JPH10154539A - ヒートシールコネクターおよびその製造方法 - Google Patents

ヒートシールコネクターおよびその製造方法

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JPH10154539A
JPH10154539A JP31174496A JP31174496A JPH10154539A JP H10154539 A JPH10154539 A JP H10154539A JP 31174496 A JP31174496 A JP 31174496A JP 31174496 A JP31174496 A JP 31174496A JP H10154539 A JPH10154539 A JP H10154539A
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resin layer
conductive
base material
ultraviolet
insulating base
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JP31174496A
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English (en)
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Toshihiko Egawa
敏彦 江川
Yusuke Morita
雄介 森田
Takashi Nogami
隆 野上
Satoshi Odajima
智 小田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/36Assembling printed circuits with other printed circuits
    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 配線ピッチが0.2mm以下の高精細で、電
気的接続の信頼性が高いヒートシールコネクターを提供
する。 【解決手段】 このヒートシールコネクター1は、可撓
性を有する絶縁性基材2の片面もしくは両面に、導電性
付与フィラーと合成樹脂バインダーとからなる配線パタ
ーン3を設け、この上に接続用導電性粒子5を含む紫外
線硬化性樹脂層4を形成し、少なくとも他の回路との接
続部分に熱接着性接着剤層6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子機器や
電子部品の接続に用いるヒートシールコネクターおよび
その製造方法、特には従来と比較して、製造工程を削減
し、安価で、しかも、高精細なヒートシールコネクター
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配線材として導電性樹脂を用いた
ヒートシールコネクターは、金属材料を用いたものに比
べ、可撓性に富み、軽量、安価であることから、電気・
電子機器や電子部品の接続等に広く用いられている。そ
して、ヒートシールコネクターの配線パターンは、専
ら、スクリーン印刷法により形成している。しかしなが
ら、スクリーン印刷法で配線パターンを形成する、従来
の方法には次のような問題がある。すなわち、印刷時に
おける配線パターンの断線(カスレ)を避けるには導電
性樹脂インクの粘度を低くしなければならず、他方、配
線パターン間の短絡を避けるには、その反対に導電性樹
脂インクの粘度を高くしなければならない。そのため、
この相反する要求を満足させようとすると、おのずから
配線ピッチに限界(0.2mmより大きくならざるを得
ない)が生じ、配線パターンの高密度化、高精度化を図
ることができない。そこで、この問題を解決するため、
本発明者らは、先に、可撓性を有する絶縁性基材の少な
くとも片面に、導電性付与フィラーと合成樹脂バインダ
ーとからなる導電性樹脂層を設ける工程、導電性樹脂層
上に紫外線硬化性樹脂層を設ける工程、紫外線硬化性樹
脂層を、マスクを介して所望のパターンで選択的に硬化
させた後、未硬化部分を除去して導電性樹脂層の不要部
分を露出させる工程、サンドブラストによりその露出部
分を除去する工程、および硬化した紫外線硬化性樹脂層
の、少なくとも端子部分を除去する工程からなるプリン
ト配線板の製造方法を提案し、その中で、他の回路との
接続部分に異方導電性接着剤層を設け、ヒートシールコ
ネクターとすることを提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のヒートシールコネクターの製造方法では、硬化
した紫外線硬化性樹脂層の、少なくとも端子部分を除去
することが不可欠であることから、製造コストがかさ
む。また、上記のヒートシールコネクターは、異方導電
性接着剤を使用するので、線間の短絡を防止するため、
紫外線硬化性樹脂層への接続用導電性粒子の配合量の上
限は5容量%程度であり、特に微細な配線パターンとし
た場合、接続部分に接続用導電性粒子が存在しないか、
あるいは電気的接続の信頼性を得るには、不十分な数し
か存在しないこととなる危険性が高い。
【0004】本発明は、配線パターンとして、可撓性に
富み、安価である導電性樹脂を用いた、配線ピッチが
0.2mm以下の高精細で、電気的接続の信頼性が高い
ヒートシールコネクターおよび従来方法と比較して工程
が少ない製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するためには、サブトラクティブ法により配線
パターンを形成してできる限り除去工程を削除し、ま
た、配線パターン上にのみ接続用導電性粒子を配するこ
とで、高精細で、電気的接続の信頼性が高いヒートシー
ルコネクターが得られることを見出し、種々の検討を重
ねた結果、本発明を完成するに至った。すなわち、第一
の発明は、可撓性を有する絶縁性基材と、該絶縁性基材
の片面もしくは両面に設けられた導電性付与フィラーと
合成樹脂バインダーとからなる配線パターンと、この上
に設けられた接続用導電性粒子を含む紫外線硬化性樹脂
層と、少なくとも他の回路との接続部分に設けられた熱
接着性接着剤層とからなることを特徴とするヒートシー
ルコネクターであり、第二の発明は、可撓性を有する絶
縁性基材と、該絶縁性基材の片面もしくは両面に設けら
れた絶縁性合成樹脂層と、この上に設けられた導電性付
与フィラーと合成樹脂バインダーとからなる配線パター
ンと、更にこの上に設けられた接続用導電性粒子を含む
紫外線硬化性樹脂層と、少なくとも他の回路との接続部
分に設けられた熱接着性接着剤層とからなることを特徴
とするヒートシールコネクターであり、第三の発明は、
可撓性を有する絶縁性基材の片面もしくは両面に、導電
性付与フィラーと合成樹脂バインダーとからなる導電性
樹脂層を設け、この上に接続用導電性粒子を含む紫外線
硬化性樹脂層を形成し、紫外線を照射して所望の配線パ
ターンで部分的に硬化させた後、未硬化部分を除去して
導電性樹脂層の不要部分を露出させ、サンドブラストに
よりその露出部分を除去し、少なくとも他の回路との接
続部分に熱接着性接着剤層を設けることを特徴とする第
一の発明のヒートシールコネクターの製造方法であり、
第四の発明は、可撓性を有する絶縁性基材の片面もしく
は両面に絶縁性合成樹脂層を設け、この上に導電性付与
フィラーと合成樹脂バインダーとからなる導電性樹脂層
を形成し、更にこの上に接続用導電性粒子を含む紫外線
硬化性樹脂層を設け、紫外線を照射して所望の配線パタ
ーンで部分的に硬化させた後、未硬化部分を除去して導
電性樹脂層の不要部分を露出させ、サンドブラストによ
りその露出部分およびその下の絶縁性合成樹脂層の一部
又は全部を除去し、少なくとも他の回路との接続部分に
熱接着性接着剤層を設けることを特徴とする第二の発明
のヒートシールコネクターの製造方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1を参照して説明する。図1は、本発明のヒートシール
コネクターの一実施例を示す断面模式図であり、1はヒ
ートシールコネクター、2は絶縁性基材、3は配線パタ
ーン、4は紫外線硬化性樹脂層、5は接続用導電性粒
子、6は熱接着性接着剤層である。
【0007】本発明のヒートシールコネクター1におい
て、絶縁性基材2には、ポリイミド、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、ポリメチルメタクリレート等の
可撓性を有する合成樹脂からなるフィルム、又はこれら
の積層体等であって、体積抵抗率が1010Ω・cm以
上、好ましくは1014Ω・cm以上のものを使用する。
耐熱性、寸法安定性、配線パターン3(導電性樹脂層)
との密着性、価格等を考慮するとポリエステルフィルム
又はポリイミドフィルムがよい。また、絶縁性基材2の
厚さは可撓性を考慮して、5〜200μm、好ましくは
10〜100μmとする。
【0008】配線パターン3(導電性樹脂層)は、導電
性付与フィラーと合成樹脂バインダーとからなる導電ペ
ーストを使用して形成する。導電性付与フィラーには、
粒状、鱗片状、板状、樹枝状、サイコロ状等の金、銀、
銅、白金、ニッケル、パラジウム等の金属粉末、合金粉
末、メッキ粉末、前記金属の一種又は二種以上をメッキ
した樹脂粉末、ファーネスブラックやチャンネルブラッ
ク等のカーボンブラック、グラファイト粉末の中から一
種又は二種以上を使用する。また、合成樹脂バインダー
には、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、熱可塑性ポリエス
テル、熱可塑性ポリウレタン、ポリブタジエン、ポリイ
ミド、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂
等に、必要に応じて、イソシアネート類、アミン類、有
機過酸化物、酸無水物等の硬化剤、硬化促進剤、レベリ
ング剤、分散安定剤、消泡剤、揺変剤、金属不活性剤等
の添加剤を添加し、これに溶剤を添加、混合して適当な
粘度に調整したものを使用する。
【0009】上記導電ペーストにより絶縁性基材2の上
に配線パターン3(導電性樹脂層)を設けるには、スク
リーン印刷法、グラビア印刷法等の印刷法、ロールコー
ティング法、バーコーティング法、ナイフコーティング
法、ダイコーティング法、スプレーコーティング法、ス
ピンコーティング法等のコーティング法、あるいはディ
ッピング法等の方法により絶縁性基材2の片面もしくは
両面上に塗布すればよい。配線パターン3(導電性樹脂
層)の厚さは、薄すぎると所望の導電性が得られず、ま
た、厚すぎるとサンドブラストによる除去が困難とな
り、折り曲げによる断線が生じやすくなるので、3〜3
0μm、好ましくは、5〜20μmとする。
【0010】また、本発明では、他の態様として、上記
した絶縁性基材2と配線パターン3との間に、絶縁性合
成樹脂層(図示せず)を設けてもよい。サンドブラスト
により導電性樹脂層の不要部分を除去する際に、この絶
縁性合成樹脂層も共に除去することで、配線パターン間
の絶縁性の確保を容易に図ることができる。絶縁性合成
樹脂層には、絶縁性基材2および配線パターン3(導電
性樹脂層)と密着性が高く、サンドブラストにより容易
に除去できるものを使用する。例えば、塩化ビニル樹
脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、アクリル樹脂、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポ
リウレタン、ポリブタジエン、ポリイミド、エポキシ樹
脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
また、必要に応じて、イソシアネート類、アミン類、有
機過酸化物、酸無水物等の硬化剤を添加してもよい。さ
らに、タルク、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、シリカ等
の各種フィラーを添加することにより、サンドブラスト
による除去効率を高めることができる。
【0011】絶縁性基材2上に絶縁性合成樹脂層を設け
るには、従来公知の方法を使用して行えばよい。例え
ば、上記材料を溶剤により溶液化したもの、あるいは水
系のエマルジョンやディスパージョンを塗布する各種の
コーティング法や予めフィルム成形した後、ラミネート
する方法が挙げられる。絶縁性合成樹脂層の厚さは、薄
すぎると、この絶縁性合成樹脂層を除去しても不要な導
電性樹脂層の除去が不完全となる危険性があり、また、
過剰な厚さは不要であるため、1〜100μm程度とす
るのがよい。
【0012】紫外線硬化性樹脂層4には、従来用いられ
ている材料を使用すればよい。例えば、光硬化性プレポ
リマー(オリゴマー)、光硬化性希釈剤(モノマー)、
光硬化開始剤、硬化促進剤、各種添加剤等からなる組成
物が挙げられる。但し、後の工程で行うサンドブラスト
により、配線パターン3部分の紫外線硬化性樹脂層4が
除去されないことが必要であるため、配線パターン3を
形成した導電ペーストよりも強靭なものを選択すること
が重要である。
【0013】紫外線硬化性樹脂層4を導電性樹脂層の上
に設ける方法としては、導電性樹脂層を絶縁性基材の上
に設ける際と同様の方法を適用することができる。ま
た、紫外線硬化性樹脂層4の厚さは、薄すぎるとサンド
ブラストから配線パターン3を保護することができず、
過剰な厚さは不要であるので、1〜50μm程度とす
る。
【0014】接続用導電性粒子5には、例えば、金、
銀、銅、ニッケル、パラジウム、真鍮、半田等の金属粒
子、タングステンカーバイド、シリカカーバイド等のセ
ラミック粒子、カーボン粒子、グラファイト粒子、表面
を金属でメッキしたプラスチック粒子を使用する。接続
用導電性粒子5の粒径は、小さすぎると他の回路との接
続に寄与せず、大きすぎると配線パターン間に残留して
短絡を生じたり、紫外線硬化性樹脂層4の形成に悪影響
を及ぼすので、5〜50μm程度とするのが好ましい。
また、接続用導電性粒子5は、紫外線硬化性樹脂層4に
対し、5〜40容量%程度、配合する。
【0015】紫外線硬化性樹脂層4に紫外線を照射して
所望のパターンで部分的に硬化させる方法としては、ネ
ガマスクを介して紫外線を照射する方法、スポットの紫
外線を走査する方法等が挙げられるが、ネガマスクを介
して紫外線を照射する方法が一般的であり、一般に用い
られている紫外線照射装置を使用して行えばよい。
【0016】紫外線硬化性樹脂層4の配線パターン3部
分以外の未硬化部分を除去するには、配線パターン3を
あまり侵さない溶剤や剥離剤を使用して洗い流せばよ
い。通常は、弱アルカリ性水溶液を使用する。
【0017】露出した導電性樹脂層を除去するサンドブ
ラスト装置としては、従来用いられているものを使用す
ることができる。また、ブラスト材としては、一般的
に、アルミナ質のものや炭化珪素質のものを使用する。
アルミナ質のものとしては、褐色アルミナ、白色アルミ
ナ、淡褐色アルミナ、解砕アルミナ、人造エメリー、ア
ルミナジルコニア等、炭化珪素質のものとしては、黒色
炭化珪素、緑色炭化珪素等が挙げられる。本発明におい
ては、除去しようとする導電性樹脂層の不要部分の幅が
数十〜百数十μm程度と狭いので、その幅以下、好まし
くはその幅の1/2以下の粒径を有するものを選択する
ことがよい。
【0018】熱接着性接着剤層6を形成する熱接着性接
着剤は、被着体と重ね合わせて、加熱、加圧することで
接着性を発現するものであれば、特に限定されず、熱可
塑性、熱硬化性あるいはこれらの複合系のいずれであっ
てもよい。熱可塑性のものは、比較的低温、短時間での
接着が可能であり、また、熱硬化性のものは、接着強度
が高く、耐熱性に優れているという利点があるので、そ
の使用目的に応じて適宜選択するとよい。熱可塑性のも
のとしては、ポリアミド系、ポリエステル系、アイオノ
マー系、ポリオレフィン系、各種合成ゴム系のもの、更
には、これらの変性物、複合物が挙げられる。また、熱
硬化性のものとしては、エポキシ樹脂系、ウレタン系、
アクリル系、シリコーン系、クロロプレン系、ニトリル
系等の合成ゴム類、又はこれらの混合物が挙げられる。
上記いずれのものにも、硬化剤、加硫剤、制御剤、劣化
防止剤、耐熱添加剤、粘着付与剤、軟化剤、着色剤等を
適宜添加することができる。
【0019】少なくとも他の回路との接続部分に熱接着
性接着剤層6を設けるには、熱接着性接着剤を溶液化し
たものを、印刷、コーティング等の方法で塗布する方法
や予めフィルム状に成形したものをラミネートする方法
等を使用する。熱接着性接着剤層6の厚さは、厚すぎる
とそれに伴って接続用導電性粒子5を大きなものとしな
ければならず、その結果、配線パターン間に残留して短
絡を生じたり、紫外線硬化性樹脂層4の形成に悪影響を
及ぼし、また、薄すぎると十分な接着力が得られないも
のとなるので、5〜30μm程度とするのがよい。以上
のようにして、本発明によるヒートシールコネクターが
製造されるが、適宜の部分にレジスト層やカバーフィル
ム等を設けることは任意である。
【0020】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。なお、本発明は以下の記載に限定されるもので
はない。
【0021】(実施例1)厚さ25μmのポリエステル
フィルム「ルミラ−S−10」(東レ社製、商品名)の
片面に、銀ペースト「ドータイト」(藤倉化成社製、商
品名)により、スクリーン印刷法で100mm×100
mm×厚さ15μmの導電性樹脂層を形成した。この上
に、平均粒子径10μmの金メッキニッケル粒子を固形
分全体の30%配合したウレタンアクリレート系紫外線
硬化性樹脂ディスパージョンをスクリーン印刷により塗
布、乾燥し、厚さ3μm(金メッキニッケル粒子のない
部分の厚さ)の未硬化の紫外線硬化性樹脂層を形成し
た。次に、線幅0.1mm、配線ピッチ0.2mm、線
長30mm,線数150本のネガ配線パターンを有する
ガラスマスクを介して紫外線照射を行い、該パターンで
紫外線硬化性樹脂層を硬化させた。そして、30℃の1
%Na2 CO3 水溶液を45秒間スプレーして、紫外線
硬化性樹脂層の未硬化部分を除去した後、サンドブラス
トにより、露出した導電性樹脂層(線間部分)を除去し
た。なお、このときの条件は、ブラスト材には平均粒径
25μmの「C#600」(カーボランダム社製、商品
名)を用い、ガン径φ8mm、ガン距離90mm、空気
圧2kgf/cm2 で7パス、3kgf/cm2 で9パ
スとした。次に、スチレン−エチレン−ブチレン−スチ
レン系樹脂とエポキシ系樹脂とを主成分とし、マイクロ
カプセル化イミダゾール系硬化剤を含有する熱接着性接
着剤をスクリーン印刷により厚さ8μmとなるように全
面に塗布し、本発明のヒートシールコネクターを得た。
このものを用いて、0.2mmピッチの硬質プリント配
線基板2枚を170℃、30kgf/cm2 、20秒の
条件でヒートシール接続した。100セットの接続を行
ったが、導通不良および絶縁不良は発生しなかった。ま
た、このものを60℃で95%RHの高温高湿槽に50
0時間放置したが、導通不良および絶縁不良は発生しな
かった。さらに、配線パターン間の絶縁破壊電圧を測定
したところ、200Vであった。
【0022】(実施例2)厚さ25μmのポリエステル
フィルム「ルミラ−S−10」(東レ社製、商品名)の
片面に、ポリエステル樹脂100重量部、シリカ30重
量部を石油ナフサに固形分量25%となるように溶解さ
せたインクをグラビアコーティング法により塗布し、厚
さ10μmの絶縁性合成樹脂層を形成した。この上に、
銀ペースト「ドータイト」(藤倉化成社製、商品名)に
より、スクリーン印刷法で100mm×100mm×厚
さ15μmの導電性樹脂層を形成した。この上に、平均
粒子径10μmの金メッキニッケル粒子を固形分全体の
30%配合したウレタンアクリレート系紫外線硬化性樹
脂ディスパージョンをスクリーン印刷により塗布、乾燥
し、厚さ3μm(金メッキニッケル粒子のない部分の厚
さ)の未硬化の紫外線硬化性樹脂層を形成した。次に、
線幅0.1mm、配線ピッチ0.2mm、線長30m
m,線数150本のネガ配線パターンを有するガラスマ
スクを介して紫外線照射を行い、該パターンで紫外線硬
化性樹脂層を硬化させた。そして、30℃の1%Na2
CO3 水溶液を45秒間スプレーして、紫外線硬化性樹
脂層の未硬化部分を除去した後、サンドブラストによ
り、露出した導電性樹脂層(線間部分)を除去した。な
お、このときの条件は、ブラスト材には平均粒径25μ
mの「C#600」(カーボランダム社製、商品名)を
用い、ガン径φ8mm、ガン距離90mm、空気圧3k
gf/cm2 で12パスとした。次に、スチレン−エチ
レン−ブチレン−スチレン系樹脂とエポキシ系樹脂とを
主成分とし、マイクロカプセル化イミダゾール系硬化剤
を含有する熱接着性接着剤をスクリーン印刷により厚さ
8μmとなるように全面に塗布し、本発明のヒートシー
ルコネクターを得た。これを用いて、0.2mmピッチ
の硬質プリント配線基板2枚を170℃、30kgf/
cm2 、20秒の条件でヒートシール接続した。100
セットの接続を行ったが、導通不良および絶縁不良は発
生しなかった。また、このものを60℃で95%RHの
高温高湿槽に500時間放置したが、導通不良および絶
縁不良は発生しなかった。さらに、配線パターン間の絶
縁破壊電圧を測定したところ、1000Vでも絶縁破壊
は生じなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明においては、配線パターンを形成
する際、ベタの導電性樹脂層を形成した後に、紫外線硬
化性樹脂層により導電性樹脂層の配線パターン部分を保
護し、サンドブラストで前記導電性樹脂層の不要部分を
除去する方法で配線パターン形成を行うため、スクリー
ン印刷法では達成できなかった0.2mmピッチ以下の
高精細な配線パターンをもったヒートシールコネクター
を得ることができる。また、本発明にしたがうと、紫外
線硬化性樹脂層に接続用導電性粒子を配合することか
ら、紫外線硬化性樹脂層は上記保護機能に加えて導電性
機能をもつことになり、これにより従来法の欠陥であ
る、配線パターン上の紫外線硬化性樹脂層を除去する工
程が不要となるので製造コストが低減できるうえに、上
記粒子の配合量を増やすことで他の回路との電気的接続
に関して高い信頼性を得ることができる。さらに、導電
性樹脂層の下に絶縁性合成樹脂層を設け、これを導電性
樹脂層の不要部分と共に除去すると、配線パターン間の
絶縁信頼性の高いヒートシールコネクターを容易に得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒートシールコネクターの一実施例を
示した断面模式図である。
【符号の説明】
1 ヒートシールコネクター 2 絶縁性基材 3 配線パターン 4 紫外線硬化性樹脂層 5 接続用導電性粒子 6 熱接着性接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田嶋 智 埼玉県大宮市吉野町1丁目406番地1 信 越ポリマー株式会社商品研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する絶縁性基材と、該絶縁性
    基材の片面もしくは両面に設けられた導電性付与フィラ
    ーと合成樹脂バインダーとからなる配線パターンと、こ
    の上に設けられた接続用導電性粒子を含む紫外線硬化性
    樹脂層と、少なくとも他の回路との接続部分に設けられ
    た熱接着性接着剤層とからなることを特徴とするヒート
    シールコネクター。
  2. 【請求項2】 可撓性を有する絶縁性基材と、該絶縁性
    基材の片面もしくは両面に設けられた絶縁性合成樹脂層
    と、この上に設けられた導電性付与フィラーと合成樹脂
    バインダーとからなる配線パターンと、更にこの上に設
    けられた接続用導電性粒子を含む紫外線硬化性樹脂層
    と、少なくとも他の回路との接続部分に設けられた熱接
    着性接着剤層とからなることを特徴とするヒートシール
    コネクター。
  3. 【請求項3】 可撓性を有する絶縁性基材の片面もしく
    は両面に、導電性付与フィラーと合成樹脂バインダーと
    からなる導電性樹脂層を設け、この上に接続用導電性粒
    子を含む紫外線硬化性樹脂層を形成し、紫外線を照射し
    て所望のパターンで部分的に硬化させた後、未硬化部分
    を除去して導電性樹脂層の不要部分を露出させ、サンド
    ブラストによりその露出部分を除去し、少なくとも他の
    回路との接続部分に熱接着性接着剤層を設けることを特
    徴とする請求項1記載のヒートシールコネクターの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 可撓性を有する絶縁性基材の片面もしく
    は両面に絶縁性合成樹脂層を設け、この上に導電性付与
    フィラーと合成樹脂バインダーとからなる導電性樹脂層
    を形成し、更にこの上に接続用導電性粒子を含む紫外線
    硬化性樹脂層を設け、紫外線を照射して所望のパターン
    で部分的に硬化させた後、未硬化部分を除去して導電性
    樹脂層の不要部分を露出させ、サンドブラストによりそ
    の露出部分およびその下の絶縁性合成樹脂層の一部又は
    全部を除去し、少なくとも他の回路との接続部分に熱接
    着性接着剤層を設けることを特徴とする請求項2記載の
    ヒートシールコネクターの製造方法。
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JPWO2007108539A1 (ja) * 2006-03-23 2009-08-06 信越ポリマー株式会社 フレキシブル配線板及びヒートシールコネクタ

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