JPH10148301A - 自然循環排ガスボイラの制御装置 - Google Patents

自然循環排ガスボイラの制御装置

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JPH10148301A
JPH10148301A JP30492496A JP30492496A JPH10148301A JP H10148301 A JPH10148301 A JP H10148301A JP 30492496 A JP30492496 A JP 30492496A JP 30492496 A JP30492496 A JP 30492496A JP H10148301 A JPH10148301 A JP H10148301A
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JP
Japan
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exhaust gas
gas boiler
natural circulation
drum
flow
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Pending
Application number
JP30492496A
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English (en)
Inventor
Okikazu Ishiguro
興和 石黒
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環ポンプを省略して、起動時及び高速負荷
変動時においても、自然循環排ガスボイラでの正常な循
環流量を確保すること。 【解決手段】 ドラム4を有する自然循環型の排ガスボ
イラにおいて、降水管5の出口供給管19にオリフィス
20を設置するとともに、オリフィス20を設置した供
給管19をバイパスする連絡配管22に流量調整弁21
を設置し、前記流量調整弁21の開度を、負荷要求信号
の変化率及びドラムレベルの制御偏差の変化率を用いて
制御すること。前記双方の変化率信号をファジィコント
ローラに入力して、ファジィ演算して前記流量調整弁2
1を制御すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然循環方式の排ガ
スボイラに係わり、特に起動時及び負荷変動時の安定な
運転を確保するに好適な制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のガス堅流れ型排ガスボイラ
の一例を示す系統構成図である。図示しないガスタービ
ンからの高温排ガス1は排ガスボイラ3に流入する。排
ガスボイラ内には水平伝熱面配置の過熱器16及び蒸発
器8が配置されており、ガスタービン排ガスは、これら
伝熱面と熱交換したあと低温排ガス2となって排出され
る。
【0003】給水タンク18から給水ポンプ12により
給水流量調整弁13を経てドラム4に供給された水は降
水管5を通って循環ポンプ6で昇圧され、供給管19を
経由し、蒸発器入口ヘッダ7を通って蒸発器8に供給さ
れる。蒸発器8では、高温排ガス1より熱吸収を受け蒸
気を発生し、蒸発器出口ヘッダ9及び上昇管10を経て
ドラム4に循環される。ドラム4では、水と蒸気が分離
され、水は降水管5へ戻されるが、蒸気は飽和蒸気管1
4及び過熱器入口ヘッダ15を経て過熱器16に供給さ
れる。
【0004】ドラム4には缶水ブロー弁11が設置さ
れ、ドラムレベルが規定値以上に上昇した場合に全開し
てドラム水をブローしてドラムレベルが基準値に戻され
る。過熱器16では、飽和蒸気管14からの飽和蒸気が
過熱されて過熱蒸気となって過熱器出口ヘッダ17を経
て、例えば図示していない蒸気タービンに供給される。
【0005】上記従来のガス堅流れ型排ガスボイラは、
水平配置の伝熱面の蒸発器8を設置すると共に、循環ポ
ンプ6を有する強制循環方式であった。この強制循環方
式では、循環ポンプ6を常時運転しておく必要があり、
ポンプの設置費用はもちろん、保守作業費用を必要とす
る。さらに、循環ポンプ6の常時運転によりそのための
補機動力が増加し、プラント効率が低下するという問題
があった。
【0006】このように、従来技術においては、経済性
が低下するという点については配慮されていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、循環
ポンプを省略して経済性を向上させるという点について
は考慮されていなかった。しかしながら、循環ポンプを
省略して自然循環方式を採用する場合には以下に示す課
題を解決する必要がある。
【0008】(1)起動時においては、水平蒸発管内の
気水混合物の滞留により、自然循環力がなく正常な循環
流量を確保できず、ドラムレベルが大きく変動して、運
転不能となる可能性がある。
【0009】(2)このように、正常な循環流量を確保
できない場合には、局部的に伝熱管内熱伝達率が低下し
て、伝熱管の温度上昇による損害や蒸発量の低下が発生
する。
【0010】本発明の目的は、循環ポンプを省略し、起
動時及び高速負荷変動時においても、正常な循環流量を
確保できる自然循環型排ガスボイラを提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のような
構成を採用することにより達成できる。
【0012】ドラムを有する自然循環型の排ガスボイラ
において、降水管出口供給管にオリフィスを設置すると
ともに、オリフィスを設置した供給管をバイパスする連
絡配管に流量調整弁を設置し、前記流量調整弁の開度
を、負荷要求信号及びドラムレベルの制御偏差を用いて
制御すること。
【0013】また、前記負荷要求信号とドラムレベル制
御偏差とをそれぞれ微分して前記流量調整弁の開度を制
御すること。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明における自然循環排ガスボ
イラの制御装置の具体的実施形態を図1に示す。この図
において、前記図5により説明した従来のものと同様の
部分については、冗長になるのを避けるため、同一の符
号を付け詳しい説明を省く。
【0015】ここで、図1、図2において、3は排ガス
ボイラ、4はドラム、5は降水管、7は蒸発器入口ヘッ
ダ、8は蒸発器、9は蒸発器出口ヘッダ、11は缶水ブ
ロー弁、12は給水ポンプ、13は給水流量調整弁、1
4は飽和蒸気管、18は給水タンク、19は供給管、2
0はオリフィス、21は流量調整弁、22はバイパス配
管、30は負荷要求信号、31はドラムレベル計、32
はドラムレベル設定器、33は微分器34、34は引算
器、35はファジイコントローラ、をそれぞれ表わす。
【0016】本実施形態において、20はオリフィス、
21は流量調整弁、22はバイパス配管であってこれら
を設けたことに本発明の特徴がある。自然循環ループに
おいは、起動時及び負荷変動時において問題となる流動
不安定現象としては、Ledinegg形不安定及び密
度波不安定がある。
【0017】前者の不安定は、圧力損失−流量特性の負
性匂配によるものであり、静的不安定現象である。後者
の不安定は、圧力損失−流量特性が正匂配の領域で生
じ、入口流量に変動が生ずると、その変動が出口まで伝
播するのに通過時間がかかるため、ボイド率や圧力損失
の変化に時間おくれが生ずる。
【0018】したがって、蒸発管出入口ヘッダ7,9間
の差圧が一定の場合入口流量変動にフィードバックし、
運転条件によっては入口流量変動が自励的に増幅される
ものである。このような流動不安定現象に対する対策と
しては、入口単相域に絞りを設置することが知られてい
る。
【0019】そこで、本実施形態においては供給管19
の出口に絞りを設けるとともに、バイパス配管22に流
量調整弁21を設け、オリフィス20をなるべくバイパ
スして、自然循環ループの圧力損失を低減できる構成を
採用している。
【0020】供給管19に設置したオリフィス20は単
相流域における絞りの役割を果たすので、圧力損失−流
量特性の負性匂配(気液二相流においては、ボイド率や
フローパターンの変化により、流量の増加に対して圧力
損失が減少する特性がある。)を回避することができる
(オリフィス20は蒸発器入口ヘッダ7から蒸発器8へ
流れる流量を減らすので負性勾配が起きない)。それに
よって、起動時及び高速負荷変動時においても安心した
自然循環流量を確保することができ、ドラムレベルの変
動を抑止することが可能となる。
【0021】なお、バイパス配管に設置した流量調整弁
を開いていくと、オリフィスを通過する流量が減少する
ので、自然循環ループの圧力損失の増加が防止できる。
このため、負荷要求信号及びドラムレベルの制御偏差を
用いて、この流量調整弁を開閉することにより、自然循
環排ガスボイラの安定な運転を確保することが可能とな
る。
【0022】これによって、循環ポンプが不要となり、
ポンプ設備の費用、その保守作業の費用、さらには駆動
動力の費用も不要となる。
【0023】前述した流量調整弁21の制御方法は以下
のとおりである。
【0024】図2に示すように、負荷要求信号30を微
分器33aで微分した信号、すなわち負荷変化率信号
と、ドラムレベル計31の出力信号とドラムレベル設定
器32の出力信号との制御偏差を引算器34で求め、こ
れを微分器33bで微分した信号、すなわちドラムレベ
ル制御偏差変化率信号とをファジィコントローラ35に
入力する。ファジィコントローラ35では、よく知られ
ている「Min−Max−重心法」によりファジィ演算
を実施し、流量調整弁21の開閉信号を出力する。この
開閉信号により、オリフィス20をバイパスする流量を
調整する。
【0025】図3には、メンバシップ関数の一例を示
す。図において、横軸は負荷変化率、ドラムレベル制御
偏差変化率及び流量調整弁21の開度を規格化したもの
である。したがって、流量調整弁21の開度に関して
は、全閉から全開までカバーするように規格化する。次
に、NB,NM,……はファジィラベルであり、NはN
egative,PはPositive,Big,Mは
Medium,SはSmall,ZOはZeroを表し
ている。例えは、NBはNegativeBigと読
み、負で大きいことを表している。
【0026】図4には、流量調整弁21の制御ルールを
示す。流量調整弁21は、ドラムレベル制御偏差変化率
及び負荷変化率によって制御するが、図は、例えば、ド
ラムレベル制御偏差変化率xがNM(負で中くらい)、
負荷変化率yがPM(正で中くらい)のとき、流量調整
弁21の開度はNS(負で小さい)となるように制御す
ることを意味している。
【0027】そして、この制御ルールはファジィラベル
で記述されているので、前述した「Min−Max−重
心法」によりファジィ演算を実行し、流量調整弁21の
開度の確定値を求める。このファジィ演算は通常の手法
を用いて実行するので、詳細についてはここでは省略す
る。また、ここに示した制御ルールは一例であるが、排
ガスボイラの運転特性に応じて制御ルールを変更するこ
とが可能である。
【0028】したがって、本発明では、ドラムレベルの
変化の傾向及び負荷変化の傾向を先行的に検出して、蒸
発管入口単相流領域における絞りを調整できるので、起
動時及び高速負荷変動時においても、安定した自然循環
流量を確保することができるので、ドラムレベルの大き
な変動を防止できるとともに、安定した運転性能を確保
できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、起動時及び高速負荷変
動時においても蒸発管入口の絞りを調整でき、安定した
自然循環流量を確保できるので、循環ポンプを設置する
必要がない。このため、補機動力現象によるプラント効
率の向上とポンプ削減によるコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自然循環排ガスボイラの制御装置
の一実施形態を示す系統構成図である。
【図2】図2は図1における流量調整弁の制御方式を示
す制御系統図である。
【図3】図2のファジィコントローラのメンバシップ関
数の一例を示す説明図である。
【図4】図2のファジィコントローラの制御ルールの一
例を示す説明図である。
【図5】従来技術になる排ガスボイラの構成を示す系統
構成図である。
【符号の説明】
3 排ガスボイラ 4 ドラム 5 降水管 6 循環ポンプ 8 蒸発器 11 缶水ブロー弁 12 給水ポンプ 13 給水流量調整弁 14 飽和蒸気管 16 過熱器 18 給水タンク 19 供給管 20 オリフィス 21 流量調整弁 22 バイパス配管 30 負荷要求信号 31 ドラムレベル計 32 ドラムレベル設定器 33 微分器34 34 引算器 35 ファジイコントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムを有する自然循環型の排ガスボイ
    ラにおいて、 降水管出口供給管にオリフィスを設置するとともに、オ
    リフィスを設置した供給管をバイパスする連絡配管に流
    量調整弁を設置し、 前記流量調整弁の開度を、負荷要求信号及びドラムレベ
    ルの制御偏差を用いて制御する、 ことを特徴とする自然循環排ガスボイラの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自然循環排ガスボイラ
    の制御装置において、 前記負荷要求信号とドラムレベ
    ル制御偏差とをそれぞれ微分して前記流量調整弁の開度
    を制御することを特徴とする自然循環排ガスボイラの制
    御装置。
JP30492496A 1996-11-15 1996-11-15 自然循環排ガスボイラの制御装置 Pending JPH10148301A (ja)

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JP (1) JPH10148301A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7621141B2 (en) 2004-09-22 2009-11-24 York International Corporation Two-zone fuzzy logic liquid level control
EP2428999A1 (en) * 2009-04-06 2012-03-14 Abengoa Solar New Technologies, S.A. Solar receiver with natural circulation for generating saturated steam

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