JPH10149972A - 電子線露光装置及びその露光方法 - Google Patents

電子線露光装置及びその露光方法

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JPH10149972A
JPH10149972A JP8308479A JP30847996A JPH10149972A JP H10149972 A JPH10149972 A JP H10149972A JP 8308479 A JP8308479 A JP 8308479A JP 30847996 A JP30847996 A JP 30847996A JP H10149972 A JPH10149972 A JP H10149972A
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opening
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exposure
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義克 小島
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    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3175Lithography
    • H01J2237/31776Shaped beam

Abstract

(57)【要約】 【課題】部分一括方式の電子線直接描画にてパターンの
露光を行う際、部分一括露光パターンと可変成形露光パ
ターンの寸法差を低減し、パターン寸法精度の低下を招
かないビーム寸法調整方法を提供する。 【解決手段】可変成形ビーム用の可変成形開口16を設
けた第2アパーチャー15上に、部分一括露光用開口1
5を形成しておき、さらにこの第2アパーチャー上にビ
ーム寸法調整用開口21を設け、ビーム寸法調整用開口
21を通過した電子ビームのビーム電流量を測定し、測
定されたビーム電流量とビーム寸法調整用開口21の設
計寸法から計算される電流量との差による補正値を可変
成形ビームの寸法に加算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子線露光装置及び
その露光方法に係わり、特にLSI製造でのリソグラフ
ィ技術における電子線直接描画技術、詳しくは部分一括
露光方式の電子線露光によりパターンを試料に描画する
際のビーム寸法調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSIの設計ルール即ち最小線
幅は微細化の一途をたどっており、従来の紫外光を用い
た縮小投影露光では形成が困難になりつつある。
【0003】この様なパターンの微細化の問題に対する
解決方法として、電子線直接描画法がある。しかしなが
ら、電子線直接描画法は、集束した電子ビームを用いて
一筆書きの要領でパターンの露光を行うため、縮小投影
露光方法等と比較しスループットが低いという問題点を
有していた。
【0004】この問題を解決する方法として近年、部分
一括露光方式の電子線直接描画装置が開発されている。
【0005】図6に部分一括露光方式の電子線直接描画
装置の構成を示す。図6において、電子ビームEBを成
形するための第2アパーチャー15上に、従来の可変成
形電子線露光用として四角形状の可変成形開口16を形
成しておく他、露光パターンの一部を抜き出した部分一
括露光用開口17を複数個形成しておく。
【0006】従来の可変成形電子線露光を行う場合は、
電子銃11から放射された電子ビームEBはまず第1ア
パーチャー12により横断面形状が四角形の電子ビーム
に成形される。その後、成形された電子ビームEBは、
成形偏向器13により第2アパーチャー15上の可変成
形開口16上に照射され、両開口のオーバーラップによ
り任意のビーム寸法に成形された後、縮小レンズ18に
より縮小され、偏光器19によりウェハ20上の任意の
点に照射される。
【0007】また部分一括露光を行う場合、第1アパー
チャー12により成形された電子ビームEBは選択偏光
器14により第2アパーチャー15上の任意の部分一括
開口17上に照射される。そして第2アパーチャー15
上の部分一括開口17の形状に成形された電子ビームE
Bは、縮小レンズ18により縮小され、偏向器19によ
りウェハ20上の任意の点に照射される。
【0008】従って複雑な形状のパターンでも、予め第
2アパーチャー上に開口を形成しておくことにより、可
変成形露光と比較してショット数を低減することが可能
となり、スループットが大幅に向上する。このような技
術は例えば、Y.Nakayama et al.,
J.Vac.Sci.Technol.B8,1836
(1990)に開示されている。
【0009】実際の部分一括露光では、部分一括開口と
して形成可能な面積、第2アパーチャー上に形成できる
部分一括開口の種類数等の制限により、全てのパターン
を部分一括開口に置き換える事は不可能である。従って
繰り返し性のあるパターンについてのみ、予めパターン
の一部を抜き出して、第2アパーチャー上に部分一括開
口を形成しておく。そして繰り返し性のあるパターンを
部分一括露光法により露光し、そのパターンに接する繰
り返し性の無いパターンを可変成形露光法により露光を
行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように部分一括
露光法を用いて露光を行った場合、露光パターン中の繰
り返し性のある部分については部分一括露光法を用い、
繰り返し性の無い部分については可変成形露光を行うた
め、その境界部分で両者のパターンが接する事になる。
【0011】ここで可変成形露光はステージ上の設けら
れた基準マーク等を用いて、ビーム寸法の調整を行う事
が可能である。従って成形偏向器のリニアリティ、ビー
ム縮小率の変動等によりビーム寸法が変動した場合で
も、ビーム寸法調整を行う事により常に正確なビーム寸
法を維持する事が可能である。
【0012】これに対し部分一括露光ではパターンは予
め第2アパーチャー上に開口として形成されており、開
口形成時の作成精度やビーム縮小率の変動等により、ウ
ェハ上でパターンの設計値通りの正確なビーム寸法が得
られない場合が生じるが、複雑なパターン形状をした部
分一括ビームのビーム寸法を正確に測定することは困難
である。
【0013】従って、可変成形露光によるパターンと部
分一括露光によるパターンの接続部分において、両者の
ビーム寸法差から形成されたパターンの寸法差が生じ、
デバイス作成の上で信頼性の低下を招くという問題点を
有していた。
【0014】例えば図7において、設計寸法0.20μ
mのラインパターンを可変成形ビームと部分一括ビーム
を用いて露光する場合、可変成形ビームはビーム寸法較
正によりそのビームにより形成されるパターン寸法を正
確に0.20μmにすることが可能である。それに対し
て部分一括ビームのビーム寸法は、第2アパーチャの開
口寸法、ビーム縮小率等により固定されてしまい、ビー
ム寸法較正を行うことは出来ない。図7では、部分一括
開口によるパターン寸法が設計値より10%大きい場合
を例示している。
【0015】したがって本発明の目的は、部分一括方式
の電子線直接描画によりパターンの露光を行う際、部分
一括露光パターンと可変成形露光パターンの寸法差を低
減し、パターン寸法精度の低下を招かないビーム寸法調
整方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、可変成
形ビーム用の可変成形開口を設けた第2アパーチャー上
に、部分一括露光用開口を形成しておき、試料上に前記
部分一括露光用開口の開口形状を一括して転写する方式
の電子線露光装置において、前記第2アパーチャー上に
ビーム寸法調整用開口を設けた電子線露光装置にある。
【0017】本発明の他の特徴は、可変成形ビーム用の
可変成形開口を設けた第2アパーチャー上に、部分一括
露光用開口を形成しておき、試料上に前記可変成形開口
を通過した可変成形ビームによる可変成形パターンおよ
び前記部分一括露光用開口を通過した部分一括ビームに
よる部分一括転写パターンを形成する方式の電子線露光
方法において、前記第2アパーチャー上にビーム寸法調
整用開口を設けておき、前記ビーム寸法調整用開口を通
過した電子ビームのビーム電流量を測定し、測定された
前記ビーム電流量と前記ビーム寸法調整用開口の設計寸
法から計算される電流量との差による補正値を前記可変
成形ビームの寸法に加算することによりビーム寸法調整
を行う電子線露光方法にある。
【0018】上記電子線露光装置もしくは電子線露光方
法において、前記ビーム寸法調整用開口は1個の四角形
状の開口であることができる。あるいは、前記ビーム寸
法調整用開口は縦及び横の少なくともいずれか一方が一
定の比率で変化している複数個の小開口の群から構成さ
れていることができる。
【0019】また上記電子線露光方法において、前記可
変成形ビーム寸法に加算されるビーム寸法差による補正
値は、ビーム寸法によらない一定の値、ビーム寸法をパ
ラメータとする多項式で近似される値あるいはビーム寸
法をパラメータとするテーブルとして示される値である
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1および図2を参照して説明する。図1は第1の実
施の形態を説明するための電子線露光装置の概略図であ
り、図2は第1の実施の形態において用いる第2アパー
チャー15を拡大して示した平面図である。
【0021】まず、図6と同様に、電子銃11から放出
された電子ビームEBを平断面が四角形の電子ビームに
成形する第1アパーチャー12、可変成形開口16およ
び部分一括開口17を設けた第2アパーチャー15、第
1アパーチャー12により四角形に成形された電子ビー
ムを第2アパーチャー15上の可変成形開口16上に偏
向照射させて両開口のオーバーラップにより任意のビー
ム寸法に成形させる成形偏向器13、第2アパーチャー
15からの電子ビームEBを縮小する縮小レンズ18、
縮小された電子ビームを試料(ウェハ)上の任意の点に
照射させる偏向器19、部分一括露光を行う場合に第1
アパーチャー12により成形された電子ビームEBを第
2アパーチャー15上の任意の部分一括開口17上に照
射させる選択偏光器14を有している。
【0022】さらに本発明の第1の実施の形態では、第
2アパーチャー15上に、露光パターンの一部を抜き出
した部分一括露光用開口17とは別に、ビーム寸法調整
用の開口21(21A)を設けておく。この時ビーム寸
法調整用の開口21Aは1個の縦横25μmの正方形の
平面形状である。
【0023】ビーム寸法の補正調整ステップとして第1
に、可変成形ビームのビーム寸法調整を行う。
【0024】具体的には、電子銃11から放射された電
子ビームEBを、第1アパーチャー12により130μ
m□に成形し、成形偏向器13により偏向して第2アパ
ーチャー15の125μm□の可変成形用開口16上に
照射する。
【0025】可変成形用開口16を通過した電子ビーム
EBを縮小レンズ18により1/25に縮小し、偏向器
19によりステージ23上の基準マーク22上を走査
し、得られた反射電子信号よりビーム寸法を得る。
【0026】この操作を複数のビーム寸法について行
い、設定ビーム寸法と実測ビーム寸法の差が無くなるよ
うに、成形偏光器13の偏向量を調節する。ここでは基
準マーク22上でのビーム寸法を、縦横それぞれ1μm
から5μmまで1μmおきに変化させ、可変成形ビーム
寸法の調整を行った。
【0027】またこの可変成形ビームのビーム寸法調整
の前あるいは後に既知の方法によりステージ上(試料
上)の電子流密度を測定する。電子銃から放出される電
子ビームはきわめて安定している。またビーム縮小率や
リニアリティ等の装置に起因する要因はいつもフラフラ
変化するようなものではなく、所定の値から変動してい
たならばその変動した値を一連の露光工程中維持する。
したがってここで測定した電子流密度の値は現在の装置
の状態で所定の電圧を電子銃に印加したときに於ける電
子流密度であり、このビーム寸法の補正調整ステップを
含む一連の露光工程中一定の値、すなわち上記測定され
た値を維持することが出来る。
【0028】ビーム寸法の補正調整ステップとして第2
に、ビーム寸法調整用開口21Aを通過した電子ビーム
のビーム電流量を測定する。
【0029】具体的には、第1アパーチャー12により
130μm□の正方形状に成形された電子ビームEB
を、部分一括開口選択偏向器14により偏向し、ビーム
寸法調整用開口21A上に照射する。
【0030】このビーム寸法調整用開口21Aを通過し
た電子ビームをファラデーカップ24に照射し、電流計
25により電流量を測定する。
【0031】実測されたビーム電流は108.160n
Aであった。ここで電子ビームの電子流密度は10A/
cm2 であり、ビーム寸法調整用開口21Aが設計値通
りであれば得られるビーム寸法は1μm□、そのときの
電流量は100.000nAである。
【0032】したがってこのことから、ビーム寸法調整
用開口21Aによる実際のビーム寸法は縦横共に1.0
4μmであり、第2アパーチャーの作製時のプロセスに
起因して、第2アパーチャー上の開口寸法は、全て設計
寸法より縦横共に約1μm大きく形成されていた。
【0033】部分一括開口17とビーム寸法調整用開口
21(21A)は同一ステップで形成する。例えば図5
に示すように、シリコン基板31の主面上のシリコン酸
化膜32の上に膜厚が10〜20μmのシリコン膜33
を設け、そのシリコン膜33にエッチングステップを含
むPR工程により部分一括開口17とビーム寸法調整用
開口21(21A)を同時にパターンニング形成し
(A)、部分一括開口17およびビーム寸法調整用開口
21(21A)に対応するシリコン基板31の箇所を裏
面から除去し(B)、そこに露出するシリコン酸化膜3
2を除去してシリコン膜33の裏面を露出させ、シリコ
ン膜33の表面上に金膜34を形成する(C)。
【0034】このように部分一括開口17とビーム寸法
調整用開口21(21A)とは同時に形成するから、ビ
ーム寸法調整用開口21(21A)の設計寸法からの誤
差はそのまま部分一括開口17の設計寸法からの誤差で
あるとすることができる。
【0035】以上はビーム寸法調整用開口21(21
A)に寸法誤差がある場合を説明した。しかしながら、
またビーム縮小率やリニアリティ等の変動による誤差の
場合も、或いはこれらの要因が重なったことによる誤差
の場合も同様である。即ち、開口部の寸法誤差もビーム
縮小率やリニアリティ等の変動も、ビーム寸法調整用開
口21(21A)を通過したビームにあたえる影響と部
分一括開口17を通過したビームにあたえる影響は同じ
であるから、ビーム寸法調整用開口21(21A)を通
過したビームによる露光面積を算出しその設計値からの
誤差を求めることにより、部分一括開口17を通過した
ビームによる露光面積の設計値からの誤差が得られるの
である。
【0036】ビーム寸法の補正調整ステップとして第3
に、前記ビーム寸法調整用開口を通過した電子ビーム寸
法に設計値との差分、即ち縦横共に+0.04μmを可
変成形のビーム寸法に加算する。
【0037】通常、可変成形のビーム寸法と成形偏向器
の補正量との関係は、(1)式および(2)式で示され
るような、縦横それぞれ1次式で示される。
【0038】 dW=a0+a1×W+a2×H+a3×W×H・・・・・・(1)式 dH=b0+b1×H+b2×W+b3×H×W・・・・・・(2)式 一般的には、上記可変成形ビーム寸法補正式のビーム寸
法によらない第1項、すなわちシフト項の係数a0、b
0に前記差分の+0.04μmを加算する。あるいは、
さらにビーム寸法をパラメータとする第2項のゲイン項
や第3項の回転項、さらには第4項の台形項を用いてよ
り精密に補正することが出来る。
【0039】したがってこの場合、従来部分一括開口を
用いて露光したレジストパターンと、可変成形開口を用
いて露光したレジストパターンには、0.04μmの寸
法差が生じていたが、本発明の方法を用いることにより
両者の寸法差が解消され、レジストパターンの寸法精度
を従来の0.07μm(3σ)から0.03μm(3
σ)に向上させることが可能であった。
【0040】すなわち、従来技術では、可変成形及び部
分一括パターンの、同一設計寸法のレジストパターンを
複数箇所測定した結果、可変成形と部分一括パターンの
寸法差のため寸法バラツキ(3σ)が0.07μm生じ
ていたが、本発明の方法により可変成形と部分一括の寸
法差が解消されたので、寸法バラツキ(3σ)が0.0
3μmに向上した。
【0041】次に上記(1)、(2)式についてさらに
詳しく説明する。可変成形ビームは四辺形であるから、
そのビーム寸法は平面形状において、X軸方向の幅Wと
Y軸方向の高さHで示される。そして、上記(1)式お
よび(2)式のdWおよびdHは、あるビーム寸法Wお
よびH時におけるビーム寸法の補正量を示す。この補正
量を可変成形ビームの成形偏向器の偏向量にフィードバ
ックする。
【0042】例えば、(1)式の各補正係数が、a0=
+0.01(シフト項)、a1=+0.002(ゲイン
項:W依存項)、a2=+0.001(回転項:H依存
項)、a3=+0.0003(台形項:WH依存項)で
あった場合に、W=2μm、H=1μmのビームのWの
寸法補正量dWは、dW=(+0.01)+(+0.0
02×2)+(+0.001×1)+(+0.0003
×2×1)=+0.0156μmとなる。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態について
図3および図4を参照して説明する。
【0044】図3は第2の実施の形態を説明するため
の、電子線露光装置の概略図であり、図4は第2の実施
の形態において用いる第2アパーチャー15を拡大して
示した平面図である。
【0045】尚、図3及び図4において、図1及び図2
と同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してあるか
ら、重複する説明は省略する。
【0046】先ず、電子ビームを成形するための第2ア
パーチャー15上に、露光パターンの一部を抜き出した
部分一括露光用開口17とは別に、複数個のビーム寸法
調整用の小開口21a〜hから構成されるビーム寸法調
整用開口21(21B)を形成しておく。
【0047】形成されたビーム寸法調整用の小開口21
a〜21hは、縦寸法(図4の平面図で縦方向の寸法)
を125μm一定とし、横寸法を12.5μm(21
a)、25μm(21b)、50μm(21c)、10
0μm(21d)とした小開口及び、横寸法(図4の平
面図で横方向の寸法)を125μm一定とし、縦寸法を
12.5μm(21e)、25μm(21f)、50μ
m(21g)、100μm(21h)とした合計8個で
ある。
【0048】ここで第2アパーチャー15を通過した電
子ビームは、1/25に縮小されて試料上に照射される
ため、ビーム寸法調整用開口21a〜21hを通過した
電子ビームの試料上での寸法は、縦方向×横方向につい
てそれぞれ、5×0.5μm、5×1μm、5×2μ
m、5×4μm、0.5×5μm、1×5μm、2×5
μm、4×5μmとなる。
【0049】ビーム寸法の補正調整ステップとして第1
に、可変成形ビームのビーム寸法調整を前記第1の実施
の形態と同様に行う。
【0050】ビーム寸法の補正調整ステップとして第2
に、ビーム寸法調整用の小開口21a〜21hを通過し
た電子ビーム電流量を測定する。このとき、ビーム寸法
調整用の小開口21a〜21hを通過した電子ビーム電
流量実測値はそれぞれ、225.625nA(5×0.
5μmおよび0.5×5μmの場合)、451.250
nA(5×1μmおよび1×5μmの場合)、901.
500nA(5×2μmおよび2×5μmの場合)、1
805.000nA(5×4μmおよび4×5μmの場
合)であり、またこのときの電子ビームの電流密度は1
0A/cm2 であったため、第2のアパーチャー15上
の開口は全て縦横共に、設計寸法より5%小さく形成さ
れていることが分かった。
【0051】ビーム寸法の補正調整ステップとして第3
に、前記ビーム寸法調整用の小開口21a〜21hを通
過した電子ビーム寸法の設計値との差分、即ち縦横共に
−5%を可変成形のビーム寸法に加算する。
【0052】通常、可変成形のビームと成形偏向器の補
正量との関係は、前記(1)、(2)式の縦横それぞれ
1次式で示される。
【0053】したがって具体的には、前記可変成形ビー
ム寸法補正式のゲイン項の係数a1、b1に前記差分の
−5%を加算する。従ってこの場合、従来部分一括開口
を用いて露光したレジストパターンと、可変成形開口を
用いて露光したレジストパターンには、5%の寸法差が
生じていたが、本発明の方法を用いることにより両者の
寸法差が解消され、レジストパターンの寸法精度を従来
の0.08μm(3σ)から0.03μm(3σ)に向
上させることが可能であった。
【0054】第1の実施の形態はビーム寸法調整用開口
が1ヶ所のため一定のシフト量しか求められないのに対
して、第2の実施の形態では、たがいに寸法が異なる複
数のビーム寸法調整用の小開口からビーム寸法調整用開
口が構成されているから、この第2の実施の形態によれ
ば部分一括開口の開口寸法と寸法シフト量との間にゲイ
ン成分がある場合、シフト量のゲイン成分も正確に補正
することが出来るという利点を有する。
【0055】他方、先の第1の実施の形態では、ビーム
寸法調整用開口が占める面積が小となり、その分だけ本
来の部分一括開口を数多く搭載することが出来、また調
整にかかる時間が短くてすむと利点を有する。
【0056】以上本発明の実施の形態について説明した
が、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものでは
ない。例えば、実施の形態で述べたビーム寸法調整用開
口の数及び寸法の組み合わせ及びその配置は、第1アパ
ーチャーの開口寸法で規定される最大ビーム寸法以下で
あり、部分一括開口選択偏向器により電子ビームの照射
が可能であれば、自由に設定して良い。
【0057】また本実施の形態では、ビーム寸法差を一
定のシフト値或いはゲイン値として、可変成形ビームの
ビーム寸法補正式の係数に加算したが、実施の形態より
もさらに細かく寸法差を測定することにより、台形項或
いは2次以上の高次項の係数として加算して寸法差の補
正をすることも可能である。また本実施の形態では、寸
法差を可変成形ビームの補正式の係数として補正する方
法について述べたが、これに限らず例えば、寸法差をビ
ーム寸法の縦横寸法をパラメータとするテーブルとして
記憶し、可変成形ビーム寸法に加算しても良い。即ち実
施の形態のようにビーム寸法の補正量を補正式及びその
係数として表す(記憶しておく)のではなく、補正量を
表(テーブル)として表す(記憶しておく)方法を用い
ることも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は部分一括
露光方式の電子線露光にて、予め第2アパーチャー上に
形成しておいた、ビーム寸法調整用開口を通過した電子
ビームの電流量を測定し、設計値から予想される電流量
との差分を、ビーム寸法の寸法差によるものとして、可
変成形ビームのビーム寸法に加算するものである。従っ
て、部分一括露光と可変成形露光のレジストパターン寸
法差を解消し、パターン寸法精度を向上させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための、
電子線露光装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を説明するための、
第2アパーチャーを示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための、
電子線露光装置を示す概略図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するための、
第2アパーチャーを示す平面図である。
【図5】部分一括開口およびビーム寸法調整用開口の製
造を例示する断面図である。
【図6】従来技術を説明するための、電子線露光装置を
示す概略図である。
【図7】従来技術の問題点を示す図である。
【符号の説明】
11 電子銃 12 第1アパーチャー 13 成形偏向器 14 選択偏向器 15 第2アパーチャー 16 可変成形開口 17 部分一括開口 18 縮小レンズ 19 偏向器 20 ウェハ 21(21A、21B) ビーム寸法調整用開口 21a〜21h ビーム寸法調整用開口21Bを構成
するビーム寸法調整用の小開口 22 基準マーク 23 ステージ 24 ファラデーカップ 25 電流計 31 シリコン基板 32 シリコン酸化膜 33 シリコン膜 34 金膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変成形ビーム用の可変成形開口を設け
    た第2アパーチャー上に、部分一括露光用開口を形成し
    ておき、試料上に前記部分一括露光用開口の開口形状を
    一括して転写する方式の電子線露光装置において、 前記第2アパーチャー上にビーム寸法調整用開口を設け
    たことを特徴とする電子線露光装置。
  2. 【請求項2】 前記ビーム寸法調整用開口は四角形状で
    あることを特徴とする請求項1記載の電子線露光装置。
  3. 【請求項3】 前記ビーム寸法調整用開口は縦及び横の
    少なくともいずれか一方が一定の比率で変化している複
    数個の小開口の群から構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の電子線露光装置。
  4. 【請求項4】 可変成形ビーム用の可変成形開口を設け
    た第2アパーチャー上に、部分一括露光用開口を形成し
    ておき、試料上に前記可変成形開口を通過した可変成形
    ビームによる可変成形パターンおよび前記部分一括露光
    用開口を通過した部分一括ビームによる部分一括転写パ
    ターンを形成する方式の電子線露光方法において、 前記第2アパーチャー上にビーム寸法調整用開口を設け
    ておき、前記ビーム寸法調整用開口を通過した電子ビー
    ムのビーム電流量を測定し、測定された前記ビーム電流
    量と前記ビーム寸法調整用開口の設計寸法から計算され
    る電流量との差による補正値を前記可変成形ビームの寸
    法に加算することによりビーム寸法調整を行うことを特
    徴とする電子線露光方法。
  5. 【請求項5】 前記ビーム寸法調整用開口は四角形状で
    あることを特徴とする請求項4記載の電子線露光方法。
  6. 【請求項6】 前記ビーム寸法調整用開口は縦及び横の
    少なくともいずれか一方が一定の比率で変化している複
    数個の小開口の群から構成されていることを特徴とする
    請求項4記載の電子線露光方法。
  7. 【請求項7】 前記可変成形ビーム寸法に加算されるビ
    ーム寸法差による補正値は、ビーム寸法によらない一定
    の値、ビーム寸法をパラメータとする多項式で近似され
    る値あるいはビーム寸法をパラメータとするテーブルと
    して示される値であることを特徴とする請求項4に記載
    の電子線露光方法。
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