JPH10150796A - インバータ - Google Patents

インバータ

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JPH10150796A
JPH10150796A JP8307746A JP30774696A JPH10150796A JP H10150796 A JPH10150796 A JP H10150796A JP 8307746 A JP8307746 A JP 8307746A JP 30774696 A JP30774696 A JP 30774696A JP H10150796 A JPH10150796 A JP H10150796A
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JP
Japan
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input current
inverter
induction motor
operating frequency
stable
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JP8307746A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Teratoko
雅俊 寺床
Junichi Hirose
順一 広瀬
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ低コストに、誘導電動機の異常振動
を防止できると共に、誘導電動機を効率よく駆動できる
インバータを提供する。 【解決手段】 インバータ部3から出力される交流電圧
により誘導電動機4を駆動する。上記インバータ部3の
入力電流を電流センサCTにより検出し、その検出され
た入力電流が安定しているか否かを入力電流判別手段1
0aにより判別する。そして、上記入力電流判別手段1
0aが上記入力電流が安定していないと判別すると、イ
ンバータ出力制御手段10bの入力電流極小制御部11
は、インバータ部3の入力電流が極小になるように、イ
ンバータ部3の出力電圧を増減することによって、誘導
電動機4を不安定領域外の効率最高点で安定に運転す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘導電動機の駆
動に使用されるインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インバータとしては、図10に示
すようなものがある。このインバータは、交流電源21
と、上記交流電源21からの交流電圧を全波整流して、
整流された直流電圧を出力するダイオードブリッジ22
と、トランジスタ23a〜23fを有し、上記ダイオード
ブリッジ22からの直流電圧を3相の交流電圧に変換し
て、変換された3相の交流電圧を誘導電動機24に出力
するインバータ部23とを備えている。上記ダイオード
ブリッジ22の出力端子間に平滑用コンデンサC2を接
続している。また、上記インバータは、上記平滑用コン
デンサC2の負極端子とインバータ部23との間に配置
され、インバータ部23の入力電流を検出する電流セン
サ25と、上記電流センサ25からの電流検出信号を受
けて、異常振動を検出する異常振動検出回路30と、上
記異常振動検出回路30からの検出信号を受けて、イン
バータ部23にスイッチング信号を出力する制御装置2
0とを備えている。
【0003】また、図11は上記異常振動検出回路30
の回路図を示し、図10に示す電流センサ25に用いら
れたシャント抵抗の両端電圧を検出して、入力電流を電
圧信号に変換する直流電流検出部31と、上記直流電流
検出部31により検出された電圧信号を増幅する増幅部
32と、上記増幅部32により増幅された電圧信号の高
周波の信号成分を除去するローパスフィルタ33と、上
記ローパスフィルタ33により高周波の信号成分が除去
された電圧信号を増幅すると共に、その電圧信号から直
流成分を除去する交流増幅器34と、上記交流増幅器3
4により増幅された交流信号のレベルを判定することに
よって、誘導電動機24の異常振動を検出して、異常振
動検出信号を出力するレベル判定部35とを備えてい
る。
【0004】通常のインバータの出力電圧と出力周波数
との比V/Fを一定にするV/F制御において、最適V
/F制御の場合、図12に示すように、出力周波数一定
で入力電流が極小となる点(効率最高点)の出力電圧V0
になるように出力電圧を制御する。しかしながら、図1
3に示すように、軽負荷の場合、誘導電動機24の回転
が不安定になって異常振動が発生することが多い。これ
は、インバータ駆動に起因するトルクリップルやV/F
が過渡的に変化することによるトルク変動が原因となっ
て発生する。そして、この誘導電動機24の異常振動に
よってインバータのDC部の電流が変動して、DC部の
電流を表す電圧信号の交流成分が増大するので、図11
に示す異常振動検出回路30により異常振動を検出し
て、インバータ部23の出力電圧を制御することで異常
振動を抑制する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記インバ
ータでは、入力電流に基づいて誘導電動機24の異常振
動を検出する異常振動検出回路30が必要となると共
に、この異常振動検出回路30には、制御装置20等の
他の回路から絶縁された電源(図11の+12V用)が別
に必要なため、構造が複雑になると共に、コストが高く
つくという欠点がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、異常振動検出
回路を用いることなく、簡単かつ低コストに、誘導電動
機の異常振動を防止できると共に、誘導電動機を効率よ
く駆動できるインバータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1のインバータは、誘導電動機に交流電圧を
出力するインバータ部と、上記インバータ部の出力を制
御するインバータ出力制御手段とを備えたインバータに
おいて、上記インバータ部の入力電流を検出する入力電
流検出手段と、上記入力電流検出手段により検出された
入力電流が安定しているか否かを判別する入力電流判別
手段とを備えて、上記インバータ出力制御手段は、上記
入力電流判別手段が上記入力電流検出手段により検出さ
れた入力電流が安定していないと判別すると、上記イン
バータ部の入力電流が極小になるように、上記インバー
タ部の出力電圧を増減する入力電流極小制御部を有する
ことを特徴としている。
【0008】上記請求項1のインバータによれば、誘導
電動機を軽負荷で駆動する場合、誘導電動機に異常振動
が発生すると、インバータ部の入力電流が変動して安定
しなくなる。上記入力電流判別手段が入力電流検出手段
により検出されたインバータ部の入力電流が安定してい
ないと判別すると、インバータ出力制御手段の入力電流
極小制御部は、入力電流が極小になるようにインバータ
部の出力電圧を増減する。すなわち、上記入力電流を監
視しながらインバータ部の出力電圧を増減させて、入力
電流を極小にすることによって、不安定領域外の効率最
高点で誘導電動機を安定に回転させるのである。したが
って、過電流検出用に入力電流検出手段を備えている場
合は、異常振動検出回路の代わりに制御装置のプログラ
ムを変更することによって、簡単かつ低コストに、誘導
電動機の異常振動を防止できると共に、誘導電動機を効
率よく駆動できる。
【0009】また、請求項2のインバータは、請求項1
に記載のインバータにおいて、上記インバータ出力制御
手段は、上記誘導電動機の運転周波数が目標運転周波数
になるように上記インバータ部の出力を制御する運転周
波数制御部を有し、上記誘導電動機の現在の運転周波数
と上記目標運転周波数とが略一致するか否かを判別する
運転周波数判別手段を備えて、上記運転周波数判別手段
が上記誘導電動機の現在の運転周波数と上記目標運転周
波数が略一致すると判別した後、上記入力電流判別手段
は、上記入力電流検出手段により検出された上記入力電
流が安定しているか否かを判別することを特徴としてい
る。
【0010】上記請求項2のインバータによれば、例え
ば、上記インバータ出力制御手段の運転周波数制御部に
よって、インバータ部の出力電圧と出力周波数の比V/
Fを一定にしながら目標運転周波数になるように制御し
て、上記誘導電動機の現在の運転周波数と目標運転周波
数とが略一致した後、すなわち、誘導電動機の運転周波
数が安定した後、インバータ部の入力電流の安定/不安
定を判別する。したがって、上記誘導電動機の運転周波
数を目標運転周波数にする制御が終了してから、入力電
流判別手段により入力電流が安定しているか否かを判別
するので、誘導電動機の異常振動を確実に検出できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明のインバータを図
示の実施の形態により詳細に説明する。
【0012】図1はこの発明の実施の一形態のインバー
タの構成図であり、1は交流電源、2は上記交流電源1
からの交流電圧を全波整流して、整流された直流電圧を
出力するダイオードブリッジ、3は上記ダイオードブリ
ッジ2からの直流電圧を3相の交流電圧に変換して、変
換された3相の交流電圧を誘導電動機4に出力するイン
バータ部である。また、上記インバータは、交流電源1
とダイオードブリッジ2との間に入力電流を検出する入
力電流検出手段としての電流センサCTを備えると共
に、ダイオードブリッジ2の出力端子間に平滑用コンデ
ンサC1を接続している。
【0013】また、上記インバータ部3は、上記ダイオ
ードブリッジ2の正極側出力端子にそれぞれコレクタが
接続されたスイッチング素子としてのトランジスタ3a,
3b,3cと、ダイオードブリッジ2の負極側出力端子に
それぞれエミッタが接続されたスイッチング素子として
のトランジスタ3d,3e,3fとで構成されている。上記
トランジスタ3aのエミッタとトランジスタ3dのコレク
タを互いに接続し、トランジスタ3bのエミッタとトラ
ンジスタ3eのコレクタを互いに接続し、トランジスタ
3cのエミッタとトランジスタ3fのコレクタを互いに接
続している。そして、上記各トランジスタ3a〜3fのコ
レクタとエミッタとの間にダイオードを夫々逆並列接続
している。
【0014】また、上記インバータは、上記電流センサ
CTからの入力電流を表す信号を受けて、インバータ部
3にスイッチング信号を出力する制御装置10を備えて
いる。上記制御装置10は、マイクロコンピュータと入
出力回路等からなり、電流センサCTにより検出された
入力電流が安定しているか否かを判別する入力電流判別
手段10aと、上記インバータ部3の出力を制御するイ
ンバータ出力制御手段10bと、現在の運転周波数と目
標運転周波数とが等しいか否かを判別する運転周波数判
別手段10cとを有している。また、上記インバータ出
力制御手段10bは、入力電流判別手段10aが電流セン
サCTにより検出された入力電流が安定していないと判
別すると、上記入力電流が極小になるように、インバー
タ部3の出力電圧を増減する入力電流極小制御部11
と、上記誘導電動機4の運転周波数が目標運転周波数に
なるようにインバータ部3の出力を制御する運転周波数
制御部12とを有している。
【0015】上記構成のインバータにおいて、インバー
タ部3の出力電圧と出力周波数との比V/Fを一定にし
つつ、誘導電動機4の運転周波数が目標運転周波数なる
ように、インバータ出力制御手段10bの運転周波数制
御部12によりインバータ部3の出力を制御して、誘導
電動機4を軽負荷で駆動する場合、誘導電動機4に異常
振動が発生すると、交流電源1からの入力電流が不安定
となる。そして、上記制御装置10の入力電流判別手段
10aが上記入力電流が安定していないと判別すると、
すなわち、系が安定していないと判別すると、インバー
タ出力制御手段10bの入力電流極小制御部11は、電
流センサCTにより検出される入力電流が極小になるよ
うに、インバータ部3の出力電圧を増減する。
【0016】図2,図3は上記誘導電動機4の運転周波
数が目標運転周波数になるようにインバータ部3の出力
を制御するときの制御装置10の異常振動抑制処理を説
明するフローチャートである。
【0017】以下、図2,図3に従って制御装置10の
異常振動抑制処理を説明する。
【0018】まず、図2において、上記制御装置10の
異常振動抑制処理がスタートすると、ステップS1で3
秒タイマをスタートさせる。次に、ステップS2で3秒
タイマが終了したか否かを判別して、3秒タイマが終了
したと判別すると、ステップS3に進む一方、3秒タイ
マが終了していないと判別すると、ステップS2を繰り
返す。
【0019】次に、ステップS3で運転周波数制御部1
2により誘導電動機4の運転周波数を目標運転周波数に
徐々に制御している際に、運転周波数判別手段10cに
より目標運転周波数と現在運転周波数とが等しいか否か
を判別して、目標運転周波数と現在運転周波数とが等し
いと判別すると、ステップS4に進む一方、目標運転周
波数と現在運転周波数とが等しくないと判別すると、ス
テップS1に戻る。なお、ステップS3において、目標
運転周波数と運転周波数とが等しいとは、略一致する場
合を含むものとする。
【0020】次に、ステップS4で系が安定したか否か
を判別して、系が安定したと判別すると、ステップS5
に進む一方、系が安定していないと判別すると、ステッ
プS6に進み、+dV電圧補正した後、ステップS1に
戻る。すなわち、ステップS4では、上記入力電流判別
手段10aが電流センサCTにより検出された入力電流
の変化に基づいて、入力電流が安定しているか否かを判
別して、入力電流が安定していないと判別したとき、系
が安定していないと判別するのである。
【0021】次に、ステップS5でこの処理が1回目か
否かを判別して、1回目であると判別すると、ステップ
S6に進み、+dV電圧補正した後、すなわち、インバ
ータ部3から出力される交流電圧をdV大きくした後、
ステップS1に戻る。一方、ステップS5で1回目でな
いと判別すると、図3に示すステップS7に進む。
【0022】次に、図3のステップS7で入力電流が変
化したか否かを判別して、入力電流が変化したと判別す
ると、ステップS8に進む一方、入力電流が変化してい
ないと判別すると、ステップS1に戻る。
【0023】次に、ステップS8で入力電流が増加した
か否かを判別して、入力電流が増加したと判別すると、
ステップS9に進む一方、入力電流が増加していないと
判別すると、ステップS10に進み、電圧補正を行った
後、ステップS1に戻る。
【0024】次に、ステップS9でdVの極性を反転し
た後、ステップS10に進み、電圧補正を行い、ステッ
プS1に戻る。
【0025】すなわち、図4に示すように、上記インバ
ータは、まず、矢印R1の方向に出力電圧を+dV補正
し、さらに、系が安定しない場合は、矢印R2の方向に
出力電圧を+dV補正し、入力電流が増加すると、矢印
R3の方向に出力電圧を−dV補正して、入力電流が極
小になるようにインバータ部3の出力電圧を増減する。
このようにして、図13に示すように、誘導電動機4が
異常振動する場合、運転周波数一定で図中右側の効率最
高点になるように、インバータ部3の出力電圧をV1に
する。
【0026】以下、図5〜図9に従って上記制御装置1
0の入力電流判別手段10aの入力電流の安定/不安定
の判別処理を説明する。なお、図5は安定時の電流セン
サCTにより検出された入力電流波形を示し、図6は不
安定時の電流センサCTにより検出された入力電流波形
を示している。
【0027】図5では、平滑用コンデンサC1の充放電
による電流波形が規則的に繰り返されているのに対し
て、図6では、誘導電動機4の不安定動作によって不規
則な電流波形となっている。上記制御装置10の入力電
流判別手段10aは、上記電流センサCTにより検出さ
れた入力電流を表す信号を半波整流して積分する入力電
流処理回路を有している。図9は上記入力電流処理回路
を示し、電流センサCTの出力端子間にダイオードD1
を接続すると共に、ダイオードD1に抵抗R1を並列接続
している。そして、上記ダイオードD1のカソードにダ
イオードD2のアノードを接続し、ダイオードD2のカソ
ードに抵抗R2の一端を接続している。上記抵抗R2の他
端とダイオードD1のアノードとの間にコンデンサC3を
接続すると共に、コンデンサC1に抵抗R3を並列接続し
ている。上記入力電流処理回路により図5に示す安定時
の入力信号を表す信号と図6に示す不安定時の入力電流
を表す信号とを半波整流して積分すると、抵抗R3の両
端電圧は、図7と図8に示す積分信号となる。そして、
上記制御装置10の入力電流判別手段10aは、上記積
分信号の平均値Aと変化幅Bとの比B/Aが所定値K未
満か否かを判別して、図7の安定時のように比B/Aが
所定値K未満であると判別すると、入力電流が安定であ
ると判別する一方、図8の不安定時のように比B/Aが
所定値K以上であると判別すると、入力電流が不安定で
あると判別する(図2のステップS4)。
【0028】このように、上記電流センサCTにより検
出された入力電流を監視しながら、インバータ部3の出
力電圧を増減させて、上記入力電流を極小にすることに
よって、不安定領域外の効率最高点で誘導電動機4を安
定に回転させるので、異常振動検出回路の代わりに、過
電流保護等に用いられる電流センサを入力電流検出手段
として兼用すると共に、入力電流処理回路の追加と制御
装置のプログラム変更によって、簡単かつ低コストに、
誘導電動機4の異常振動を防止すると共に、誘導電動機
4を効率よく駆動することができる。
【0029】また、上記誘導電動機4の現在の運転周波
数と目標運転周波数とが略一致したと運転周波数判別手
段10cが判別した後、入力電流判別手段10aが入力電
流が安定しているか否かを判別するので、運転周波数制
御部12により誘導電動機4の運転周波数を目標運転周
波数にするときの入力電流の変動によって、誤って誘導
電動機4の異常振動を検出することがなく、誘導電動機
4の異常振動を確実に検出することができる。
【0030】上記実施の形態では、入力電流検出手段と
しての電流センサCTを交流電源1とダイオードブリッ
ジ2との間に接続したが、入力電流検出手段は、ダイオ
ードブリッジとインバータ部との間に接続して、インバ
ータ部に入力される直流電流を検出してもよい。
【0031】また、上記実施の形態では、図9に示す入
力電流処理回路を有する入力電流判別手段としての入力
電流判別手段10aにより入力電流が安定していないと
判別したが、入力電流判別手段による入力電流の安定/
不安定の判別方法はこれに限らず、例えば入力電流検出
手段により検出された入力電流を表す信号に含まれた異
常振動に起因する高周波成分を判別することよって入力
電流が安定しているか否かを判別してもよい。
【0032】また、上記実施の形態では、3相の誘導電
動機4を駆動するインバータについて説明したが、誘導
電動機はこれに限らず、単相や3相以外の多相の誘導電
動機を駆動するインバータにこの発明を適用してもよ
い。
【0033】また、上記実施の形態では、入力電流判別
手段10aに入力電流処理回路を設けたが、処理能力の
高いマイクロコンピュータ等を用いた制御装置であれ
ば、入力電流処理回路の代わりに、その入力電流処理回
路の処理を演算により行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明のインバータは、インバータ部より誘導電動機に交流
電圧を出力すると共に、入力電流検出手段により検出さ
れた入力電流が安定しているか否かを入力電流判別手段
により判別して、入力電流判別手段が入力電流検出手段
により検出された入力電流が安定していないと判別する
と、インバータ出力制御手段の入力電流極小制御部によ
りインバータ部の入力電流が極小になるように、インバ
ータ部の出力電圧を増減するものである。
【0035】したがって、請求項1の発明のインバータ
によれば、誘導電動機を軽負荷で駆動する場合に誘導電
動機に異常振動が発生して、インバータ部の入力電流が
変動し、入力電流判別手段が入力電流検出手段により検
出されたインバータ部の入力電流が安定していないと判
別すると、インバータ出力制御手段の入力電流極小制御
部は、入力電流が極小になるようにインバータ部の出力
電圧を増減する。したがって、異常振動検出回路の代わ
りに、例えば、過電流保護等に用いられる入力電流検出
手段を備えたインバータでは、簡単な回路の追加と制御
装置のプログラム変更をするか、あるいは制御装置のプ
ログラム変更のみによって、簡単かつ低コストに、誘導
電動機の異常振動を防止することができると共に、イン
バータ部の入力電流を最小にすることによって誘導電動
機を効率よく駆動することができる。
【0036】また、請求項2の発明のインバータは、請
求項1に記載のインバータにおいて、上記インバータ出
力制御手段の運転周波数制御部により誘導電動機の運転
周波数が目標運転周波数になるようにインバータ部の出
力を制御して、上記運転周波数判別手段が誘導電動機の
現在の運転周波数と目標運転周波数が略一致すると判別
した後、上記入力電流判別手段が上記入力電流検出手段
により検出された入力電流が安定しているか否かを判別
するものである。
【0037】したがって、請求項2の発明のインバータ
によれば、上記インバータ出力制御手段の運転周波数制
御部によって、例えば、インバータ部の出力電圧と出力
周波数との比V/Fを一定にしながら、上記誘導電動機
の運転周波数が目標運転周波数になるように制御するV
/F制御が終了した後、誘導電動機の運転周波数が安定
してから、入力電流判別手段によりインバータ部の入力
電流の安定/不安定を判別するので、誘導電動機の運転
周波数を目標運転周波数にするときの入力電流の変動に
よって、誤って誘導電動機の異常振動を検出することが
なく、誘導電動機の異常振動を確実に検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態のインバータ
のブロック図である。
【図2】 図2は上記インバータの制御装置の異常振動
抑制処理を説明するフローチャートである。
【図3】 図3は図2に続く上記制御装置の異常振動抑
制処理を説明するフローチャートである。
【図4】 図4は上記インバータの出力電圧と入力電流
との関係を示す図である。
【図5】 図5は上記インバータの安定時の入力電流波
形を示す図である。
【図6】 図6は上記インバータの不安定時の入力電流
波形を示す図である。
【図7】 図7は安定時の入力電流を表す信号を半波整
流した後の積分信号を示す図である。
【図8】 図8は不安定時の入力電流を表す信号を半波
整流した後の積分信号を示す図である。
【図9】 図9は上記制御装置の入力電流判別手段の入
力電流処理回路を示す図である。
【図10】 図10は従来のインバータのブロック図で
ある。
【図11】 図11は上記インバータの異常振動検出回
路を示す図である。
【図12】 図12は上記インバータの正常時の出力電
圧と入力電流との関係を示す図である。
【図13】 図13は上記インバータの異常振動時の出
力電圧と入力電流との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…交流電源、2…ダイオードブリッジ、3…インバー
タ部、4…誘導電動機、10…制御装置、10a…入力
電流判別手段、10b…インバータ出力制御手段、10c
…運転周波数判別手段、11…入力電流極小制御部、1
2…運転周波数制御部、CT…電流センサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電動機(4)に交流電圧を出力するイ
    ンバータ部(3)と、上記インバータ部(3)の出力を制御
    するインバータ出力制御手段(10b)とを備えたインバ
    ータにおいて、 上記インバータ部(3)の入力電流を検出する入力電流検
    出手段(CT)と、 上記入力電流検出手段(CT)により検出された入力電流
    が安定しているか否かを判別する入力電流判別手段(1
    0a)とを備えて、 上記インバータ出力制御手段(10b)は、上記入力電流
    判別手段(10a)が上記入力電流検出手段(CT)により
    検出された入力電流が安定していないと判別すると、上
    記インバータ部(3)の入力電流が極小になるように、上
    記インバータ部(3)の出力電圧を増減する入力電流極小
    制御部(11)を有することを特徴とするインバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインバータにおいて、 上記インバータ出力制御手段(10b)は、上記誘導電動
    機(4)の運転周波数が目標運転周波数になるように上記
    インバータ部(3)の出力を制御する運転周波数制御部
    (12)を有し、 上記誘導電動機(4)の現在の運転周波数と上記目標運転
    周波数とが略一致するか否かを判別する運転周波数判別
    手段(10c)を備えて、 上記運転周波数判別手段(10c)が上記誘導電動機(4)
    の現在の運転周波数と上記目標運転周波数が略一致する
    と判別した後、上記入力電流判別手段(10a)は、上記
    入力電流検出手段(CT)により検出された上記入力電流
    が安定しているか否かを判別することを特徴とするイン
    バータ。
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