JPH10146315A - 内視鏡システム - Google Patents

内視鏡システム

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Publication number
JPH10146315A
JPH10146315A JP8309691A JP30969196A JPH10146315A JP H10146315 A JPH10146315 A JP H10146315A JP 8309691 A JP8309691 A JP 8309691A JP 30969196 A JP30969196 A JP 30969196A JP H10146315 A JPH10146315 A JP H10146315A
Authority
JP
Japan
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endoscope
stylet
channel
forceps
stopper
Prior art date
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Pending
Application number
JP8309691A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Moriyama
宏樹 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP8309691A priority Critical patent/JPH10146315A/ja
Publication of JPH10146315A publication Critical patent/JPH10146315A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤った長さのスタイレットを内視鏡に用いた
場合に直ちに誤使用であることが確認できるようにして
内視鏡の破損等を防止する。 【解決手段】 挿入部長の異なる2機種の内視鏡1a,
1bに対して、それぞれの挿入部長に適応して硬質化で
きるよう構成されたスタイレット4a,4bが設けられ
ている。挿入部長が長い内視鏡1aと中間の内視鏡1b
との挿入部長の違いをL2 とし、スタイレット4a,4
bをそれぞれ適合する内視鏡1a,1bの鉗子チャンネ
ルに挿入した際の内視鏡1a,1bの先端からスタイレ
ット4a,4bの先端までの長さを共にL1 とすると、
L1 <L2 となっている。挿入部長が長い内視鏡1aに
適応したスタイレット4aを誤って内視鏡1bに用いた
場合は、破線で示すようにスタイレット4aの先端部が
内視鏡1bの先端より突出して観察視野範囲21の中に
入り、視認できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の挿入部の
剛性を変化させて体腔内に挿入し易くするためのスタイ
レットを備えた内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、細長の挿入部を体腔内に挿入
することにより、切開を必要とすることなく、体腔内の
検査対象部位を観察したり、必要に応じ、処置具を用い
て治療処置のできる内視鏡が広く用いられるようになっ
た。医療用の内視鏡は、経口的に胃、十二指腸、小腸ま
での挿入が可能であり、経肛門的にも直腸、S字結腸か
ら下行、横行結腸及び上行結腸までの挿入も普通に行わ
れるようになっている。
【0003】このような深部を観察するには、体腔の複
雑な形状を有する部位を通過させなければならないの
で、深部観察用の内視鏡は柔軟性を重視した設計がなさ
れ、きわめて屈曲しやすいものとなっている。しかし、
内視鏡の挿入操作においては硬直性を要求される局面も
ある。
【0004】そこで、内視鏡の挿入部の剛性を変化させ
て体腔内に挿入し易くするために、特開平8−1226
53号公報に示されているような、内視鏡の鉗子チャン
ネルに挿入して挿入部の可撓性を変化させるスタイレッ
トが提案されており、このようなスタイレットを必要に
応じて用いることによって、体腔内への挿入時の操作性
を向上させることが可能である。
【0005】スタイレットは、内視鏡の鉗子挿通口から
鉗子チャンネルに挿入して、スタイレットの先端を内視
鏡挿入部内の軟性部に留めて使用する必要があり、湾曲
部まで到達した状態で使用してしまうと、内視鏡を壊す
ような事故や十分に機能しない事態が発生する場合があ
る。このため、スタイレットは通常一つの内視鏡に対し
て一つの適正な長さのものが専用的に使われている。
【0006】しかし、複数本の内視鏡を保有する病院等
においては、一つの内視鏡に対して専用的に使用される
べき正規のスタイレットとは異なる他のものが誤使用さ
れてしまう可能性があり、このような場合に上述したよ
うな事故に結びつくおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のスタイレットを用いた内視鏡システムでは、ある内視
鏡に対して専用的に用いるスタイレットを挿入部長が異
なる別の内視鏡に誤って用いた場合など、適正なスタイ
レットが使用されているか否かを確認する手段が考慮さ
れていないため、誤使用により内視鏡が機能不能となる
事態を招いたり内視鏡を破損させてしまうおそれがある
という問題点があった。
【0008】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、誤った長さのスタイレットを内視鏡に用いた場
合に直ちに誤使用であることが確認でき、内視鏡の破損
等の不具合を防ぐことが可能な内視鏡システムを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡シス
テムは、軟性部を有する細長の挿入部と、この挿入部の
基端に連結する操作部と、前記挿入部内に配設され該挿
入部先端に先端側開口部を有し前記操作部に挿入開口部
を有してこれらの先端側開口部と挿入開口部とを連通す
るチャンネルと、を有してなる内視鏡と、前記内視鏡の
チャンネル内に挿通可能で、該チャンネルへの挿通量を
規制するストッパ部を有し、前記チャンネル内に挿通す
ることで前記軟性部の剛性を変化させるスタイレット
と、を備えた内視鏡システムであって、前記内視鏡とし
て前記挿入部の長さの異なる複数種類の内視鏡を備え、
前記複数種類の内視鏡のうち第1の内視鏡に適応したス
タイレットをこの第1の内視鏡よりも短い挿入部を有す
る第2の内視鏡に対して使用した場合、前記スタイレッ
トのストッパ位置まで前記第2の内視鏡のチャンネル内
に挿通したときに、前記スタイレットの先端部が前記内
視鏡の観察画像内に視認可能となるように前記第1及び
第2の内視鏡の挿入部の長さと前記スタイレットの長さ
とを設定したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図6は本発明の第1の
実施形態に係り、図1は内視鏡の鉗子チャンネルにスタ
イレットを挿入した状態を示す構成説明図、図2はスタ
イレットの外観構成を示す平面図、図3は挿入部長の異
なる内視鏡とそれぞれに適合したスタイレットとの長さ
の関係を示す構成説明図、図4は不適正なスタイレット
を使用した場合のモニタ画面を示す作用説明図、図5及
び図6は本実施形態のスタイレット及び内視鏡を用いて
大腸に挿入する場合の挿入方法を説明する作用説明図で
ある。
【0011】図1に示すように、本実施形態の内視鏡シ
ステムは、軟性の挿入部2を備えてなる内視鏡1と、こ
の内視鏡1の鉗子チャンネル3に挿入して挿入部2の剛
性を変化させるためのスタイレット4と、を有して構成
される。
【0012】内視鏡1は、細長の挿入部2と、この挿入
部2の後端側に連設された太径の操作部5と、この操作
部5の側部から延設されたユニバーサルケーブル6とを
備えて構成されている。挿入部2の先端側には、硬性の
先端部7が設けられ、この先端部7に隣接する後方側に
湾曲可能な湾曲部8が設けられている。さらに、この湾
曲部8の後方には、比較的長尺の可撓性を有する軟性部
9が連設されている。前記湾曲部8は、操作部5に設け
られた湾曲操作ノブ10を操作することにより上下/左
右方向に湾曲できるようになっている。
【0013】前記ユニバーサルケーブル6の後端には、
内視鏡1に照明光を供給する図示しない光源装置や内視
鏡1の鉗子チャンネル3を介して体腔内の吸気を行う図
示しない吸引ポンプ等が接続される。
【0014】内視鏡1には、挿入部2の先端部7にて開
口11を有し、先端部7,湾曲部8,軟性部9の内部を
経由して手元側まで連通する鉗子チャンネル3が設けら
れている。操作部5の中央側部には、前記鉗子チャンネ
ル3に連通する鉗子口12が設けられ、この鉗子口12
より鉗子等を挿入できるようになっている。鉗子チャン
ネル3は、例えば高分子樹脂のチューブにて可撓性を有
するように作られている。
【0015】また図示しないが、鉗子チャンネル3は操
作部5の内部にて分岐しており、一方は上述の通り鉗子
口12に連通し、他方は操作部5に設けられた図示しな
い吸気用の操作弁及びユニバーサルケーブル6を介して
前記吸引ポンプに接続されるようになっている。そし
て、前記吸気用の操作弁を操作することにより、内視鏡
先端の開口11より体腔内の空気や液体、汚物等を吸引
することができる。
【0016】前記鉗子口12には、鉗子チャンネル3が
吸気用のチャンネルとして用いられるときに鉗子口12
から空気が流入するのを防止するために、スリットが入
ったゴム製の鉗子栓13が取り付けられて封止されてお
り、鉗子チャンネル3の中間部での気密が保たれてい
る。
【0017】図2はスタイレット4の外形を示したもの
である。スタイレット4は、弾性を有する長尺の本体部
14を備えてその主要部が構成されている。本体部14
は、金属ワイヤ、より好適にはステンレス単線(たとえ
ばバネ用ステンレス鋼線)などで作られている。この本
体部14は、内視鏡1の鉗子チャンネル3に容易に挿通
でき、かつ内視鏡1の挿入部2の形状を復元できるよう
な弾性を有するように、その外径や材料等が設計されて
いる。
【0018】本体部14の一端には、本体部14とは別
体に作成された柔軟部15が接続部16を介して固着さ
れている。柔軟部15は金属製のコイル等からなり、本
体部14より柔軟に作られている。また、柔軟部15の
先端には、略球状に形成された球形部17が固着されて
いる。接続部16は、本体部14及び柔軟部15の外径
よりもわずかに大きい内径を有する円筒状部材で形成さ
れており、接続部16の内部に両端からそれぞれ本体部
14と柔軟部15とが挿入され、嵌合,接着あるいは溶
接等の方法により本体部14及び柔軟部15と接続部1
6とが接続されている。
【0019】前記スタイレット4の本体部14を内視鏡
1の鉗子チャンネル3を介して挿入部2の軟性部9に挿
入することにより、軟性部9を硬質化することができ
る。ここで、軟性部9の硬質化において、スタイレット
4の本体部14の挿入により、この挿入された部分を挿
入前に比べて例えば1.2倍以上剛性を高めるようにす
る。
【0020】本体部14の手元端部には、使用者が把持
する取手18が設けられている。本体部14と取手18
との接続部には、本体部14よりも十分に太径のストッ
パ部19が設けられている。このような構造により、ス
タイレット4は、ストッパ部19が内視鏡1の鉗子口1
2または鉗子栓13に突き当たるまで鉗子チャンネル3
内に挿入できるようになっており、ストッパ部19によ
って挿入長が規制され、常に軟性部9の所定の位置を硬
質化できるようになっている。
【0021】また、スタイレット4の取手18には、適
応する内視鏡の機種等を示した表示部20が設けられて
いる。例えば、大腸用の内視鏡は、通常、挿入部の太さ
(外径,チャンネル径等)や光学系のスペックが同じ
で、挿入部の長さだけが異なる複数の機種が備えられて
いる。挿入部長の種類としては、例えば1.6メートル
(長いもの)、1.3メートル(中間のもの)、0.7
メートル(短いもの)の3つがある。
【0022】このような複数の内視鏡の機種に対して、
スタイレットを適合する特定の機種に用いることができ
るように、内視鏡とスタイレットとの適応を示した表示
部20を設けて誤使用を防ぐようにしている。短い機種
用のスタイレットを長い機種の内視鏡に使用しても所望
の効果を得ることはできないが、表示部20を設けるこ
とによって使用者が適応関係を容易に確認することがで
き、そのような混乱を避けることができる。なお、表示
部20を設ける代わりに取手18の色を変えることによ
って、適応機種を確認できるようにしてもよい。この場
合は、どの色がどの機種に適応可能かわかるよう取扱説
明書やカタログなどに明記しておく。
【0023】図3は、挿入部長の異なる2機種の内視鏡
とそれぞれに適応するスタイレットとの組み合わせを示
したものである。ここでは、挿入部長が長い機種の内視
鏡1aと挿入部長が中間の機種の内視鏡1b、及びこれ
らの内視鏡の軟性部9a,9bのそれぞれの長さに対応
して硬質化できるよう構成されたスタイレット4a,4
bを示す。
【0024】図3において、内視鏡1aと内視鏡1bと
の挿入部長の違いをL2 とする。また、スタイレット4
a,4bをそれぞれ適合する内視鏡1a,1bの鉗子チ
ャンネル3に挿入した際に、内視鏡1aの先端からスタ
イレット4aの先端までの長さ、及び内視鏡1bの先端
からスタイレット4bの先端までの長さは、共にL1と
なっている。なお、図3では手元側のストッパ部19が
鉗子口12に突き当たるまでスタイレット4a,4bを
挿通したときを示しており、鉗子口12付近は省略して
いる。
【0025】本実施形態では、複数機種の内視鏡及びス
タイレットにおいて、前記長さL1,L2 の関係がL1
<L2 となるように内視鏡1及びスタイレット4の長さ
が設定されている。このL1 とL2 の関係は重要であ
り、仮に、挿入部長が長い内視鏡1aに用いるはずのス
タイレット4aを誤って内視鏡1bに用いてしまった場
合、ストッパ部19が鉗子口12に突き当たるまで挿通
すると、L1 よりL2 が大きいことにより図3の破線で
示すようにスタイレット4aの先端部が内視鏡1bの先
端より突出して観察視野範囲21の中に入ってしまい、
スタイレット4aの先端部が観察されることとなる。
【0026】このようにスタイレット4を誤って使用し
た場合の観察画像を図4に示す。観察用のモニタ画面2
2の中には、スタイレット4の先端部(柔軟部15及び
球形部17)が見えている。
【0027】次に、図5及び図6を用いて内視鏡1の挿
入部2を経肛門的に大腸内に挿入して深部観察を行う場
合のスタイレット4の使用態様を一例として説明する。
【0028】大腸用の内視鏡では、まず、図5の(a)
に示すように、挿入部2を肛門から直腸を経て大腸25
内に挿入し、挿入部2の先端部7をS字結腸25aを経
て左結腸曲部25bまで挿入する。そして、図5の
(b)に示すように内視鏡1を回転させながら挿入部2
を手元側に引くことにより、S字結腸25aのループを
伸長させて直線化する。
【0029】その後、図6に示すように内視鏡1の鉗子
チャンネル3に長尺、硬性のスタイレット4を挿入して
挿入部2の軟性部9を硬質化することにより、S字結腸
25aのループが元に戻らないように復元力に対抗でき
るようにする。この状態で、さらに挿入部2を押し込ん
でいくことにより、その先端部7を左結腸曲部25bを
通過させて横行結腸25c、右結腸曲部25d、盲腸2
5e、回腸25fへと大腸25の深部まで容易に進める
ことができる。
【0030】大腸の長さは患者によりさまざまである。
また術者の挿入方法もさまざまであり、例えばループを
できるだけ作らずに挿入していく術者もいれば、ループ
を作りながら挿入していく術者もいる。さらに、観察処
置をしたい大腸の部位も検査によってさまざまである。
例えば、盲腸25eやそれにつながる回腸25fの検
査、あるいは横行結腸25cまでの検査もあり、S字結
腸25aだけの検査もある。従って、同じ施設内におい
ても、ケースバイケースにより挿入部長が長い機種の大
腸用内視鏡を使用したり、中間の機種の大腸用内視鏡、
あるいは短い機種の大腸用内視鏡を使用したりする。
【0031】このため、スタイレット4の取手18付近
に適応する内視鏡の機種等を示した表示部20を設けて
あったとしても、場合によっては誤って適合しないスタ
イレットを内視鏡に用いてしまう可能性も考えられる。
例えば、図3に示したように挿入部長が長い内視鏡1a
に適応するスタイレット4aを誤って挿入部長が中間の
内視鏡1bに用いてしまうような場合が起こり得る。
【0032】もし、誤ったまま適合しないスタイレット
を内視鏡挿入部に挿通すると、次のような不具合が生じ
ることがある。例えば、スタイレット4の先端部が湾曲
部8の途中や、あるいは先端部7付近まで到達していた
場合、本体部14が湾曲部8の中に入っていることを知
らずに湾曲をかけてしまうと、湾曲部8やその中の内蔵
物を破損するおそれがある。
【0033】本実施形態では、挿入部長が長い内視鏡と
短い内視鏡とに対するそれぞれのスタイレットの組み合
わせにおいて、長い内視鏡に正規に使われるべきスタイ
レットを短い内視鏡に使用したときには、図3及び図4
に示したようにスタイレットの先端部が内視鏡先端の鉗
子チャンネル開口部から外に突出し、観察視野中に現出
してモニタで確認することができるように、内視鏡挿入
部の長さとスタイレットの長さを設定している。これに
より、スタイレットの誤使用が容易に視認でき、直ちに
正しいスタイレットに取り替えることが可能であるた
め、前述の不具合を防止できる。
【0034】以上説明したように第1の実施形態によれ
ば、誤った長さのスタイレットを内視鏡に用いてしまっ
た場合でも、直ちに誤使用であることが確認でき、内視
鏡の破損等の不具合を防ぐことができる。
【0035】図7は本発明の第2の実施形態に係る内視
鏡及びスタイレットの構成を示したものであり、内視鏡
鉗子口付近におけるスタイレットを鉗子チャンネル内に
挿通した状態を示す断面図である。
【0036】第2の実施形態のスタイレット31は、手
元側のストッパ部19の近傍に太径部32が設けられて
いる。鉗子チャンネル3を構成するチャンネルチューブ
33の手元端部は、操作部5内に設けられた分岐部材3
4に接続されており、この分岐部材34において鉗子チ
ャンネル3が鉗子口12と吸引管路35とに分岐してい
る。スタイレット31の太径部32は、ストッパ部19
が鉗子栓36に突き当たった状態でチャンネルチューブ
33から吸引管路35に至る吸引経路に入らないよう
に、その長さが設定されている。
【0037】鉗子栓36は、処置具入り口にスリット3
7が設けられており、通常は閉じた状態となっている。
鉗子栓36に処置具先端を押し入れることにより、スリ
ット37が開いて内部に挿入されるようになっている。
また、スリット37の奥部には、スタイレット31の太
径部32の外径よりも十分に小さい開口径dの円形孔を
持ったシール部38が設けられている。
【0038】鉗子栓36のスリット37は通常閉じてい
る状態のため、鉗子チャンネル3を介して吸引を行うと
きに鉗子口12より吸引漏れが起こることはない。しか
し、処置具を挿入してスリット37が開いた状態では、
処置具の円形断面に対して開いたスリット37は円形で
ないため、処置具を挿入したときにスリット37の隙間
から吸引圧が漏れてしまうおそれがある。
【0039】本実施形態では、鉗子栓36に円形孔を有
するシール部38を設けており、開口径dは一般的な処
置具の外径よりも小さくなっているため、処置具を挿入
した状態でもシール部38により鉗子チャンネル3の気
密が保たれ、吸引圧が漏れることはない。スタイレット
31を挿入した場合でも、太径部32の外径はシール部
38の開口径dよりも十分に太いため、シール部38が
太径部32の外周に密着して気密が保持される。
【0040】スタイレット31は、通常用いる処置具と
は異なり細くて硬い構造となっており、本体部14の外
径は、例えば1mm前後である。これに対し、鉗子栓36
のシール部38の開口径dは、例えば1.2mmぐらいで
ある。このようにスタイレット31の本体部14の外径
がシール部38の開口径dより小さい場合は、スタイレ
ット31を鉗子チャンネル3内に挿入して使用したとき
に、鉗子チャンネル3を介して吸引を行うとチャンネル
内の気密の確保ができないので吸引圧が漏れるおそれが
ある。
【0041】仮に、本体部14の外径がシール部38の
開口径dよりも若干大きくなるようなこともありうる
が、スタイレット31を鉗子チャンネル3に挿入した際
には、本体部14は鉗子口12からチャンネルチューブ
33において曲げ部39を形成し、曲げ部39には絶え
ずストレートになろうとする復元力が働いているため、
本体部14がシール部38の孔を押し広げてしまい、さ
らにシール部38は変形して、鉗子チャンネル3内部の
気密が保てなくなる。
【0042】そこで本実施形態では、スタイレット31
の本体部14の手元端部において太径部32のように明
らかにシール部38の開口径dよりも太い部分を設ける
ことにより、挿入時に曲げ部39の力でシール部38が
多少押されることがあっても、図7のようにシール部3
8に対して十分な気密確保ができるようになっている。
また、ストッパ部19が鉗子栓36に突き当たった状態
において、太径部32が鉗子チャンネル3のチャンネル
チューブ33から吸引管路35に至る吸引経路の中に入
らないようになっているため、吸引機能を低下させるこ
ともない。
【0043】このように第2の実施形態によれば、鉗子
チャンネルと吸引管路とを兼ねた内視鏡において、チャ
ンネル内にスタイレットを挿入して使用したときの吸引
機能を極力低下させることなく内視鏡を使用することが
可能となる。
【0044】図8は本発明の第3の実施形態に係るスタ
イレットの構成を示す平面図である。
【0045】第3の実施形態のスタイレット41は、本
体部14にスライド可能なスライド栓42が設けられて
いる。スライド栓42は、円柱状の太径部43とフラン
ジ状に突出したストッパ部44とを有して構成され、本
体部14に対して気密を確保すると共に、ある摩擦力以
上の外力によりスライドして移動できるようになってい
る。一方、本体部14の外周には、所定間隔毎に目盛り
45a,45b,45cが設けられている。
【0046】スライド栓42の太径部43は、第2の実
施形態と同様に鉗子栓36のシール部38に嵌合し、鉗
子栓36とスライド栓42との間の気密が確保できるよ
うになっている。また、大径のストッパ部44が設けら
れているため、スライド栓42が鉗子チャンネル3内に
入ってしまうことを防止できる。
【0047】スタイレットは、患者の大腸の個体差や術
者の好みなどにより、内視鏡の軟性部の硬さを例えば先
端側までいっぱいに硬くしたい場合や、または途中まで
硬くして先端側は柔らかいままにしたい場合など、さま
ざまな使用態様がとられる。このような場合、スタイレ
ットをスライドさせて鉗子チャンネル内の挿通量を変化
させることで対応することができるが、第2の実施形態
で示したような構成では、図7の状態から鉗子栓36よ
りスタイレット31を引いてしまうと、太径部32が鉗
子栓36のシール部38より外れてしまい、吸引圧が漏
れて気密が確保できなくなる。
【0048】一方、第3の実施形態のスタイレット41
では、スライド栓42の太径部43を鉗子栓36のシー
ル部38に嵌合させた状態で本体部14を移動させるこ
とができるため、スタイレット41を鉗子栓36からあ
る程度引き抜いても吸引圧が漏れることはなく、気密を
確保し続けることができる。
【0049】また、本体部14には目盛り45a,45
b,45cが設けられているため、スライド栓42の位
置を確認でき、スタイレット41の挿通量を容易に視認
することができる。例えば、挿入操作時に図8のように
スライド栓42が目盛り45bの位置にくるまでスタイ
レット41を引き抜いた状態が良かった場合、術者は次
回の挿入操作でも容易に同じ挿通量となるようスタイレ
ット41の位置を再現できる。このように、挿通量の再
現性が良いため、術者が検査状況や好み等に応じて所望
の挿入状態となるよう容易かつ正確にスタイレットの位
置を設定することができる。
【0050】このように第3の実施形態によれば、スタ
イレットを使用する際に鉗子栓の気密を保ちながらスタ
イレットを適切な挿通量となるように移動させることが
可能となる。
【0051】[付記] (1) 軟性部を有する細長の挿入部と、この挿入部の
基端に連結する操作部と、前記挿入部内に配設され該挿
入部先端に先端側開口部を有し前記操作部に挿入開口部
を有してこれらの先端側開口部と挿入開口部とを連通す
るチャンネルと、を有してなる内視鏡と、前記内視鏡の
チャンネル内に挿通可能で、該チャンネルへの挿通量を
規制するストッパ部を有し、前記チャンネル内に挿通す
ることで前記軟性部の剛性を変化させるスタイレット
と、を備えた内視鏡システムであって、前記内視鏡とし
て前記挿入部の長さの異なる複数種類の内視鏡を備え、
前記複数種類の内視鏡のうち第1の内視鏡に適応したス
タイレットをこの第1の内視鏡よりも短い挿入部を有す
る第2の内視鏡に対して使用した場合、前記スタイレッ
トのストッパ位置まで前記第2の内視鏡のチャンネル内
に挿通したときに、前記スタイレットの先端部が前記内
視鏡の観察画像内に視認可能となるように前記第1及び
第2の内視鏡の挿入部の長さと前記スタイレットの長さ
とを設定したことを特徴とする内視鏡システム。
【0052】(2) 軟性部を有する細長の挿入部と、
この挿入部の基端に連結する操作部と、前記挿入部内に
配設され該挿入部先端に先端側開口部を有し前記操作部
に挿入開口部を有してこれらの先端側開口部と挿入開口
部とを連通するチャンネルと、を有してなる内視鏡と、
前記内視鏡のチャンネル内に挿通可能で、該チャンネル
への挿通量を規制するストッパ部を有し、前記チャンネ
ル内に挿通することで前記軟性部の剛性を変化させるス
タイレットと、を備えた内視鏡システムであって、前記
内視鏡として前記挿入部の長さの異なる第1及び第2の
内視鏡と、前記スタイレットとしてこれらの内視鏡の挿
入部の長さにそれぞれ適応した第1及び第2のスタイレ
ットとを備え、前記第1の内視鏡よりも短い挿入部を有
する第2の内視鏡に対して前記第1の内視鏡に適応した
第1のスタイレットを挿通した場合、前記第1のスタイ
レットのストッパ位置まで前記第2の内視鏡のチャンネ
ル内に挿通したときに、前記第1のスタイレットの先端
部が前記第2の内視鏡の観察画像内に視認可能となるよ
うに前記第1及び第2の内視鏡の挿入部の長さと前記第
1のスタイレットの長さとを設定したことを特徴とする
内視鏡システム。
【0053】(3) 前記スタイレットを前記第2の内
視鏡のチャンネル内に挿通し、該スタイレットのストッ
パ部が前記第2の内視鏡の挿入開口部に当接したとき
に、前記スタイレットの先端部が前記内視鏡の先端側開
口部より突出するように前記第1及び第2の内視鏡の挿
入部の長さと前記スタイレットの長さとを設定したこと
を特徴とする付記1に記載の内視鏡システム。
【0054】(4) 前記スタイレットは、適用可能な
内視鏡の機種を示した表示手段を有することを特徴とす
る付記1に記載の内視鏡システム。
【0055】(5) 前記第1及び第2の内視鏡は、挿
入部の長さ以外の仕様は同じであることを特徴とする付
記1に記載の内視鏡システム。
【0056】(6) 前記スタイレットは、適応する内
視鏡に対して使用した場合は、該内視鏡のチャンネル内
においてスタイレットの先端が湾曲部より手元側に位置
することを特徴とする付記1に記載の内視鏡システム。
【0057】(7) 内視鏡の挿入部に設けられたチャ
ンネル内に挿通可能で、該チャンネルへの挿通量を規制
するストッパ部を有し、前記チャンネル内に挿通するこ
とで挿入部の軟性部の剛性を変化させるスタイレットで
あって、該スタイレットの手元側において、前記ストッ
パ部が前記チャンネルの挿入開口部に設けた栓部材に当
接するまで前記チャンネル内に挿通したときに前記栓部
材と嵌合する部分に太径部を設けたことを特徴とするス
タイレット。
【0058】(8) 前記太径部は、前記栓部材に対し
て気密に嵌合することを特徴とする付記7に記載のスタ
イレット。
【0059】(9) 前記太径部は、前記ストッパ部が
前記栓部材に当接するまで該スタイレットを前記チャン
ネル内に挿通したときに、前記チャンネルと連通した吸
引管路内に入らないよう形成されることを特徴とする付
記7に記載のスタイレット。
【0060】(10) 前記太径部は、該スタイレット
の本体部上を前記ストッパ部と共にスライド自在に設け
られることを特徴とする付記7に記載のスタイレット。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、誤
った長さのスタイレットを内視鏡に用いた場合に直ちに
誤使用であることが確認でき、内視鏡の破損等の不具合
を防ぐことが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る内視鏡の鉗子チャンネ
ルにスタイレットを挿入した状態を示す構成説明図
【図2】第1の実施形態に係るスタイレットの外観構成
を示す平面図
【図3】挿入部長の異なる内視鏡とそれぞれに適合した
スタイレットとの長さの関係を示す構成説明図
【図4】不適正なスタイレットを使用した場合のモニタ
画面を示す作用説明図
【図5】本実施形態のスタイレット及び内視鏡を用いて
大腸に挿入する場合の挿入方法を説明する作用説明図
【図6】本実施形態のスタイレット及び内視鏡を用いて
大腸に挿入する場合の挿入方法を説明する作用説明図
【図7】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡及びスタ
イレットの構成を示したものであり、内視鏡鉗子口付近
におけるスタイレットを鉗子チャンネル内に挿通した状
態を示す断面図
【図8】本発明の第3の実施形態に係るスタイレットの
構成を示す平面図
【符号の説明】
1…内視鏡 2…挿入部 3…鉗子チャンネル 4…スタイレット 5…操作部 9…軟性部 11…開口 12…鉗子口 13…鉗子栓 14…本体部 18…取手 19…ストッパ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟性部を有する細長の挿入部と、この挿
    入部の基端に連結する操作部と、前記挿入部内に配設さ
    れ該挿入部先端に先端側開口部を有し前記操作部に挿入
    開口部を有してこれらの先端側開口部と挿入開口部とを
    連通するチャンネルと、を有してなる内視鏡と、 前記内視鏡のチャンネル内に挿通可能で、該チャンネル
    への挿通量を規制するストッパ部を有し、前記チャンネ
    ル内に挿通することで前記軟性部の剛性を変化させるス
    タイレットと、を備えた内視鏡システムであって、 前記内視鏡として前記挿入部の長さの異なる複数種類の
    内視鏡を備え、 前記複数種類の内視鏡のうち第1の内視鏡に適応したス
    タイレットをこの第1の内視鏡よりも短い挿入部を有す
    る第2の内視鏡に対して使用した場合、前記スタイレッ
    トのストッパ位置まで前記第2の内視鏡のチャンネル内
    に挿通したときに、前記スタイレットの先端部が前記内
    視鏡の観察画像内に視認可能となるように前記第1及び
    第2の内視鏡の挿入部の長さと前記スタイレットの長さ
    とを設定したことを特徴とする内視鏡システム。
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