JPH10148236A - 立体駐車設備用制振装置 - Google Patents

立体駐車設備用制振装置

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JPH10148236A
JPH10148236A JP3360397A JP3360397A JPH10148236A JP H10148236 A JPH10148236 A JP H10148236A JP 3360397 A JP3360397 A JP 3360397A JP 3360397 A JP3360397 A JP 3360397A JP H10148236 A JPH10148236 A JP H10148236A
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JP
Japan
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weight
frequency
vibration
rubbers
rubber
Prior art date
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Pending
Application number
JP3360397A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitsugu Nekomoto
善続 猫本
Masanori Shimazaki
正則 島崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10148236A publication Critical patent/JPH10148236A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 動吸振器の振動数調整ゴムに引張力が作用し
ないようにして振動数調整ゴムの劣化の防止を図った。 【解決手段】 立体駐車設備の桁3に取り付けられる動
吸振器15を、おもり1とおもり1を載置するおもり支
持用ゴム4と、おもり1の側面に当接する振動数調整用
ゴム5とから形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体駐車設備の低周
波音や衝撃などの振動・騒音を抑制させる立体駐車設備
用制振装置に関する。また、橋梁、塔、ビル、配管など
の構造物の振動に対しても、同様に本発明による装置が
適用できる。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、立体駐車設備20で
は、車を載せたパレットの振動が桁3や壁を伝わって立
体駐車設備20自体を振動させ、低周波振動・騒音が発
生し、隣接した建屋21や窓22を振動させる問題がお
こる場合がある。そのため、図8に示すように、立体駐
車設備20の桁3や壁に動吸振器24を設置して、その
低周波振動・騒音を低減させる対策が採られている。
【0003】動吸振器は、構造物の対象とする振動数と
等しい振動数を持つ1自由度系の振動系であり、これを
構造物に設置することにより、動吸振器は対象構造物と
共振し、動吸振器が構造物の振動エネルギーを吸収する
ため、結果的に構造物の振動が抑制されるものである。
従来の動吸振器24は、図9に示すように設置台2上の
おもり1と、設置台2を抵抗板25を介して装置台10
上に保持するシリコンダンパー26と、設置台2と装置
台10間に介装される振動数調整ゴム18とから構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】振動数調整ゴム18
は、ゴムのせん断剛性を利用したものであるが、ゴムの
せん断剛性は引張・圧縮剛性に比較し、1/6から1/
10程度に剛性が低く、振動数を高くさせる場合には、
多くのゴムが必要となっていた。振動数の調整には、お
もり1の重量を変更させていたが、振動数を高く調整さ
せる場合にはおもりの重量を減らす必要があり、その減
少分だけ効果が低減する場合があった。また、おもり一
枚一枚が重い場合には、かなりの重労働が必要であっ
た。
【0005】また、振動・騒音の低減効果を増大させる
ためには、対象となる桁3や壁の重量に対する質量比μ
(μ=装置のおもり質量/対象桁や壁の質量)を大きく
する必要があるが、質量比が大きくなると(約5%以
上)、それだけ大きな装置減衰が必要となり、従来では
シリコンダンパー26などが用いていたが、漏れたり、
蒸発したり、コストが高いなど取扱いが面倒であった。
【0006】本発明は、上述した従来の制振対策の問題
点を解決するためなされたものであって、振動調整用ゴ
ムの劣化を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は立体駐車設備の桁に取り付けられる
動吸振器を、おもりと、おもりを載置する支持用ゴム
と、おもりの側面に当接する振動数調整用ゴムとから形
成したことを特徴とする。又本発明の構成は前記おもり
に振動数を同調させた付加おもりとゴムからなる振動体
を設置したことを特徴とする。
【0008】更に本発明の構成は前記おもりに揺動振動
数を同調させた水など液体を封入したタンクを設置した
ことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1実施例を示
す。振動系の振動質量となるおもり1は、おもり支持用
ゴム4上に設置されたおもり設置台2の上に重ねて載置
され、ボルト8とナット6で固定される。おもり1は、
おもり支持用ゴム4に載置されているため、水平方向に
振動できるようになっている。おもり1は、振動数調整
用ゴム5で両側からはさみこまれるように当接支持さ
れ、動吸振器15が構成される。振動数調整用ゴム5
は、L型アングル9にナット6で取り付けられ、L型ア
ングルはボルト7で装置台10に固定されている。おも
り1と振動数調整用ゴム5は単に当接しているのみであ
り、常に圧縮力は作用するが、劣化の原因となる引張力
は作用しない構造となっている。動吸振器15、装置設
置台10で、制振対象となる桁3に設置される。
【0010】かくて桁3上に設置される動吸振器15の
おもり1は支持用ゴム4上に載置されるため図2(b)
に示すように大きく振動し、桁3の振動は小さくなり、
見かけ上桁3の振動応答を大きく低減させることがで
き、立体駐車設備20から発生する低周波振動・騒音を
低減させることができる。図3は本発明の第2実施例を
示すものでおもり1とおもり1を載置するおもり支持用
ゴム4とおもり1の側面に当接する振動数調整用ゴム5
とからなる動吸振器15には、そのおもり1に、振動数
を同調させた減衰付加おもり11と該減衰付加おもり用
振動数調整のゴム12とからなる振動体13を設置し
た。
【0011】かくておもり1に設置される振動体13
は、その振動数調整のゴム12により振動数が調整され
た比較的小さい減衰付加おもり11により本体のおもり
1に同調して振動し、見かけ上動吸振器15本体の減衰
特性を向上させる。この動吸振器15の設置時における
おもり1、減衰付加おもり11の動きを図4に示す。お
もり1は対象となる桁3の動きに、又減衰付加おもり1
1は、おもり1の動きにそれぞれ位相90度づつ遅れな
がら振動し、対象の桁3の振動を抑制させる。
【0012】図5は本発明の第3実施例を示すもので、
おもり1と、おもり1を載置するおもり支持用ゴム4と
おもり1の側面に当接する振動数調整用ゴムとからなる
動吸振器15には、そのおもり1に揺動振動数を同調さ
せた水などの液体を封入したタンク14を設置した。か
くてタンク14内の液体がおもり1と同調して振動する
ため見かけ上動吸振器本体の減衰特性は向上する。
【0013】図6は、動吸振器を取り付けていない場合
と、取り付けた場合の対象構造物の周波数応答(加振周
波数に対する応答倍率)を示したもので、動吸振器の取
り付けのない場合は、図6(a)に示すようにある特定
の周波数(共振点)において応答が大きく増大してい
る。そしてシリコンダンパー等の動吸振器を取り付けた
場合は図6(b)に示すように全ての周波数領域でほぼ
一定の効果を示し、又ゴムとおもりのみの動吸振器を取
り付けた場合は図6(c)に示すように、ある程度有効
な制振が可能であるが、おもりと対象構造物の質量との
質量比が5%以上も大きくなるとゴム自身の減衰だけで
は足らなくなり周波数特性がなめらかでなく山の部分と
谷の部分が生じ周波数に対して一様の効果が得られなく
なるが、本発明の動吸振器では図6(d)に示すように
減衰特性は向上する。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので以下に記載されるような効果を奏する。請求項
1の制振装置においては立体駐車設備の桁に取り付けら
れる動吸振器を、おもりと、おもりを載置するおもり支
持用ゴムとおもりの側面に当接する振動数調整用ゴムと
から形成したものであるから、動吸振器の振動数を桁の
振動数に同調させることにより桁の振動を低減させ、そ
れにより発生していた低周波振動や騒音を低減でき、振
動数の調整は主におもりの側面に当接する振動数調整用
ゴムの個数で行うため容易に調整作業を実施することが
できると共に振動数調整用ゴムは圧縮力のみ作用し、引
張力は作用しないため劣化が少なく耐久性があり、而も
動吸振器はおもりと、支持用ゴムと振動数調整用ゴムの
みで構成されるためコンパクトな構造となり、オイルダ
ンパーが不要である等の効果を有する。
【0015】請求項2の制振装置においては、前記おも
りに振動数を同調させた付加おもりとコムとからなる振
動体を設置したものであるから、おもり上に設置した振
動体は、本体のおもりに同調して振動し見かけ上動吸振
器本体の減衰特性を向上し、制振対象に対する質量比を
大きくして大きな制振効果を有する。請求項3の制振装
置においては、前記おもりに揺動振動数を同調させた水
などの液体を封入したタンクを設置したものであるか
ら、おもり上に設置したタンクは、本体のおもりと同調
して、タンク内の液体を揺動させるためタンクにより制
振装置の減衰特性が向上しており、制振対象に対する質
量比を大きくして大きな制振効果が得られるとともに液
体を封入したタンクは構造が簡単で低コストとなる等の
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図2】第1実施例の振動説明図で(a)は制振装置が
ない場合、(b)は制振装置がある場合を示す。
【図3】本発明の第2実施例を示すもので(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図4】第2実施例の振動説明図で(a)は制振装置が
ない場合、(b)は制振装置がある場合を示す。
【図5】本発明の第3実施例を示すもので(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図6】本発明と従来例との周波数応答の説明図で
(a)は装置なしの場合、(b)はシリコンダンパーの
場合、(c)はゴムとおもりの場合、(d)は本装置の
場合である。
【図7】隣接建屋の振動、騒音説明図である。
【図8】制振装置の設置状況の説明図で(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図9】従来の制振装置を示すもので(a)は側面図、
(b)は減衰部の拡大図である。
【符号の説明】
1 おもり 3 桁 4 おもり支持用ゴム 5 振動数調整用ゴム 11 付加おもり 12 ゴム 13 振動体 14 タンク 15 動吸振器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体駐車設備の桁に取り付けられる動吸
    振器を、おもりと、おもりを載置するおもり支持用ゴム
    と、おもりの側面に当接する振動数調整用ゴムとから形
    成したことを特徴とする立体駐車設備用制振装置。
  2. 【請求項2】 前記おもりに、振動数を同調させた付加
    おもりとゴムとからなる振動体を設置したことを特徴と
    する請求項1記載の立体駐車設備用制振装置。
  3. 【請求項3】 前記おもりに揺動振動数を同調させた水
    など液体を封入したタンクを設置したことを特徴とする
    請求項1記載の立体駐車設備用制振装置。
JP3360397A 1996-09-19 1997-02-18 立体駐車設備用制振装置 Pending JPH10148236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3360397A JPH10148236A (ja) 1996-09-19 1997-02-18 立体駐車設備用制振装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24793796 1996-09-19
JP8-247937 1996-09-19
JP3360397A JPH10148236A (ja) 1996-09-19 1997-02-18 立体駐車設備用制振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10148236A true JPH10148236A (ja) 1998-06-02

Family

ID=26372330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3360397A Pending JPH10148236A (ja) 1996-09-19 1997-02-18 立体駐車設備用制振装置

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JP (1) JPH10148236A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105650180A (zh) * 2016-03-04 2016-06-08 武汉第二船舶设计研究所 一种超低频抗冲击超材料隔振装置
CN111516606A (zh) * 2020-04-28 2020-08-11 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车前副车架吸振器安装结构

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105650180A (zh) * 2016-03-04 2016-06-08 武汉第二船舶设计研究所 一种超低频抗冲击超材料隔振装置
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020312