JPH10150905A - 発酵生地による内材包み込み成形方法およびその装置 - Google Patents

発酵生地による内材包み込み成形方法およびその装置

Info

Publication number
JPH10150905A
JPH10150905A JP8311970A JP31197096A JPH10150905A JP H10150905 A JPH10150905 A JP H10150905A JP 8311970 A JP8311970 A JP 8311970A JP 31197096 A JP31197096 A JP 31197096A JP H10150905 A JPH10150905 A JP H10150905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
female mold
mold
female
wrapping
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8311970A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokuji Kajiwara
徳二 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajiwara Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kajiwara Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajiwara Kogyo Co Ltd filed Critical Kajiwara Kogyo Co Ltd
Priority to JP8311970A priority Critical patent/JPH10150905A/ja
Publication of JPH10150905A publication Critical patent/JPH10150905A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パン生地などの発酵生地の外包材により、発
酵生地の加工損傷を抑え、その粘弾性を生かして、餡な
どの内材を包み込み成形できる方法を提供する。 【解決手段】 多孔質プラスチックの雌型9内に、所定
量に分割してある発酵生地の外包材49を供給し、多孔
質プラスチックの雄型39を雌型9内に進入させて外包
材49を椀状に成形し、雌型9内面から吸気しかつ雄型
39外面から噴気しつつ、雄型39を雌型9外に退出さ
せ、雌型9内面からの吸気を継続しつつ、成形した外包
材49内に所定量の内材50を供給し、その後、外包材
49の内材50から突出した上部を雌型9中心側に狭
め、外包材49により内材50を包み込み成形して成形
品51とした後、雌型9内面から噴気しつつ成形品51
を雌型39から取り出して搬出する工程を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パン生地、酒種
生地などの発酵生地からなる外包材によって餡などの内
材を包み込んで成形する方法およびその装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、パン生地や酒種生地などの発酵生
地を外包材とし、この外包材を2〜5kg程度容器内に投
入し、外包材をスクリューやプランジャーなどによって
送り出し、小豆餡などの内材を包み込んで、所要の形状
と大きさに1個ずつ成形する内材包み込み成形方法が、
包み込み成形装置を用いて機械的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の発酵生地による内材包み込み成形方法では、発酵生地
をスクリューやプランジャーによって送り出して、餡な
どの内材を包み込んでいるため、発酵生地に対する攪拌
作用、および送出ケーシングやノズル内での摩擦抵抗で
生じる乱流などによって、発酵生地に、練り、剪断、加
圧などの力を過剰に加え、発酵生地が受ける加工損傷と
呼ばれる損傷が甚大であり、成形後のパン生地のグルテ
ン組織の破壊が再生不能となり、ふっくらとした弾性の
あるパンに焼き上げることができないという問題点があ
った。また、酒種生地を外包材として饅頭を製造する場
合にも、前述した従来の包み込み成形方法では、酒種の
発酵によって得た起泡力と酒種生地の軟らかさとが加工
中に失われ、蒸し上げ工程中に外包材が十分にふくらま
ず、蒸し上げに長い時間がかかる上に、口当りが重い
(硬い)だんごのような製品になってしまうという問題
点があった。さらに、従来の包み込み成形装置では、発
酵生地の装置内滞留時間の適否、加工温度の上昇などに
よって、発酵生地に対する損傷の程度が不安定であり、
その対策も困難であるという問題点もあった。
【0004】この発明は、前述した問題点を解決して、
発酵生地からなる外包材の加工損傷を抑えて、発酵生地
の粘弾性をそのまま生かし、機械的でありながら、手作
りのものに匹敵する、発酵生地による内材包み込み成形
方法およびその装置を提供することを目的としている。
すなわち、発酵生地を従来公知の定量分割機によって予
め所定量に分割しておくことで、加工損傷を少なくし
て、発酵生地のグルテン組織を回復させ、分割してある
発酵生地を、椀状の外包材に成形し、その後外包材内に
餡などの内材を入れ、内材を外包材に包み込んで成形す
ることで、発酵生地の加工損傷を抑え、その粘弾性を生
かした機械的な包み込み成形を可能にすることを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の発酵生
地による内材包み込み成形方法は、多孔質プラスチック
などの多数の通気小孔があり上面が開口した雌型内に、
所定量に予め分割してある発酵生地の外包材を供給する
第1工程と、多孔質プラスチックなどの多数の通気小孔
がある雄型を下降させて雌型内に進入させることで、前
記外包材を椀状に成形し、雌型の外周側を減圧して雌型
内面から吸気しかつ雄型内部を加圧して雄型外面から噴
気しつつ、雄型を上昇させて雌型外に退出させる第2工
程と、雌型内面からの吸気を継続しつつ、成形した外包
材内に所定量の内材を供給する第3工程と、更に雌型内
面から吸気継続しつつ、適宜の手段によって外包材の内
材から突出した上部を雌型中心側に狭め、外包材によっ
て内材を包み込むと共に外包材を成形して成形品とする
第4工程と、雌型内面からの噴気を行いながら、前記成
形品を雌型から取り出し、所要場所に搬出する第5工程
とを、順次繰り返して行うことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載した発
酵生地による内材包み込み成形方法において、第5工程
によって成形した成形品を雌型から取り出した後、一定
短時間だけ雌型内面から噴気させた後、噴気を停止させ
て第1工程に戻すことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載した発酵生地による内材包み込み成形方法において、
雌型と雄型との一方を移動させ、雌型の開口上方を開放
して第1工程を行い、雌型と雄型との一方を移動させ、
雌型の開口上方に雄型を位置させて第2工程を行い、雌
型と雄型との一方を移動させ、雌型の開口上方を開放し
て第3,第4および第5工程を行うことを特徴としてい
る。
【0008】請求項4の発明の発酵生地による内材包み
込み成形装置は、多孔質プラスチックなどの多数の通気
小孔があり上面が開口した椀状の雌型、および雌型の外
側を支持して囲む下空気室を底板上に有する雌型保持部
材と、前記雌型内に予め定量に分割してある発酵生地の
外包材を間欠的に供給する搬入用装置と、前記雌型の上
方に配置した多孔質プラスチックなどの多数の通気小孔
があり雌型内の外包材を成形する椀状の雄型、雄型内に
形成した上空気室、および雄型を雌型に対し進入,退出
させる昇降用エアシリンダー機構を有する雄型用枠部材
と、雌型内で椀状に成形した外包材に内材を間欠的に供
給する内材供給機構と、雌型上に配置して外包材の上部
を雌型中心側に絞る複数の絞り片、およびこれらの絞り
片を開閉するための包み込み部材と、外包材によって内
材を包み込んで成形した成形品を雌型内から取り出す取
り出し機構と、この取り出し機構によって取り出した成
形品を搬出する搬出用装置とを備え、前記下空気室を減
圧,加圧の切り換え可能に加圧,減圧機構に接続し、上
空気室を加圧機構に接続し、前記ベース板と上部材との
一方を雌型上方から雄型が外れる移動可能にすると共
に、前記搬入用コンベア、内材供給機構取り出し機構、
および搬出部材を所定位置に設置したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につき
図を参照して説明する。第1実施形態の発酵生地による
内材包み込み成形装置は、図1〜図4の各図に示すよう
に、ベース板1上の右側部に回動用エアシリンダー機構
2のシリンダー2aを固定し、ベース板1上の左側部に
底板3を固定し、底板3上に筒状のケーシング胴4を固
定し、この胴4上に環状の抑え板5を固定して、前記底
板3、胴4および抑え板5によって囲んだ内部に下空気
室6を構成してある。
【0010】下空気室6には、空気の加圧,減圧用パイ
プ7を接続し、このパイプ7を弁を介して加圧、減圧装
置(図示省略)にも接続してあり、前記底板3は左,右
角パイプ8上に支持固定してある。前記下空気室6内に
は、半球状の下部上に直筒状に上部が連なる椀状の雌型
9を設け、雌型9を底板3上に固定した左,右支持片1
0と抑え板5とによって、取り外し可能に固定してあ
る。なお、支持片10には連通孔10aを形成してあ
る。
【0011】前記ケーシング胴4の外周面には、筒状の
カラー11を固定し、このカラー11と抑え板5との間
にアングル状のブッシュ12を介在させ、カラー11と
ブッシュ12との間に環状のカム板13の内周縁部を軸
回りに回動可能に挾持させてある。カム板13には、図
5,図6にも示すように、周方向に6本のカム孔13a
を等間隔で形成し、カム孔13aは、内端部をカム板1
3の内周に、外端部をカム板13の外周に、それぞれ近
接させてほぼ沿うように形成し、内端部と外端部とを傾
斜した中間部によって連結してある。カム板13の右側
の外周部には、ほぼ90°の範囲でカム板13と同心に
円弧状歯車14を固定し、この歯車14の外周歯部14
aをカム板13の外周縁外側に配置してある。
【0012】前記回動用エアシリンダー機構2のシリン
ダー2aから突出したピストンロッド2bの先端部にフ
ローティングジョイント15を介してアングルなどの連
結杆16の右端部を連結し、連結杆15の左端部にラッ
ク棒17の一端部を連結してある。ラック棒17は、ピ
ストンロッド2bの軸方向と平行に配置し、ラック棒1
7の左側部に設けた歯部17aを前記円弧状歯車14の
外周歯部14aに噛み合わせてある。前記ラック棒17
は、下面に底部材18を固定し、底部材18の溝部にベ
ース板1に設けたリニアモーションガイド19を係合さ
せてある。
【0013】前記抑え板5上には、6本のガイド棒20
を雌型9の軸心を中心とする放射状に配置し、ガイド棒
20上の内端部上に蓋筒21を支持させ、蓋筒21を複
数本のボルト25によって前記ケーシング胴4上にガイ
ド棒21を介して締め付け、これらと共にケーシング胴
4に固定してある。蓋筒21の外周にカバー22を嵌
め、カバー22によってガイド棒20を覆い、これらを
複数本のボルト23によって固定してある。
【0014】各ガイド棒20は、内端部の幅を狭くする
と共に、上面に開口する係合溝20aを内外方向の全長
にわたって形成し、係合溝20aも内端部の幅を狭くす
ると共に、ガイド棒20の係合棒20a外端部の幅を広
くし、外端部の底には内外方向に沿う長孔20bを形成
してある。各ガイド棒20の係合溝20aには絞り片2
4を内外方向に摺動可能にそれぞれ係合させ、絞り片2
4は、内端部24aを先細の2等辺台形の平面形状と
し、内端部24aに連なる中間部24bの幅を狭くして
係合溝20aの幅が狭い内端部に隙間なく嵌め、中間部
24bに連なる外端部24cを係合溝20aの幅が広い
外端部に隙間なく嵌めてある。
【0015】絞り片24の基端部24dには、下面に開
口する凹部24eを形成し、凹部24eに嵌めた取り付
け座27を皿ねじ26によって絞り片24に固定し、取
り付け座27に保持させた縦軸28にカムフォロア29
を設け、縦軸28をガイド棒20の長孔20bに遊挿
し、カムフォロア29を前記カム板13のカム孔13a
に往復移動可能に係合させてある。
【0016】なお、前記蓋筒21は、雌型9と同軸に配
置し、内周面を雌型9の上部内周面より若干外側に配置
し、蓋筒21の上端部内周面を上拡がりに拡径してあ
る。また、ガイド棒20は、内端部を、雌型9の上端部
に設けた切欠部9aに嵌合させて、ガイド棒20の内端
を雌型9の内周面より若干外側で、蓋筒21の内周面に
ほぼ等しいその下方に位置させ、さらに絞り片24は、
後退状態で内部がガイド棒20の内端とほぼ等しい位置
になるようにし、ガイド棒20と絞り片24との上面は
同一水平面上に位置させてある。
【0017】前記ベース板1の左側部には、左右方向に
往復する枠体31を設け、枠体31は、前,後側板32
の下端にそれぞれスライド板33を固定し、これらのス
ライド板33の対向縁部を支承するスライドガイド35
をベース板1上にボルト締め固定してあり、前,後側板
32上にはシリンダー支持板36を固定してある。前記
シリンダー支持板36上には、昇降用エアシリンダー機
構37のシリンダー37aを固定し、このシリンダー3
7aのピストンロッド37bをシリンダー支持板36の
下方に垂下させ、ピストンロッド37bの下端部に筒状
の上胴38の上端部を嵌合固定してある。上胴38の下
端部には椀状の雄型39の上部をねじ嵌合させて着脱可
能に締め付け、雄型39は半球状の下部上に筒状の上部
が連なり、下降時に雌型9に隙間を設けて挿入する形状
と大きさに形成してある。前記上胴38の上部には、加
圧用パイプ40を接続し、このパイプ40を弁を介して
図示省略した空気の加圧装置に接続してある。また、上
胴38に上部をねじ嵌合させて着脱可能に固定した雄型
39内に上空気室41を形成してある。
【0018】なお、雌型9と雄型39とは、小気孔の径
が40〜200ミクロン程度、好ましくは50〜70ミ
クロン程度の多数の通気小孔を有する、ポリプロピレ
ン、弗素樹脂などの非粘着性の多孔質プラスチックの成
形品であり、内,外面を平滑にしてある。そして、雌型
9、および雌型9の外側を支持して囲む下空気室6を主
要部として底板3上に設けた雌型保持部材42を構成
し、雄型39、雄型39内に形成した上空気室41、お
よび雄型39を雌型9に対し進入,退出させる昇降用エ
アシリンダー機構37を主要部として雄型用枠部材43
を構成し、雌型9上に配置した複数の絞り片24、これ
らの絞り片24を開閉するための回動用エアシリンダー
機構2、ラック棒17と絞り片24を案内するカム板1
3、カム板13に固定してラック棒17の歯部17aに
噛み合う円弧状歯車14などからなる包み込み部材44
を構成してある。また、図7(a)に示す搬入用装置で
ある搬入用コンベア45と、図7(c)に示す内材供給
機構46と、図7(e)に示す取り出し機構47および
搬出用装置である搬出用コンベア48とを備えている。
【0019】前述のように構成した第1実施形態の発酵
生地による内材包み込み成形装置を用いて、包み込み成
形を行うには、雄型用枠部材43の枠体31を適宜の手
段で後退させ、雌型9の上方に雄型39などがない開放
状態にしてあり、また、包み込み部材44の各絞り片2
4が開き、ラック棒17および回動用エアシリンダー機
構2のピストンロッド2bを退出させておく。
【0020】この状態で、図7(a)に示すように、従
来公知の定量分割機によって予め所定量に分割した魂状
のパン生地からなる外包材49を搬入用コンベア45上
に所要間隔で載せておき、このコンベア45の前進およ
び駆動によって、1個の外包材49を上方から雌型9内
に供給し搬入用コンベア45を後退させて停止させ、第
1工程を行う。
【0021】次に、枠体31を前進させ、図7(b)に
示すように雌型9の中心上方に雄型39の中心を位置さ
せて、枠体31を停止させ、雄型用枠部材43の昇降用
エアシリンダー機構37を動作させ、ピストンロッド3
7を下降させることで上胴38と雄型39とを一体に下
降させて、雄型39を雌型9内に進入させ、外包材49
を椀状に成形する。
【0022】続いて、雌型9の外周側に設けた下空気室
6内を加圧,減圧装置によって減圧することで、雌型9
の内面から吸気し、成形した外包材49の外周面を雌型
9の内面に密着保持させると共に、上胴38とこれに接
続した雄型39の内部に設けた下空気室41内を加圧,
減圧装置によって加圧し、雄型39の下部外面から噴気
しつつ、昇降用エアシリンダー機構37を上昇動作さ
せ、ピストンロッド37、上胴38および雄型39を上
昇させて雄型39を雌型9外の上方に退出させ、雄型3
9を下降前の位置に復帰させて、昇降用エアシリンダー
機構37を停止させ、第2工程を行う。
【0023】前記第2工程では、雄型39が雌型9上に
配設した蓋筒21下縁より上方に抜け出した時に、上空
気室41内の加圧を停止して大気圧に戻すが、雌型9外
側の下空気室6の減圧による雌型9の内面からの吸気は
継続させている。そして、図7(c)に示すように、枠
体31を再び後退させて、雌型9の上方を開放させ、枠
体31を停止させ、雌型9内面からの吸気を継続しつ
つ、内材供給機構46によって、所定量の餡からなり球
状に成形した1個の内材50を椀状に成形した外包材4
9内に上方から供給する第3工程を行う。
【0024】第3工程後には、更に雌型9の内面から吸
気継続しつつ、包み込み部材44の回動用エアシリンダ
ー機構2を前進動作させることで、ピストンロッド2
b、連結杆15などを介してラック俸17を前進させ、
ラック棒17に歯部17aと円弧状歯車14の外周歯部
14aの噛み合いによってカム板13を図4の時計方向
に回動させる。
【0025】カム板13が時計方向に回動すると、6個
の絞り片24に設けたカムフォロア29がカム板13の
カム孔13aに案内されて、各絞り片24が雌型9上部
の中心側に前進し、これらの内端部によって、外包材4
9の内材50から上方に突出した開口側の上部を雌型9
の中心側に狭めるように変形させ、図7(d)に示すよ
うに、内材50を外包材48によって包み込んで、外包
材49を茶巾型或いはまんじゅう型に成形して成形品5
1を得ると共に、外包材49の上部を、各絞り片24の
内端間に挟んで中心部で圧着させる。その後、回動用エ
アシリンダー機構2を後退動作させることで、ピストン
ロッド2b、ラック棒17などを後退させ、ラック棒1
7と噛み合うカム板13を反時計方向に回動させて、各
絞り片24を雌型9の外側に後退させ、第4工程を行
う。
【0026】第4工程後には、図7(e)に示すよう
に、取り出し機構47の吸気カップ47aに内材が包み
込んである外包材の成形品51を吸着させ、吸気カップ
47aを上昇させて雌型9上に成形品51を引き抜いて
取り出し、吸気カップ47aを移動させ、搬出用コンベ
ア48上で吸気カップ47aの吸気を停止し、成形品5
1を搬出用コンベア48に載せ、このコンベア48を走
行させて成形品51を所要場所に搬出する第5工程を行
う。
【0027】この第5工程では、雌型9の内面からの噴
気を、短くても雌型9から成形品51を抜き出すまで行
う。また、第5工程によって成形品51を雌型9から取
り出した後、必要に応じて一定時間だけ雌型9内面から
の噴気を続けることで、雌型9に形成した多数の通気小
孔が外包材やこれに付着した手粉によって詰まることを
防止し、雌型9を清掃し、この清掃を第6工程にしても
よい。
【0028】前述した各工程を順次繰り返して行うこと
で、外包材49の成形によってパン生地が加工損傷する
のを抑え、パン生地の粘弾性をそのまま生かして、餡な
どの内材50を、手作りに匹敵するように外包材に包み
込んだ成形品を機械的に製造でき、これらを焼き上げる
ことで、品質が揃った味がよいパンになる。
【0029】第2実施形態の発酵生地による内材包み込
み成形装置は、図8に示すように、インデックステーブ
ルの旋回板52上の円周方向の6箇所に等間隔でそれぞ
れ底板3を固定し、各底板3上には前述した第1実施形
態の包み込み成形装置と同様な雌型9および雌型9の外
側を囲む下空気室、雌型保持部材および包み込み部材な
どを設けてある。しかし、雄型や、雄型枠部材は設けて
ない。
【0030】前記旋回板52の第1ステーションst.
1上には外包材49の搬入用コンベア45の先端部を配
置し、第2ステーションst.2上には前述した第1実
施形態の包み込み成形装置と同様な雄型39、雄型39
内に設けた上空気室41、昇降用エアシリンダー機構3
7およびこれらを支持して旋回板52に固定した枠体3
1を設けて、雄型用枠部材43を構成し、第3ステーシ
ョンst.3上には内材供給機構46を設けてある。ま
た、第4ステーションst.4は絞り片24の作動部で
あり、第5ステーションst.5には成形品の取り出し
機構47および搬出用コンベア48を設け、第6ステー
ションst.6は雌型9の清掃部にしてある。
【0031】前述のように構成した第2実施形態の包み
込み成形装置を用いて包み込み成形を行うには、インデ
ックステーブルの旋回板52の停止状態で、第1実施形
態の場合と同様に予め所定量に分割した塊状のパン生地
からなる外包材49を搬入用コンベア45上に載せてお
き、このコンベア45の駆動によって、外包材49を上
方から旋回板52の第1ステーションst.1上の1番
目の雌型9内に供給し、搬入用コンベア45を停止させ
て第1工程を行う。
【0032】次に、インデックステーブルを作動させて
旋回板52を時計方向に60°回動させ、第2ステーシ
ョンst.2に外包材49を入れた1番目の雌型9を、
第1ステーションst.1に2番目の雌型9を、それぞ
れ送って停止させる。この状態で、第2ステーションs
t.2に配置した昇降用エアシリンダー機構37を動作
させて雄型39を下降させることで、雄型39を1番目
の雌型9内に進入させて外包材を椀状に成形する。
【0033】続いて、1番目の雌型9の外周側に設けた
下空気室内を減圧して1番目の雌型9の内面から吸気
し、成形した外包材の外周面を1番目の雌型9の内面に
密着保持すると共に、雄型39の内部に設けた上空気室
内を加圧して雄型39の下部外面から噴気しつつ、昇降
用エアシリンダー機構37を動作させて雄型39を上昇
復帰させ、昇降用エアシリンダー機構37を停止させ、
第2工程を行う。この第2工程では、雄型39が1番目
の雌型9の上方に抜け出した時に雄型39内から噴気を
停止し、1番目の雌型9の内面からの吸気は継続させて
いる。この間に、第1ステーションst.1にある2番
目の雌型9に、搬入用コンベア45の駆動によって外包
材49を供給し、搬入用コンベア45を停止させる第1
工程を行う。
【0034】第2工程を行った後、旋回板52を時計方
向に60°回転させて、椀状に成形した外包材を保持し
ている1番目の雌型9を第3ステーションst.3に送
り、2番目の雌型9、3番目の雌型9を第1,第2ステ
ーションst.2,st.3にそれぞれ送って停止させ
る。
【0035】第3ステーションst.3では、内材供給
機構46を動作させ、所定量の餡を球状に成形した1個
の内材を1番目の雌型9内の成形した外包材内に上方か
ら落下させて、内材供給機構46を停止させる第3工程
を行う。この間に、第1ステーションst.1にある3
番目の雌型9には第1工程によって外包材を供給し、第
2ステーションst.2にある2番目の雌型9では第2
工程によって外包材を椀状に成形する。
【0036】第3工程後には、旋回板52を時計方向に
60°回動させて、1〜4番目の雌型9をそれぞれ第4
〜第1ステーションst.4〜st.1に送って停止さ
せる。1番目の雌型9の内面から吸気しつつ、回動用エ
アシリンダー機構を前進動作させ、前述した第1実施形
態の場合と同様にカム板を時計方向に回動させ、6個の
絞り片24を1番目の雌型9上部の中心側に前進させ、
外包材の内材から上方に突出した開口側の上部を前記絞
り片によって1番目の雌型9の中心側に狭めるように変
形させ、内材を外包材に包み込んで外包材を成形し、そ
の上部を各絞り片の内端部で押圧し、中心部で圧着させ
る。
【0037】その後、回動用エアシリンダー機構を後退
動作させ、カム板を反時計方向に回動させ、各絞り片2
4を1番目の雌型9の外側に後退させて停止させる第4
工程を行う。この間に、第1,第2,第3ステーション
st.1,st.2,st.3にある4番目,3番目,
2番目の雌型9に対し、第1,第2,第3工程、すなわ
ち外包材の供給、外包材の成形、内材の供給をそれぞれ
行う。
【0038】第4工程後には、旋回板52を時計方向に
60°回動させて、1〜5番目の雌型9をそれぞれ第5
〜第1ステーションst.5〜st.1に送って停止さ
せる。そして、第5ステーションst.5に設けた取り
出し機構47の回動アーム47bの先端部に吸気カップ
47aを固定し、中立位置から適宜の手段で回動アーム
47bを回動させ、吸気カップ47aを1番目の雌型9
内にある成形品51上に倒し、吸気カップ47a内から
の吸気によって前記吸気カップ47aに吸着させ、回動
アーム47bを外側にほぼ180°回動させて吸気カッ
プ47aを支え板53の外端部に設けた切欠部53aに
入れ、吸気カップ47aより大径の成形品51を支え板
53の外端部上に載せる。
【0039】その後、吸気カップ47aからの吸気を止
めて成形品を開放し、支え板53上に設けた押し出し用
エアシリンダー機構54を動作させ、これの押し出し板
54aによって成形品51を搬出用コンベア48上に押
し出し、このコンベア48の動作によって成形品52を
所要場所に搬出し、回動アーム47bを内側にほぼ90
°回動させて、回動アーム47bおよび吸気カップ47
aを中立位置に戻して停止させる第5工程を行う。この
第5工程では、第4工程から継続して、雌型の内面から
の噴気を行う。この間に、第1〜第4ステーションs
t.1〜st.4にある5番目〜2番目の雌型9に対
し、第1〜第4工程、すなわち外包材の供給、外包材の
成形、内材の供給、外包材による内材の包み込み成形を
それぞれ行う。
【0040】第5工程後には、旋回板52を時計方向に
60°回動させて、1〜6番目の雌型9をそれぞれ第6
〜第1ステーションst.6〜st.1に送って停止さ
せる。第5工程によって、1番目の雌型9が空になった
後も、1番目の雌型9は噴気を継続しつつ第6ステージ
ョンst.6に至りここで停止し、1番目の雌型9は下
空気室6内の加圧空気が、1番目の雌型9を構成する多
孔質プラスチックの多数の通気小孔を経て1番目の雌型
9内面から噴気することで、前記通気小孔に入っていた
手粉や外包材の一部などを雌型9内に吹き出すことで1
番目の雌型9の内面を短時間で清掃でき、その後、下空
気室6内の加圧を解除し噴気を停止する。
【0041】なお、前記清掃中に、1番目の雌型9内に
回転ブラシを挿入して、この雌型9の内面に付着した手
粉や外包材の一部を落して1番目の雌型9の開口から放
出させたり、吸気ダクトを前記開口上に近接させて配置
することで、吸気ダクトから手粉、外包材の細粒を1番
目の雌型9内から吸い出したりしてもよい。前記清掃中
に、第1〜第5ステーションst.1〜st.5にある
6番目〜2番目の雌型9に対し、第1〜第5工程、すな
わち、外包材による包み込み、外包材の成形、内材の供
給、外包材による内材の包み込み成形、成形品の搬出を
それぞれ行う。さらに、清掃を終わった1番目の雌型9
を、旋回板52の60°の回動によって第1ステーショ
ンst.1に戻し、以後前述した各工程を繰り返し行
う。
【0042】前述した工程を順次連続して行うことで、
第2実施形態でも、第1実施形態と同様にパン生地の加
工損傷を抑え、その粘弾性を生かして内材を、手作りに
匹敵するように外包材に包み込んだ成形品を製造でき、
また第1実施形態の方法より能率よく前記成形品を機械
的に製造できる。
【0043】この発明において、第1,第2実施形態で
は発酵生地としてパン生地を外包材としたが、酒種生地
や弾力性の強い生麸(なまぶ)や餅などを外包材にして
も、前記各実施形態と同様に、外包材によって餡などの
内材を包み込んで成形し、成形品を蒸し上げて饅頭を製
造することもできる。また、この発明において、内材
は、餡に限られることなく、ジャム、クリームや調理し
た肉と野菜などを用いてもよい。
【0044】そして、この発明において、包み込み部材
は、複数の絞り片の内端部の形状を変更することで、椀
状に成形した外包材の上部を波状に絞って内材を半包餡
に絞ったり、従来公知の等脚台形状の絞り片によって外
包材の上部を絞って全閉したりしてもよく、さらに第2
実施形態の包み込み成形装置では、1組の包み込み部材
の下に雌型を移動させて絞り片を閉じ、外包材の上部を
閉じることを、順次行うことで、各雌型に対し包み込み
部材を設けずに、包み込み部材を1組とし、構造を簡単
にすることも考えられる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
発酵生地による内材包み込み成形方法は、発酵生地を定
量分割機などによって予め所定量に分割してあるパン生
地などの発酵生地を用い、加工損傷が少ない外包材と
し、多孔質プラスチックなどの多数の通気小孔があり上
面が開口した雌型内に前記外包材を供給する第1工程を
行う。
【0046】次に、多孔質プラスチックなどの多数の通
気小孔がある雄型を下降させて雌型内に進入させること
で、前記外包材を椀状に成形し、雄型を上昇させて雌型
外に退出させる際には、雌型の外周側を減圧して雌型内
面から吸気し、かつ雄型内部を加圧して雄型外面から噴
気することで、成形した外包材を雌型内面に保持し、雄
型に外包材を付着させずに雄型を雌型外に退出させる第
2工程を行う。
【0047】そして、雌型内面から吸気を継続しつつ、
成形した外包材内に所定量の内材を供給することで、外
包材の上部が縮まぬよう、且つ、椀状の型状を崩さぬよ
う保持しながら、内材を外包材内に確実に入れることが
できると共に、外包材の上部内面が互いに包着し易い形
を保持し、内材の一部が接触したり貼り付いたりするこ
とを少なくできる第3工程を行う。
【0048】その後、複数の絞り片によって外包材の上
部を絞るなど、適宜の手段によって外包材の内材から突
出した上部を雌型中心側に狭め、外包材によって内材を
包み込むと共に外包材を成形して成形品とする第4工程
を行い、さらにその後、雌型内面からの噴気を継続しつ
つ、前記成形品を雌型から取り出すことで、成形品を取
り出しやすくし、取り出した成形品を搬出コンベアなど
の搬出装置によって所要の場所に搬出する第5工程を行
い、第1〜第5工程を順次繰り返して行うことで、次の
効果がある。
【0049】すなわち、予め所定量に分割してある発酵
生地を用い、これを外包材として雌型内に供給し、雄型
を雌型内に進入させて外包材を椀状に成形して雄型を雌
型外に退出させ、その後外材の上部を雌型中心側に狭
め、内材を外包材によって内材を包み込むと共に外包材
を成形して成形品としたので、前述したように、適時に
雌型内面から吸気および噴気し、また雄型外面からも噴
気することもあって、粘弾性を有する発酵生地自身の縮
み変形を抑えて、その粘弾性を生かし、手作りのものに
匹敵する、外包材によって内材を包み込んだ成形品を、
手作りに比べて能率よく製造できる。
【0050】請求項2の発明は、請求項1に記載した発
酵生地による内材包み込み成形方法において、第5工程
によって成形した成形品を雌型から取り出した後、一定
短時間だけ雌型内の加圧によって雌型外面から噴気させ
ることで、雌型に形成した多数の通気小孔に入っていた
手粉や外包材の一部を雌型内に押し出して清掃でき、噴
気を停止させて第1工程に戻すことで、この工程以後の
各工程を確実に行うことができる。
【0051】請求項3の発明は、請求項1または2に記
載した発酵生地による内材包み込み成形方法において、
雌型と雄型との一方を移動させ、雌型の開口上方を開放
して第1工程を行うことで、所定量の発酵生地の外包材
を搬入用コンベアなどの搬入用装置によって雌型内へ入
れやすい。また、雌型と雄型との一方を移動させて、雌
型の開口上方に雄型を位置させて第2工程を行うこと
で、雄型の下降,上昇させる際に、搬入用コンベアなど
の干渉がなく、雄型の雌型内への進入および雌型外への
退出がしやすく、外包材を椀状に成形しやすい。
【0052】さらに、雌型と雄型との一方を移動させ、
雌型の開口上方を開放して第3,第4,第5工程を行う
ことで、成形した外包材に餡などの外材を供給しやす
く、外包材の上部によって内材を包み込んで成形品と
し、この成形品を取り出し機構および搬出部材によって
雌型から取り出して搬出する操作がしやすく、前述した
第2実施形態のように、複数の雌型を移動しつつ順次各
工程を行うと、能率よく外包材により内材を包み込んで
成形することができて好ましい。
【0053】請求項4の発明の発酵生地による内材包み
込み成形装置は、多孔質プラスチックなどの多数の通気
小孔があり上面が開口した椀状の雌型、および雌型の外
側を支持して囲む下空気室を底板上に有する雌型保持部
材と、前記雌型内に予め定量に分割してある発酵生地の
外包材を間欠的に供給する搬入用コンベアなどの搬入用
装置と、前記雌型の上方に配置した多孔質プラスチック
などの多数の通気小孔があり雌型内の外包材を成形する
椀状の雄型、雄型内に形成した上空気室、および雄型を
雌型に対し進入,退出させる昇降用エアシリンダー機構
を有する雄型用枠部材と、雌型内で椀状に成形した外包
材に内材を間欠的に供給する内材供給機構と、雌型上に
配置して外包材の上部を雌型中心側に絞る複数の絞り
片、およびこれらの絞り片を開閉するための包み込み部
材と、外包材によって内材を包み込んで成形した成形品
を雌型内から取り出す取り出し機構と、この取り出し機
構によって取り出した成形品を搬出する搬出用コンベア
などの搬出用装置とを備え、前記下空気室を減圧,加圧
の切り換え可能に加圧,減圧機構に接続し、上空気室を
加圧機構に接続し、前記ベース板と上部材との一方を雌
型上方から雄型が外れる移動可能にすると共に、前記搬
入用装置、内材供給機構取り出し機構、および搬出部材
を所定位置に設置したので、請求項3の発明に係る内材
の包み込み成形方法を行うのに好適し、発酵生地からな
る外包材によって内材を能率よく包み込んで成形するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施形態の発酵生地による
内材包み込み成形装置の要部を示した断面正面図。
【図2】図1に示した包み込み成形装置の要部の断面側
面図。
【図3】図1に示した包み込み成形装置の要部の平面
図。
【図4】図1に示した包み込み成形装置の要部の平面
図。
【図5】図1に示した包み込み成形装置のカム板の平面
図。
【図6】図5のA−A線断面図。
【図7】この発明に係る第1実施形態の発酵生地の内材
包み込み成形装置によって包み込み成形方法を行うため
の動作説明図。
【図8】この発明に係る第2実施形態の発酵生地の内材
包み込み成形装置によって包み込み成形方法を行うため
の動作説明用の平面図。
【符号の説明】
1 ベース板 2 回動用エアシリンダー機構 3 底板 4 ケーシング胴 5 抑え板 6 下空気室 7 加圧,減圧用パイプ 9 雌型 10 支持片 11 カラー 12 ブッシュ 13 カム板 13a カム孔 14 円弧状歯車 16 連結杆 17 ラック棒 18 底部材 20 ガイド棒 21 蓋筒 22 カバー 24 絞り片 28 縦軸 29 カムフォロア 31 枠体 32 側板 33 スライド板 35 スライドガイド 37 昇降用エアシリンダー機構 38 上胴 39 雄型 40 加圧用パイプ 41 上空気室 42 雌型保持部材 43 雄型用枠部材 44 包み込み部材 45 搬入用コンベア(搬入用装置) 46 内材供給機構 47 取り出し機構 48 搬出用コンベア(搬出用装置) 49 外包材 50 内材 51 成形品 52 旋回板 53 支え板 54 押し出し用エアシリンダー機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質プラスチックなどの多数の通気小
    孔があり上面が開口した雌型内に、所定量に予め分割し
    てある発酵生地の外包材を供給する第1工程と、多孔質
    プラスチックなどの多数の通気小孔がある雄型を下降さ
    せて雌型内に進入させることで、前記外包材を椀状に成
    形し、雌型の外周側を減圧して雌型内面から吸気しかつ
    雄型内部を加圧して雄型外面から噴気しつつ、雄型を上
    昇させて雌型外に退出させる第2工程と、雌型内面から
    の吸気を継続しつつ、成形した外包材内に所定量の内材
    を供給する第3工程と、雌型内面から吸気しつつ、適宜
    の手段によって外包材の内材から突出した上部を雌型中
    心側に狭め、外包材によって内材を包み込むと共に外包
    材を成形して成形品とする第4工程と、雌型内面から噴
    気しつつ、前記成形品を雌型から取り出し、所要場所に
    搬出する第5工程とを、順次繰り返して行うことを特徴
    とする発酵生地による内材包み込み成形方法。
  2. 【請求項2】 第5工程によって成形した成形品を雌型
    から取り出した後、一定短時間だけ雌型内面から噴気さ
    せた後、噴気を停止させて第1工程に戻すことを特徴と
    する請求項1に記載した発酵生地による内材包み込み成
    形方法。
  3. 【請求項3】 雌型と雄型との一方を移動させ、雌型の
    開口上方を開放して第1工程を行い、雌型と雄型との一
    方を移動させ、雌型の開口上方に雄型を位置させて第2
    工程を行い、雌型と雄型との一方を移動させ、雌型の開
    口上方を開放して第3,第4および第5工程を行うこと
    を特徴とする請求項1または2に記載した発酵生地によ
    る内材包み込み成形方法。
  4. 【請求項4】 多孔質プラスチックなどの多数の通気小
    孔があり上面が開口した椀状の雌型、および雌型の外側
    を支持して囲む下空気室を底板上に有する雌型保持部材
    と、前記雌型内に予め定量に分割してある発酵生地の外
    包材を間欠的に供給する搬入用装置と、前記雌型の上方
    に配置した多孔質プラスチックなどの多数の通気小孔が
    あり雌型内の外包材を成形する椀状の雄型、雄型内に形
    成した上空気室、および雄型を雌型に対し進入,退出さ
    せる昇降用エアシリンダー機構を有する雄型用枠部材
    と、雌型内で椀状に成形した外包材に内材を間欠的に供
    給する内材供給機構と、雌型上に配置して外包材の上部
    を雌型中心側に絞る複数の絞り片、およびこれらの絞り
    片を開閉するための包み込み部材と、外包材によって内
    材を包み込んで成形した成形品を雌型内から取り出す取
    り出し機構と、この取り出し機構によって取り出した成
    形品を搬出する搬出用装置とを備え、前記下空気室を減
    圧,加圧の切り換え可能に加圧,減圧機構に接続し、上
    空気室を加圧機構に接続し、前記ベース板と上部材との
    一方を雌型上方から雄型が外れる移動可能にすると共
    に、前記搬入用装置、内材供給機構取り出し機構、およ
    び搬出部材を所定位置に設置したことを特徴とする、発
    酵生地による内材包み込み成形装置。
JP8311970A 1996-11-22 1996-11-22 発酵生地による内材包み込み成形方法およびその装置 Pending JPH10150905A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8311970A JPH10150905A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 発酵生地による内材包み込み成形方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8311970A JPH10150905A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 発酵生地による内材包み込み成形方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10150905A true JPH10150905A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18023634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8311970A Pending JPH10150905A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 発酵生地による内材包み込み成形方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10150905A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6678328B1 (en) 1999-05-11 2004-01-13 Sony Corporation Information processor
CN105145701A (zh) * 2015-08-30 2015-12-16 兰溪健发食品机械有限公司 一种食品加工机械的填馅装置
CN107873769A (zh) * 2017-12-21 2018-04-06 成都松川雷博机械设备有限公司 烧麦成型设备
CN116509031A (zh) * 2023-05-29 2023-08-01 淮北顺发食品有限公司 一种方便面生产用调味油连续制备系统

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6678328B1 (en) 1999-05-11 2004-01-13 Sony Corporation Information processor
CN105145701A (zh) * 2015-08-30 2015-12-16 兰溪健发食品机械有限公司 一种食品加工机械的填馅装置
CN107873769A (zh) * 2017-12-21 2018-04-06 成都松川雷博机械设备有限公司 烧麦成型设备
CN107873769B (zh) * 2017-12-21 2023-06-30 成都松川雷博机械设备有限公司 烧麦成型设备
CN116509031A (zh) * 2023-05-29 2023-08-01 淮北顺发食品有限公司 一种方便面生产用调味油连续制备系统
CN116509031B (zh) * 2023-05-29 2023-10-10 淮北顺发食品有限公司 一种方便面生产用调味油连续制备系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4210779B2 (ja) 食品の包み込み成形方法及びその装置
US5352111A (en) Apparatus for removing a hand held food product from a baking mold
JPH10150905A (ja) 発酵生地による内材包み込み成形方法およびその装置
US4828863A (en) Method and apparatus for supplying a uniform amount of a loose food material
CN212260306U (zh) 馄饨加工装置
JP3421667B1 (ja) 食品成形方法及びその方法に用いる型打装置
JP7245559B2 (ja) 包皮食品を製造するための具材詰め込み装置
JP3400441B1 (ja) 食品成形方法、及びその装置
CN207665908U (zh) 一种糕点压缩成型机构
JP2000050854A (ja) 可塑性食品生地による内材包み込み成形方法およびその装置
US20020146494A1 (en) Apparatus and method for preparing food product
CN212589979U (zh) 蛋挞自动成型机
JP3587465B2 (ja) 食品成形装置
CN211510400U (zh) 面食定量分割成型一体机
JPH10229807A (ja) 可塑性食品生地による内材包み込み成形方法およびその装置
JP3439207B1 (ja) 食品の椀状成形方法とその機構
CN115211442B (zh) 一种高粘性面食生产模具、生产系统及生产方法
CN219920108U (zh) 一种包子机
JP7393826B1 (ja) 食品成形装置及び方法
CN215873261U (zh) 一种成品面点加工用成型装置
JP4045319B2 (ja) 食品包み込み成形装置
TWM653602U (zh) 食品壓製裝置
JP3587458B2 (ja) 食品成形装置
CN217509785U (zh) 一种蛋挞皮加工设备
JP3027765U (ja) 食品成形装置