JPH10152652A - 再剥離性粘着シートおよびテープ - Google Patents

再剥離性粘着シートおよびテープ

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JPH10152652A
JPH10152652A JP31486196A JP31486196A JPH10152652A JP H10152652 A JPH10152652 A JP H10152652A JP 31486196 A JP31486196 A JP 31486196A JP 31486196 A JP31486196 A JP 31486196A JP H10152652 A JPH10152652 A JP H10152652A
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JP
Japan
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sensitive adhesive
pressure
release
sheet
substrate
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JP31486196A
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English (en)
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Noboru Sakaushi
登 坂牛
Yutaka Igarashi
裕 五十嵐
Kazuyoshi Wakata
員義 若田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、従来の基材に塩ビフィルム、樹脂
層を積層した粘着シートの欠点を解消し、曲面接着性、
再剥離性、耐被着体汚染性、廃棄、焼却時の環境への無
公害性に優れた粘着シートを提供する事を目的としてい
る。 【解決手段】 基材/粘着剤層/剥離シートまたは、基
材/粘着剤層の順に積層してなる粘着シートまたはテー
プにおいて、該基材の最大のこわさ(JIS P−81
43)が15cm3/100以下、該剥離層の剥離速度3
0mm/分での粘着力が2gf/25mm〜400gf/
25mm、剥離シートまたは基材の剥離面の平滑度(J
APAN TAPPI No.5)が600秒以上であ
る粘着シートおよびテープ。さらに、基材が軟質ポリプ
ロピレンまたは軟質ポリプロピレンとゴムのブレンド体
からなるフイルムである粘着シートおよびテープ。さら
に、粘着剤層の主成分が(メタ)アクリル酸エステル共
重合体である粘着シートおよびテープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、曲面接着性およ
び再剥離性、耐被着体汚染性に優れた粘着シートおよび
テープに関するものである。さらに詳しくは、曲面接着
性および再剥離性、耐被着体汚染性のみならず、廃棄、
焼却時の環境への無公害性に優れた粘着シートおよびテ
ープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 広告、宣伝用や各種ネーマー用などで
使用されているフィルム系基材の粘着シ−トおよびテー
プは、紙系基材のものと比べ耐久性、耐熱性、耐薬品性
などに優れる反面、プラスチックフィルム(ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレンなど)のこわさが高
いため、曲面への追従性が乏しいという問題点があっ
た。
【0003】また、広告、宣伝用の粘着シートおよびテ
ープは、一定期間の貼付け後、被着体から引き剥がし、
この時被着体への糊残りがないことが必要である。フィ
ルム系基材の粘着シートおよびテープにおいて上記曲面
接着性と再剥離性のバランスをとることは技術的に難し
く、被着体によっては粘着剤処方を調整する必要があっ
た。
【0004】このような問題点を解決するため、従来
は、基材に半硬質ポリ塩化ビニル(以下、塩ビと記す)
フィルムを使用し、粘着剤の代わりにエチレン−酢酸ビ
ニル−塩化ビニルの共重合体に可塑剤を配合したものか
らなる樹脂層を積層する技術が用いられていた。
【0005】しかしながら、このような基材の塩ビフィ
ルムに樹脂層を積層した粘着シートは、初期は良好な性
能を示すが、経時と共に基材および粘着剤層の可塑剤が
被着体へ移行し、被着体を汚染したり、基材収縮による
ラベル浮きが起こるばかりか、塩ビからなる組成物は、
廃棄、焼却されるときに塩素ガスやダイオキシンなどが
発生するとされ、環境上問題があった。
【0006】さらに、樹脂のエチレン−酢酸ビニル共重
合体(以下、EVA)は、Tgが−30℃以下のものは
なく、極端に曲率の高い場合は、追従できないという問
題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、従来の基
材に塩ビフィルム、樹脂層を積層した粘着シートの欠点
を解消し、曲面接着性、再剥離性、耐被着体汚染性、廃
棄、焼却時の環境への無公害性に優れた粘着シートを提
供する事を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明者等は、鋭意検
討の結果、基材/粘着剤層/剥離シートまたは、基材/
粘着剤層の順に積層してなる粘着シートにおいて、該基
材の最大のこわさ(JIS P−8143)が15cm
3/100以下、該粘着剤層の剥離速度30mm/分での
粘着力が2gf/25mm〜400gf/25mm、該剥
離シートまたは基材の剥離面の平滑度(JAPAN T
APPI No.5)が600秒以上であるようにする
ことで、目的とする粘着シートおよびテープが得られる
ことを見いだして本発明を完成させたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】 本発明で用いる基材としては、
その最大のこわさ(JIS P−8143)が15cm
3/100以下であることが必要であり、この条件を満た
す基材としては、代表的なプラスチックフィルムおよび
合成紙などがあり、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンフイルムなどやポリプロピレン系お
よびポリエステル系の合成紙などが例示できる。基材に
使用できるプラスチックフィルムの厚さとしては、0.
05mm以下が好ましく、より好ましくは、0.03m
m以下である。また、合成紙としては、厚さ0.06m
m以下が好ましく使用できる。
【0010】さらに本発明において、特に好ましい基材
として、軟質オレフィン系樹脂または軟質オレフィン系
樹脂とゴムとの共重合体または軟質オレフィン系樹脂と
ゴムとのブレンド体が例示できる。
【0011】軟質オレフィン系樹脂としては、ポリプロ
ピレンで、比重:0.8〜1.0のものが使用でき、特
に比重:0.88〜0.9の範囲のものが好適である。
【0012】配合するゴムとしては、天然ゴム、イソプ
レンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンブタジエ
ンブロック共重合体、スチレンイソプレンブロック共重
合体、スチレンエチレンブタジエンブロック共重合体な
どが例示できる。
【0013】軟質オレフィン系樹脂とゴムとの配合比
は、軟質オレフィン系樹脂100重量部に対してゴム1
〜100重量部を配合できるが、好ましくは、軟質オレ
フィン系樹脂100重量部に対してゴム50〜80重量
部を使用できる。
【0014】軟質オレフィン系樹脂とゴムとの配合方法
は、リアクターを使用して重合する方法と溶融混合する
方法がある。具体的な製造方法として、特公平6−23
278号公報などに開示されている。
【0015】基材をフィルム化する方法としては、押出
成形法、カレンダー法がある。フィルムの厚さとして
は、0.01〜0.5mmのものが使用でき、特に、
0.05〜0.1mmの範囲のものが好適である。
【0016】また、曲面接着性を具現するためには、基
材の最大のこわさ(JIS P−8143)は、15c
3/100以下であることが必要であり、さらに好まし
くは、3cm3/100以下であることが望ましい。ここ
で最大のこわさとは基材の流れ方向(MD)、幅方向
(CD)もしくはMDとCDの間の方向いづれかのこわ
さの最大値をいう。こうした制御はフィルムの製膜条
件、延伸条件、延伸後の熱処理条件などにより可能であ
る。
【0017】粘着剤は、アクリル系粘着剤として、主成
分に2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、酢酸ビニル、メタクリル酸
メチルなどのビニルモノマーの共重合体または重合体か
らなるものを例示できる。
【0018】また、本発明に使用する粘着剤は、必要に
応じて主剤に、粘着付与剤樹脂、軟化剤、各種顔料、粘
度調整剤などの助剤を添加して得られる。粘着付与剤と
しては、例えば、一般に粘着剤に使用されている、公知
の軟化点75℃以上のロジンエステル樹脂、ポリテルペ
ン樹脂、石油樹脂の一種などが例示できる。軟化剤とし
ては、粘着剤のぬれ性、柔軟性を調整するものであり、
例えば、ポリブテン、液状ポリイソブチレン、パラフィ
ン系あるいは芳香族系のプロセスオイルが使用できる。
【0019】本発明の粘着剤の凝集力アップや基材との
投錨性アップの目的で配合する架橋剤としては、芳香族
イソシアネート、脂肪族イソシアネート、金属キレート
などが使用できる。
【0020】粘着剤に再剥離性を発現する方法として
は、粘着剤の主成分としてA−B型のブロックポリマー
を配合する方法(例えば、2−エチルヘキシルアクリレ
ートやブチルアクリレートなどのTg−30℃以下の柔
らかいポリマーと酢酸ビニルなどのTg−10℃以上の
硬いポリマーを組合せる)や2−エチルヘキシルアクリ
レートやブチルアクリレートなどの柔らかいポリマーに
水酸基などの官能基を導入し、架橋密度の高い粘着剤と
する方法などが例示できる。
【0021】上記粘着剤を使用した粘着シートの曲面接
着性を確保する特性として、粘着剤層の低速剥離(剥離
速度:30mm/分)時の粘着力が、2〜400gf/2
5mmであることが必須条件で有り、さらに好ましく
は、4〜100gf/25mmの範囲である。粘着剤の
塗工量としては、乾燥厚さで、0.005〜0.2mm
が好ましく、より好ましくは、0.01〜0.05mm
である。
【0022】剥離シートとしては、ベースに用いるプラ
スチックフィルムとして、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレンなどを使用したものと、紙系として
は、上質紙、ポリラミ紙、グラシン紙などを使用したも
のが使用できる。
【0023】特に、紙ベースの剥離シートは、剥離面の
平滑性を向上させるため、表面にポリエチレンラミネー
ト層を形成したものを使用し、より好ましくは、ポリラ
ミ剥離シートのベースにグラシン紙を使用する。さら
に、剥離面の平滑度は、600秒以上であることが必要
であり、より好ましくは剥離面の平滑度:800秒以上
である。
【0024】これは、剥離面の平滑度が高いほど、粘着
面の平滑性、すなわち接触面積が大きくなり、再剥離性
粘着剤の場合、特に低速での粘着力(エッジリフト)に
差を生じるため、剥離面の平滑性が高いことが必要だか
らである。平滑度は、旭精工株式会社製の王研式透気度
平滑度試験機を使用し、王研式平滑度測定法により測定
した(JAPAN TAPPI No.5)。
【0025】剥離シートまたは基材の剥離面に塗工する
剥離剤としては、例えば、シリコーン系剥離剤や非シリ
コーン系剥離剤を例示できる。剥離剤の塗工方法として
は、通常の塗工機、例えば、バーコーター、ロールコー
ター、グラビヤコーター等によって塗工することが出来
る。
【0026】剥離剤の塗工量としては、乾燥重量で0.
05〜3g/m2、好ましくは0.2〜1.5g/m2が適
当である。因みに、0.05g/m2未満では剥離層とし
ての効果に乏しく、また、3g/m2をこえることは経済
性の面から必要性に乏しく、また、特に、剥離力に制限
のない場合には、ポリラミ原紙のみでも使用可能であ
る。
【0027】本発明の粘着剤の上記基材への加工法とし
ては、その各成分を溶剤、例えば、酢酸エチル、トルエ
ン、n−ヘキサンに混合、撹拌溶解させ、固形分含有量
10〜70重量%の粘着剤塗液として調整する。このよ
うに調整した粘着剤組成物を片面粘着テープの場合は、
裏面に剥離処理した基材上に乾燥厚:0.005〜0.
2mmの厚さに塗布し、乾燥後、巻取ることにより製造
する。
【0028】粘着シートの場合は、粘着剤を剥離紙上に
乾燥厚:0.005〜0.2mmの厚さに塗布し、乾燥
後、これを剥離処理なしの基材と貼合せ巻取ることによ
り製造する。
【0029】粘着剤層の塗工装置としては、通常の塗工
機、例えばナイフコーター、ロールコーター、コンマコ
ーター、バーコーター、グラビヤコーター、リップコー
ターダイコーターおよびスクリーン印刷機などによって
塗工することができる。
【0030】本発明は、基材/粘着剤層/剥離シートま
たは、基材/粘着剤層の順に積層してなる粘着シートお
よびテープにおいて、該基材として、その最大のこわさ
(JIS P−8143)が15cm3/100以下であ
る軟質ポリプロピレンまたは軟質ポリプロピレンとゴム
との共重合体または軟質ポリプロピレンとゴムとのブレ
ンド体からなるフイルムと、粘着剤として(メタ)アク
リル酸エステル共重合体を用い、剥離面平滑度600秒
以上の剥離シートまたは裏面剥離処理基材を組合せるこ
とで、曲面接着性および再剥離性、耐被着体汚染性、廃
棄、焼却時の環境への無公害性に一段と優れた粘着シー
トおよびテープとなる。
【0031】
【実施例】 以下、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明するが、もちろん本発明は、この実施例によって
制限されるものではない。基材のこわさは最大の数値で
ある。
【0032】実施例1 基材にポリエチレンテレフタレートフィルムとして東レ
株式会社製、商品名:ルミラー、厚さ:25μm(基材
こわさ:3.7cm3/100)を使用。粘着剤に主成分
としてA−B型のブロックポリマーを配合し、A成分と
して2−エチルヘキシルアクリレート、B成分として酢
酸ビニル、混合比A/B:60/40のもの(サイデン
化学株式会社製、X−396−577S)を使用し、乾
燥厚:0.01mmになるように剥離紙上にコンマコー
ターで塗工し、乾燥後、上記基材上に形成した。なお、
剥離紙としては、王子化工株式会社製、ポリエチレンラ
ミネートグラシン紙(商品名:セパック)、剥離面平滑
度:800秒のものを使用。
【0033】実施例2 基材にポリプロピレン系合成紙として王子油化合成紙株
式会社製、商品名:ユポ、厚さ:50μm(基材こわ
さ:11.5cm3/100)を使用。粘着剤に主成分と
してA−B型のブロックポリマーを配合し、A成分とし
て2−エチルヘキシルアクリレート、B成分として酢酸
ビニル、混合比A/B:60/40のもの(サイデン化
学株式会社製、X−396−577S)を使用し、乾燥
厚:0.01mmになるように剥離紙上にコンマコータ
ーで塗工し、乾燥後、上記基材上に形成した。なお、剥
離紙としては、王子化工株式会社製、ポリエチレンラミ
ネートグラシン紙(商品名:セパック)、剥離面平滑
度:800秒のものを使用。
【0034】実施例3 基材に軟質ポリプロピレンとゴムの共重合体として出光
石油化学株式会社製、TPO:E2640、厚さ:10
0μm(基材こわさ:2.6cm3/100)を使用。粘
着剤に主成分としてA−B型のブロックポリマーを配合
し、A成分として2−エチルヘキシルアクリレート、B
成分として酢酸ビニル、混合比A/B:60/40のも
の(サイデン化学株式会社製、X−396−577S)
を使用し、乾燥厚:0.01mmになるように剥離紙上
にコンマコーターで塗工し、乾燥後、上記基材上に形成
した。なお、剥離紙としては、王子化工株式会社製、ポ
リエチレンラミネートグラシン紙(商品名:セパッ
ク)、剥離面平滑度:800秒のものを使用。
【0035】実施例4 基材に軟質ポリプロピレンとゴムの共重合体として出光
石油化学株式会社製、TPO:E2900、厚さ:10
0μm(基材こわさ:4.9cm3/100)を使用。粘
着剤に主成分としてA−B型のブロックポリマーを配合
し、A成分として2−エチルヘキシルアクリレート、B
成分として酢酸ビニル、混合比A/B:60/40のも
の(サイデン化学株式会社製、X−396−577S)
を使用し、乾燥厚:0.01mmになるように剥離紙上
にコンマコーターで塗工し、乾燥後、上記基材上に形成
した。なお、剥離紙としては、王子化工株式会社製、ポ
リエチレンラミネートグラシン紙(商品名:セパッ
ク)、剥離面平滑度:800秒のものを使用。
【0036】実施例5 基材に軟質ポリプロピレンとゴムの共重合体として出光
石油化学株式会社製、TPO:E2700、厚さ:15
0μm(基材こわさ:8.6cm3/100)を使用。粘
着剤に主成分としてA−B型のブロックポリマーを配合
し、A成分として2−エチルヘキシルアクリレート、B
成分として酢酸ビニル、混合比A/B:60/40のも
の(サイデン化学株式会社製、X−396−577S)
を使用し、乾燥厚:0.01mmになるように剥離紙上
にコンマコーターで塗工し、乾燥後、上記基材上に形成
した。なお、剥離紙としては、王子化工株式会社製、ポ
リエチレンラミネートグラシン紙(商品名:セパッ
ク)、剥離面平滑度:800秒のものを使用。
【0037】実施例6 基材に軟質ポリプロピレンとゴムの共重合体として出光
石油化学株式会社製、TPO:E2700、厚さ:15
0μm(基材こわさ:8.6cm3/100)を使用。粘
着剤に主成分としてA−B型のブロックポリマーを配合
し、A成分として2−エチルヘキシルアクリレート、B
成分として酢酸ビニル、混合比A/B:60/40のも
の(サイデン化学株式会社製、X−396−577S)
を使用し、乾燥厚:0.01mmになるように剥離紙上
にコンマコーターで塗工し、乾燥後、上記基材上に形成
した。なお、剥離紙としては、王子化工株式会社製、ポ
リエチレンラミネート上質紙(商品名:セパック)、剥
離面平滑度:630秒のものを使用。
【0038】実施例7 基材に軟質ポリプロピレンとゴムの共重合体として出光
石油化学株式会社製、TPO:E2640、厚さ:10
0μm(基材こわさ:2.6cm3/100)を使用。粘
着剤にアクリル系粘着剤として東洋インキ製造株式会社
製、BPS−5303を使用し、乾燥厚:0.02mm
になるように剥離紙上にコンマコーターで塗工し、乾燥
後、上記基材上に形成した。なお、剥離紙としては、王
子化工株式会社製、ポリエチレンラミネートグラシン紙
(商品名:セパック)、剥離面平滑度:800秒のもの
を使用。
【0039】比較例1 基材に軟質ポリプロピレンとゴムの共重合体として出光
石油化学株式会社製、TPO:E2700、厚さ:15
0μm(基材こわさ:8.6cm3/100)を使用。粘
着剤に主成分としてA−B型のブロックポリマーを配合
し、A成分として2−エチルヘキシルアクリレート、B
成分として酢酸ビニル、混合比A/B:60/40のも
の(サイデン化学株式会社製、X−396−577S)
を使用し、乾燥厚:0.01mmになるように剥離紙上
にコンマコーターで塗工し、乾燥後、上記基材上に形成
した。なお、剥離紙としては、王子化工株式会社製、ダ
イレクトグラシン紙(商品名:セパック)、剥離面平滑
度:440秒のものを使用。
【0040】比較例2 粘着剤にアクリル系粘着剤として東洋インキ製造株式会
社製、BPS−8404を使用し、乾燥厚:0.03mm
になるように剥離紙上にコンマコーターで塗工し、乾燥
後、0.10mm厚さの王子油化合成紙株式会社製、ポ
リプロピレン系合成紙基材(商品名:ユポ)(基材こわ
さ:18.5cm3/100)上に形成した。なお、剥離
紙としては、王子化工株式会社製、ポリエチレンラミネ
ートグラシン紙(商品名:セパック)、剥離面平滑度:
800秒のものを使用。
【0041】比較例3 基材として理研ビニル株式会社製、塩ビフィルム80μ
m(商品名:FC1174)を使用し、該基材上に樹脂
層としてEVAと塩ビのブレンド体を押出しラミネート
法により形成したもの、厚さ:120μm(こわさ:
6.4cm3/100)を基材とし、剥離紙としては、日
本加工製紙株式会社製、ポリエチレンラミネート上質
紙、剥離面の平滑度:1400秒のものを使用したほか
は、比較例1と同様にして粘着シートを作成した。
【0042】比較例4 基材に軟質ポリプロピレンとゴムの共重合体として出光
石油化学株式会社製、TPO:E2640、厚さ:10
0μm(基材こわさ:2.6cm3/100)を使用。粘
着剤にアクリル系粘着剤として東洋インキ製造株式会社
製、BPS−5303を使用し、乾燥厚:0.04mm
になるように剥離紙上にコンマコーターで塗工し、乾燥
後、上記基材上に形成した。なお、剥離紙としては、王
子化工株式会社製、ポリエチレンラミネートグラシン紙
(商品名:セパック)、剥離面平滑度:800秒のもの
を使用。
【0043】比較例5 粘着剤にアクリル系粘着剤として東洋インキ製造株式会
社製、EXK−95−181を使用し、乾燥厚:0.0
2mmになるように剥離紙上にコンマコーターで塗工
し、乾燥後、0.10mm厚さの王子油化合成紙株式会
社製、ポリプロピレン系合成紙基材(商品名:ユポ)
(基材こわさ:18.5cm3/100)上に形成した。
なお、剥離紙としては、王子化工株式会社製、ポリエチ
レンラミネートグラシン紙(商品名:セパック)、剥離
面平滑度:800秒のものを使用。
【0044】
【実験】実施例1〜7、および比較例1〜5の各粘着シ
ートから剥離紙を取り除いた後の粘着剤層の粘着力をJ
IS Z−0237によって測定した。なお、単位は、
gf/25mmである。
【0045】また、各粘着シートをサイズ:16mm×
20mmにカットし直径、34mmのガラス管の曲面に
貼付け、22℃,65%RH,1日後の浮き剥がれの有
無を調査(エッジリフト評価)。
【0046】さらに、各粘着シートをガラス板に貼付
け、岩崎電気株式会社製の超耐候性試験機を使用し、U
V照射12.3時間後のガラス板への糊残りの有無を調
査(被着体汚染性)。
【0047】プラスチック燃焼ガスの分析方法(JIS
K7217)に準拠して試料を燃焼させ、排ガス中の
塩素分析方法(JIS K0106)に準拠して燃焼時
の塩素ガス濃度を測定し、100ppm未満を○、10
0ppm以上を×とした。これら結果を[表1]に示
す。
【0048】
【表1】
【0049】
【0050】
【発明の効果】以上、詳しく説明した通り、この発明に
よって曲面接着性および耐被着体汚染性、廃棄、焼却時
の無公害性に優れた粘着シートおよびテープが得られ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材/粘着剤層/剥離シートまたは、基
    材/粘着剤層の順に積層してなる粘着シートまたはテー
    プにおいて、該基材の最大のこわさ(JISP−814
    3)が15cm3/100以下、該粘着剤層の剥離速度3
    0mm/分での粘着力が2gf/25mm〜400gf/
    25mm、該剥離シートまたは基材の剥離面の平滑度
    (JAPAN TAPPI No.5)が600秒以上
    であることを特徴とする粘着シートおよびテープ。
  2. 【請求項2】 基材が軟質ポリプロピレンまたは軟質ポ
    リプロピレンとゴムのブレンド体からなるフイルムであ
    る請求項1記載の粘着シートおよびテープ。
  3. 【請求項3】 粘着剤層の主成分が(メタ)アクリル酸
    エステル共重合体である請求項1または2記載の粘着シ
    ートおよびテープ。
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