JPH10149734A - 電気接点及びその活性化抑制法 - Google Patents

電気接点及びその活性化抑制法

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JPH10149734A
JPH10149734A JP8306743A JP30674396A JPH10149734A JP H10149734 A JPH10149734 A JP H10149734A JP 8306743 A JP8306743 A JP 8306743A JP 30674396 A JP30674396 A JP 30674396A JP H10149734 A JPH10149734 A JP H10149734A
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幸浩 高橋
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誠之 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラックパウダの生成自体及び接点表面の活
性化自体を化学反応により根源的に抑制することによ
り、電気接点の長寿命化と信頼性を向上させる。 【解決手段】 有機酸又は経時的に有機酸を生成する有
機酸前駆体6を封入したマイクロカプセル7を密閉ケー
ス1の内部空間中に入れ、接点表面2a及びその近傍で
発生する有機物を、マイクロカプセルから脱して浮遊す
る有機酸6aによって、接点表面に被膜を形成すること
なく酸化させ、接点表面の活性化を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉ケースに収納
された電気接点の改良に関し、特に、接点の接触障害を
もたらす有害成分の発生を防止して、長寿命で高信頼性
を実現できる電気接点と、このような電気接点とするた
めに電気接点の活性化を抑制する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気接点を密閉ケースに収納したリレー
やスイッチ等の電気開閉器においては、化学反応によっ
て有機物が生ずると、これが接点の接触障害をもたらす
ブラックパウダと呼ばれる黒色の不導体となるととも
に、有機ガスの蓄積により接点間がアーク放電が生じ易
い活性状態となるので、特に通信用小型リレー等では重
大な問題であった。
【0003】従来、ブラックパウダによる弊害を防止す
る方法としては、例えば次の文献に開示されているもの
があった。 特開平6−162859号公報 有機ガスが接点表面に吸着して炭化され、ブラックパウ
ダとなって接触抵抗を増大させるという観点から、これ
を防止するために、多価アルコールのように比較的蒸気
圧の低い有機物による物理的な保護膜を接点表面に積極
的に形成する。この保護膜は、腐食性ガスの吸着及び接
点表面の摩耗抑制という物理的作用も有している。
【0004】 特開昭63−80738号公報 小型モータ等に内蔵して使用される電気接点を対象と
し、ケース内をエーテルアルコール雰囲気とすることに
より、接点表面に潤滑性を与える被膜を形成して接触抵
抗を小さくするとともに、摩耗を防止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来技
術によると次のような問題点がある。第1の問題点は、
接点負荷が微小な場合には接触抵抗が不安定になって接
触安定性が失われるという新たな問題を生ずる。その理
由は、従来技術は、いずれもブラックパウダの生成と接
触抵抗の増大を抑制する目的のため、含酸素有機物を接
点表面に吸着させて人工的に有機被膜を形成することで
(含酸素有機物が接点表面上に充分な厚さの有機被膜を
形成するように、多量の含酸素有機物を使用する)、有
機ガスの接点表面への吸着を物理的に防止することを意
図しているからである。
【0006】第2の問題点は、長時間にわたって有機ガ
スの接点表面への吸着を阻止し続けることが難しいこと
である。その理由は、ブラックパウダになり得る有機ガ
ス自体を低減させるわけではないため、時間の経過とと
もに有機ガス濃度が高くなるからである。
【0007】第3の問題点は、一旦接点が活性化してし
まうと、ブラックパウダ生成という悪化傾向を抑制でき
なくなることである。その理由は、有機ガスの接点表面
に対する吸着を有機被膜によって物理的にガードしてい
るだけであり、接点表面反応そのものを制御しているわ
けではないからである。
【0008】ところで、接点表面の化学反応は、大きく
次の2つに分類される。第1は接点開閉時の反応で、接
点間に発生するアーク放電に伴う化学反応によって有機
物が生じ、これが炭化してブラックパウダと化すととも
に、接点表面を活性化する。第2は接点間に電流が流れ
ないときの反応で、接点開閉時の摩擦や接点材の新生面
の露出により接点表面が化学的に活性な状態となり、接
点表面の化学活性に起因するトライボ化学反応によっ
て、ケース内に存在する有機物のブラックパウダ化を促
進する。
【0009】本発明は、このような見地を踏まえ、また
従来技術の上記のような問題点に鑑み、接点表面を物理
的に被覆してブラックパウダから接点表面を保護すると
いう考えではなく、ブラックパウダの生成自体及び接点
表面の活性化自体を化学反応により根源的に抑制するこ
とにより、従来よりも長寿命で信頼性を一層向上させる
ことができる電気接点及びその活性化抑制法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の第1の電気接点は、密閉ケースに収納された
電気接点において、有機酸又は経時的に有機酸を生成す
る有機酸前駆体を封入したマイクロカプセルを密閉ケー
スの内部空間中に入れ、マイクロカプセルから脱した浮
遊する有機酸が、接点表面に被膜を形成することなく、
接点表面及びその近傍で発生する有機物を酸化させる状
態とすることにより、接点表面の活性化を抑制できるよ
うにしたものである。
【0011】第2の電気接点は、密閉ケースに収納され
た電気接点において、有機酸又は経時的に有機酸を生成
する有機酸前駆体を、密閉ケース又は電気接点以外の内
部部品に蒸発可能に保持し、それより脱して浮遊する有
機酸が、接点表面に被膜を形成することなく、接点表面
及びその近傍で発生する有機物を酸化させる状態とする
ことにより、接点表面の活性化を抑制できるようにした
ものである。
【0012】第3の電気接点は、密閉ケースに収納され
た電気接点において、有機酸又は経時的に有機酸を生成
する有機酸前駆体を密閉ケース内に封入し、浮遊する有
機酸が、接点表面に被膜を形成することなく、接点表面
及びその近傍で発生する有機物を酸化させる状態とする
ことにより、接点表面の活性化を抑制できるようにした
ものである。
【0013】また、密閉ケースに収納された電気接点の
活性化を抑制する本発明の活性化抑制法も3つの形態が
あり、第1の方法は、有機酸又は経時的に有機酸を生成
する有機酸前駆体を封入したマイクロカプセルを密閉ケ
ースの内部空間中に入れ、接点表面及びその近傍で発生
する有機物を、マイクロカプセルから脱して浮遊する有
機酸によって、接点表面に被膜を形成することなく酸化
させ、接点表面の活性化を抑制する。
【0014】第2の方法は、有機酸又は経時的に有機酸
を生成する有機酸前駆体を、密閉ケース又は電気接点以
外の内部部品に蒸発可能に保持し、接点表面及びその近
傍で発生する有機物を、保持状態を脱して浮遊する有機
酸によって、接点表面に被膜を形成することなく酸化さ
せ、接点表面の活性化を抑制する。
【0015】第3の方法は、有機酸又は経時的に有機酸
を生成する有機酸前駆体を密閉ケース内に封入し、接点
表面及びその近傍で発生する有機物を、浮遊する有機酸
によって、接点表面に被膜を形成することなく酸化さ
せ、接点表面の活性化を抑制する。
【0016】有機酸又はその前駆体としては、カルボキ
シル基を有する有機酸又はその前駆体、好ましくはぎ酸
又はぎ酸前駆体が良い。密閉ケース内に酸素を封入する
と、有機酸による酸化反応を促進でき、また電気接点が
銀を含む場合には、有機物に対する有機酸の酸化反応を
銀の触媒作用により促進することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1、図2、図3は、リレーに適用した本
発明の第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形
態のそれぞれの模式図で、密閉ケース1内に、電気接点
2、電磁石3、永久磁石4及び接極子5等のリレー構成
部品を収納したことは共通している。
【0019】図1の第1の実施形態は、有機酸又は経時
的に有機酸を生成する有機酸前駆体6を封入した多数の
薄膜状マイクロカプセル7を密閉ケース1の内部空間中
に入れ、マイクロカプセル7による封入状態を脱して気
体として浮遊する有機酸6aが、接点表面2a上に被膜
を形成することなく、接点表面2a及びその近傍で発生
する有機物を酸化させる状態となるようにしたものであ
る。このような状態は、有機酸又はその前駆体6とし
て、蒸気圧の高い有機酸又はその前駆体を用い、マイク
ロカプセル7から脱して密閉ケース1の内部空間中に浮
遊することになる有機酸6aが、接点表面2a上に有機
被膜を形成するほど過剰とならないように、マイクロカ
プセル7の物性や容積や数や封入方法や封入個所などを
調整することにより、容易に実現できる。
【0020】有機酸又はその前駆体6をマイクロカプセ
ル7に封入するとしても、その封入は、気密の封入状態
を何時までも維持するような形態ではなく、密閉ケース
1の内部空間中に入れた後に、物理的又は化学的な変化
によって封入状態を脱する形態、例えば、封入した有機
酸又はその前駆体6の熱膨張によりマイクロカプセル7
が破壊するとか、熱によりマイクロカプセル7が溶融す
る形態とする。また、有機酸又はその前駆体6をマイク
ロカプセル7に封入する方法としては、例えば、有機酸
又はその前駆体を溶液中にて乳化し、微粒として溶液中
に分散させた後、有機化合物を添加して有機酸又はその
前駆体の微粒の外郭に固体の薄膜を形成させる方法など
がある。
【0021】密閉ケース1内には様々な有機物が存在す
るが、ブラックパウダのもととなる有機物としてはトル
エンをはじめとする芳香族化合物がある。このような有
機物は、接点表面での前述したような2つの反応に起因
してブラックパウダと化すが、それを図1の第1の実施
形態では次のような作用により抑制する。
【0022】図4において、ブラックパウダのもととな
る有機物8は、マイクロカプセル7から脱した浮遊する
有機酸6aによって酸化され、無機物であるH2OとC
x(x=1,2)になる。また、接点表面2aの活性
化や接点接触障害の原因となるブラックパウダになりか
けている有機物9も、浮遊する有機酸6aによって酸化
され、無機物であるH2OとCOxになる。従って、接点
表面2a及びその近傍でのブラックパウダ化を未然に防
止して、接点表面2aの活性化を抑制できる。有機酸又
はその前駆体6をマイクロカプセル7に封入し、その封
入状態を脱して浮遊する有機酸6aだけで上記のような
酸化作用を行うので、余剰の有機酸が接点表面2aに吸
着して有機被膜を形成するようなことにはならなく、ま
た密閉ケース1内の構成部品が有機酸により腐食される
ことも極力抑えることができる。なお、図4において1
0はブラックパウダを示す。
【0023】有機酸としては、上記のような酸化反応の
副生成物として新たな有機物を生成しないという理由か
ら、有機物分子炭素原子数に対する分子内酸素原子数の
比率が高いほど望ましく、また接点材が銀を含む場合に
は、酸化反応において銀の触媒効果による相乗作用を得
られるという理由から、カルボキシル基(COOH)を
有することが望ましい。実用上、最適な有機酸としては
ぎ酸(HCOOH)である。ぎ酸は、分子量が小さく、
分子量に占めるカルボキシル基の比率が高いので、他の
有機酸に比べると重量当たりの酸素含有量が多い有機酸
であることから、上記のような酸化反応をさせるのに好
適である。また、有機酸前駆体としては、ぎ酸エステル
のほか、酢酸エステルやプロピオン酸エステルやぎ酸塩
等が挙げられる。
【0024】次に、図2の第2の実施形態は、有機酸又
は経時的に有機酸を生成する有機酸前駆体6を密閉ケー
ス1に蒸発可能に保持し、その保持状態を脱して気体と
して浮遊する有機酸6aが、接点表面2a上に被膜を形
成することなく、接点表面2a及びその近傍で発生する
有機物を酸化させる状態となるようにしたもので、その
酸化反応は上記と同様である。有機酸又はその前駆体6
を密閉ケース1に蒸発可能に保持する手段としては、有
機酸又はその前駆体を密閉ケース1の内面に吸着又は塗
布或いは含浸させることのほか、密閉ケース1の素材に
ブレンドする方法もある。密閉ケース1内には、電気接
点2以外に上記のような内部構成部品が収納されている
ので、有機酸又はその前駆体を内部構成部品に蒸発可能
に保持してもよい。第2の実施形態は、第1の実施形態
に比べ有機酸生成の制御性が若干劣るが、電気接点活性
化の抑制効果の持続性を比較的容易に高めることができ
る。
【0025】図3の第3の実施形態は、有機酸又は経時
的に有機酸を生成する有機酸前駆体6を密閉ケース1の
内部空間中に気体として封入し、その浮遊する有機酸6
が、接点表面2a上に被膜を形成することなく、接点表
面2a及びその近傍で発生する有機物を酸化させる状態
となるようにしたもので、その酸化反応は上記と同様で
ある。
【0026】上述した第1、第2、第3のいずれの実施
形態においても、有機酸又はその前駆体のいずれか一方
を使用しても、両方を併用してもよい。また、適当な濃
度の酸素(空気を含む)を混合した気体を、例えば密閉
ケース1内のガス置換時に封入すれば、密閉ケース1内
の酸素量の増大により、有機酸による酸化反応を促進で
きる。酸素の封入は、有機酸又はその前駆体の封入と同
時でも、別々でもよい。同時に封入する場合には、予め
混合して封入する方法が簡便である。
【0027】密閉ケース1に電気接点2等を収納したリ
レーやスイッチ等の製造は、図5に示すように、通常
は、ケース付け、封止材注入、封止材硬化、ケース内ガ
ス置換を経て、置換のために設けられた通気孔を閉塞し
てから後工程へと搬送されるが、図1の実施形態の場合
には、前工程においてマイクロカプセル7を供給し、第
3の実施形態の場合には、ケース内ガス置換工程におい
て有機酸又はその前駆体を密閉ケース1内に封入する。
上記通気孔を一旦塞いでしまうと、密閉ケース1を破壊
しない限り有機酸又はその前駆体を補給することができ
なくなるので、密閉ケース1に、必要に応じ補給できる
手段を設けておけば、電気接点活性化抑制効果の持続性
を高めることができる。
【0028】<実験例>密閉ケース1内に、 トルエン5Torr+窒素を封入したリレー、 トルエン5Torr+ぎ酸5Torr+窒素を封入
したリレー、 トルエン5Torr+ぎ酸5Torr+空気を封入
したリレー、 の3つのリレー(いずれも密閉ケース1内は大気圧)に
ついて、接点間に15V(28Ω)の負荷を印加して開
閉作動させ、接点接触抵抗、アークエネルギー、接点表
面の炭水化物イオン(C23 +)量にて接点の活性化の
度合いをモニターした。その結果、のリレーでは開閉
回数1千回で活性化が認められたが、のリレーでは開
閉回数2万回まで活性化が認められず、更にのリレー
では100万回開閉後でも活性化は認められなかった。
【0029】のリレーについて、活性化後にぎ酸5T
orrを追加封入したところ、その後、開閉回数500
回で接点は不活性な状態に復旧し、以降100万回後に
おいても活性化は認められなかった。なお、ぎ酸を用い
た実験では、ぎ酸濃度0.01〜10Torrの範囲で
上記の接点活性化の抑制効果が確認された。また、この
ときぎ酸による内部構成部品の腐食・劣化等の不具合は
確認されなかった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、密閉ケー
ス内で気体として浮遊する有機酸が、接点表面に被膜を
形成しない条件下で、ブラックパウダのもととなる有機
物及びブラックパウダになりかけている有機物を酸化す
るので、接点表面及びその近傍でのブラックパウダ化を
未然に防止して、接点表面の活性化を抑制することがで
きる。従って、従来のように接点表面に人工的に有機被
膜を形成することによって新たな問題が生ずるといった
リスクを負うことなく、電気接点の長寿命化と信頼性の
著しい向上を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の模式図である。
【図2】第2の実施形態の模式図である。
【図3】第3の実施形態の模式図である。
【図4】第1の実施形態の作用説明図である。
【図5】電気接点の製造工程図である。
【符号の説明】
1 密閉ケース 2 電気接点 2a 接点表面 3 電磁石 4 永久磁石 5 接極子 6 有機酸又はその前駆体 6a 浮遊する有機酸 7 マイクロカプセル 8 ブラックパウダのもととなる有機物 9 ブラックパウダになりかけている有機物 10 ブラックパウダ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケースに収納された電気接点におい
    て、有機酸又は経時的に有機酸を生成する有機酸前駆体
    を封入したマイクロカプセルを前記密閉ケースの内部空
    間中に入れ、マイクロカプセルから脱して浮遊する有機
    酸が、接点表面に被膜を形成することなく、接点表面及
    びその近傍で発生する有機物を酸化させる状態とするこ
    とにより、接点表面の活性化を抑制できるようにしたこ
    とを特徴とする電気接点。
  2. 【請求項2】 密閉ケースに収納された電気接点におい
    て、有機酸又は経時的に有機酸を生成する有機酸前駆体
    を、前記密閉ケース又は電気接点以外の内部部品に蒸発
    可能に保持し、それより脱して浮遊する有機酸が、接点
    表面に被膜を形成することなく、接点表面及びその近傍
    で発生する有機物を酸化させる状態とすることにより、
    接点表面の活性化を抑制できるようにしたことを特徴と
    する電気接点。
  3. 【請求項3】 密閉ケースに収納された電気接点におい
    て、有機酸又は経時的に有機酸を生成する有機酸前駆体
    を前記密閉ケース内に封入し、浮遊する有機酸が、接点
    表面に被膜を形成することなく、接点表面及びその近傍
    で発生する有機物を酸化させる状態とすることにより、
    接点表面の活性化を抑制できるようにしたことを特徴と
    する電気接点。
  4. 【請求項4】 有機酸又はその前駆体として、カルボキ
    シル基を有する有機酸又はその前駆体を用いることを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載の電気接点。
  5. 【請求項5】 有機酸又はその前駆体として、ぎ酸又は
    ぎ酸前駆体を用いることを特徴とする請求項4に記載の
    電気接点。
  6. 【請求項6】 密閉ケースに収納された電気接点の活性
    化を抑制する方法であって、有機酸又は経時的に有機酸
    を生成する有機酸前駆体を封入したマイクロカプセルを
    前記密閉ケースの内部空間中に入れ、接点表面及びその
    近傍で発生する有機物を、マイクロカプセルから脱して
    浮遊する有機酸によって、接点表面に被膜を形成するこ
    となく酸化させ、接点表面の活性化を抑制することを特
    徴とする電気接点の活性化抑制法。
  7. 【請求項7】 密閉ケースに収納された電気接点の活性
    化を抑制する方法であって、有機酸又は経時的に有機酸
    を生成する有機酸前駆体を、前記密閉ケース又は電気接
    点以外の内部部品に蒸発可能に保持し、接点表面及びそ
    の近傍で発生する有機物を、保持状態を脱して浮遊する
    有機酸によって、接点表面に被膜を形成することなく酸
    化させ、接点表面の活性化を抑制することを特徴とする
    電気接点の活性化抑制法。
  8. 【請求項8】 密閉ケースに収納された電気接点の活性
    化を抑制する方法であって、有機酸又は経時的に有機酸
    を生成する有機酸前駆体を前記密閉ケース内に封入し、
    接点表面及びその近傍で発生する有機物を、浮遊する有
    機酸によって、接点表面に被膜を形成することなく酸化
    させ、接点表面の活性化を抑制することを特徴とする電
    気接点の活性化抑制法。
  9. 【請求項9】 有機酸又はその前駆体として、カルボキ
    シル基を有する有機酸又はその前駆体を用いることを特
    徴とする請求項6、7又は8に記載の電気接点の活性化
    抑制法。
  10. 【請求項10】 有機酸又はその前駆体として、ぎ酸又
    はぎ酸前駆体を用いることを特徴とする請求項9に記載
    の電気接点の活性化抑制法。
  11. 【請求項11】 ケース内に酸素を封入することを特徴
    とする請求項6、7、8、9又は10に記載の電気接点
    の活性化抑制法。
  12. 【請求項12】 電気接点が銀を含む場合、有機物に対
    する有機酸の酸化反応を銀の触媒作用により促進するこ
    とを特徴とする請求項6、7、8、9、10又は11に
    記載の電気接点の活性化抑制法。
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