JPH10145237A - 圧縮データ復号装置 - Google Patents

圧縮データ復号装置

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Publication number
JPH10145237A
JPH10145237A JP29879696A JP29879696A JPH10145237A JP H10145237 A JPH10145237 A JP H10145237A JP 29879696 A JP29879696 A JP 29879696A JP 29879696 A JP29879696 A JP 29879696A JP H10145237 A JPH10145237 A JP H10145237A
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JP
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data
buffer
buffers
compressed data
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JP29879696A
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Inventor
Shuji Abe
修司 阿部
Michihiro Fukushima
道弘 福島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】並列処理において必要な回路規模を低減すると
共に、時分割処理を可能にする。 【解決手段】スライス検出回路11はスライスラインの開
始位置を検出する。バッファ管理テーブル2はバッファ
がいずれの系統の復号化回路用のものであるかを示す情
報及び空き情報を管理しており、書込みアドレス発生部
4は、スライスライン毎にバッファ管理テーブル2によ
って指定されたバッファに符号化データを書込む。復号
化回路13,13′からデータ要求が発生すると、読出しア
ドレス発生部7は、バッファ管理テーブル2を参照し
て、要求に応じた符号化データを読出す。復号化回路1
3,13′は読出された符号化データを復号化する。復号
化回路13,13′用として用いるバッファの数を変更で
き、また、バッファ管理に必要なメモリ容量は小さいの
で、フローを防止して回路規模を低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数系統の復号化
回路を用いる圧縮データ復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像のディジタル処理が普及して
きている。デイジタル画像データを圧縮符号化する方式
としては、JPEG(Joint Photographic Coding Expe
rts Group )又はMPEG(Motion Picture Experts G
roup)等の各種符号化方式が採用される。
【0003】一般的な画像データには、空間的な冗長度
及び時間的な冗長度が含まれている。これらの冗長度を
削除することによって、画像データの圧縮符号化を行う
ことができる。空間的な冗長度を削除する方式として、
DCT(離散コサイン変換)等の直交変換と可変長符号
化(以下、VLC(Variable Length Coding )とが用い
られる。また、時間的な冗長度を削除する方式として、
動き補償を用いたフレーム間予測符号化が採用される。
【0004】次に、図8及び図9を参照してMPEG規
格の符号化及び復号化について説明する。図8はMPE
G規格の符号化器のブロック図であり、図9はMPEG
規格の復号化器のブロック図である。
【0005】入力端子41には例えば8×8画素単位でブ
ロック化された画像データが入力される。入力端子41を
介して入力されたブロックデータは、減算器42を介して
DCT回路44に供給される。
【0006】フレーム内のデータのみを用いて符号化を
行うフレーム内符号化時には、入力されたブロックデー
タはそのままDCT回路44に供給される。ブロックデー
タはDCT回路44によって直交変換されて、変換係数が
量子化回路45に与えられる。変換係数は量子化回路45に
おいて所定の量子化幅で除算されて丸め処理される。量
子化回路45からの量子化出力はVLC回路46に与えられ
て可変長符号化される。
【0007】一方、フレーム間の相関を利用したフレー
ム間予測符号化を用いる場合には、減算器42において予
測器43から出力される予測画像との減算が行われて冗長
度が削減される。この場合には、減算器42からの予測誤
差がDCT回路44に与えられる。こうして、フレーム間
予測符号化時には、予測誤差に対してDCT処理、量子
化処理及び可変長符号化処理が行われる。
【0008】予測画像は量子化出力をローカルデコード
することにより得ている。即ち、量子化回路45の出力は
逆量子化回路46にも与えられる。量子化出力は逆量子化
回路46において逆量子化され、更に、逆DCT回路50に
おいて逆DCT処理されて、DCT処理前のデータに戻
される。
【0009】フレーム内圧縮符号化された量子化出力に
対する逆DCT回路50の出力は、復元画像データ(ロー
カルデコードデータ)である。この場合には、逆DCT
回路50の出力は加算器51を介して予測器43に与えられ
る。予測器43は図示しないフレームメモリを有してお
り、復元画像データを予測画像データとして記憶する。
この予測画像データが減算器42に供給されて、フレーム
間圧縮符号化時に予測誤差が求められる。
【0010】一方、フレーム間圧縮符号化された量子化
出力に対する逆DCT回路20の出力は予測誤差である。
加算器51には予測器43から減算器42に供給された予測画
像データが与えられており、予測誤差と予測画像データ
との加算によって、元の画像データを復元する。この復
元画像データが予測器43に供給されて記憶される。
【0011】VLC回路46の出力は送信バッファ47に書
込まれ、図示しない伝送路の伝送速度に応じた速度で読
出され、符号化データとして出力端子48から出力され
る。
【0012】ところで、MPEG規格においては、Iピ
クチャ、Pピクチャ及びBピクチャの3つの符号化画像
タイプを規定している。Iピクチャはフレーム内符号化
画像であり、Pピクチャは時間的に前の画像を予測画像
としたフレーム間符号化画像であり、Bピクチャは時間
的に前の画像と時間的に後の画像の2枚の画像を用いた
フレーム間符号化画像である。
【0013】P,Bピクチャは予測画像がなければ復号
することができない画像であるのに対し、Iピクチャは
そのフレームの圧縮データのみを用いて画像を再現する
ことができる。従って、圧縮データの途中から復号を開
始した場合においても、Iピクチャは確実に復元するこ
とができるので、数フレーム毎に1枚のIピクチャを挿
入するように規定されている。しかし、Iピクチャはフ
レーム間予測を用いていないことから、一般的に符号化
効率は低い。逆に、Bピクチャは時間的に前後の画像を
用いた予測を用いていることから最も符号化効率が高
い。
【0014】一方、復号化側では、図9に示すように、
入力端子52を介して受信した符号化データは受信バッフ
ァ53に一旦蓄えられる。上述したように、I,P,Bピ
クチャは符号化効率が相互に異なる。即ち、各ピクチャ
毎にデータ量が著しく相違するので、受信バッファ53
は、データ量の相違を吸収してVLD(Variable Lengt
h Decoding)回路54に出力するようになっている。
【0015】VLD回路54は、受信バッファ53から読出
したデータを順次可変長復号化する。VLD回路54の出
力は逆量子化回路55によって逆量子化され、逆DCT回
路56によって逆DCT処理されて元の画像データに戻さ
れる。
【0016】フレーム内符号化された符号化データに対
する逆DCT回路56の出力は、復元画像データである。
この場合には、逆DCT回路56の出力は加算器57を介し
てそのまま出力端子59に出力される。加算器57からの復
元画像データは予測画像として予測器58の図示しないフ
レームメモリに記憶される。
【0017】一方、フレーム間予測符号化された符号化
データに対する逆DCT回路56の出力は、予測誤差であ
る。加算器57には予測器58から予測画像が与えられてお
り、加算器57は逆DCT回路56からの予測誤差に予測器
58からの予測画像を加算して、元の画像を復元する。加
算器57からの復元画像は出力端子59に出力されると共
に、予測器58に予測誤差として出力される。
【0018】ところで、MPEG規格のデコーダについ
ては既にLSI化されている。特に、NTSC方式等の
標準解像度画像を復号化するMPEGデータ復号化LS
Iについては、各種の製品が開発されている。一方、H
DTV(High Definition TV)画像の復号化装置につい
ては、極めて高速な処理が必要であり、現在、標準解像
度画像用のLSIを複数用いた並列処理によるものが提
案されている。このような並列処理による符号化装置及
び復号化装置については、特開平6−351000号公
報及び特開平3−85922号公報等において提案され
ている。
【0019】図10は複数の復号化回路を使用して並列
処理で復号を行う従来の圧縮データ復号装置を示すブロ
ック図である。
【0020】図10において、復号化回路13,13′は、
図9と同一構成であり、予測器58のフレームメモリは復
号化回路13,13′間で共用化されている。図10の装置
は、画面上の位置に応じて、符号化データを復号化回路
13,13′に分割して与えるものである。例えば、画面上
のスライスライン毎に符号化データを分割する。
【0021】図11はスライスラインを説明するための
説明図である。
【0022】上述したように、DCT処理においては、
例えば8×8画素のブロック(DCTブロック)単位で
処理が行われる。このDCTブロック4ブロックの大き
さ(例えば16×16画素)でマクロブロックを構成し
て、エンコーダにおける符号化の単位にしている。とこ
ろで、MPEG規格による符号化データは絵柄毎に符号
量が異なることから、符号化データの伝送位置は画面上
の位置と対応しない。このため、エラーの伝搬を抑制し
て、エラー復帰後の符号化データから元の画像を復元す
ることができるように、画面を複数のマクロブロックに
よって構成されるスライスに分割し、各スライスの先頭
にスライスヘッダを挿入するようになっている。また、
スライスの先頭では、全ての予測値をリセットするよう
になっている。つまりスライスの先頭からは常に前スラ
イスの情報がなくても復号可能である。
【0023】図11は1画面の各スライスを示してお
り、縦線によってスライスの切れ目を示している。スラ
イスは、走査順に連続する複数のマクロブロックによっ
て構成され、その長さは任意であるが、画像の左端は必
ずスライスの先頭でなければならない。図11の例で
は、水平方向のマクロブロックの列によってスライスラ
イン形成し、各スライスラインは1以上のスライスを有
している。例えば、第1乃至第3スライスラインは、夫
々2,1,3のスライスを有している。垂直方向画素数
を1080とし、マクロブロックが16×16画素で構
成されているものとすると、1画面は68個のスライス
ラインに分割される。なお、図11は、垂直画素数25
6ライン分の16スライスラインを示している。
【0024】図11に示すように、スライスの長さが相
違することから、図10の装置では、スライスライン毎
に復号化回路13,13′に与える符号化データを切換える
ようになっている。
【0025】図10において、入力端子10には符号化デ
ータが入力される。この符号化データはスイッチ16に供
給されると共に、スライス検出回路11にも与えられる。
スライス検出回路11は画面左端に対応するスライスヘッ
ダを検出して検出結果をスイッチ16に出力する。スイッ
チ16はスライスライン毎に、受信バッファ12,12′を切
換え選択して、符号化データを供給する。
【0026】復号化回路13は受信バッファ12を介して符
号化データが与えられて、入力された符号化データを復
号化し、復元画像データを出力端子14から出力すると共
に、復号化回路13′と共通のフレームメモリに記憶させ
る。同様に、復号化回路13′は受信バッファ12′を介し
て符号化データが与えられて、入力された符号化データ
を復号化し、復元画像データを出力端子15から出力する
と共に、復号化回路13と共通のフレームメモリに記憶さ
せる。フレームメモリに記憶された復元画像データを予
測画像として、フレーム間符号化された符号化データの
復号化が行われる。
【0027】ところで、一般的には、スライスライン毎
のデータ量は一定ではないことから、復号化回路13,1
3′のいずれか一方に供給される符号化データのデータ
量が他方よりも著しく多くなることが考えられる。この
場合には、受信バッファ12,12′にオーバーフローが発
生しないように、受信バッファ12,12′の容量を十分に
大きくしなければならない。結局、1系統の復号化回路
を用いた場合の受信バッファと同じ容量の2つの受信バ
ッファが必要となる。このため、回路規模が著しく増大
してしまう。
【0028】また、2系統の復号化回路を用いる場合で
も、受信バッファを共用化することも可能である。この
場合には、符号化データを1つの受信バッファに記憶さ
せ、各スライスラインのデータの読出し時に、2つの復
号化回路に切換えて出力する。しかしながら、この場合
には、各スライスデータを2つの復号化回路に切換えて
供給するために、受信バッファの書込みアドレスを記憶
させる必要がある。HDTV画像においては、スライス
ラインの数は極めて多く、また、受信バッファには数フ
レーム分のデータを蓄積する必要があるので、符号化デ
ータ以外に記憶しなければならない情報が極めて多く、
結局、大きなメモリ容量が必要であった。
【0029】また、図10の装置では、入力される圧縮
データが標準解像度画像に基づくものである場合には、
2つの圧縮データに対する復号化処理を同時に行うこと
ができる。しかしながら、3つ以上の圧縮データを同時
に処理することはできないという問題があった。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の圧縮データ復号装置においては、複数の復号化回
路を用いた並列処理によって圧縮データを復号化する場
合には、必要なメモリ容量が極めて大きいという問題点
があった。
【0031】また、復号化回路の数よりも多い数の画像
圧縮データを時分割で復号化することができないという
問題点もあった。
【0032】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、必要なメモリ容量を増大させることなく、
複数の復号化回路を用いた並列処理により圧縮データを
復号化することができる圧縮データ復号装置を提供する
ことを目的とする。
【0033】また、本発明は、複数の復号化回路を用い
て復号化回路の数よりも多い数の画像圧縮データを時分
割で復号化することを可能にすることができる圧縮デー
タ復号装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧縮データ
復号装置は、入力された符号化データを所定の分割単位
で分割するための分割位置を検出する検出手段と、前記
符号化データを記憶するための複数個のバッファと、前
記複数個のバッファから読出された符号化データを復号
化する1系統以上の復号化手段と、前記複数個のバッフ
ァの空き領域に関する情報及び前記複数個のバッファの
各バッファを前記1系統以上の復号化手段のうちのいず
れの復号化手段に割り当てるかを示す情報を記憶するバ
ッファ管理テーブルと、このバッファ管理テーブルに記
憶されている情報に基づいて、前記所定の分割単位毎に
前記複数個のバッファの書込みアドレスを発生して前記
入力された符号化データの分割単位を前記複数個のバッ
ファのうちの所定のバッファに書込む書込み手段と、前
記1系統以上の復号化手段の読出し要求に応じて、前記
バッファ管理テーブルに記憶されている情報に基づい
て、前記複数のバッファのうちの所定のバッファに格納
されている符号化データを読出して前記1系統以上の復
号化手段の所定の復号化手段に与える読出し手段とを具
備したものである。
【0035】本発明において、検出手段は符号化データ
から分割位置を検出する。書込み手段は、バッファ管理
テーブルに記憶されている情報に基づいて、所定の分割
単位毎に入力された符号化データのバッファへの書込み
を行う。これにより、所定の分割単位毎に、符号化デー
タは異なるバッファに書込まれる。読出し手段は、1系
統以上の復号化手段からのデータ要求に応じて、バッフ
ァ管理テーブルに記憶されている情報に基づくバッファ
から符号化データを読出す。これにより、所定の分割単
位毎に符号化データは各復号化手段に供給される。復号
化手段は入力された符号化データを復号化する。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明に係る
圧縮データ復号装置の一実施の形態を示すブロック図で
ある。図1において図10と同一の構成要素には同一符
号を付してある。
【0037】本実施の形態は例えば標準解像度画像用の
2系統の復号化回路を用いた並列処理によって、HDT
V画像の復号を行うものに適用した例である。本実施の
形態においては、複数系統の復号化回路に対して受信バ
ッファは1系統で構成される。
【0038】入力端子10には例えばMPEG2規格で符
号化された符号化データが入力される。この符号化デー
タはバッファ部1及びスライス検出回路11に供給され
る。バッファ部1は、小容量の複数のバッファによって
構成されている。図1ではバッファ部1は8つのバッフ
ァB1 乃至B8 によって構成された例を示している。
【0039】バッファB1 乃至B8 の総容量は、1系統
の復号化回路によって構成された一般的な復号化回路に
おいて採用される1系統の受信バッファに必要な容量と
略々同様であり、バッファ部1の分割数に応じた若干の
容量だけ大きく設定されている。
【0040】スライス検出回路11は符号化データに含ま
れるスライスヘッダを抽出して、例えば、スライスライ
ンの先頭位置を検出し、検出結果を書込みアドレス発生
部4に供給するようになっている。
【0041】本実施の形態においては、バッファ部1の
各バッファB1 乃至B8 を、符号化データの各スライス
ラインの符号量に応じて2系統の復号化回路用として適
応的に割り当てるようになっている。そして、各バッフ
ァB1 乃至B8 がいずれの系統の復号化回路用として割
り当てられたかを示す情報と各バッファB1 乃至B8に
書込まれている符号化データの配列順、即ち、バッファ
B1 乃至B8 の使用順を示す情報等を管理するようにな
っている。
【0042】書込みアドレス発生部4はスライス検出回
路11の検出結果が与えられ、バッファ管理テーブル2の
情報に基づいて、スライスライン毎に後述する復号化回
路13,13′のいずれで復号化するかを決定して、符号化
データを記憶させるバッファB1 乃至B8 の書込みアド
レスを発生するようになっている。書込みアドレス発生
部4が発生した書込みアドレスはバッファ部1の各バッ
ファB1 乃至B8 に供給されると共に、バッファ管理テ
ーブル2にも供給される。
【0043】バッファ管理テーブル2は、書込みアドレ
ス発生部4及び読出しアドレス発生部7の出力に基づい
て、8つのバッファB1 乃至B8 のうち書込み可能な空
きバッファを示す情報、各バッファをいずれの系統の復
号化回路にいずれの順序で割り当てるかを示す情報及び
スライスライン単位のデータの記憶がバッファで完結し
ない場合に次のデータをいずれのバッファに記憶させる
かを示す情報を記憶するようになっている。なお、バッ
ファ管理テーブル2は、全ての符号化データが読出され
たバッファを空き領域として管理するようになってい
る。
【0044】読出しアドレス発生部7は、復号化回路1
3,13′の指示に応じて、バッファ管理テーブル2に記
憶されている情報に基づいて、バッファ1の各バッファ
B1 乃至B8 に記憶されている符号化データを読出し
て、2系統の復号化回路13,13′に対応する符号化デー
タを供給するようになっている。
【0045】2系統の復号化回路13,13′は、例えば図
9から受信バッファを削除したものと同様の構成であ
り、予測画像を記憶するフレームメモリは相互に共用化
するようになっている。復号化回路13,13′は、読出し
アドレス発生部7に対して復号するデータを要求し、入
力された符号化データに可変長復号化処理、逆量子化処
理及び逆DCT処理を施して、元の画像データを復元す
るようになっている。復号化回路13,13′からの復元画
像データは夫々出力端子14,15を介して出力される。
【0046】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図2及び図3の説明図を参照して説明す
る。図2は入力される符号化データの各スライスライン
のデータを示しており、数字はスライスライン番号を示
し、横軸は各スライスラインのデータ量に対応してい
る。また、図3はバッファB1 乃至B8 への書込みを示
しており、太枠によって1つのバッファを示し、横軸は
バッファの容量に対応している。また、図3の数字は各
バッファに記憶されるスライスラインのスライスライン
番号を示している。
【0047】入力端子10には所定の符号化処理が施され
た符号化データが入力される。この符号化データはバッ
ファ1に供給されると共に、スライス検出回路11にも与
えられる。スライス検出回路11はスライスラインの開始
位置を検出して書込みアドレス発生部4に出力する。
【0048】ここで、スライスラインのデータ量が図2
に示すものであるものとする。また、奇数番目のスライ
スラインのデータを復号化回路13によって復号し、偶数
番目のスライスラインのデータを復号化回路13′によっ
て復号する並列処理を行うものとする。
【0049】バッファ管理テーブル2は、初期状態にお
いて、全バッファB1 乃至B8 が空き領域であることを
示す情報を保持している。また、初期状態では、復号化
回路13用の受信バッファとしてバッファB1 を、復号化
回路13′用の受信バッファとしてバッファB2 を割り当
てる情報を保持している。
【0050】いま、第1番目のスライスラインの符号化
データが入力されると、書込みアドレス発生部4には、
スライス検出回路11によって第1番目のスライスライン
の先頭位置の検出結果が与えられる。書込みアドレス発
生部4は、バッファ管理テーブル2によって奇数番目の
スライスラインの符号化データを記録するように指示さ
れたバッファに対する書込みアドレスを発生する。
【0051】この場合には、バッファ管理テーブル2に
保持された情報によって、全バッファB1 乃至B8 が空
きであることが示されるので、書込みアドレス発生部4
はバッファB1 の先頭アドレスから順次書込みアドレス
を発生する。これにより、入力端子1を介して入力され
た第1スライスラインの符号化データは、図3に示すよ
うに、バッファB1 の先頭アドレスから順次書込まれ
る。
【0052】次に、第2番目のスライスラインの符号化
データが入力されると、書込みアドレス発生部4には、
スライス検出回路11によって第2番目のスライスライン
の先頭位置の検出結果が与えられる。書込みアドレス発
生部4は、バッファ管理テーブル2によって偶数番目の
スライスラインの符号化データを記録するように指示さ
れたバッファに対する書込みアドレスを発生する。
【0053】この場合には、書込みアドレス発生部4は
バッファB2 の先頭アドレスから順次書込みアドレスを
発生する。これにより、入力端子1を介して入力された
第2スライスラインの符号化データは、図3に示すよう
に、バッファB2 の先頭アドレスから順次書込まれる。
【0054】次に、第3番目のスライスラインの符号化
データが入力される。この場合には、バッファ管理テー
ブル2によって、奇数番目のスライスラインの符号化デ
ータを記憶するバッファB1 に空き領域が存在すること
が示されており、書込みアドレス発生部4は、バッファ
B1 の空き領域のアドレスを順次指定する。これによ
り、バッファB1 には第1スライスラインの符号化デー
タの次に第3スライスラインの符号化データが順次記憶
される。
【0055】更に、書込みアドレス発生部4は、第3ス
ライスラインの符号化データがバッファB1 の空き領域
だけでは書き込めないことから、奇数番目のスライスラ
インの符号化データを記憶するものとして空いているバ
ッファB3 の先頭アドレスから書込みアドレスを発生す
る。こうして、図3に示すように、第3スライスライン
の符号化データは、バッファB1 の後半アドレス部分及
びバッファB3 の先頭アドレス部分に記憶される。
【0056】なお、この場合には、バッファ管理テーブ
ル2は、バッファB1 に書込まれた第3スライスライン
の符号化データの続きがバッファB3 に書込まれるとい
う情報も保持する。
【0057】次に、第4番目のスライスラインの符号化
データが入力される。この場合には、バッファB2 に空
き領域が存在するので、書込みアドレス発生部4は、バ
ッファB2 の空き領域のアドレスを順次指定する。これ
により、図3に示すように、第4スライスラインの符号
化データはバッファB2 に書込まれる。
【0058】以後同様の動作を繰返して、奇数番目のス
ライスラインの符号化データと偶数番目のスライスライ
ンの符号化データとを、異なるバッファの組に割り当て
て書込む。
【0059】この場合において、バッファ管理テーブル
2は現在どのバッファを各系統の復号化回路に使用して
いるかの情報と各バッファが空いているか否かの情報、
空いていない場合には次のどのバッファを使用したかの
情報のみを記憶している。
【0060】一方、バッファB1 乃至B8 からの符号化
データの読出しは、復号化回路13,13′のデコードに合
わせて行われる。読出しアドレス発生部7は、バッファ
管理テーブル2の情報によって、復号化回路13に供給す
る符号化データがバッファB1 ,B3 ,B5 に記憶さ
れ、復号化回路13′に供給する符号化データがバッファ
B2 ,B4 に記憶されていることを把握する。
【0061】読出しアドレス発生部7は、バッファB1
の先頭アドレスから読出しアドレスを発生すると共に、
バッファB2 の先頭アドレスから読出しアドレスを発生
する。バッファB1 から読出された第1スライスライン
の符号化データは復号化回路13に供給され、バッファB
2 から読出された第2スライスラインの符号化データは
復号化回路13′に供給される。
【0062】復号化回路13,13′は入力された第1,第
2スライスラインの符号化データを復号化して、夫々出
力端子14,15に復元画像データを出力する。復号化回路
13,13′は第1,第2スライスラインの符号化データの
復号化が終了すると、次の第3,4スライスラインの符
号化データの読出しを要求する。
【0063】例えば、復号化回路13から次の第3スライ
スラインのデータ要求が発生すると、読出しアドレス発
生部7は、バッファB1 の後半部分のアドレスを順次指
定して、この部分に記録されている第3スライスライン
の符号化データを読出す。読出しアドレス発生部7は、
バッファ管理テーブル2に記憶されている情報によっ
て、第3スライスラインのデータがバッファB3 の先頭
にも格納されていることを把握し、バッファB1 からの
データの読出しに続けてバッファB3 の読出しを行う。
なお、バッファB1 からの読み出しが終了すると、バッ
ファ管理テーブル2は、バッファB1 が空きバッファと
なったことを示す情報を保持する。
【0064】以後同様の動作が繰返されて、読出しアド
レス発生部7は、奇数番目のスライスラインの符号化デ
ータをバッファB3 ,B5 ,…から順次読出して、復号
化回路13に供給する。
【0065】また、同様に、偶数番目のスライスライン
の符号化データについては、読出しアドレス発生部7
は、バッファB2 ,B4 ,…から順次データを読出して
復号化回路13′に供給する。
【0066】こうして、復号化回路13,13′において、
並列処理によって連続的に符号化データを復号すること
ができる。出力端子14,15からの復元画像データを組み
合わせることにより、元の画像を復元することができ
る。
【0067】このように、本実施の形態においては、受
信バッファを小容量の複数のバッファに分割して管理し
ており、各系統の復号化回路用のバッファの使用数を各
系統の符号化データの符号量に応じて適応的に変更する
ことにより、1系統の復号化回路によって構成された一
般的な復号化回路において採用される1系統の受信バッ
ファに必要な容量と略々同様の容量のバッファを用いた
場合でも、バッファにオーバーフローが生じることを防
止することができる。また、バッファ管理テーブル2が
記憶する情報量は比較的小さく、回路規模を十分に縮小
することができる。
【0068】なお、上記実施の形態においては、バッフ
ァB1 ,B3 ,…を復号化回路13用としてこの順に用
い、バッファB2 ,B4 ,…を復号化回路13′用として
この順に用いた例を説明したが、各系統の復号化回路に
割り当てるバッファ数及び使用順序は適宜設定可能であ
ることは明らかであり、例えば入力される符号化データ
の符号量等に応じて適応的に変更することができる。ま
た、各バッファからの読出しが終了したバッファを空き
バッファとして書込み可能にしたが、各バッファに書込
み可能な空き領域が存在した場合には、他の空きバッフ
ァに書込むのではなく、この空き領域に書込むようにし
てもよいことも明らかである。
【0069】また、本実施の形態においては、1スライ
スラインの符号化データの書込みが1バッファで完結し
ない場合には、いずれのバッファに次の記録が行われる
かを示す情報をバッファ管理テーブル2が記憶して管理
するようになっているが、このような情報を各バッファ
の特定領域、例えばバッファの最後のエリアに書き込ん
でおくことも可能である。この場合には、バッファ管理
テーブル2は、いずれのバッファが空き領域を有してい
るかを示す情報のみを管理すればよい。
【0070】また、上記実施の形態では、各系統の復号
化回路には、夫々、奇数番目のスライスラインの符号化
データと偶数番目のスライスラインの符号化データとを
供給して並列処理で復号する例について説明したが、画
面の上下に対応するデータを各系統に夫々供給して並列
処理することも可能である。また、復号化の単位がスラ
イスラインであるものとして説明したが、スライスを単
位としてもよいこと等は明らかである。
【0071】ところで、図1の例では、復号化回路13,
13′は予測画像を記憶するフレームメモリを共用化して
同様の処理を行うものとして説明したが、量子化テーブ
ル情報等の並列処理する復号単位よりも上位の情報につ
いては、一方の復号化回路を用いて復号し、復号した情
報を他方の復号化回路でも使用可能にすることも可能で
ある。
【0072】図4はこの場合の回路構成を示すブロック
図である。一方の復号化回路13によって量子化情報等の
上位の情報を復号する例を示している。
【0073】図4が図1と異なる点は、一方の復号化回
路13が復号した上位の情報を他方の復号化回路13′に伝
送することである。この場合には、復号化回路13′にお
いて上位の情報を処理する機能を除去してもよい。
【0074】また、3つ以上の復号化回路を用いて並列
処理を行う場合には、1つの復号化回路において復号し
て上位の情報を他の複数の復号化回路に伝送するように
すればよい。
【0075】逆に、複数個のバッファを用い、上位の情
報を複数の復号化回路全てによって復号するようにして
もよいことは明らかである。
【0076】上記実施の形態においては、受信バッファ
を8分割し、2系統の復号化回路による並列処理を行
い、バッファB1 、B2 を最初に使用するバッファとす
る例を説明したが、これらの条件は説明を簡単化するた
めに用いたものであり、バッファの分割数、復号化回路
の数、最初に使用するバッファ等は適宜設定可能である
ことは明らかである。
【0077】図5は本発明の他の実施の形態を示すブロ
ック図である。図5において図1と同一の構成要素には
同一符号を付して説明を省略する。
【0078】本実施の形態は、例えば標準解像度画像の
複数の圧縮データを圧縮データの数よりも少ない復号化
回路を用いて復号化するものに適用した例である。
【0079】スライス検出回路11に代えてデータ番号検
出回路16を設けると共に、復号化回路13,13′に代えて
復号化回路17,17′を設けた点が図1の実施の形態と異
なる。復号化回路17,17′は、復号化回路13,13′と略
々同様の構成であるが、高速の復号処理能力を有し時分
割処理が可能である点が復号化回路13,13′と異なる。
【0080】入力端子10には複数の圧縮画像データが時
分割多重された符号化データが入力される。この符号化
データはバッファ部1及びデータ番号検出回路16に供給
される。データ番号検出回路16は、時分割多重された複
数の符号化データのうちいずれの種類のデータが入力さ
れたかを検出して、検出結果を書込みアドレス発生部4
に出力するようになっている。
【0081】一般的に、圧縮データを多重する場合に
は、各圧縮データを識別するための識別情報も多重され
るようになっている。例えば、MPEG2においては、
複数のプログラムを1つのストリームで伝送するための
トランスポートストリーム規格を有する。トランスポー
トストリーム規格では、複数の画像、音声及びデータ等
の時分割多重を容易にするために、固定長のパケット単
位で伝送データを伝送する。各パケットは同一種類のデ
ータによって構成し、各パケットにデータの種類毎に異
なる識別情報をヘッダ中に記載する。データ番号検出回
路16は、例えばこの識別情報を検出することによって、
データの種類を識別することができる。
【0082】次に、このように構成された実施の形態の
動作について図6及び図7の説明図を参照して説明す
る。図6は入力される符号化データの所定の伝送単位毎
のデータを示しており、数字は圧縮データの種類を示す
データ番号を示し、横軸は各伝送単位のデータ量に対応
している。また、図7はバッファB1 乃至B8 への書込
みを示しており、太枠によって1つのバッファを示し、
横軸はバッファの容量に対応している。また、図7の符
号は各バッファに記憶される圧縮データのデータ番号を
示している。
【0083】入力端子10を介して入力される符号化デー
タは4つの圧縮データa、b,c,dが多重されたもの
である。図6は伝送単位毎の圧縮データを示しており、
a1,a2 ,…、b1 ,b2 ,…、c1 ,c2 ,…及び
d1 ,d2 ,…は、夫々圧縮データa,b,c,dの各
伝送単位毎のデータを示している。図6では各伝送単位
のデータ長は一定である例を示しているが、伝送単位の
幅が異なる場合でも、同様の動作が可能である。初期状
態においては、全てのバッファB1 乃至B8 は空き領域
となっている。また、復号化回路17,17′は標準解像度
画像の圧縮データの復号化に要する時間の1/2の時間
で、標準解像度画像の復号化を行う高速処理が可能とな
っている。
【0084】入力端子10を介して入力された符号化デー
タはバッファ1に供給されると共に、データ番号検出回
路16にも与えられる。データ番号検出回路16は各伝送単
位で伝送されている圧縮データの種類を検出して書込み
アドレス発生部4に出力する。
【0085】バッファ管理テーブル2が、初期状態では
圧縮データa用にバッファB1 を、圧縮データb用にバ
ッファB2 を、圧縮データc用にバッファB3 を、圧縮
データd用にバッファB4 を割り当てる情報を保持して
いた場合について説明する。
【0086】いま、圧縮データaの伝送単位のデータa
1 の符号化データが入力されると、書込みアドレス発生
部4には、データ番号検出回路16によってデータa1 検
出されたことを示す検出結果が与えられる。書込みアド
レス発生部4は、バッファ管理テーブル2によってデー
タaの符号化データを記録するように指示されたバッフ
ァB1 に対する書込みアドレスを発生する。
【0087】この場合には、バッファ管理テーブル2に
保持された情報によって、全バッファB1 乃至B8 が空
きであることが示されるので、書込みアドレス発生部4
はバッファB1 の先頭アドレスから順次書込みアドレス
を発生する。これにより、入力端子1を介して入力され
たデータa1 の符号化データは、図7に示すように、バ
ッファB1 の先頭アドレスから順次書込まれる。
【0088】次に、図6に示すように、圧縮データbの
伝送単位のデータb1 の符号化データが入力される。書
込みアドレス発生部4は、バッファ管理テーブル2によ
って圧縮データbを記録するように指示されたバッファ
B2 に対する書込みアドレスを発生する。
【0089】この場合には、書込みアドレス発生部4は
バッファB2 の先頭アドレスから順次書込みアドレスを
発生する。これにより、入力端子1を介して入力された
データb2 の符号化データは、図7に示すように、バッ
ファB2 の先頭アドレスから順次書込まれる。
【0090】以後同様にして、図7に示すように、順次
入力される伝送単位の符号化データをバッファB1 乃至
B8 に振り分けて記録を行う。なお、バッファB1 乃至
B4に空き領域がなくなると、次のバッファB5 乃至B8
に書込が行われることは、図1の実施形態と同様であ
る。こうして、図7に示すように、バッファB1 、B5
には圧縮データaが順次記録され、バッファB2 には圧
縮データbが順次記録され、バッファB3 には圧縮デー
タcが順次記録され、バッファB4 には圧縮データdが
順次記録される。
【0091】読出しアドレス発生部7は、バッファB1
の読出しアドレスを順次発生して、圧縮データaの最初
のデータa1 から順次読出しを行うと同時に、バッファ
B2の読出しアドレスを順次発生して、圧縮データbの
最初のデータb1 から順次読出しを行う。読出しアドレ
ス発生部7は、バッファB1 ,B2 の読出しが終了する
と、バッファ管理テーブル2によって次のデータが格納
されていることが示されたバッファB5 ,B6 の読出し
アドレスを順次発生する。また、この場合には、バッフ
ァ管理テーブル2にはバッファB1 ,B2 が空き領域と
なったことを示す情報が格納される。こうして、圧縮デ
ータa,bは順次読出される。これらの圧縮データa,
bは夫々復号化回路17,17′に供給される。
【0092】復号化回路17,17′は、夫々入力された圧
縮データa,bを復号化処理して画像データを復元す
る。この場合には、標準解像度画像に対する復号化処理
の2倍の速度で復号が行われる。復元画像データは出力
端子14,15から出力される。復号化回路17,17′は、所
定区間の圧縮データa,bの復号が終了すると、次に、
圧縮データc,dの読出しを読出しアドレス発生部7に
要求する。
【0093】読出しアドレス発生部7は、バッファ管理
テーブル2を参照して、バッファB3 、B4 の先頭から
読出しを開始する。バッファB3 ,B4 の読出しが終了
すると、読出しアドレス発生部7は、次のデータが記憶
されているバッファの読出しアドレスを順次発生する。
この場合においても、バッファB3 ,B4 は空き領域と
なったことを示す情報がバッファ管理テーブル2に記憶
される。こうして、圧縮データc,dの読出しが順次行
われる。
【0094】読出された圧縮データc,dは夫々復号化
回路17,17′に供給される。復号化回路17,17′によっ
て、圧縮データc,dは復号化され、復元画像データが
出力端子14,15から出力される。圧縮データc,dに対
する復号化処理も標準解像度画像に対する復号化処理の
2倍の速度で行われる。復号化回路17,17′は、所定区
間の圧縮データc,dの復号が終了すると、次に、圧縮
データa,bの読出しを読出しアドレス発生部7に要求
する。
【0095】以後同様の動作によって、4種類の圧縮デ
ータa,b,c,dを2つの復号化回路17,17′によっ
て復号化する。
【0096】このように、本実施の形態においては、高
速な復号処理能力を有する1つ以上の復号化回路を使用
して、復号化回路の数よりも多数の圧縮データを時分割
で復号することが可能である。なお、復号化する圧縮デ
ータを切換える所定区間は、適宜設定可能であり、例え
ば、スライス単位であってもよく、ピクチャ単位であっ
てもよい。
【0097】また、本実施の形態においては、2つの復
号化回路を用いて4種類の標準解像度の画像を復号する
例について説明したが、例えば1つの復号化回路の処理
能力が標準解像度画像に必要な処理能力の4倍であれ
ば、1つの復号化回路を時分割で用いることにより4種
類の圧縮データを復号することも可能である。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、必
要なメモリ容量を増大させることなく、複数の復号化回
路を用いた並列処理により圧縮データを復号化すること
ができるという効果を有する。
【0099】また、本発明は、複数の復号化回路を用い
て復号化回路の数よりも多い数の画像圧縮データを時分
割で復号化することを可能にすることができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧縮データ復号装置の一実施の形
態を示すブロック図。
【図2】図1の形態の動作を説明するための説明図。
【図3】図1の形態の動作を説明するための説明図。
【図4】図1の変形例を示すブロック図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示すブロック図。
【図6】図6の形態の動作を説明するための説明図。
【図7】図6の形態の動作を説明するための説明図。
【図8】符号化器を示すブロック図。
【図9】図9はMPEG規格の復号化器を示すブロック
図。
【図10】従来の圧縮データ復号装置を示すブロック
図。
【図11】スライスラインを説明するための説明図。
【符号の説明】
1…バッファ部、2…バッファ管理テーブル、4…書込
みアドレス発生部、7…読出しアドレス発生部、11…ス
ライス検出回路、13,13′…復号化回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された符号化データを所定の分割単
    位で分割するための分割位置を検出する検出手段と、 前記符号化データを記憶するための複数個のバッファ
    と、 前記複数個のバッファから読出された符号化データを復
    号化する1系統以上の復号化手段と、 前記複数個のバッファの空き領域に関する情報及び前記
    複数個のバッファの各バッファを前記1系統以上の復号
    化手段のうちのいずれの復号化手段に割り当てるかを示
    す情報を記憶するバッファ管理テーブルと、 このバッファ管理テーブルに記憶されている情報に基づ
    いて、前記所定の分割単位毎に前記複数個のバッファの
    書込みアドレスを発生して前記入力された符号化データ
    の分割単位を前記複数個のバッファのうちの所定のバッ
    ファに書込む書込み手段と、 前記1系統以上の復号化手段の読出し要求に応じて、前
    記バッファ管理テーブルに記憶されている情報に基づい
    て、前記複数のバッファのうちの所定のバッファに格納
    されている符号化データを読出して前記1系統以上の復
    号化手段の所定の復号化手段に与える読出し手段とを具
    備したことを特徴とする圧縮データ復号装置。
  2. 【請求項2】 前記バッファ管理テーブルは、前記所定
    の分割単位の符号化データの書込みが前記複数個のバッ
    ファのうちの所定のバッファで完結しない場合には、前
    記複数個のバッファのうちのいずれのバッファに次の記
    録が行われるかを示す情報を記憶することを特徴とする
    請求項1に記載の圧縮データ復号装置。
  3. 【請求項3】 前記複数個のバッファは、前記所定の分
    割単位の符号化データの書込みが前記複数個のバッファ
    のうちの所定のバッファで完結しない場合には、前記複
    数個のバッファのうちのいずれのバッファに次の記録が
    行われるかを示す情報をその特定領域に記憶することを
    特徴とする請求項1に記載の圧縮データ復号装置。
  4. 【請求項4】 前記1系統以上の復号化手段は、複数の
    復号化手段で共通に使用するデータについては、1復号
    化手段によって復号して他の復号化手段に供給すること
    を特徴とする請求項1に記載の圧縮データ復号装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の分割単位は、前記1系統以上
    の復号化手段におけるデコード単位であり、 前記1系統以上の復号化手段の各復号化手段は、前記入
    力された符号化データの処理に必要な処理速度よりも低
    速の処理能力を有し、並列処理によって前記入力された
    符号化データを復号化することを特徴とする請求項1に
    記載の圧縮データ復号装置。
  6. 【請求項6】 前記入力された符号化データは、複数種
    類の圧縮データが多重されたものであり、 前記所定の分割単位は、1種類の圧縮データのみを含む
    前記符号化データの所定の伝送単位であり、 前記1系統以上の復号化手段は、前記圧縮データの処理
    に必要な処理速度よりも高速の処理能力を有し、時分割
    処理によって前記入力された符号化データを復号化する
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧縮データ復号装
    置。
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