JPH10146062A - インバータの運転方法 - Google Patents

インバータの運転方法

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Publication number
JPH10146062A
JPH10146062A JP8298491A JP29849196A JPH10146062A JP H10146062 A JPH10146062 A JP H10146062A JP 8298491 A JP8298491 A JP 8298491A JP 29849196 A JP29849196 A JP 29849196A JP H10146062 A JPH10146062 A JP H10146062A
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JP
Japan
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output point
switching element
inverter
point
switching
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Application number
JP8298491A
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English (en)
Inventor
Tamahiko Kanouda
玲彦 叶田
Yoshimi Sakurai
芳美 櫻井
Kenji Kubo
謙二 久保
Hideyasu Umetsu
秀恭 梅津
Hideaki Kunisada
秀明 国貞
Keizo Shimada
恵三 嶋田
Takayasu Nakane
隆康 中根
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータの起動時にV相に過電流が発生す
るのを抑制すること。 【解決手段】 基準周波数指令10を積分器11で積分
し、この積分結果にしたがってPWM信号作成器21
a、21bでPWM信号を作成する過程で、起動スイッ
チ13がオンになったときに、起動位相検出器14によ
って積分器11の出力を監視し、線間電圧Vuvの位相
が150degになったときに起動位相検出器14から
ハイレベルの信号を出力し、ラッチ回路23の出力をロ
ウレベルからハイレベルに反転し、AND回路22a、
20bからPWM信号を出力してスイッチング素子3a
〜3dをスイッチング動作させてインバータを起動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータの運転
方法に係り、特に、無停電電源装置やモータ制御装置の
電力変換器として用いるインバータの運転を制御するに
好適なインバータの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力変換装置(電力変換器)とし
て、交流電力を直流電力に変換するコンバータあるいは
直流電力を交流電力に変換するインバータが知られてい
る。これら電力変換装置のうちインバータとしては、例
えば特開平6−335254号公報に記載されているよ
うに、三相ブリッジインバータが多く採用されている。
特に、無停電電源装置においては、三相ブリッジコンバ
ータ、蓄電池、三相ブリッジインバータ、商用バイパス
回路および出力トランスを備えた構成が採用されてい
る。
【0003】ところが、三相三線式の無停電電源装置を
構成するに際して、電力変換装置として三相ブリッジコ
ンバータや三相ブリッジインバータを用いた場合、ブリ
ッジコンバータ側のV相とブリッジインバータ側のV相
とを接地したときに、コンバータおよびインバータのス
イッチング素子のうちV相に接続されたスイッチング素
子(コンバータの下アームのスッチング素子とインバー
タの上アームのスイッチング素子)が同時にオンになる
と、コンバータとインバータ間の蓄電池の正負電極間が
負荷側のリアクトルを介してのみ接続され、蓄電池が短
絡状態になる。そこで、このような直流短絡モードを防
止するために、無停電電源装置の出力側に出力トランス
を設ける構成が採用されている。しかし、出力トランス
は体積が大きいばかりでなく、製造コストもかかるの
で、出力トランスを設けることは、無停電電源装置の小
型軽量化および低コスト化の点で大きな障害となる。
【0004】そこで、特開平6−253549号公報に
記載されているように、無停電電源装置を構成する電力
変換器として、三相電圧のうち二つの線間電圧を制御す
るようにしたコンバータおよびインバータが提案されて
いる。この無停電電源装置では、コンバータおよびイン
バータのスイッチング素子を4個のスイッチング素子で
構成し、4個のスイッチング素子をそれぞれブリッジ接
続し、三相(U相、V相、W相)のうちV相を電源側か
ら負荷側まで引き通し、V相を共通電位とするとともに
接地した状態で受給電する構成が採用されている。この
ような構成を採用すると、コンバータおよびインバータ
のV相がともに接地されるため、コンバータとインバー
タのスイッチング素子が同時にオンになっても直流短絡
モードが生じるのを防止することができ、この主の無停
電電源装置では原理的に出力トランスを省略することが
可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、無停電
電源装置を構成するに際しては、コンバータおよびイン
バータともV相を接地しているため、接地相であるV相
を基準としたUV間およびWV間の線間電圧が制御対象
となる。そして、これら二つの線間電圧により形成され
た三相交流を負荷に給電する方式を採用しているため、
各相の出力電流を単独に制御することは困難である。特
に、V相の出力電流は、インバータから発生した電流の
うち、UV間の線間電圧によって負荷に流れるU相電流
とWV間の線間電圧によって負荷に流れるW相電流の合
計値として表わされる電流であり、この電流を単独に制
御することはできない。このため、インバータの起動時
やバイパス系統からインバータへの切替時には、インバ
ータ出力側のフィルタコンデンサの充放電電流が発生す
る。しかも、V相電流については、これが装置設計上の
過電流レベルを越えても抑制することはできない。イン
バータの起動時にV相に過電流が流れると、過電流のレ
ベルによってはプロテクタが作動し、インバータの起動
時にも関わらず、起動直後にインバータが停止されるこ
とになる。
【0006】本発明の目的は、特定の相に過電流が発生
するのを抑制することができるインバータの運転方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、直列接続された第1のスイッチング素子
と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
素子との接続点を第3の出力点として、これら第1、第
2、第3の出力点から負荷に三相交流電力を供給するイ
ンバータを運転するに際して、前記第1の出力点を基準
として第1の出力点と第2の出力点との間の電圧を第1
の線間電圧に制御するための第1のスイッチング信号お
よび第1の出力点と第3の出力点との間の電圧を第2の
線間電圧に制御するための第2のスイッチング信号を生
成し、第1の出力点の相電圧がほぼ0Vになると想定さ
れるタイミングで第1、第2のスイッチング信号を前記
第1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供給して
インバータを起動することを特徴とするインバータの運
転方法を採用したものである。
【0008】前記インバータの運転方法を採用するに際
しては、第1、第2のスイッチング信号を各スイッチン
グ素子に供給するタイミングとして、第1の線間電圧と
第2の線間電圧が等しくなると想定されるタイミングと
することできる。さらに、インバータとして、第1の出
力点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入し、
第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平滑回路を
挿入し、第1の出力点と第1の平滑回路および第2の平
滑回路から付加に三相交流電力を供給するものにも前記
各運転方法を適用することができる。そして平滑回路を
有するインバータを運転する場合には、第1、第2のス
イッチング信号を各スイッチング素子に供給するタイミ
ングとしては、第1の出力点から第1の平滑回路を介し
て第1の出力点に流れる第1の電流の初期値と第1の出
力点から第2の平滑回路を介して第3の出力点に流れる
第2の電流の初期値がほぼ等しく、且つ第1の電流と第
2の電流の向きが第1の出力点で逆になると想定される
タイミングを用いることもできる。
【0009】また本発明は、負荷に供給する電力を三相
交流電力系統からインバータに切替る運転を行なうもの
に適用したものとして、直列接続された第1のスイッチ
ング素子と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続
された第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素
子の両端とを直列接続された複数の直流電源の両端にそ
れぞれ接続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流
電源の中点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチン
グ素子と第2のスイッチング素子との接続点を第2の出
力点とし、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッ
チング素子との接続点を第3の出力点として、前記第1
の出力点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入
し、前記第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平
滑回路を挿入し、前記第1の出力点と前記第1の平滑回
路および第2の平滑回路をそれぞれ第1、第2、第3の
スイッチ手段を介して三相交流電源系統に接続し、前記
第1の出力点と前記第1の平滑回路および第2の平滑回
路から負荷に三相交流電力を供給するインバータを運転
するに際して、前記負荷に供給する電力を前記三相交流
電源系統から前記インバータに切り替えるときには、前
記第1の出力点を基準として第1の出力点と第2の出力
点との間の電圧を第1の線間電圧に制御するための第1
のスイッチング信号および第1の出力点と第3の出力点
との間の電圧を第2の線間電圧に制御するための第2の
スイッチング信号を生成し、第1の出力点の相電圧がほ
ぼ0Vになると想定されるタイミングで第1、第2のス
イッチング信号を前記第1、第2、第3、第4のスイッ
チング素子に供給してインバータを起動し、同時に前記
第1、第2、第3のスイッチ手段を切断することを特徴
とするインバータの運転方法を採用したものである。
【0010】この場合にも、タイミングとして前述した
他のタイミングを用いることができるとともに、前記各
運転方法を採用するに際しては、以下の要素を付加する
ことができる。
【0011】第1、第2のスイッチング信号が前記第
1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供給される
タイミングは、第1の線間電圧または第2の線間電圧の
位相が5π/6または11π/6になると想定される。
【0012】前記した手段によれば、第1、第2のスイ
ッチング信号の位相を監視し、指定のタイミングで第
1、第2のスイッチング信号を各スイッチング素子に供
給するようにしているため、インバータの起動時に特定
の相に過電流が発生するのを抑制することができる。
【0013】ここで、インバータの起動時に特定の相と
して、例えば、V相に過電流が発生するのを抑制できる
理由を図2および図3にしたがって説明する。
【0014】図2において、25a、25bはそれぞれ
インバータの二つの線間電圧を表わす交流電圧源であ
り、各交流電圧源25a、25bはリアクトル5a、5
bを介してコンデンサ6a、6bと負荷8に接続されて
いる。そして交流電圧源25aと25bとの接続点をV
相とし、リアクトル5a、5bの負荷側をそれぞれU相
W相としたときに、インバータの起動前には線間電圧V
uvとVvwはともに0であり、コンデンサ6a、6b
の電圧は0である。
【0015】次に、インバータが起動し、初期電圧がV
uv、Vvwであるとすると、各発生電圧によりコンデ
ンサ6a、6bの充電電流が点線で示す経路で流れる。
これらの電流を各相電流としてとらえると、U相電流は
26a、V相電流は26b、W相電流は26cとなる。
このとき、V相電流26cが最も小さくなるための条件
は電圧Vuvと電圧Vvwが等しく、点線で示す電流が
等しくなる場合である。このときには、U相電流26a
とW相電流26cは大きさが等しく符号が逆である。こ
の結果、V相電流26bは相殺され0となる。
【0016】このように、電圧Vuv電圧Vvwが同じ
電圧を発生する位相からインバータを起動すれば、V相
電流の初期値を原理的に0にすることが可能となる。
【0017】一方、三相交流の線間電圧と相電圧は図3
に示すような関係となる。図3から、電圧Vuvと電圧
Vvwが等しくなる位相は、電圧Vuvの位相として1
50(deg)あるいは330(deg)であることが
分かる。このときには、V相電圧Vvが0となってお
り、V相の電圧が0となる位相からインバータを起動す
ると、V相の初期値を0にすることができることにな
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1は本発明の一実施形態を示すインバー
タの主回路と制御回路である。図1において、インバー
タは、三相のうちV相を電源側から負荷側まで引き通
し、V相を接地した状態で受給電し、三相のうち二つの
線間電圧を制御する電力変換器として構成されており、
その制御ベクトルがV字型になることからV結線型イン
バータと呼称することがある。
【0020】インバータの主回路は、直流電源1a、1
b、ドライブ回路2a〜2d、スイッチング素子3a〜
3d、ダイオード4a〜4d、リアクトル5a、5b、
コンデンサ6a、6b、電圧検出器7a、7bを備えて
構成されている。直流電源1a、1bは互いに直列に接
続されており、直流電源1a、1bの中点である接続点
は第1の出力点24aとして接地されている。この第1
の出力点24aはV相として負荷8に接続されている。
スイッチング素子3a〜3dはそれぞれIGBT(In
sulated Gate Bipolar Tran
sistor)で構成されており、スイッチング素子3
aが第1のスイッチング素子として、第2のスイッチン
グ素子としてのスイッチング素子3bと互いに直列に接
続され、スイッチング素子3cが第3のスイッチング素
子として、第4のスイッチング素子としてのスイッチン
グ素子3dと互いに直列に接続されている。スイッチン
グ素子3a、3bの直列接続点が第2の出力点24bと
してリアクトル5aを介して負荷8に接続されている。
スイッチング素子3c、3dの接続点は第3の出力24
cとしてリアクトル5bを介して負荷8に接続されてい
る。さらにスイッチング素子3a、3bの両端とスイッ
チング素子3c、3dの両端はそれぞれ直流電源1a、
1bの両端に接続されてブリッジ回路を構成している。
また各スイッチング素子3a〜3dのゲート(制御端
子)にはドライブ回路2a〜2dが接続されており、エ
ミッタとコレクタにはダイオード4a〜4dが逆並列接
続されている。そして各スイッチング素子3a〜3d
は、ドライブ回路2a〜2dからのスイッチング信号に
応答して、スイッチング素子3a、3bが交互にオンオ
フするとともに、スイッチング素子3c、3dが交互に
オンオフすることによって、第1の出力点24aを基準
として、図3に示すように、第1の出力点24aと第2
の出力点24bとの間に交流の線間電圧Vuvを出力
し、第1の出力24aと第3の出力点24c間に交流の
線間電圧Vvwを発生するようになっている。なお、第
2の出力点24bと第3の出力点24cとの間には線間
電圧Vwuが発生する。そしてこれらの線間電圧は、リ
アクトル5a、コンデンサ6aで構成される第1の平滑
回路と、リアクトル5bとコンデンサ6bで構成される
第2の平滑回路で平滑化され、平滑化された三相の交流
電圧が負荷8に供給される。このときコンデンサ6a、
6bに発生する電圧がそれぞれ電圧検出器7a、7bで
検出される。
【0021】次に、インバータの制御回路について説明
する。この制御回路は、スイッチング素子3a〜3dの
スイッチング動作によってUV相間とVW相間の線間電
圧を制御するための第1のスイッチング信号と第2のス
イッチング信号を生成するように構成されている。そし
てインバータの出力周波数を規定するために基準周波数
指令10が設けられている。基準周波数指令10は、例
えば50Hzに対応したレベルの信号(単調増加する信
号)を順次積分器11に出力するようになっている。積
分器11は、図4(a)に示すように、基準周波数指令
10を順次積分し、積分した信号は正弦波作成回路17
a、17b、加算器16、起動位相検出器14に出力す
るようになっている。すなわち積分器11は周波数を時
間領域で積分し、位相情報を出力するようになってい
る。この位相は−πとπの間で単調に増加する鋸波であ
る。そして位相はインバータのU相とV相との間の線間
電圧Vuvの位相θuvに相当する。正弦波作成回路1
7aは積分器11の出力から正弦波信号としてsinθ
uvの信号を生成して掛け算器18aに出力するように
なっている。この掛け算器18aには、インバータの出
力信号のうち振幅を規定するために、基準電圧指令12
が入力されている。この基準電圧指令12は、インバー
タの線間出力電圧の基準値であって、例えば実効値20
0Vの線間電圧を出力するインバータにおいては28
2.8Vである。そしてsinθuvと基準電圧指令1
2とが掛け算器18aで掛け算されて、UVの線間電圧
の指令値Vuv(ref)として生成され、この指令値
が加算器19aに入力される。
【0022】一方、正弦波作成回路17bには、積分器
11の出力が加算器16を介して入力されており、加算
器16には定数発生器15から定数π/3が入力されて
いる。すなわち、積分器11の出力である位相θuvに
π/3が加算され、加算された位相が正弦波作成回路1
7bに入力されている。この位相は、W相とV相との間
の線間電圧Vwvの位相θwvに相当する。そしてこの
位相にしたがって正弦波作成回路17bで正弦波が作成
されると、掛け算器18bにより、sinθwvと基準
電圧指令12とが掛け算され、掛け算器18bからWV
の線間電圧の指令値Vwv(ref)が出力される。そ
してこの指令値は加算器19bに入力される。
【0023】加算器19a、19bには電圧検出器7
a、7bの検出電圧が入力されており、加算器19a、
19bからは掛け算器18a、18bの出力と電圧検出
器7a、7bの検出電圧との偏差に応じた信号が出力さ
れ、この信号が制御回路20a20bに入力される。す
なわち制御回路20a、20bには指令値Vuv(re
f)、Vwv(ref)から電圧検出器7a、7bの検
出電圧Vuv、Vwvを減算した信号が入力される。ま
たこの制御回路20a、20bには掛け算器18a、1
8bの出力がそのまま入力されている。そして制御回路
20a、20bでは、各入力信号を用いて、UV、WV
間に出力すべき電圧に比例した波形である変調率Mu
v、Mwvを演算し、演算結果をPWM信号作成回路2
1、21bに出力する。PWM信号作成回路21a、2
1bは、変調率Muv、Mwvをそれぞれキャリア信号
と比較してスイッチング信号としてのPWM信号をAN
D回路22a、22bに出力する。なおキャリア信号波
は、スイッチング素子3a〜3dを駆動するスイッチン
グ周波数で振動する三角波である。AND回路22a、
22bはラッチ回路23の出力がハイレベルでなったと
きにのみPWM信号をPN信号作成およびデッドタイム
付加回路9a、9bに出力するようになっている。PN
信号作成およびデッドタイム付加回路9a、9bはそれ
ぞれドライブ回路2a〜2dに接続されている。
【0024】一方、ラッチ回路23は起動位相検出器1
4と起動スイッチ13に接続されている。そして起動ス
イッチ13がオンになって起動スイッチ13からハイレ
ベルの信号が入力されたことを条件に、起動位相検出器
14からハイレベルの信号が入力されたときに起動指令
としてハイレベルの信号をAND回路22a、22bに
出力するようになっている。起動位相検出器14は、図
4(b)に示すように、積分器11の出力が5π/6に
なったときにのみハイレベルの信号を出力するようにな
っている。このハイレベルの信号は、基準周波数指令1
0が50Hzのときには20mSごとに発生することに
なる。そしてこの位相は150degに相当し、図3に
示すように、線間電圧Vuvと線間電圧Vvwが等しく
なる位相である。
【0025】上記構成において、起動スイッチ13がオ
フのときにはラッチ回路23の出力はロウレベルにあ
り、AND回路22a、22bの出力はロウレベルにあ
るため、スイッチング素子3a〜3dはゲートサプレス
状態であって、全てオフの状態に維持されている。
【0026】次に、インバータを起動するために、起動
スイッチ13がオンになり、ラッチ回路23にハイレベ
ルの信号が入力されると、ラッチ回路23がセットされ
る。ただし、起動スイッチ13がオンになっても、起動
位相検出器14の出力がロウレベルにあるときにはラッ
チ回路23の出力もロウレベルに維持されているため、
スイッチング素子3a〜3dは全てオフ状態にある。
【0027】起動スイッチ13がオンとなったあと、図
4に示すように、起動位相検出器14の出力がハイレベ
ルに反転すると、PWM信号作成回路21a、21bで
作成されたPWM信号(第1、第2のスイッチング信
号)がAND回路22a、22bを介して出力される。
各PWM信号はPN信号作成およびデッドタイム付加回
路9a、9bでデッドタイムが付加されたあと、P側
(上アーム)、N側(下アーム)のスイッチング素子3
aから3bに振り分けられ、ドライブ2a〜2dを介し
て各スイッチング素子2a〜3dのゲートに印加され
る。これにより各スイッチング素子3a〜3dがスイッ
チング動作を開始し、インバータが起動する。この起動
時の電圧波形は、図4(e)に示すとおりであり、イン
バータは線間電圧VuvとVvwが等しい位相から起動
することになる。
【0028】ここで、本実施形態における起動位相を変
化させた場合のインバータ起動時の各相の電流をシミュ
レーションにより求めた結果を図5および図6に示す。
このシミュレーション条件は、インバータの出力線間電
圧の実効値を200V、負荷50kVAの場合を想定し
て算出した。
【0029】図5および図6において、(a)は、UV
線間電圧位相θuvが0degのときに起動した場合で
あり、起動時の電流はV相電流Ivのピーク値が三相の
中で最も大きく、約−330Aである。(b)は、UV
線間電圧位相θuvが30degの場合であり、V相電
流Ivのピーク値は−450Aである。(c)は位相θ
uvを60degとした場合であり、Ibのピーク値は
510Aに達する。また、(d)は位相θuvを90d
egのときに起動したものであり、Ivが最も大きく、
ピーク値は約430Aである。(e)は位相θuvを1
20degとして起動したときの波形であり、Ivが最
も大きいが280A程度である。最後に、(f)は位相
θuvを150degとして起動したときの波形であ
る。この位相は、図3に示すインバータ起動位相であ
る。この位相でインバータを起動したときには、他の位
相で起動したときとは異なり、V相電流Ivのピークは
見られず、U相電流Iu、W相電流Iwではピークは出
るが、波高値は220A程度であり、定格電流の範囲内
に収まり、起動時にV相の過電流は発生しないことが分
かる。
【0030】このように、シミュレーション結果からも
明らかなように、スイッチング信号をスイッチング素子
3a〜3dに供給してインバータを起動するに際して、
スイッチング信号を生成する過程で、UV線間電圧位相
θuvが150degとなると想定されるタイミング、
あるいはV相相電圧がほぼ0ボルトになると想定される
タイミングでインバータを起動すると、V相に過大な電
流が流れるのを抑制することができる。
【0031】一方、インバータを停止する場合には、起
動スイッチ13をオフとすれば、ラッチ回路23の出力
はロウレベルに反転するため、AND回路22a、22
bからPWM信号が発生するのが停止され、スイッチン
グ素子3a〜3dのゲートはサプレス状態になる。
【0032】また前記実施状態では、インバータの起動
位相として、θuvが150deg(5π/6)を用い
たものについて述べたが、図3に示すように、起動位相
として330deg(11π/6)を用いることもでき
る。さらに起動位相として150degと330deg
の両方を用いることもできる。この場合には起動位相検
出器からは10mSごとにハイレベルの信号が出力する
ため、起動位相として単一の起動位相のみを用いたとき
よりも起動スイッチ13をオンにした後、短時間でイン
バータを起動することができる。
【0033】また前記実施形態では、スイッチング素子
3a〜3dとしてIGBTを用いたものについて述べた
が、バイポーラパワートランジスタやGTO(Gate
Turn Off Thyristor)、MOSF
ETなど各種のパワースイッチング素子を使用すること
もできる。
【0034】また負荷については、三相交流を受電して
動作する電気回路であればどのようなものでも対象とす
ることができ、例えば、線形負荷、整流器負荷、モータ
等が挙げられる。
【0035】さらに、本実施形態の制御回路は、ハード
ウエアで構成されるように記述したが、マイクロコンピ
ュータを利用することにより、同じブロック構成をソフ
トウエアで実現することもできる。
【0036】次に、本発明による第2の実施形態を図7
にしたがって説明する。
【0037】本実施形態は、V結線型インバータとV結
線型コンバータとを備えた無停電電源装置を構成し、負
荷に接続されたスイッチ手段としての双方向スイッチ3
0a〜30cをそれぞれバイパス系統31a〜31cを
介して三相交流電源系統の交流電源32に接続したもの
であり、V結線型インバータの主回路は図1と同様で、
且つインバータの制御回路に交流電源32と同期をとる
ための要素を付加したものであり、インバータの基本構
成は図1のものと同様である。
【0038】コンバータはブリッジ回路を構成する4個
のスイッチング素子3g〜3jを備えており、各スイッ
チング素子は、例えばIGBTで構成されている。各ス
イッチング素子3g〜3jのゲートにドライブ回路2g
〜2jが接続され、エミッタとコレクタ間にダイオード
4g〜4jが逆並列接続されている。ドライブ回路2g
〜2jはそれぞれコンバータ制御回路33に接続されて
おり、コンバータ制御回路33からのスイッチング信号
にしたがって各スイッチング素子3g〜3jがスイッチ
ング動作するようになっている。またスイッチング素子
3gと3hとの接続点がリアクトル5cを介して交流電
源32に接続され、スイッチング素子3iと3jとの接
続点がリアクトル5dを介して交流電源32に接続され
ている。そして交流電源32にV相が接地され、このV
相が交流電源32から負荷8まで接続されている。そし
てコンバータはコンバータ制御回路33からのスイッチ
ング信号に応答して各スイッチング素子3g〜3jがス
イッチング動作することにより、交流電源32からの交
流電力を直流電力に変換して直流電源1a、1b側に出
力するようになっている。
【0039】一方、インバータの制御回路においては、
図1に示す制御回路のほかに、ゼロクロス回路34、ス
イッチ35、PI(比例積分)制御回路36、加算器3
7、スイッチ38a、38bが設けられており、スイッ
チ38a、38bは掛け算器18a、18bと加算器1
9a、19bとの間にそれぞれ挿入され、交流電源32
の電圧を検出する電圧検出器7c、7dにそれぞれ接続
されている。
【0040】ゼロクロス回路34は電圧検出器7cの検
出出力を取り込んで、交流電源32の線間電圧Vuvの
位相を監視し、Vuvが負電圧から正電圧に変化する
際、すなわち電圧がゼロ点と交差したときにパルス信号
をスイッチ35に出力する。このパルス信号は交流電源
32のゼロクロス位相を示すことになる。そしてスイッ
チ35がパルス信号によって閉じると、交流電源32の
位相がゼロのときの制御回路内部の位相情報がPI制御
回路36に入力される。PI制御回路36ではこの位相
δθを増幅して周波数の誤差をδωとして加算器37に
出力する。加算器37に誤差δωが入力されると、基準
周波数指令10から誤差δωが減算され、減算された周
波数の信号が積分器11に入力され、周波数が調整され
る。すなわち、制御回路内部の位相および周波数を交流
電源32の線間電圧の周波数および位相に同期させる制
御が行なわれる。
【0041】次に、本実施形態の動作について説明す
る。
【0042】まず、コンバータを運転するに際しては、
コンバータ制御回路33から各ドライブ回路2g〜2j
にドライブ信号が入力されると、スイッチング素子3g
〜3jがスイッチング動作され、交流電源32からの交
流電力が直流電力に変換され、直流電源1a、1bに供
給されるとともにインバータに印加される。このときコ
ンバータから発生する直流電圧は交流電源32の線間電
圧の実効値が200ボルトの場合には、ともに約330
ボルト程度とするのが望ましい。またコンバータ制御回
路33は実際には直流電源1a、1bの電圧をフィード
バックし、このフィードバックした電圧が一定となるよ
うに制御される。さらにコンバータ制御回路33はリア
クトル5c、5dの電流もフィードバックし、各電流が
交流電源32のU相、W相の電圧に比例した正弦波とな
るように制御される。
【0043】次に、交流電源32の電力をバイパス系統
31a〜31cを介して負荷8に供給する場合およびイ
ンバータが停止した場合には、双方向スイッチ30a〜
30cをオンにし、交流電源32からの電力をバイパス
系統31a〜31c、双方向スイッチ30a〜30cを
介して負荷8に供給する。
【0044】次に、バイパス系統31a〜31cからイ
ンバータへの運転に切替る際の動作について説明する。
負荷8への給電がバイパス系統31a〜31cによって
行なわれているときには、双方向スイッチ30a〜30
cがオン状態になり、起動スイッチ13はオフ状態にあ
るので、インバータのゲートはゲートサプレス状態にあ
り、インバータは停止状態である。
【0045】ここで、バイパス系統31a〜31cから
インバータへの運転に切り替るときには、スイッチ38
a、38bをそれぞれ電圧検出器7c、7d側に切替る
とともに、起動スイッチ13をオンにする。このとき積
分器11から出力される位相情報θuvは交流電源32
の周波数および位相に同期している。そして起動位相検
出器14からは、交流電源32のUV相間の電圧の位相
が150degとなったときにパルス信号が出力され
る。これによりラッチ回路23の出力がロウレベルから
ハイレベルに反転し、AND回路22a、22bからP
WM信号が出力され、インバータが起動される。このと
き、インバータの基準電圧としてはスイッチ38a、3
8bによって交流電源32の線間電圧が選択されている
ので、交流電源32の電圧がインバータの出力電圧に反
映され、切替時に負荷8に電圧変動を与えることはな
い。またラッチ回路23の出力がロウレベルからハイレ
ベルに反転した瞬間に双方向スイッチ30a〜30cを
オフにする。
【0046】インバータが起動した後は、無停電電源装
置では、バイパス系統の停電に備え、内部基準値を制御
回路の基準電圧指令に12に切替る必要がある。この切
替は、バイパス系統からインバータへの切替が完了した
あとに、スイッチ38a、38bを掛け算器18a、1
8b側に切替ることにより行なう。この場合、基準電圧
指令12の値を切替時には交流電源32の値に設定し、
その後設定電圧を徐々に基準電圧まで変化させること
で、切替時にインラッシュ電圧が発生するのを防止する
ことができる。
【0047】本実施形態においては、バイパス系統から
インバータへの運転に切替るに際して、インバータの起
動時には交流電源32の電圧をインバータの出力電圧に
反映させるようにしたため、バイパス系統からインバー
タへの運転に切替るときにインラッシュ電流が流れるの
を抑制することができる。
【0048】また本実施形態においても、切替のシーケ
ンスやインバータ、コンバータの制御回路については、
アナログ回路を用いたハードウエアのみならず、マイク
ロコンピュータを用いたソフトウエアにより実現するこ
とができる。
【0049】また本実施形態においても、インバータの
起動位相として150deg、330degを選択する
ことで、インバータ起動時にV相に過電流が流れるのを
抑制することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の出力点の相電圧がほぼ0ボルトになると想定され
るタイミングあるいは第1の線間電圧と第2の線間電圧
が等しくなると想定されるタイミングでインバータを起
動するようにしたため、インバータの起動時に特定の相
に過電流が発生するのを抑制することができ、インバー
タを円滑に起動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すインバータのブロッ
ク構成図である。
【図2】本発明の原理を説明するための図である。
【図3】インバータの起動位相とインバータの出力電圧
の関係を示す図である。
【図4】インバータの起動時のシーケンスを説明するた
めの波形図である。
【図5】インバータの起動位相と電流との関係を示すシ
ミュレーション波形図である。
【図6】図5に示す各部の拡大図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す無停電電源装置の
ブロック構成図である。
【符号の説明】
1a、1b 直流電源 2a〜2d ドライブ回路 3a〜3d スイッチング素子 4a〜4d ダイオード 5a、5b リアクトル 6a、6b コンデンサ 7a、7b 電圧検出器 8 負荷 9a、9b PN信号作成およびデッドタイム付加回路 10 基準周波数指令 11 積分器 12 基準電圧指令 13 起動スイッチ 14 起動位相検出器 15 定数発生器 16 加算器 17a、17b 正弦波作成回路 18a、18b 掛け算器 19a、19b 減算器 20a、20b 制御回路 21a、21b PWM作成回路 22a、22b AND回路 23 ラッチ回路 24a 第1の出力点 24b 第2の出力点 24c 第3の出力点 25a、25b 交流電圧源 26a U相電流 26b V相電流 26c W相電流 30a〜30c 双方向スイッチ 31a〜31c バイパス系統 32 交流電源 33 コンバータ制御回路 34 ゼロクロス回路 35 スイッチ 36 PI制御回路 37 加算器 38a、38b スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 謙二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 梅津 秀恭 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 国貞 秀明 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 嶋田 恵三 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 中根 隆康 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、これら第1、第
    2、第3の出力点から負荷に三相交流電力を供給するイ
    ンバータを運転するに際して、前記第1の出力点を基準
    として第1の出力点と第2の出力点との間の電圧を第1
    の線間電圧に制御するための第1のスイッチング信号お
    よび第1の出力点と第3の出力点との間の電圧を第2の
    線間電圧に制御するための第2のスイッチング信号を生
    成し、第1の出力点の相電圧がほぼ0Vになると想定さ
    れるタイミングで第1、第2のスイッチング信号を前記
    第1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供給して
    インバータを起動することを特徴とするインバータの運
    転方法。
  2. 【請求項2】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、前記第1の出力
    点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入し、前
    記第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平滑回路
    を挿入し、前記第1の出力点と前記第1の平滑回路およ
    び第2の平滑回路から負荷に三相交流電力を供給するイ
    ンバータを運転するに際して、前記第1の出力点を基準
    として第1の出力点と第2の出力点との間の電圧を第1
    の線間電圧に制御するための第1のスイッチング信号お
    よび第1の出力点と第3の出力点との間の電圧を第2の
    線間電圧に制御するための第2のスイッチング信号を生
    成し、第1の出力点の相電圧がほぼ0Vになると想定さ
    れるタイミングで第1、第2のスイッチング信号を前記
    第1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供給して
    インバータを起動することを特徴とするインバータの運
    転方法。
  3. 【請求項3】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、これら第1、第
    2、第3の出力点から負荷に三相交流電力を供給するイ
    ンバータを運転するに際して、前記第1の出力点を基準
    として第1の出力点と第2の出力点との間の電圧を第1
    の線間電圧に制御するための第1のスイッチング信号お
    よび第1の出力点と第3の出力点との間の電圧を第2の
    線間電圧に制御するための第2のスイッチング信号を生
    成し、第1の線間電圧と第2の線間電圧が等しくなると
    想定されるタイミングで第1、第2のスイッチング信号
    を前記第1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供
    給してインバータを起動することを特徴とするインバー
    タの運転方法。
  4. 【請求項4】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、前記第1の出力
    点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入し、前
    記第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平滑回路
    を挿入し、前記第1の出力点と前記第1の平滑回路およ
    び第2の平滑回路から負荷に三相交流電力を供給するイ
    ンバータを運転するに際して、前記第1の出力点を基準
    として第1の出力点と第2の出力点との間の電圧を第1
    の線間電圧に制御するための第1のスイッチング信号お
    よび第1の出力点と第3の出力点との間の電圧を第2の
    線間電圧に制御するための第2のスイッチング信号を生
    成し、第1の線間電圧と第2の線間電圧が等しくなると
    想定されるタイミングで第1、第2のスイッチング信号
    を前記第1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供
    給してインバータを起動することを特徴とするインバー
    タの運転方法。
  5. 【請求項5】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、前記第1の出力
    点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入し、前
    記第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平滑回路
    を挿入し、前記第1の出力点と前記第1の平滑回路およ
    び第2の平滑回路から負荷に三相交流電力を供給するイ
    ンバータを運転するに際して、前記第1の出力点を基準
    として第1の出力点と第2の出力点との間の電圧を第1
    の線間電圧に制御するための第1のスイッチング信号お
    よび第1の出力点と第3の出力点との間の電圧を第2の
    線間電圧に制御するための第2のスイッチング信号を生
    成し、第2の出力点から第1の平滑回路を介して第1の
    出力点に流れる第1の電流の初期値と第1の出力点から
    第2の平滑回路を介して第3の出力点に流れる第2の電
    流の初期値がほぼ等しく、かつ第1の電流と第2の電流
    の向きが第1の出力点で逆になると想定されるタイミン
    グで第1、第2のスイッチング信号を前記第1、第2、
    第3、第4のスイッチング素子に供給してインバータを
    起動することを特徴とするインバータの運転方法。
  6. 【請求項6】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、前記第1の出力
    点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入し、前
    記第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平滑回路
    を挿入し、前記第1の出力点と前記第1の平滑回路およ
    び第2の平滑回路をそれぞれ第1、第2、第3のスイッ
    チ手段を介して三相交流電源系統に接続し、前記第1の
    出力点と前記第1の平滑回路および第2の平滑回路から
    負荷に三相交流電力を供給するインバータを運転するに
    際して、前記負荷に供給する電力を前記三相交流電源系
    統から前記インバータに切り替えるときには、前記第1
    の出力点を基準として第1の出力点と第2の出力点との
    間の電圧を第1の線間電圧に制御するための第1のスイ
    ッチング信号および第1の出力点と第3の出力点との間
    の電圧を第2の線間電圧に制御するための第2のスイッ
    チング信号を生成し、第1の出力点の相電圧がほぼ0V
    になると想定されるタイミングで第1、第2のスイッチ
    ング信号を前記第1、第2、第3、第4のスイッチング
    素子に供給してインバータを起動し、同時に前記第1、
    第2、第3のスイッチ手段を切断することを特徴とする
    インバータの運転方法。
  7. 【請求項7】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、前記第1の出力
    点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入し、前
    記第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平滑回路
    を挿入し、前記第1の出力点と前記第1の平滑回路およ
    び第2の平滑回路をそれぞれ第1、第2、第3のスイッ
    チ手段を介して三相交流電源系統に接続し、前記第1の
    出力点と前記第1の平滑回路および第2の平滑回路から
    負荷に三相交流電力を供給するインバータを運転するに
    際して、前記負荷に供給する電力を前記三相交流電源系
    統から前記インバータに切り替えるときには、前記第1
    の出力点を基準として第1の出力点と第2の出力点との
    間の電圧を第1の線間電圧に制御するための第1のスイ
    ッチング信号および第1の出力点と第3の出力点との間
    の電圧を第2の線間電圧に制御するための第2のスイッ
    チング信号を生成し、第1の線間電圧と第2の線間電圧
    が等しくなると想定されるタイミングで第1、第2のス
    イッチング信号を前記第1、第2、第3、第4のスイッ
    チング素子に供給してインバータを起動し、同時に前記
    第1、第2、第3のスイッチ手段を切断することを特徴
    とするインバータの運転方法。
  8. 【請求項8】 直列接続された第1のスイッチング素子
    と第2のスイッチング素子の両端と、直列接続された第
    3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の両端
    とを直列接続された複数の直流電源の両端にそれぞれ接
    続してブリッジ回路を構成し、前記複数の直流電源の中
    点を第1の出力点とし、前記第1のスイッチング素子と
    第2のスイッチング素子との接続点を第2の出力点と
    し、前記第3のスイッチング素子と第4のスイッチング
    素子との接続点を第3の出力点として、前記第1の出力
    点と第2の出力点との間に第1の平滑回路を挿入し、前
    記第3の出力点と第1の出力点との間に第2の平滑回路
    を挿入し、前記第1の出力点と前記第1の平滑回路およ
    び第2の平滑回路をそれぞれ第1、第2、第3のスイッ
    チ手段を介して三相交流電源系統に接続し、前記第1の
    出力点と前記第1の平滑回路および第2の平滑回路から
    負荷に三相交流電力を供給するインバータを運転するに
    際して、前記負荷に供給する電力を前記三相交流電源系
    統から前記インバータに切り替えるときには、前記第1
    の出力点を基準として第1の出力点と第2の出力点との
    間の電圧を第1の線間電圧に制御するための第1のスイ
    ッチング信号および第1の出力点と第3の出力点との間
    の電圧を第2の線間電圧に制御するための第2のスイッ
    チング信号を生成し、第2の出力点から第1の平滑回路
    を介して第1の出力点に流れる第1の電流の初期値と第
    1の出力点から第2の平滑回路を介して第3の出力点に
    流れる第2の電流の初期値がほぼ等しく、かつ第1の電
    流と第2の電流の向きが第1の出力点で逆になると想定
    されるタイミングで第1、第2のスイッチング信号を前
    記第1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供給し
    てインバータを起動し、同時に前記第1、第2、第3の
    スイッチ手段を切断することを特徴とするインバータの
    運転方法。
  9. 【請求項9】 第1、第2のスイッチング信号を、イン
    バータの出力電圧が三相交流電源系統の電圧の実効値に
    比例した電圧となるように設定された設定電圧を基準と
    して生成し、インバータの起動後前記設定電圧を徐々に
    基準電圧まで変化させることを特徴とする請求項6、7
    または8記載のインバータの運転方法。
  10. 【請求項10】 第1、第2のスイッチング信号が前記
    第1、第2、第3、第4のスイッチング素子に供給され
    るタイミングは、第1の線間電圧または第2の線間電圧
    の位相が5π/6または11π/6になると想定される
    ときである請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載の
    インバータの運転方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002335678A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Toyota Industries Corp インバータ
JP2015107018A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 東芝三菱電機産業システム株式会社 無停電電源システム
JP2020005479A (ja) * 2018-07-02 2020-01-09 サンケン電気株式会社 三相電力変換装置及び無停電電源装置

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