JPH10149732A - ポリマー碍管 - Google Patents

ポリマー碍管

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JPH10149732A
JPH10149732A JP30651396A JP30651396A JPH10149732A JP H10149732 A JPH10149732 A JP H10149732A JP 30651396 A JP30651396 A JP 30651396A JP 30651396 A JP30651396 A JP 30651396A JP H10149732 A JPH10149732 A JP H10149732A
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JP
Japan
Prior art keywords
hollow core
core member
polymer
flange
frp
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP30651396A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Nakayama
哲也 中山
Masashige Soga
正成 曽我
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温下で長期曲げ荷重が加わってもフランジ金
具とFRPコアとの剥離の生じないポリマー碍管を提供
する。 【解決手段】中空コア部材1と中空コア部材1の外周に
形成した絶縁高分子材料からなる外被2と、中空コア部
材1の両端部に取り付けたフランジ金具3とからなり、
外被2が中空コア部材1の外周を覆うシース部2−1と
長手方向に適当な間隔で設けられかつシース部材2−1
の外周から半径方向外側に伸びる複数の笠部2−2とか
らなるポリマー碍管において、フランジ金具3に対応す
る位置に、フランジ金具3と中空コア部材1との接着部
分の剥離を防止するための補強部5を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FRPチューブな
どからなる中空コア部材と、中空コア部材の外周に形成
した絶縁高分子材料からなる外被と、中空コア部材の両
端部に取り付けたフランジ金具とからなり、外被が中空
コア部材の外周を覆うシース部と長手方向に適当な間隔
を設けられかつシース部材の外周から半径方向外側に伸
びる複数の笠部とからなるポリマー碍管に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ポリマー碍管は、その軽量さ、運搬、施
工、設置の容易性等の理由で従来の磁器碍管とともにあ
るいはそれに代えて近年用いられるようになってきた。
ここに、「碍管」とは、ブッシング本体部分等に用いら
れる絶縁部材をいい、軸方向内部に導体を通す貫通孔を
通す場合に隔壁から導体を絶縁し支持する装置をいう。
【0003】このような従来のポリマー碍管の一例を図
7に示す。図7において、ポリマー碍管は、中空のFR
Pコア11と、シリコーンゴム等の絶縁高分子材料から
なる外被12と、FRPコア11の両端部に取り付けた
フランジ金具13−1、13−2とから構成されてい
る。外被12は、FRPコア11の外周を覆うシース部
12−1と、長手方向に適当な間隔で設けられかつシー
ス部12−1の外周から半径方向外側に伸びる複数の笠
部12−2とから構成されている。そして、フランジ金
具13−1または13−2とFRPコア11との接着
は、エポキシ樹脂等の接着剤により行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリマー碍管は、通
常、下側のフランジ金具13−2を機器等の固定物体に
固定し、上側のフランジ金具13−1に導体を接続して
使用される。導体により上側のフランジ金具13−1を
ポリマー碍管の中心軸に対して垂直方向に作用する力が
加わり、これによりポリマー碍管に曲げ荷重が加わった
状態で使用される。また、実使用時に機器等が高温とな
り、機器等に装着されているポリマー碍管も90℃程度
の高温に曝され場合があり、その場合はFRPコア1
1、接着剤ともに強度が低下する。また、FRPコア1
1はフランジ金具13よりも剛性が低く、同じ曲げ荷重
が加わるとFRPコア11の方がより変形する。そのた
め、FRPコア11とフランジ金具13−1または13
−2との接着部、特に曲げ荷重の支点の反対側となる下
側のフランジ金具13−2とFRPコア11との接着部
において、剥離が発生しやすかった。そして、この部分
に剥離が発生すると、この部分の気密性が低下するとと
もに引き抜き強度も低下する問題があった。
【0005】この問題を解決するために、必要に応じ
て、FRPコア11全体を従来のものよりも厚肉化した
り、フランジ金具13−1、13−2とFRPコア11
との接着長さを従来のものよりも長くしたりすること
で、接着部の剥離を低減し、この部分のFRPコア11
の変形量を低減させていた。しかし、FRPコア11全
体の厚肉化は必然的にコストアップにつながる問題があ
った。また、接着部の接着長さを長くした場合は、コス
トアップとともにポリマー碍管の全長が増加し、機器が
大型化してしまう問題もあった。また、FRPコア11
の厚肉化と接着部の接着長さを長くする方法とを組み合
わせても、依然として上述した問題は解消できなかっ
た。
【0006】本発明の目的は上述した課題を解消して、
高温下で長期曲げ荷重が加わってもフランジ金具とFR
Pコアとの剥離の生じないポリマー碍管を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリマー碍管
は、中空コア部材と中空コア部材の外周に形成した絶縁
高分子材料からなる外被と、中空コア部材の両端部に取
り付けたフランジ金具とからなり、前記外被が中空コア
部材の外周を覆うシース部と長手方向に適当な間隔で設
けられかつシース部材の外周から半径方向外側に伸びる
複数の笠部とからなるポリマー碍管において、前記フラ
ンジ金具に対応する位置に、フランジ金具と中空コア部
材との接着部分の剥離を防止するための補強部を形成し
たことを特徴とするものである。
【0008】本発明では、ポリマー碍管の内部フランジ
金具の対応する位置に設けた補強部が、この部分におけ
る中空コア部材とフランジ金具との剥離を防止してい
る。補強部は、中空コア部材のフランジ金具に対応する
部分を他の部分よりも厚肉化した厚肉部により構成する
か、中空コアの内側の対応する位置に、内部電極を接触
させて形成することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図3は本発明のポリマー碍
管の第1の実施態様の構成の端部を示す図である。図1
〜図3に示す例は、いずれも中空コア部材を厚肉化した
例を示している。図1〜図3において、ポリマー碍管
は、中空のFRPコア1と、シリコーンゴム等の絶縁高
分子材料からなる外被2と、FRPコア1の端部に取り
付けたフランジ金具3とから構成されている。外被2
は、FRPコア1の外周を覆うシース部2−1と、長手
方向に適当な間隔で設けられかつシース部2−1の外周
から半径方向外側に伸びる複数の笠部2−2とから構成
されている。そして、フランジ金具3とFRPコア1と
の接着は、エポキシ樹脂等の接着剤により行われてい
る。
【0010】上述した構成は従来のポリマー碍管と同じ
であり、各部材の材質等も従来から公知の材料を使用す
ることができる。本発明の上述した第1の実施態様にお
ける特徴は、ポリマー碍管の内部のフランジ金具3に対
応する位置に存在するFRPコア1に、すなわちFRP
コア1の端部のフランジ金具3と接着している部分に、
厚肉部5を設けた点である。図1に示す例では厚肉部5
をFRPコア1の外周側に突出させて構成し、図2に示
す例では厚肉部5をFRPコア1の内周側に突出させて
構成し、図3に示す例では厚肉部5をFRPコア1の外
周側および内周側に突出させて構成している。いずれの
例においても、厚肉部5以外のFRPコア1の厚さは、
従来と同様の厚さで厚肉部5よりも薄くしている。
【0011】第1の実施態様において、FRPコア1の
厚肉部5は、FRPコア1を通常のフィラメントワイン
ディング製法で作製する際に端部のみ巻き数を増やして
形成している。そのため、FRPコア1と厚肉部5とは
一体に形成されている。厚肉部5はFRPコア1の両端
に設けることができる。しかし、実使用にあたっては、
一端が機器等の固定部材に取り付けられ他端が導電部材
を支持する構成をとり、機器に取り付けられる端部に最
大の曲げ荷重がかかるため、機器等の固定部材に取り付
けられた端部にのみ、厚肉部5を設ければ十分である。
【0012】上述した第1の実施態様における厚肉部5
はFRPコア1の製造時に簡単に形成することができる
ため、FRPコア1の端部剛性を低コストで上昇させる
ことができる。その結果、FRPコア1の端部における
応力集中を低下させるだけでなく、FRPコア1とフラ
ンジ金具3との接着部にかかる応力を低減する。そのた
め、ポリマー碍管の高温下における長期曲げ強度を向上
させることができる。また、これは内部電極の無いガス
ブッシングとして本発明のポリマー碍管を使用した場合
にのみ得られる効果であるが、FRPコア1の端部に他
の部分よりの厚みの厚い厚肉部5を設けているため、実
使用にあたってフランジ金具3付近の外被2との間の沿
面電位傾度が大幅に低下し、コロナ放電開始電圧を向上
させることができる。
【0013】図4〜5は本発明のポリマー碍管の第2の
実施態様の構成の端部を示す図である。図4〜5におい
て、図1と同一の部材には同一の符号を付し、その説明
を省略する。図4〜5に示す例は、図1〜3に示す例と
同様に中空コア部材としてのFRPコア1を厚肉化した
例であるが、その厚肉化の方法が図1〜3に示す例と異
なっている。すなわち、図4に示す例では、フランジ金
具3に対応する位置においてFRPコア1の外周にFR
Pスリーブ6を設けている。また、図5に示す例では、
フランジ金具3に対応する位置においてFRPコア1の
内周にFRPスリーブ6を設けている。もちろん、FR
Pスリーブ6をFRPコア1の外周および内周の両側に
設けることもできる。FRPコア1とFRPスリーブ6
との間が剥離すると、気密性が低下し引き抜き強度も低
下するため、FRPスリーブ6をFRPコア1に装着す
るには、圧入、焼きばめ、冷やしはめ等の方法を採るこ
とが好ましい。
【0014】図4〜5に示した本発明の第2の実施態様
に係るポリマー碍管も図1〜3に示した例と同様の効果
を得ることができる。さらに、図4〜5に示した例で
は、FRPコア1にFRPスリーブ6を後から圧入等の
手段で装着する構造であるため、従来と同じFRPコア
1をそのまま使用することができる。そのため、図1〜
3に示す例と比べて、厚肉部5を有するFRPコア1を
簡単にかつ低コストで作製することができる。
【0015】図6は本発明のポリマー碍管の第3の実施
態様の構成の端部を示す図である。図6に示す例におい
て、図1に示す例と同一の部材には同一の符号を付しそ
の説明を省略する。図6に示す例において、上述した例
と異なる点は、補強部を、FRPコア1の内側のフラン
ジ金具3と対応する位置に、内部電極を兼ねた補強スリ
ーブ7を接触させることで形成したことである。補強ス
リーブ7をFRPコア1の内周に接触させて設けること
で、FRPコア1の変形を防止することができる。その
結果、図1〜5に示した例と同様の効果を得ることがで
きる。ただし、内部電極が必須となるため、図1〜5に
示した例の効果のうち内部電極の無い場合の効果を得る
ことはできない。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
よれば、ポリマー碍管の内部フランジ金具の対応する位
置に補強部を設けているため、この部分における中空コ
ア部材とフランジ金具との剥離を防止している。その結
果、高温下で長期曲げ荷重が加わってもフランジ金具と
FRPコアとの剥離の生じないポリマー碍管を低コスト
で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリマー碍管の一構成の端部を示す図
である。
【図2】本発明のポリマー碍管の他の構成の端部を示す
図である。
【図3】本発明のポリマー碍管のさらに他の構成の端部
を示す図である。
【図4】本発明のポリマー碍管のさらに他の構成の端部
を示す図である。
【図5】本発明のポリマー碍管のさらに他の構成の端部
を示す図である。
【図6】本発明のポリマー碍管のさらに他の構成の端部
を示す図である。
【図7】従来のポリマー碍管の一構成を示す図である。
【符号の説明】
1 FRPコア、2 外被、2−1 シース部、2−2
笠部、3 フランジ金具、5 厚肉部、6 FRPス
リーブ、7 補強スリーブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空コア部材と中空コア部材の外周に形成
    した絶縁高分子材料からなる外被と、中空コア部材の両
    端部に取り付けたフランジ金具とからなり、前記外被が
    中空コア部材の外周を覆うシース部と長手方向に適当な
    間隔で設けられかつシース部材の外周から半径方向外側
    に伸びる複数の笠部とからなるポリマー碍管において、
    前記フランジ金具に対応する位置に、フランジ金具と中
    空コア部材との接着部分の剥離を防止するための補強部
    を形成したことを特徴とするポリマー碍管。
  2. 【請求項2】前記補強部を、前記中空コア部材のフラン
    ジ金具に対応する部分を他の部分よりも圧肉化した厚肉
    部により形成した請求項1記載のポリマー碍管。
  3. 【請求項3】前記圧肉部を、前記中空コア部材の外周側
    および/または内周側へ前記中空コア部材を突出させて
    形成した請求項2記載のポリマー碍管。
  4. 【請求項4】前記突出した部分を、スリーブを前記中空
    コア部材の外周側および/または内周側に介挿すること
    で形成した請求項3記載のポリマー碍管。
  5. 【請求項5】前記補強部を、前記中空コアの内側の対応
    する位置に、内部電極を兼ねた補強スリーブを接触させ
    ることで形成した請求項1記載のポリマー碍子。
  6. 【請求項6】前記補強部を、設置状態で下端となる部分
    にのみ設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリ
    マー碍子。
JP30651396A 1996-11-18 1996-11-18 ポリマー碍管 Withdrawn JPH10149732A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020024868A (ko) * 2000-09-27 2002-04-03 윤덕용 유리섬유강화 고분자 복합재료 애자
JP2003035852A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ内蔵碍子

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020024868A (ko) * 2000-09-27 2002-04-03 윤덕용 유리섬유강화 고분자 복합재료 애자
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040203