JPH10149223A - 上水道用減圧弁 - Google Patents
上水道用減圧弁Info
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- JPH10149223A JPH10149223A JP30841896A JP30841896A JPH10149223A JP H10149223 A JPH10149223 A JP H10149223A JP 30841896 A JP30841896 A JP 30841896A JP 30841896 A JP30841896 A JP 30841896A JP H10149223 A JPH10149223 A JP H10149223A
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- Japan
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- hole
- valve body
- pressure
- pressure chamber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】構成部材の径年変化を殆んど考慮する必要がな
くて耐久性が高く、しかも使用時における減圧及び止水
機能が十分な上水道用減圧弁を簡単な構成によって供給
すること。 【解決手段】バルブ本体10内の一次側圧力室11を、
二次側圧力室12内に膨出する膨出隔壁13を介して膨
出させ、この膨出隔壁13の上下に、第一摺動孔14及
び弁孔16を形成するとともに、バルブ本体10の上部
に第一摺動孔14及び弁孔16と軸心が一致する第2摺
動孔15を形成し、下端に弁孔16の開閉を行う弁体2
2を有し、上端に第2摺動孔15内にて液密的に摺動す
る受圧板21を有した弁軸20の略中央に、第1摺動孔
14内にて液密的に摺動する案内部23を一体的に形成
して、この弁軸20を、バルブ本体10側に係止したス
プリング30によって、弁体22が弁孔16から離れる
ように付勢したこと。
くて耐久性が高く、しかも使用時における減圧及び止水
機能が十分な上水道用減圧弁を簡単な構成によって供給
すること。 【解決手段】バルブ本体10内の一次側圧力室11を、
二次側圧力室12内に膨出する膨出隔壁13を介して膨
出させ、この膨出隔壁13の上下に、第一摺動孔14及
び弁孔16を形成するとともに、バルブ本体10の上部
に第一摺動孔14及び弁孔16と軸心が一致する第2摺
動孔15を形成し、下端に弁孔16の開閉を行う弁体2
2を有し、上端に第2摺動孔15内にて液密的に摺動す
る受圧板21を有した弁軸20の略中央に、第1摺動孔
14内にて液密的に摺動する案内部23を一体的に形成
して、この弁軸20を、バルブ本体10側に係止したス
プリング30によって、弁体22が弁孔16から離れる
ように付勢したこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は減圧弁に関し、特に
所謂水道水を対象流体として使用され、ダイアフラムを
無くした上水道用減圧弁に関するものである。
所謂水道水を対象流体として使用され、ダイアフラムを
無くした上水道用減圧弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上水道から供給されてくる水道水を、各
種の水栓や浄水器等の上水器機側に供給する場合には、
必ず減圧弁を介してなされる。この種の減圧弁は、やや
高圧(3〜10Kg/cm2 )に設定された水道水を減
圧しながら各種上水機器側に供給するとともに、何等か
の理由によって上水機器側の圧力が高くなった場合に、
上水道側への逆流をも防止するものであり、通常は、図
5に示したような構成のものである。
種の水栓や浄水器等の上水器機側に供給する場合には、
必ず減圧弁を介してなされる。この種の減圧弁は、やや
高圧(3〜10Kg/cm2 )に設定された水道水を減
圧しながら各種上水機器側に供給するとともに、何等か
の理由によって上水機器側の圧力が高くなった場合に、
上水道側への逆流をも防止するものであり、通常は、図
5に示したような構成のものである。
【0003】すなわち、図5に示した従来の減圧弁は、
上水機器側、つまり二次側の圧力をダイアフラムによっ
て検知して、この検知圧力が上水道側、つまり一次側の
圧力よりも高くなった場合に、弁体によって弁孔を閉
じ、二次側の水が一次側に逆流しないようにしたもので
ある。勿論、ダイアフラムが連結されている弁軸は、ス
プリングによって図5の図示下方に常に付勢されてい
て、一次側水の圧力を減圧しながら二次側へ供給できる
ようにしてあるものである。
上水機器側、つまり二次側の圧力をダイアフラムによっ
て検知して、この検知圧力が上水道側、つまり一次側の
圧力よりも高くなった場合に、弁体によって弁孔を閉
じ、二次側の水が一次側に逆流しないようにしたもので
ある。勿論、ダイアフラムが連結されている弁軸は、ス
プリングによって図5の図示下方に常に付勢されてい
て、一次側水の圧力を減圧しながら二次側へ供給できる
ようにしてあるものである。
【0004】この図5に示した従来型の減圧弁では、二
次側の圧力を検知するものとしてダイアフラムを採用し
ており、このダイアフラムは通常ゴムシートによって構
成されている。また、このゴムシートからなるダイアフ
ラムは、特に図5の図示上側にて空気に触れるものでも
ある。従って、従来の減圧弁においては、そのダイアフ
ラムの径年変化が著しく、一般的には数年程度でダイア
フラムの交換を行わなければならない。
次側の圧力を検知するものとしてダイアフラムを採用し
ており、このダイアフラムは通常ゴムシートによって構
成されている。また、このゴムシートからなるダイアフ
ラムは、特に図5の図示上側にて空気に触れるものでも
ある。従って、従来の減圧弁においては、そのダイアフ
ラムの径年変化が著しく、一般的には数年程度でダイア
フラムの交換を行わなければならない。
【0005】このダイアフラムの交換をおこたると、減
圧弁としての機能が十分発揮されないだけでなく、ダイ
アフラムの破損をまねいて、常に一定圧力で供給されて
いる水道水が当該減圧弁から洩れ出ることになる。この
減圧弁が例えば高層アパートのような集合住宅において
使用されていたとすると、洩れ出た水によって全室が水
びたしになってしまうことも十分考えられる。
圧弁としての機能が十分発揮されないだけでなく、ダイ
アフラムの破損をまねいて、常に一定圧力で供給されて
いる水道水が当該減圧弁から洩れ出ることになる。この
減圧弁が例えば高層アパートのような集合住宅において
使用されていたとすると、洩れ出た水によって全室が水
びたしになってしまうことも十分考えられる。
【0006】このため、本発明者は、上記のような事故
発生を未然に防止するためには、ダイアフラムを止め
て、径年変化が非常に遅い材料、例えば金属を使用して
減圧弁を構成してみてはどうかと思い付いたのである。
しかしながら、ダイアフラムのゴムシートを金属板にす
るだけでは弁軸を動かす受圧板とすることができないだ
けでなく、ましてこの種の上水道用減圧弁は手の平程度
の大きさのものとしかすることができないため、複雑な
構造のものとする訳にはいかない。それだけでなく、こ
のような小さな減圧弁において、各部材を剛性のあるも
のとしながら、しかも一次側及び二次側の圧力の様々な
変化に十分対応できるようにすることはそれ程簡単なこ
とではないことが分かったのである。
発生を未然に防止するためには、ダイアフラムを止め
て、径年変化が非常に遅い材料、例えば金属を使用して
減圧弁を構成してみてはどうかと思い付いたのである。
しかしながら、ダイアフラムのゴムシートを金属板にす
るだけでは弁軸を動かす受圧板とすることができないだ
けでなく、ましてこの種の上水道用減圧弁は手の平程度
の大きさのものとしかすることができないため、複雑な
構造のものとする訳にはいかない。それだけでなく、こ
のような小さな減圧弁において、各部材を剛性のあるも
のとしながら、しかも一次側及び二次側の圧力の様々な
変化に十分対応できるようにすることはそれ程簡単なこ
とではないことが分かったのである。
【0007】そこで、本発明者は、この種の上水道用減
圧弁において、ゴムシートからなるダイアフラムを使用
しないで、しかも動きのスムーズなものとするにはどう
したらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発
明を完成したのである。
圧弁において、ゴムシートからなるダイアフラムを使用
しないで、しかも動きのスムーズなものとするにはどう
したらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発
明を完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、ゴムシートからなるダイアフラムを使用しな
いようにした上水道用減圧弁とすることである。
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、ゴムシートからなるダイアフラムを使用しな
いようにした上水道用減圧弁とすることである。
【0009】すなわち、本発明の目的とするところは、
構成部材の径年変化を殆んど考慮する必要がなくて耐久
性が高く、しかも使用時における減圧及び止水機能が十
分な上水道用減圧弁を簡単な構成によって供給すること
にある。
構成部材の径年変化を殆んど考慮する必要がなくて耐久
性が高く、しかも使用時における減圧及び止水機能が十
分な上水道用減圧弁を簡単な構成によって供給すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明の採った手段は、図面中において使用する
符号を付して示すと、「上水道側に連通する一次側接続
口11a及びこれに連通する一次側圧力室11と、各種
上水機器に連通する二次側接続口12a及びこれに連通
する二次側圧力室12とを有するバルブ本体10内に
て、一次側圧力室11を、二次側圧力室12内に膨出す
る膨出隔壁13を介して膨出させ、この膨出隔壁13の
上下に、それぞれ軸心を一致させた第一摺動孔14及び
弁孔16を形成するとともに、バルブ本体10の上部に
第一摺動孔14及び弁孔16と軸心が一致する第2摺動
孔15を形成し、下端に弁孔16の開閉を行う弁体22
を有し、上端に第2摺動孔15内にて液密的に摺動する
受圧板21を有した弁軸20の略中央に、第1摺動孔1
4内にて液密的に摺動する案内部23を一体的に形成し
て、この弁軸20を、バルブ本体10側に係止したスプ
リング30によって、弁体22が弁孔16から離れるよ
うに付勢したことを特徴とする上水道用減圧弁100」
である。
めに、本発明の採った手段は、図面中において使用する
符号を付して示すと、「上水道側に連通する一次側接続
口11a及びこれに連通する一次側圧力室11と、各種
上水機器に連通する二次側接続口12a及びこれに連通
する二次側圧力室12とを有するバルブ本体10内に
て、一次側圧力室11を、二次側圧力室12内に膨出す
る膨出隔壁13を介して膨出させ、この膨出隔壁13の
上下に、それぞれ軸心を一致させた第一摺動孔14及び
弁孔16を形成するとともに、バルブ本体10の上部に
第一摺動孔14及び弁孔16と軸心が一致する第2摺動
孔15を形成し、下端に弁孔16の開閉を行う弁体22
を有し、上端に第2摺動孔15内にて液密的に摺動する
受圧板21を有した弁軸20の略中央に、第1摺動孔1
4内にて液密的に摺動する案内部23を一体的に形成し
て、この弁軸20を、バルブ本体10側に係止したスプ
リング30によって、弁体22が弁孔16から離れるよ
うに付勢したことを特徴とする上水道用減圧弁100」
である。
【0011】すなわち、本発明の上水道用減圧弁100
を構成するバルブ本体10においてまず重要なことは、
図1及び図2に示すように、膨出隔壁13によって一次
側圧力室11を二次側圧力室12の略中央に膨出させた
ことであり、この膨出隔壁13の上下に、後述する弁軸
20側の案内部23を液密的に収納することになる第1
摺動孔14と、弁軸20側に取付けられる弁体22によ
って開閉されることになる弁孔16とを、その各軸心が
一致するように形成したことである。このようにする必
要があるのは、当該バルブ本体10に対する弁軸20の
動きを円滑にするためであることは当然として、このバ
ルブ本体10は所謂鋳造によって形成するのであるが、
その製造を容易にするためでもある。
を構成するバルブ本体10においてまず重要なことは、
図1及び図2に示すように、膨出隔壁13によって一次
側圧力室11を二次側圧力室12の略中央に膨出させた
ことであり、この膨出隔壁13の上下に、後述する弁軸
20側の案内部23を液密的に収納することになる第1
摺動孔14と、弁軸20側に取付けられる弁体22によ
って開閉されることになる弁孔16とを、その各軸心が
一致するように形成したことである。このようにする必
要があるのは、当該バルブ本体10に対する弁軸20の
動きを円滑にするためであることは当然として、このバ
ルブ本体10は所謂鋳造によって形成するのであるが、
その製造を容易にするためでもある。
【0012】特に図2において明瞭に示したように、膨
出隔壁13が一次側圧力室11の一部を構成しながら二
次側圧力室12内に膨出しているということは、その上
下両面を有効に利用することができるということを意味
している。何故なら、膨出隔壁13の図示下側に弁孔1
6を形成することにより、一次側圧力室11と二次側圧
力室12との連通を許容するとともに、膨出隔壁13の
図示上側に弁軸20側の案内部23を収納するための第
1摺動孔14を形成することにより、弁体22を一体化
した弁軸20の組付けが容易となるからである。
出隔壁13が一次側圧力室11の一部を構成しながら二
次側圧力室12内に膨出しているということは、その上
下両面を有効に利用することができるということを意味
している。何故なら、膨出隔壁13の図示下側に弁孔1
6を形成することにより、一次側圧力室11と二次側圧
力室12との連通を許容するとともに、膨出隔壁13の
図示上側に弁軸20側の案内部23を収納するための第
1摺動孔14を形成することにより、弁体22を一体化
した弁軸20の組付けが容易となるからである。
【0013】また、このバルブ本体10の上部には、図
1及び図2に示したように、上記の第1摺動孔14及び
弁孔16と軸心を一致させながら、かつ第1摺動孔14
よりも十分大きな内径を有した第2摺動孔15が形成し
てあることも重要である。この第2摺動孔15内には、
後述する弁軸20側の受圧板21を、摺動可能かつ液密
的に収納しなければならないだけでなく、鋳造したバル
ブ本体10の第1摺動孔14、第2摺動孔15及び弁穴
16内の研削・研磨を外部から容易に行えるようにしな
ければならないからである。しかも、このような第2摺
動孔15と、前述した膨出隔壁13とによって、弁軸2
0の摺動を可能にし、かつ安定した動きをさせ得るよう
な組付けを可能とするのである。
1及び図2に示したように、上記の第1摺動孔14及び
弁孔16と軸心を一致させながら、かつ第1摺動孔14
よりも十分大きな内径を有した第2摺動孔15が形成し
てあることも重要である。この第2摺動孔15内には、
後述する弁軸20側の受圧板21を、摺動可能かつ液密
的に収納しなければならないだけでなく、鋳造したバル
ブ本体10の第1摺動孔14、第2摺動孔15及び弁穴
16内の研削・研磨を外部から容易に行えるようにしな
ければならないからである。しかも、このような第2摺
動孔15と、前述した膨出隔壁13とによって、弁軸2
0の摺動を可能にし、かつ安定した動きをさせ得るよう
な組付けを可能とするのである。
【0014】勿論、このバルブ本体10は、一次側圧力
室11側の一次側接続口11aによって水道管側に接続
され、二次側圧力室12側の二次側接続口12aによっ
てボイラーへの給水管等に接続されるものであり、通常
は、その一次側圧力室11側から二次側圧力室12側へ
水道水が流れることになるものである。
室11側の一次側接続口11aによって水道管側に接続
され、二次側圧力室12側の二次側接続口12aによっ
てボイラーへの給水管等に接続されるものであり、通常
は、その一次側圧力室11側から二次側圧力室12側へ
水道水が流れることになるものである。
【0015】さて、以上のようなバルブ本体10内に摺
動自在に組付けられる弁軸20であるが、この弁軸20
は、図2にも示したように、その図示下端に弁体22を
連結するための弁取付部24が形成してあり、その上部
には受圧板21を支承するために支持板25が一体化し
てある。すなわち、この弁軸20は、その支持板25上
に受圧板21を組付けてから、その下端の弁取付部24
を、バルブ本体10に形成してある第1摺動孔14内に
挿通させてから、この弁取付部24に弁体22を固定ナ
ット22aによって取付けることにより、バルブ本体1
0に組付けられるものである。勿論、このときには、弁
軸20側の受圧板21はバルブ本体10側の第2摺動孔
15内に、また案内部23は第1摺動孔14内に収納さ
れることは言うまでもない。
動自在に組付けられる弁軸20であるが、この弁軸20
は、図2にも示したように、その図示下端に弁体22を
連結するための弁取付部24が形成してあり、その上部
には受圧板21を支承するために支持板25が一体化し
てある。すなわち、この弁軸20は、その支持板25上
に受圧板21を組付けてから、その下端の弁取付部24
を、バルブ本体10に形成してある第1摺動孔14内に
挿通させてから、この弁取付部24に弁体22を固定ナ
ット22aによって取付けることにより、バルブ本体1
0に組付けられるものである。勿論、このときには、弁
軸20側の受圧板21はバルブ本体10側の第2摺動孔
15内に、また案内部23は第1摺動孔14内に収納さ
れることは言うまでもない。
【0016】受圧板21は、従来の減圧弁におけるダイ
アフラムに相当するものであり、弁軸20がバルブ本体
10に取付けられたときには、図1に示したように、そ
の下面が二次側圧力室12内に露出することになるもの
である。実施形態の受圧板21は、金属材料によって一
体的に形成したものであり、図2にも示したように、弁
軸20の軸心に直交状態で一体化されて十分な長さ(案
内部23の厚さ以上の長さ)を有した摺動部21bと、
この摺動部21bの外周面に形成した溝内に組込まれる
シール部材21cとを有している。そして、この受圧板
21は、弁軸20上の支持板25と弁軸20の上端に螺
着される固定ナット21dとによって、その板本体部2
1aを把持させることにより、弁軸20の上端部にしっ
かりと固定されるものである。
アフラムに相当するものであり、弁軸20がバルブ本体
10に取付けられたときには、図1に示したように、そ
の下面が二次側圧力室12内に露出することになるもの
である。実施形態の受圧板21は、金属材料によって一
体的に形成したものであり、図2にも示したように、弁
軸20の軸心に直交状態で一体化されて十分な長さ(案
内部23の厚さ以上の長さ)を有した摺動部21bと、
この摺動部21bの外周面に形成した溝内に組込まれる
シール部材21cとを有している。そして、この受圧板
21は、弁軸20上の支持板25と弁軸20の上端に螺
着される固定ナット21dとによって、その板本体部2
1aを把持させることにより、弁軸20の上端部にしっ
かりと固定されるものである。
【0017】弁軸20の下端に取付けられる弁体22
は、バルブ本体10側の弁孔16の下側周囲に形成して
あり弁座に当接することになる弾性体と、この弾性体を
受ける金属製の受承部とからなるものである。この弁体
22の弁軸20に対する取付けは、弁軸20の下端に形
成してある弁取付部24を弁孔16から下方に臨ませ、
弁孔16の下方に位置する開口19より弁体22を挿入
してから、この弁取付部24の先端に固定ナット22a
を螺着することにより完了するものである。
は、バルブ本体10側の弁孔16の下側周囲に形成して
あり弁座に当接することになる弾性体と、この弾性体を
受ける金属製の受承部とからなるものである。この弁体
22の弁軸20に対する取付けは、弁軸20の下端に形
成してある弁取付部24を弁孔16から下方に臨ませ、
弁孔16の下方に位置する開口19より弁体22を挿入
してから、この弁取付部24の先端に固定ナット22a
を螺着することにより完了するものである。
【0018】一方、バルブ本体10側の第1摺動孔14
内に収納されることになる案内部23の外周には、図2
にも示したように、シール部材23aが取付けてあっ
て、このシール部材23aにより一次側圧力室11と二
次側圧力室12とが連通しないようにしてある。
内に収納されることになる案内部23の外周には、図2
にも示したように、シール部材23aが取付けてあっ
て、このシール部材23aにより一次側圧力室11と二
次側圧力室12とが連通しないようにしてある。
【0019】以上のように受圧板21及び弁体22を有
する弁軸20を構成したことによって、バルブ本体10
に対する取付けを簡単に行うことができるだけでなく、
受圧板21側のシール部材21c、弁体22及び案内部
23側のシール部材23aのメンテナンスや交換をも容
易に行えるのである。
する弁軸20を構成したことによって、バルブ本体10
に対する取付けを簡単に行うことができるだけでなく、
受圧板21側のシール部材21c、弁体22及び案内部
23側のシール部材23aのメンテナンスや交換をも容
易に行えるのである。
【0020】さらに、弁軸20をバルブ本体10に組付
けた後においては、図1に示したように、まず、バルブ
本体10の第2摺動孔15は保護キャップ17によって
閉じられるのであり、バルブ本体10の下端に形成して
ある開口19は蓋体18によって閉じられるのである。
保護キャップ17内に対しては、下端が弁軸20側の受
圧板21上に当接することになるスプリング30が挿入
され、調整プラグ31を保護キャップ17に螺着するこ
とにより、スプリング30による図示下方への付勢力が
弁軸20に常に掛ることになるのである。このスプリン
グ30の付勢力は、調整プラグ31の螺着量を調整する
ことにより自由に変えられることは言うまでもない。
けた後においては、図1に示したように、まず、バルブ
本体10の第2摺動孔15は保護キャップ17によって
閉じられるのであり、バルブ本体10の下端に形成して
ある開口19は蓋体18によって閉じられるのである。
保護キャップ17内に対しては、下端が弁軸20側の受
圧板21上に当接することになるスプリング30が挿入
され、調整プラグ31を保護キャップ17に螺着するこ
とにより、スプリング30による図示下方への付勢力が
弁軸20に常に掛ることになるのである。このスプリン
グ30の付勢力は、調整プラグ31の螺着量を調整する
ことにより自由に変えられることは言うまでもない。
【0021】以上のように構成した上水道用減圧弁10
0の一次側接続口11a及び二次側接続口12aに、水
道管及び給水管をそれぞれ接続すれば、水道側の水圧が
一次側圧力室11側に掛る。ここで、二次側接続口12
aに接続されている水機器が通常の使用がなされ、かつ
異常状態でなければ、二次側圧力室12の水圧は一次側
圧力室11のそれよりも低くなるから、一次側圧力室1
1内の水は、弁穴16から二次側圧力室12内に流れ
る。スプリング30の付勢力によって弁軸20全体が下
動されていて、弁体22は弁孔16の下方に位置してこ
れを開放しているからである。勿論、これらの弁孔16
及び弁体22によって、一次側圧力室11と二次側圧力
室12との間に一種のオリフィスが形成されているか
ら、一次側圧力室11に供給されてきた水の圧力は二次
側圧力室12に入ったとき減圧されている。
0の一次側接続口11a及び二次側接続口12aに、水
道管及び給水管をそれぞれ接続すれば、水道側の水圧が
一次側圧力室11側に掛る。ここで、二次側接続口12
aに接続されている水機器が通常の使用がなされ、かつ
異常状態でなければ、二次側圧力室12の水圧は一次側
圧力室11のそれよりも低くなるから、一次側圧力室1
1内の水は、弁穴16から二次側圧力室12内に流れ
る。スプリング30の付勢力によって弁軸20全体が下
動されていて、弁体22は弁孔16の下方に位置してこ
れを開放しているからである。勿論、これらの弁孔16
及び弁体22によって、一次側圧力室11と二次側圧力
室12との間に一種のオリフィスが形成されているか
ら、一次側圧力室11に供給されてきた水の圧力は二次
側圧力室12に入ったとき減圧されている。
【0022】ここで、もし、水機器側に異常が生じて二
次側圧力室12内の圧力が一次側圧力室11内のそれよ
りも高まれば、その圧力は当該二次側圧力室12に臨ん
でいる受圧板21の内面側に掛ることになり、その圧力
がスプリング30の付勢力よりも高ければ、弁軸20全
体を上動させることになる。これにより、一次側圧力室
11と二次側圧力室12とを連通させている弁孔16
は、弁軸20とともに上動する弁体22によって閉じら
れることになり、二次側圧力室12側の水が一次側圧力
室11に逆流することはない。
次側圧力室12内の圧力が一次側圧力室11内のそれよ
りも高まれば、その圧力は当該二次側圧力室12に臨ん
でいる受圧板21の内面側に掛ることになり、その圧力
がスプリング30の付勢力よりも高ければ、弁軸20全
体を上動させることになる。これにより、一次側圧力室
11と二次側圧力室12とを連通させている弁孔16
は、弁軸20とともに上動する弁体22によって閉じら
れることになり、二次側圧力室12側の水が一次側圧力
室11に逆流することはない。
【0023】水機器側の異常が解除されて二次側圧力室
12内の圧力が一次側圧力室11内のそれよりも低くな
れば、スプリング30の付勢力によって弁軸20全体が
下動され、弁体22による弁孔16の閉塞が解除される
から、一次側圧力室11内の水は二次側圧力室12内に
流れることになることは言うまでもない。
12内の圧力が一次側圧力室11内のそれよりも低くな
れば、スプリング30の付勢力によって弁軸20全体が
下動され、弁体22による弁孔16の閉塞が解除される
から、一次側圧力室11内の水は二次側圧力室12内に
流れることになることは言うまでもない。
【0024】以上の弁軸20の上下動において重要なこ
とは、弁軸20のバルブ本体10に対する案内が、弁軸
20上の受圧板21が大径の第2摺動孔15によって行
われており、かつ、弁軸20の中央部に形成した案内部
23がバルブ本体10側の第1摺動孔14によって行わ
れるため、弁軸20全体のバルブ本体10に対する摺動
が円滑になされることである。すなわち、受圧板21を
金属製のものとしたことにより全体が剛体となった弁軸
20は、弁軸20の摺動方向に平行な摺動部21bを有
した受圧板21と、摺動部21bと略同程度の広さの摺
動面を有した案内部23との2箇所によってバルブ本体
10に対する案内がなされているから、その上下動は円
滑になされるのである。
とは、弁軸20のバルブ本体10に対する案内が、弁軸
20上の受圧板21が大径の第2摺動孔15によって行
われており、かつ、弁軸20の中央部に形成した案内部
23がバルブ本体10側の第1摺動孔14によって行わ
れるため、弁軸20全体のバルブ本体10に対する摺動
が円滑になされることである。すなわち、受圧板21を
金属製のものとしたことにより全体が剛体となった弁軸
20は、弁軸20の摺動方向に平行な摺動部21bを有
した受圧板21と、摺動部21bと略同程度の広さの摺
動面を有した案内部23との2箇所によってバルブ本体
10に対する案内がなされているから、その上下動は円
滑になされるのである。
【0025】そして、受圧板21自体は、従来のダイア
フラムとは全く異って、経年変化を殆んど考慮しなくて
よい金属を材料として形成してあるため、耐久性が非常
に高いものとなっていて、当該上水道用減圧弁100全
体の耐久性を高めているのである。勿論、この受圧板2
1側のシール部材21cや、案内部23に取付けれある
シール部材23aは金属ではないけれども、これらのも
のは密閉された状態となっているから、空気(酸素)に
触れることはなく耐久性が高くされている。それだけで
なく、仮にこれらのシール部材21c・23aに変化が
生じても、前述したように当該上水道用減圧弁100の
分解・組立ては簡単に行えるのであるから、その交換は
容易に行えるのである。
フラムとは全く異って、経年変化を殆んど考慮しなくて
よい金属を材料として形成してあるため、耐久性が非常
に高いものとなっていて、当該上水道用減圧弁100全
体の耐久性を高めているのである。勿論、この受圧板2
1側のシール部材21cや、案内部23に取付けれある
シール部材23aは金属ではないけれども、これらのも
のは密閉された状態となっているから、空気(酸素)に
触れることはなく耐久性が高くされている。それだけで
なく、仮にこれらのシール部材21c・23aに変化が
生じても、前述したように当該上水道用減圧弁100の
分解・組立ては簡単に行えるのであるから、その交換は
容易に行えるのである。
【0026】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
「上水道側に連通する一次側接続口11a及びこれに連
通する一次側圧力室11と、各種上水機器に連通する二
次側接続口12a及びこれに連通する二次側圧力室12
とを有するバルブ本体10内にて、一次側圧力室11
を、二次側圧力室12内に膨出する膨出隔壁13を介し
て膨出させ、この膨出隔壁13の上下に、それぞれ軸心
を一致させた第一摺動孔14及び弁孔16を形成すると
ともに、バルブ本体10の上部に第一摺動孔14及び弁
孔16と軸心が一致する第2摺動孔15を形成し、下端
に弁孔16の開閉を行う弁体22を有し、上端に第2摺
動孔15内にて液密的に摺動する受圧板21を有した弁
軸20の略中央に、第1摺動孔14内にて液密的に摺動
する案内部23を一体的に形成して、この弁軸20を、
バルブ本体10側に係止したスプリング30によって、
弁体22が弁孔16から離れるように付勢したこと」に
その構成上の特徴があり、これにより構成部材の径年変
化を殆んど考慮する必要がなくて耐久性が高く、しかも
使用時における減圧及び止水機能が十分な上水道用減圧
弁100を簡単な構成によって供給することができるの
である。
「上水道側に連通する一次側接続口11a及びこれに連
通する一次側圧力室11と、各種上水機器に連通する二
次側接続口12a及びこれに連通する二次側圧力室12
とを有するバルブ本体10内にて、一次側圧力室11
を、二次側圧力室12内に膨出する膨出隔壁13を介し
て膨出させ、この膨出隔壁13の上下に、それぞれ軸心
を一致させた第一摺動孔14及び弁孔16を形成すると
ともに、バルブ本体10の上部に第一摺動孔14及び弁
孔16と軸心が一致する第2摺動孔15を形成し、下端
に弁孔16の開閉を行う弁体22を有し、上端に第2摺
動孔15内にて液密的に摺動する受圧板21を有した弁
軸20の略中央に、第1摺動孔14内にて液密的に摺動
する案内部23を一体的に形成して、この弁軸20を、
バルブ本体10側に係止したスプリング30によって、
弁体22が弁孔16から離れるように付勢したこと」に
その構成上の特徴があり、これにより構成部材の径年変
化を殆んど考慮する必要がなくて耐久性が高く、しかも
使用時における減圧及び止水機能が十分な上水道用減圧
弁100を簡単な構成によって供給することができるの
である。
【図1】 本発明の上水道用減圧弁を示す縦断面図であ
る。
る。
【図2】 同上水道用減圧弁の組立・分解を説明するた
めの分解縦断面図である。
めの分解縦断面図である。
【図3】 同上水道用減圧弁の側面図である。
【図4】 同上水道用減圧弁の底面を下側半分に示した
平面図である。
平面図である。
【図5】 従来のダイアフラムを採用した上水道用減圧
弁の極略構成を示す縦断面図である。
弁の極略構成を示す縦断面図である。
100 上水道用減圧弁 10 バルブ本体 11 一次側圧力室 11a 一次側接続口 12 二次側圧力室 12a 二次側接続口 13 膨出隔壁 14 第1摺動孔 15 第2摺動孔 16 弁孔 17 保護キャップ 18 蓋体 19 開口 20 弁軸 21 受圧板 21a 板本体部 21b 摺動部 21c シール部材 21d 固定ナット 22 弁体 22a 固定ナット 23 案内部 23a シール部材 24 弁取付部 25 支持板 30 スプリング 31 調整プラグ
Claims (1)
- 【請求項1】 上水道側に連通する一次側接続口及びこ
れに連通する一次側圧力室と、各種上水機器に連通する
二次側接続口及びこれに連通する二次側圧力室とを有す
るバルブ本体内にて、前記一次側圧力室を、前記二次側
圧力室内に膨出する膨出隔壁を介して膨出させ、 この膨出隔壁の上下に、それぞれ軸心を一致させた第一
摺動孔及び弁孔を形成するとともに、前記バルブ本体の
上部に前記第一摺動孔及び弁孔と軸心が一致する第2摺
動孔を形成し、 下端に前記弁孔の開閉を行う弁体を有し、上端に前記第
2摺動孔内にて液密的に摺動する受圧板を有した弁軸の
略中央に、前記第1摺動孔内にて液密的に摺動する案内
部を一体的に形成して、 この弁軸を、前記バルブ本体側に係止したスプリングに
よって、前記弁体が前記弁孔から離れるように付勢した
ことを特徴とする上水道用減圧弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30841896A JPH10149223A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 上水道用減圧弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30841896A JPH10149223A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 上水道用減圧弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10149223A true JPH10149223A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17980827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30841896A Pending JPH10149223A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 上水道用減圧弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10149223A (ja) |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP30841896A patent/JPH10149223A/ja active Pending
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