JPH10153716A - 光ケーブルの道路敷設構造およびその道路敷設用の光ケーブル - Google Patents

光ケーブルの道路敷設構造およびその道路敷設用の光ケーブル

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JPH10153716A
JPH10153716A JP8327624A JP32762496A JPH10153716A JP H10153716 A JPH10153716 A JP H10153716A JP 8327624 A JP8327624 A JP 8327624A JP 32762496 A JP32762496 A JP 32762496A JP H10153716 A JPH10153716 A JP H10153716A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路走行車両の重力と振動の影響を軽減し、
光ファイバを収容する金属管と光ファイバとの熱膨張率
の差による光ファイバの断線を防止する光ケーブルの道
路敷設構造を提供する。 【解決手段】 道路表面にケーブル敷設溝7を形成し、
このケーブル敷設溝7に光ケーブル1を収容する。ケー
ブル敷設溝7にエポキシ系樹脂8を充填し、光ケーブル
1をエポキシ系樹脂8中に埋設固定する。光ケーブル1
は剛性が大きく機械的強度の強い内側金属管2とその外
側を覆う外側金属管3の2重管とし、光ファイバ4は内
側金属管2内に収容する。外側金属管3はエポキシ系樹
脂8との接着親和性を有する金属材料によって形成し、
内側金属管2は外側金属管3を介してエポキシ系樹脂8
と強力に一体結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスファルトやコ
ンクリートによって舗装されている道路に通信あるいは
温度検出を行う光ケーブルを敷設する光ケーブルの道路
敷設構造およびその道路敷設用の光ケーブルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】舗装された道路に光ケーブルを敷設する
従来例として、例えば、特開平3−102231号公報
のものが知られている。この従来例は、道路の舗装層内
に、硬質ポリエチレンの中空管や金属のコルゲート管を
用いて光ファイバを保護して成る路面温度検出用の光ケ
ーブルを埋設したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ケー
ブルを直接舗装層内に埋設するだけの敷設構造では、路
面を走行する車両の重量や振動を受け易く、その重量に
よって光ファイバを保護している管が損傷するおそれが
あり、信頼性の上で問題がある。
【0004】また、路面を走行する車両の振動を受け易
いので、光ファイバを通る信号光が影響を受け、光信号
通信の信頼性が損なわれるという問題が生じる。
【0005】さらに、舗装層内に単に埋設しただけの構
造では、道路の温度変化による金属のコルゲート管等の
熱膨張や熱収縮を拘束することが難しく、特に、道路に
敷設する光ケーブルが通信用ケーブルの場合には、その
条長が数10kmにも及ぶために、光ファイバと金属のコル
ゲート管等との熱膨張率の差が比較的大きいことに起因
して、光ファイバがコルゲート管からの熱変形による伸
縮力を受け、信号光の伝送損失が増大したり断線する等
の問題が生じる。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その第1の目的は、路面を走行する車両
の重量を受けての損傷や振動による影響を受け難くし、
さらに道路の温度変化に起因する光ファイバの断線や信
号光の伝送損失の増大を防止することができる光ケーブ
ルの道路敷設構造およびその道路敷設用の光ケーブルを
提供することにあり、また、第2の目的は、路面を走行
する車両の重量による損傷や振動による影響を受け難く
すると共に、敷設した光ケーブルを撤去する場合に光ケ
ーブルを容易に分別回収することが可能な光ケーブルの
道路敷設構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のような手段を講じている。すなわち、
光ケーブルの道路敷設構造の第1の発明は、道路表面の
アスファルト層又はコンクリート層などにケーブル敷設
溝が形成され、このケーブル敷設溝に光ケーブルが収容
され、この光ケーブルはケーブル敷設溝に充填されたエ
ポキシ系樹脂中に埋設固定されている構成と成し、前記
光ケーブルは光ファイバが収容される内側金属管とその
内側金属管を覆う外側金属管との複合金属管を有して構
成され、外側金属管はエポキシ系樹脂に対して接着親和
性を有する金属材料によって形成されている構成をもっ
て課題を解決する手段としている。
【0008】また、光ケーブルの道路敷設構造の第2の
発明は、道路表面のアスファルト層又はコンクリート層
などにケーブル敷設溝が形成され、このケーブル敷設溝
に光ケーブルが収容され、この光ケーブルはケーブル敷
設溝に充填されたエポキシ系樹脂中に埋設固定されてい
る構成と成し、前記光ケーブルは光ファイバが収容され
る金属管を備え、この金属管の外表面にはエポキシ系樹
脂に対して接着親和性を有する金属被覆層が形成されて
いる構成をもって課題を解決する手段としている。
【0009】さらに、光ケーブルの道路敷設構造の第3
の発明は、道路表面のアスファルト層又はコンクリート
層などにケーブル敷設溝が形成され、このケーブル敷設
溝に光ケーブルが収容され、この光ケーブルはケーブル
敷設溝に充填されたエポキシ系樹脂中に埋設固定されて
いる構成と成し、前記光ケーブルは光ファイバが収容さ
れる金属管を備え、この金属管の外表面にはエポキシ系
樹脂に対して接着非親和性を有する剥離層が形成されて
いる構成をもって課題を解決する手段としている。
【0010】さらに道路敷設用の光ケーブルの第1の発
明は、光ファイバが収容される内側金属管とその内側金
属管を覆う外側金属管との複合金属管を有し、外側金属
管はエポキシ系樹脂に対して接着親和性を有する金属材
料によって形成され内側金属管と摩擦力にて接合できる
程度に近接されている構成をもって課題を解決する手段
としている。
【0011】さらに道路敷設用の光ケーブルの第2の発
明は、光ファイバが収容される金属管を備え、この金属
管の外表面にはエポキシ系樹脂に対して接着親和性を有
する金属被覆層が形成されている構成をもって課題を解
決する手段としている。
【0012】本発明では、道路表面のアスファルト層や
コンクリート層などにケーブル敷設溝を形成し、そのケ
ーブル敷設溝内に光ケーブルを収容し、さらにケーブル
敷設溝内にエポキシ系樹脂が充填され、光ケーブルはこ
のエポキシ系樹脂中に埋設固定される。光ケーブルを構
成する光ファイバは、金属管内に収容されているので、
路面を走行する車両の重量による外力に対してはエポキ
シ系樹脂と光ファイバを収容する金属管によって保護さ
れるので、外力に対する機械的強度が格段に向上し、路
面を走行する車両の重量による損傷が防止される。
【0013】また、路面を走行する車両の振動も同様に
エポキシ系樹脂と金属管によって遮断されるので、振動
による影響も受け難くなる。光ケーブルを構成する外側
金属管をエポキシ系樹脂に対して接着親和性を有する金
属によって構成したものや、光ファイバを収容する金属
管の外表面にエポキシ系樹脂に対して接着親和性を有す
る金属被覆層を設けた構成のものにあっては、金属管と
エポキシ系樹脂は強力に接着結合し外力に対する強度が
格段に高められると共に、金属管の温度変化による伸縮
の熱変形を拘束するので、この金属管の熱変形による伸
縮力が光ファイバに作用するのが抑制され、道路の温度
変化に起因する光ファイバの断線や信号光の伝送損失の
増大が防止される。
【0014】さらに、光ファイバが収容される金属管の
外表面にエポキシ系樹脂に対して接着非親和性を有する
剥離層が形成された構成にあっては、エポキシ系樹脂と
金属管との接着力が弱められるので、光ケーブルを撤去
する際には、エポキシ系樹脂と光ケーブルとを分離して
光ケーブルを分別回収するのが容易となり、光ケーブル
資源の再利用が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づき説明する。図1は本発明における光ケーブルの
道路敷設構造の一実施形態例を示し、図2はその道路敷
設用の光ケーブルの断面構成を示すものである。道路敷
設用の光ケーブル1は光通信用の光ケーブルや道路の路
面温度の検出用の光ケーブルであり、この光ケーブル1
は図2に示すように、内側金属管2と外側金属管3の二
重管構造となっており、内側金属管2内に光ファイバ4
が収容されている。この光ファイバ4は裸光ファイバ素
線にプラスチック材料が被覆されたものを使用してい
る。
【0016】前記内側金属管2は剛性が大きく機械的強
度の強い金属材料、この実施形態例ではステンレス(S
US)の金属管によって構成されている。内側金属管2
を密接状態で覆う外側金属管3はエポキシ系樹脂に対し
て接着親和性を有する銅やニッケル等の金属材料によっ
て形成されるもので、この実施形態例では銅の金属管に
よって形成されている。なお、内側金属管2内の空間に
は必要に応じジェリーが充填される。このジェリーを充
填することにより、光ファイバ4の振動を抑制し、光ケ
ーブル1が温度検出用として使用される場合には、内側
金属管2内がジェリーで充填されることにより空隙率を
小さくし、光ケーブルの熱伝導性を向上できる。
【0017】図1に示すように、光ケーブル1を道路5
の表面のアスファルトやコンクリートの舗装層に敷設す
る際には、舗装層6の表面にケーブル敷設溝7が形成さ
れ、このケーブル敷設溝7内に光ケーブル1が収容され
る。そして、ケーブル敷設溝7内にはエポキシ系樹脂8
が充填され、光ケーブル1はこのエポキシ系樹脂8中に
埋設固定される。
【0018】この実施形態例によれば、光ケーブル1は
ケーブル敷設溝7内でエポキシ系樹脂8により埋設され
て機械的強度の強いエポキシ系樹脂8により保護され、
さらに、光ファイバ4は機械的強度の強い内側金属管2
によって保護される。この内側金属管2とエポキシ系樹
脂8はエポキシ系樹脂8に対して接着親和性を有する外
側金属管3を介して一体的に強力に接着結合するので、
光ファイバ4の外力に対する保護は万全となり、路面を
走行する車両の重力によって光ファイバ4が損傷を受け
ることはなくなり、光ファイバ4の信頼性の高い長期使
用が可能となる。
【0019】また、光ファイバ4は前記の如く、エポキ
シ系樹脂8と内側金属管2(および外側金属管3)によ
って保護されるので、路面を走行する車両の振動の遮断
効果が大きくなり、内側金属管2内にジェリーを充填し
たものにあってはさらにその振動の影響を抑制でき、光
ファイバ4を通る光信号の振動による影響を抑制し、信
頼性の高い光通信が可能となる。
【0020】さらに、内側金属管2とエポキシ系樹脂8
は該エポキシ系樹脂8に対して接着親和性を有する外側
金属管8を介して強力に接着固定されるので、内側金属
管2と外側金属管3の温度変化による熱変形の伸縮がエ
ポキシ系樹脂8により拘束されるので、光ファイバ4よ
りも熱膨張係数が大きい金属管2,3の熱膨張率による
力が光ファイバ4に作用するのが抑制され、これによ
り、光ファイバ4と金属管2,3の熱膨張率の差による
光ファイバ4の断線を効果的に防止することが可能とな
る。
【0021】同様に、金属管2,3の熱収縮変形もエポ
キシ系樹脂8によって拘束されるので、金属管2,3の
熱収縮力を受けて光ファイバ4が縮んで撓み変形するの
を抑制でき、この撓み変形に起因する信号光の伝送損失
の増大を防止することが可能となる。
【0022】ステンレスによって構成される内側金属管
2は剛性が大きく機械的強度が強いが、エポキシ系樹脂
8との接着親和性に乏しく、そのため、光ファイバ4を
内側金属管2のみの1つの管で保護して敷設する場合に
は、エポキシ系樹脂8との強力な接着性が得られない
が、本実施形態例の如く、内側金属管2の外側をエポキ
シ系樹脂8との接着親和性を有する外側金属管3で覆う
ことにより、この外側金属管3を介して内側金属管2と
エポキシ系樹脂8を強力に結合固定して光ファイバ4を
内側金属管2とエポキシ系樹脂8によって強力に保護
し、さらに、路面を走行する車両の振動を効果的に抑制
できるという効果が得られるのである。
【0023】図3は道路敷設用の光ケーブルの他の実施
形態例を示すものである。この図3に示す光ケーブル1
は前記図2に示す光ケーブル1の外側金属管3を省略
し、内側金属管2の外表面に金属被覆層10を形成したも
のであり、それ以外の構成は前記図2に示す光ケーブル
と同様である。金属被覆層10は、エポキシ系樹脂に対し
接着親和性を有する金属材料の、例えば、銅やニッケル
によって構成され、この金属被覆層10は金属管2の外表
面にメッキ等の手法を用いて形成されている。
【0024】そして、この図3に示す光ケーブルも、前
記図1に示す如く、ケーブル敷設溝7内に収容され、エ
ポキシ系樹脂8に埋設固定状態で道路に敷設される。
【0025】この図3に示す光ケーブルを前記図1に示
す形態で敷設することにより、金属被覆層10がエポキシ
系樹脂8と強力に接着結合する結果、光ファイバ4は機
械的強度の強いステンレス等の金属管2とエポキシ系樹
脂8とにより保護されることで、前記図2に示す光ケー
ブルの敷設構造の場合と同様に路面走行の車両の重量に
対する保護が図れ、さらに、車両走行の振動を抑制して
光通信の信頼性を高め、さらに金属管2の熱変形に起因
する光ファイバ4の断線や信号光の伝送損失の増大を防
止することが可能となるものである。
【0026】次に、道路敷設用の光ケーブルのさらに他
の実施形態例を説明する。この実施形態例の光ケーブル
は、図3に示す断面構造を有し、前記図2に示す光ケー
ブルの外側金属管3を省略し、内側金属管2と同一の金
属管2の外表面にエポキシ系樹脂に対して接着非親和性
を有する剥離層11を形成したものである。この剥離層11
はジェリーやグリース等のエポキシ系樹脂8との接着非
親和性を有する材料を金属管2の外表面に塗布すること
によって形成される。この剥離層11が設けられた光ケー
ブルは前記図1に示す如く構造で道路に敷設される。
【0027】この実施形態例の光ケーブルを図1に示す
如く道路に敷設した場合においても、光ケーブル1はエ
ポキシ系樹脂8内に埋設固定されるので、光ファイバ4
はエポキシ系樹脂8と金属管2で保護されるので、路面
を走行する車両の重力に対する保護を図ることができる
と共に、路面を走行する車両の振動を抑制してその振動
の影響を緩和することができる。
【0028】ただ、剥離層11を形成した光ケーブル1を
敷設した場合には、金属管2とエポキシ系樹脂8との接
着親和性が得られないので、金属管2とエポキシ系樹脂
8との接着力が弱く、道路の温度変化による金属管2の
伸縮の熱変形をエポキシ系樹脂8により拘束する効果は
薄れるが、敷設した光ケーブル1を撤去する際に、金属
管2とエポキシ系樹脂8との接着が剥離層11の存在のた
めに弱くなることを利用し、光ケーブル1をエポキシ系
樹脂8から分離して分別回収することが可能となり、こ
れにより、光ケーブル1の撤去作業が容易となるばかり
でなく、分別回収した光ケーブルの資源を再利用できる
という効果が得られる。
【0029】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、
図1に示す光ケーブルの道路敷設構造では、ケーブル敷
設溝7内に1本の光ケーブル1を敷設した場合を示した
が、例えば、図4に示す如く、ケーブル敷設溝7内に図
2、図3に示すような複数本の光ケーブル1を収容し、
これらの各ケーブル1をエポキシ系樹脂8によって埋設
固定するようにしてもよい。
【0030】また、図1に示す光ケーブルの敷設構造
は、ケーブル敷設溝7内の全空間をエポキシ系樹脂8で
充填したが、例えば、図5に示す如く、ケーブル敷設溝
7の所定の深さ部分をエポキシ系樹脂8によって充填
し、残りの空間を道路の舗装層の材料であるアスファル
トやコンクリートなどで埋めるようにしてもよい。
【0031】さらに、図2に示す内側金属管2と図3に
示す金属管2の内側には1本の光ファイバ4を収容した
が、これらの金属管内に収容される光ファイバ4は複数
本であってもよい。
【0032】さらに、図2に示す例では光ファイバ4を
内側金属管2と外側金属管3の2重管内に収容したが、
光ファイバ4は3重管以上の多重管内に収容したもので
もよい。この場合においても、一番外側の金属管はエポ
キシ系樹脂8に対して接着親和性を有する金属材料によ
って形成するか、あるいは一番外側の外表面に図3に示
すような金属被覆層10又は剥離層11を形成する。
【0033】
【発明の効果】本発明は道路表面のアスファルト層やコ
ンクリート層などにケーブル敷設溝を形成し、このケー
ブル敷設溝内に光ケーブルを収容し、この光ケーブルを
前記ケーブル敷設溝に充填したエポキシ系樹脂中に埋設
固定する構成としたものであるから、雨水の水分が光ケ
ーブルに浸透するのを防止し、この雨水の水分による光
ケーブルの劣化を防止することができる。
【0034】また、本発明の光ケーブルの光ファイバは
金属管内に収容されているので、路面を走行する車両の
重量を前記エポキシ系樹脂と金属管によって保護するこ
とができ、特に、光ファイバを内側金属管と外側金属管
の複合管内に収容し、外側金属管をエポキシ系樹脂に対
して接着親和性を有する金属管によって構成したもの
や、光ファイバを金属管内に収容し、その金属管の外表
面にエポキシ系樹脂との接着親和性を有する金属被覆層
を形成した構成のものにあっては、金属管とエポキシ系
樹脂とを強力に一体結合できるので、光ファイバの外力
に対する保護が格段に強化され、車両の重量による光フ
ァイバの保護が確実に図れると共に、車両走行による路
面からの振動を効果的に抑制して光ファイバを通る光信
号の悪影響を抑制し、光通信の信頼性を高めることが可
能となる。
【0035】さらに、光ファイバを収容する金属管とエ
ポキシ系樹脂は強力に一体結合されるので、道路の温度
変化に起因する金属管の熱変形の伸縮をエポキシ系樹脂
によって拘束することが可能となり、これにより、金属
管の熱変形の伸縮による力が光ファイバに作用するのを
抑制でき、光ファイバと金属管との熱膨張率の差に起因
する光ファイバの断線や信号光の伝送損失の増大を防止
することが可能となる。
【0036】さらに、光ファイバを金属管に収容し、そ
の金属管の外表面にエポキシ系樹脂に対して接着非親和
性を有する剥離層が形成された光ケーブルを敷設した構
造にあっては、上記の場合と同様に光ファイバは金属管
とエポキシ系樹脂によって保護されるので、路面走行の
車両の重力による保護と車両走行の振動の抑制と、雨水
等の浸透による影響を防止することができると共に、金
属管の外表面に形成した剥離層によって、金属管とエポ
キシ系樹脂の接着力を弱めるので、敷設した光ケーブル
を撤去する場合、エポキシ系樹脂と光ケーブルとを分離
して光ケーブルを分別回収することが容易となり、光ケ
ーブルの撤去作業の作業効率が高められると共に、分別
回収した光ケーブル資源の有効活用を図ることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ケーブルの道路敷設構造の一実
施形態例の断面構成図である。
【図2】本発明の道路敷設用の光ケーブルの一実施形態
例を示す断面図である。
【図3】道路敷設用の光ケーブルの他の実施形態例の断
面構成図である。
【図4】光ケーブルの道路敷設構造の他の実施形態例の
説明図である。
【図5】光ケーブルの道路敷設構造のさらに他の実施形
態例の説明図である。
【符号の説明】
1 光ケーブル 2 内側金属管(金属管) 3 外側金属管 4 光ファイバ 7 ケーブル敷設溝 8 エポキシ系樹脂 10 金属被覆層 11 剥離層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路表面にケーブル敷設溝が形成され、
    ケーブル敷設溝に充填されたエポキシ系樹脂中に光ケー
    ブルが埋設固定されている構成と成し、前記光ケーブル
    は光ファイバが収容される内側金属管とその内側金属管
    を覆う外側金属管との複合金属管を有して構成され、外
    側金属管はエポキシ系樹脂に対して接着親和性を有する
    金属材料によって形成されていることを特徴とする光ケ
    ーブルの道路敷設構造。
  2. 【請求項2】 道路表面にケーブル敷設溝が形成され、
    ケーブル敷設溝に充填されたエポキシ系樹脂中に光ケー
    ブルが埋設固定されている構成と成し、前記光ケーブル
    は光ファイバが収容される金属管を備え、この金属管の
    外表面にはエポキシ系樹脂に対して接着親和性を有する
    金属被覆層が形成されていることを特徴とする光ケーブ
    ルの道路敷設構造。
  3. 【請求項3】 道路表面にケーブル敷設溝が形成され、
    ケーブル敷設溝に充填されたエポキシ系樹脂中に光ケー
    ブルが埋設固定されている構成と成し、前記光ケーブル
    は光ファイバが収容される金属管を備え、この金属管の
    外表面にはエポキシ系樹脂に対して接着非親和性を有す
    る剥離層が形成されていることを特徴とする光ケーブル
    の道路敷設構造。
  4. 【請求項4】 光ファイバが収容される内側金属管とそ
    の内側金属管を覆う外側金属管との複合金属管を有し、
    外側金属管はエポキシ系樹脂に対して接着親和性を有す
    る金属材料によって形成されていることを特徴とする道
    路敷設用の光ケーブル。
  5. 【請求項5】 光ファイバが収容される金属管を備え、
    この金属管の外表面にはエポキシ系樹脂に対して接着親
    和性を有する金属被覆層が形成されていることを特徴と
    する道路敷設用の光ケーブル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2804166A1 (en) 2013-05-13 2014-11-19 PSS Consultancy & Equipment B.V. Sensor cable and system
CN106120606A (zh) * 2016-07-06 2016-11-16 成都市红亿科技有限公司 一种用于安装地感线圈的停车场进出口结构

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