JPH10149971A - 露光方法及び露光マスク - Google Patents

露光方法及び露光マスク

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JPH10149971A
JPH10149971A JP30777496A JP30777496A JPH10149971A JP H10149971 A JPH10149971 A JP H10149971A JP 30777496 A JP30777496 A JP 30777496A JP 30777496 A JP30777496 A JP 30777496A JP H10149971 A JPH10149971 A JP H10149971A
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JP
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exposure
light
resist film
film
pattern
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Application number
JP30777496A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Oki
博幸 大木
Tetsushi Machida
哲志 町田
Akiyuki Minami
章行 南
Kiyokatsu Mine
清勝 峯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト膜の解像度を確保しかつ工程数を増
加させることなく、部分的に膜厚が異なるレジスト膜の
寸法精度を確保することができない。 【解決手段】 レジスト膜11に対してパターン露光を
行う場合、必要最低露光量に対する露光量の割合が露光
面の全面で等しくなるように、膜厚t1 の第1露光部1
1aと膜厚t2 の第2露光部11bとに対して異なる露
光量E1 ,E2 で露光を行う。この際、用いる露光マス
ク2は、遮光パターン22の開口部22aのうち、他の
部分よりも必要最低露光量が小さい第1露光部11aに
照射される露光光を透過させる部分に対応して光透過率
調整パターン23を設けたものである。この光透過率調
整パターン23は、第1露光部11aおける必要最低露
光量に対してこの部分に照射される露光量の割合が第2
露光部11bにおける割合と等しくなるように、当初の
露光量を減らすような膜厚Tを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光方法及び露光
マスクに関し、特には半導体装置の製造工程におけるリ
ソグラフィーの際の露光方法及びその際に用いる露光マ
スクに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置製造におけるリソグラフィー
の際の露光では、レジスト膜を露光するのに必要な最低
の露光量(以下、必要最低露光量と記す)は、当該レジ
スト膜の膜厚によって周期的に変化することが知られて
いる。これは、レジスト膜内部に生じる定在波の影響に
よるものである。ところが、レジスト膜が成膜される基
板表面には配線の形成等によって凹凸があることから、
レジスト膜の膜厚も露光面内において部分的に異なって
いる。このため、露光面内においてレジスト膜の感度が
部分的に変化し、露光及びリソグラフィーの際の寸法精
度を確保することができなかった。
【0003】そこで、レジスト膜の下層や上層に反射防
止膜を設けたり、染料入りのレジストを用いてレジスト
膜内における光透過率を低下させることで、レジスト膜
内における定在波の発生を抑える方法が考えられてい
る。このような方法によれば、レジスト膜内における露
光の吸収効率が安定化するため、レジスト膜の感度をそ
の膜厚によらず安定化させることが可能になる。したが
って、露光パターンの寸法精度を向上させることができ
る。
【0004】また、上記露光方法に用いられる露光マス
クは、光透過性基板とこの一主面側に設けられた遮光パ
ターンとで構成されている。このような露光マスクによ
れば、露光面内において均等な露光量で露光が行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記露光方法
には、以下のような課題があった。すなわち、レジスト
膜の下層に反射防止膜を設ける方法では、反射防止膜の
成膜工程や除去工程等の追加工程を必要とするため、半
導体装置の製造工程数が増加する。また、レジスト膜の
上層に反射防止膜を設ける方法では、下層に反射防止膜
を設ける方法よりも工程増加数は少ないものの定在波を
完全に抑えることができず、パターン寸法を制御する効
果が小さい。さらに、染料入りのレジストを用いる方法
では、レジスト膜の光透過率を低下させるため、焦点深
度のマージンが小さくなったりレジスト膜の解像度が劣
化してしまう。したがって、露光パターンの寸法精度は
向上するものの、その後のベーキング及び現像処理によ
って形成されるレジストパターンの寸法精度が低下し、
リソグラフィーにおける寸法精度を向上させることはで
きなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の露光方法は、レジスト膜の膜厚またはレジス
ト膜及びこの下層の絶縁膜の膜厚が異なる部分毎に異な
る露光量で露光を行う。この際、上記膜厚によって決ま
る必要最低露光量に対する露光量の割合が、露光面の全
面でほぼ等しくなるように上記露光量を調節する。
【0007】上記露光方法では、膜厚が異なる部分毎に
露光量を調節することで、露光面の全面で必要最低露光
量に対する露光量の割合を等しくしている。このことか
ら、レジスト膜内に吸収されて当該レジスト膜の露光に
実際に用いられる吸収露光量は、レジスト膜の膜厚によ
らず露光面の全面で均等になる。したがって、露光面内
においてレジストの感度が見かけ上均等になる。
【0008】また、上記課題を解決するための本発明の
露光マスクは、光透過性基板の一主面側に半透過性材料
からなる光透過率調整パターンが設けられていることを
特徴とする。この光透過率調整パターンは、遮光パター
ンが配置されていない部分のうちの一部分に対応して設
けられている。上記一部分とは、この露光マスクを用い
て露光を行うレジスト膜において、必要最低露光量が他
の露光部分よりも小さい露光部分に照射される露光光を
透過させる部分であることとする。
【0009】上記露光マスクでは、遮光パターンの開口
部のうちの一部分に対応して光透過率調整パターンが設
けられていることから、当該露光マスクから照射される
露光のうち、光透過率調整パターンを通過する露光のみ
の露光量が部分的に少なくなる。この光透過率調整パタ
ーンは、必要最低露光量が他の露光部分よりも小さい露
光部分に照射される露光光を透過させる部分に配置され
ることから、レジスト膜の露光部分において、必要最低
露光量に対する露光量の割合が均一化するように露光が
行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した露光方法
及び露光マスクの実施の形態を、図面に基づいて説明す
る。
【0011】(第1実施形態)図1は第1実施形態の露
光方法及びこの方法に用いる露光マスクを説明するため
の図であり、図2は露光されるレジスト膜の膜厚とこの
レジスト膜を露光するのに必要な最低の露光量(必要最
低露光量)Ethとの関係を示すグラフ及び、レジスト
膜の膜厚と露光量Eとの関係を示すグラフである。先
ず、これらの図面を用いて第1実施形態を説明する。
【0012】図に示すように、表面に凹凸が形成された
基板11上には、この基板11表面の凹凸を埋め込む状
態で表面平坦にレジスト膜12が成膜されている。この
ようにして成膜されたレジスト膜12の露光部分は、膜
厚t1 の第1露光部11aと膜厚t2 の第2露光部11
bとで構成される。このように構成されたレジスト膜1
2に対して露光を行う場合には、以下のようにする。
【0013】先ず、レジスト膜12の膜厚とこのレジス
ト膜12の必要最低露光量Ethとの関係を示すグラフ
を得る。このグラフは、レジスト膜12の膜厚によっ
て必要最低露光量Ethが周期的に変化したものになり、
レジスト膜12構成するレジスト材料及び露光光の波長
によって異なる値になる。
【0014】次に、このグラフを用いて、膜厚t1 の
第1露光部11aを露光するための必要最低露光量Eth
1 を求め、同様に膜厚t2 の第2露光部11bを露光す
るための必要最低露光量Eth2 を求める。
【0015】次いで、露光の際に露光マスクの光透過性
基板のみを通過してレジスト膜12に照射される当初露
光量E0 を求める。そして、露光されるレジスト膜12
における必要最低露光量Ethのうち、最も大きい値にな
る必要最低露光量Ethに対する当初露光量E0 の割合を
算出す。ここでは、第2露光部11bの必要最低露光量
Eth2 が最も大きい値になるため、上記割合はE0 /
Eth2 になる。
【0016】次に、必要最低露光量Ethに対してE0 /
Eth2 倍になる露光量Eを、レジスト膜12の膜厚に対
してプロットする。そして、露光量E=Eth×E0 /E
th2のグラフを得る。
【0017】その後、レジスト膜12において最も必要
最低露光量Ethが大きい値になる第2露光部11bの露
光量E2 をE2 =E0 とする。そして、上記グラフか
ら、膜厚t1 の第1露光部11aを露光するための露光
量E1 を求める。このようにして求めた各露光部分11
a,11bの露光量E1 ,E2 と各必要最低露光量Eth
1,Eth2 とは、上記のように露光量E=Eth×E0 /E
th2 としたことから、以下に示すように必要最低露光量
Ethに対する露光量Eの割合が等しくなる。 第1露光部11a:E1 /Eth1 =(Eth1 ×E0 /Eth2 )/Eth1 =E0 /Eth2 第2露光部11b:E2 /Eth2 =E0 /Eth2
【0018】次に、上記のようにして求めた露光量E1
,E2 にしたがって、レジスト膜12の第1露光部1
1aと第2露光部11bとに露光光を照射する。この
際、以下に説明するように構成された露光マスク2を用
いることとする。すなわち、露光マスク1は、光透過性
基板21とこの光透過性基板21上に設けられた遮光パ
ターン22及び光透過率調整パターン23とを備えた構
成になっている。
【0019】上記光透過性基板21は、ガラスのような
露光光を透過する材料からなる。そして、例えば露光マ
スク2に照射される露光光を減衰させることなく透過さ
せることとする。また、遮光パターン22は、クロムの
ように露光光に対して遮光性を有する材料からなる。そ
して、光透過率調整パターン23は、露光光に対して半
透過性を有する材料からなる。
【0020】このような光透過率調整パターン23材料
の一例としては、例えばモリブデンシリサイド(MoS
i)やレジスト等を用いることができる。さらに、具体
的には、露光光としてフッ化クリプトンレーザ光(波長
248)を用いる場合には、高圧水銀灯i線(波長36
5nn)用のレジスト材料を用いることができる。この
レジスト材料は、上記レーザ光に対する透過性が上記i
線に対する透過性よりも低く、膜厚を変化させることに
よってレーザ光の透過率を調整することができる。
【0021】上記光透過率調整パターン23は、遮光パ
ターン22が配置されていない部分(以下、開口部22
aと記す)のうちの一部分に対応して設けられている。
ここで、上記一部分とは、この露光マスク2を用いて露
光を行うレジスト膜12において、必要最低露光量が他
の露光部分よりも小さい露光部分に照射される露光光を
透過させる部分、すなわち、レジスト膜12における第
1露光部11aに照射される露光光を通過させる部分で
ある。
【0022】また、上記光透過率調整パターン23の膜
厚Tは、第1露光部11aに照射される露光光の露光量
を当初露光量のE0 からE0 ×Eth1 /Eth2 =E1 に
減らすような値になっている。この膜厚Tは、光透過率
調整パターン23を構成する材料の露光光に対する単位
長さ当たりの透過率によってそれぞれ異なる値になる。
【0023】上記構成の露光マスク2を用いた露光で
は、露光マスク2を通過してレジスト膜12に照射され
る露光光のうち、光透過率調整パターン23を透過した
露光光のみの露光量が上述のようにE0 からE1 に減衰
される。そして、このように減衰された露光光は、レジ
スト膜12の第1露光部11aに照射される。このこと
から、レジスト膜12の露光部分において、必要最低露
光量Ethに対する露光量Eの割合が均一化するように露
光が行われる。
【0024】ここで、レジスト膜の膜厚による必要最低
露光量Ethの差は、レジスト膜の膜厚によってレジスト
膜内部への光エネルギーの吸収効率が異なることに起因
している。このため、上述のように必要最低露光量Eth
に対する露光量Eの割合を均一化した露光方法では、レ
ジスト膜12内に吸収されて当該レジスト膜12の露光
に実際に用いられる吸収露光量を、レジスト膜12の膜
厚によらずレジスト膜の表面における露光面の全面で均
等にすることができる。したがって、露光面内における
レジスト膜12の感度が見かけ上均等になる。
【0025】以上のことから、レジスト膜12において
必要最低露光量に対する露光量が部分的に過剰になって
露光パターンが設計寸法よりも大きくなることが防止さ
れる。しかも、レジスト膜12自体の透過率が保たれる
ことから、レジスト膜の解像度を劣化させることもな
い。したがって、露光後にベーキング及び現像工程を経
て基板11上に形成されるレジストパターンの寸法精度
を向上させることができる。さらに、予め露光光の透過
率が部分的に調整された露光マスク2を用いることで、
露光マスク2を通過して露光面に照射される露光光の露
光量を各露光部11a,11b毎に異なる値にすること
ができる。したがって、工程数を増加させることなく露
光を行うことができる。
【0026】(第2実施形態)図3は第2実施形態の露
光方法及びこの方法に用いる露光マスクを説明するため
の図であり、この図と上記図2とを用いて第2実施形態
を説明する。
【0027】図に示すように、基板11における平坦面
上には、配線パターン13が形成されている。また、こ
の配線パターン13を覆う状態で、この基板11上に酸
化シリコンからなる絶縁膜14が設けられている。この
絶縁膜14は、成膜後に全面エッチバックやCMP(Ch
emical Mechanical Polishing) を行うことによって、
表面平坦に形成されている。このため、この絶縁膜14
は、配線パターン13上における膜厚t3 の第1部分1
4aと、基板11上における膜厚t4 の第2部分14b
とを有している。そして、この絶縁膜14上に、均一な
膜厚tのレジスト膜15が設けられている。
【0028】上記のように、レジスト膜15下に酸化シ
リコンのような絶縁膜14が設けられている場合には、
絶縁膜14が露光光(例えば、上記i線やレーザ光)に
対して透明性を有していることから、この絶縁膜14の
膜厚によってレジスト膜15の必要最低露光量は変化す
る。そこで、このような状態で成膜されているレジスト
膜15に対して露光を行う場合には、以下のようにす
る。
【0029】先ず、上記レジスト膜15の露光部分を、
上記絶縁膜14の第1部分14aに対応する第1露光部
11aと、上記第2部分14bに対応する第2露光部1
1bとに分類する。そして、レジスト膜15の膜厚tと
この下層の絶縁膜14の膜厚t3 ,t4 とを加味した膜
厚t+t3 ,t+t4 に対する必要最低露光量Ethの関
係を示すグラフ得る。上記膜厚t+t3 ,t+t4 と
必要最低露光量Ethとの関係は、レジスト膜15及び絶
縁膜14の材質と露光光の波長によって異なる値にな
る。
【0030】次に、上記第1実施形態と同様に、このグ
ラフと露光の際の当初露光量E0とからグラフを得
る。その後、このグラフから、膜厚t+t3 の第1露
光部11aを露光する際の露光量E1 と、膜厚t+t4
の第2露光部11bを露光する際の露光量E2 を求め
る。そして、この露光量E1 ,E2 にしたがって、第1
露光部11aと第2露光部11bとの露光を行う。
【0031】この際、上記第1実施形態と同様に、光透
過性基板21と遮光パターン22と光透過率調整パター
ン23とで構成された露光マスク3を用いて露光を行
う。光透過率調整パターン23は、遮光パターン22の
開口部22aにおいて、必要最低露光量Ethが他の露
光部よりも低い露光部(ここでは、第1露光部11a)
に照射される露光光を透過させる部分に設けられる。ま
た、光透過率調整パターン23は、上記第1実施形態の
露光マスクにおける光透過率調整パターン23の膜厚と
同様の膜厚Tを有している。
【0032】以上によって、レジスト膜15の下層に露
光光に対して透過性を有する絶縁膜14が部分的に異な
る膜厚で設けられている場合においても、上記第1実施
形態と同様にリソグラフィー工程を増加させたり、レジ
スト膜の解像度を劣化させることなく、露光面内におけ
るレジスト膜15の感度が見かけ上均等にすることがで
きる。したがって、上記第1実施形態と同様の効果が得
られる。
【0033】(第3実施形態)図4は第3実施形態の露
光方法及びこの方法に用いる露光マスクを説明するため
の図であり、この図と上記図2とを用いて第3実施形態
を説明する。
【0034】図に示すように、表面に凹凸が形成された
基板11上には、当該基板11の凸部に配線パターン1
3が形成されている。そして、この配線パターン13を
覆いかつ基板11の凹部を埋め込む状態で、この基板1
1上に酸化シリコンからなる絶縁膜14が設けられてい
る。この絶縁膜14は、表面平坦に設けられていること
から、配線パターン13上における膜厚t3 の第1部分
14aと、基板11の凸部上における膜厚t4 の第2部
分14bと、基板11の凹部上における膜厚t5 の第3
部分14cとで構成される。そして、この絶縁膜14上
に、均一な膜厚tを有するレジスト膜15が設けられて
いる。
【0035】上記のように、露光光に対して透過性を有
する絶縁膜14の膜厚が3段階ある場合には、以下のよ
うにして露光を行う。
【0036】先ず、上記レジスト膜15の露光部分を、
上記絶縁膜14の第1部分14aに対応する第1露光部
11aと、上記第2部分14bに対応する第2露光部1
1bと、上記第3部分14cに対応する第3露光部11
cとに分類する。そして、上記第2実施形態と同様に、
レジスト膜15の膜厚tとこの下層の絶縁膜14の膜厚
t3 ,t4 ,t5 とを加味した膜厚t+t3 ,t+t4
,t+t5 に対する必要最低露光量Ethの関係を示す
グラフを得る。
【0037】次に、上記第1実施形態と同様に、このグ
ラフと露光の際の当初露光量E0とからグラフを得
る。その後、このグラフから、膜厚t+t3 の第1露
光部11aを露光する際の露光量E1 と、膜厚t+t4
の第2露光部11bを露光する際の露光量E2 と、膜厚
t+t5 の第3露光部11cを露光する際の露光量E3
とを求める。そして、この露光量E1 ,E2 ,E3 にし
たがって、第1露光部11aと第2露光部11bと第3
露光部11cとの露光を行う。
【0038】この際、上記第1実施形態と同様に、光透
過性基板21と遮光パターン22と光透過率調整パター
ン23とで構成された露光マスク4を用いて露光を行
う。光透過率調整パターン23は、遮光パターン22の
開口部22aにおいて、レジスト膜15の第1露光部1
1aに照射される露光光を通過させる部分と第3露光部
11cに照射される露光光を通過させる部分とに配置さ
れる。各部分に配置される光透過率調整パターン23
a,23cは、それぞれ異なる膜厚T1 ,T2 を有して
いる。
【0039】すなわち、レジスト膜15の第1露光部1
1aに照射される露光光を通過させる光透過率調整パタ
ーン23aは、第1露光部11aに照射される露光の露
光量を当初露光量のE0 からE0 ×Eth1 /Eth2 =E
1 に減らすような膜厚T1 を有している。一方、レジス
ト膜15における第3露光部11cに照射される露光光
を通過させる光透過率調整パターン23c部分は、第3
露光部11cに照射される露光の露光量を当初露光量の
E0 からE0 ×Eth3 /Eth2 =E3 に減らすような膜
厚T2 を有している。ただし、上記膜厚T1 ,T2 は、
それぞれの光透過率調整パターン23部分を構成する材
質によって異なる値になる。そして、上記各光透過率調
整パターン23a,23cは、それぞれ異なる材質で構
成しても良い。
【0040】上記構成の露光マスク4を用いた露光で
は、露光マスク4から照射される露光光のうち光透過率
調整パターン23a,23cを通過した露光光のみの露
光量が上述のような値で部分的に低減される。そして、
光透過率調整パターン23a,23cを通過した露光
は、第1露光部11aや第3露光部11cに照射される
ことから、レジスト膜15の露光部分において、必要最
低露光量Ethに対する露光量Eの割合が均一化するよう
に露光が行われる。
【0041】以上のことから、上記第3実施形態の露光
方法によっても、上記第1実施形態及び第2実施形態と
同様にリソグラフィー工程を増加させたり、レジスト膜
の解像度を劣化させることなく、露光面内におけるレジ
スト膜15の感度を見かけ上均等にして、露光及びリソ
グラフィーの寸法精度を確保することができる。
【0042】上記各実施形態で説明した露光マスクは、
以下のような構成でも良い。すなわち図5に示すよう
に、上記光透過率調整パターン23は、光透過性基板2
1と遮光パターン22との間に設けても良い。また、図
6に示すように、上記光透過率調整パターン23は、遮
光パターン22を構成するクロムマスクの一部分を、露
光光が透過性を有する程度に薄膜化したものでも良い。
また、ここでは図示を省略するが、光透過率調整パター
ンは、光透過性基板21において遮光パターン22と対
する一主面側に設けても良い。
【0043】さらに、この露光マスクと組み合わせて位
相シフトマスクを用いる場合には、光透過率調整パター
ン23を透過することで露光の位相にずれが生じないよ
うに当該光透過率調整パターン23の膜厚を設定するこ
ととする。具体的には、波長λnmの露光光を用いる場
合、光透過率調整パターン23を構成する材料の屈折率
がnであるとすると、光透過率調整パターン23の膜厚
は、λ/(n−1)の偶数倍の中から、上記のように露
光光の透過率を調整できる値を選択する。
【0044】また、本発明は、ラインパターンや孔パタ
ーン等の全てのパターンの露光に対して用いることがで
きる。また、ポジ型レジストまたはネガ型レジストのど
ちらにも適用可能であり、同様の効果を奏することがで
きる。
【0045】例えば、ポジ型レジストでスリットパター
ンを形成する場合や、ネガ型レジストでラインパターン
を形成するための露光には、図7の平面構成図に示すよ
うな露光マスク7を用いる。すなわち、この露光マスク
7は、光透過性基板(図示せず)上に設けられた遮光パ
ターン22のスリット状の開口部22aの一部を塞ぐ状
態で、光透過率調整パターン23が設けられている。こ
の光透過率調整パターン23は、レジスト膜において必
要最低露光量が他の部分よりも少ない部分に照射される
露光光の通過部分に配置される。
【0046】また、ポジ型レジストで孔パターンを形成
する場合や、ネガ型レジストで島パターンを形成するた
めの露光には、図8の平面構成図に示すような露光マス
ク8を用いる。すなわち、この露光マスク8は、光透過
性基板(図示せず)上に設けられた遮光パターン22の
開口部22aの一部を塞ぐ状態で、光透過率調整パター
ン23が設けられている。この光透過率調整パターン2
3は、レジスト膜において必要最低露光量が他の部分よ
りも少ない部分に照射される露光光の通過部分に配置さ
れる。
【0047】上記のような露光マスク7を用いて露光を
行うことで、基板上には寸法精度の高いレジストパター
ンを設けることが可能になる。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明の露光方法によれば、膜厚
が異なる部分毎に異なる露光量で露光を行うことで、レ
ジスト膜の膜厚によらずレジスト膜内における露光光の
吸収量を均一化することができ、レジスト膜の感度を見
かけ上均等にすることが可能になる。したがって、レジ
スト膜の解像度を低下させたり工程を増加させることな
く、露光及びリソグラフィーの寸法精度を向上させるこ
とが可能になる。
【0049】また、本発明の露光マスクによれば、遮光
パターンの開口部のうちの一部分に光透過率調整パター
ンを設けて露光マスクを通過する露光光の露光量を部分
的に減衰させることで、膜厚が異なる部分毎に異なる露
光量で露光を行うことが可能になる。このため、レジス
ト膜の膜厚によらずレジスト膜内での露光光の吸収量が
均一化するように露光を行うことができる。したがっ
て、レジスト膜の解像度を低下させたり工程を増加させ
ることなく、露光及びリソグラフィーの寸法精度を向上
させるような露光を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を説明するための構成図である。
【図2】レジスト膜の膜厚と露光量との関係を示すグラ
フである。
【図3】第2実施形態を説明するための構成図である。
【図4】第3実施形態を説明するための構成図である。
【図5】露光マスクの他の構成を示す断面図である。
【図6】露光マスクのさらに他の構成を示す断面図であ
る。
【図7】露光マスクの一例を示す平面構成図である。
【図8】露光マスクの他の例を示す平面構成図である。
【符号の説明】
2,3,4,5,6,7,8 露光マスク 11 基板 12,15 レジスト膜 14 絶縁膜 t,t1 ,t2 レジスト膜の膜厚 t3 ,t4 絶縁膜の膜厚 Eth,Eth1 ,Eth2 ,Eth3 必要最低露光量 E,E1 ,E2 ,E3 露光量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯 清勝 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上のレジスト膜にパターン露光を行
    う方法であって、 前記レジスト膜の膜厚または前記レジスト膜及びこの下
    層の絶縁膜の膜厚によって決まる必要最低露光量に対す
    る露光量の割合が露光面の全面で略等しくなるように、
    前記膜厚が異なる部分毎に異なる露光量で露光を行うこ
    と、 を特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光方法において、 前記露光の際に用いる露光マスクの光透過部における光
    透過率を部分的に変化させることで、当該露光マスクを
    通過して前記露光面に照射される露光光の露光量を前記
    部分毎に異なる値にすること、 を特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 光透過性基板と当該光透過性基板の一主
    面側に設けられた遮光パターンとを有する露光マスクに
    おいて、 前記光透過性基板の一主面側には、前記遮光パターンが
    配置されていない部分のうちの一部分に対応して露光光
    に対して半透過性材料からなる光透過率調整パターンが
    設けられていること、 を特徴とする露光マスク。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の露光マスクにおいて、 前記光透過率調整パターンは、当該露光マスクを用いて
    露光を行うレジスト膜の必要最低露光量が当該レジスト
    膜における他の露光部分よりも小さい露光部分に照射さ
    れる露光光を透過させる部分に配置されること、 を特徴とする露光マスク。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4記載の露光マス
    クにおいて、 前記光透過率調整パターンは、前記必要最低露光量に対
    する露光量の割合が露光面の全面で略等しくなる膜厚を
    有していること、 を特徴とする露光マスク。
JP30777496A 1996-11-19 1996-11-19 露光方法及び露光マスク Pending JPH10149971A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010845A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Toppan Printing Co Ltd 画素形成方法及びカラーフィルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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