良マーク像の位置をプロット
したものである。
【0038】また、歪曲収差の測定の場合には、図1に
示す如き装置(または図1に示す構成を持つ検査機)に
検査対象の投影光学系PLを取りつけると共に、図8に
示すテストパターンをマスクステージRSに保持する。
この時のテストマスクTR2は、XY平面内にて複数の
マークが形成されたテストパターン領域PA2とそれの
周辺に形成された遮光帯LSTとを有しており、そのテ
ストパターン領域PA2には、例えば、十字上の直交型
のマーク(M0,0 〜M8,8 )がX方向並びにY方向にお
てい等間隔となるように81か所に形成されている。そ
の後、実際のテストパターンを検査対象の投影光学系P
Lを介して感光性基板としてのウエハ上に焼き付ける。
このとき、ウエハ表面は投影光学系PLの最良像面に位
置するように斜入射オートフォーカス系(AF1、AF
2)を用いてウエハステージWSの位置を設定する。そ
して、実際に焼き付けられたパターンの各マーク位置と
焼き付けられるべき各マークの理想的な位置(設計値に
よる各マーク位置)とのずれ量を電子顕微鏡等を用いて
求めることにより、検査対象の投影光学系PLの歪曲収
差量を検出することができる。
【0039】ここで、図10は、横軸に像高、縦軸にデ
ィフォーカス量を取った時の歪曲収差を示しており、図
10の曲線aは、ステップ3にて組み上がった投影光学
系PLに残存する像面弯曲を示している。この曲線b
は、図7に示すテストマスクTR1を用いて実際にウエ
ハWを試し焼きして得られた結果、即ち設計値に対する
各マーク位置のずれ量を各像高についてプロットしたも
のである。
【0040】なお、以上では、諸収差を計測するために
実際に露光を行った例を述べたが、投影面上のCCD等
の撮像素子を配置して、その撮像素子と電気的に接続さ
れたCRTモニター等の表示装置を介して、テストマス
ク(TR1、TR2)の各マーク像の様子から諸収差量
を求めても良い。この収差計測工程において、図3に示
す如く、計測された投影光学系PLに残存する諸収差に
関する収差量に関する情報をコンソール等の入力系6を
介してコンピュータ、計算機等の演算系7のメモリー部
に記憶させる。 〔ステップ5〕ステップ5は、以下に説明するサブステ
ップ5aとサブステップ5bをと含むものであり、これ
らのサブステップ5a,5bは、ステップ5の中で平行
して行われる。 〔サブステップ5a〕サブステップ5aでは、ステップ
4にて計測された投影光学系PLに残存する低次の収差
を除去するために、投影光学系PLを調整する。
【0041】まず、投影光学系PLの調整に先立って、
コンピュータ、計算機等の演算系7は、図3に示す如
く、メモリー部内に記憶された各情報、即ちステップ2
にて得られた各光学素子の面形状に関する情報およびス
テップ3の組み立て工程にて得られた各光学素子の光学
面の間隔に関する情報等に基づいて、メモリー部内に予
め記憶された光学基本データを修正して、実際に組上が
った投影光学系PLの製造過程での光学データを再現す
る。その後、演算系7は、メモリー部内に記憶された情
報としてステップ4にて得られた投影光学系PLに残存
する諸収差に関する収差量に関する情報と、実際に組上
がった投影光学系PLの製造過程での光学データとに基
づいて、収差が補正し得る各光学素子の光学面の間隔
(以下、光学面の間隔補正量と呼ぶ)を算出し、不図示
のCRTモニター等の表示系8にて、各光学素子の光学
面の間隔補正量等の情報を表示する。
【0042】次に、コンピュータ等の演算系7にて算出
された各光学素子の光学面の間隔補正量に基づいて、図
4または図5に示した検査対象となる投影光学系PL内
部のワッシヤ(3A〜3E、5A〜5D)の交換により
光学素子間の光軸方向での相対間隔を変化、あるいは光
軸に対して光学素子を傾斜させる。また、鏡筒1の側面
を貫通する雌螺子部を通して螺合するビスの先端が保持
枠に当接するように構成し、そのビスをドライバー等の
工具を介して移動させることにより、保持部材間を光軸
と直交する方向へずらす。これらの調整手法を行うこと
により投影光学系PLを調整がなされ、例えば、図9、
図10の各曲線aに示す如き像面弯曲、歪曲収差等の低
次の収差が除去される。
【0043】なお、投影光学系PLの調整に際しては、
必要に応じて投影光学系PLの1部または全部を分解
し、ワッシヤ(3A〜3E、5A〜5D)、あるいは光
学ユニットの交換を行って、再度、投影光学系PLを組
み上げる。 〔サブステップ5b〕このサブステップ5bでは、以上
の如きサブステップ5aの調整工程と平行して、投影光
学系PLの各レンズ素子の光学面(レンズ面)の間隔に
関する情報を求める。すなわち、投影光学系PLの調整
工程時において、保持ユニットと共に鏡筒内に収納され
るワッシヤ(3A〜3E、5A〜5D)の厚さを加味し
ながら工具(マイクロメータ等)を用いて各レンズ素子
の光学面(レンズ面)の間隔を計測する。そして、サブ
ステップ5aの調整作業とサブステップ5bの計測作業
とを交互に行いながら、サブステップ5aの調整工程が
完了した時の投影光学系PLの最終的な各レンズ素子の
光学面(レンズ面)の間隔を求める。
【0044】このように、図3に示す如く、調整工程中
または調整完了時での投影光学系PLの各レンズ素子の
光学面(レンズ面)間の間隔に関する計測した結果(各
レンズ素子の光学面(レンズ面)の間隔に関する情報)
をコンソール等の入力系6を介してコンピュータ、計算
機等の演算系7のメモリー部に記憶させる。 〔ステップ6〕ステップ5において投影光学系PLにて
残存する低次の収差が投影光学系PLの調整によって除
去された後に、ステップ6においては、光学素子の製造
誤差(例えば、所定の曲率半径を持つ球面レンズで構成
されるレンズ素子が製造誤差により微小な凹凸を持つ微
小非球面レンズで構成されること等)、またはステップ
3の調整にて除去できない投影光学系の製造段階で生ず
る組立て製造誤差等が起因して投影光学系PLに残存す
る高次の収差を測定する。
【0045】収差の測定は、ステップ4にて述べたのと
同様であるため詳細な説明は省略するが、例えば、テス
トマスク(TR1、TR2)を用いて、検査対象の投影
光学系PLを介して感光性基板としてのウエハ上に焼き
付ける。実際にウエハW上に焼き付けられたパターンの
各マーク像を、電子顕微鏡等を用いて、焼き付けた全て
のウエハに関して検査することにより、検査対象の投影
光学系PLの高次の各収差を検出する。例えば、図9、
図10の各曲線bに示す如き像面弯曲、歪曲収差等の高
次の収差が計測される。
【0046】このステップ6の高次の収差計測工程にお
いて、図3に示す如く、計測された投影光学系PLに残
存する高次の収差量に関する情報をコンソール等の入力
系6を介してコンピュータ、計算機等の演算系7のメモ
リー部に記憶させる。 〔ステップ7〕ステップ6にて得られた残存する高次収
差量を補正する微小非球面を前記複数の光学部材の少な
くとも1つに形成するためには、投影光学系PLの各光
学部材の面形状の情報と、調整完了段階での投影光学系
PLの複数の光学部材間の最終的な光学面の間隔の情報
と、投影光学系の光学基本設計データ等の光学設計に関
する情報とに基づいて、ステップ5での調整完了時の投
影光学系PLの製造光学データを再現することが必要で
ある。
【0047】このため、ステップ7は、前述のステップ
2にて得られた各光学部材の面形状の情報と、前述のス
テップ5にて得られた複数の光学部材間の光学面の間隔
の情報と、投影光学系の光学設計情報に基づいて、ステ
ップ6にて得られた残存する高次収差量を補正する微小
非球面を前記複数の光学部材の少なくとも1つに形成す
るものである。
【0048】この時の本ステップ7は、ステップ6にて
計測された検査対象の投影光学系PLの高次の各収差を
補正し得る非球面の位置、非球面の形状、非球面の数を
決定する第1のサブステップ、その第1のサブステップ
の後、非球面加工すべき光学素子を取り出し、レンズ研
磨加工機を用いて非球面加工を行う第2のサブステッ
プ、第2のサブステップの後に、非球面加工された光学
素子を投影光学系PLに組み込み調整する第3のサブス
テップを有している。 〔第1のサブステップ〕まず、ステップ2にて計測され
た各レンズ素子のレンズ面の面形状の情報、ステップ6
にて求められた調整完了した時の投影光学系PLの各レ
ンズ素子の光学面(レンズ面)の間隔に関する情報、並
びに投影光学系PLの光学設計情報に基づいて、ステッ
プ7にて計測された検査対象の投影光学系PLの高次の
各収差を補正し得る非球面を決定する。
【0049】例えば、コンピュータ等の演算系7は、ス
テップ6にて計測された検査対象の投影光学系PLの高
次の各収差に関する情報を用いて、ステップ5の調整工
程に先立って得られた投影光学系PLの製造光学データ
に関する情報(ステップ2にて得られた各光学素子の面
形状に関する情報およびステップ3の組み立て工程にて
得られた各光学素子の光学面の間隔に関する情報等に基
づいて、修正された投影光学系PLの組上げ時での光学
データの情報)を再修正して、ステップ5の調整工程完
了後での投影光学系PLの製造過程での光学データを再
現する。
【0050】なお、ステップ5の調整工程に先立って得
られた投影光学系PLの製造光学データに関する情報を
用いることなく、ステップ2にて計測された各レンズ素
子のレンズ面の面形状の情報、ステップ3の組み立て工
程にて得られた各光学素子の光学面の間隔に関する情
報、ステップ5にて求められた調整完了した時の投影光
学系PLの各レンズ素子の光学面(レンズ面)の間隔に
関する情報とを新たに用いて、ステップ5の調整工程完
了後での投影光学系PLの製造過程での光学データを再
現しても良い。また、組み立て工程及び調整工程を経た
時の投影光学系PLの各レンズ素子の光学面(レンズ
面)の間隔又は間隔変化量に関する履歴をコンソール等
の入力系を介してコンピュータ計算機等の演算系7のメ
モリー部に記憶させ、その履歴から調整完了した時の投
影光学系PLの各レンズ素子の光学面(レンズ面)の間
隔を求め、それを各レンズ素子のレンズ面の面形状の情
報として用いても良い。
【0051】次に、以上の如き再現された調整完了時の
製造光学データと、メモリー部内に記憶された情報とし
てステップ6にて得られた投影光学系PLに残存する高
次の諸収差に関する収差量に関する情報とに基づき、コ
ンピュータ等の演算系7は光線追跡を行って、投影光学
系PLに残存する高次の各収差を補正できるような微小
非球面の位置、形状、非球面の数を決定する。 〔第2のサブステップ〕さて、コンピュータ等の演算系
7を用いた光線追跡により求められた微小非球面を投影
光学系PLに形成するために、必要に応じて投影光学系
PLの1部または全部を分解し、非球面加工を施すべき
光学ユニットを取り出す。その後、光学ユニット内の光
学素子の取り出した後に、光学素子の加工面に対して非
球面加工をレンズ研磨加工機により行う。
【0052】図11は、レンズ研磨加工機の構成を示す
ものであり、コンピュータ等の演算系7を用いて算出さ
れた非球面加工データをレンズ研磨加工機の入力系31
を介して制御部20へ入力する。図11に示す如く、被
加工対象としてのレンズ素子(光学素子)10は、XY
方向に移動可能な移動ステージ21上に載置されてお
り、それの端部が例えばピン21aに当接している。な
お、図11では、レンズ面等の光学面の屈折力が非常に
弱い屈折性のレンズを被加工対象とした例を示している
が、レンズ面等の光学面の屈折力が零の光透過性の平行
平面板を被加工対象とすることもできる。さらには、レ
ンズ面等の光学面の屈折力が強い屈折性のレンズを被加
工対象としても良いが、製造上を考慮すると、できるだ
けレンズ面等の光学面の屈折力が弱い光学部材を加工対
象とすることが望ましい。
【0053】また、ステージ21をXY方向へ2次元的
に移動させるために駆動部22は、制御部20によって
制御されている。駆動部22を介してステージ21を移
動させる際に、ステージ21のXY方向の位置を検出す
るために、エンコーダ、干渉計等からなる位置検出部3
0がステージ21の左端側に設けられており、この位置
検出部30からの検出信号は制御部20へ伝達される。
【0054】また、研磨皿23は、保持部24を介して
回転軸25の一端に取り付けられており、図中のZ方向
を軸として回転可能である。この回転軸25の他端に
は、制御部20によって制御されるモータ26が取り付
けられている。回転軸25を回転自在に支持する軸受2
7は、不図示の本体に固設されている支持部28に対し
てZ方向へ移動可能に設けられている。この支持部28
には、制御部20により制御されるモータ29が取り付
けられており、このモータ29の作用により軸受け27
がZ方向に沿って移動し、ひいては研磨皿23がZ方向
へ移動する。なお、研磨皿23を保持する保持部24に
は、研磨皿23と被加工物としてのレンズ素子10との
接触圧を検出するためのセンサ(不図示)が設けられて
おり、このセンサからの接触圧に関する出力は制御部2
9へ伝達される。
【0055】ステップ5におけるレンズ研磨加工機の動
作について説明すると、まず、上述した如く、投影光学
系PLの高次の各収差を補正し得る光学素子に関する微
小非球面の加工量、即ちコンピュータ等の計算系7を用
いて算出された非球面加工データをレンズ研磨加工機の
入力系31を介して制御部20へ入力すると共に、被加
工物としての光学素子10を図11中のレンズ研磨加工
機のステージ21上に保持する。
【0056】次に、制御部20は、モータ26を介して
研磨皿23を回転させつつ駆動部22を介してステージ
21のXY方向に沿って移動させる。すなわち、研磨皿
23は、被加工物としての光学素子10の加工面10a
に沿ってなぞるように移動する。このとき、加工面10
aにおける研磨量は、加工面10aと研磨皿23との接
触圧、及び研磨皿23の滞留時間で決定される。 〔第3のサブステップ〕以上のレンズ研磨加工機による
加工が完了すると、被加工物としての光学素子10は、
蒸着工程等により反射防止膜が施された後、保持枠が取
り付けられる。そして、最終的に、レンズ研磨加工機に
より非球面加工された光学素子を保持する光学ユニット
を投影光学系PLに組み込む。このとき、必要に応じて
図4または図5に示した検査対象となる投影光学系PL
内部のワッシヤ(4A〜4E、5A〜5D)の交換によ
り光学素子間の光軸方向での相対間隔を微調整、あるい
は光軸に対して光学素子を傾斜させたり、また保持部材
間を光軸と直交する方向へずらす。これらの調整手法を
行うことにより投影光学系PLを調整がなされ、例え
ば、図9、図10に示す如き像面弯曲、歪曲収差等の高
次の収差が除去され、所望の結像性能を持つ投影光学系
PLの製造が達成される。
【0057】
【実施例】次に、以上の各ステップにより製造される投
影光学系PLに関して具体的に説明する。図12には、
照明光学装置IS内部に配置される光源として、248.4n
m の露光波長λを持つ光を供給するエキシマレーザとし
たときの投影光学系のレンズ構成の例を示している。
【0058】図12に示す如く、本例での投影光学系
は、第1物体としてのレチクルR側より順に、正の屈折
力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レン
ズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、負の屈
折力を持つ第4レンズ群G4と、正の屈折力を持つ第5レ
ンズ群G5と、正の屈折力を第6レンズ群G6とを有してい
る。
【0059】まず、正の屈折力を持つ第1レンズ群はテ
レセントリック性を維持しながら主にディストーション
の補正に寄与しており、具体的には、第1レンズ群にて
正のディストーションを発生させて、この第1レンズ群
よりも第2物体側に位置する複数のレンズ群にて発生す
る負のディストーションをバランス良く補正している。
負の屈折力を持つ第2レンズ群及び負の屈折力を持つ第
4レンズ群は、主にペッツバール和の補正に寄与し、像
面の平坦化を図っている。負の屈折力を持つ第2レンズ
群及び正の屈折力を持つ第3レンズ群では、この2つの
レンズ群において逆望遠系を形成しており、投影光学系
のバックフォーカス(投影光学系の最も第2物体側のレ
ンズ面等の光学面から第2物体までの距離)の確保に寄
与している。正の屈折力を持つ第5レンズ群及び同じく
正の屈折力を第6レンズ群は、ディストーションの発生
を抑えることと、第2物体側での高NA化に十分対応す
るために特に球面収差の発生を極力抑えることとに主に
寄与している。
【0060】このとき、第1レンズ群の焦点距離をf1
とし、第2レンズ群の焦点距離をf 2 、第3レンズ群の
焦点距離をf3 、第4レンズ群の焦点距離をf4 、第5
レンズ群の焦点距離をf5 、第6レンズ群の焦点距離を
6 、第1物体面から第2物体面までの距離をLとする
とき、以下の条件(8)〜(11)を満足することがよ
り望ましい。 (8) 0.1<f1 /f3 <17 (9) 0.1<f2 /f4 <14 (10) 0.01<f5 /L<0.9 (11) 0.02<f6 /L<1.6 条件(8)では、正の屈折力の第1レンズ群の焦点距離
1 と正の屈折力の第3レンズ群の焦点距離f3 との最
適な比率、即ち、第1レンズ群と第3レンズ群との最適
な屈折力(パワー)配分を規定している。この条件
(8)は、主にディストーションをバランス良く補正す
るためのものであり、この条件(8)の下限を越える
と、第3レンズ群の屈折力が第1レンズ群の屈折力に対
して相対的に弱くなるため、負のディストーションが大
きく発生する。また、条件(8)の上限を越えると、第
1レンズ群の屈折力が第3レンズ群の屈折力に対して相
対的に弱くなるため、負のディストーションが大きく発
生する。
【0061】条件(9)では、負の屈折力の第2レンズ
群の焦点距離f2 と負の屈折力の第4レンズ群の焦点距
離f4 との最適な比率、即ち、第2レンズ群と第4レン
ズ群との最適な屈折力(パワー)配分を規定している。
この条件(9)は、主にペッツバール和を小さくして、
広い露光フィールドを確保しながら、像面湾曲を良好に
補正するためのものであり、この条件(9)の下限を越
えると、第4レンズ群の屈折力が第2レンズ群の屈折力
に対して相対的に弱くなるため、正のペッツバール和が
大きく発生する。また、条件(9)の上限を越えると、
第2レンズ群の屈折力が第4レンズ群の屈折力に対して
相対的に弱くなるため、正のペッツバール和が大きく発
生する。なお、第4レンズ群の屈折力を第2レンズ群の
屈折力に対して相対的に強くして、広い露光フィールド
のもとでペッツバール和をよりバランス良く補正するた
めには、上記条件(9)の下限値を0.8として、0.
8<f2 /f4 とすることが好ましい。
【0062】条件(10)では、正の屈折力の第5レン
ズ群の焦点距離f5 と第1物体(レチクル等)と第2物
体(ウェハ等)までの距離(物像間距離)Lとの最適な
比率を規定している。この条件(10)は、大きな開口
数を保ちながら球面収差、ディストーション及びペッツ
バール和をバランス良く補正するためのものである。こ
の条件(10)の下限を越えると、第5レンズ群の屈折
力が大きくなり過ぎ、この第5レンズ群にて負のディス
トーションのみならず負の球面収差が甚大に発生する。
この条件(10)の上限を越えると、第5レンズ群の屈
折力が弱くなり過ぎ、これに伴って負の屈折力の第4レ
ンズ群の屈折力も必然的に弱くなり、この結果、ペッツ
バール和を良好に補正することができない。
【0063】条件(11)では、正の屈折力の第6レン
ズ群の焦点距離f6 と、第1物体(レチクル等)から第
2物体(ウェハ等)までの距離(物像間距離)Lとの最
適な比率を規定している。この条件(11)は、大きな
開口数を保ちながら高次の球面収差及び負のディストー
ションの発生を抑えるためのものである。この条件(1
1)の下限を越えると、第6レンズ群自身にて負のディ
ストーションが大きく発生し、この条件(11)の上限
を越えると、高次の球面収差が発生する。
【0064】さて、図11に示した本例の投影光学系P
Lに関する諸元の値を以下の表1に掲げ、また表1に示
す投影光学系PLに関する上記条件(8)〜(11)の
条件対応値を表2に掲げる。但し、左端の数字は物体側
(レチクル側)からの順序を表し、rはレンズ面の曲率
半径、dはレンズ面間隔、nは露光波長λが248.4nm に
おける合成石英SiO2 の屈折率、d0 は第1物体(レ
チクル)から第1レンズ群G1の最も物体側(レチクル
側)のレンズ面(第1レンズ面)までの距離、Bfは第
6レンズ群G6の最も像側(ウェハ側)のレンズ面から像
面(ウェハ面)までの距離、Bは投影光学系の投影倍
率、NAは投影光学系の像側での開口数、Lは物体面
(レチクル面)から像面(ウェハ面)までの物像間距
離、f1 は第1レンズ群G1の焦点距離、f2 は第2レン
ズ群G2の焦点距離、f3 は第3レンズ群G3の焦点距離、
4 は第4レンズ群G4の焦点距離、f5 は第5レンズ群
G5の焦点距離、f6 は 第6レンズ群G6の焦点距離を表
している。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】 〔条件(8)〜条件(11)に関する条件対応値〕 f1 /f3 = 1.58 f2 /f4 = 1.63 f5 /L= 0.0923 f6 /L= 0.161 図12に示す如く、表1の投影光学系は、第1物体とし
てのレチクルR側より順に、正の屈折力を持つ第1レン
ズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈
折力を持つ第3レンズ群G3と、負の屈折力を持つ第4レ
ンズ群G4と、正の屈折力を持つ第5レンズ群G5と、正の
屈折力を第6レンズ群G6とを有し、物体側(レチクルR
側)及び像側(ウェハW側)においてほぼテレセントリ
ックとなっており、縮小倍率を有するものである。な
お、図12に示す各実施例の投影光学系は、それぞれ物
像間距離(物体面から像面までの距離、またはレチクル
RからウェハWまでの距離)Lが1200、像側の開口数N
Aが0.55、投影倍率Bが1/5、ウェハW上での露光領
域の直径が31.2である。
【0067】図12に示した投影光学系の具体的なレン
ズ構成を説明すると、まず、第1レンズ群G1は、物体側
から順に、像側に凸面を向けた形状の正レンズ(両凸形
状のレンズ)L11と、物体側に凸面を向けたメニスカス
形状の負レンズL12と、両凸形状の2枚の正レンズ(L
13、L14)とを有している。そして、第2レンズ群G
2は、最も物体側に配置されてその像側に凹面を向けた
負メニスカスレンズ(前方レンズ)L2Fと、最も像側に
配置されて物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ
(後方レンズ)L2Rと、第2レンズ群G2内の最も物体側
に位置する負メニスカスレンズL2Fと第2レンズ群内の
最も像側に位置する負メニスカスレンズL2Rとの間に配
置されて負の屈折力を持つ中間レンズ群G2Mとから構成
されている。
【0068】その中間レンズ群G2M は、物体側から順
に、両凸形状の正レンズ(第1レンズ)LM1と、像側に
より強い曲率の面を向けた負レンズ(第2レンズ)LM2
と、両凹形状の負レンズ(第3レンズ)LM3、物体側に
より強い曲率の面を向けた負レンズ(第4レンズ)
M4、像側により強い曲率の面を向けた正レンズ(第5
レンズ)LM5から構成されている。
【0069】また、第3レンズ群G3は、像側により強い
曲率の面を向けた正レンズ(正メニスカスレンズ)L31
と、両凸形状の正レンズL32と、物体側に凸面を向けた
正レンズ(正メニスカスレンズ)L33と、物体側により
強い曲率の面を向けた正レンズL34とから構成されてお
り、第4レンズ群G4は、像側に凹面を向けた負レンズL
41と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL42と、
両凹形状の負レンズL 43と、物体側に凹面を向けた負レ
ンズL44とから構成されている。
【0070】ここで、第4レンズ群G4中の負レンズL41
の像側の凹面と、負メニスカスレンズL44の物体側の凹
面との間の光路中には、開口絞りASが配置される。第
5レンズ群G5は、像側に凸面を向けた正メニスカスレン
ズL51と、像側により強い曲率の面を向けた正レンズL
52と、両凸形状の正レンズL53と、物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズL54と、物体側により強い曲率の
面を向けた正レンズL55と、物体側に凸面を向けた正メ
ニスカスレンズL56と、物体側により強い曲率の面を向
けた正レンズ(正メニスカスレンズ)L57と、像側に凹
面を向けた負レンズ(負メニスカスレンズ)L58とから
構成され、第6レンズ群G6は、物体側に凸面を向けた厚
肉の正レンズL61のみから構成される。
【0071】ここで、第1レンズ群G1においては、物体
側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズL12の像側
のレンズ面と、両凸形状の正レンズL13の物体側のレン
ズ面とが同程度の曲率を有しかつ比較的近接しているた
め、これらの2つのレンズ面が高次のディストーション
を補正している。また、第2レンズ群G2の最も物体側に
配置される負の屈折力を持つ前方レンズL2Fが像側に凹
面を向けたメニスカス形状で構成されているため、コマ
収差の発生を軽減することができ、中間レンズ群G2M
正の屈折力を持つ第1レンズLM1が像側に凸面を向けた
形状のみならず物体側にも凸面を向けた両凸形状で構成
されているため、瞳の球面収差の発生を抑えることがで
きる。また、中間レンズ群G2M の正の屈折力を持つ第5
レンズLM5が、その像側に配置される負の屈折力を持つ
後方レンズL2Rの凹面と対向する凸面を有するため、非
点収差を補正することができる。
【0072】また、第4レンズ群G4では、負レンズ(両
凹形状の負レンズ)L43の物体側に凹面を像側に向けた
負レンズL41を配置し、負レンズ(両凹形状の負レン
ズ)L 43の像側に凹面を物体側に向けた負レンズL44
配置する構成であるため、コマ収差の発生を抑えつつペ
ッツバール和を補正することができる。また、第4レン
ズ群G4中の負レンズL41の像側の凹面と負レンズL44
物体側の凹面との間に開口絞りASを配置することによ
って、第3レンズ群G3から第6レンズ群G6までのレンズ
群を開口絞りASを中心にして、多少縮小倍率を掛けつ
つ対称性をあまり崩さずに構成できるため、非対称収
差、特にコマ収差やディストーションの発生を抑制する
ことができる。
【0073】また、第5レンズ群G5中の正レンズL
53が、負メニスカスレンズL54に対向する凸面を有し、
かつ負メニスカスレンズL54と反対側のレンズ面も凸面
である両凸形状であるため、高NA化に伴う高次の球面
収差の発生を良好に抑えることがてきる。さて、次に、
表1に示す基本設計データに基づく投影光学系PLを製
造する工程についての実施例を説明する。 〔ステップ1〕図2に示した如く、前述のステップ1に
て、表1に示すレンズデータを満たす投影光学系PLを
構成する各レンズ並びに各レンズを保持する保持枠、レ
ンズと保持枠とからなる保持ユニットを収納する鏡筒を
製造する。すなわち、各レンズは、周知のレンズ加工機
を用いて所定の光学材料(石英)からそれぞれ所定の曲
率半径、所定の軸上厚を持つように加工され、また各レ
ンズを保持する保持枠、レンズと保持枠とからなる保持
ユニットを収納する鏡筒は、周知の金属加工機等を用い
て所定の保持材料(ステンレス、真鍮、セラミック等)
からそれぞれ所定の寸法を持つ形状に加工される。 〔ステップ2〕次に、ステップ2では、球面に加工され
るべきレンズ面がレンズ面の加工誤差等により微小非球
面化しているか否かについて正確なレンズ面の加工情報
を得るために、ステップ1にて加工された全てのレンズ
のレンズ面に関して、図6に示す如きフィゾー型の干渉
計を用いて各レンズのレンズ面の形状が計測される。そ
の計測結果は、図3に示した如く、コンピュータ、計算
機等の演算系7内のメモリー部にコンソール等の入力系
6を介して記憶される。なお、フィゾー型の干渉計の内
部に設けられた面形状算出部と演算系7とを電気的に接
続し、面形状算出部からの出力結果を演算系7のメモリ
ー部に入力する構成としても良い。
【0074】ここで、計測されたレンズ面の形状のデー
タに関する一例を表3に示す。表3に示す如く、r1 〜
r3 、r5 、r6 、r9 〜r15、r17、r19、r21〜r
23、r31、r34、r35、r37、r45〜r47、r49〜r52
およびr54の29面のレンズ面は、球面レンズ面とはな
っておらず、加工誤差によって非球面となっている。な
お、表3に示していないr4 、r7 、r8 、r16、r1
8、r20、r24、r25、r26〜r30、r32、r33、r3
6、r38〜r44、r53〜r56の27面のレンズ面は表1
に示す設計値どおり球面でレンズ面が加工されている。
【0075】なお、表3において、計測されたレンズ面
の非球面形状は、光軸からの高さをhとし、光軸からの
高さhにおける非球面上の点からレンズ頂点での接平面
までの光軸に沿った距離をX(h)、近軸の曲率半径を
r、円錐定数をk、自然数をi、2i次の非球面係数を
2iとするとき、前述の(7)式のように表現してい
る。 X(h)=A/〔1+(1−kA/r)0.5 〕+C2
2 +C4 4 +・・・・・+C2i2i 但し、A=h2 /rである。
【0076】なお、この非球面式(または(7)式)を
上述の(8)式で表現した場合には、奇数次の非球面係
数(C1 、C3 、C5 、C7 、C9 、C9 、C11
13、C 15)を全て零とした場合となる。
【0077】
【表3】r1(レンズL11の物体側面) k=1 C2 =−5.471×10-9 、C4 = 7.211×10-12 6 =−6.987×10-15 、C8 = 3.581×10-18 10=−9.940×10-22 、C12= 1.515×10-25 14=−1.189×10-29 、C16= 3.746×10-34 r2(レンズL11の像側面) k=1 C2 = 9.640×10-9 、C4 =−1.559×10-11 6 = 7.989×10-15 、C8 =−1.994×10-18 10= 2.676×10-22 、C12=−1.970×10-26 14= 7.842×10-31 、C16=−1.486×10-35 r3(レンズL12の物体側面) k=1 C2 = 2.504×10-9 、C4 = 1.800×10-12 6 =−1.945×10-15 、C8 = 7.684×10-19 10=−1.617×10-22 、C12= 1.883×10-26 14=−1.140×10-30 、C16= 2.796×10-35 r5(レンズL13の物体側面) k=1 C2 =−9.776×10-9 、C4 = 1.584×10-11 6 =−7.836×10-15 、C8 = 1.971×10-18 10=−2.706×10-22 、C12= 1.945×10-26 14=−6.176×10-31 、C16= 3.939×10-36 r6(レンズL13の像側面) k=1 C2 =−1.281×10-8 、C4 = 6.967×10-12 6 =−1.619×10-15 、C8 = 2.539×10-19 10=−4.180×10-23 、C12= 5.733×10-27 14=−4.365×10-31 、C16= 1.315×10-35 r9(レンズL2Fの物体側面) k=1 C2 =−8.091×10-9 、C4 = 1.051×10-11 6 =−1.073×10-14 、C8 = 5.072×10-18 10=−1.232×10-21 、C12= 1.619×10-25 14=−1.097×10-29 、C16= 3.005×10-34 r10(レンズL2Fの像側面) k=1 C2 = 1.208×10-8 、C4 =−3.713×10-12 6 = 1.231×10-15 、C8 =−3.068×10-18 10= 2.347×10-21 、C12=−7.694×10-25 14= 1.169×10-28 、C16=−6.760×10-33 r11(レンズLM1の物体側面) k=1 C2 =−3.296×10-8 、C4 = 6.279×10-11 6 =−5.572×10-14 、C8 = 3.563×10-17 10=−1.492×10-20 、C12= 3.643×10-24 14=−4.659×10-28 、C16= 2.397×10-32 r12(レンズLM1の像側面) k=1 C2 = 2.002×10-8 、C4 =−3.252×10-11 6 = 2.300×10-14 、C8 =−2.545×10-18 10=−6.506×10-21 、C12= 3.926×10-24 14=−8.762×10-28 、C16= 6.968×10-32 r13(レンズLM2の物体側面) k=1 C2 = 5.766×10-9 、C4 =−4.636×10-11 6 = 6.549×10-14 、C8 =−4.629×10-17 14= 5.396×10-28 、C16=−2.777×10-32 r14(レンズLM2の像側面) k=1 C2 = 4.539×10-8 、C4 =−7.979×10-11 6 = 7.887×10-14 、C8 =−5.989×10-17 10= 4.596×10-20 、C12=−2.583×10-23 14= 7.533×10-27 、C16=−8.407×10-31 r15(レンズLM3の物体側面) k=1 C2 =−3.853×10-8 、C4 = 6.880×10-11 6 =−9.409×10-14 、C8 = 8.629×10-17 10=−5.002×10-20 、C12= 1.716×10-23 14=−3.068×10-27 、C16= 2.139×10-31 r17(レンズLM4の物体側面) k=1 C2 =−3.484×10-8 、C4 = 4.891×10-11 6 =−6.547×10-14 、C8 = 5.864×10-17 10=−3.072×10-20 、C12= 8.969×10-24 14=−1.308×10-27 、C16= 7.039×10-32 r19(レンズLM5の物体側面) k=1 C2 = 9.291×10-9 、C4 = 1.762×10-12 6 =−5.641×10-15 、C8 = 3.610×10-18 10=−1.147×10-21 、C12= 1.958×10-25 14=−1.716×10-29 、C16= 6.070×10-34 r21(レンズL2Rの物体側面) k=1 C2 =−1.793×10-9 、C4 = 8.806×10-12 6 =−1.134×10-14 、C8 = 6.366×10-18 10=−1.936×10-21 、C12= 3.284×10-25 14=−2.890×10-29 、C16= 1.022×10-33 r22(レンズL2Rの像側面) k=1 C2 = 2.095×10-8 、C4 =−2.339×10-11 6 = 1.406×10-14 、C8 =−4.552×10-18 10= 8.283×10-22 、C12=−8.499×10-26 14= 4.593×10-30 、C16=−1.017×10-34 r23(レンズL31の物体側面) k=1 C2 =−3.700×10-9 、C4 = 1.870×10-12 6 =−5.376×10-16 、C8 = 3.559×10-20 10= 1.000×10-23 、C12=−2.129×10-27 14= 1.566×10-31 、C16=−4.112×10-36 r31(レンズL41の物体側面) k=1 C2 =−1.652×10-8 、C4 = 2.774×10-12 6 = 4.818×10-15 、C8 =−3.252×10-18 10= 9.372×10-22 、C12=−1.430×10-25 14= 1.124×10-29 、C16=−3.585×10-34 r34(レンズL42の像側面) k=1 C2 =−1.756×10-8 、C4 = 1.631×10-11 6 =−7.091×10-15 、C8 = 1.179×10-19 10= 1.068×10-21 、C12=−3.875×10-25 14= 5.632×10-29 、C16=−3.048×10-33 r35(レンズL43の物体側面) k=1 C2 =−3.427×10-8 、C4 = 5.336×10-11 6 =−3.932×10-14 、C8 = 1.308×10-17 10=−1.146×10-21 、C12=−4.070×10-25 14= 1.117×10-28 、C16=−8.291×10-33 r37(レンズL44の物体側面) k=1 C2 = 4.750×10-8 、C4 =−2.692×10-12 6 =−1.583×10-14 、C8 = 2.256×10-17 10=−1.298×10-20 、C12= 3.758×10-24 14=−5.379×10-28 、C16= 3.020×10-32 r45(レンズL54の物体側面) k=1 C2 =−1.581×10-9 、C4 =−7.300×10-12 6 = 3.438×10-15 、C8 =−6.407×10-19 10= 4.045×10-23 、C12= 2.557×10-27 14=−4.391×10-31 、C16= 1.501×10-35 r46(レンズL54の像側面) k=1 C2 =−2.319×10-8 、C4 = 2.142×10-11 6 =−9.743×10-15 、C8 = 2.355×10-18 10=−3.234×10-22 、C12= 2.546×10-27 14=−1.073×10-30 、C16= 1.877×10-35 r47(レンズL55の物体側面) k=1 C2 = 7.534×10-9 、C4 =−1.324×10-12 6 = 1.738×10-16 、C8 = 1.051×10-19 10=−4.377×10-23 、C12= 6.217×10-27 14=−3.932×10-31 、C16= 9.384×10-36 r49(レンズL56の物体側面) k=1 C2 =−8.499×10-9 、C4 = 4.471×10-12 6 =−2.412×10-15 、C8 = 1.080×10-18 10=−2.747×10-22 、C12= 3.709×10-26 14=−2.503×10-30 、C16= 6.654×10-35 r50(レンズL56の像側面) k=1 C2 =−8.992×10-11 、C4 = 4.380×10-12 6 =−3.536×10-15 、C8 = 1.459×10-18 10=−3.388×10-22 、C12= 4.466×10-26 14=−3.120×10-30 、C16= 8.912×10-35 r51(レンズL57の物体側面) k=1 C2 =−2.893×10-8 、C4 =−1.291×10-14 6 = 1.271×10-14 、C8 =−7.075×10-18 10= 1.863×10-21 、C12=−2.673×10-25 14= 2.008×10-29 、C16=−6.190×10-34 r52(レンズL57の像側面) k=1 C2 = 1.227×10-8 、C4 =−1.288×10-11 6 = 1.178×10-14 、C8 =−5.922×10-18 10= 1.623×10-21 、C12=−2.449×10-25 14= 1.915×10-29 、C16=−6.065×10-34 r54(レンズL58の像側面) k=1 C2 = 4.194×10-8 、C4 =−1.060×10-10 6 = 2.183×10-13 、C8 =−2.482×10-16 10= 1.558×10-19 、C12=−5.406×10-23 14= 9.678×10-27 、C16=−6.960×10-31 〔ステップ3〕次に、ステップ3では、ステップ2にて
レンズ面が計測された各レンズが保持枠にそれぞれ保持
されるように保持ユニットを組み立て、図4または図5
に示す如く、組み立て上がった各保持ユニットを所定の
順序で鏡筒に落とし込みながら投影光学系PLが組み立
てられる。この組み立て工程時において、各レンズの光
学面(レンズ面)の間隔に関する情報を、保持ユニット
と共に鏡筒内に収納されるワッシヤ(3A〜3E、5A
〜5D)の厚さを加味しながら工具(マイクロメータ
等)を用いて計測し、計測した結果をコンソール等の入
力系6を介してコンピュータ、計算機等の演算系7のメ
モリー部に記憶させる。 〔ステップ4〕ステップ4において、ステップ3にて組
み立てられた直後の投影光学系PLの収差は、図7およ
び図8に示すテストマスク等を用いて計測され、その時
に像面弯曲が図9の曲線aに示すように発生している。 〔ステップ5〕このため、ステップ5では、投影光学系
PLの調整に先立って、コンピュータ、計算機等の演算
系7により、メモリー部内に記憶された2つの情報(各
レンズの面形状に関する情報(表3に示す光学データ)
および組み立て工程にて得られた各レンズのレンズ面の
間隔に関する情報)に基づいて、メモリー部内に予め記
憶された光学基本データを修正する。そして、演算系7
は、その修正された光学基本データの情報と、投影光学
系PLに残存する諸収差に関する収差量に関する情報と
に基づいて、収差が補正し得る各レンズのレンズ面の間
隔補正量を算出し、不図示のCRTモニター等の表示系
8にて、各レンズのレンズ面の間隔補正量等の情報を表
示する。
【0078】この表示された各レンズのレンズ面の間隔
補正量に基づいて、図4または図5に示した検査対象と
なる投影光学系PL内部のワッシヤ(3A〜3E、5A
〜5D)の交換によりレンズ間の光軸方向での相対間隔
を変化、あるいは光軸に対してレンズを傾斜させる等の
調整手法が行われる。これにより投影光学系PLの調整
がなされ、図9の各曲線aに示す如き低次の像面弯曲が
除去される。この調整工程と平行して、求められた投影
光学系PLの各レンズのレンズ面(光学面)の間隔の情
報をコンソール等の入力系6を介してコンピュータ、計
算機等の演算系7のメモリー部に記憶させる。 〔ステップ6〕ステップ6では、投影光学系PLの調整
によって低次の像面弯曲が除去された後に、投影光学系
PLに残存する高次の収差を測定する。
【0079】このときの測定は、ステップ2と同様にテ
ストマスクTR1を用いて検査対象の投影光学系PLの
高次の像面弯曲を検出する。本例の場合では、図9の曲
線bに示す如く、高次の像面弯曲が図13に示される如
く発生している。なお、本例の場合は、説明を簡単にす
るために、調整工程が完了した段階での投影光学系PL
の各レンズの光学面(レンズ面)の間隔は表1のレンズ
データに示す如く設計値どおりになっているものとす
る。
【0080】このステップ6の高次の収差計測工程にお
いて、図3に示す如く、計測された投影光学系PLに残
存する高次の収差量に関する情報をコンソール等の入力
系6を介してコンピュータ、計算機等の演算系7のメモ
リー部に記憶させる。 〔ステップ7〕 〔第1のサブステップ〕高次の像面弯曲を補正すべき非
球面をもとめるに先立って、まず、コンピュータ等の演
算系7は、ステップ5の調整工程完了後での投影光学系
PLの各レンズの光学面(レンズ面)の間隔に関する情
報を用いて、ステップ5の調整工程に先立って得られた
投影光学系PLの製造光学データに関する情報(ステッ
プ2にて得られた各レンズのレンズ面の面形状に関する
情報およびステップ3の組み立て工程にて得られた各レ
ンズのレンズ面の間隔に関する情報等に基づいて、修正
された投影光学系PLの組上げ時での光学データの情
報)を再修正して、ステップ5の調整工程完了後におけ
る投影光学系PLの製造過程での光学データを再現す
る。
【0081】ここで、本例の場合は、説明を簡単にする
ために、調整工程が完了した段階での投影光学系PLの
各レンズの光学面(レンズ面)の間隔は、表1のレンズ
データに示す如く設計値どおりになっているものとす
る。このため、コンピュータ等の演算系7は、表1に示
す投影光学系PLのデータに表3に示す非球面のデータ
を加味してレンズデータを更新(修正)する。
【0082】図13には、表1に示す投影光学系PLの
データに表3に示す非球面のデータを加味してレンズデ
ータを更新(修正)した時の像面弯曲の様子を示してい
る。図13に示す像面弯曲の曲線は、ステップ6にて実
際に計測された図9の像面弯曲の曲線bと比較して、各
像高にてほぼ同じ収差値を示しており、ステップ5の調
整工程完了後での投影光学系PLの製造過程での光学デ
ータが再現されていることが理解できる。
【0083】次に、以上の如き再現された調整完了時の
製造光学データとメモリー部内に記憶された情報として
ステップ6にて得られた投影光学系PLに残存する高次
の諸収差に関する収差量に関する情報とに基づき(本例
では表1及び表3に示すデータに基づき)、コンピュー
タ等の演算系7は光線追跡を行って、投影光学系PLに
残存する高次の像面弯曲を補正できるような微小非球面
を決定する。この時、本例では、第2レンズ群G2 の中
間群GM1内の負レンズM2 の物体側の凹形状のレンズ面
(第13レンズ面)に、投影光学系PLに残存する高次
の像面弯曲を補正できるような微小非球面を設計した例
を示している。
【0084】ここで、第2レンズ群G2 の中間群GM1
の負レンズM2 の物体側面(第13レンズ面)に設ける
べき非球面のデータを表4に掲げる。なお、表4には、
前述の(1)式〜(5)式の対応値を併せて示してあ
る。
【0085】
【表4】r13(負レンズM2 の物体側面) k=1 C2 = 0.502×10-74 =−0.687×10-106 = 0.717×10-138 =−0.605×10-1610= 0.308×10-1912=−0.870×10-2314= 0.128×10-2616=−0.767×10-31 S=0.021μm S(n−1)/λ=0.0430 C=0.00099(1/mm) d/D=0.1802 第2レンズ群G2 の中間群GM1内の負レンズM2 の物体
側の凹面(第13レンズ面)に設けるべき非球面は、図
14に示す如く、光軸から最大像高(最大有効径)まで
の間に2つの変曲点を持つ非球面形状を有しており、レ
ンズ面全面としては、4つの変曲点を有している。この
ように、非球面全面において、変曲点を4つ以上持つ構
成とすることが好ましく、これにより、高次の収差をバ
ランス良く補正することが可能となる。なお、図14は
縦軸に非球面形状の変位量を示し、横軸にレンズ面の光
軸からの高さを示している。 〔第2のサブステップ〕さて、コンピュータ等の演算系
7を用いた光線追跡により求められた表4に示す如き微
小非球面を投影光学系PL中の負レンズM2 の物体側の
凹面(第13レンズ面)に形成するために、必要に応じ
て投影光学系PLの1部または全部を分解し、非球面加
工を施すべき光学ユニットを取り出す。その後、光学ユ
ニット内のレンズの取り出した後に、負レンズM2 の物
体側での凹面(第13レンズ面)に対して非球面加工を
図11に示した如きレンズ研磨加工機により行う。 〔第3のサブステップ〕以上の図11のレンズ研磨加工
機による加工が完了すると、加工が施された負レンズM
2 、蒸着工程等により反射防止膜が施された後、保持枠
が取り付けられる。そして、最終的に、レンズ研磨加工
機により非球面加工されたレンズを保持する光学ユニッ
トを投影光学系PLに組み込む。
【0086】そして、組み込み完了した段階での像面弯
曲を図15に示す。図15に示すように、図9の曲線b
及び図13に示す如き高次の像面弯曲が除去され、優れ
た結像性能を持つ投影光学系PLの製造が達成されてい
ることが理解できる。以上においては、高次の像面弯曲
を補正する非球面を第2レンズ群G2 の中間群GM1内の
負レンズM2 の物体側面に設けた例を示したが、次に、
高次の歪曲収差(ディストーション)を補正する非球面
を設けた第2実施例を説明する。なお、説明を簡単にす
るために、第2実施例においても、前述の表1に示す基
本レンズデータ及び表3に示す投影光学系を構成する各
レンズの誤差非球面は、同一であるものとする。従っ
て、表1に示すレンズデータを満たす投影光学系PLを
構成する各レンズ並びに各レンズを保持する保持枠、レ
ンズと保持枠とからなる保持ユニットを収納する鏡筒を
製造する工程としてのステップ1、ステップ1にて製造
されたレンズのレンズ面を形状を計測する工程としての
ステップ2、および投影光学系PLを組み立てる工程と
してのステップ3は同一であるため説明を省略する。 〔ステップ4〕以上のステップ1〜ステップ3の工程を
経た後、ステップ4において、ステップ3にて組み立て
られた直後の投影光学系PLの収差は、図7および図8
に示すテストマスク等を用いて計測され、その時に歪曲
収差(ディストーション)が図10の曲線aに示すよう
に発生している。 〔ステップ5〕このため、ステップ5では、投影光学系
PLの調整に先立って、コンピュータ、計算機等の演算
系7により、メモリー部内に記憶された2つの情報(各
レンズでのレンズ面の面形状に関する情報(表3に示す
光学データ)および組み立て工程にて得られた各レンズ
のレンズ面の間隔に関する情報)に基づいて、メモリー
部内に予め記憶された光学基本データを修正する。そし
て、演算系7は、その修正された光学基本データの情報
と、投影光学系PLに残存する諸収差に関する収差量に
関する情報とに基づいて、収差を補正し得る各レンズの
レンズ面(光学面)の間隔補正量を算出し、不図示のC
RTモニター等の表示系8にて、各レンズのレンズ面
(光学面)の間隔補正量等の情報を表示する。
【0087】この表示された各レンズのレンズ面の間隔
補正量に基づいて、図4または図5に示した検査対象と
なる投影光学系PL内部のワッシヤ(3A〜3E、5A
〜5D)の交換によりレンズ間の光軸方向での相対間隔
を変化、あるいは光軸に対してレンズを傾斜させる等の
調整手法が行われる。これにより投影光学系PLを調整
がなされ、図10の各曲線aに示す如き低次の歪曲収差
が除去される。この調整工程と平行して、求められた投
影光学系PLの各レンズの光学面(レンズ面)の間隔の
情報をコンソール等の入力系6を介してコンピュータ、
計算機等の演算系7のメモリー部に記憶させる。 〔ステップ6〕ステップ6では、投影光学系PLの調整
によって低次の歪曲収差が除去された後に、投影光学系
PLに残存する高次の歪曲収差を測定する。
【0088】このときの測定は、ステップ2と同様にテ
ストマスクTR2を用いて検査対象の投影光学系PLの
高次の歪曲収差を検出する。本例の場合では、図10の
曲線bに示す如く、高次の像面弯曲が図16に示される
如く発生している。なお、本例の場合は、説明を簡単に
するために、調整工程が完了した段階での投影光学系P
Lの各レンズの光学面(レンズ面)の間隔は表1のレン
ズデータに示す如く設計値どおりになっているものとす
る。
【0089】このステップ6の高次の収差計測工程にお
いて、図3に示す如く、計測された投影光学系PLに残
存する高次の収差量に関する情報をコンソール等の入力
系6を介してコンピュータ、計算機等の演算系7のメモ
リー部に記憶させる。 〔ステップ7〕 〔第1のサブステップ〕高次の歪曲収差を補正すべき非
球面をもとめるに先立って、まず、コンピュータ等の演
算系7は、ステップ5の調整工程完了後での投影光学系
PLの各レンズの光学面(レンズ面)の間隔に関する情
報を用いて、ステップ5の調整工程に先立って得られた
投影光学系PLの製造光学データに関する情報(ステッ
プ2にて得られた各レンズの面形状に関する情報および
ステップ3の組み立て工程にて得られた各レンズの光学
面の間隔に関する情報等に基づいて、修正された投影光
学系PLの組上げ時での光学データの情報)を再修正し
て、ステップ5の調整工程完了後における投影光学系P
Lの製造過程での光学データを再現する。
【0090】ここで、第2実施例の場合も、前述の第1
実施例と同様に、説明を簡単にするために、調整工程が
完了した段階での投影光学系PLの各レンズの光学面
(レンズ面)の間隔は、表1のレンズデータに示す如く
設計値どおりになっているものとする。このため、コン
ピュータ等の演算系7は、表1に示す投影光学系PLの
データに表3に示す非球面のデータを加味してレンズデ
ータを更新(修正)する。
【0091】図16には、表1に示す投影光学系PLの
データに表3に示す非球面のデータを加味してレンズデ
ータを更新(修正)した時の歪曲収差の様子を示してい
る。図16に示す歪曲収差の曲線は、ステップ6にて実
際に計測された図9の歪曲収差の曲線bと比較して、各
像高にてほぼ同じ収差値を示しており、ステップ5の調
整工程完了後での投影光学系PLの製造過程での光学デ
ータが再現されている理解できる。
【0092】次に、以上の如き再現された調整完了時の
製造光学データとメモリー部内に記憶された情報として
ステップ6にて得られた投影光学系PLに残存する高次
の諸収差に関する収差量に関する情報とに基づき(本例
では表1及び表3に示すデータに基づき)、コンピュー
タ等の演算系7は光線追跡を行って、投影光学系PLに
残存する高次の歪曲収差を補正できるような微小非球面
を決定する。この時、本例では、第1レンズ群G1 の正
レンズL11の物体側の凸形状のレンズ面(第1レンズ
面)に、投影光学系PLに残存する高次の歪曲収差を補
正できるような微小非球面を設計した例を示している。
【0093】ここで、第1レンズ群G1 の正レンズL11
の物体側のレンズ面(第1レンズ面)に設けるべき非球
面のデータを表5に掲げる。なお、表5には、前述の
(1)式〜(5)式の対応値を併せて示してある。
【0094】
【表5】r1(正レンズL11の物体側面) k=1 C2 = 0.502×10-74 =−0.392×10-106 = 0.162×10-138 =−0.471×10-1710= 0.921×10-2112=−0.109×10-2414= 0.696×10-2916=−0.183×10-33 S=0.024μm S(n−1)/λ=0.049 C=0.00138(1/mm) d/D=0 第1レンズ群G1 の正レンズL11の物体側の凸形状のレ
ンズ面(第1レンズ面)に設けるべき非球面は、図17
に示す如く、光軸から最大像高(最大有効径)までの間
に2つの変曲点を持つ非球面形状を有しており、レンズ
面全面としては、4つの変曲点を有している。このよう
に、非球面全面において、変曲点を4つ以上持つ構成と
することが好ましく、これにより、高次の収差をバラン
ス良く補正することが可能となる。なお、図17は縦軸
に非球面形状の変位量を示し、横軸にレンズ面の光軸か
らの高さを示している。 〔第2のサブステップ〕さて、コンピュータ等の演算系
7を用いた光線追跡により求められた表4に示す如き微
小非球面を投影光学系PL中の第1レンズ群G1 の正レ
ンズL11の物体側面に形成するために、必要に応じて投
影光学系PLの1部または全部を分解し、非球面加工を
施すべき光学ユニットを取り出す。その後、光学ユニッ
ト内のレンズの取り出した後に、正レンズL11の物体側
でのレンズ面(第1レンズ面)に対して非球面加工を図
11に示した如きレンズ研磨加工機により行う。 〔第3のサブステップ〕以上の図11のレンズ研磨加工
機による加工が完了すると、加工が施された正レンズL
11は蒸着工程等により反射防止膜が施された後、保持枠
が取り付けられる。そして、最終的に、レンズ研磨加工
機により非球面加工されたレンズを保持する光学ユニッ
トを投影光学系PLに組み込む。
【0095】そして、組み込み完了した段階での歪曲収
差を図18に示す。図18に示すように、図10の曲線
b及び図16に示す如き高次の歪曲収差が除去され、優
れた結像性能を持つ投影光学系PLの製造が達成されて
いることが理解できる。以上の各実施例では、像面弯曲
と歪曲収差をそれぞれ独立に補正する非球面を示した
が、投影光学系に残存する各収差を同時に補正する非球
面を少なくとも1面以上形成しても良い。また、本発明
による非球面は、像面湾曲、歪曲収差のみならずコマ収
差、球面収差、非点収差等の収差やテレセントリック性
などの結像特性などを補正することも可能である。さら
には、これらの複数の収差等を同時に補正することも可
能である。
【0096】さらに、以上の各実施例では、屈折力を持
つレンズのレンズ面に非球面を形成した例を示したが、
本発明では、平凸レンズの平面側(屈折力が零となる
面)または平凹レンズの平面側(屈折力が零となる面)
において、投影光学系中に残存する高次の収差を補正す
る非球面を形成しても良い。さらには、本発明では、投
影光学系を反射屈折型の光学系で構成した場合、あるい
は投影光学系を反射光学系で構成した場合における少な
くとも1つの反射面に、投影光学系中に残存する高次の
収差を補正する非球面を形成しても良い。
【0097】また、投影光学系とマスクとの間又は投影
光学系と感光性基板(ウエハ)との間において、屈折力
が零となる光透過性の平行平面板を挿脱可能に構成し、
その平行平面板の表面において、投影光学系中に残存す
る高次の収差を補正する非球面を形成しても良い。この
場合、以上に述べたステップ1からステップ8まで同じ
工程を経ることになるが、投影光学系からの平行平面板
の取り出し並びに投影光学系への平行平面板の取りつけ
が非常に簡単である。その結果、平行平面板を非球面加
工する場合には、第2のサブステップにて非球面加工を
施すための光学素子を取り出すために必要に応じて投影
光学系PLの1部または全部を分解する作業および第3
のサブステップにおいて非球面加工、反射防止膜のコー
トが施された光学素子を取りつけるために投影光学系P
Lを再度組み立て、調整する作業を不要とすることがで
き作業効率を向上させることができる。
【0098】なお、投影光学系に残存する収差を補正す
る本発明による非球面は、収差の回転対称な成分のみな
らず回転非対称な収差成分を除去できることは言うまで
もない。このため、本発明による非球面は、光軸に対し
て回転非対称な形状としても良いことは明らかである。
また、以上の各実施例では、マスクパターンを感光性基
板に縮小投影する投影光学系に残存する高次の収差を補
正する非球面を設けた例を示したが、これに限らず、マ
スクパターンを感光性基板に等倍、または拡大で投影す
る投影光学系に残存する高次の収差を補正する非球面を
設けても良い。
【0099】以上に示した各実施例では、投影光学系を
構成する光学部品の加工精度が緩くても、組み上げた結
果物としての投影光学系では高次の収差成分が除去され
て高い光学性能を有することになるため、光学部品自体
の不良率を低下させ、効率よく投影光学系を製造できる
利点がある。また、光学部品の加工精度が今までと同程
度であれば、今まで以上に高い光学性能を達成できる利
点がある。
【0100】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、投影光学
系を構成する光学部品の不良や、投影光学系自身の不良
を招くことなく、高次の収差成分が除去された高い光学
性能を持つ投影光学系の効率の良い製造を可能とし得
る。このため、本発明では、高次の収差成分が除去し得
る投影光学系の製造方法、より微細なマスクパターンを
感光性基板に良好に投影露光し得る投影露光装置、さら
にはより高い集積度を持つ半導体素子を始めとした各種
の素子の製造方法が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による投影露光装置の概略構成す
る説明するための図である。
【図2】図2は本発明による投影光学系の製造過程を説
明するための図である。
【図3】図3は本発明による投影光学系の製造過程の光
学データを再現するための過程を示す図である。
【図4】図1に示した投影光学系の保持構造の様子を示
す図である。
【図5】図4に示した投影光学系の保持構造とは別の構
造を示す図である。
【図6】投影光学系を構成する光学素子の光学面の形状
を計測するフィゾー型干渉計の構成を示す図である。
【図7】投影光学系に残存する像面弯曲を計測するため
のテストマスクの様子を示す図である。
【図8】投影光学系に残存する歪曲収差を計測するため
のテストマスクの様子を示す図である。
【図9】投影光学系に残存する像面弯曲の様子を示す図
である。
【図10】投影光学系に残存する歪曲収差の様子を示す
図である。
【図11】投影光学系に残存する高次の諸収差を補正す
る非球面を光学面に形成する非球面加工機の構成を示す
図である。
【図12】本発明の実施例にかかる投影光学系のレンズ
構成図である。
【図13】図12に示した投影光学系に高次の像面弯曲
が残存している様子を示す図である。
【図14】図13に示した高次の像面弯曲を補正するた
めの非球面形状の様子を示す図である。
【図15】図14に示した非球面形状によって高次の像
面弯曲が補正されている様子を示す図である。
【図16】図12に示した投影光学系に高次の歪曲収差
が残存している様子を示す図である。
【図17】図16に示した高次の歪曲収差を補正するた
めの非球面形状の様子を示す図である。
【図18】図17に示した非球面形状によって高次の歪
曲収差が補正されている様子を示す図である。
【図19】走査型投影露光装置の概略的な構成を示す図
である。
【符号の説明】
R・・・・・ マスク W・・・・・ ウエハ PL・・・・・ 投影光学系 1、4A〜4E、・・・・・ 鏡筒 2A〜2E・・・・・ 保持枠 3A〜3E、5A〜5D・・・・・ ワッシャ L1 〜L5 ・・・・・ レンズ G1 ・・・・・ 第1レンズ G2 ・・・・・ 第2レンズ G3 ・・・・・ 第3レンズ G4 ・・・・・ 第4レンズ G5 ・・・・・ 第5レンズ G6 ・・・・・ 第6レンズ

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1物体の像を第2物体上へ投影するため
    の投影光学系の製造方法において、 前記投影光学系を構成すべき複数の光学部材を製造する
    第1工程と、 該第1工程によって製造された複数の光学部材の光学面
    の面形状をそれぞれ計測する第2工程と、 前記第1工程にて製造された前記複数の光学部材を用い
    て投影光学系を組み立てる第3工程と、 該第3工程後にて前記投影光学系に残存する収差を計測
    するための第4工程と、 該第4工程によって計測された収差を補正するために前
    記投影光学系を調整すると共に、該調整中又は調整完了
    時での前記投影光学系を構成する前記複数の光学部材間
    の光学面の間隔を求める第5工程と、 前記第5工程後にて前記投影光学系に残存する高次の収
    差を計測する第6工程と、 前記第2工程にて得られた各光学部材の面形状の情報
    と、前記第5工程にて得られた前記複数の光学部材間の
    光学面の間隔の情報と、前記投影光学系の光学設計情報
    とに基づいて、前記第6工程にて得られた残存する高次
    収差量を補正する非球面を前記複数の光学部材の少なく
    とも1つに形成する第7工程とを有することを特徴とす
    る投影光学系の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第7工程にて形成される前記非球面
    は、前記投影光学系の光軸方向における前記非球面の最
    大変化量をSとし、露光波長をλ、前記非球面が形成さ
    れている前記光学部材の屈折率をnとするとき、 0.02<S(n−1)/λ<0.483 を満足することを特徴とする請求項1記載の投影光学系
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記非球面を前記光学部材の屈折面に形成
    し、該屈折面の曲率をCとするとき、 |C|<0.02 を満足することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の投影光学系の製造方法。
  4. 【請求項4】前記投影光学系の最も第1物体側の光学部
    材の屈折面から前記投影光学系の最も第2物体側の光学
    部材の屈折面までの光軸に沿った長さをDとし、前記投
    影光学系の最も第1物体側の光学部材の屈折面から前記
    非球面が形成される光学部材の屈折面までの光軸に沿っ
    た距離をdとするとき、 0≦d/D<0.37 の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の投影光学系の製造方法。
  5. 【請求項5】前記非球面は、光軸からの高さをhとし、
    光軸からの高さhにおける非球面上の点からレンズ頂点
    での接平面までの光軸に沿った距離をX(h)、近軸の
    曲率半径をr、円錐定数をk、少なくとも1から12ま
    での自然数をn、n次の非球面係数をCn とするとき、
    以下の式を満足する特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載の投影光学系の製造方法。 X(h)=A/〔1+(1−kA/r)0.5 〕+C1
    1 +C2 2 +C3 3 +C4 4 +・・・・・+Cn
    n 但し、A=h2 /rである。
  6. 【請求項6】照明光学系からの露光光をマスク上に形成
    されたパターンに照明し、該パターンを投影光学系を介
    して感光性基板に露光する投影露光装置において、 前記投影光学系は、前記パターンの像を前記感光性基板
    に形成するための複数の光学部材を有し、 前記投影光学系に残存する収差成分を補正するための非
    球面を前記複数の光学部材の少なくとも1つに形成し、 前記投影光学系の光軸方向における前記非球面の最大変
    化量をSとし、露光波長をλ、前記非球面が形成されて
    いる前記光学部材の屈折率をnとするとき、 0.02<S(n−1)/λ<0.483 を満足することを特徴とする投影露光装置。
  7. 【請求項7】前記非球面を前記光学部材の屈折面に形成
    し、該屈折面の曲率をCとするとき、 |C|<0.02 を満足することを特徴とする請求項6に記載の投影露光
    装置。
  8. 【請求項8】前記投影光学系の最もマスク側の光学部材
    の屈折面から前記投影光学系の最も感光性基板側の光学
    部材の屈折面までの光軸に沿った長さをDとし、前記投
    影光学系の最もマスク側の光学部材の屈折面から前記非
    球面が形成される光学部材の屈折面までの光軸に沿った
    距離をdとするとき、 0≦d/D<0.37 の条件を満足することを特徴とする請求項6または請求
    項7に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】前記非球面は、光軸からの高さをhとし、
    光軸からの高さhにおける非球面上の点からレンズ頂点
    での接平面までの光軸に沿った距離をX(h)、近軸の
    曲率半径をr、円錐定数をk、少なくとも1から12ま
    での自然数をn、n次の非球面係数をCn とするとき、
    以下の式を満足する特徴とする請求項6から請求項8の
    いずれかに記載の投影露光装置。 X(h)=A/〔1+(1−kA/r)0.5 〕+C1
    1 +C2 2 +C3 3 +C4 4 +・・・・・+Cn
    n 但し、A=h2 /rである。
  10. 【請求項10】半導体素子を製造する方法において、 露光光をマスク上に形成された所定のパターンに照明す
    る工程と、 前記パターンを投影光学系を介して感光性基板に投影露
    光する工程とを有し、 前記投影光学系は、前記パターンの像を前記感光性基板
    に形成するための複数の光学部材を有し、 前記投影光学系に残存する収差成分を補正するための非
    球面を前記複数の光学部材の少なくとも1つに形成し、 前記投影光学系の光軸方向における前記非球面の最大変
    化量をSとし、露光波長をλ、前記非球面が形成されて
    いる前記光学部材の屈折率をnとするとき、 0.02<S(n−1)/λ<0.483 を満足することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記非球面を前記光学部材の屈折面に形
    成し、該屈折面の曲率をCとするとき、 |C|<0.02 を満足することを特徴とする請求項10に記載の半導体
    装置の製造する方法。
  12. 【請求項12】前記投影光学系の最もマスク側の光学部
    材の屈折面から前記投影光学系の最も感光性基板側の光
    学部材の屈折面までの光軸に沿った長さをDとし、前記
    投影光学系の最もマスク側の光学部材の屈折面から前記
    非球面が形成される光学部材の屈折面までの光軸に沿っ
    た距離をdとするとき、 0≦d/D<0.37 の条件を満足することを特徴とする請求項10または請
    求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】前記非球面は、光軸からの高さをhと
    し、光軸からの高さhにおける非球面上の点からレンズ
    頂点での接平面までの光軸に沿った距離をX(h)、近
    軸の曲率半径をr、円錐定数をk、少なくとも1から1
    2までの自然数をn、n次の非球面係数をCn とすると
    き、以下の式を満足する特徴とする請求項10から請求
    項12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。 X(h)=A/〔1+(1−kA/r)0.5 〕+C1
    1 +C2 2 +C3 3 +C4 4 +・・・・・+Cn
    n 但し、A=h2 /rである。
  14. 【請求項14】複数の光学部材を用いて所定の順序で組
    み立てることにより、第1物体の像を第2物体上へ投影
    するための投影光学系を製造する方法において、 複数の光学部材を用いて前記投影光学系を組み立てるに
    先立って複数の光学部材の光学面の形状を計測する第1
    工程と、前記複数の光学部材を用いて投影光学系を組み
    立て中又は組み立て後に前記複数の光学部材の配置に関
    する情報を得る第2工程と、前記第1工程にて得られた
    前記複数の光学部材の光学面の形状に関する情報と、前
    記第2工程にて得られた前記複数の光学部材の配置に関
    する情報を得る工程とに基づいて、前記投影光学系に残
    存する収差を除去する非球面を前記複数の光学部材の少
    なくとも1つに形成する第3工程を有することを特徴と
    する投影光学系の製造方法。
  15. 【請求項15】前記第3工程にて形成される前記非球面
    は、前記投影光学系の光軸方向における前記非球面の最
    大変化量をSとし、露光波長をλ、前記非球面が形成さ
    れている前記光学部材の屈折率をnとするとき、 0.02<S(n−1)/λ<0.483 を満足することを特徴とする請求項14記載の投影光学
    系の製造方法。
  16. 【請求項16】前記非球面を前記光学部材の屈折面に形
    成し、該屈折面の曲率をCとするとき、 |C|<0.02 を満足することを特徴とする請求項14または請求項1
    5に記載の投影光学系の製造方法。
  17. 【請求項17】前記投影光学系の最も第1物体側の光学
    部材の屈折面から前記投影光学系の最も第2物体側の光
    学部材の屈折面までの光軸に沿った長さをDとし、前記
    投影光学系の最も第1物体側の光学部材の屈折面から前
    記非球面が形成される光学部材の屈折面までの光軸に沿
    った距離をdとするとき、 0≦d/D<0.37 の条件を満足することを特徴とする請求項14から請求
    項16のいずれかに記載の投影光学系の製造方法。
  18. 【請求項18】前記非球面は、光軸からの高さをhと
    し、光軸からの高さhにおける非球面上の点からレンズ
    頂点での接平面までの光軸に沿った距離をX(h)、近
    軸の曲率半径をr、円錐定数をk、少なくとも1から1
    2までの自然数をn、n次の非球面係数をCn とすると
    き、以下の式を満足する特徴とする請求項14から請求
    項17のいずれかに記載の投影光学系の製造方法。 X(h)=A/〔1+(1−kA/r)0.5 〕+C1
    1 +C2 2 +C3 3 +C4 4 +・・・・・+Cn
    n 但し、A=h2 /rである。
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