JPH10147548A - γ,δ−不飽和ケトンの製法 - Google Patents
γ,δ−不飽和ケトンの製法Info
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- JPH10147548A JPH10147548A JP9310119A JP31011997A JPH10147548A JP H10147548 A JPH10147548 A JP H10147548A JP 9310119 A JP9310119 A JP 9310119A JP 31011997 A JP31011997 A JP 31011997A JP H10147548 A JPH10147548 A JP H10147548A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/61—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
- C07C45/67—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
- C07C45/673—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by change of size of the carbon skeleton
- C07C45/676—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by change of size of the carbon skeleton by elimination of carboxyl groups
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 有利な溶剤中でのキャロル反応によるγ,δ
−不飽和ケトンの製造に関する。 【解決手段】 a)ビニルカルビノール又はプロパルギ
ルアルコールとアセト酢酸アルキルエステル又はジケテ
ンとの反応及び b)得られたアセトアセテートの熱転位反応、により
γ,δ−不飽和ケトンを製造する方法において、工程
a)及び/又は工程b)を、溶剤としての一般式Iの環
式カルボナート又は一般式IIのγ−ラクトン: 【化1】 中で実施することを特徴とする、γ,δ−不飽和ケトン
の製法。 【効果】 香料、ビタミンA、ビタミンE及び医薬品の
ための中間生成物が良好に得られる。
−不飽和ケトンの製造に関する。 【解決手段】 a)ビニルカルビノール又はプロパルギ
ルアルコールとアセト酢酸アルキルエステル又はジケテ
ンとの反応及び b)得られたアセトアセテートの熱転位反応、により
γ,δ−不飽和ケトンを製造する方法において、工程
a)及び/又は工程b)を、溶剤としての一般式Iの環
式カルボナート又は一般式IIのγ−ラクトン: 【化1】 中で実施することを特徴とする、γ,δ−不飽和ケトン
の製法。 【効果】 香料、ビタミンA、ビタミンE及び医薬品の
ための中間生成物が良好に得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に有利な溶剤中で
のキャロル反応によるγ,δ−不飽和ケトンの製造に関
する。
のキャロル反応によるγ,δ−不飽和ケトンの製造に関
する。
【0002】2−メチル−2−ヘプテン−6−オンのよ
うな、γ,δ−不飽和ケトンは香料、ビタミンA、ビタ
ミンE及び医薬品を製造するための需要の多い中間生成
物である。従って、この化合物を有利な方法で製造する
ための試みは非常に多くなされている。
うな、γ,δ−不飽和ケトンは香料、ビタミンA、ビタ
ミンE及び医薬品を製造するための需要の多い中間生成
物である。従って、この化合物を有利な方法で製造する
ための試みは非常に多くなされている。
【0003】
【従来の技術】重要な公知の製法はビニルカルビノール
又はプロパルギルアルコールとアセト酢酸アルキルエス
テル又はジケテンとの反応及び次いで得られたアセトア
セテートの熱転位である(キャロル反応;M.F. Carrol
l, J.Chem.Soc.1940、p.704-706及びp.1266-1268参
照)。
又はプロパルギルアルコールとアセト酢酸アルキルエス
テル又はジケテンとの反応及び次いで得られたアセトア
セテートの熱転位である(キャロル反応;M.F. Carrol
l, J.Chem.Soc.1940、p.704-706及びp.1266-1268参
照)。
【0004】US 2638484からは、2−メチル
−3−ブテン−2−オールを金属ナトリウムの存在でジ
ケテンと反応させ、かつ得られたビニルジメチルカルビ
ノールアセトアセテートを還流下に注意深く加熱し所望
の2−メチル−2−ヘプテン−6−オンに転位させるこ
とが公知である。最初の工程を温度約0℃で実施しなけ
ればならないこと、連続して作業することができないこ
と、及びナトリウム及びジケテンでの作業は工業的な規
模では問題であることは、この方法の欠点である。
−3−ブテン−2−オールを金属ナトリウムの存在でジ
ケテンと反応させ、かつ得られたビニルジメチルカルビ
ノールアセトアセテートを還流下に注意深く加熱し所望
の2−メチル−2−ヘプテン−6−オンに転位させるこ
とが公知である。最初の工程を温度約0℃で実施しなけ
ればならないこと、連続して作業することができないこ
と、及びナトリウム及びジケテンでの作業は工業的な規
模では問題であることは、この方法の欠点である。
【0005】US 2795617からは第2の反応工
程、即ちアセトアセテートの転位を、触媒量のアルミニ
ウムトリアルコキシド、例えばアルミニウムトリイソプ
ロピラートの存在で、温度135〜165℃で実施する
ことが公知である。この反応を溶剤の不在下に実施す
る。この方法においても、γ,δ−不飽和ケトンの収率
はなお不十分である。
程、即ちアセトアセテートの転位を、触媒量のアルミニ
ウムトリアルコキシド、例えばアルミニウムトリイソプ
ロピラートの存在で、温度135〜165℃で実施する
ことが公知である。この反応を溶剤の不在下に実施す
る。この方法においても、γ,δ−不飽和ケトンの収率
はなお不十分である。
【0006】GB 695313の方法によれば、2−
メチル−3−ブテン−2−オールのアセトアセテートを
300〜600℃にガス相で加熱した。しかしながら、
達せられた不飽和ケトンの収率は使用したアセトアセテ
ートに対して、僅かに13.8〜最高53.4%である。
メチル−3−ブテン−2−オールのアセトアセテートを
300〜600℃にガス相で加熱した。しかしながら、
達せられた不飽和ケトンの収率は使用したアセトアセテ
ートに対して、僅かに13.8〜最高53.4%である。
【0007】GB 886353の方法によれば、アリ
ルアセトアセテートをアルミニウムトリ(アセチルアセ
トネート)の存在において140〜170℃に加熱する
ことにより転位を行っている。この方法においても達成
された収率はなお不十分である。
ルアセトアセテートをアルミニウムトリ(アセチルアセ
トネート)の存在において140〜170℃に加熱する
ことにより転位を行っている。この方法においても達成
された収率はなお不十分である。
【0008】アリルアセトアセテートの製造におけるジ
ケテンとの問題のある作業を回避するために、工業的な
規模の反応の場合、ジケテンの代わりにしばしばこれか
ら容易に製造可能なアセト酢酸の低級アルキルエステル
を使用する。100℃を越える温度において、アセト酢
酸エステルからアルコールが切断され、これを留去する
ことができる(J. Org. Chem. 56(1991), 1713-1718参
照)。
ケテンとの問題のある作業を回避するために、工業的な
規模の反応の場合、ジケテンの代わりにしばしばこれか
ら容易に製造可能なアセト酢酸の低級アルキルエステル
を使用する。100℃を越える温度において、アセト酢
酸エステルからアルコールが切断され、これを留去する
ことができる(J. Org. Chem. 56(1991), 1713-1718参
照)。
【0009】2−メチル−3−ブテン−2−オール(沸
点=98℃)をこの方法により反応させる場合、引き続
くアリルアセトアセテートの転位のために必要な反応温
度120〜220℃は、大過剰のアセト酢酸エチルエス
テル(沸点=169℃)を使用することによってのみ達
せられるが(DBP1068696参照)、この反応条
件下にアセト酢酸エステルはそれ自体とも反応し、かつ
他の副生成物とともに形成されたデヒドロ酢酸は他の副
反応を惹起する。
点=98℃)をこの方法により反応させる場合、引き続
くアリルアセトアセテートの転位のために必要な反応温
度120〜220℃は、大過剰のアセト酢酸エチルエス
テル(沸点=169℃)を使用することによってのみ達
せられるが(DBP1068696参照)、この反応条
件下にアセト酢酸エステルはそれ自体とも反応し、かつ
他の副生成物とともに形成されたデヒドロ酢酸は他の副
反応を惹起する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
はビニルカルビノール又はプロパルギルアルコールとア
セト酢酸アルキルエステル又はジケテンとの反応及び引
き続き得られたアセトアセテートの熱転位反応により
γ,δ−不飽和ケトンを製造する方法において、アセト
酢酸エステルの大過剰なしにすますことができ、アセト
アセテートの転位を常圧下に連続的に、かつ非常に良好
な収率で実施することができるように改良することであ
る。
はビニルカルビノール又はプロパルギルアルコールとア
セト酢酸アルキルエステル又はジケテンとの反応及び引
き続き得られたアセトアセテートの熱転位反応により
γ,δ−不飽和ケトンを製造する方法において、アセト
酢酸エステルの大過剰なしにすますことができ、アセト
アセテートの転位を常圧下に連続的に、かつ非常に良好
な収率で実施することができるように改良することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】キャロル反応が五員環−
ラクトン及び五員環カルボナート中で著しく促進される
ということが、意外にも見出された。転位に必要な15
0℃を越える反応温度は比較的高沸点の五員環ラクトン
及び五員環カルボナート中で過圧なしに達せられる、そ
れというのも低沸点のメチルブテノール(沸点=98
℃)はアセト酢酸エステルと迅速に反応開始し、2−メ
チル−2−ヘプテン−6−オンが形成する。溶剤として
使用した環式ラクトン又は環式カルボナートを分解する
ことなく、アセト酢酸メチルエステルから形成されたメ
タノールは120〜220℃の反応温度で連続的に留出
する。
ラクトン及び五員環カルボナート中で著しく促進される
ということが、意外にも見出された。転位に必要な15
0℃を越える反応温度は比較的高沸点の五員環ラクトン
及び五員環カルボナート中で過圧なしに達せられる、そ
れというのも低沸点のメチルブテノール(沸点=98
℃)はアセト酢酸エステルと迅速に反応開始し、2−メ
チル−2−ヘプテン−6−オンが形成する。溶剤として
使用した環式ラクトン又は環式カルボナートを分解する
ことなく、アセト酢酸メチルエステルから形成されたメ
タノールは120〜220℃の反応温度で連続的に留出
する。
【0012】こうして、本発明の課題は、 a)ビニルカルビノール又はプロパルギルアルコールと
アセト酢酸アルキルエステル又はジケテンとの反応、及
び b)得られたアセトアセテートの、γ,δ−不飽和ケト
ンへの、場合によりアルミニウム触媒が存在していても
よい、熱転位反応(キャロル反応)、によりγ,δ−不
飽和ケトンを製造する方法において、反応工程a)及び
/又は反応工程b)を、溶剤としての一般式Iの環式カ
ルボナート又は一般式IIのγ−ラクトン:
アセト酢酸アルキルエステル又はジケテンとの反応、及
び b)得られたアセトアセテートの、γ,δ−不飽和ケト
ンへの、場合によりアルミニウム触媒が存在していても
よい、熱転位反応(キャロル反応)、によりγ,δ−不
飽和ケトンを製造する方法において、反応工程a)及び
/又は反応工程b)を、溶剤としての一般式Iの環式カ
ルボナート又は一般式IIのγ−ラクトン:
【0013】
【化2】
【0014】[式中、基R1、R2及びR3はH、メチル
又はエチルを表し、有利にH又はメチルを表し、かつR
4はH、メチル、エチル、イソプロピル、フェニル又は
メトキシメチルを表す]中で実施することを特徴とする
γ,δ−不飽和ケトンの製法である。
又はエチルを表し、有利にH又はメチルを表し、かつR
4はH、メチル、エチル、イソプロピル、フェニル又は
メトキシメチルを表す]中で実施することを特徴とする
γ,δ−不飽和ケトンの製法である。
【0015】一般式Iの環式五員環カルボナートととし
ては汎用されるアルキレンカルボナート、例えばエチレ
ンカルボナート、1,2−プロピレンカルボナート、イ
ソブチレンカルボナート及び1,2−ブチレン−カルボ
ナートである、即ち式中のR1〜R4がH又はメチルを表
わすか、もしくは式中のR1〜R3がH又はメチルを表
し、かつR4がエチルを表す一般式Iのカルボナート、
並びに式中R1〜R3が付加的にエチルを表していてよ
く、かつR4がH、メチル、エチル、イソプロピル、フ
ェニル又はメトキシメチルを表すものを挙げることがで
きる。
ては汎用されるアルキレンカルボナート、例えばエチレ
ンカルボナート、1,2−プロピレンカルボナート、イ
ソブチレンカルボナート及び1,2−ブチレン−カルボ
ナートである、即ち式中のR1〜R4がH又はメチルを表
わすか、もしくは式中のR1〜R3がH又はメチルを表
し、かつR4がエチルを表す一般式Iのカルボナート、
並びに式中R1〜R3が付加的にエチルを表していてよ
く、かつR4がH、メチル、エチル、イソプロピル、フ
ェニル又はメトキシメチルを表すものを挙げることがで
きる。
【0016】本発明において使用した環式カルボナート
は相応するアルキレンオキシドをCO2と反応させるこ
とにより、大規模生産においても著しく安価に製造可能
である。この環式カルボナートは一般に高い沸点を有
し、常圧で問題なく温度170℃を達成することができ
る。これは毒性を有さず(ラットのLD50は、例えば
1,2−プロピレンカルボナートに関しては、経口投与
において29000mg/kgであり、かつエチレンカ
ルボナートに関しては10000mg/kgである)、
このことはビタミン前駆物質の製造のために重要であ
り、かつ生物学的に良好に分解可能である(社報“Alky
lencarbonate”、Firma Huels AG、Juli 1991参照)。
は相応するアルキレンオキシドをCO2と反応させるこ
とにより、大規模生産においても著しく安価に製造可能
である。この環式カルボナートは一般に高い沸点を有
し、常圧で問題なく温度170℃を達成することができ
る。これは毒性を有さず(ラットのLD50は、例えば
1,2−プロピレンカルボナートに関しては、経口投与
において29000mg/kgであり、かつエチレンカ
ルボナートに関しては10000mg/kgである)、
このことはビタミン前駆物質の製造のために重要であ
り、かつ生物学的に良好に分解可能である(社報“Alky
lencarbonate”、Firma Huels AG、Juli 1991参照)。
【0017】一般式IIの特に好適な五員環ラクトンと
しては、γ−ブチロラクトン、3−メチル−γ−ブチロ
ラクトン、3,4−ジメチル−γ−ブチロラクトン、4,
5−ジメチル−γ−ブチロラクトン及び5−エチル−γ
−ブチロラクトン、特にγ−ブチロラクトンを挙げるこ
とができる。
しては、γ−ブチロラクトン、3−メチル−γ−ブチロ
ラクトン、3,4−ジメチル−γ−ブチロラクトン、4,
5−ジメチル−γ−ブチロラクトン及び5−エチル−γ
−ブチロラクトン、特にγ−ブチロラクトンを挙げるこ
とができる。
【0018】本発明により使用した、一般式IIのγ−
ブチロラクトンも大規模に、相応するブタンジオールを
脱水素することにより有利に製造可能である。
ブチロラクトンも大規模に、相応するブタンジオールを
脱水素することにより有利に製造可能である。
【0019】この反応において生じたアルカノールは、
意外にも反応条件下に環式カルボナート又はラクトンを
ほとんど攻撃せず、例えばプロピレンカルボナートの使
用の際にはこの溶剤を全く精製することなしに反応サイ
クル10回まで再使用することができる(実施例1参
照)。γ,δ−不飽和ケトンの単離の後に分離した環式
カルボナート又はラクトンは触媒の補充なしに新たな反
応サイクルに供給することができる。未反応のアセトア
セテートの残分はこの際溶剤中に残り、失われることは
ない。
意外にも反応条件下に環式カルボナート又はラクトンを
ほとんど攻撃せず、例えばプロピレンカルボナートの使
用の際にはこの溶剤を全く精製することなしに反応サイ
クル10回まで再使用することができる(実施例1参
照)。γ,δ−不飽和ケトンの単離の後に分離した環式
カルボナート又はラクトンは触媒の補充なしに新たな反
応サイクルに供給することができる。未反応のアセトア
セテートの残分はこの際溶剤中に残り、失われることは
ない。
【0020】五員環カルボナート及び五員環ラクトンは
一般に生じたγ,δ−不飽和ケトンに対して50〜10
00重量%、有利に100〜500重量%の量で使用さ
れる。
一般に生じたγ,δ−不飽和ケトンに対して50〜10
00重量%、有利に100〜500重量%の量で使用さ
れる。
【0021】ビニルカルビノール又はプロパルギルアル
コールとしては本発明方法においては一般式III:
コールとしては本発明方法においては一般式III:
【0022】
【化3】
【0023】[式中、R5は炭素原子数1〜20の、ア
ルコキシ基又はハロゲンにより置換されていてもよい、
分枝又は非分枝で、飽和の又はオレフィン系で1つ又は
複数不飽和の脂肪族基又は脂環式−脂肪族基を表し、R
6はH又は低級アルキル基、有利にメチル基又はエチル
基を表し、R7はH又は低級アルキル基、有利にHを表
し、かつ点線は更なる結合を表してもよい]のアルコー
ルを使用することができる。
ルコキシ基又はハロゲンにより置換されていてもよい、
分枝又は非分枝で、飽和の又はオレフィン系で1つ又は
複数不飽和の脂肪族基又は脂環式−脂肪族基を表し、R
6はH又は低級アルキル基、有利にメチル基又はエチル
基を表し、R7はH又は低級アルキル基、有利にHを表
し、かつ点線は更なる結合を表してもよい]のアルコー
ルを使用することができる。
【0024】挙げることができるのは、例えば2−メチ
ル−ブテン−2−オール、ネロリドール、10,11−
ジヒドロ−ネロリドール、リナロール、6,7−ジヒド
ロ−リナロール、ゲラニルリナロール、イソフィトール
又は1−アルキン−3−オール、例えばデヒドロリナロ
ール及び2−メチル−3−ブチン−2−オールである。
本発明による反応は2−メチル−3−ブテン−2−オー
ル、即ち、式中R5及びR6がメチル基を表し、R7はH
を表す、一般式IIIの化合物を使用する際に特に有利
に達せられる。
ル−ブテン−2−オール、ネロリドール、10,11−
ジヒドロ−ネロリドール、リナロール、6,7−ジヒド
ロ−リナロール、ゲラニルリナロール、イソフィトール
又は1−アルキン−3−オール、例えばデヒドロリナロ
ール及び2−メチル−3−ブチン−2−オールである。
本発明による反応は2−メチル−3−ブテン−2−オー
ル、即ち、式中R5及びR6がメチル基を表し、R7はH
を表す、一般式IIIの化合物を使用する際に特に有利
に達せられる。
【0025】本発明方法を実施するために、一般的に次
のように行う;最初の工程において、アリルアルコール
又はプロパルギルアルコールを公知技術で、即ち、溶剤
なしに、もしくは該反応のために公知の溶剤、例えばジ
エチルエーテル、トルエン又はキシレン中で、該反応の
ために公知の塩基性触媒の不存在又は存在下に、ジケテ
ンと反応させ、かつ引き続き得られたアセトアセテート
の熱転位を、場合により使用した溶剤の留去後に、及び
場合によりアルミニウム触媒の存在下に、溶剤としての
一般式Iの五員環カルボナート又は一般式IIのγ−ラ
クトン中で実施するか、又は、有利にはビニルカルビノ
ール又はプロパルギルアルコールとアセト酢酸アルキル
エステル又はジケテンとの反応も、引き続く得られたア
セトアセテートの、場合によりアルミニウム触媒の存在
下での熱転位も、、溶剤としての一般式Iの五員環カル
ボナート又は一般式IIのγ−ラクトン中で実施する。
本発明の方法の後者の変法が、実質的に1つの容器中で
反応を実施することができるという大きな利点を有して
いる。
のように行う;最初の工程において、アリルアルコール
又はプロパルギルアルコールを公知技術で、即ち、溶剤
なしに、もしくは該反応のために公知の溶剤、例えばジ
エチルエーテル、トルエン又はキシレン中で、該反応の
ために公知の塩基性触媒の不存在又は存在下に、ジケテ
ンと反応させ、かつ引き続き得られたアセトアセテート
の熱転位を、場合により使用した溶剤の留去後に、及び
場合によりアルミニウム触媒の存在下に、溶剤としての
一般式Iの五員環カルボナート又は一般式IIのγ−ラ
クトン中で実施するか、又は、有利にはビニルカルビノ
ール又はプロパルギルアルコールとアセト酢酸アルキル
エステル又はジケテンとの反応も、引き続く得られたア
セトアセテートの、場合によりアルミニウム触媒の存在
下での熱転位も、、溶剤としての一般式Iの五員環カル
ボナート又は一般式IIのγ−ラクトン中で実施する。
本発明の方法の後者の変法が、実質的に1つの容器中で
反応を実施することができるという大きな利点を有して
いる。
【0026】本発明の方法の重要な点は、いずれにしろ
最初に形成されたアセトアセテートを五員環カルボナー
ト又は一般式IIの五員環−ラクトン中で転位させるこ
とである。
最初に形成されたアセトアセテートを五員環カルボナー
ト又は一般式IIの五員環−ラクトン中で転位させるこ
とである。
【0027】アリルアルコール、又はプロパルギルアル
コールとジケテンとの反応を公知法で塩基性触媒の存在
下に実施する。そのような触媒としては三級アミン、例
えばピリジン及び特にp−N,N−ジメチルアミノピリ
ジンを挙げることができる。ビニルカルビノール又はプ
ロパルギルアルコールとジケテンとの反応も、引き続く
熱転位も、一般式Iの五員環カルボナート又は一般式I
Iのγ−ラクトン中で実施する、即ち実質的に1つの容
器中で反応させる場合、最初の反応工程を塩基性触媒の
不存在下に、又は存在するとしても、塩基性触媒の少量
の存在下に実施することが勧められる。
コールとジケテンとの反応を公知法で塩基性触媒の存在
下に実施する。そのような触媒としては三級アミン、例
えばピリジン及び特にp−N,N−ジメチルアミノピリ
ジンを挙げることができる。ビニルカルビノール又はプ
ロパルギルアルコールとジケテンとの反応も、引き続く
熱転位も、一般式Iの五員環カルボナート又は一般式I
Iのγ−ラクトン中で実施する、即ち実質的に1つの容
器中で反応させる場合、最初の反応工程を塩基性触媒の
不存在下に、又は存在するとしても、塩基性触媒の少量
の存在下に実施することが勧められる。
【0028】熱転位反応の反応温度は一般に120〜2
20℃、有利に140〜190℃であった。
20℃、有利に140〜190℃であった。
【0029】熱転位は公知アルミニウム触媒の不存在下
に又は存在下に実施することができる。
に又は存在下に実施することができる。
【0030】該反応のための公知アルミニウム触媒とし
ては例えばアルミニウムアルコラート、例えばアルミニ
ウム−トリ−(イソプロポキシド)又はアルミニウム−
トリ−(ブトキシド)類の1つ;又はアルミニウム−ト
リ−(アセチルアセトナト)又はアルミニウム−トリ−
(アルキルアセチルアセテート)、例えばアルミニウム
トリ−(メチルアセテート)を考慮することができる。
ては例えばアルミニウムアルコラート、例えばアルミニ
ウム−トリ−(イソプロポキシド)又はアルミニウム−
トリ−(ブトキシド)類の1つ;又はアルミニウム−ト
リ−(アセチルアセトナト)又はアルミニウム−トリ−
(アルキルアセチルアセテート)、例えばアルミニウム
トリ−(メチルアセテート)を考慮することができる。
【0031】ビタミン−A−製造及びビタミン−E−製
造のために重要な2−メチル−2−ヘプテン−6−オン
を2−メチル−ブテン−2−オールとアセト酢酸メチル
エステルとを反応させることにより製造するためには、
メチルブテノールとアセト酢酸メチルエステルとの反応
も、得られたアセトアセテートの熱転位も、一般式Iの
五員環カルボナート又は一般式IIの五員環−ラクトン
中で実施する、即ち実質的に1つの容器中で反応させる
のが、特に有利である。
造のために重要な2−メチル−2−ヘプテン−6−オン
を2−メチル−ブテン−2−オールとアセト酢酸メチル
エステルとを反応させることにより製造するためには、
メチルブテノールとアセト酢酸メチルエステルとの反応
も、得られたアセトアセテートの熱転位も、一般式Iの
五員環カルボナート又は一般式IIの五員環−ラクトン
中で実施する、即ち実質的に1つの容器中で反応させる
のが、特に有利である。
【0032】この際、この反応のために公知のアルミニ
ウム触媒1種を含有する一般式Iの五員環カルボナート
又は一般式IIの五員環ラクトンを予め装入して170
〜180℃に加熱し、かつこの熱混合物中にメチルブテ
ノール及びアセト酢酸メチルエステルからなる混合物を
ゆっくりと供給し、この際生じたCO2を排出し、低沸
点物を留去する。反応の終了後、メチルヘプテノンを常
圧又は減圧下に留出させ、蒸留残分を反応媒体として新
たに使用する。
ウム触媒1種を含有する一般式Iの五員環カルボナート
又は一般式IIの五員環ラクトンを予め装入して170
〜180℃に加熱し、かつこの熱混合物中にメチルブテ
ノール及びアセト酢酸メチルエステルからなる混合物を
ゆっくりと供給し、この際生じたCO2を排出し、低沸
点物を留去する。反応の終了後、メチルヘプテノンを常
圧又は減圧下に留出させ、蒸留残分を反応媒体として新
たに使用する。
【0033】本発明による反応媒体を9回再利用する際
にも明らかな収率の低下は観察されなかったので、反応
を連続的に実施することができるということを前提とす
ることができる。
にも明らかな収率の低下は観察されなかったので、反応
を連続的に実施することができるということを前提とす
ることができる。
【0034】本発明による方法を用いて、香料、ビタミ
ンA、ビタミンE及び医薬品の製造のための中間生成物
として特に望まれるγ,δ−不飽和ケトンも工業的規模
で簡単な方法で、非常に良好な収率で製造される。
ンA、ビタミンE及び医薬品の製造のための中間生成物
として特に望まれるγ,δ−不飽和ケトンも工業的規模
で簡単な方法で、非常に良好な収率で製造される。
【0035】
実施例1 2−メチル−3−ブテン−2−オールとアセト酢酸メチ
ルエステルとの1,2−プロピレンカルボナート中での
反応 a) 1,2−プロピレンカルボナート 45g及び別に
(GB886353により)製造したアルミニウム−ト
リ−(メチルアセチルアセテート)−触媒2.8gから
なる混合物に、アセト酢酸メチルエステル(AME;純
度98%)29.03g(0.25モル)及び2−メチル
−3−ブテン−2−オール(MBE;純度94%)2
3.68g(0.275モル)からなる混合物を180℃
で、撹拌下に2時間かけてポンプで供給した。この時間
の間にCO2が排出し、約2/3までメタノールからな
り、かつ約1/3まで未反応の2−メチル−3−ブテン
−2−オールからなる容易に沸騰する物質8gを留去し
た。引き続き、更に180℃で30分間撹拌し、次いで
冷却し、かつこの反応混合物から100ミリバールの減
圧で、所望の2−メチル−2−ヘプテン−6−オンを留
出させた。
ルエステルとの1,2−プロピレンカルボナート中での
反応 a) 1,2−プロピレンカルボナート 45g及び別に
(GB886353により)製造したアルミニウム−ト
リ−(メチルアセチルアセテート)−触媒2.8gから
なる混合物に、アセト酢酸メチルエステル(AME;純
度98%)29.03g(0.25モル)及び2−メチル
−3−ブテン−2−オール(MBE;純度94%)2
3.68g(0.275モル)からなる混合物を180℃
で、撹拌下に2時間かけてポンプで供給した。この時間
の間にCO2が排出し、約2/3までメタノールからな
り、かつ約1/3まで未反応の2−メチル−3−ブテン
−2−オールからなる容易に沸騰する物質8gを留去し
た。引き続き、更に180℃で30分間撹拌し、次いで
冷却し、かつこの反応混合物から100ミリバールの減
圧で、所望の2−メチル−2−ヘプテン−6−オンを留
出させた。
【0036】b)この際生じた蒸留残分を、あらたに前
記量のAME及びMBEと180℃で2時間かけて混合
し、反応混合物を180℃で30分間撹拌し、次いで冷
却し、かつ得られた2−メチル−2−ヘプテン−6−オ
ンをここから留出させた。
記量のAME及びMBEと180℃で2時間かけて混合
し、反応混合物を180℃で30分間撹拌し、次いで冷
却し、かつ得られた2−メチル−2−ヘプテン−6−オ
ンをここから留出させた。
【0037】c)工程b)を更に8回繰り返した。使用
したMBEに対して、10回のバッチ全てにおける2−
メチル−2−ヘプテン−6−オンの平均収率は理論値の
88%であった(内部標準を用いるガスクロマトグラフ
ィー測定)。
したMBEに対して、10回のバッチ全てにおける2−
メチル−2−ヘプテン−6−オンの平均収率は理論値の
88%であった(内部標準を用いるガスクロマトグラフ
ィー測定)。
【0038】実施例2 a) 10,11−ジヒドロ−ネロリドール及びジケテ
ンからの10,11−ジヒドロ−ネロリドールアセトア
セテートの製造 ジエチルエーテル50ml中の10,11−ジヒドロ−
ネロリドール9g(0.04モル)及びp−N,N−ジ
メチルアミノ−ピリジン60mgの溶液に20℃で20
分間かけてジケテン5.05g(0.074モル)を滴下
した。引き続き、この溶剤を40℃で穏やかに留出させ
た。
ンからの10,11−ジヒドロ−ネロリドールアセトア
セテートの製造 ジエチルエーテル50ml中の10,11−ジヒドロ−
ネロリドール9g(0.04モル)及びp−N,N−ジ
メチルアミノ−ピリジン60mgの溶液に20℃で20
分間かけてジケテン5.05g(0.074モル)を滴下
した。引き続き、この溶剤を40℃で穏やかに留出させ
た。
【0039】b) 1,2−プロピレンカルボナート中
での10,11−ジヒドロ−ネロリドールアセトアセテ
ートのキャロル反応 工程a)中で得られた反応混合物を更に精製することな
く、1,2−プロピレンカルボナート20ml及びアル
ミニウム−トリ−(メチル−アセチルアセテート)30
0mgからなる混合物中に180℃で20分間かけて、
滴下した。引き続き、180℃で更に10分間撹拌し、
かつ次いでそれぞれヘプタン50mlで2回抽出した。
合した抽出物を蒸留した。13,14−ジヒドロ−ファ
ルネシルアセトン(farnesylaceton)の収率は、10,1
1−ジヒドロ−ネロリドールに対して理論値の88%で
あった。
での10,11−ジヒドロ−ネロリドールアセトアセテ
ートのキャロル反応 工程a)中で得られた反応混合物を更に精製することな
く、1,2−プロピレンカルボナート20ml及びアル
ミニウム−トリ−(メチル−アセチルアセテート)30
0mgからなる混合物中に180℃で20分間かけて、
滴下した。引き続き、180℃で更に10分間撹拌し、
かつ次いでそれぞれヘプタン50mlで2回抽出した。
合した抽出物を蒸留した。13,14−ジヒドロ−ファ
ルネシルアセトン(farnesylaceton)の収率は、10,1
1−ジヒドロ−ネロリドールに対して理論値の88%で
あった。
【0040】この際、触媒を含有するプロピレンカルボ
ナートを再使用することができる。
ナートを再使用することができる。
【0041】実施例3 a) γ−ブチロラクトン中での2−メチル−ブテン−
2−オールとアセト酢酸メチルエステルとの反応 γ−ブチロラクトン100mlと実施例1中に記載した
触媒5.6gとからの溶液を温度170〜180℃に加
熱し、かつこれにAME58.06g(0.5モル)及び
MBE47.36g(0.55モル)からなる混合物を1
70〜180℃で30分間かけて撹拌下に滴下した。引
き続き170℃で更に30分間撹拌し、冷却し、得られ
た2−メチル−2−ヘプテン−6−オンを常圧で留出さ
せた。86重量%のメチルヘプテノン59.7gが単離
された。
2−オールとアセト酢酸メチルエステルとの反応 γ−ブチロラクトン100mlと実施例1中に記載した
触媒5.6gとからの溶液を温度170〜180℃に加
熱し、かつこれにAME58.06g(0.5モル)及び
MBE47.36g(0.55モル)からなる混合物を1
70〜180℃で30分間かけて撹拌下に滴下した。引
き続き170℃で更に30分間撹拌し、冷却し、得られ
た2−メチル−2−ヘプテン−6−オンを常圧で留出さ
せた。86重量%のメチルヘプテノン59.7gが単離
された。
【0042】b) 工程a)中で生じた蒸留残分を新た
に、AME58.06g及びMBE47.36gからなる
混合物と170〜180℃で撹拌下に30分間かけて混
合し、この反応混合物を170℃で更に30分間撹拌
し、冷却し、ここからメチルヘプテノンを留出させた。
に、AME58.06g及びMBE47.36gからなる
混合物と170〜180℃で撹拌下に30分間かけて混
合し、この反応混合物を170℃で更に30分間撹拌
し、冷却し、ここからメチルヘプテノンを留出させた。
【0043】c) 工程b)を更に3回繰り返した。使
用したMBEに対する、5バッチ全てにわたっての2−
メチル−2−ヘプテン−6−オンの平均収率は、理論値
の85%であった。
用したMBEに対する、5バッチ全てにわたっての2−
メチル−2−ヘプテン−6−オンの平均収率は、理論値
の85%であった。
【0044】実施例4 1,2−プロピレンカルボナート中での2−メチル−3
−ブチン−2−オールとアセト酢酸メチルエステルとの
反応 実施例1に記載されたアルミニウム−トリ−(メチルア
セチルアセテート)−触媒5.3g及び1,2−プロピレ
ン−カルボナート85gからなる混合物を170℃に加
熱し、更にこの温度でアセト酢酸メチルエステル55g
(0.47モル)及び2−メチル−3−ブチン−2−オ
ール43.7g(0.52モル)からなる混合物を均質に
4時間かけて添加した。添加終了後、更に170℃で3
0分間撹拌した。この時間の間CO2を排出し、かつ容
易に沸騰する物質を留去した。引き続き、冷却し、かつ
約100ミリバールの減圧で反応混合物から、生じた2
−メチル−2,4−ヘプタジエン−6−オンを留出させ
た。純粋な2−メチル−2,4−ヘプタジエン−6−オ
ン42gが得られ、これは2−メチル−3−ブチン−2
−オールに対して理論値の72%の収率に相当する。
−ブチン−2−オールとアセト酢酸メチルエステルとの
反応 実施例1に記載されたアルミニウム−トリ−(メチルア
セチルアセテート)−触媒5.3g及び1,2−プロピレ
ン−カルボナート85gからなる混合物を170℃に加
熱し、更にこの温度でアセト酢酸メチルエステル55g
(0.47モル)及び2−メチル−3−ブチン−2−オ
ール43.7g(0.52モル)からなる混合物を均質に
4時間かけて添加した。添加終了後、更に170℃で3
0分間撹拌した。この時間の間CO2を排出し、かつ容
易に沸騰する物質を留去した。引き続き、冷却し、かつ
約100ミリバールの減圧で反応混合物から、生じた2
−メチル−2,4−ヘプタジエン−6−オンを留出させ
た。純粋な2−メチル−2,4−ヘプタジエン−6−オ
ン42gが得られ、これは2−メチル−3−ブチン−2
−オールに対して理論値の72%の収率に相当する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディートマール ヴェラー ドイツ連邦共和国 ルートヴィヒスハーフ ェン シェルメンツァイレ 72 (72)発明者 ハーゲン イェディッケ ドイツ連邦共和国 ルートヴィヒスハーフ ェン アングラーシュトラーセ 38
Claims (5)
- 【請求項1】 a)ビニルカルビノール又はプロパルギ
ルアルコールとアセト酢酸アルキルエステル又はジケテ
ンとの反応、及び b)得られたアセトアセテートの、γ,δ−不飽和ケト
ンへの、アルミニウム触媒が存在していてもよい、熱転
位反応、によりγ,δ−不飽和ケトンを製造する方法に
おいて、反応工程a)及び/又は反応工程b)を、溶剤
としての一般式Iの環式カルボナート又は一般式IIの
γ−ラクトン: 【化1】 [式中、基R1、R2及びR3はH、メチル又はエチルを
表し、かつR4はH、メチル、エチル、イソプロピル、
フェニル又はメトキシメチルを表す]中で実施すること
を特徴とする、γ,δ−不飽和ケトンの製法。 - 【請求項2】 反応工程a)及び/又は反応工程b)を
溶剤としてのエチレンカルボナート、1,2−プロピレ
ンカルボナート、1,2−ブチレンカルボナート又はイ
ソブチレンカルボナート中で実施する請求項1記載の
γ,δ−不飽和ケトンの製法。 - 【請求項3】 反応工程a)及び/又は反応工程b)を
溶剤としてのγ−ブチロラクトン、3−メチル−γ−ブ
チロラクトン、3,4−ジメチル−γ−ブチロラクト
ン、4,5−ジメチル−γ−ブチロラクトン又は5−エ
チル−γ−ブチロラクトン中で実施する請求項1記載の
γ,δ−不飽和ケトンの製法。 - 【請求項4】 反応工程b)を温度120〜220℃で
実施する請求項1記載のγ,δ−不飽和ケトンの製法。 - 【請求項5】 2−メチル−2−ヘプテン−6−オンを
製造するために、2−メチル−3−ブテン−2−オール
及びアセト酢酸メチルエステルの混合物を温度170〜
180℃でゆっくりと一般式Iの環式カルボナート又は
一般式IIのγ−ラクトン及びアルミニウム触媒からな
る混合物中に添加し、反応の終了後メチルヘプテノンを
留出し、かつ蒸留残査を新たに反応媒体として使用する
請求項1記載のγ,δ−不飽和ケトンの製法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19647117A DE19647117A1 (de) | 1996-11-14 | 1996-11-14 | Verfahren zur Herstellung gamma,delta-ungesättigten Ketonen durch Caroll-Reaktion in cyclischen Carbonaten oder gamma-Lactonen als Lösungsmittel |
DE19647117.6 | 1996-11-14 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10147548A true JPH10147548A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=7811687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9310119A Withdrawn JPH10147548A (ja) | 1996-11-14 | 1997-11-12 | γ,δ−不飽和ケトンの製法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5874635A (ja) |
EP (1) | EP0842917B1 (ja) |
JP (1) | JPH10147548A (ja) |
CN (1) | CN1184096A (ja) |
DE (2) | DE19647117A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002121166A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-04-23 | Kuraray Co Ltd | 不飽和ケトンの製造方法 |
JP2002121165A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-04-23 | Kuraray Co Ltd | 不飽和ケトンの製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19840746A1 (de) * | 1998-09-07 | 2000-03-09 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung gamma,delta-ungesättigter Ketone durch Carroll-Reaktion |
DE19853908A1 (de) * | 1998-12-07 | 2000-06-08 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von ungesättigten Ketonen |
KR100567102B1 (ko) * | 2000-10-05 | 2006-03-31 | 에스케이 주식회사 | 케롤반응 혼합물의 흡착에 의한 잔존 촉매의 제거방법 |
CN102115437B (zh) * | 2010-04-12 | 2014-05-07 | 上海海嘉诺医药发展股份有限公司 | 制备γ,δ-不饱和酮的方法 |
WO2017098049A1 (en) | 2015-12-11 | 2017-06-15 | Dsm Ip Assets B.V. | Process for the manufacture of 6,10,14-trimethylpentadecan-2-one |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1068696B (de) * | 1959-11-12 | Badische Anilin- £x Soda-Fabrik Aktiengesellschaft, Ludwigshafen/Rhein | Verfahren zur Herstellung von in d-Stellung verzweigten, /, ö-olefindsch-ungesättigten Ketonen | |
US2795617A (en) * | 1957-06-11 | |||
GB695313A (en) * | 1951-02-23 | 1953-08-05 | British Ind Solvents Ltd | Improved process for the production of unsaturated ketones |
US2638484A (en) * | 1951-06-05 | 1953-05-12 | Hoffmann La Roche | Preparation of an octenone |
DE1053498B (de) * | 1955-04-19 | 1959-03-26 | Hoffmann La Roche | Verfahren zur Herstellung von ungesaettigten Ketonen |
GB886353A (en) * | 1959-01-14 | 1962-01-03 | Distillers Co Yeast Ltd | Production of unsaturated ketones |
DE1286018B (de) * | 1967-02-04 | 1969-01-02 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von 6, 10-Dimethyl-undecatrien-(3, 5, 10)-on-(2) |
DE2842149A1 (de) * | 1978-09-28 | 1980-04-10 | Hoechst Ag | Verfahren zur herstellung von 3-aminocrotonsaeureamid |
DE2928944A1 (de) * | 1979-07-18 | 1981-02-12 | Basf Ag | Verbessertes verfahren zur herstellung von hoeheren ungesaettigten ketonen |
-
1996
- 1996-11-14 DE DE19647117A patent/DE19647117A1/de not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-10-21 EP EP97118210A patent/EP0842917B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-10-21 DE DE59702047T patent/DE59702047D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-11-05 US US08/965,024 patent/US5874635A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-11-12 JP JP9310119A patent/JPH10147548A/ja not_active Withdrawn
- 1997-11-13 CN CN97114168A patent/CN1184096A/zh active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002121166A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-04-23 | Kuraray Co Ltd | 不飽和ケトンの製造方法 |
JP2002121165A (ja) * | 2000-10-16 | 2002-04-23 | Kuraray Co Ltd | 不飽和ケトンの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5874635A (en) | 1999-02-23 |
DE59702047D1 (de) | 2000-08-24 |
EP0842917A1 (de) | 1998-05-20 |
DE19647117A1 (de) | 1998-05-28 |
CN1184096A (zh) | 1998-06-10 |
EP0842917B1 (de) | 2000-07-19 |
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---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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