JPH10146559A - 高粘性物質の定量塗布方法及び装置 - Google Patents
高粘性物質の定量塗布方法及び装置Info
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- JPH10146559A JPH10146559A JP30965596A JP30965596A JPH10146559A JP H10146559 A JPH10146559 A JP H10146559A JP 30965596 A JP30965596 A JP 30965596A JP 30965596 A JP30965596 A JP 30965596A JP H10146559 A JPH10146559 A JP H10146559A
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Abstract
を定量だけ精度良く塗布することを可能にする高粘性物
質の定量塗布方法及び装置を提供する。 【解決手段】 プランジャー2を往復動するように挿入
したシリンダ1の端部に高粘性物質の取入口1aと排出
口1bとを設け、シリンダ1をシリンダ軸を中心に回動
可能にシリンダ保持器3に保持すると共に、シリンダ保
持器3に高粘性物質の供給口3aと吐出ノズル9に連通
する吐出口5aとを設け、シリンダ保持器3の供給口3
aとシリンダ1の取入口1aとの連通及びシリンダ保持
器3の吐出口5aとシリンダ1の排出口1bとの連通を
シリンダ1の回動により交互に切換え可能に構成する。
高粘性物質をプランジャー押出器Pのシリンダ1にいっ
たん定量貯留した後、プランジャー押出機Pから被塗布
面に塗布する。
Description
表面に定量塗布する方法及び装置に関し、さらに詳しく
は、自己流動性を持たない高粘性物質を定量塗布するの
に好適な方法及び装置に関する。
ジンとオイルパンとの間に挿入されるシール用ガスケッ
トなどは、原材料である液状の熱可塑性樹脂組成物を吐
出ノズルから窓枠やオイルパン外縁に沿って吐出しなが
ら塗布した後、それを硬化させて形成されている。この
塗布作業には、原材料を窓枠などの寸法に合わせて一定
量を過不足なく吐出する必要があり、過剰に吐出すれば
原材料の無駄や外観悪化を来たし、また不足すれば不完
全シールを来すことになる。
材料は、自己流動性を持った粘性液体の状態で使用され
ていた。そのため、原材料の定量塗布は開閉バルブ付き
吐出ノズルを使用して、開閉バルブをオンオフ操作する
だけで所定寸法に塗布することを容易に行うことができ
た。しかるに、上記のような塗布作業に使用する原材料
として、硬化時間を短縮するなどの目的から、自己流動
性を持った粘性液体の状態で塗布するのではなく、高粘
度であり、それ自体が自己流動性を殆ど持たないような
超高粘性液体の状態で使用する試みがある。しかし、こ
のように自己流動性を持たない超高粘性液体は、従来の
吐出ノズルでは吐出できないという問題があり、まして
定量吐出などは殆ど不可能という問題があった。
機等の高圧押出機によって高圧を負荷すれば押し出すこ
とが可能である。しかしながら、上述のような高圧押出
機は、加圧室が耐圧構造を必要とするため装置全体が大
型になってしまい、しかも高圧で高粘性物質を押し出し
た場合、その吐出を瞬時に停止できる小型バルブが存在
しないため、ますます装置の大型化を回避することがで
きないという問題があった。
構成を小型軽量化しながら、高粘性物質を定量だけ精度
良く塗布することを可能にする高粘性物質の定量塗布方
法及び装置を提供することにある。
明の高粘性物質の定量塗布方法は、シリンダに高粘性物
質の取入口と吐出口とを交互に開閉するように設けたプ
ランジャー押出器を使用し、該プランジャー押出器のシ
リンダに高粘性物質をいったん定量貯留した後、該プラ
ンジャー押出器から被塗布面に塗布することを特徴とす
るものである。
を交互に開閉するように構成したプランジャー押出器を
利用し、シリンダに高粘性物質を1サイクルの塗布に必
要な量だけいったん貯留し、それを吐出し塗布するよう
にしたので、高粘性物質の塗布における装置構成を小型
軽量化することができる。特に、プランジャー押出器は
安定した推力を有すると共にストロークスピードを制御
することが容易であるため、高粘性物質を精度良く塗布
することが可能になる。
物質の定量塗布装置は、プランジャーを往復動するよう
に挿入したシリンダの端部に高粘性物質の取入口と排出
口とを設け、該シリンダをシリンダ軸を中心に回動可能
にシリンダ保持器に保持すると共に、該シリンダ保持器
に高粘性物質の供給口と吐出ノズルに連通する吐出口と
を設け、前記シリンダ保持器の供給口と前記シリンダの
取入口との連通及び前記シリンダ保持器の吐出口と前記
シリンダの排出口との連通を前記シリンダの回動により
交互に切換え可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
ンダの取入口及び排出口を開閉するようにしたので、高
粘性物質に対して小型軽量かつ気密性の高いバルブ機構
を構成することができる。従って、このような塗布装置
によれば、上述の高粘性物質の塗布方法を実施すること
が可能になる。本発明において、高粘性物質とは、25
℃における粘度が1×106 以上であり、通常は5×1
07 〜2×109 センチポイズであり、JIS−C21
23に規定する可塑度が0.7mm以上であり、応力を
負荷したときに流動性を有する物質である。かかる高粘
性物質としては、例えば、オルガノポリシロキサン生ゴ
ムとシリカ微粉体等の無機質充填剤と硬化剤を主成分と
するシリコーンゴム組成物(未硬化のシリコーンゴムで
あり、硬化してシリコーンゴムとなる組成物)がある。
本発明の塗布方法及び塗布装置は、上記粘度範囲の高粘
性物質を塗布する場合に顕著な作用効果を得ることがで
きる。
質の塗布装置の一例を示すものである。図において、プ
ランジャー押出器Pは、図1のように油圧押出器等から
なる材料供給部Sに接続される位置をホームポジション
として、この材料供給部Sから図2のように離脱して、
塗布作業を行う被塗布面の置かれた位置へ移動すること
ができるように構成されている。
性物質の取入口1aが設けられていると共に、その底部
に中心から偏心した位置に排出口1bが設けられてい
る。シリンダ1内にはプランジャー2が挿入されてお
り、このプランジャー2は図示しないボールネジの駆動
によってシリンダ1内を上下方向に摺動可能となってい
る。なお、プランジャー2の先端部にはピストンリング
が嵌合しており、シリンダ1内の気密性を確保するよう
になっている。シリンダ1は、筒状のシリンダ保持器3
に保持されると共に、その上部に固定したアーム1mを
介して回転駆動装置4によって軸廻りに往復回転するよ
うになっている。
1aに対応する位置に供給口3aが設けられていると共
に、その下端にシリンダ1の排出口を開閉する遮蔽板5
がボルト固定されている。この遮蔽板5は、図3のよう
に上面側をシリンダ1の排出口1bに対応するように偏
心した位置に開口し、かつ下面側を中心に開口するよう
にした吐出口5aが設けられている。
右に駆動されることにより、取入口1aがシリンダ保持
器3の供給口3aに連通する位置と閉止される位置とに
切り換わり、また底面の排出口1bが遮蔽板5の吐出口
5aに連通する位置と閉止する位置とに切り換わるよう
になっている。しかも、取入口1aが供給口3aに連通
するときは、排出口1bは吐出口5aに対して閉止し、
逆に取入口1aが供給口3aに対して閉止するときは、
排出口1bは吐出口5aに連通するようになっている。
口1aに対応する位置に、ねじ込みユニオン6の供給口
3aが臨むように取り付けられている。このねじ込みユ
ニオン6は材料供給部Sに脱着するようになっている。
この材料供給部Sには、例えば高圧用ボールバルブが設
けられ、このねじ込みユニオン6離脱している間、高粘
性物質が流出しないようになっている。また、シリンダ
保持器3の上端には、フランジ7が固定板8を介してボ
ルト固定されている。このフランジ7は、その内径がシ
リンダ保持器3の内径よりも小さく、その内端部がシリ
ンダ1の縁部に係合することによりシリンダ1が抜け出
さないように規制している。
れ、その絞り込まれた先端部から高粘性物質を吐き出す
ようになっている。この吐出ノズル9は、ノズル押さえ
10をシリンダ保持器3の下端に螺合させることにより
遮蔽板5に対して着脱自在になっており、ノズル径を種
々異ならせたものと交換することが可能である。次に、
上述の塗布装置を使用して高粘性物質を被塗布面に塗布
する方法について説明する。
出器Pを材料供給部Sに接続すると共に、シリンダ1の
取入口1aがシリンダ保持器3の供給口3aに連通する
ようにシリンダ1をセットする。このとき、シリンダ1
の排出口1bは遮蔽板5によって閉塞される。図1の状
態において、材料供給部Sから高粘性物質を供給すると
共にプランジャー2を上昇させることにより、シリンダ
1内に高粘性物質を導き入れる。
転駆動装置4によって回転させることにより、シリンダ
1の排出口1bが遮蔽板5の吐出口5bに連通するよう
にシリンダ1をセットする。このとき、シリンダ1の取
入口1aはシリンダ保持器3の内側面によって閉塞され
る。このようにプランジャー押出器Pに高粘性物質の定
量をいったん貯留した後、プランジャー押出器Pを材料
供給部Sから切り離し、被塗布面の形状に対応して操作
可能な状態にする。この場合、材料供給部Sのねじ込み
ユニオン6は高圧用ボールバルブから構成されているの
で、供給残圧によって材料を漏出することが防止され
る。
降させると、シリンダ1内の高粘性物質はシリンダ1の
排出口1b及び遮蔽板5の吐出口5aを通過して吐出ノ
ズル9の先端部から押し出される。従って、プランジャ
ー2の下降と同時にプランジャー押出器Pを被塗布面の
形状に沿わせて移動させることにより、この被塗布面に
定量の高粘性物質を塗布することができる。また、シリ
ンダ1内の高粘性物質を全て押し出した後は、再びプラ
ンジャー押出器Pを材料供給部Sに接続することによ
り、上記塗布作業を繰り返し行うことができる。
材料供給部Sと小型軽量のプランジャー押出器Pとは分
離可能であり、1サイクル分の高粘性物質を貯留したプ
ランジャー押出器Pを操作するだけでよいので、装置構
成を小型軽量化することができる。また、ボールネジ等
によってピストン1を駆動するプランジャー押出器P
は、安定した推力を有すると共にストロークスピードを
容易に制御することができるので、高粘性物質を精度良
く塗布することが可能である。
シリンダ1の回転に基づいてシリンダ1の取入口1a及
び排出口1bの開閉を行うので、高粘性物質の吐出を瞬
時に停止させる小型軽量のバルブ機構を構成することが
できる。本発明において、高粘性物質としては、その粘
度が5×107 〜2×109 センチポイズとなる物質を
使用することが好ましく、その用途に応じて適宜選択す
ることができる。また、本発明の用途としては、高粘性
物質の塗布を含む作業でれば特に限定されることはな
く、例えば、自動車エンジンのオイルパン、ヘッドカバ
ー、ロッカーカバー等に対するシール材の塗布、或いは
電子レンジの窓枠に対するシール材の塗布等がある。
をポリイミド樹脂とし、プランジャー2及びアーム1m
の材質をステンレススチール(SUS304)とし、シ
リンダ保持器3、遮蔽板5、ユニオン6、フランジ7、
固定板8、ノズル9及びノズル押さえ10の材質をジュ
ラルミンとし、またシリンダ1の内径を12mmとし、
その実容量を10ccとし、ノズル9の内径を3mmと
し、プランジャー2を上下ストロークさせる直動装置の
駆動モータを200Wの定格出力とした塗布装置を作製
した。
9 センチポイズのシリコーンゴム組成物(ジメチルポリ
シロキサン生ゴムとシリカ微粉体と有機過酸化物からな
る組成物)を導入し、この組成物を1〜30g/分の吐
出量で吐出させ、オイルパンのシール部に塗布したとこ
ろ、このシリコーンゴム組成物はオイルパンのシール部
に均一に塗布することができた。
塗布方法によれば、シリンダに高粘性物質の取入口と吐
出口とを交互に開閉するように設けたプランジャー押出
器を使用し、該プランジャー押出器のシリンダに高粘性
物質をいったん定量貯留した後、該プランジャー押出器
から被塗布面に塗布するから、装置構成を小型軽量化し
ながら、高粘性物質を定量だけ精度良く塗布することが
できる。
れば、プランジャー押出器のシリンダの回動に基づいて
高粘性物質の取入口及び排出口の開閉を行うようにした
から、上記塗布方法を容易に実施することができると共
に、高粘性物質の吐出を瞬時に停止させる小型軽量のバ
ルブ機構を構成することができる。
の定量塗布装置を示す断面図、(b)は(a)における
A−A矢視断面図である。
(b)は(a)におけるA−A矢視断面図である。
図、(b)は(a)におけるA−A矢視断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 シリンダに高粘性物質の取入口と吐出口
とを交互に開閉するように設けたプランジャー押出器を
使用し、該プランジャー押出器のシリンダに高粘性物質
をいったん定量貯留した後、該プランジャー押出器から
被塗布面に塗布する高粘性物質の定量塗布方法。 - 【請求項2】 前記高粘性物質の25℃における粘度が
1×106 センチポイズ以上である請求項1に記載の高
粘性物質の定量塗布方法。 - 【請求項3】 前記高粘性物質がシリコーンゴム組成物
である請求項1に記載の高粘性物質の定量塗布方法。 - 【請求項4】 プランジャーを往復動するように挿入し
たシリンダの端部に高粘性物質の取入口と排出口とを設
け、該シリンダをシリンダ軸を中心に回動可能にシリン
ダ保持器に保持すると共に、該シリンダ保持器に高粘性
物質の供給口と吐出ノズルに連通する吐出口とを設け、
前記シリンダ保持器の供給口と前記シリンダの取入口と
の連通及び前記シリンダ保持器の吐出口と前記シリンダ
の排出口との連通を前記シリンダの回動により交互に切
換え可能に構成した高粘性物質の定量塗布装置。 - 【請求項5】 前記高粘性物質の25℃における粘度が
1×106 センチポイズ以上である請求項4に記載の高
粘性物質の定量塗布装置。 - 【請求項6】 前記高粘性物質がシリコーンゴム組成物
である請求項4に記載の高粘性物質の定量塗布装置。
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JP30965596A JP3786483B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 高粘性物質の定量塗布方法及び装置 |
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ID=17995674
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- 1996-11-20 JP JP30965596A patent/JP3786483B2/ja not_active Expired - Fee Related
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