JPH10150902A - 害虫忌避方法 - Google Patents

害虫忌避方法

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JPH10150902A
JPH10150902A JP35176696A JP35176696A JPH10150902A JP H10150902 A JPH10150902 A JP H10150902A JP 35176696 A JP35176696 A JP 35176696A JP 35176696 A JP35176696 A JP 35176696A JP H10150902 A JPH10150902 A JP H10150902A
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JP
Japan
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empensulin
aerosol
pet
doghouse
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP35176696A
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English (en)
Inventor
Taketoshi Ishiwatari
武敏 石渡
Mitsuyoshi Suzue
光良 鈴江
Kazu Kamata
壹 釜田
Shigemasa Aoki
重正 青木
Masaharu Kamei
正治 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペット小屋の内部からペットに危害を及ぼす
害虫を忌避するための害虫忌避方法を提供すること。 【解決手段】 ペット小屋の内部にエムペンスリンおよ
びイソペンタンを含むエアゾールを噴霧し、該小屋の内
部におけるエムペンスリンの量が200mg/m以上
となるようにすることを特徴とする害虫忌避方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は害虫忌避方法に関
し、詳しくはペット小屋の内部からペットに危害を及ぼ
す害虫を忌避するための害虫忌避方法に関する。
【0002】
【従来技術】犬、猫などのペットはその多くが屋外で飼
われており、たいていはペット小屋を住居としている。
そのため、蚊やブヨなどの刺咬害虫による危害を受けや
すく、刺咬により病気が媒介されたり、皮膚が炎症を起
こすなどの問題があった。このような状況の中ペットブ
ームも手伝って、ペット用の蚊取り線香や液体電子蚊取
り器などが販売されているがこれらは燃焼や発熱を伴い
火災や火傷の問題が考えられ、また、電気を必要とする
ことから使用に制限を受けるという欠点を有している。
また殺虫成分や忌避成分などの薬剤をペット体表に直接
噴霧することもあるが、この場合には薬剤が付着した部
位でしかその効果は得られず、使用者がペットを害虫の
危害から守るために必要以上に薬剤を噴霧したりして不
経済であり、さらにペットが付着した薬剤等を舐めるこ
とがあり安全上好ましくもない。
【0003】このような問題点を解決したものとして、
ペット小屋の部材に薬剤を処理したものが知られてお
り、例えば、特公平7−29891号公報には、エムペ
ンスリン、ユーカリ油及びテラレスリンから選ばれたペ
ットに対する忌避性を実質的に有さない常温揮散性物質
を害虫防除成分として保持させた木質担体にて防虫犬小
屋乃至動物小屋を製作し、該小屋内雰囲気を上記担体よ
り揮散する揮散成分雰囲気となしてペットに寄生するノ
ミ、ダニ類、蚊等の害虫を防除する害虫防除方法が示さ
れている。また、特開平6−141723号公報には、
抗菌剤や消臭剤と共に檻の部材にゴキブリ、ダニ等の忌
避剤を添加した動物檻が示されている。しかしこれらは
小屋や檻を構成する部材に予め薬剤を保持したり添加し
たりするものであり、その為の手間が必要であり、さら
にペットを飼い始めてから薬剤の効力が減少したり消失
した時にはその効力を復元することは容易ではなく、使
い勝手が悪いという問題があった。また、このように薬
剤を予め部材に保持させておいて徐放させるものでは、
部材に吸着されるなどして薬剤が十分に揮散されないこ
ともあり、その場合、所望の効果が得られないうえに無
駄が多くなるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような問題点を解消し、ペット小屋の内部からペット
に危害を及ぼす害虫を忌避するための害虫忌避方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、下記の害虫忌避方法によって上記の課題を満足
することを見いだし、本発明に到達した。 (1)ペット小屋の内部にエムペンスリンおよびイソペ
ンタンを含むエアゾールを噴霧し、該内部におけるエム
ペンスリンの量が200mg/m以上となるようにす
ることを特徴とする害虫忌避方法。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の害虫忌避方法は、エムペ
ンスリンおよびイソペンタンを含むエアゾールをペット
小屋の内部に特定量を噴霧することで、該小屋の内部に
エムペンスリンを浮遊せしめ、同時に該小屋の内部壁面
にエムペンスリンを付着させることにより長時間にわた
り害虫を忌避する方法である。本発明で用いるエアゾー
ルにはイソペンタンを含むことから、ペット小屋の内部
壁面に付着する際に速乾性に優れ、該小屋の内部壁面に
すばやくエムペンスリンの層を形成することができる。
そして形成された層よりエムペンスリンは経時的に自然
蒸散し、ペット小屋の内部に害虫を忌避するのに十分量
が供給されることから、噴霧してから数時間を経ても害
虫の忌避効果を得ることができる。この効果は、ペット
小屋の内部という限られた空間において特に発揮される
ものである。
【0007】本発明の方法では、エアゾールの噴霧直後
においてはエムペンスリンがペット小屋の内部にその多
くが浮遊しており、当初はこれによって害虫は忌避され
る。そして時間の経過に伴ってペット小屋の内部壁面や
床面にエムペンスリンが付着し、上記のとおりその自然
蒸散によって害虫は忌避される。これによって、従来か
ら知られているディートなどを有効成分とした害虫忌避
エアゾールを用いる場合と比べて、より長い時間にわた
り忌避効果を持続することができる。さらに、直接ペッ
トの体表面に噴霧しなくとも忌避効果が得られることか
ら、安全性においても有用である。また、ペットの体表
面にエムペンスリンが付着した場合でも、イソペンタン
の作用により速乾性であることから、体表面の凹部や床
面にエムペンスリンを含む溶液が流れて液滴が生じそれ
をペットが舐めるなどの危険性が回避できる。
【0008】本発明の害虫忌避方法は、通常はペット小
屋の内部にペットがいない状態で行うことが好ましい
が、ペットが小屋の内部にいる場合に行ってもよい。さ
らに刺咬害虫の発生が多い時には、少なくとも表面がエ
ムペンスリンを吸着しないような素材からなる補助板を
併用すればより好ましい忌避効果を得ることができる。
その素材としてはアルミ箔、樹脂フィルム、ガラスなど
が適当であり、表面がこれらの素材からなる補助板に予
めエムペンスリンを噴霧しておき、ペット小屋の内部も
しくはその周囲に設置して併用すればよく、本発明のよ
り好ましい実施態様の1つとして挙げることができる。
この場合の補助板としては、片面の表面積が0.01〜
0.2m程度の大きさのもが適当であり、そこに噴霧
されるエムペンスリンの量としては、100〜300m
g/0.1m程度が例示できる。
【0009】本発明においてエアゾールの噴霧する量と
しては、ペット小屋の内部におけるエムペンスリンの量
が200mg/m以上となるようにすればよい。さら
に経済性などを考慮すれば200〜300mg/m
度を噴霧するのが適当である。
【0010】また、本発明の方法は上記の噴霧量を一定
間隔を於いて繰り返して行うことに、より長期間に亘り
忌避効果を得ることができる。例えば、日に1度の頻度
で本発明の方法を実施すれば、目的とする期間、忌避効
果が低下することなく得られる。これは一度に多量の薬
剤を処理する場合に比して、安全であり、無駄が無く、
忌避効果の低下を生じにくい。
【0011】さらに、本発明の効果をよりよく発揮させ
るための条件としては、外気温が20℃前後であること
が好ましい。昼間のあまり温度の高い時間帯に実施した
場合は、エムペンスリンの蒸散が過度に促進され、本来
の持続期間よりも短い時間で効果が減少することがある
からである。上記のような好ましい条件の下で実施する
ならば、通常は忌避効果は少なくとも約12時間(昼間
の高い温度条件下であれば約6時間程度)は維持され、
刺咬性害虫の発生しやすい夏場などでは夕方に本発明の
方法を実施すれば、翌朝まで忌避効果が得られ、ペット
に対する危害を十分に防ぐことができる。
【0012】本発明においてエアゾールの形態とするに
は、エムペンスリンをイソペンタンに溶解若しくは均一
に分散させた原液を、噴射剤と共にエアゾール容器に加
圧充填すればよい。この際に、有機溶剤や界面活性剤な
どエムペンスリンをイソペンタンに乳化、分散さらには
可溶化させる作用を有する物質を併用することもでき
る。エムペンスリンはイソペンタンに対して0.1〜1
0.0重量%となるように溶解させ原液とすればよい。
【0013】また原液には、必要に応じてアニスオイ
ル、パインオイルなどの香料成分、α−ピネン、フラボ
ノイド類などの消臭成分、ヒノキチオール、チモールな
どの殺菌成分、エタノール、クロロブタンなどの防黴成
分、ペルメトリン、フェノトリンなどの殺虫成分、ディ
ート、ユーカリオイルなどの忌避成分、エムペンスリン
の揮散を調節しうる物質や効力を増強させる物質などを
本発明の効果を妨げない限り併用することができる。そ
の場合、原液に0.1〜10.0重量%程度で含有する
ように調整すればよい。
【0014】本発明においてエムペンスリンとは、1−
エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−クリサンテマ
ート(商品名:ベーパスリン、住友化学工業(株)製)
を示し、さらには当該化合物の各種異性体や誘導体をも
含むものである。
【0015】噴射剤としては、プロパン、イソブタン、
ノルマルブタンなどの炭化水素、ジメチルエーテル、L
PGなどの液化ガス、窒素、亜酸化窒素、炭酸ガス、空
気などの圧縮ガス、HCFC−134aなどの代替フロ
ンなどが挙げられる。本発明のエアゾールにおいては、
原液と噴射剤との配合比が10:90〜80:20、好
ましくは20:80〜60:40とする。とりわけ噴霧
された際に比較的粒子径が大きくなる大量噴射型のエア
ゾールとすることで、ペット小屋の内部でのエムペンス
リンの拡散が促進され、さらに該内部の壁面に一気にエ
ムペンスリンを付着させることができ効率的である。噴
霧された際に比較的粒子径が大きくなる大量噴射型とす
るには、少なくとも原液と噴射剤との配合比が25:7
5〜15:85であることが好ましい。そしてこの様な
粒子径としては、例えば50〜300μmが挙げられ
る。
【0016】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0017】1.エアゾールの作成 エムペンスリン(2.4g)をイソパラフィン系溶剤
(商品名:アイソザール400、日本石油化学(株)社
製)(30ml)およびイソペンタン(180ml)か
らなる溶媒に溶解し原液を調整した。この原液をLPG
(90ml)と共に加圧充填しエアゾール(300m
l)を作成した。
【0018】2.効力試験 一部が網張りのガラス室(2.5×3.5×2.0m)
の中央部に犬小屋(62×48×50cm)を置いた。
そして犬小屋の内部に向かって、エアゾールを噴霧しエ
ムペンスリンの量が表1記載の所定量となるようにし
た。その後、供試犬を犬小屋内部に閉じ込め、ガラス室
内に約30〜50匹のヒトスジシマカ(雌成虫)を放逐
した。約6時間後(9:00〜15:00、気温25〜
30℃)に放逐したヒトスジシマカの全てを回収し、そ
の吸血数を調べて吸血率(%)を算出した。なお対象と
してディートを有効成分とするエアゾールにて同様の試
験を行い比較した。
【0019】
【表1】
【0020】3.結果 本発明の方法を用いた場合では、ヒトスジシマカおよび
アカイエカの何れにおいても吸血率は低く、犬に対する
危害が抑制されており忌避効果が確認された。また本発
明の処理量よりも少ない比較では十分な忌避効果は得ら
れなかった。一方、対象では無処理とおなじく吸血率は
高く、忌避効果は認められなかった。本試験は上記のと
おり昼間の高い温度条件下にて実施されており、このよ
うな下で約6時間にもおよび優れた忌避効果が得られた
ことから、気温の比較的低い夕方から夜間に実施すれば
約12時間ほどの忌避効果を得ることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】本発明の害虫忌避方法は、ペット小屋の
内部からペットに危害を及ぼす害虫を忌避する効果に優
れ、その効果は長時間にわたり持続される。さらにイソ
ペンタンを使用することにより速乾性であることから、
ペットが液滴を舐めたりすることがなく安全である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペット小屋の内部にエムペンスリンおよび
    イソペンタンを含むエアゾールを噴霧し、該小屋の内部
    におけるエムペンスリンの量が200mg/m以上と
    なるようにすることを特徴とする害虫忌避方法。 【0001】
JP35176696A 1996-11-21 1996-11-21 害虫忌避方法 Pending JPH10150902A (ja)

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JP35176696A JPH10150902A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 害虫忌避方法

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JPH10150902A true JPH10150902A (ja) 1998-06-09

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JP35176696A Pending JPH10150902A (ja) 1996-11-21 1996-11-21 害虫忌避方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003238321A (ja) * 2002-02-08 2003-08-27 Dainippon Jochugiku Co Ltd 防虫、抗菌エアゾール剤
US9226489B2 (en) 2011-03-18 2016-01-05 Ecolab Usa Inc. Heat system for killing pests

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