JP2001090676A - インク供給用ポンプ - Google Patents

インク供給用ポンプ

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JP2001090676A
JP2001090676A JP26829799A JP26829799A JP2001090676A JP 2001090676 A JP2001090676 A JP 2001090676A JP 26829799 A JP26829799 A JP 26829799A JP 26829799 A JP26829799 A JP 26829799A JP 2001090676 A JP2001090676 A JP 2001090676A
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ink
piston
cylinder
pump
ink supply
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Toshihiro Endo
敏弘 遠藤
Yasuo Yamamoto
康夫 山本
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Riso Kagaku Corp
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Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな摩擦力を受けたときに硬化するような
粘性流体を硬化させることなく供給できるインク供給ポ
ンプを提供する。 【解決手段】 少なくともシリンダ2とシリンダ2内で
往復運動するピストン1を備えたインク供給用ポンプ2
0において、シリンダ2の内面2aとシリンダ内面2a
に接するピストンOリング9や、シリンダ端壁Oリング
10とロッドシャフト外周面1aなどの摺動部分の材質
の接触角を、少なくともいずれか一方を100°以上と
し、他方を80°以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク供給ポンプ
に関し、特にインク供給ポンプの材質に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、孔版印刷装置に搭載されているイ
ンク供給手段としては、ポンプユニットが使用されてお
り、このポンプユニットにはピストンポンプやプランジ
ャーポンプといったポンプが用いられている。ピストン
ポンプとプランジャーポンプの大きな違いは、ピストン
ポンプがピストンに弁を有しているのに対し、プランジ
ャーポンプのプランジャーには弁が無い点であるが、い
ずれのポンプもピストンあるいはプランジャーが往復移
動してインクを供給する点においては共通している。
【0003】孔版印刷に使用されるインクには、たとえ
ば特殊な乾燥方式によるインク、特殊な素材のためのイ
ンクといったように、ニーズや印刷技術の進歩に伴って
さまざまなものが提案、開発されている。たとえば、紫
外線硬化性インク(UVインク)は、紫外線の照射を受
けたときに硬化するインクであり、瞬間的に乾燥するの
で印刷の合理化が図れると共に、溶剤などによる大気汚
染がないこと、印刷被膜が強固で耐摩擦性が強いことな
どの理由から使用が期待されている。
【0004】しかし、このUVインクは、感光性樹脂で
あるオリゴマー、光反応性希釈剤であるモノマーでビヒ
クルを構成し、これに色剤、光開始剤などを加えてイン
クにしたものであり、一般に高粘度で、また大きな摩擦
力を受けたときに固まり易いという性質を有する。
【0005】従って、ピストンポンプやプランジャーポ
ンプに、UVインクのような高粘度で、大きな摩擦力を
受けたときに固まり易いという性質を有するインクを使
用すると、ポンプのシリンダ内面とピストンによる摺動
摩擦がインクに加わり、短時間にインクが硬化してしま
うという問題があり、さらにインクの硬化の度合いによ
っては、インクポンプに大きな負荷がかかり正常にイン
クポンプが動作できなくなるという問題があった。
【0006】一方、インクに対し摩擦力を殆ど作用させ
ないポンプとして、送られるインクがその間を移動する
摺動面が存在しない二重ダイヤフラムポンプが知られて
いる。このポンプを使用すれば、インクを硬化させるほ
ど大きな摩擦力が発生することはないが、可撓性ダイヤ
フラム材料の制約のために、約13.1気圧以下の適用
という圧力制限があるため、UVインクのような高粘度
のインクを送るには適当ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−88814
号には、このようなせん断力に敏感な物質を改質させず
に送るポンプが提案されている。これは、プランジャー
の周囲に設けたシールにより接触面積を低減し、かつポ
ンプの出口をそのシールに近接した位置に設けることに
よって、インクが絶えず入れ替わるようにして摩擦をイ
ンクに伝えないようにしているものであり、ポンプの構
造を変えることにより、大きな摩擦力によるインクの硬
化を軽減しようとするものである。
【0008】しかし、ポンプの構造を変えても、ピスト
ンポンプやプランジャーポンプにおいては、ピストンや
プランジャーとシリンダとの間の摩擦を完全に抑えるこ
とはできないため、さらなる摩擦の軽減が望まれる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、大きい摩擦力を受けたときに硬化するような粘性流
体であっても硬化が起こりにくいインク供給ポンプを提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のインク供給ポン
プは、少なくともシリンダと該シリンダ内で往復運動す
るピストンを備えたインク供給用ポンプにおいて、前記
ピストン及び該ピストンと接するシリンダ内面の材質の
接触角が、少なくともいずれか一方が100°以上であ
って、他方が80°以上であることを特徴とするもので
ある。
【0011】前記インク供給ポンプとしては、ピストン
ポンプやプランジャーポンプがあげられる。
【0012】前記インク供給ポンプが供給するインク
は、高粘度で、大きな摩擦力を受けたときに硬化するよ
うなインクで、たとえば紫外線硬化性インク(以下単に
UVインクという)があげられる。
【0013】ピストン及びピストンと接するシリンダ内
面とは、ピストンポンプやプランジャーポンプといった
インク供給用ポンプにおいて、ピストン(プランジャー
ポンプにおいてはプランジャーを意味する)が往復運動
する際に、ピストンあるいはピストンに設けられている
部品とシリンダあるいはシリンダに設けられている部品
とがインクを介して接する部分であって、ピストンの往
復運動によってピストンとシリンダとの間でインクが硬
化するような箇所を意味する。具体的には、たとえば、
ピストンポンプにおけるピストンに設けられている断面
形状がO形をしたシーリングであるOリングとシリンダ
の内面、あるいはシリンダ端壁に設けられたOリングと
ピストンロッド、プランジャーポンプにおけるプランジ
ャーとシリンダの内面などがあげられる。
【0014】ピストン及びピストンと接するシリンダ内
面の材質の接触角が、少なくともいずれか一方が100
°以上であって、他方が80°以上であるとは、必ずし
もピストン及びシリンダ全体の材質の接触角がそのよう
なものでなくても、少なくとも、ピストン表面とこのピ
ストンと接するシリンダの内表面がそのような接触角を
有する材質であればよいことを意味する。従って、表面
をそのような接触角を有する材質でコーティングした場
合も含まれる。
【0015】接触角は、一般には図1に示すように、空
気中にある固体表面上に液体がある場合において、固
体、液体、気体3相の接触点Pで液体に引いた切線と固
体面のなす角のうち、液体を含むほうの角(図中θで表
された部分)を意味し、本発明の接触角は、固体に相当
する部分にピストンあるいはピストンに接するシリンダ
内面に用いたのと同じ材質を用い、液体には蒸留水(2
3℃)を用いて測定されたものを意味する。
【0016】接触角が100°以上の材質としては、テ
フロンPES、テフロン4F、テフロンPFA、テフロ
ンFEP、シリコンゴム、NBR(ニトリルブタジエン
ラバー)、天然ゴム、グラファイトなどが好ましい。接
触角が80°以上の材質としては、上記の他、フッ素ゴ
ム、EPDM(エチレン、プロピレンとジエン類の共重
合体)、真鍮、ポリエチレン、ウレタンゴムなどが好ま
しい。
【0017】
【発明の効果】本発明のインク供給ポンプは、少なくと
もシリンダとシリンダ内で往復運動するピストンを備え
たインク供給用ポンプにおいて、ピストン及びピストン
と接するシリンダ内面の材質の接触角を、少なくともい
ずれか一方を100°以上とし、他方を80°以上とし
たので、シリンダとこれに摺動するピストンとの間でイ
ンクの硬化を抑制することができる。
【0018】すなわち、ピストンポンプやプランジャー
ポンプのように、ピストンあるいはプランジャーが往復
運動するような構造のインク供給ポンプにおいては、イ
ンクにUVインクのような大きな摩擦力によって硬化が
おこる性質のインクを用いると、ピストンあるいはプラ
ンジャーとシリンダの摺動部においてインクの硬化がお
こってしまうが、この摺動部分の材質を、を少なくとも
いずれか一方を100°以上とし、他方を80°以上と
することによって、ポンプの構造を変えることなく、摺
動部分のインクの硬化を抑制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図2は本発明の第一の実施
の形態を示す孔版印刷装置のインク供給用ピストンポン
プの模式的縦断面図である。図2に示すピストンポンプ
は、ピストン1と、ピストン1が内部で往復運動するポ
ンプ室4と、ピストン1が内部で摺動するシリンダ2
と、略線的に示すインクボトル12が取り付けられてい
るインク吸引口3と、孔版印刷装置にインクを供給する
インク吐出口5とからなり、シリンダ2の一端にはイン
クボトル12からポンプ室4内へのインクの流入のみを
許容する逆止弁として機能する吸入側ポンプ弁6が設け
られ、ポンプ弁6はコイルばね14によって通路を閉じ
る方向に付勢されている。一方、ロッドシャフト17の
端部にはピストン弁7が、またロッドシャフト17の所
定の位置にはピストン1を反矢印方向に押すためのピン
18が設けられており、さらにシリンダ2の外側であっ
てロッドシャフト17の他端には、ピストン1を往復運
動させる機構が設けられている。ピストン1を往復運動
させる機構は、図示しないモータによって回転するギア
13と、このギアの回転中心に対して所定距離dだけ偏
心してギア13に固定された偏心カム15と、この偏心
カム15に係合する溝16を備えている。
【0020】インク供給用ピストンポンプの動作を簡単
に説明する。インク供給ローラ(図示せず)上のインク
保持量が一定量以下になると、ギヤ13が回転を始め
る。ギヤ13が回転することによって偏心カム15を介
しロッドシャフト17が往復運動し、ロッドシャフト1
7の端部のピストン弁7とピン18に挟まれたピストン
1がシリンダ2内を摺動する。ロッドシャフト17が矢
印方向に引かれると、ピストン弁7とピストン1が接触
しポンプ室4が閉じられ、ピストン1が矢印方向に引か
れると、ポンプ弁6が開きインクボトル12からインク
が吸引され、ポンプ室4にインクが満たされる。次いで
ロッドシャフト17が反矢印方向に押されると、ピン1
8とピストン1が接触し、ピストン1が反矢印方向に押
され、ポンプ弁6は閉じピストン弁7が開いてポンプ室
4のインクが斜線部Sに流入する。続いて、再びピスト
ン1が矢印方向に引かれると、斜線部Sに溜められたイ
ンクがインク吐出口5から吐出され、吐出されたインク
はインク供給ローラに供給される。インク供給ローラ上
のインク保持量が一定以上になるとギヤ13の回転が止
まり、インクの供給が停止される。
【0021】ピストン1がシリンダ2内を摺動すると、
図1中の太線部分、具体的にはシリンダ2の内表面2a
とピストンに設けられているピストンOリング9、及び
シリンダの端壁に設けられているOリング10とロッド
シャフト外周面1aとの間で摺動摩擦が発生する。この
時、シリンダ2の内表面2a及びOリング9の材質、及
びシリンダ端壁Oリング10とロッドシャフト外周面1
aの材質を、いずれか一方を100°以上の接触角を有
する材質とし、他方を80°以上の接触角を有する材質
とすることにより、インクの硬化を抑制することができ
る。
【0022】図3は本発明の第二の実施の形態を示す孔
版印刷装置のインク供給用プランジャーポンプの模式的
縦断面図である。図3に示すプランジャーポンプは、プ
ランジャー31と、プランジャー31が内部で往復運動
するポンプ室34と、プランジャー31が内部で摺動す
るシリンダ32と、略線的に示すインクボトル42が取
り付けられているインク吸引口33と、孔版印刷装置に
インクを供給するインク吐出口35とからなり、シリン
ダ32の一端にはインクボトル42からポンプ室34内
へのインクの流入のみを許容する逆止弁として機能する
吸入側ポンプ弁36が設けられ、インク吐出口35に通
じる通路には、インクの流出のみを許容する逆止弁とし
て機能する吐出側ポンプ弁37が設けられている。ポン
プ弁36、37は、それぞれコイルばね44、45によ
って通路を閉じる方向に付勢されている。
【0023】インク供給用プランジャーポンプの動作を
簡単に説明する。インク供給ローラ(図示せず)上のイ
ンク保持量が一定量以下になると、プランジャー31を
駆動する機構(図示せず)により、プランジャー31が
シリンダ32内を摺動する。プランジャー31が引かれ
る(矢印方向)と、ポンプ弁36が開きインクボトル1
2からインクが吸引される。次いでプランジャー31が
押されると(反矢印方向)、ポンプ弁36は閉じ、ポン
プ弁37が開いてインクがインク吐出口35から吐出さ
れ、吐出されたインクはインク供給ローラ(図示せず)
に供給される。インク供給ローラ上のインク保持量が一
定以上になるとインクの供給が停止される。
【0024】プランジャー31が往復運動すると、図2
の太線部分、すなわちシリンダ32の内表面32aとプ
ランジャー31に設けられているOリング39との間に
摺動摩擦が発生する。この時、シリンダ32の内表面3
2a及びOリング39の接触角を、いずれか一方を10
0°以上、他方を80°以上とすることにより、インク
の硬化を抑制することができる。以下に実施例を示す。
【0025】(実施例1)ピストンのOリングにシリコ
ンゴム(接触角107.7)を、シリンダ内表面にテフ
ロンPES(接触角112.2)を用いてピストンポン
プを作製した。接触角の測定は接触角計CA−DT・A
型(協和界面化学株式会社)を用い、液滴法測定操作
(液は23℃の蒸留水を用いた)により測定した。イン
クは、エポキシアクリレートオリゴマ20部(播磨化成
工業(株)製)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート34部(東亜合成化学工業(株)製)、フェニー
ル・エチレンオキサイド変成アクリレート34部(東亜
合成化学工業(株)製)、ファネスカーボン4部(三菱
化学工業(株)製)、イルカギュアー907 3部(チバガ
イギー社製)、BENTON38 3部(RHEOX社
製)、顔料分散剤としてソルスパースS24000GR 1部
(ゼネカ社製)、重合禁止剤0.1部を通常の方法によ
り調整して用いた。ピストン移動距離3cm、ピストン
速度1往復/秒の条件下、ポンプを10時間動かしてイ
ンク硬化を黙視により確認した。この結果、インクに硬
化は全く見られなかった。
【0026】(実施例2)シリンダ内表面に真鍮(接触
角80.4)を用いてピストンポンプを作製した以外
は、実施例1と同様に実験を行った。この結果、インク
に硬化は全く見られなかった。
【0027】(実施例3)ピストンのOリングにフッ素
ゴム(接触角94.0)を、シリンダ内表面にテフロン
PFA(接触角108.6)を用いてピストンポンプを
作製した以外は、実施例1と同様に実験を行った。この
結果、インクに硬化は全く見られなかった。
【0028】(比較例1)ピストンのOリングにシリコ
ンゴム(接触角107.7)を、シリンダ内表面にステ
ンレス18-8(接触角77.4)を用いてピストンポンプ
を作製した以外は、実施例1と同様に実験を行った。こ
の結果、インクの一部に硬化が見られた。
【0029】(比較例2)ピストンのOリングにフッ素
ゴム(接触角94.0)を、シリンダ内表面にアルミ
(接触角71.7)を用いてピストンポンプを作製した
以外は、実施例1と同様に実験を行った。この結果、イ
ンクの一部に硬化が見られた。
【0030】(比較例3)ピストンのOリングにフッ素
ゴム(接触角94.0)を、シリンダ内表面に真鍮(接
触角80.4)を用いてピストンポンプを作製した以外
は、実施例1と同様に実験を行った。この結果、インク
の一部に硬化が見られた。
【0031】(比較例4)ピストンのOリングにEPD
M(接触角92.4)を、シリンダ内表面に真鍮(接触
角80.4)を用いてピストンポンプを作製した以外
は、実施例1と同様に実験を行った。この結果、インク
の一部に硬化が見られた。
【0032】(比較例5)ピストンのOリングにEPD
M(接触角92.4)を、シリンダ内表面にガラス(接
触角30.0)を用いてピストンポンプを作製した以外
は、実施例1と同様に実験を行った。この結果、インク
の一部に硬化が見られた。以上の結果をまとめたものを
表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1から明らかなように、シリンダ2の内
表面2a及びOリング9の材質の接触角を、いずれか一
方を100°以上、他方を80以上とすることにより、
インクの硬化を抑制することができたことがわかる。こ
の場合、100°以上の接触角を有する材質がシリンダ
3の内表面2aであり、80°以上の接触角を有する材
質がOリング9であっても(実施例2)、またその逆で
あっても(実施例3)インクの硬化は見られなかった
が、一方が100°以上であっても、他方が80°未満
である場合(比較例1)には、インクが硬化してしま
い、効果が得られなかった。従って、シリンダ2の内表
面2a及びOリング9の材質の接触角を、いずれか一方
を100°以上、他方を80°以上とすることにより、
インクの硬化を抑制することができる。
【0035】また、実施例では、ピストンポンプのシリ
ンダ2の内表面2a及びOリング9との間の材質の接触
角を取り上げたが、同様にロッドシャフト外周面1aと
シリンダ端壁Oリング10との間の、いずれか一方の接
触角を100°以上、他方の接触角を80°以上とする
ことにより、インクの硬化を抑制することができる。さ
らに、プランジャーポンプにおいても、シリンダ32の
内表面32a及びOリング39の接触角を、いずれか一
方を100°以上、他方を80°以上とすることによ
り、インクの硬化を抑制することができる。
【0036】なお、ここでは、インク供給ポンプにおけ
るピストンあるいはプランジャーとシリンダとの摺動部
分の材質について述べたが、UVインクのような大きな
摩擦力により硬化するインクを使用し、かつこのインク
が介する部品の摺動部分、たとえば、孔版印刷装置のイ
ンク供給部の中押しロール端部とインクせき板の摺動部
分などにおいても、いずれか一方の材質の接触角を10
0°以上、他方の材質の接触角を80°以上とすること
により、インクの硬化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接触角を説明するための図
【図2】本発明の第一の実施の形態を示す孔版印刷装置
のインク供給用ピストンポンプの模式的縦断面図
【図3】本発明の第二の実施の形態を示す孔版印刷装置
のインク供給用プランジャーポンプの模式的縦断面図
【符号の説明】
1 ピストン 1a ロッドシャフト外周面 2 シリンダ 2a シリンダ内面 9 ピストンOリング 10 シリンダ端壁Oリング 20 ピストンポンプ 30 プランジャーポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシリンダと該シリンダ内で往
    復運動するピストンを備えたインク供給用ポンプにおい
    て、前記ピストン及び該ピストンと接するシリンダ内面
    の材質の接触角が、少なくともいずれか一方が100°
    以上であって、他方が80°以上であることを特徴とす
    るインク供給ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記インク供給ポンプがピストンポンプ
    またはプランジャーポンプであることを特徴とする請求
    項1記載のインク供給ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記インク供給ポンプが供給するインク
    が紫外線硬化性インクであることを特徴とする請求項1
    または2記載のインク供給ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ内面の材質がテフロンであ
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載のインク
    供給ポンプ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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