JPH10148194A - 気体圧縮機 - Google Patents

気体圧縮機

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JPH10148194A
JPH10148194A JP32227096A JP32227096A JPH10148194A JP H10148194 A JPH10148194 A JP H10148194A JP 32227096 A JP32227096 A JP 32227096A JP 32227096 A JP32227096 A JP 32227096A JP H10148194 A JPH10148194 A JP H10148194A
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compression chamber
oil
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Toru Takahashi
徹 高橋
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Seiko Seiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮の再起動時に生ずる圧縮室における回転
体のチャタリングの防止を図ること。 【解決手段】 圧縮室7の圧縮動作中は、圧縮室7の吐
出ガスが弁体32に衝突し、凹状溝33によりオイル通
路が開状態になるので、油溜り17の潤滑油が、オイル
通路18を介して圧縮室7内に供給される。一方、圧縮
室7の圧縮動作が停止すると、圧縮コイルバネ35によ
り弁体32が右側に移動し、弁体32がオイル通路18
を閉状態にすると同時に、凹状溝33が、吐出通路19
とオイル通路18とを接続させる。従って、高圧状態の
吐出室16と低圧状態の圧縮室7とが接続され、圧縮室
7のベーンの背圧空間が高圧(中間圧)になり、ベーン
が圧縮室7の内周面から離れるのが防止されるので、圧
縮室7の圧縮動作の再開時に、ベーンのチャタリング防
止が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車の
空調設備等に使用される気体圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来からの気体圧縮機の断面を
表したものである。図9は、図8のD−D線から見た断
面図である。この気体圧縮機は、図8に示すように、ケ
ーシング1の開口端をフロントヘッド2で塞ぎ、そのケ
ーシング1内に圧縮機本体3を収納する構成が採用され
ている。圧縮機本体3はシリンダ6を備え、このシリン
ダ6の両端側にフロントサイドブロック4とリヤサイド
ブロック5とが取り付けられており、これらシリンダ
6、フロントサイドブロック4、リヤサイドブロック5
によって、図9に示すような楕円筒状の圧縮室7が形成
されている。
【0003】圧縮室7には、ロータ8が回転自在に収納
されている。このロータ8には、端面間を貫通するロー
タ軸8aが一体に設けられており、ロータ軸8aはフロ
ントサイドブロック4の軸受4aとリヤサイドブロック
5の軸受5aに回転可能に支持されている。ロータ8の
径方向には、図9に示すように、ベーン10を収納する
複数(5個)のベーン溝9が設けられ、この各ベーン溝
9にはベーン10が圧縮室7の内周面に向けて出没自在
に収納されている。このベーン10は、ロータ8の回転
時に、遠心力とベーン溝9の底部(ベーン10の背圧空
間)の油圧とにより圧縮室7の内周面に付勢される。
【0004】圧縮室7の吸入口は、フロントサイドブロ
ック吸入口を介して吸入室12と連通可能に構成されて
いる。また、圧縮室7の吐出口13、13には、吐出弁
14、14が設けられている。その吐出口13、13
は、リヤサイドブロック5の厚み方向に形成される吐出
通路19と連通し、この吐出通路19の終端はリヤサイ
ドブロック5の吐出室16側に一体に取り付けられた油
分離器15に接続されている。油分離器15は、吐出通
路19と連通する通路が形成され、この通路の終端部に
円筒状のフィルタ(金網)を設けたものである。油分離
器15の吐出口は、吐出室16内に臨ませている。吐出
室16の底部には、油分離器15で分離された潤滑油を
貯留する油溜り17が形成されている。この油溜り17
の潤滑油は、オイル通路18を介して軸受4a、軸受5
a等の摺動部に供給されるように構成される。
【0005】このような構成の従来の気体圧縮機では、
ロータ8の回転により、吸入室12から低圧冷媒ガスを
圧縮室7内に吸入し、この吸入されたガスはベーン10
の回転に伴って圧縮される。この圧縮されたガスは、圧
縮室7の吐出口13、13、吐出弁14、14吐出通路
19、および油分離器15を経由して吐出室16に吐出
される。この吐出の際に、油分離器15では高圧冷媒ガ
スから油分を分離し、この分離された油分は、吐出室1
6の底部の油溜り17に落下する。
【0006】一方、吸入室12または圧縮室7と吐出室
16との間には、吐出室16が高圧で吸入室12または
圧縮室7が低圧の圧力差が生じている。従って、この圧
力差により、油溜り17の潤滑油は、オイル通路18を
経由して軸受4a、軸受5a等の摺動部に供給される。
摺動部に供給された潤滑油は、一部ベーン10の背圧空
間に供給され、背圧空間を中間圧に保持し、最終的に
は、低圧側の吸入室12および圧縮室7内に流入し、低
圧冷媒ガス中でミストとなり、圧縮室7内において冷媒
ガスとともに圧縮され、吐出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の気体圧
縮機では、摺動部への潤滑油の圧送供給が吸入室12ま
たは圧縮室7と吐出室16の高低圧差によるものである
ため、圧縮動作を停止しても、その高低圧差が残ってい
る間は油溜り17からオイル通路18、摺動部(F軸受
4a、R軸受5a等)を介して吸入室12また圧縮室7
への潤滑油の流入が止まらない。また、圧縮動作の停止
後は、ミストとしての潤滑油の吐出もされないために、
圧縮動作の停止中に、吸入室12内または圧縮室7内に
潤滑油が多量に溜まってしまう。
【0008】このように吸入室12に潤滑油が溜まる
と、圧縮動作を再開したとき、吸入室12の潤滑油がミ
ストとしてではなく油のまま圧縮室7に吸い込まれるた
め、いわゆる圧縮室7でのオイル圧縮が生じ、起動トル
クが過大となり、起動時のショックが増大する。また、
ショックにより内蔵部品が破損する場合もある。
【0009】そこで、このような問題を解決するために
は、図10に示すように、オイル通路の18途中に、圧
縮室7の圧縮動作時にはオイル通路18を開状態にし、
圧縮室7の圧縮停止時には、オイル通路18を閉状態に
するオイル通路開閉手段を介在させることが考えられ
る。
【0010】このオイル通路開閉手段は、図10に示す
ように、オイル通路18の途中に、このオイル通路18
と交差する円筒状の弁室21が設けられ、この弁室21
内に弁体22が摺動自在に設けられている。この弁体2
2は、底面を有する円筒状のものであり、その胴部の一
部の周方向には、オイル通路18と係合してオイルの通
路を形成する凹状溝23が形成されている。弁体22の
底面(受圧面)24の外側は、圧縮室7と吐出室16と
を接続する吐出通路19の途中に臨み、圧縮室7から吐
出した直後の吐出噴流が直接作用するように構成されて
いる。また、弁体22の内側には、この弁体22を吐出
通路19側に常時付勢する圧縮コイルバネ25が設けら
れている。
【0011】このような構成からなるオイル通路開閉手
段では、圧縮室7が圧縮動作を開始して高圧の冷媒ガス
が吐出されると、この吐出された冷媒ガスが吐出通路1
9を経て弁体22の底面24に衝突するので、弁体22
は、圧縮コイルバネ25の力に抗して図10に示す位置
になる。このため、圧縮室7の圧縮開始から圧縮停止ま
での間、弁体22の凹状溝23がオイル通路18と係合
し、オイル通路18を開状態にするので、油溜り17の
潤滑油は、オイル通路18、弁体22の凹状溝23、オ
イル通路18、およびロータの軸受などの摺動部を経由
し、圧縮室7内に供給される。
【0012】一方、圧縮室7の圧縮動作が停止すると、
圧縮室7から高圧の冷媒ガスが吐出されなくなるので、
弁体22の底面24への冷媒ガスの作用が停止し、弁体
22は圧縮コイルバネ25の力により図11に示す位置
になる。このため、圧縮室7の圧縮停止時には、この停
止に連動して図11に示すように弁体22がオイル通路
18を閉状態とするので、油溜り17の潤滑油が圧縮室
7や吸入室12に流れ込むのを阻止できる。これによ
り、圧縮動作の再開時に、吸入室12から圧縮室7に吸
い込む潤滑油を可及的に減少でき、起動時における圧縮
室7でのオイル圧縮を防止でき、起動トルクと起動時の
ショックを低減できる。
【0013】ところが、上述のオイル通路開閉手段を設
けると、以下のような新たな問題があることがわかっ
た。すなわち、圧縮動作の停止時に、オイル通路18を
閉状態とするため、油溜り17の潤滑油がオイル通路1
8などを介して圧縮室7内に供給されないので、ベーン
10の背圧空間内が低圧になってしまうという問題であ
る。このため、圧縮室7の再起動時に、ベーン10を圧
縮室7の内周面に付勢する力が不足し、ベーン10が圧
縮室7の内周面より離れ、ベーン10がチャタリングを
起こし、異常音が発生するという弊害がある。
【0014】そこで、本発明の目的は、圧縮の再起動時
に生ずる圧縮室における回転体のチャタリングの防止を
図るようにした気体圧縮機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、回転体の回転運動に伴う容積変化によって気体を圧
縮する圧縮室と、この圧縮室で圧縮後の気体を吐出する
吐出室と、この吐出室の圧力が作用する油溜りと、この
油溜りと前記圧縮室の前記回転体の摺動部とを接続し、
前記吐出室と前記圧縮室との圧力差によって、前記油溜
りの潤滑油を前記摺動部に供給するオイル通路と、前記
オイル通路の途中に介在させ、前記圧縮室の圧縮動作時
には前記オイル通路を開状態にし、前記圧縮室の圧縮停
止時には前記オイル通路を閉状態にするオイル通路開閉
手段と、前記圧縮室の圧縮停止時には、前記吐出室と前
記圧縮室とを接続し、前記吐出室の高圧気体を前記圧縮
室に供給する高圧気体供給手段とを備えたことにより、
前記目的を達成する。
【0015】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
気体圧縮機において、前記オイル通路開閉手段は、前記
オイル通路の途中に介在させ、前記オイル通路の開閉を
行う弁体と、この弁体に前記圧縮室からの吐出気体を導
いて衝突させ、この衝突により前記弁体が前記オイル通
路を開状態にする気体衝突手段と、前記弁体に前記吐出
気体が衝突しないときに、前記弁体が前記オイル通路を
閉状態にする弾性部材とを備えている。請求項3記載の
発明では、請求項2記載の気体圧縮機において、前記高
圧気体供給手段は、前記弁体がオイル通路を閉状態のと
きに、前記吐出室を前記オイル通路の圧縮室側と接続
し、前記吐出室の高圧気体を前記オイル通路を介して前
記圧縮室に供給する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1ないし図7を参照して詳細に説明する。この実
施の形態の詳細な説明をする前に、本発明の気体圧縮機
の概略構成を説明する。図1は、本発明の気体圧縮機の
概略構成を説明する説明図であり、圧縮動作時のもので
ある。図2は、同気体圧縮機の概略構成を説明する説明
図であり、圧縮停止時のものである。
【0017】この気体圧縮機の概略構成を説明すると、
図1に示すように、オイル通路18の途中に、このオイ
ル通路18と交差する円筒状の弁室31が設けられ、こ
の弁室31内に弁体32が摺動自在に設けられている。
弁体32は、底面を有する円筒状のものであり、その胴
部の一部の周方向には、オイル通路18または吐出室1
6側の吐出通路19と係合する凹状溝33が形成されて
いる。弁体32の底面(受圧面)34の外側は、圧縮室
7と吐出室16とを接続する吐出通路19の途中に臨
み、圧縮室7から吐出した直後の吐出噴流が直接作用す
るように構成されている。また、弁体32の内側には、
図1および図2に示すように、この弁体32を吐出通路
19側に常時付勢する圧縮コイルバネ35が設けられて
いる。
【0018】次に、このように構成する気体圧縮機の動
作について説明する。いま、圧縮室7が圧縮動作を開始
して高圧の冷媒ガスが吐出されると、この吐出された冷
媒ガスが吐出通路19を経て弁体32の底面34に衝突
するので、弁体32は、圧縮コイルバネ35の力に抗し
て図1に示す位置になる。このため、圧縮室7の圧縮開
始から圧縮停止までの間、弁体32の凹状溝33がオイ
ル通路18と係合し、オイル通路18を開状態にするの
で、油溜り17の潤滑油は、オイル通路18、弁体32
の凹状溝33、オイル通路18、および図示しないロー
タの軸受等の摺動部を経由し、一部がベーン10の背圧
空間に供給された後、圧縮室7内に供給される。また、
圧縮室7から吐出され弁体32の底面34に作用した冷
媒ガスは、吐出通路19を経て吐出室16に流れ込む。
【0019】一方、圧縮室7の圧縮動作が停止すると、
圧縮室7から高圧の冷媒ガスが吐出されなくなるので、
弁体32の底面34への冷媒ガスの作用が停止するの
で、弁体32は、圧縮コイルバネ35の力により図2に
示す位置になる。このため、圧縮室7の圧縮停止時に
は、弁体32がオイル通路18を閉状態にすると同時
に、弁体32の凹状溝33が、吐出通路19の吐出室1
6側とオイル通路18の圧縮室7側とを接続させる。従
って、高圧状態にある吐出室16は、低圧状態にある圧
縮室7と、図2に示すように、吐出通路19、凹状溝3
3、およびオイル通路18を介して連通状態になり、吐
出室16の高圧ガスが、軸受等の摺動部およびベーン1
0の背圧空間を介して圧縮室7に供給される。このた
め、圧縮室7のベーン10の背圧空間が高圧(中間圧)
になり、圧縮室7の圧縮動作の再開時に、回転体である
ベーンのチャタリングの防止が図れる。
【0020】次に、この実施の形態の詳細な構成につい
て、図3ないし図7を参照して説明する。図3は、この
実施の形態の気体圧縮機の全体構成を示す断面図であ
る。図4は、この気体圧縮機のリヤサイドブロック5を
正面から見た図である。図5は、図4のA−A線の断面
図である。図6は、図4のB−B線の断面図である。図
7は、図4のC−C線の断面図である。この詳細な実施
の形態では、図8で示した従来の気体圧縮機と同様の構
成部分を有するので、その同様な構成部分については、
以下の説明では省略または簡略化する。
【0021】この詳細な実施の形態では、図3および図
4に示すように、リヤサイドブロック5に一体に油分離
器用ブロック41が取付けられている。この油分離器用
ブロック41には、油分離器15が設けられているほ
か、図3に示すように、弁室31が吐出室16に向けて
突出されている。また、油分離器用ブロック41内に
は、図4に示すように、油溜り17と接続するオイル通
路18aと、リアサイドブロック5内に形成されるオイ
ル通路18と接続するオイル通路18bとがそれぞれ形
成され、オイル通路18aの終端は、弁室31のオイル
入口に接続され、オイル通路18bの始端は、弁室31
のオイル出口に接続されている。この弁室31のオイル
入口とオイル出口とは、弁室31の長さ方向において異
なる位置に設けられている。
【0022】この弁室31は、円筒状からなり、図5に
示すように、その一端が通気孔42を除いて閉塞され、
その他端が開口されている。弁室31内の長さ方向に
は、弁体32が摺動自在に設けられている。この弁体3
2は、底面を有する円筒状のものであり、その胴部の一
部の周方向には、オイル通路18a、18bまたは吐出
室16側の吐出通路19と係合する凹状溝33が形成さ
れている。弁体32の底面(受圧面)34の外側は、圧
縮室7と吐出室16とを接続する吐出通路19の途中に
臨み、圧縮室7から吐出した直後の吐出噴流が直接作用
するように構成されている。また、弁体32の内側に
は、図5に示すように、この弁体32を吐出通路19側
に常時付勢する圧縮コイルバネ35が設けられている。
【0023】次に、このような構成からなる実施の形態
の動作の一例について、図面を参照して説明する。い
ま、圧縮室7が圧縮動作を開始して高圧の冷媒ガスが吐
出されると、この吐出された冷媒ガスは、図5(A)に
示すように、吐出弁14、吐出通路19を経て弁体32
の底面34に衝突するので、弁体32は、圧縮コイルバ
ネ35の力に抗して図5(A)および図6で示す位置に
なる。このため、圧縮室7の圧縮開始から圧縮停止まで
の間、弁体32の凹状溝33がオイル通路18aとオイ
ル通路18bと係合してこの両者を接続状態にするの
で、図4および図7に示すように、油溜り17の潤滑油
がオイル通路18a、オイル通路18b、オイル通路1
8を経由してロータ軸8aの軸受4a等の摺動部および
ベーン10の背圧空間に供給されたのち、圧縮室7内に
供給される。また、圧縮室7から吐出され弁体32の底
面34に作用した冷媒ガスは、図4および図6に示すよ
うに、吐出通路19を経て吐出室16に流れ込む。
【0024】一方、圧縮室7の圧縮動作が停止すると、
圧縮室7から高圧の冷媒ガスが吐出されなくなるので、
弁体32の底面34への冷媒ガスの作用が停止するの
で、弁体32は、圧縮コイルバネ35の力により図5
(B)に示す位置になる。このため、圧縮室7の圧縮停
止時には、弁体32がオイル通路18aとオイル通路1
8bとの接続を遮断すると同時に、弁体32の凹状溝3
3が、吐出室16側の吐出通路19とオイル通路18b
とを接続させる。従って、高圧状態にある吐出室16
は、吐出通路19、凹状溝33、オイル通路18b、オ
イル通路18、およびロータ軸8aの軸受4a等の摺動
部、ベーン10の背圧空間を介して、低圧状態にある圧
縮室7や吸入室12と連通状態になり、吐出室16の高
圧の気体が圧縮室7に供給される。このため、圧縮室7
のベーン10の背圧空間が高圧(中間圧)になり、圧縮
室7の圧縮動作の再開時に、ベーン10が圧縮室7の内
周面から離れるのを防止できるので、ベーン10のチャ
タリングの防止が図れる。
【0025】以上説明した実施の形態では、圧縮室7の
圧縮動作の停止時には、弁体32がオイル通路18aと
オイル通路18bとの接続を遮断すると同時に、弁体3
2の凹状溝33が、吐出室16側の吐出通路19とオイ
ル通路18bとを接続させるようにしたので、吐出室1
6の高圧気体をベーン10の背圧空間を介して圧縮室7
に供給させて圧縮動作の再開時にベーン10が圧縮室7
の内周面から離れるのを防止できる。従って、圧縮動作
の停止時には潤滑油の吸入室12への供給の停止を維持
でき、圧縮動作の再開時にはベーン10のチャタリング
の防止が図れる。また、この実施の形態では、圧縮動作
の停止時には、吐出室16側の高圧の冷媒ガスを低圧側
の圧縮室7や吸入室12に戻し、圧縮室7等を高圧にす
るようにしたので、潤滑油が圧縮室7等に流れるのを確
実に防止できる。さらに、この実施の形態では、弁体3
2のシール部にオイルが供給されるので、運転時におけ
る吐出通路19の気密性(シール性)が向上する。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明の気体圧縮機
では、圧縮停止時にはオイル通路を閉状態にすると同時
に、吐出室と圧縮室とを連通し、吐出室の高圧気体を圧
縮室に供給するようにしたので、圧縮停止時のオイルの
逆流防止を維持しつつ、圧縮の再起動時に生ずる圧縮室
における回転体のチャタリング防止が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気体圧縮機の概略構成を説明する説明
図であり、圧縮動作時を示すものである。
【図2】同気体圧縮機の概略構成を説明する説明図であ
り、圧縮停止時を示すものである。
【図3】実施の形態の気体圧縮機の全体構成を示す断面
図である。
【図4】この気体圧縮機のリヤサイドブロックの正面図
である。
【図5】図4のA−A線の断面図であり、(A)は気体
の圧縮動作時を示し、(B)は気体の圧縮停止時を示
す。
【図6】図4のB−B線の断面図である。
【図7】図4のC−C線の断面図である。
【図8】従来の気体圧縮機の全体構成を示す断面図であ
る。
【図9】図8のD−D線から見た断面図である。
【図10】従来装置の問題を解決するために考えられる
気体圧縮機の概略構成を説明する説明図である。
【図11】図10の気体圧縮機の圧縮停止時における主
要部を示す図である。
【符号の説明】
3 圧縮機本体 4 フロントサイドブロック 5 リヤサイドブロック 6 シリンダ 7 圧縮室 8 ロータ 10 ベーン 12 吸入室 13 吐出口 14 吐出弁 16 吐出室 17 油溜り 19 吐出通路 31 弁室 32 弁体 33 凹状溝 34 底面(受圧面) 35 圧縮コイルバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転運動に伴う容積変化によっ
    て気体を圧縮する圧縮室と、 この圧縮室で圧縮後の気体を吐出する吐出室と、 この吐出室の圧力が作用する油溜りと、 この油溜りと前記圧縮室の前記回転体の摺動部とを接続
    し、前記吐出室と前記圧縮室との圧力差によって、前記
    油溜りの潤滑油を前記摺動部に供給するオイル通路と、 前記オイル通路の途中に介在させ、前記圧縮室の圧縮動
    作時には前記オイル通路を開状態にし、前記圧縮室の圧
    縮停止時には前記オイル通路を閉状態にするオイル通路
    開閉手段と、 前記圧縮室の圧縮停止時には、前記吐出室と前記圧縮室
    とを接続し、前記吐出室の高圧気体を前記圧縮室に供給
    する高圧気体供給手段、とを備えたことを特徴とする気
    体圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記オイル通路開閉手段は、 前記オイル通路の途中に介在させ、前記オイル通路の開
    閉を行う弁体と、 この弁体に前記圧縮室からの吐出気体を導いて衝突さ
    せ、この衝突により前記弁体が前記オイル通路を開状態
    にする気体衝突手段と、 前記弁体に前記吐出気体が衝突しないときに、前記弁体
    が前記オイル通路を閉状態にする弾性部材、とを備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の気体圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記高圧気体供給手段は、前記弁体がオ
    イル通路を閉状態のときに、前記吐出室を前記オイル通
    路の圧縮室側と接続し、前記吐出室の高圧気体を前記オ
    イル通路を介して前記圧縮室に供給することを特徴とす
    る請求項2記載の気体圧縮機。
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