JPH10147939A - 植栽基盤造成方法及び植栽ブロック - Google Patents

植栽基盤造成方法及び植栽ブロック

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JPH10147939A
JPH10147939A JP30940696A JP30940696A JPH10147939A JP H10147939 A JPH10147939 A JP H10147939A JP 30940696 A JP30940696 A JP 30940696A JP 30940696 A JP30940696 A JP 30940696A JP H10147939 A JPH10147939 A JP H10147939A
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planting
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Mamoru Sakuma
護 佐久間
Toshio Yonezawa
敏男 米澤
Kunio Yanagibashi
邦生 柳橋
Atsushi Mizutani
敦司 水谷
Toshiaki Yamada
敏昭 山田
Yasuhiro Nakanishi
康博 中西
Norihiko Adachi
憲彦 足立
Shinichiro Ando
慎一郎 安藤
Koichi Ito
孔一 伊藤
Mitsuo Taniguchi
美津男 谷口
Daisuke Toyohara
大介 豊原
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Doboku Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植木を植栽するための最適な植栽基盤を容易
に造成し、風雨による法面の浸食を防止し、樹木の活着
を促進させる。 【解決手段】 コンクリート法枠12の底面12Aへ、
円筒形のボイドを固定し連続空隙硬化体を打設する。連
続空隙硬化体が硬化する前に、丸環24の付いたフック
26をボイドの回りに埋め込み、硬化した後、ボイドを
脱型する。これにより、植栽基盤28に内周壁がポーラ
スな植穴20が形成される。芝の種が混合された客土3
0を、植栽基盤28の表面に薄く吹き付け、植穴20に
は、客土32を入れ、樹木16の根鉢18を植栽する。
植栽した後は、フック26の丸環24にロープ34を掛
け、このロープ34で樹木16を固定する。樹木16の
根は植穴20から植栽基盤28へ伸長することができる
ので、樹木が大きく成長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切土及び盛土の法
面に樹木を植栽するための植栽基盤造成方法及び植栽ブ
ロックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、切土の法面に
樹木70を植栽する場合、樹木70の根鉢74が入る大
きさの植穴72を法面に形成して、この植穴72に樹木
70を植栽していた。
【0003】しかし、切土法面の傾斜がきついと、植穴
72を掘ることが容易でなく、また、樹木70を支える
支柱の設置が難しいので、風雨によって樹木70が倒れ
る恐れがある。
【0004】一方、盛土の法面に樹木70を植栽する場
合、植穴72は容易に掘ることができるが、風雨で盛土
が崩壊して、表層部分が樹木70と伴に滑り、樹木70
が活着しないことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮して、樹木を植栽するための最適な植栽基盤を容易に
造成し、また風雨による法面の浸食を防止し、樹木の活
着を促進させることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、法面に植栽用の植穴を形成する箱抜きを設置すると
共に、法面に連続空隙硬化体を打設するための型枠を設
置する。次に、型枠内に連続空隙硬化体を打設し、この
連続空隙硬化体が硬化した後、箱抜きを脱型して、ポー
ラスな植栽用の植穴が一体成形された植栽基盤を構築す
る。
【0007】このように、植穴を備えた植栽基盤を現場
打ちで構築することで、法面を掘削して植栽用の穴を形
成する必要がなくなる。また、法面の傾斜が急であって
も、容易に植穴を構築でき、連続空隙硬化体で構成され
た植栽基盤によって、法面の浸食が防止される。
【0008】この植穴には、良質な客土が充填され、樹
木の根鉢が植栽される。また、植栽基盤の表面に薄く客
土して草本を植栽することによって、施工直後から全法
面を緑化することができる。
【0009】さらに、樹木の根は植穴から連続空隙硬化
体で構成された植栽基盤の空隙へ伸長することができる
ので、樹木が大きく成長する。また、このように、植栽
基盤と一体になった植穴に植栽することで、風雨による
樹木の倒木を防ぐことができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、連続空隙硬化
体が硬化する前にフックが連続空隙硬化体へ埋設される
ようになっている。このフックにロープ或いは支柱を固
定して、植栽した樹木を支えることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、植栽ブロック
が工場のサイトでプレキャスト化される。この植栽ブロ
ックは、アンカー挿通用の取付孔が設けられた連続空隙
硬化体のブロックで、外周縁には凹設部が形成されてい
る。この凹設部は、ブロックを法面に敷き詰めたとき隣
合うブロックの間に植栽用の植穴を構成する形状とされ
ている。
【0012】すなわち、ブロックをクレーンで吊り込
み、法面に敷き詰め、取付孔へアンカーを挿通して、法
面に固定する。このとき、ブロックの隣合う凹設部が組
み合わせられることによって、植栽用の植穴が構成され
る。
【0013】この植穴に良質な客土を充填して、樹木の
根鉢を植栽し、また、植栽ブロックの表面に薄く客土し
て草本を植栽する。このように、プレキャスト化された
植栽ブロックを使用することで、樹木植栽のための基盤
造成が容易にできる。
【0014】請求項4に記載の発明では、植栽ブロック
の凹設部から吊金具が突出している。この吊金具を介し
てブロックをクレーンで吊り込み、法面に敷き詰めるこ
とができる。また、吊金具にロープ或いは支柱を固定し
て、植栽した樹木を支えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図4には、第1形態に係る
植栽基盤造成方法が示されている。
【0016】本形態では、法面の地山10にコンクリー
トを吹付けた法面崩壊防止用のコンクリート法枠12に
適用されている。
【0017】先ず、コンクリート法枠12の底面12A
へ、円筒形のボイド14を図示しない差し筋で固定す
る。このとき、ボイド14の口部を、法面の傾斜に合わ
せて斜めにカットし、図4に示すように、樹木16の根
鉢18を鉛直に植栽できるようにする。
【0018】また、図1に示すように、ボイド14は、
法面1m2 当たり植穴20が一個できる間隔で千鳥状に
配置し、ボイド14の外周面へ当接するように、堰板2
2を格子状に枠組みして固定する。
【0019】次に、図2に示すように、プラントで製造
された連続空隙硬化体をダンプトラックで施工現場に運
搬し、バックホウ或いはホッパーで堰板22の間に打設
する。そして、連続空隙硬化体が硬化する前に、丸環2
4の付いたフック26をボイド14の回りに3本埋め込
み、所定の強度が発現するまで1週間程度養生する。
【0020】なお、本形態において、連続空隙硬化体
は、連続空隙を有するポーラスコンクリートで構成され
ているが、ガラスレット、スラグ等の骨材をコンクリー
トに練り込んだものでもよい。
【0021】次に、連続空隙硬化体が硬化し植栽基盤2
8が構築された後、ボイド14を脱型し、内周壁がポー
ラスな植穴20を得る。
【0022】ここで、図3及び図4に示すように、植栽
基盤28の空隙に、土、肥料、及び中和材に水を加えて
スラリー状とされた保水材を注入し、その後、在来種や
芝の種が混合された客土30を、植栽基盤28の表面に
薄く(50mm程度)吹き付ける。これによって、発芽
した芝等の根が植栽基盤28の空隙に伸長して根を張
る。
【0023】また、植穴20には、良質の客土32を入
れ、樹木16の根鉢18を植栽する。植栽した後は、フ
ック26の丸環24にロープ34を掛け、このロープ3
4で樹木16を固定する。なお、環境条件が厳しい場
合、灌水ホース36を植穴20の脇に配置して、樹木1
6へ水を補給するようにしてもよい。また、灌水ホース
36の口部が植穴20の穴底へ直接位置するように配置
してもよい。
【0024】このように、本形態では、連続空隙硬化体
で法面に植穴20を備えた植栽基盤28を構築すること
で、法面の傾斜が急であっても、容易に植穴20を構築
でき、また植栽基盤28によって、法面の浸食が防止さ
れる。
【0025】また、植栽基盤28の表面に薄く客土して
草本を植栽することによって、施工直後から全法面を緑
化することができる。さらに、樹木16の根は植穴20
から植栽基盤28へ伸長することができるので、樹木が
大きく成長する。また、フック26の丸環24にロープ
34を掛け、このロープ34で樹木16を固定すること
で、風雨による樹木16の倒木を防ぐことができる。
【0026】なお、本形態では、堰板22を格子状に配
置して、植栽基盤28の型枠としたが、コンクリート法
枠12の底面12Aにボイド14だけを固定して、法枠
部12Bを型枠とした植栽基盤を形成してもよい。
【0027】また、当然のことながら、コンクリート法
枠12でなく、単にコンクリートが吹付けられた法面に
も、本形態の植栽基盤造成方法で植栽基盤を構成でき
る。
【0028】次に、第2形態に係る植栽基盤造成方法を
説明する。図5に示すように、第2形態では、地山の法
面38に植栽基盤40が直接構築されている。このた
め、法面38を不陸を整正するマット42が法面38に
ピン44で貼付けられている。このマット42は水を保
水するバッファー材としても機能する。なお、植栽基盤
40の施工手順及び樹木の植栽方法は、第1形態と同様
なので割愛する。
【0029】次に、植栽ブロックについて説明する。図
6に示すように、この植栽ブロック50はプレキャスト
製品で、一例として、厚さ30cm、縦横1m×1mの
サイズで、工場のサイトで製造され、施工現場へ運搬さ
れるようになっている。
【0030】植栽ブロック50の上辺角部には、1/4
円弧状の凹設部50Aが、また、下辺中央には、1/2
円弧状の凹設部50Bが形成されており、法面に敷き詰
めたときそれぞれの植栽ブロック50が隣合う部分に円
形の植穴が形成されるようになっている。
【0031】また、植栽ブロック50の中央には、アン
カー52を挿通させるための鞘管54が埋設されてい
る。この鞘管54から3方向へ補強鉄筋56が延設され
ており、この補強鉄筋56の先端をつなぐように三角形
状に補強鉄筋58が溶接されている。また、補強鉄筋5
6の先端には、円形の吊金具60が溶接され、凹設部5
0A、50Bへ突出している。
【0032】この植栽ブロック50で、法面に植栽基盤
を構築するには、先ず、吊金具60を介して植栽ブロッ
ク50をクレーンで吊り込み、法面に敷き詰め、鞘管5
4へアンカー52を挿通して、法面に固定する。このと
き、植栽ブロック50の隣合う凹設部50A、50Bが
組み合わせられることによって、円形の植穴が構成され
る。
【0033】この植穴に良質な客土を充填して、樹木の
根鉢を植栽し、また、植栽ブロックの表面に薄く客土し
て草本を植栽する。さらに、吊金具60にロープ或いは
支柱を固定して、植栽した樹木を支える。
【0034】このように、プレキャスト化された植栽ブ
ロック50を使用することで、樹木植栽のための基盤造
成が迅速にできる。
【0035】なお、植穴の形状は、円形に限定されるも
のではなく、多角形でもよい。また、本形態の植栽ブロ
ックでは、敷き詰め作業を容易にするため、凹設部を直
に切り落としたが、法面に敷き詰めたとき、凹設部で構
成される植穴が、鉛直となるように、凹設部を斜めに切
り落としてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、樹木を植
栽するための最適な植栽基盤を容易に造成でき、風雨に
よる法面の浸食を防ぐこともできる。また、施工が完了
した直後から法面全体を緑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態に係る植栽基盤造成方法の施工手順を
示した部分斜視図である。
【図2】第1形態に係る植栽基盤造成方法の施工手順を
示した部分斜視図である。
【図3】第1形態に係る植栽基盤造成方法の施工手順を
示した部分斜視図である。
【図4】第1形態に係る植栽基盤に樹木が植栽された状
態を示した断面図である。
【図5】第2形態に係る植栽基盤に樹木が植栽された状
態を示した断面図である。
【図6】植栽ブロックを示した斜視図である。
【図7】従来の樹木の植栽方法を示した断面図である。
【符号の説明】
14 ボイド 24 丸環 26 フック 28 植栽基盤 50 植栽ブロック 50A 凹設部 50B 凹設部 52 アンカー 54 鞘管(取付孔) 60 吊金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米澤 敏男 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 柳橋 邦生 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 水谷 敦司 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 山田 敏昭 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 中西 康博 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 足立 憲彦 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 安藤 慎一郎 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 伊藤 孔一 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中土木内 (72)発明者 谷口 美津男 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内 (72)発明者 豊原 大介 岡山県津山市高尾590番地の1 日本植生 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面に植栽用の植穴を形成する箱抜きを
    設置する工程と、法面に連続空隙硬化体を打設するため
    の型枠を設置する工程と、前記型枠内へ連続空隙硬化体
    を打設する工程と、前記連続空隙硬化体が硬化した後、
    前記箱抜きを脱型する工程と、を有することを特徴とす
    る植栽基盤造成方法。
  2. 【請求項2】 連続空隙硬化体を打設した後、硬化する
    前にフックを前記連続空隙硬化体へ埋設する工程を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の植栽基盤造成方
    法。
  3. 【請求項3】 連続空隙硬化体で構成されたブロック
    と、前記ブロックを貫通するアンカー挿通用の取付孔
    と、前記ブロックの外周縁に形成されブロックを法面に
    敷き詰めたとき隣合うブロックの間に植栽用の植穴を構
    成する凹設部と、を有することを特徴とする植栽ブロッ
    ク。
  4. 【請求項4】 前記ブロックに埋設され前記凹設部から
    突出する吊金具を有することを特徴とする請求項3に記
    載の植栽ブロック。
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CN106718207A (zh) * 2016-11-24 2017-05-31 陈念枢 积雪草的种植装置以及栽培方法

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