JP3967407B2 - 原料混合装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建築資材に用いられるシーリング材や接着材等の高粘度液の原料を混合する原料混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の原料混合装置としては、例えば実開昭64−12630号公報に記載されているように、上面を開口した混合容器内に粉末や液体等の原料を投入し、混合容器内の攪拌翼を回転させて原料を混合するようにしたものが知られている。この場合、混合の完了した原料は混合容器に収容されたまま充填装置に移送され、充填装置によって製品として個々の容器に充填される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の原料混合装置では、混合容器に原料を投入する際や混合完了後に混合容器を充填装置に移送する際などに原料が外気に接触し、これにより原料の硬化が始まり、特に硬化時間の短いものは製品の品質に悪影響を及ぼすという問題点があった。また、混合終了後、混合容器の内面や攪拌翼に硬化した原料が付着しているため、これを一回の混合ごとに溶剤等で洗浄して除去しなければならないという極めて煩わしい作業を必要としていた。
【0004】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原料を外気に接触させることなく混合することのできる原料混合装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、高粘度液の原料を容器内で混合する原料混合装置において、上面を開口した上下方向に移動自在な混合容器と、混合容器の上方を覆う固定ケーシングと、混合容器及び固定ケーシングの間を密閉状態で覆う上下方向に移動自在な可動ケーシングと、密閉状態の混合容器内に原料を投入する原料投入手段と、混合容器及び可動ケーシングを上下動させる駆動手段と、混合容器内の上下方向所定位置で回転する攪拌部材とを備え、原料を投入された混合容器及び可動ケーシングを密閉状態で上下動させながら攪拌部材を回転させるようにしている。
【0006】
これにより、混合容器が上下動して原料が満遍なく混合され、しかも混合中の原料が外気に接触することがない。
【0007】
また、請求項2では、請求項1記載の原料混合装置において、下部に原料の吐出口を有する混合容器と、回転時に混合容器内の原料に上下方向の圧力を付与する攪拌部材とを備え、原料に下方への圧力が加わる方向に攪拌部材を回転させながら原料を混合容器の吐出口から吐出させるようにしている。これにより、請求項1の作用に加え、原料が混合容器から効率よく吐出する。
【0008】
また、請求項3では、請求項2記載の原料混合装置において、前記混合容器から吐出した原料を強制的に流動させる流動手段を備えている。これにより、請求項2の作用に加え、混合容器から原料がより確実に吐出する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1は原料混合装置及び原料充填装置の構成図である。
【0010】
同図に示す原料混合装置10は、原料Aを混合する混合容器11と、混合容器11の上方を覆う固定ケーシング12と、混合容器11及び固定ケーシング12の間を覆う可動ケーシング13と、混合容器11内の原料Aを攪拌する攪拌翼14と、混合容器11内の空気を排出する真空ポンプ15と、混合容器11内に原料Aを投入する原料投入路16と、混合容器11内に窒素ガスを供給するガス供給路17と、混合容器11内から原料Aを取出す原料移送ポンプ18とから構成されている。
【0011】
混合容器11は上面を開口し、その底面には原料Aの吐出口11a及び吸入口11bが設けられている。混合容器11の外側面には支持部11cが設けられ、支持部11cは本体フレーム19に固定されたシリンダ11dに連結されている。即ち、混合容器11はシリンダ11dによって上下方向に移動するようになっている。
【0012】
固定ケーシング12は下面を開口し、本体フレーム19に固定されている。即ち、固定ケーシング12は下端を混合容器11の上端に当接するようになっている。
【0013】
可動ケーシング13は上面及び下面を開口し、固定ケーシング12の外側を覆うように設けられている。可動ケーシング13の外側面には支持部13aが設けられ、支持部13aは本体フレーム19に固定されたシリンダ13bに連結されている。即ち、可動ケーシング13はシリンダ13bによって上下方向に移動するようになっている。この場合、可動ケーシング13の下端は混合容器11の上端に密着し、上端側はシール部材等によって固定ケーシング12の側面と気密状態を保ちながら固定ケーシング12に対して摺動するようになっている。
【0014】
攪拌翼14は混合容器11内の側面及び底面に沿って延び、その中央には上下方向に延びるシャフト14aが連結されている。シャフト14aは固定ケーシング12内に配置された駆動部14bに連結され、駆動部14bによって攪拌翼14を正転または逆転されるようになっている。また、攪拌翼14は、図5に示すように混合容器11の底面に沿って回転する部分が上下方向に所定の傾斜角度を有しており、正転方向に回転するときは上向きの傾斜面が原料Aを上方へ押し上げるように回転し、逆転方向に回転するときは下向きの傾斜面が原料Aを下方へ押し下げるように回転する。
【0015】
真空ポンプ15は開閉弁15aを介して固定ケーシング12に接続され、混合容器11内の空気を排出するようになっている。
【0016】
原料投入路16は一端を固定ケーシング12に接続され、他端側に設けられた図示しない原料貯蔵部から混合容器11内に所定の原料Aを投入するようになっている。
【0017】
ガス供給路17は一端を固定ケーシング12に接続され、他端側に設けられた図示しないガス供給源から混合容器11内に窒素ガスを供給するようになっている。
【0018】
原料移送ポンプ18は混合容器11の吐出口11aと後記する原料充填装置20とを接続する移送管路18aに設けられ、混合容器11内の原料Aを吸引して原料充填装置20側に送り出すようになっている。
【0019】
また、図1に示す原料充填装置20は、原料Aを収容する原料容器21と、原料容器21内の原料Aを押出す押出板22と、原料容器21内に窒素ガスを供給するガス供給路23とから構成されている。
【0020】
原料容器21は上面を開口し、その底面には原料Aの吸入口21a及び吐出口21bが設けられている。即ち、原料容器21の吸入口21aには前記移送管路18aが接続され、原料容器21の吐出口21bは個々の容器への充填口(図示せず)に接続されている。原料容器21の外側面には支持部21cが設けられ、支持部21cは本体フレーム24の支持部24aに支持されている。また、原料容器21には内部の空気圧を調整するブロー弁21dが設けられている。
【0021】
押出板22は円盤状に形成され、原料容器21の内側面に沿って上下動するようになっている。即ち、押出板22は本体フレーム24に固定されたシリンダ22aにシャフト22bを介して連結され、シリンダ22aによって原料容器21内の原料Aを下方に押圧するようになっている。
【0022】
ガス供給路23は一端を原料容器21に接続され、他端側に設けられた図示しないガス供給源から原料容器21内に窒素ガスを供給するようになっている。
【0023】
以上の構成において原料Aを混合する場合には、図2に示すように原料混合装置10の混合容器11及び可動ケーシング13を下方に移動し、真空ポンプ15によって混合容器11内の空気を排出する。次に、混合容器11内にガス供給路17から窒素ガスを供給するとともに、混合容器11内に原料投入路16から原料Aを投入し、攪拌翼14を正転方向に回転させて原料Aを混合する。この場合、混合容器11が下方に移動しているので、攪拌翼14は混合容器11内の上部に位置し、上方の原料Aが積極的に混合される。これにより、混合容器11内の上部に未混合の原料Aが残ることがない。この後、図3に示すように攪拌翼14を回転させながら混合容器11及び可動ケーシング13を徐々に上方に移動することにより、混合容器11内の原料Aが満遍なく混合される。
【0024】
次に、原料混合装置10によって混合された原料Aを原料充填装置20に移送する場合には、混合容器11の吐出口11a及び原料容器21の吸入口21aを開放し、原料移送ポンプ18によって混合容器11内の原料Aを原料容器21内に移送する。その際、原料混合装置10の混合容器11及び可動ケーシング13を下方に移動しておき、図4に示すように攪拌翼14を逆転方向に回転させながら徐々に上方へ移動する。これにより、図5に示すように攪拌翼14の傾斜面によって原料Aに下方への圧力Fが加わることから、この圧力Fと原料移送ポンプ18の吸引力によって原料Aが混合容器11から吐出される。このようにして、原料Aの移送が完了したならば、原料容器21の吸入口21aを閉じて吐出口21bを開放し、押出板22によって原料容器21内の原料Aが個々の容器に製品として充填される。その際、原料容器21内にガス供給路23から窒素ガスを供給し、原料容器21内をブロー弁21dによって一定の正圧に保つことにより、外気の侵入が阻止される。
【0025】
このように、本実施形態によれば、原料混合装置10の混合容器11を固定ケーシング12及び可動ケーシング13によって密閉し、可動ケーシング13により混合容器11の気密を保った状態で混合容器11を上下動させながら攪拌翼14を回転させて原料Aを混合するようにしたので、混合容器11の上下動により原料Aを満遍なく混合することができ、しかも混合中の原料Aを外気に接触させることがないので、原料Aの硬化を確実に防止することができる。この場合、混合容器11の内面や攪拌翼14に付着した原料Aも硬化することがないので、同種類の原料Aならば混合容器11や攪拌翼14を洗浄することなく何回でも連続して原料Aの混合を行うことができる。また、原料Aを混合容器11から吐出させる際、攪拌翼14を逆転方向に回転させて攪拌翼14の傾斜面により原料Aに下方への圧力が加わるようにしたので、原料Aを混合容器11から効率よく吐出させることができる。更に、原料混合装置10の混合容器11と原料充填装置20の原料容器21とを移送管路18aによって接続し、混合の完了した原料Aを移送管路18aを通じて外気と接触させることなく原料充填装置20の原料容器21に移送するようにしたので、混合容器11を原料充填装置20に移動させることなく混合工程から充填工程まで連続して行うことができ、生産効率の向上を図ることができる。
【0026】
図6は本発明の他の実施形態を示す原料混合装置の構成図で、前記実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。即ち、本実施形態では混合容器11に前記実施形態よりも大口径の吐出口11cが設けられ、吐出口11cは油圧シリンダ30によって駆動されるスライドゲート31によって開閉されるようになっている。また、吐出口11cと原料移送ポンプ18との間にはスクリューフィーダ32が設けられ、スクリューフィーダ32はスクリュー32aの回転によって原料Aを強制的に流動させる周知の構成からなる。
【0027】
以上の構成においては、スライドゲート31を開放し、前記実施形態と同様、混合容器11を上昇させながら攪拌翼14を回転させることにより、混合容器11から原料Aが吐出される。その際、原料Aは大口径の吐出口11cから吐出するとともに、スクリューフィーダ32によって原料移送ポンプ18側に強制的に送り出される。従って、本実施形態では、原料移送ポンプ18の吸引圧だけでは混合容器11からの吐出の困難な粘性の高い原料Aにおいても、大口径の吐出口11cとスクリューフィーダ32によって原料Aの吐出を確実に行うことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の原料混合装置によれば、原料を満遍なく混合することができ、しかも混合中の原料を外気に接触させることがないので、原料の硬化を確実に防止することができ、特に硬化時間の短い製品には品質の低下防止に極めて有利である。この場合、混合容器の内面や攪拌部材に付着した原料も硬化することがないので、同種類の原料ならば混合容器や攪拌部材を洗浄することなく何回でも連続して原料の混合を行うことができ、洗浄作業を大幅に軽減することができる。
【0029】
また、請求項2の原料混合装置によれば、請求項1の効果に加え、原料を混合容器から効率よく吐出させることができるので、吐出時間の短縮及び残留量の低減を図ることができる。
【0030】
また、請求項3の原料混合装置によれば、請求項2の効果に加え、混合容器からの原料の吐出をより確実に行うことができるので、粘性の高い原料の場合に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す原料混合装置及び原料充填装置の構成図
【図2】原料混合装置の動作説明図
【図3】原料混合装置の動作説明図
【図4】原料混合装置の動作説明図
【図5】攪拌翼の回転時の作用を示す拡大断面図
【図6】本発明の他の実施形態を示す原料混合装置の構成図
【符号の説明】
10…原料混合装置、11…混合容器、12…固定ケーシング、13…可動ケーシング、11a,11c…吐出口、14…攪拌翼、16…原料投入路、A…原料、32…スクリューフィーダ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば建築資材に用いられるシーリング材や接着材等の高粘度液の原料を混合する原料混合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の原料混合装置としては、例えば実開昭64−12630号公報に記載されているように、上面を開口した混合容器内に粉末や液体等の原料を投入し、混合容器内の攪拌翼を回転させて原料を混合するようにしたものが知られている。この場合、混合の完了した原料は混合容器に収容されたまま充填装置に移送され、充填装置によって製品として個々の容器に充填される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の原料混合装置では、混合容器に原料を投入する際や混合完了後に混合容器を充填装置に移送する際などに原料が外気に接触し、これにより原料の硬化が始まり、特に硬化時間の短いものは製品の品質に悪影響を及ぼすという問題点があった。また、混合終了後、混合容器の内面や攪拌翼に硬化した原料が付着しているため、これを一回の混合ごとに溶剤等で洗浄して除去しなければならないという極めて煩わしい作業を必要としていた。
【0004】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原料を外気に接触させることなく混合することのできる原料混合装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1では、高粘度液の原料を容器内で混合する原料混合装置において、上面を開口した上下方向に移動自在な混合容器と、混合容器の上方を覆う固定ケーシングと、混合容器及び固定ケーシングの間を密閉状態で覆う上下方向に移動自在な可動ケーシングと、密閉状態の混合容器内に原料を投入する原料投入手段と、混合容器及び可動ケーシングを上下動させる駆動手段と、混合容器内の上下方向所定位置で回転する攪拌部材とを備え、原料を投入された混合容器及び可動ケーシングを密閉状態で上下動させながら攪拌部材を回転させるようにしている。
【0006】
これにより、混合容器が上下動して原料が満遍なく混合され、しかも混合中の原料が外気に接触することがない。
【0007】
また、請求項2では、請求項1記載の原料混合装置において、下部に原料の吐出口を有する混合容器と、回転時に混合容器内の原料に上下方向の圧力を付与する攪拌部材とを備え、原料に下方への圧力が加わる方向に攪拌部材を回転させながら原料を混合容器の吐出口から吐出させるようにしている。これにより、請求項1の作用に加え、原料が混合容器から効率よく吐出する。
【0008】
また、請求項3では、請求項2記載の原料混合装置において、前記混合容器から吐出した原料を強制的に流動させる流動手段を備えている。これにより、請求項2の作用に加え、混合容器から原料がより確実に吐出する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1は原料混合装置及び原料充填装置の構成図である。
【0010】
同図に示す原料混合装置10は、原料Aを混合する混合容器11と、混合容器11の上方を覆う固定ケーシング12と、混合容器11及び固定ケーシング12の間を覆う可動ケーシング13と、混合容器11内の原料Aを攪拌する攪拌翼14と、混合容器11内の空気を排出する真空ポンプ15と、混合容器11内に原料Aを投入する原料投入路16と、混合容器11内に窒素ガスを供給するガス供給路17と、混合容器11内から原料Aを取出す原料移送ポンプ18とから構成されている。
【0011】
混合容器11は上面を開口し、その底面には原料Aの吐出口11a及び吸入口11bが設けられている。混合容器11の外側面には支持部11cが設けられ、支持部11cは本体フレーム19に固定されたシリンダ11dに連結されている。即ち、混合容器11はシリンダ11dによって上下方向に移動するようになっている。
【0012】
固定ケーシング12は下面を開口し、本体フレーム19に固定されている。即ち、固定ケーシング12は下端を混合容器11の上端に当接するようになっている。
【0013】
可動ケーシング13は上面及び下面を開口し、固定ケーシング12の外側を覆うように設けられている。可動ケーシング13の外側面には支持部13aが設けられ、支持部13aは本体フレーム19に固定されたシリンダ13bに連結されている。即ち、可動ケーシング13はシリンダ13bによって上下方向に移動するようになっている。この場合、可動ケーシング13の下端は混合容器11の上端に密着し、上端側はシール部材等によって固定ケーシング12の側面と気密状態を保ちながら固定ケーシング12に対して摺動するようになっている。
【0014】
攪拌翼14は混合容器11内の側面及び底面に沿って延び、その中央には上下方向に延びるシャフト14aが連結されている。シャフト14aは固定ケーシング12内に配置された駆動部14bに連結され、駆動部14bによって攪拌翼14を正転または逆転されるようになっている。また、攪拌翼14は、図5に示すように混合容器11の底面に沿って回転する部分が上下方向に所定の傾斜角度を有しており、正転方向に回転するときは上向きの傾斜面が原料Aを上方へ押し上げるように回転し、逆転方向に回転するときは下向きの傾斜面が原料Aを下方へ押し下げるように回転する。
【0015】
真空ポンプ15は開閉弁15aを介して固定ケーシング12に接続され、混合容器11内の空気を排出するようになっている。
【0016】
原料投入路16は一端を固定ケーシング12に接続され、他端側に設けられた図示しない原料貯蔵部から混合容器11内に所定の原料Aを投入するようになっている。
【0017】
ガス供給路17は一端を固定ケーシング12に接続され、他端側に設けられた図示しないガス供給源から混合容器11内に窒素ガスを供給するようになっている。
【0018】
原料移送ポンプ18は混合容器11の吐出口11aと後記する原料充填装置20とを接続する移送管路18aに設けられ、混合容器11内の原料Aを吸引して原料充填装置20側に送り出すようになっている。
【0019】
また、図1に示す原料充填装置20は、原料Aを収容する原料容器21と、原料容器21内の原料Aを押出す押出板22と、原料容器21内に窒素ガスを供給するガス供給路23とから構成されている。
【0020】
原料容器21は上面を開口し、その底面には原料Aの吸入口21a及び吐出口21bが設けられている。即ち、原料容器21の吸入口21aには前記移送管路18aが接続され、原料容器21の吐出口21bは個々の容器への充填口(図示せず)に接続されている。原料容器21の外側面には支持部21cが設けられ、支持部21cは本体フレーム24の支持部24aに支持されている。また、原料容器21には内部の空気圧を調整するブロー弁21dが設けられている。
【0021】
押出板22は円盤状に形成され、原料容器21の内側面に沿って上下動するようになっている。即ち、押出板22は本体フレーム24に固定されたシリンダ22aにシャフト22bを介して連結され、シリンダ22aによって原料容器21内の原料Aを下方に押圧するようになっている。
【0022】
ガス供給路23は一端を原料容器21に接続され、他端側に設けられた図示しないガス供給源から原料容器21内に窒素ガスを供給するようになっている。
【0023】
以上の構成において原料Aを混合する場合には、図2に示すように原料混合装置10の混合容器11及び可動ケーシング13を下方に移動し、真空ポンプ15によって混合容器11内の空気を排出する。次に、混合容器11内にガス供給路17から窒素ガスを供給するとともに、混合容器11内に原料投入路16から原料Aを投入し、攪拌翼14を正転方向に回転させて原料Aを混合する。この場合、混合容器11が下方に移動しているので、攪拌翼14は混合容器11内の上部に位置し、上方の原料Aが積極的に混合される。これにより、混合容器11内の上部に未混合の原料Aが残ることがない。この後、図3に示すように攪拌翼14を回転させながら混合容器11及び可動ケーシング13を徐々に上方に移動することにより、混合容器11内の原料Aが満遍なく混合される。
【0024】
次に、原料混合装置10によって混合された原料Aを原料充填装置20に移送する場合には、混合容器11の吐出口11a及び原料容器21の吸入口21aを開放し、原料移送ポンプ18によって混合容器11内の原料Aを原料容器21内に移送する。その際、原料混合装置10の混合容器11及び可動ケーシング13を下方に移動しておき、図4に示すように攪拌翼14を逆転方向に回転させながら徐々に上方へ移動する。これにより、図5に示すように攪拌翼14の傾斜面によって原料Aに下方への圧力Fが加わることから、この圧力Fと原料移送ポンプ18の吸引力によって原料Aが混合容器11から吐出される。このようにして、原料Aの移送が完了したならば、原料容器21の吸入口21aを閉じて吐出口21bを開放し、押出板22によって原料容器21内の原料Aが個々の容器に製品として充填される。その際、原料容器21内にガス供給路23から窒素ガスを供給し、原料容器21内をブロー弁21dによって一定の正圧に保つことにより、外気の侵入が阻止される。
【0025】
このように、本実施形態によれば、原料混合装置10の混合容器11を固定ケーシング12及び可動ケーシング13によって密閉し、可動ケーシング13により混合容器11の気密を保った状態で混合容器11を上下動させながら攪拌翼14を回転させて原料Aを混合するようにしたので、混合容器11の上下動により原料Aを満遍なく混合することができ、しかも混合中の原料Aを外気に接触させることがないので、原料Aの硬化を確実に防止することができる。この場合、混合容器11の内面や攪拌翼14に付着した原料Aも硬化することがないので、同種類の原料Aならば混合容器11や攪拌翼14を洗浄することなく何回でも連続して原料Aの混合を行うことができる。また、原料Aを混合容器11から吐出させる際、攪拌翼14を逆転方向に回転させて攪拌翼14の傾斜面により原料Aに下方への圧力が加わるようにしたので、原料Aを混合容器11から効率よく吐出させることができる。更に、原料混合装置10の混合容器11と原料充填装置20の原料容器21とを移送管路18aによって接続し、混合の完了した原料Aを移送管路18aを通じて外気と接触させることなく原料充填装置20の原料容器21に移送するようにしたので、混合容器11を原料充填装置20に移動させることなく混合工程から充填工程まで連続して行うことができ、生産効率の向上を図ることができる。
【0026】
図6は本発明の他の実施形態を示す原料混合装置の構成図で、前記実施形態と同等の構成部分には同一の符号を付して示す。即ち、本実施形態では混合容器11に前記実施形態よりも大口径の吐出口11cが設けられ、吐出口11cは油圧シリンダ30によって駆動されるスライドゲート31によって開閉されるようになっている。また、吐出口11cと原料移送ポンプ18との間にはスクリューフィーダ32が設けられ、スクリューフィーダ32はスクリュー32aの回転によって原料Aを強制的に流動させる周知の構成からなる。
【0027】
以上の構成においては、スライドゲート31を開放し、前記実施形態と同様、混合容器11を上昇させながら攪拌翼14を回転させることにより、混合容器11から原料Aが吐出される。その際、原料Aは大口径の吐出口11cから吐出するとともに、スクリューフィーダ32によって原料移送ポンプ18側に強制的に送り出される。従って、本実施形態では、原料移送ポンプ18の吸引圧だけでは混合容器11からの吐出の困難な粘性の高い原料Aにおいても、大口径の吐出口11cとスクリューフィーダ32によって原料Aの吐出を確実に行うことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の原料混合装置によれば、原料を満遍なく混合することができ、しかも混合中の原料を外気に接触させることがないので、原料の硬化を確実に防止することができ、特に硬化時間の短い製品には品質の低下防止に極めて有利である。この場合、混合容器の内面や攪拌部材に付着した原料も硬化することがないので、同種類の原料ならば混合容器や攪拌部材を洗浄することなく何回でも連続して原料の混合を行うことができ、洗浄作業を大幅に軽減することができる。
【0029】
また、請求項2の原料混合装置によれば、請求項1の効果に加え、原料を混合容器から効率よく吐出させることができるので、吐出時間の短縮及び残留量の低減を図ることができる。
【0030】
また、請求項3の原料混合装置によれば、請求項2の効果に加え、混合容器からの原料の吐出をより確実に行うことができるので、粘性の高い原料の場合に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す原料混合装置及び原料充填装置の構成図
【図2】原料混合装置の動作説明図
【図3】原料混合装置の動作説明図
【図4】原料混合装置の動作説明図
【図5】攪拌翼の回転時の作用を示す拡大断面図
【図6】本発明の他の実施形態を示す原料混合装置の構成図
【符号の説明】
10…原料混合装置、11…混合容器、12…固定ケーシング、13…可動ケーシング、11a,11c…吐出口、14…攪拌翼、16…原料投入路、A…原料、32…スクリューフィーダ。
Claims (3)
- 高粘度液の原料を容器内で混合する原料混合装置において、
上面を開口した上下方向に移動自在な混合容器と、
混合容器の上方を覆う固定ケーシングと、
混合容器及び固定ケーシングの間を密閉状態で覆う上下方向に移動自在な可動ケーシングと、
密閉状態の混合容器内に原料を投入する原料投入手段と、
混合容器及び可動ケーシングを上下動させる駆動手段と、
混合容器内の上下方向所定位置で回転する攪拌部材とを備え、
原料を投入された混合容器及び可動ケーシングを密閉状態で上下動させながら攪拌部材を回転させるようにした
ことを特徴とする原料混合装置。 - 前記混合容器の一端に原料の吐出口を設けるとともに、
前記攪拌部材を回転時に混合容器内の原料に上下方向の圧力を付与するように形成し、
原料に前記吐出口側への圧力が加わる方向に攪拌部材を回転させながら原料を混合容器の吐出口から吐出させるようにした
ことを特徴とする請求項1記載の原料混合装置。 - 前記混合容器から吐出した原料を強制的に流動させる流動手段を備えた
ことを特徴とする請求項2記載の原料混合装置。
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