JPH10153901A - 帯電装置 - Google Patents
帯電装置Info
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- JPH10153901A JPH10153901A JP31187296A JP31187296A JPH10153901A JP H10153901 A JPH10153901 A JP H10153901A JP 31187296 A JP31187296 A JP 31187296A JP 31187296 A JP31187296 A JP 31187296A JP H10153901 A JPH10153901 A JP H10153901A
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Abstract
等の帯電性能の劣化が生じたりするという課題を解決し
ようとするものである。 【解決手段】 この発明は、静電像担持体1上の空間に
電磁波を照射してイオンを生成させる電磁波照射装置2
と、前記イオンを静電像担持体1に付着させるための電
界を形成する電界形成手段3と、電磁波照射装置2の電
磁波照射孔4の近傍に設けられた電磁波照射孔汚染防止
部材5とを備えたものである。
Description
リ、プリンタ等の画像形成装置の帯電装置に関する。
シミリ、プリンタ等の画像形成装置は、一般に、感光体
ドラム、感光体ベルトなどの感光体からなる静電像担持
体上に帯電装置により均一な初期帯電を行った後に、露
光装置により静電像担持体に画像信号に応じた露光、若
しくは原稿画像に応じた露光を行って静電像担持体の初
期帯電を消去することで、静電荷のパターンを形成し、
この静電荷のパターンを現像装置でトナーにより現像し
て記録紙あるいは中間転写体からなる転写材に転写する
という作像プロセスを行っている。
静電像担持体を帯電装置により帯電させる帯電プロセス
が存在し、この帯電プロセスは従来は帯電装置として非
接触で帯電を行う、帯電安定性にも優れているコロナチ
ャージャを用いて行われていた。しかし、コロナチャー
ジャはオゾンを多く発生するので、最近では接触帯電方
式の帯電装置が検討されており、例えば特開昭63ー1
49669号公報に記載されているような接触帯電方法
や、特開平6ー175469号公報に記載されているよ
うなブラシ帯電装置が実用化されてきている。
には、DC電圧にAC電圧を重畳して帯電ローラに印加
する接触帯電方法が記載されている。また、特開平6ー
175469号公報には、導電性ブラシとその芯金との
間に低抵抗の中間導電部材を設けて帯電の環境依存性を
無くすようにしたブラシ帯電装置が記載されている。
では、オゾンを多く発生するという不具合がある。ま
た、上記接触帯電方式の帯電装置では、帯電部材が静電
像担持体に接触するので、帯電部材がトナーなどで汚れ
やすく、その結果、帯電ムラ等の帯電性能の劣化が生じ
てしまう。本発明は、電磁波照射装置及び電界形成手段
を用いてオゾンを発生しない構成として、電磁波強度を
著しく低下させることなく電磁波照射装置の電磁波照射
孔のトナー、紙粉等による汚染を防止することができ、
電磁波照射孔のトナー、紙粉等による汚染を防止するこ
とができ、電磁波照射孔汚染防止部材の帯電による静電
像担持体帯電性能劣化を防止することができ、さらに電
磁波照射孔汚染防止部材の簡易な設置が可能となり、メ
ンテナンス性を向上させることができ、電磁波照射孔汚
染防止部材の性能低下を防止することができる非接触方
式の帯電装置を提供することを目的とする。
め、請求項1に係る発明は、静電像担持体に対して均一
な初期帯電を行った後に露光により静電荷のパターンを
形成し、この静電荷のパターンをトナーにより現像して
転写材に転写し画像を得る画像形成装置の帯電装置にお
いて、前記静電像担持体上の空間に電磁波を照射してイ
オンを生成させる電磁波照射装置と、前記イオンを前記
静電像担持体に付着させるための電界を形成する電界形
成手段と、前記電磁波照射装置の電磁波照射孔の近傍に
設けられた電磁波照射孔汚染防止部材とを備えたもので
あり、電磁波照射孔のトナー、紙粉等による汚染を防止
することができ、長期間にわたって帯電性能を安定して
得ることができる。
電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材は樹脂
フィルム、或いは合成繊維若しくは天然繊維からなる布
で構成したものであり、電磁波強度を著しく低下させる
ことなく電磁波照射孔のトナー、紙粉等による汚染を防
止することができる。
電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材は導電
性ポリマー、或いは金属フィルム、或いは金属製の高密
度メッシュからなるものであり、電磁波照射孔汚染防止
部材の帯電による帯電性能劣化を防止することができ
る。
電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材は表面
が帯電防止処理されたものからなるものであり、電磁波
照射孔汚染防止部材の帯電による帯電性能劣化を防止す
ることができる。
電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材を前記
電磁波照射孔に固定したものであり、電磁波照射孔汚染
防止部材の簡易な設置が可能となる。
電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材を取り
外し可能に設けたものであり、メンテナンス性を向上さ
せることができる。
電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材を定期
的にクリーニングする構成としたものであり、電磁波照
射孔汚染防止部材の性能低下を防止することができる。
式の帯電装置の原理について述べる。電磁波が空気中に
照射されると、その電磁波が照射された領域の空気が電
離され、正負両極性のイオンが生成される。したがっ
て、静電像担持体(例えば感光体)上の空間に電磁波照
射装置により電磁波を照射して空気を電離させ、その空
間に電界形成手段により電界を作用させることで、所望
の極性のイオンのみを静電像担持体に付着させることが
できる。本発明による非接触帯電方式の帯電装置は、こ
のような原理により静電像担持体を非接触で帯電させる
ことができる。本発明における電磁波としては、紫外
線、軟X線、X線、γ線等を使用できるが、電離効率や
安全性の面を考慮すると、軟X線かX線が好ましい。
及び電界形成手段を有する非接触帯電方式の帯電装置
は、長期間にわたって電子写真方式の画像形成装置にて
電子写真プロセスの帯電に用いた場合には、トナー、紙
粉等によって電磁波照射装置の電磁波照射孔が汚れると
いう不具合が生ずる。この電磁波照射孔の汚れは帯電装
置の帯電性能に悪影響を及ぼすので、電磁波照射孔のク
リーニングが必要になる。
リウム板により形成されており、ブラシや布等を用いた
通常のクリーニング方法でクリーニングした場合には、
電磁波照射孔を構成するベリリウム板がそのクリーニン
グで削られて、人体への悪影響が懸念される粉状のベリ
リウムが発生してしまう恐れがある。そこで、電磁波照
射孔を構成するベリリウム板が削れないようにする工夫
が必要となり、本発明は電磁波照射孔を構成する部材が
クリーニングで削れなくて電磁波照射孔がトナー、紙粉
等で汚れないように電磁波照射孔汚染防止部材を設けて
いる。なお、本発明は電磁波照射孔を構成する部材がベ
リリウム以外の材料で構成されている場合にも適用でき
る。
て詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態の概略
を示す。図1において、1は電子写真方式の複写機、フ
ァクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる感
光体ドラム、感光体ベルトなどの感光体からなる静電像
担持体、2は電磁波照射装置、3はグリッドからなる電
界形成手段、4は電磁波照射装置2の電磁波照射孔、5
は電磁波照射孔4のトナー、紙粉等による汚れを防止す
るための電磁波照射孔汚染防止板、6は直流電源であ
る。
て、第1実施形態の帯電装置により均一な初期帯電が行
われた後に露光手段により画像信号に応じた露光、若し
くは原稿画像に応じた露光が行われて静電像担持体の初
期帯電が消去されることで静電荷のパターンが形成さ
れ、この静電荷のパターンが現像装置にてトナーにより
現像されて転写手段により記録紙あるいは中間転写体か
らなる転写材に転写され所望の画像が得られる。
射装置2との間に配置され、直流電源6から直流電圧が
印加される。静電像担持体1は、裏側が接地され、駆動
部により駆動されて図示矢印方向へ移動する。電磁波照
射装置2は、静電像担持体1上の空間に電磁波を照射し
て空気を電離させることにより、空気中に正負両極性の
イオンを多数生成させる。このイオンはグリッド3と静
電像担持体1との間の空間に形成される電界によって静
電像担持体1に引き付けられ、静電像担持体1の表面が
均一に帯電される。電磁波照射孔汚染防止板5は、電磁
波照射装置2の電磁波照射孔4の前面の近傍に配置さ
れ、電磁波照射孔4がトナー、紙粉等で汚れることを防
止する。
に係る発明の実施形態であって、静電像担持体1に対し
て均一な初期帯電を行った後に露光により静電荷のパタ
ーンを形成し、この静電荷のパターンをトナーにより現
像して転写材に転写し画像を得る画像形成装置の帯電装
置において、前記静電像担持体1上の空間に電磁波を照
射してイオンを生成させる電磁波照射装置2と、前記イ
オンを前記静電像担持体1に付着させるための電界を形
成する電界形成手段としてのグリッド3と、前記電磁波
照射装置2の電磁波照射孔4の近傍に設けられた電磁波
照射孔汚染防止部材としての電磁波照射孔汚染防止板5
とを備えたので、電磁波照射孔のトナー、紙粉等による
汚染を防止することができ、長期間にわたって帯電性能
を安定して得ることができる。
電磁波の透過性能が優れていることが必要であるため、
薄い樹脂フィルムまたは布が好適である。電磁波照射孔
4の代りに電磁波照射孔汚染防止板5がトナー、紙粉等
で汚れるが、電磁波照射孔汚染防止板5は、ポリエステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデ
ン等の汎用フィルムや、ナイロン等の合成繊維、絹等の
天然繊維からなるメッシュ状の布で構成することによ
り、ブラシ、布等で容易にクリーニングすることができ
る。そこで、本発明の第2実施形態は、上記第1実施形
態において、電磁波照射孔汚染防止板5を、上述した樹
脂フィルム、或いは合成繊維若しくは天然繊維からなる
布で構成した構成したものである。
係る発明の実施形態であって、請求項1記載の帯電装置
において、前記電磁波照射孔汚染防止部材5は樹脂フィ
ルム、或いは合成繊維若しくは天然繊維からなる布で構
成したので、電磁波強度を著しく低下させることなく電
磁波照射孔のトナー、紙粉等による汚染を防止すること
ができる。
しては、まず図1に示すように電磁波照射装置2の電磁
波照射孔4を構成する部材に電磁波照射孔汚染防止板5
としての樹脂層を直接コートし又は接着する等により、
電磁波照射孔4を構成する部材に電磁波照射孔汚染防止
板5を固定することがもっとも簡単である。そこで、本
発明の第3実施形態は、上記第1実施形態において、電
磁波照射孔4を構成する部材に電磁波照射孔汚染防止板
5としての樹脂層を直接コートし又は接着する等によ
り、電磁波照射孔4を構成する部材に電磁波照射孔汚染
防止板5を固定するようにしたものである。このよう
に、第3実施形態は、請求項5に係る発明の実施形態で
あって、請求項1記載の帯電装置において、前記電磁波
照射孔汚染防止部材5を前記電磁波照射孔4に固定した
ので、電磁波照射孔汚染防止部材の簡易な設置が可能と
なる。
に対して電磁波照射孔汚染防止板5を取り外し可能にす
ることにより、電磁波照射孔汚染防止板5の汚れた場合
のクリーニングのみならず、交換も容易に行えるように
なり、メンテナンス性が向上する。そこで、本発明の第
4実施形態は、上記第1実施形態において、電磁波照射
孔4を構成する部材に対して電磁波照射孔汚染防止板5
を取り外し可能に設けたものである。このように、第4
実施形態は、請求項6に係る発明の実施形態であって、
請求項1記載の帯電装置において、前記電磁波照射孔汚
染防止部材5を取り外し可能に設けたので、メンテナン
ス性を向上させることができる。
形態において、図2に示すように電磁波照射装置2の電
磁波照射孔4を構成する部材が接地され、静電像担持体
1の裏側に直流電源6から直流電圧が印加されることに
より、グリッド3と静電像担持体1との間の空間に電界
が形成されてこの電界によりイオンが静電像担持体1の
表面に引き付けられる。
形態において、図3に示すように電磁波照射装置2の電
磁波照射孔4を構成する部材に直流電源6から直流電圧
が印加され、静電像担持体1の裏側が接地されることに
より、グリッド3と静電像担持体1との間の空間に電界
が形成されてこの電界によりイオンが静電像担持体1の
表面に引き付けられる。これらの第5実施形態及び第6
実施形態は、請求項1に係る発明の他の実施形態であ
り、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。
は、帯電電界が形成されている領域中に電磁波照射孔汚
染防止板5が配置されるために、電磁波照射孔汚染防止
板5が汚れやすい。また、電磁波照射孔汚染防止板5が
絶縁体であると、電磁波照射孔汚染防止板5が帯電され
て帯電電界が変化してしまうという弊害が生ずる。この
ような不具合を回避するには、電磁波照射孔汚染防止板
5の表面に帯電防止処理を施すことが有効である。
1実施形態において、電磁波照射孔汚染防止板5の表面
に帯電防止処理を施すようにしたものである。このよう
に、第7実施形態は、請求項4に係る発明の実施形態で
あって、請求項1記載の帯電装置において、前記電磁波
照射孔汚染防止部材5は表面が帯電防止処理されたもの
からなるので、電磁波照射孔汚染防止部材の帯電による
帯電性能劣化を防止することができる。
体を金属フィルムや金属製の高密度メッシュ、導電性ポ
リマーで形成することも有効な手段である。そこで、本
発明の第8実施形態は、上記第1実施形態において、電
磁波照射孔汚染防止部材5を金属フィルム、或いは金属
製の高密度メッシュ、或いは導電性ポリマーで構成した
ものである。
ば、ポリアセチレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポ
リピロール、ポリアニリン、ポリ(3−メチルチオフェ
ン)等が使用できる。また、カーボン粒子を分散させた
薄い樹脂フィルムでも、導電性ポリマーと同様の効果が
得られる。電磁波照射孔汚染防止部材5として金属フィ
ルムを用いる場合には、その金属フィルムは電磁波の透
過性を損なわないように薄くする必要がある。例えば、
アルミニウムのフィルムを用いる場合には、その厚さを
10[μm]程度以下にすることが望ましい。
導電性を持たせた場合には、図11のように電磁波照射
孔汚染防止部材5を定電位の部材に接続することが望ま
しい。このようにすることで、電磁波照射孔汚染防止部
材5に付着した電荷を有効に除去することが可能となる
ため、電磁波照射孔汚染防止部材5の電位が安定化さ
れ、結果として静電像担持体1の帯電電位が一様とな
る。電磁波照射孔汚染防止部材5の最適な電位は電界形
成手段の構成、装置構成などにより異なり、電磁波照射
孔汚染防止部材5を接地する方式がもっとも簡単である
が、電磁波照射孔汚染防止部材5に電圧が印加されてい
る場合には放電を回避するために電磁波照射孔4を構成
する部材と電磁波照射孔汚染防止部材5とを略同電位に
する方が良い。
合には、電磁波照射孔汚染防止部材5が絶縁性の場合よ
りも汚れにくく、クリーニングも比較的容易に行える。
電磁波照射孔汚染防止部材5のクリーニングは電磁波照
射孔汚染防止部材5が導電性の場合も電磁波照射孔汚染
防止部材5が絶縁性の場合と同様に布、ブラシ、ブレー
ド等で摺擦することで行える。
に係る発明の実施形態であって、請求項1記載の帯電装
置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材5は定電位
の部材に接続された導電性ポリマー、或いは金属フィル
ム、或いは金属製の高密度メッシュからなるので、電磁
波照射孔汚染防止部材の帯電による帯電性能劣化を防止
することができる。
第9実施形態では、上記第1実施形態において、グリッ
ド3の代りに電極7が用いられ、この電極7は静電像担
持体1の帯電面と対向して配置される。電磁波照射装置
2の電磁波照射孔4は帯電電界が静電像担持体1と電極
7との間に形成される領域の外にあり、電磁波照射装置
2は静電像担持体1上の空間に電磁波を照射して空気を
電離させることにより、空気中に正負両極性のイオンを
多数生成させる。このイオンは電極7と静電像担持体1
との間の空間に形成される電界によって静電像担持体1
に引き付けられ、静電像担持体1の表面が均一に帯電さ
れる。
孔4がトナー、紙粉等で汚れることを防止する。電磁波
照射孔4は静電像担持体1の帯電面と対向していないこ
とから汚れにくいが、電磁波照射孔汚染防止部材5を設
けたことで、より一層汚れにくくなって帯電装置の信頼
性が向上する。この第9実施形態は、請求項1に係る発
明の他の実施形態であり、上記第1実施形態と同様な効
果が得られる。
に電磁波照射孔汚染防止部材5がトナー、紙粉等などで
次第に汚れてくる。言うまでもなく、電磁波照射孔汚染
防止部材5が著しく汚れると、帯電性能の劣化が生ず
る。そこで、本発明の第10実施形態は、電磁波照射孔
汚染防止部材5を定期的にクリーニングする構成とした
ものであり、定期的にクリーニングすることで、装置の
性能を長期間にわたって維持することが可能となる。
防止部材5として樹脂フィルムが用いられ、定期的にフ
ィルム張架ローラ8、9が駆動源により回転されること
によってフィルム張架ローラ8、9で樹脂フィルム5の
両端側が巻き取られるように構成される。電磁波照射孔
汚染防止部材5は、定期的にフィルム張架ローラ8、9
で巻き取って移動させながら表面をクリーニング部材1
0によりクリーニングすることができる。
スの回数(電子写真プロセスを行う回数)等に応じて所
定のタイミング毎にフィルム張架ローラ8、9を駆動源
により順方向に駆動して電磁波照射孔汚染防止部材5と
しての樹脂フィルムを巻き取り、この樹脂フィルム5を
クリーニング部材10によりクリーニングする。その
後、フィルム張架ローラ8、9を駆動源により逆方向に
駆動して電磁波照射孔汚染防止部材5としての樹脂フィ
ルムを巻き戻す。
のクリーニングを自動的に行うようにすれば、良好な帯
電性能を長期間にわたって安定して得ることができるよ
うになる。なお、クリーニング部材10は、ローラを用
いたが、ブラシ、ブレード等でもよい。また、電磁波照
射孔4を構成する部材は直流電源6から直流電圧が印加
され、静電像担持体1は裏側が接地されている。
に係る発明の実施形態であって、請求項1記載の帯電装
置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材5を定期的
にクリーニングする構成としたので、電磁波照射孔汚染
防止部材の性能低下を防止することができる。
説明する。まず、第1比較例を図6に基づいて説明す
る。この第1比較例では、上記第1実施形態において、
電磁波照射孔汚染防止部材5を省略して静電像担持体1
にはドラム上に設けた有機感光体(OPC)を用い、電
磁波照射装置2としてはピークエネルギーが約6[ke
V]の軟X線を照射する軟X線源を用いた。
孔4との距離は20[mm]とし、感光体1と電磁波照
射孔4との中間の位置に開口率約0.9のステンレス製
のグリッド3を配置した。このグリッド3には直流電源
5から−3[kV]を印加して感光体1の裏側を接地
し、感光体1を駆動部により移動させながら感光体1の
初期帯電を行った。
方式の画像形成装置にて帯電後に図示しない露光手段に
より画像信号に応じた露光を行って初期帯電を消去する
ことで静電荷のパターンを形成し、この静電荷のパター
ンを現像装置11にてトナー12により現像して転写手
段により記録紙転写材に転写し所望の画像を得た。転写
後に感光体1上に残ったトナーはクリーニング装置13
により除去した。
は、初期的には良好な品質の画像が得られたが、作像プ
ロセスの回数が2000サイクルを過ぎたあたりから画
質が劣化しはじめた。本装置を分解して原因を調べたと
ころ、軟X線照射孔4が著しくトナーで汚れており、こ
の汚れによる帯電不良が画質劣化の原因であることが判
明した。軟X線照射孔4を構成する部材をクリーニング
すれば、その問題は解決するが、軟X線照射孔4は薄い
ベリリウム板で構成されているため、簡単に軟X線照射
孔4を構成する部材の拭く、擦るなどのクリーニングは
安全上好ましくない。
比較例において、図7に示すように軟X線照射孔4の表
面に厚さ5[μm]のポリエステルフィルムからなる電
磁波照射孔汚染防止部材5を貼り付けた構成とし、この
第1実施例を用いた画像形成装置について上記第1比較
例を用いた画像形成装置と同条件で実験を行った。その
結果、やはり作像プロセスの回数が2000サイクルを
過ぎたあたりから異常画像が出始めた。本装置を分解し
て第1実施例の帯電装置を調べたところ、軟X線照射孔
4はきれいであったが、上記ポリエステルフィルム5に
トナーが多量に付着していた。そこで、このポリエステ
ルフィルム5を布で拭いてクリーニングを行った後に再
び第1実施例の帯電装置に取り付けて第1実施例を用い
た画像形成装置にて作像プロセスを行ったところ、良好
な画質が得られた。
る。この第2比較例では、上記第1比較例において、静
電像担持体1にはドラム上に設けたOPCを用い、電磁
波照射装置2としてはピークエネルギーが約1.5[k
eV]の軟X線を照射する軟X線源を用いた。この軟X
線源2の軟X線照射孔4を構成する部材には直流電源か
ら帯電バイアスとして−2[kV]を印加し、軟X線照
射孔4は感光体1の表面から10[mm]離して配置し
た。
画像形成装置について上記第1比較例を用いた画像形成
装置と同様に連続して作像プロセスを行った。その結
果、作像プロセスの回数が500サイクルを過ぎたあた
りから画質が少しずつ劣化しはじめた。本装置を分解し
てその原因を調べたところ、軟X線照射孔4がトナーや
紙粉で汚れていた。
例において、図9に示すように軟X線照射孔4の前面に
厚さ10[μm]のポリエステルフィルムからなる電磁
波照射孔汚染防止部材5を貼り付けた構成とし、この第
2実施例を用いた画像形成装置について上記第1比較例
を用いた画像形成装置と同条件で実験を行った。その結
果、初期的にも画質が安定しないという問題が発生し
た。第2実施例の帯電装置を分解して調べたところ、軟
X線照射孔4と同様にポリエステルフィルム5も汚れて
いなかった。しかし、ポリエステルフィルム5が著しく
帯電していることがわかった。このことから、ポリエス
テルフィルム5が絶縁体であるために帯電し、これによ
り帯電電界が乱されたことが画質不安定の原因であると
推察された。
実施例において、ポリエステルフィルム5の前後両面に
帯電防止剤を塗布した後にこれを帯電装置内に組み入れ
た構成とし、この第3実施例を用いた画像形成装置にて
作像プロセスを行った。その結果、安定して良好な画像
が得られるようになった。また、作像プロセスを多数回
繰り返して行った場合には、ポリエステルフィルム5が
汚れてしまって画質が劣化したが、ポリエステルフィル
ム5の簡単なクリーニングで帯電性能を復活させること
ができた。
としてのポリエステルフィルムが帯電してしまう場合に
は、ポリエステルフィルム5自体を導電性のものにする
手段も有効である。そのような性能を持つものとして
は、ポリアセチレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポ
リピロール、ポリアニリン、ポリ(3−メチルチオフェ
ン)等がある。また、電磁波照射孔汚染防止部材5は、
樹脂フィルムではなく、薄い金属フィルムを用いること
もできる。このように、電磁波照射孔汚染防止部材5を
導電性の材料にした場合には、図12のように同部材を
接地あるいは定電位の部材に接続すると、電磁波照射孔
汚染防止部材5の電位が安定するので、さらに装置の性
能が安定する。
おいて、電磁波照射孔汚染防止部材5として厚さ10
[μm]のアルミニウムフィルムを直流電源6による電
圧印加で軟X線照射孔4と同電位にして、軟X線照射孔
4の前面に挿入したところ、第3実施例と同様に良好な
結果を得ることができた。なお、第3実施例及び第4実
施例では、電磁波照射孔汚染防止部材5を、軟X線照射
孔4を構成する部材に固定するのではなく、電磁波照射
装置2と独立に設けたので、電磁波照射孔汚染防止部材
5の着脱、クリーニングが容易であった。
形成装置に搭載する時には、構成上、電磁波照射孔汚染
防止部材5が汚れにくい場合は、電磁波照射孔汚染防止
部材5を電磁波照射孔4に固定する方式の方が構成がシ
ンプルで好ましい。しかし、電磁波照射孔汚染防止部材
5が汚れやすい場合は、電磁波照射孔汚染防止部材5を
単体で取り外せる方が、電磁波照射孔汚染防止部材5の
クリーニングや交換が容易であり、メンテナンス性が向
上する。
いて説明する。この第5実施例では、上記第10実施形
態において、静電像担持体1にはドラム上に設けたOP
Cを用い、電磁波照射装置2としてはピークエネルギー
が約1.5[keV]の軟X線を照射する軟X線源を用
いた。この軟X線源2の軟X線照射孔4を構成する部材
には直流電源から帯電バイアスとして−2[kV]を印
加し、軟X線照射孔4は感光体1の表面から10[m
m]離して配置した。
た位置には電磁波照射孔汚染防止部材5として厚さ20
[μm]のポリアセチレンのフィルムを配置し、このフ
ィルム5は2つの金属ローラ8、9に張架した。この金
属ローラ8、9には直流電源14から金属ローラ8を介
して−2[kV]を印加した。また、フィルム5を張架
した金属ローラ8、9のうちの一方の金属ローラ9の表
面にはクリーニング部材としてのスポンジローラ10を
接触させた。
成装置にて上記第1比較例を用いた画像形成装置と同様
に作像プロセスを行い、1000サイクルの作像プロセ
ス毎に金属ローラ8、9を駆動源により回してフィルム
5を移動させると共に、スポンジローラ10を駆動源に
より回転させてフィルム5をクリーニングした。その結
果、長期的に画質が劣化することなく良好な画像を得る
ことができた。
ば、静電像担持体に対して均一な初期帯電を行った後に
露光により静電荷のパターンを形成し、この静電荷のパ
ターンをトナーにより現像して転写材に転写し画像を得
る画像形成装置の帯電装置において、前記静電像担持体
上の空間に電磁波を照射してイオンを生成させる電磁波
照射装置と、前記イオンを前記静電像担持体に付着させ
るための電界を形成する電界形成手段と、前記電磁波照
射装置の電磁波照射孔の近傍に設けられた電磁波照射孔
汚染防止部材とを備えたので、電磁波照射孔のトナー、
紙粉等による汚染を防止することができ、長期間にわた
って帯電性能を安定して得ることができる。
載の帯電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材
は樹脂フィルム、或いは合成繊維若しくは天然繊維から
なる布で構成したので、電磁波強度を著しく低下させる
ことなく電磁波照射孔のトナー、紙粉等による汚染を防
止することができる。
載の帯電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材
は導電性ポリマー、或いは金属フィルム、或いは金属製
の高密度メッシュからなるので、電磁波照射孔汚染防止
部材の帯電による帯電性能劣化を防止することができ
る。
載の帯電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材
は表面が帯電防止処理されたものからなるので、電磁波
照射孔汚染防止部材の帯電による帯電性能劣化を防止す
ることができる。
載の帯電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材
を前記電磁波照射孔に固定したので、電磁波照射孔汚染
防止部材の簡易な設置が可能となる。
載の帯電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材
を取り外し可能に設けたので、メンテナンス性を向上さ
せることができる。
載の帯電装置において、前記電磁波照射孔汚染防止部材
を定期的にクリーニングする構成としたので、電磁波照
射孔汚染防止部材の性能低下を防止することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】静電像担持体に対して均一な初期帯電を行
った後に露光により静電荷のパターンを形成し、この静
電荷のパターンをトナーにより現像して転写材に転写し
画像を得る画像形成装置の帯電装置において、前記静電
像担持体上の空間に電磁波を照射してイオンを生成させ
る電磁波照射装置と、前記イオンを前記静電像担持体に
付着させるための電界を形成する電界形成手段と、前記
電磁波照射装置の電磁波照射孔の近傍に設けられた電磁
波照射孔汚染防止部材とを備えたことを特徴とする帯電
装置。 - 【請求項2】請求項1記載の帯電装置において、前記電
磁波照射孔汚染防止部材は樹脂フィルム、或いは合成繊
維若しくは天然繊維からなる布で構成したことを特徴と
する帯電装置。 - 【請求項3】請求項1記載の帯電装置において、前記電
磁波照射孔汚染防止部材は導電性ポリマー、或いは金属
フィルム、或いは金属製の高密度メッシュからなること
を特徴とする帯電装置。 - 【請求項4】請求項1記載の帯電装置において、前記電
磁波照射孔汚染防止部材は表面が帯電防止処理されたも
のからなることを特徴とする帯電装置。 - 【請求項5】請求項1記載の帯電装置において、前記電
磁波照射孔汚染防止部材を前記電磁波照射孔に固定した
ことを特徴とする帯電装置。 - 【請求項6】請求項1記載の帯電装置において、前記電
磁波照射孔汚染防止部材を取り外し可能に設けたことを
特徴とする帯電装置。 - 【請求項7】請求項1記載の帯電装置において、前記電
磁波照射孔汚染防止部材を定期的にクリーニングする構
成としたことを特徴とする帯電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31187296A JP3376226B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 帯電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31187296A JP3376226B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 帯電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10153901A true JPH10153901A (ja) | 1998-06-09 |
JP3376226B2 JP3376226B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=18022436
Family Applications (1)
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JP31187296A Expired - Fee Related JP3376226B2 (ja) | 1996-11-22 | 1996-11-22 | 帯電装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3376226B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-22 JP JP31187296A patent/JP3376226B2/ja not_active Expired - Fee Related
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