JPH10146288A - 揚油の濾し器 - Google Patents
揚油の濾し器Info
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- JPH10146288A JPH10146288A JP8307817A JP30781796A JPH10146288A JP H10146288 A JPH10146288 A JP H10146288A JP 8307817 A JP8307817 A JP 8307817A JP 30781796 A JP30781796 A JP 30781796A JP H10146288 A JPH10146288 A JP H10146288A
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- filter
- partition
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 汚損したフィルタを新しいフィルタに簡単に
交換できる濾し器を提供する。 【解決手段】 揚油(2)を収容した油槽(4)内に、下方
に広がるコーン形状の隔壁(5)を配置する。この隔壁
(5)の下部を蓋(6)で塞いで隔壁(5)の内方に浄化室(1
2)を区画形成する。上記隔壁(5)に透孔(9)を形成し、
この隔壁(5)の外面に沿ってコーン形状のフィルタ(7)
を配置する。上記浄化室(12)内に吸油口(13)を開口し、
この吸油口(13)に吸油ポンプ(15)を連通連結する。
交換できる濾し器を提供する。 【解決手段】 揚油(2)を収容した油槽(4)内に、下方
に広がるコーン形状の隔壁(5)を配置する。この隔壁
(5)の下部を蓋(6)で塞いで隔壁(5)の内方に浄化室(1
2)を区画形成する。上記隔壁(5)に透孔(9)を形成し、
この隔壁(5)の外面に沿ってコーン形状のフィルタ(7)
を配置する。上記浄化室(12)内に吸油口(13)を開口し、
この吸油口(13)に吸油ポンプ(15)を連通連結する。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、天ぷらやフライなど揚
物を揚げるためのフライヤー等で使用する揚油の濾し器
に関し、さらに詳しくは、揚油を濾過するフィルタが天
カスや残滓などの異物で目詰まりした場合などに、新し
いフィルタに簡単に交換できる濾し器に関する。
物を揚げるためのフライヤー等で使用する揚油の濾し器
に関し、さらに詳しくは、揚油を濾過するフィルタが天
カスや残滓などの異物で目詰まりした場合などに、新し
いフィルタに簡単に交換できる濾し器に関する。
【0002】
【発明の背景】一般に、フライヤー等で使用する揚油
は、天カス等の汚れが揚物を汚損するうえ、揚油の劣化
を促進するため、揚油からこれら天カス等の異物を除去
する必要がある。
は、天カス等の汚れが揚物を汚損するうえ、揚油の劣化
を促進するため、揚油からこれら天カス等の異物を除去
する必要がある。
【0003】
【従来の技術】従来、上記揚油の濾し器としては、図3
に示すように、袋状の濾紙(51)内に中空のメッシュプレ
ート(52)を挿入し、濾紙(51)の入口(53)をクリップ(54)
で封止したのち、濾紙(51)の上面に開口した挿通口(55)
に吸油管(56)を取付けて濾し器(50)に構成したものがあ
る。
に示すように、袋状の濾紙(51)内に中空のメッシュプレ
ート(52)を挿入し、濾紙(51)の入口(53)をクリップ(54)
で封止したのち、濾紙(51)の上面に開口した挿通口(55)
に吸油管(56)を取付けて濾し器(50)に構成したものがあ
る。
【0004】上記濾し器(50)は、図4に示すように、フ
ライヤー(60)に接続した揚油濾過装置(57)の油槽(58)内
に配置してあり、上記吸油管(56)に接続した吸油ポンプ
を駆動することにより、フライヤー(60)から揚油濾過装
置(57)の油槽(58)へ流入した揚油(59)が濾し器(50)を経
て吸油管(56)からフライヤー(60)へ循環するように構成
してある。そして、揚油(59)の濾過に伴い上記濾紙(51)
の表面に天カスや細かい残滓などが付着していくが、こ
の付着量が多くなると目詰まりを生じるので、新しい濾
紙(51)に交換される。
ライヤー(60)に接続した揚油濾過装置(57)の油槽(58)内
に配置してあり、上記吸油管(56)に接続した吸油ポンプ
を駆動することにより、フライヤー(60)から揚油濾過装
置(57)の油槽(58)へ流入した揚油(59)が濾し器(50)を経
て吸油管(56)からフライヤー(60)へ循環するように構成
してある。そして、揚油(59)の濾過に伴い上記濾紙(51)
の表面に天カスや細かい残滓などが付着していくが、こ
の付着量が多くなると目詰まりを生じるので、新しい濾
紙(51)に交換される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記濾し器の濾紙の交
換は、濾紙の全体が天カスなどで汚損された揚油内に浸
漬されているため、交換作業者の指先等が汚れ易いう
え、その作業が次の手順により行われる。 油槽から揚油を排出して濾し器を空気中に露出させ、 濾し器から吸油管を取り外した後、 クリップを外して濾紙の入口を開封し、 内部のメッシュプレートを取り出し、 その後、このメッシュプレートを新しい濾紙内へ挿入
し、 この濾紙の入口をクリップで封止したのち、 油槽内で濾紙上面の挿通口に吸油管を取り付け、 油槽に揚油を入れて濾し器を油面下に沈める。 このため濾紙の交換作業が極めて煩雑で面倒であるとい
う問題があった。
換は、濾紙の全体が天カスなどで汚損された揚油内に浸
漬されているため、交換作業者の指先等が汚れ易いう
え、その作業が次の手順により行われる。 油槽から揚油を排出して濾し器を空気中に露出させ、 濾し器から吸油管を取り外した後、 クリップを外して濾紙の入口を開封し、 内部のメッシュプレートを取り出し、 その後、このメッシュプレートを新しい濾紙内へ挿入
し、 この濾紙の入口をクリップで封止したのち、 油槽内で濾紙上面の挿通口に吸油管を取り付け、 油槽に揚油を入れて濾し器を油面下に沈める。 このため濾紙の交換作業が極めて煩雑で面倒であるとい
う問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解消し、汚損した
フィルタを新しいフィルタに簡単に交換できる濾し器を
提供することを技術的課題とする。
フィルタを新しいフィルタに簡単に交換できる濾し器を
提供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば本発明の実施形態を示す図1及び図
2に基づき説明すると、揚油の濾し器を次のように構成
したものである。即ち、揚油(2)を収容した油槽(4)内
に、下方に広がるコーン形状の隔壁(5)を配置し、上記
隔壁(5)の下部を蓋(6)で塞いで隔壁(5)の内方に浄化
室(12)を区画形成し、上記隔壁(5)に透孔(9)を形成す
るとともに、この隔壁(5)の外面に沿ってコーン形状の
フィルタ(7)を配置し、上記浄化室(12)内に吸油口(13)
を開口し、この吸油口(13)に吸油ポンプ(15)を連通連結
して浄化室(12)内の揚油(2)を吸出可能に構成したこと
を特徴とする。
するために、例えば本発明の実施形態を示す図1及び図
2に基づき説明すると、揚油の濾し器を次のように構成
したものである。即ち、揚油(2)を収容した油槽(4)内
に、下方に広がるコーン形状の隔壁(5)を配置し、上記
隔壁(5)の下部を蓋(6)で塞いで隔壁(5)の内方に浄化
室(12)を区画形成し、上記隔壁(5)に透孔(9)を形成す
るとともに、この隔壁(5)の外面に沿ってコーン形状の
フィルタ(7)を配置し、上記浄化室(12)内に吸油口(13)
を開口し、この吸油口(13)に吸油ポンプ(15)を連通連結
して浄化室(12)内の揚油(2)を吸出可能に構成したこと
を特徴とする。
【0008】なお上記隔壁は、ステンレス等の金属製網
やパンチングメタルで形成してもよいが、揚油の劣化を
低減するためセラミックス等で形成してもよい。また、
上記コーン形状のフィルタは揚油を濾過できるものであ
れば材質は特に限定されないが、一般に耐熱性と耐油性
が要求されるため濾紙が用いられる。さらに、上記隔壁
の下部を塞ぐ蓋は、油槽の底面を兼用してもよいが、蓋
となる底板を底面とは別に設けてもよく、この場合には
吸油ポンプとの連結部が揚油濾過装置の本体から取り外
すことができ、簡単に清掃できる利点がある。
やパンチングメタルで形成してもよいが、揚油の劣化を
低減するためセラミックス等で形成してもよい。また、
上記コーン形状のフィルタは揚油を濾過できるものであ
れば材質は特に限定されないが、一般に耐熱性と耐油性
が要求されるため濾紙が用いられる。さらに、上記隔壁
の下部を塞ぐ蓋は、油槽の底面を兼用してもよいが、蓋
となる底板を底面とは別に設けてもよく、この場合には
吸油ポンプとの連結部が揚油濾過装置の本体から取り外
すことができ、簡単に清掃できる利点がある。
【0009】
【作用】本発明では、吸油ポンプの作動により浄化室内
の揚油が吸油口から吸出され、これにより油槽内の天カ
ス等で汚損された揚油がフィルタを透過し、隔壁の透孔
を通過して浄化室内へ流入する。このとき、揚油の流入
圧力でフィルタは隔壁に密着し、隔壁から離れることが
ない。そして、天カスや細かい残滓などの異物はフィル
タで揚油から分離されてフィルタの外面に付着し、揚油
が濾過される。
の揚油が吸油口から吸出され、これにより油槽内の天カ
ス等で汚損された揚油がフィルタを透過し、隔壁の透孔
を通過して浄化室内へ流入する。このとき、揚油の流入
圧力でフィルタは隔壁に密着し、隔壁から離れることが
ない。そして、天カスや細かい残滓などの異物はフィル
タで揚油から分離されてフィルタの外面に付着し、揚油
が濾過される。
【0010】上記隔壁とフィルタはともにコーン形状に
構成されており、フィルタは隔壁の外面に沿って配置さ
れるだけであるので、フィルタの装着操作や取去り操作
が極めて簡単に行われる。即ち、上記天カスや残滓等が
多量に付着して汚損したフィルタは、新しいフィルタに
次の簡単な手順で容易に交換される。 油槽から揚油を排出して濾し器を空気中に露出させ、 汚損したフィルタを引き上げて隔壁の外面から取り去
り、 新しいフィルタを隔壁の外面に沿って配置し、 油槽に揚油を入れて濾し器を油面下に沈める。
構成されており、フィルタは隔壁の外面に沿って配置さ
れるだけであるので、フィルタの装着操作や取去り操作
が極めて簡単に行われる。即ち、上記天カスや残滓等が
多量に付着して汚損したフィルタは、新しいフィルタに
次の簡単な手順で容易に交換される。 油槽から揚油を排出して濾し器を空気中に露出させ、 汚損したフィルタを引き上げて隔壁の外面から取り去
り、 新しいフィルタを隔壁の外面に沿って配置し、 油槽に揚油を入れて濾し器を油面下に沈める。
【0011】上記手順で、新しいフィルタを装着したの
ち油槽に揚油を入れる際、揚油はフィルタと隔壁の透孔
を通過して内部の浄化室へ流入し、浄化室内の空気はこ
の揚油と入れ替わるように、隔壁の上方の透孔とフィル
タとを通過して外部へ出ていく。このとき、このコーン
形状の隔壁の上部を揚油の油面よりも上方へ突出させ、
この突出部分に空気抜き口を設けておくと、この空気抜
き口を開口することにより上記浄化室内の空気が外部へ
素早く排出されるので、揚油が浄化室内へ円滑に流入す
る。なお、この空気抜き口は、吸油ポンプを作動させる
通常の運転中は、外部の空気を吸い込まないように閉止
される。
ち油槽に揚油を入れる際、揚油はフィルタと隔壁の透孔
を通過して内部の浄化室へ流入し、浄化室内の空気はこ
の揚油と入れ替わるように、隔壁の上方の透孔とフィル
タとを通過して外部へ出ていく。このとき、このコーン
形状の隔壁の上部を揚油の油面よりも上方へ突出させ、
この突出部分に空気抜き口を設けておくと、この空気抜
き口を開口することにより上記浄化室内の空気が外部へ
素早く排出されるので、揚油が浄化室内へ円滑に流入す
る。なお、この空気抜き口は、吸油ポンプを作動させる
通常の運転中は、外部の空気を吸い込まないように閉止
される。
【0012】さらにこの場合、油面よりも上方へ突出し
た隔壁部分に透孔があると、吸油ポンプの作動で浄化室
内の油面が低下するとともに上記透孔から空気が流入す
るので、吸油ポンプに空気を巻き込む虞れがある。しか
しながら、上記透孔を隔壁の油面よりも下方にのみ形成
した場合には、吸油ポンプの作動で浄化室内が外部に対
し負圧となっても透孔から空気が流入することがなく、
吸油ポンプに空気を巻き込む虞れがない。
た隔壁部分に透孔があると、吸油ポンプの作動で浄化室
内の油面が低下するとともに上記透孔から空気が流入す
るので、吸油ポンプに空気を巻き込む虞れがある。しか
しながら、上記透孔を隔壁の油面よりも下方にのみ形成
した場合には、吸油ポンプの作動で浄化室内が外部に対
し負圧となっても透孔から空気が流入することがなく、
吸油ポンプに空気を巻き込む虞れがない。
【0013】また、上記コーン形状のフィルタは、全体
を揚油の油面下に沈めて用いてもよいが、上端の一部を
揚油の油面よりも上方へ突出させて用いてもよい。この
場合には、油面上方の突出部分に揚油が浸透するのみで
天カスや残滓等が付着しないことから、フィルタ交換時
にこの突出部分を取り扱うことで、作業者の指先等が汚
れにくい利点がある。
を揚油の油面下に沈めて用いてもよいが、上端の一部を
揚油の油面よりも上方へ突出させて用いてもよい。この
場合には、油面上方の突出部分に揚油が浸透するのみで
天カスや残滓等が付着しないことから、フィルタ交換時
にこの突出部分を取り扱うことで、作業者の指先等が汚
れにくい利点がある。
【0014】上記フィルタは、揚油の油面下に沈んで入
る部分が揚油の浄化室内への流入圧力で隔壁の外面に密
着するが、コーン形状のフィルタの下端周縁に沿って環
状の押えリングを配置し、この押えリングと隔壁との間
に上記フィルタの下部を挟持した場合には、フィルタを
隔壁の外面に沿った位置に確実に維持でき、吸油ポンプ
の作動で揚油を確実に濾過することができる。
る部分が揚油の浄化室内への流入圧力で隔壁の外面に密
着するが、コーン形状のフィルタの下端周縁に沿って環
状の押えリングを配置し、この押えリングと隔壁との間
に上記フィルタの下部を挟持した場合には、フィルタを
隔壁の外面に沿った位置に確実に維持でき、吸油ポンプ
の作動で揚油を確実に濾過することができる。
【0015】上記吸油口は、例えば隔壁の上壁とフィル
タの上部を貫通する状態に吸油路を配置して、浄化室の
内部に位置させたこの吸油路の先端に開口させてもよ
い。しかし、上記隔壁の下部を塞ぐ蓋にこの吸油口を開
口した場合には、この吸油口と吸油ポンプとを連通連結
する吸油路がフィルタを貫通することなく配置されるの
で、上記フィルタの交換時に吸油路の取り外し作業が不
要となり、交換作業を一層簡略にすることができる。
タの上部を貫通する状態に吸油路を配置して、浄化室の
内部に位置させたこの吸油路の先端に開口させてもよ
い。しかし、上記隔壁の下部を塞ぐ蓋にこの吸油口を開
口した場合には、この吸油口と吸油ポンプとを連通連結
する吸油路がフィルタを貫通することなく配置されるの
で、上記フィルタの交換時に吸油路の取り外し作業が不
要となり、交換作業を一層簡略にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の実施の形
態を示し、図1は濾し器の縦断側面図、図2は濾し器の
分解斜視図である。
態を示し、図1は濾し器の縦断側面図、図2は濾し器の
分解斜視図である。
【0017】図1および図2に示すように、この濾し器
(1)は揚油(2)を収容した濾過装置(3)の油槽(4)内に
配置されており、下方に広がるコーン形状の隔壁(5)
と、この隔壁(5)の外面に沿って配置したコーン形状の
濾紙(7)と、この濾紙(7)の下端周縁に沿って配置した
環状の押えリング(8)と、上記隔壁(5)の下端縁に溶接
して一体に固定した環状部材(19)と、この環状部材(19)
の下方に配置した環状パッキン(20)とからなり、上記油
槽(4)の底面(18)上に設置されている。
(1)は揚油(2)を収容した濾過装置(3)の油槽(4)内に
配置されており、下方に広がるコーン形状の隔壁(5)
と、この隔壁(5)の外面に沿って配置したコーン形状の
濾紙(7)と、この濾紙(7)の下端周縁に沿って配置した
環状の押えリング(8)と、上記隔壁(5)の下端縁に溶接
して一体に固定した環状部材(19)と、この環状部材(19)
の下方に配置した環状パッキン(20)とからなり、上記油
槽(4)の底面(18)上に設置されている。
【0018】上記隔壁(5)は、揚油(2)の油面(2a)より
も下方に浸漬された部分がステンレス製の金網(5a)で構
成されており、従ってこの金網(5a)の網目が透孔(9)を
構成している。一方、油面(2a)よりも上方に突出した隔
壁(5)の突出部分(5b)は、円錐台状に形成したステンレ
ス製の板で構成されており、透孔は形成されていない
が、上壁(5c)の中央に空気抜き口(10)を設けてあり、こ
の空気抜き口(10)に開閉棒(11)を装着して空気抜き口(1
0)を開閉可能に構成してある。
も下方に浸漬された部分がステンレス製の金網(5a)で構
成されており、従ってこの金網(5a)の網目が透孔(9)を
構成している。一方、油面(2a)よりも上方に突出した隔
壁(5)の突出部分(5b)は、円錐台状に形成したステンレ
ス製の板で構成されており、透孔は形成されていない
が、上壁(5c)の中央に空気抜き口(10)を設けてあり、こ
の空気抜き口(10)に開閉棒(11)を装着して空気抜き口(1
0)を開閉可能に構成してある。
【0019】上記隔壁(5)は、上記環状部材(19)と環状
パッキン(20)とを介して油槽(4)の底面(18)上に設置さ
れていることから、この底面(18)のうち上記環状パッキ
ン(20)で囲まれた部分により隔壁(5)の下部が塞がれて
いる。即ち、この部分の底面(18)が上記隔壁(5)を塞ぐ
蓋(6)を構成しており、この蓋(6)で隔壁(5)の下部を
塞ぐことにより、隔壁(5)の内方に浄化室(12)が区画形
成されている。また、上記底面(18)のうち、蓋(6)を構
成している部分に吸油口(13)が開口してあり、この吸油
口(13)に吸油路(14)を介して吸油ポンプ(15)を連通連結
してある。そしてこの吸油ポンプ(15)を作動することに
より浄化室(12)内の揚油(2)が吸出される。
パッキン(20)とを介して油槽(4)の底面(18)上に設置さ
れていることから、この底面(18)のうち上記環状パッキ
ン(20)で囲まれた部分により隔壁(5)の下部が塞がれて
いる。即ち、この部分の底面(18)が上記隔壁(5)を塞ぐ
蓋(6)を構成しており、この蓋(6)で隔壁(5)の下部を
塞ぐことにより、隔壁(5)の内方に浄化室(12)が区画形
成されている。また、上記底面(18)のうち、蓋(6)を構
成している部分に吸油口(13)が開口してあり、この吸油
口(13)に吸油路(14)を介して吸油ポンプ(15)を連通連結
してある。そしてこの吸油ポンプ(15)を作動することに
より浄化室(12)内の揚油(2)が吸出される。
【0020】上記隔壁(5)の外面にそって配置した前記
濾紙(7)は、図1に示すように上端を揚油(2)の油面(2
a)よりも上方へ突出させてある。従って、この突出部分
には揚油(2)が毛細管現象で染み込むだけで、濾過によ
り揚油(2)から分離された天かすや残滓などが付着する
ことがない。
濾紙(7)は、図1に示すように上端を揚油(2)の油面(2
a)よりも上方へ突出させてある。従って、この突出部分
には揚油(2)が毛細管現象で染み込むだけで、濾過によ
り揚油(2)から分離された天かすや残滓などが付着する
ことがない。
【0021】上記濾紙(7)は、前記押えリング(8)によ
り隔壁(5)との間に挟持される。またこの押えリング
(8)には適当箇所にチェーン(16)が取り付けてあり、こ
のチェーン(16)の先端を油槽(4)の側壁(17)上端に係止
してある。
り隔壁(5)との間に挟持される。またこの押えリング
(8)には適当箇所にチェーン(16)が取り付けてあり、こ
のチェーン(16)の先端を油槽(4)の側壁(17)上端に係止
してある。
【0022】次に、上記濾し器(1)の濾紙を交換する手
順について説明する。 最初に油槽(4)内の揚油(2)を外部へ排出し、濾し器
(1)を空気中に露出させる。
順について説明する。 最初に油槽(4)内の揚油(2)を外部へ排出し、濾し器
(1)を空気中に露出させる。
【0023】次いで、押えリング(8)をチェーン(16)
で引き上げたのち、天かすなどで汚損した濾紙(7)の上
端を摘んで引き上げ、隔壁(5)の外面から取り去る。こ
のとき、押えリング(8)や隔壁(5)、油槽(4)の底面(1
8)などが汚損していれば、併せてこれらを洗浄してもよ
い。
で引き上げたのち、天かすなどで汚損した濾紙(7)の上
端を摘んで引き上げ、隔壁(5)の外面から取り去る。こ
のとき、押えリング(8)や隔壁(5)、油槽(4)の底面(1
8)などが汚損していれば、併せてこれらを洗浄してもよ
い。
【0024】次に、環状部材(19)および環状パッキン
(20)を介して隔壁(5)を油槽(4)内の底面(18)上に設置
し、この隔壁(5)の外面に沿って新しい濾紙(7)を配置
し、押えリング(8)で濾紙(7)の下端周縁を隔壁(5)と
の間に挟持する。
(20)を介して隔壁(5)を油槽(4)内の底面(18)上に設置
し、この隔壁(5)の外面に沿って新しい濾紙(7)を配置
し、押えリング(8)で濾紙(7)の下端周縁を隔壁(5)と
の間に挟持する。
【0025】最後に、油槽(4)内へ揚油(2)を注入
し、隔壁(5)の金網(5a)部分を油面(2a)下に沈める。こ
のとき、隔壁(5)の上壁(5c)の空気抜き口(10)は開閉棒
(11)を外して開口しておき、揚油(2)の張り込みを終了
した時点で開閉棒(11)を装着して空気抜き口(10)を閉止
する。
し、隔壁(5)の金網(5a)部分を油面(2a)下に沈める。こ
のとき、隔壁(5)の上壁(5c)の空気抜き口(10)は開閉棒
(11)を外して開口しておき、揚油(2)の張り込みを終了
した時点で開閉棒(11)を装着して空気抜き口(10)を閉止
する。
【0026】以上の操作で濾紙(7)の交換が完了し、吸
油ポンプ(15)を作動させることにより、揚油(2)を濾し
器(1)の新しい濾紙(7)で濾過することができる。
油ポンプ(15)を作動させることにより、揚油(2)を濾し
器(1)の新しい濾紙(7)で濾過することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
ことから、次の効果を奏する。
【0028】(イ) 油面下に位置するコーン形状のフィ
ルタは揚油の流入圧力でコーン形状の隔壁に密着するの
で、このフィルタを単に隔壁の外面に沿って配置するだ
けで揚油を確実に濾過することができる。しかも、フィ
ルタを単に隔壁の外面に沿って配置するだけであるの
で、汚損したフィルタを新しいフィルタに極めて簡単な
作業で交換することができる。
ルタは揚油の流入圧力でコーン形状の隔壁に密着するの
で、このフィルタを単に隔壁の外面に沿って配置するだ
けで揚油を確実に濾過することができる。しかも、フィ
ルタを単に隔壁の外面に沿って配置するだけであるの
で、汚損したフィルタを新しいフィルタに極めて簡単な
作業で交換することができる。
【0029】(ロ) コーン形状の隔壁の上部を揚油の油
面よりも上方へ突出させ、この突出部分に空気抜き口を
設けておくと、この空気抜き口を開口することにより上
記浄化室内の空気が外部へ素早く排出されるので、揚油
が浄化室内へ円滑に流入する。なお、この空気抜き口
は、吸油ポンプを作動させる通常の運転中は、外部の空
気を吸い込まないように閉止される。
面よりも上方へ突出させ、この突出部分に空気抜き口を
設けておくと、この空気抜き口を開口することにより上
記浄化室内の空気が外部へ素早く排出されるので、揚油
が浄化室内へ円滑に流入する。なお、この空気抜き口
は、吸油ポンプを作動させる通常の運転中は、外部の空
気を吸い込まないように閉止される。
【0030】(ハ) この場合、透孔を隔壁の油面よりも
下方にのみ形成した場合には、吸油ポンプの作動で浄化
室内が外部に対し負圧となっても透孔から空気が流入す
ることがなく、吸油ポンプに空気を巻き込む虞れがない
ので、濾過した揚油を浄化室内から確実に吸出すること
ができる。
下方にのみ形成した場合には、吸油ポンプの作動で浄化
室内が外部に対し負圧となっても透孔から空気が流入す
ることがなく、吸油ポンプに空気を巻き込む虞れがない
ので、濾過した揚油を浄化室内から確実に吸出すること
ができる。
【0031】(ニ) コーン形状のフィルタの上端の一部
を揚油の油面よりも上方へ突出させた場合には、油面上
方の突出部分に揚油が浸透するのみで天カス等が付着し
ないことから、フィルタ交換時にこの突出部分を取り扱
うことで、作業者の指先等が汚れにくい利点がある。
を揚油の油面よりも上方へ突出させた場合には、油面上
方の突出部分に揚油が浸透するのみで天カス等が付着し
ないことから、フィルタ交換時にこの突出部分を取り扱
うことで、作業者の指先等が汚れにくい利点がある。
【0032】(ホ) コーン形状のフィルタの下端周縁に
沿って環状の押えリングを配置し、この押えリングと隔
壁との間に上記フィルタの下部を挟持した場合には、フ
ィルタを隔壁の外面に沿って確実に密着できるので、吸
油ポンプの作動で揚油を確実に濾過することができる。
沿って環状の押えリングを配置し、この押えリングと隔
壁との間に上記フィルタの下部を挟持した場合には、フ
ィルタを隔壁の外面に沿って確実に密着できるので、吸
油ポンプの作動で揚油を確実に濾過することができる。
【0033】(ヘ) 隔壁の下部を塞ぐ蓋に吸油口を開口
した場合には、この吸油口を吸油ポンプに連通連結する
吸油路を、フィルタの交換時に取り外す必要がなく、フ
ィルタの交換作業を一層簡略にすることができる。
した場合には、この吸油口を吸油ポンプに連通連結する
吸油路を、フィルタの交換時に取り外す必要がなく、フ
ィルタの交換作業を一層簡略にすることができる。
【図1】本発明の実施の形態を示す、濾し器の縦断側面
図である。
図である。
【図2】濾し器の分解斜視図である。
【図3】従来技術を示す、図2相当図である。
【図4】従来技術の濾し器を取り付けた状態の揚油濾過
装置の一部破断斜視図である。
装置の一部破断斜視図である。
2…揚油、 2a…揚油の油面、 4…油槽、 5…隔壁、 5b…隔壁の突出部分、 6…蓋、 7…濾紙(フィルタ)、 8…押えリング、 9…透孔、 10…空気抜き口、 12…浄化室、 13…吸油口、 15…吸油ポンプ。
Claims (6)
- 【請求項1】 揚油(2)を収容した油槽(4)内に、下方
に広がるコーン形状の隔壁(5)を配置し、 上記隔壁(5)の下部を蓋(6)で塞いで隔壁(5)の内方に
浄化室(12)を区画形成し、 上記隔壁(5)に透孔(9)を形成するとともに、この隔壁
(5)の外面に沿ってコーン形状のフィルタ(7)を配置
し、 上記浄化室(12)内に吸油口(13)を開口し、この吸油口(1
3)に吸油ポンプ(15)を連通連結して浄化室(12)内の揚油
(2)を吸出可能に構成したことを特徴とする、揚油の濾
し器。 - 【請求項2】 コーン形状の隔壁(5)の上部を揚油(2)
の油面(2a)よりも上方へ突出させ、この隔壁(5)の突出
部分(5b)に空気抜き口(10)を設けた、請求項1に記載の
揚油の濾し器。 - 【請求項3】 透孔(9)を隔壁(5)の油面(2a)よりも下
方にのみ形成した、請求項2に記載の揚油の濾し器。 - 【請求項4】 コーン形状のフィルタ(7)の上端を揚油
(2)の油面(2a)よりも上方へ突出させた、請求項2また
は請求項3に記載の揚油の濾し器。 - 【請求項5】 コーン形状のフィルタ(7)の下端周縁に
沿って環状の押えリング(8)を配置し、この押えリング
(8)と隔壁(5)との間に上記フィルタ(7)の下部を挟持
した、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の揚
油の濾し器。 - 【請求項6】 隔壁(5)の下部を塞ぐ蓋(6)に吸油口(1
3)を開口した、請求項1から請求項5のいずれか1項に
記載の揚油の濾し器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8307817A JPH10146288A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 揚油の濾し器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8307817A JPH10146288A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 揚油の濾し器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10146288A true JPH10146288A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17973573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8307817A Pending JPH10146288A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 揚油の濾し器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10146288A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004013934A1 (de) * | 2004-03-22 | 2005-10-13 | Josef M. Kurz | Filteranlage zum Reinigen von Ölen oder Fetten |
KR100577024B1 (ko) * | 2004-02-17 | 2006-05-10 | 정용석 | 식용유 여과장치 |
KR101119218B1 (ko) * | 2009-10-08 | 2012-03-20 | 이동근 | 디핑 여과모듈을 이용한 튀김유 여과장치 및 상기 여과모듈에 적용되는 봉투형 여과지 |
CN107029467A (zh) * | 2017-06-06 | 2017-08-11 | 明光市裕阳农业有限公司 | 一种茶油过滤装置 |
CN107897636A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-04-13 | 重庆市念湖食品有限公司 | 防粘油炸水产品的装置 |
CN108392890A (zh) * | 2018-05-14 | 2018-08-14 | 宋利琴 | 一种水箱用过滤装置 |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP8307817A patent/JPH10146288A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE102004013934A1 (de) * | 2004-03-22 | 2005-10-13 | Josef M. Kurz | Filteranlage zum Reinigen von Ölen oder Fetten |
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